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 人間としての尊厳を、衣服とともに全て投げ捨てた雌豚が──  雌として、選んでもらえなければ──生きている価値はない。  誘惑──処女の私には難しい話だが、それでも、冬優子に言われたとおりに膣に手を伸ばして──  陰唇を、指で広げる。  自慰行為の際は、陰核が八割、胸が二割の頻度で愛撫をしていて──膣内というものは、触れたこともなかった。ハードなレッスンによる苦痛は、脳内から放出される快楽物質のおかげで快感に変換されるのだが──破瓜による痛みは、それを乗り越えてようやく、快楽物質が供給されるという代物。  自分の指で膜を破ってはいけない──という価値観。あるいは、有栖川家の娘として、いざ嫁がされたときに、処女膜が残っていた方が待遇が良くなるだろうという打算も──無意識の内に、あったのかもしれない。  それを──    今、私は彼に媚びを売るために使っているのだ。  彼の脚が、そこで止まり──丁度、中間地点にくる。  私と冬優子のどちらを選ぶか、で悩んでいるのだろう。「やんやんっ♡箱入り娘のお嬢様の処女まんこ……っ♡今日を逃したらぁ、明日にでもファンにレイプされちゃうかもしれない女の子……っ♡特売セール中に買わないとぉ、ぜ~ったい損しちゃう女の子が処女膜おっぴろげて……ふゆ、負けちゃ~うっ……♡」と、冬優子は余裕綽々に、挑発の言葉を吐いてくるが──それが、彼にとっては腹立たしかったのだろう。  小馬鹿にされているのは私なのに「私を小馬鹿にすることで、彼が思い通りに動く」と舐めくさっているのは──なるほど、彼への侮辱ということになる。 「ふゆよりおっきなおっぱい、ゆっさゆさ♡がに股で腰ヘコヘコ♡おちんちんおねだりのぉ、お嬢様がしちゃいけないクッソげっひんなポーズされたら……ふゆ、一発で負けちゃう……っ♡やんやんっ♡パパ、だ~めっ♡パパのオナホはこっちだよ~、ほ~らっ♡ぱんぱんっ♡ぱんぱんっ♡手のなるほうへ♡こっち♡こっち♡」  冬優子は、”くるっ”と反転して──  壁に手を付けて、お尻を突き出す。  アイドル業界に籍を置き、プロデューサーとして撮影現場に赴く男ならば──  最早、網膜がすり切れるほどに見飽きたポーズだが──  そこにいるのが、全裸の黛冬優子であれば、話は別だ。  同性で、ヘテロ愛者の私ですら──虜になり、むらっと性欲がわき上がるポーズ。冬優子の尻は大きく、太腿はたっぷりと肉が詰まっている。元々は、さほど運動をする性質ではなく──世間一般、普通の女子高生の「健康的な生活」をしている内に、その媚肉がついてしまったのだろう。   俗に言う「太りやすい体質」の彼女が、食事制限とハードトレーニングでしっかりと脂肪を落として──それでも、落ちにくい箇所にあるのが太腿の媚肉。それはモデルをやる上では欠点になるが──男性の欲情を煽るグラビアアイドルとしては、他の誰にも真似が出来ない武器。私の太腿についた筋肉とは意味合いが異なり──いつまでも揉んでいたくなるそれは──彼のバッキバキに屹立したペニスを収める、ちんぽケースとして最適だろう。  窮地に追い込まれたのは、私だ。  子供ではないし──子供ではいられない。「グラビアにおけるエロいポーズ」「男性の独身者が、自慰行為に使いたくなるポーズ」「過激なファンの男性がレイプしてきたとき『でも、そんなエロい挑発する方にも非があるんじゃないの?』と世間にのみならず──裁判官ですら考えて、被害者を情状酌量の余地ありと見なして執行猶予を付けるようなポーズ」を沢山、勉強してきた。  それは、自分と放課後クライマックスガールズに投資をして、歓声を送ってくれるファンのためと──  同時に、事務所最年少の果穂を守るための知識。  