白瀬咲耶と有栖川夏葉の男性事情④ (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-05-24 15:00:00
Imported:
2021-06
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私──有栖川夏葉にとって、ストレイライトの移籍は”いいこと”だった。
アイドルは常に前進をしなくてはいけない生き物。私にとっては、283プロで、他のユニットのみんなと──プロデューサーと──そして、放課後クライマックスガールズで前に進むことが正義だと思っていたけど──
でも、「もっと大手の事務所で自分を売り込みたい」と思った娘を、否定するつもりはなかった。
黛冬優子、芹沢あさひ──この二人は、前々から少し、変わっていた。
冬優子は自分の素顔を隠している節があったし、あさひは何よりも自由な少女。二人が事務所を移籍すると言ったとき、私には、止める権利なんてなかったし──心の底から、彼女達の新たなステージを応援していた
でも──
他のみんなは、そうは思わなかったらしい。
「向上心」の価値観は、人それぞれ。私のそれを誰かに否定してほしくないのと同じように──私も、それを否定したくない。だから、「その移籍が、脅迫に寄るものだった場合」を調べるために、私も協力したし──不本意ではあったけど、親の力も借りた。
そして──
和泉愛依が移籍をしてから、私は冬優子に呼び出されたのだ。
あの事務所の社長の別荘に──だ。
最初は何も、警戒はしていなかった。
大手アイドル事務所にとって、有栖川の名は無視が出来ない代物。それが私の誤解であったとしても、これからの付き合いを考えると──それを解いておきたい、と彼が考えるのは、普通のことだ。
だから、無警戒で別荘に赴いたのだ。
日本海側に面している別荘は、レッスン場も兼ねていたらしい。彼の事務所で行われる、ストレイライトの移籍後初ライブに向けて、合宿を行うらしく──普通の仕事はキャンセルされていた。なので、冬優子とも話をする時間があるらしく──
私は、楽しみにしていたのだけど──
「あっ♡♥んっ♡♥パパ、これ……好きっす……っ♡♥んっ♡♥もっと、奥……ぐりぐりって……んん~~……っ♡♥」
「あっは……っ♥顔舐めて欲しいとか、変態過ぎっしょパパ……れぇ~……っ♥れるれるっ♥ぺっ♥どう~?うちのベロでお顔舐められるの、しゅき~?」
「えへへっ♡夏葉さん、誤解しないでね?
……パパとふゆたちは……同意の下でヤりまくってるんだから……っ♡」
目の前に広がっているのは──
芹沢あさひと、和泉愛依が──
あの社長のことを「パパ」と呼び、沢山の愛を捧げている光景だ。
それが、脅迫によるものでないことは──
直感的に、一目でわかった。
脅されている人間が、あんな媚びた声を出せるだろうか。畏怖している人間に、あんな視線を向けられるだろうか。二人──いや、三人は心の底から彼に心酔しているが故に──それはまるで「自分が腹を痛めて産んだ赤ん坊の、鼻水を口で啜れる」ように、彼の前では、どんなに恥辱的な姿も取れるのだ。
私の頭の中は、真っ白になったが──
「ふふっ……♡わかりますよ~、夏葉さん♡
こ・う・ふ・ん♡しますよね……っ♡
ねっ、夏葉さんは~……
気の強い女は、アナルが弱いって聞いたことありますか?」
冬優子の言葉に──
徐々に、脳内の真っ白は──桃色へと、染まっていく。
「有栖川夏葉は、自慰行為なんてしたことないんだろう」と、ネットで噂されていることは知っていた。とんでもない、私だって普通の人間だ──普通の人間が食欲を持ち、睡眠欲を持ち──特に私なんか、朝が弱点の普通の人間。だから、毎日のように自慰行為をする──と、釈明したくあったが、プロデューサーに止められたことを思い出した。
強い男に強引に組み伏せられる妄想は、私の定番。
「気の強い女は、アナルが弱い」というのは聞いたこともないが──おそらく「強気で虚勢を張るのは、自分の弱さの裏返し」という意味合いなのだろう。
和泉愛依に顔面を舐められながら、芹沢あさひのことを寝バックで犯している男。獣の捕食体勢のようだなと思うが──最大の違いは、被食者側の二人が嬉しそうであること。愛依は彼の背後へと周り、彼の尻たぶを両手で広げる。性知識が豊富ではないのだけど、私の常識では──「男の子のお尻の谷間にも、肛門があるはず」であり──
私の常識とは異なり、愛依は、彼の尻に顔を埋めて舌を伸ばすのだ。
排泄器官でしかないそこは──自分の子供の鼻水を、啜り取れる母親ですら眉をしかめるような箇所。それは何も、責められるいわれはない。古代より人類を感染症で死に追いやってきた箇所だから「不浄」と呼ばれるのだ。例えば私に、大好きでたまらない人が出来て──その人の子供を産んであげたい、と思ったとしても──その彼の「尻の穴を舐めたい」と思う姿は、想像することすら出来ない。
「尻の穴を舐めろ」と、海外では罵倒のスラングとして使われるそれを──愛依が──
あの、和泉愛依が実行に移しているのだ。
ステージの上ではクールだが、事務所の中では笑顔で、華やかで、みんなを幸せにする彼女が──
自分の父親ほどの年齢の彼の肛門を、べろべろと舐めている光景に──
「夏葉さんも、お尻の穴……舐めてみたくないですかぁ?