あまり好ましいとは思わないが──  人間の根底に性欲が存在する以上、それを無視は出来ないのだ。  だから私は──  多くのグラビア雑誌を購入して、ポーズの勉強をした。  ボディビルダーのポーズの練習だと思えば、何も恥じらうことはなかった。「男性ファンのオナペットですっ♥」「夏葉のなっが~い乳の谷間にせーえきぶっかけてほしいですにゃんっ♥」「加圧トレーニングでおっきくなったお尻に、つよつよちんぽずりずりしてほしいですわんっ♥」と媚びを売るのではなく、自身の自慢の肉体を誇るためのポーズの練習は、意外と愉しくて──  そんな中には当然、闇のような知識も存在をする。 「男に媚びを売ることに特化した」「女性としての尊厳を売り払い」「自分は膣に肉棒をハメてもらう、雌だ」ということを喧伝するような、プライドをぐっちゃぐちゃに叩き潰すポーズ。まるでファンタジーの中、闇に葬られた禁術に触れるような背徳感であり、見て見ぬ振りをしようとしたのだが──  どうしたところで、私だって、夜になれば自慰行為をする女なのだ。  目を瞑ることは出来ず、薄目を開けて、それを見てしまい──  だから──  冬優子が言っていた「私の85センチのFカップを揺らして、大きな安産型の尻をくねらせて、雄に媚びるポーズ」というのは──わかっているのだ。  何故出来ないのか──自分が有栖川夏葉だからか──  と、考えながら視線を伏せて──  足下──  脱ぎ捨てた、衣服に気がつく。  こんな瞬間でも、きっちりと余裕があり、整えられている冬優子の衣服。  ブティックの棚に並べられても違和感がないほどで──皺の一つ一つも、取れる範囲で、指先で伸ばされているのに対して──  幼少の頃からあれほど、口を酸っぱく言われて──  何も知らない頃には、物置に閉じ込められて泣き喚いて、二度とやらないと──  骨身に、刻み込まれたのに──  私の衣服は、その場にぽいっと脱ぎ捨てられているのだ。  乱雑な衣服の脱ぎ方。樹里がシャワー室前の脱衣所でそれをやったとき、私は、それを「だらしない」と叱る立場であったのに──違う  ──有栖川家の娘が、こんな、無様を晒すわけがない──と──  私は、服の脱ぎ方、たった一つで── 「……おっ、お願いしますっ♥私に……夏葉の、処女まんこに♥ぶっとい、つよつよちんぽ、入れてください……っ♥」  完全に──  目の前の雄に、屈服してしまったのだ。  両手を頭の背後に組み、腰を落とす。ストレッチのようなポーズであるが、中腰になって止まる。代わりに、腰を前後にへこへこ♥左右にふりふり♥と動かして──  私は「がに股ちん乞いポーズ」というものを取る。  上半身は揺れないように、グッと、臍の奥に力を込めて体幹を意識する。膝から下も力を込めて──動かすのは、腰だけ。腰だけをまるで、別の生き物であると思いながら──へこへこと、下半身を振り続けるのだ。  彼の視線が──  一気に、私に集中するのがわかる。  有栖川夏葉の腋が──スペンス乳腺が──鼠蹊部が。普段は、グラビア写真でも滅多に見せないそれを全てお披露目した、最低に下品なポーズ。同じ事務所のメンバーがそれをやれば、冗談でも激高しただろうし──(絶対にありえないが)もしも、プロデューサーがアイドルにそのポーズを取らせるというならば、私は今すぐ、別事務所に彼女達を引き連れて亡命したことだろう。  それが、今はどうだ──  私は、目の前の雄のちんぽをまんこに入れてもらうために──自分の尊厳を、全て、投げ捨てているのだ。 「わぁ……♡」と隣の冬優子は、嬉しそうな声色をあげる。彼の足取りが、自分ではなく私に向いているというのに──まさに「正妻の余裕」かと思っていると──  彼は、私の目の前に立ち── ”ぎゅ~~~っ♥♥♥” 「ん──……っ♥あ、んっ♥くるしいわ……っ♥もっと、優しくしてちょうだい……っ♥」  私に、正面から抱きついてくる。 「あ~あっ……♡パパ……ふゆよりも夏葉さんがいいんだぁ……ショックだなぁ……っ♡  ……あの媚薬、改良の余地ありね……(ボソッ」  冬優子の言葉から、彼があるいは正気を失っているのかと思ったが──  ストレイライトの三人を犯したのは、十分、正気の内の出来事のはず。  だから──  どうか彼が、事後、全ての記憶を失っているといいなと淡い期待を抱きながら── ”ぺちっ♥ぱちゅんっ♥ぶちゅっ♥べちっ♥びちゃっ♥”  私は、腰を前後にへこへこと突き出して、彼の屹立したちんぽにおまんこをぶつけていく。  布団叩きでもするような、小刻みなストローク。彼の勃起おちんぽは、あまりにも硬すぎる。女の子がどれだけ筋肉で鍛えて武装をしたところで、その上に柔らかい媚肉がついてしまうのは変えられない。私の腹筋よりも遥かに硬く、それを貫けるであろうちんぽの硬さに──私は夢中になって、秘部を叩きつける。  振り子のように揺れる彼の金玉が、ぺちぺち、私のクリトリスに触れるだけで──私は、腰が抜けそうなほどの快楽を響かせるのだ。  そうして──  私が、無様に、浅はかに媚びていると── ”ぎゅ……っ♥”  彼は──  私を、優しく抱きしめてくる。  私の尻を”もぎゅ~~……っ♥”と鷲掴みにして、指を埋めてくる力は強いが──厳しいわけではない。私の両腕を下ろさせて──彼は、自分の背中に回してくる。  まるで──社交パーティで、ダンスでも踊ろうかというような雰囲気。 ”無様な姿で、媚びなくてもいい──” ”有栖川夏葉が、有栖川夏葉でいれば──それが、一番、魅力的だ──”と。  彼は、私の耳元で優しく囁いて── ”にゅぷぷぷぷ~~~♥♥♥”と── 「あっ……♥んっ……あはぁ……っ♥……は、はいっ……♥ありがとう、ございます……っ♥」  ペニスを、ヴァギナに挿入してきたのだ。  ああっ──  今にして思うと、私が真に堕ちたのは──その瞬間かもしれない。  自分が今までの人生で培ってきた全ての努力を捧げても、敵わない強い雄から──その努力の全てを、肯定されて、優しく抱きしめてもらったのだ。自作自演だと理性では理解しているが──まるで彼が、窮地に陥ったお姫様を助けてくれる王子様のように思えて── ”ぷしゃっ♥”と、軽く潮を噴いて──  私は、絶頂を迎えた。 「んんん~~……っ♥♥はぁ……はぁ……んっ♥違うの……っ♥これ、は……♥入れられて、イっちゃう、淫乱じゃなくて……んんっ♥」  私の言い訳を塞ぐように、彼は口の中に舌をねじ込んできて──かき回してくる。  子供の頃からずっと夢見ていた、ファーストキスの瞬間。  どうせ、適当な婚約者に使い捨てられるとは思っていたが──妄想の権利だけは自由。寝ている最中に見る夢ではなく、寝る前に見る夢の中では──私は幾度となく、大勢の男性にキスをして──時には自分から、時には強引に、時には望まぬ醜い浮浪者に”はじめて”を捧げることもあったが──  こんな── ”さらっ”と、流されるファーストキスは──想定の外だ。   それが私に、さらなる興奮を与える。大学でどれだけ学問を学んだところで──帝王学を学ぶ本を幾ら読んだところで──「強い雄が、弱っちい雌を愛する方法」は教えてもらえない。彼は私の身体に、激しく、手を這わせてくる。  私と同じだけ鍛えた男ならば、きっと余分な脂肪はまるで存在せずに──身体は強く引き締まっているのだろう。体脂肪率を一桁に落とした後に、コンマ一パーセントの差に一喜一憂するのだろうが──あいにく、私にはそんなことは出来ない。どれだけトレーニングをしたところで、体脂肪率は十パーセントを下回れないのが、子を孕む才能に適した雌の身体。破瓜の直後で、痛みに悶えるはずの私が──今、彼のピストンに腰を迎え入れて、受け入れているのは──間違いなく、優秀な雄の巧みな愛撫のおかげだろう。  全身に浮かんだ鳥肌を、更に愛撫するような彼の手つき。  洋画で見てきた、乱暴に抱きしめあうそれが──童貞か、セックスが下手くそな演出家のものだと骨身に刻み込まれてしまう。 「あは……っ♡夏葉さん……すっごいいい顔してる……っ♡」  隣で──  黛冬優子は、いつの間にか、スマホを構えている。  その光景が録画されているのは、間違いがないだろう。  今の私は、誰がどう見ても、完全に雄に屈服している雌の姿。  彼の首に両腕を回して、片足を高く上げて、挿入しやすくなるように──より、膣奥に肉棒を埋められるようにして、腰を前に突き出して──  迎え腰をしている光景は、一切の言い訳の余地がないはずだ。  その映像が露出すれば、私の破滅が訪れることは知っている。  いや──私だけではない。  放課後クライマックスガールズも、283プロも、有栖川家も──  全てが、窮地に追い込まれることだろう。  冬優子が彼のことを愛して、心酔しているならば──実際にそれを流出させることはない。  私は20歳。ハメ撮り動画が流出したとき「危機意識のなさ」「プロフェッショナルとしての意識の欠如」を糾弾されることはあっても──別に、それ自体が犯罪になることはない。  だが──  それでも、他事務所のアイドルとのセックスが流出した社長が、一巻の終わりであることはわかる。  冬優子は彼のことを心底から、愛している。  凛世と智代子の影響で読んだ漫画の中の「実は腹の底では283を裏切っておらず、下克上のチャンスを虎視眈々と狙っている」というのが──無垢な妄想であると確信を持てるほどの、堕ちっぷり。凛世が時折、プロデューサーへと見せる愛情を──遥かに凌駕している代物なのだ。  だから──  私は、冬優子を信頼して── 「…………っ♥♥♥」 「は~いっ♡有栖川夏葉のWピース、いただきました~っ♡」  スマホに向かって、両手でピースサインを向ける。  にっこりと、顔は笑顔を浮かべる。「面白くもないのに笑うなんて」とは言えないのが、有栖川家。パーティでむっつりと、塞ぎ込んだしかめっ面をするわけにはいかない。社交辞令の笑みは、当然のように浮かべていたので、グラビア撮影でも困ることはなかったのだが── 「ふふっ……♡有栖川夏葉……すっごくいい顔……♡」  黛冬優子が、思わず── ”素”を出すような顔を、私は浮かべていたのだろう。 「当然よ……っ!これは、合意だもの……っ♥私が……どすけべ、すぎるから……っ♥彼に、お願いをして……私の処女膜をやぶってもらったの……っ♥つまらない……んっ♥親の、七光りの、しょうもない男の子供なんて、産みたくないから……っ♥強くて、優秀な雄の子種を……どうか、有栖川夏葉の子宮にお恵みくださいって……っ♥私が、頼んで、抱いてもらってるから……っ♥ファンのみんなは……んっ♥もし、これを見ても、通報しないでね……っ♥通報されたら……私、もう、二度と……こんな、どすけべなハメ撮りしないし……っ♥見逃して、くれたら……これからも、い~っぱい……っ♥あなた達が悦んでくれる……ハメ撮り、一杯、撮ってあげるから……っ♥」  つらつらと、口から吐いて出る言葉。  百年物のヴィンテージワインのように──  私の心の奥底に溜まった、澱のような感情がある。  有栖川家の娘として生まれてきて、普通の少女のように振る舞いたくても──どれだけ自由に生きても、結局の所は「とても広い、カゴの中で飛んでいる鳥」に過ぎなかった時代が──アイドルとしてどれだけ活躍しても、周囲からは「いつか、誰かに嫁ぐまでのモラトリアム期間」としか見てもらえなかった時間が──  私の心の底に、澱として溜めた感情を──  彼は、まるで「ふりふりして飲む、ゼリージュース」のように──  乱暴にかき混ぜてくるのだ。 ”どちゅんっ♥”と膣を打つ度に──”ばちゅん♥”と子宮を小突かれる度に、私の心の中の感情は徐々に、徐々に、沸き立ってくる。 「自分が雌として生まれて、どこかの御曹司に嫁ぐ人生」というものを──否定するのではなく、肯定として受け止めてくれる、彼の雄としての力強さ。「こんなに気持ちいいものを与えてくれる、優秀な雄の妻になれる」という誇らしさ──「私は、彼の妻になりたい」と──  心が根底から、媚びてしまうのだ。  彼に乱暴に胸を揉まれて、唇を吸われる。有栖川夏葉にとって「新婚初夜に、愛する旦那様と、ベッドの上で全てのはじめてを捧げなければいけない」というそれを──まるで、寝取るように彼は私のことを貪ってくれるのだ。  彼のねとねとの唾液も、平常時であれば嫌悪感しか催さないのだろうが──今の私には、それが蜂蜜よりも甘露に感じて、胸焼けまで起こしてしまう。私の髪を撫でてくる、彼の手。プロデューサーが相手でも、出会った当初は果穂と同じように頭を撫でられることに、ぞわっとした嫌な感情があったのに──彼の太くて、ごつごつした指の手櫛で髪を梳かれると──  私は、これ以上なく満たされた気分になるのだ。  そうして── 「あっ……もう、出そうなの……?」  彼のペニスが、私の膣内でびくびくと脈動をする。  今日が危険日かどうか──恥ずかしい話だが、覚えていない。いや──アイドルたるもの、生理周期は完璧に把握しているのだが──  危険日というのが、生理前後の何日か、がわからないのだ。  保健の授業をサボっていたわけではないが──自分には縁がない代物だと思っていたし──少なくとも、初めて出会ったその日に身体を許すような淫売であるとも思っていなかった。強姦であればどのみち、避妊具はつけてもらえない。アフターピルを飲めばいい、と思っていたのだが── 「……ねっ、夏葉さん?」 ”むちゅっ♡”と──唇に何かが触れて──  そこで、黛冬優子にキスをされたことに気がついた。  私の髪色とは異なり──烏の濡れ羽のように黒くて、綺麗な髪をしている冬優子。283プロの中でも、ファンの男女比率が「男性」に圧倒的に寄っていた彼女だが──  その魅力は、女性の私でも思わず、虜になってしまうもの。  だから、反応が遅れて──  唇を割られて、”ぬるっ♡”と舌がねじ込まれた。  私の口の中には、何か、錠剤のような舌触り。 「ふふっ……アフターピルって、性交中に飲んでも効果があるんだって……っ♡」  彼女の言葉に──  私は、反射的に── ”ぷっ!”と、それを吐き捨てた。 「……あらあら~……っ♡夏葉さん、どうしたの?もし、今日が危険日だったら……ううんっ♡パパの濃厚こってりザーメン……っ♡生命力つよつよで、夏葉さんの子宮で一ヶ月くらい、簡単に生き延びちゃうかもしれないから……  飲まないと……妊娠しちゃうのよ?」  冬優子は、私が吐き捨てたそれを拾う。  床の絨毯の毛糸が、唾液まみれの錠剤について──彼女は、それを口に含む。舌先でころころと転がしてから──”んべ~っ♡”と真っ赤で長い舌をたっぷりと伸ばして──舌先に乗っかったそれを、私に見せつけてくるのだ。   映画の中では、飴玉で同じことをしていたが──  そこにあるのは、緊急避妊薬。  女の子の身体を、赤ちゃんを産めない──性欲処理用のオナホールに変えてしまう薬だ。  冬優子は再度、私の唇に舌をねじ込もうとしてくるが──今度は、不意を突かれていないのだから、隙があるはずもない。彼のような、強靱な雄に頬を挟まれて、一言、「口を開けろ」と命令をされれば、私は「ふぁいっ♥」と媚びながら、舌を伸ばす必要があるが──正妻と妾の立場があっても、同じ雄に貪られるために、食卓の皿の上で向かい合っている冬優子に遠慮をする必要はない。  彼女の細い指で強引に唇を開かれても、私の咬筋力は負けないので──  舌が相手であれば、唇を割って、私の歯の表面をぬるぬるとなぞってくるだけだ。  だが── 「……へぇ~……っ♡  夏葉さん……そんなに、パパの子供……産みたいんだ……っ♡」  彼女の言葉に──  私は 「中出しを欲しがって、アフターピルを飲まない女」  に、なっているのだと──気がついた。  理解の直後──身体の奥底から、かあっと熱が沸いてくる。  彼に抱きしめてもらっていたときの興奮とは、まるで意味合いが違う。とんでもない羞恥を晒したときの熱。精神の成長とともに、はぐらかし方と取り繕い方が上手くなったので──これほどまでの羞恥は、小学生以来だろうか。  そんな私の恥ずかしさを── ”なでなで”と、彼は頭を撫でて──慰めてくれるのだ。  雄として強いだけならともかく──「男」としての強さにも、私は、勝てない。  身体も心も勝てない男の子供を産みたくない理由はあるのか──  私は──  冬優子の目を見つめながら、答えた。 「……子供、産みたいから……  それ、いらない……っ♥」と。 ”それ”が「アフターピル」であるのか──  それとも、「283プロとプロデューサー」であるのか──  優秀な雄に抱かれている状況で、考える余裕があるはずもない。  私の頭の中にあるのは、破瓜を済ませたばかりの膣内で余裕なく膨らみ、私の膣壁を乱暴に擦る、彼の肉棒のことだけだ。 「お願い……します……っ♥私の子宮に……びゅーびゅー……いっぱい、注ぎ込んでください……っ♥有栖川家の全てを、捧げます……私の全てを──んんっ!?」  彼は──  私の頬を掴み、それから、乱暴にキスをしてくる。  私の小さな顔は、彼の大きなお手手で簡単に挟むことが出来る。下から親指と人差し指で頬を挟まれると、必然、唇がとんがって蛸のような顔になってしまう。「変顔をしてほしい」と言われたときでも、度を越したものは有栖川の名の下にすることが出来ない。テレビの企画などでは、私と凛世が保護されて──代わりに智代子に全力変顔の貧乏くじを引かせるのは申し訳ないのだが──  文字通り──  彼には、有栖川家など関係ないのだろう。 ”俺は、有栖川が好きなんじゃない──” ”夏葉という女に惚れているんだ──”と。  その言葉を受けて──  まさか、抵抗が出来るはずもないだろう。  堕ちるための線路は、一から十まで用意してもらった。普通の男が言えば、ただの方便にしか聞こえないそれも──超大手アイドル事務所の社長の言葉であれば、意味合いがまるで違う。私のために、有栖川家と戦争も辞さないという強い雄が──そうして、私のプライドごとぐちゃぐちゃにしてくれるので── 「あっ♥んんっ♥♥イ、くっ♥~~~ッッッ♥♥♥」  もう、何も考えることが出来ない。  私の胸が大きくなり、周囲の男子にからかわれるのがいやだったのは──それだけ大勢の男の子の羨望を、彼に捧げるためだ。私がトレーニングを欠かさずに、身体のプロポーションを維持するのは──彼専用の抱き枕として、極上の抱き心地を提供するため。私が今まで持ってきたダンベルの全ては、彼の身体から振り落とされないために、強く抱きしめるためだと思い──私の全力を注ぎ込んでも、ようやく、ついていくのが精一杯の力強さに夢中になる。  おそらくは何十人、何百人もの雌を相手に腰を振り続けて、無駄がなく、洗練されて──トップランクのアイドルのダンスのような腰使いで、彼は私の膣肉をいじめてくるのに──  肝心の私は、今日、初めて彼に抱いてもらって、雄を知った肉体なのだ。  智代子と凛世に貸してもらった少女漫画の、社交ダンスシーンのようには上手くいくはずもないのだが──”かくかくっ♥””へこへこっ♥”と私は、無様に腰を振っていく。いや──最早、擦りつけると言う方が相応しいポーズだが──彼はそんな私にも優しく、リードをしてくれるので──嬉しくなって、抱きつく力を最大まで強めて──  互いの股間が零距離で密着して──  彼の亀頭が、私の子宮をぐりぐりと押し込み──  そして── 「おっ♥ほっ♥い、くっ♥おね、がいっ♥なか、に♥びゅーびゅー♥なつはのこと、およめさんに、してください……っ♥あかちゃん、うませてください♥♥おね♥おねがいしますっ♥ありすがわの、みょうじ、変えさせてくださいっ♥あっ♥んっ♥い、いくっ♥いきますっ♥んっ♥あっ♥あ……んん~~~……っっっ♥♥♥」  私が絶頂を迎えて、膣を激しく痙攣させて──  彼の肉棒を、締め付けると同時に── ”びゅるるるるる~~~♥♥♥びゅるるるるるっ♥びゅっくんっ♥♥どぴゅどぴゅっ♥びゅるるっ♥” ”びゅぐびゅぐっ♥びゅ~~っ♥どっぴゅっ♥びゅぶるるっ♥びゅくんっ♥” ”びゅ~~……っ♥びゅっくんっ♥どびゅっ……♥……びゅ~……っ♥……びゅくっ♥”  彼は、私の膣内に射精をした。  子宮口に、火傷しそうなほどのザーメンが──まるで、放尿のような勢いで吐き出されていくのだ。洋式便器に座って、腰掛けながら行う、女性の弱々しい放尿とはまるで違う。小便器に激しく打ち付けられて、やがて、陶器に穴が空くのではないかと心配になるほど、激しく逞しい、雄の小便の──  その勢いが、私の子宮口に注ぎ込まれるのだ。   あれは感情を持たない無機物の小便器であるから受け入れられるのだ。どんな求婚のプロポーズよりも、雌の子宮に直接叩きつけられる射精の勢いに──”びぐびぐっ♥”と、私はそれだけで、無様にも絶頂してしまう。  彼の身体に抱きついて、彼の首に両腕を回す。  私の豊満なFカップを、彼の胸板にむにゅっ♥と押しつけて、何度も、何度もキスをする。私の肺の中の呼吸を全て、彼の吐き出した二酸化炭素で埋めたくて──全身を彼に擦りつけて、愛情を表現していると──  やがて、彼が座り込んでいることに気がついた。  それでも、私は自分の本能のままに──野生をむき出しにして、彼を貪り喰って──主導権を握った気になるが”むぎゅっ♥”と彼が、私を窘めるように尻を鷲掴みにするだけで、絶頂をしてしまう上下関係でそれはありえない。昨日までは生娘だった私が──ストレイライトの三人から様々なことを教わって──たった一晩で、高級娼婦や熟練AV女優を超えるテクニックと知識を教わった話は、本題ではないので割愛するが──  とにかく、そうして──  私、有栖川夏葉は──  彼に陥落させられてしまったのだ。

Comments

Anonymous

夏葉ほどのアイドルをちん媚びさせてからの完堕ちお嫁さん宣言。とてもよかったです、ありがとうございます。次の凛世も楽しみにまってます。

wws2jsh7

ありがとうございます…!ですがこのあとまだ続きが….!?

Anonymous

ストイックな女が堕ちたときのドスケベさっていいですよね。

wws2jsh7

ありがとうございます!いいですよね……どんなに強がってもちんちんに勝てないの

谷澤晴夫

強い女を堕としきっての、孕ませ懇願は最高でした。

wws2jsh7

ありがとうございます!有栖川の卵に種を植え付けるのは最高ですわね