……ふふっ♡怖がらなくていいんだよ?最初はね、驚くかもしれないけど……男の人って、お尻の穴が弱点なの……っ♡
汗ばんで、ちょっと臭って……深呼吸したら、頭の中とろっとろになっちゃう……すっご~い濃厚な雄の臭い……っ♡夏葉さんみたいに、いっぱいレッスンで汗かいても、甘くて、素敵な匂いがする女の子と違って……っ♡一日中デスクワークして、むれっむれの……スーツのお尻のとこ、ぴったりくっついちゃうくらい汗だくで……野生の獣みたいなのーこーな雄の匂い……っ♡
そんなの嗅がされたらね……ここ……とろとろになっちゃうんだよ?」
冬優子は、私に囁きながら──
私の下腹部──
子宮を、腹の上から撫でる。
アイドルをしていく上で、腹筋を鍛えることはプロデューサーから止められていた。
余分な脂肪は付かないように──くびれるように──うっすらと、腹筋が割れているように、までは許されるが──女子格闘家のように、腹に拳がめり込んでも、力を込めていれば耐えられるように鍛えることは、許されていない。
不本意ではあったが、それがアイドルなのだから仕方がないと割り切っていた。
アイドルは恋愛禁止であり、アイドルは下ネタ禁止であり、アイドルはスポンサー以外の商品を使うことを禁止される。私のアイデンティティを揺るがすような、あるいは、人権侵害として、日本国憲法を無視するような横暴なルールがあれば逆らうのだけど──私にとって「腹筋をガッチガチに割る」というのは、そこまでの強行に導くものではなかった。
だが──
「わぁ~……っ♡夏葉さん、腹筋かった~いっ♡」
冬優子に、煽られるような口調で囁かれて、腹筋を撫でられると──
私の全身には、ぶつぶつと激しい鳥肌が立ってしまうのだ。
やがて、社長があさひの身体に乗っかったまま──激しく、痙攣をする。
『夏葉さん!すごいっす!!』と、私に笑顔を浮かべてくれた芹沢あさひからは──考えられないような、低い咆哮。「おっ゛……♡♥おお゛おお~~……っ♡♥」と、腹の奥底から鳴り響かせる低音に──
”ちょろ……っ”
私は──
認めたくないのだが、おしっこを漏らしてしまった。
勿論、それは尿道からほんの僅かに漏れ出ただけ。
下着の染みにはなるが、決壊とは呼べず──帰宅してから着替えれば、誰にも知られずに、その失態は隠蔽出来るだろう。
だが──
「私の肉体が、意思とは関係なく──圧倒的な雄の逞しさに失禁してしまった」
という事実からは、逃れられない。
彼はあさひの膣内からペニスを引き抜く。
一緒に温泉に入ったときに、あさひの秘部を見たことはある。勿論、注視したわけではない。樹里には叱られたのだが「アイドルの肉体美」というものに虜になっていたときに──偶然、下腹部が目に入っただけだ。
果穂と同じように──
いや、身長という成長分を差し引くと、果穂よりも子供のように思えた、つるっつるのすじまんこ。
勿論、アイドルだから陰毛を処理する必要があるというだけだが──銀髪美少女の雰囲気も相まって、彼女が外国産のお人形のように見えて──少なくとも、あさひが色恋沙汰に興味を示すのは、もっと先なのだろうなと勝手に考えていたのだが──
その狭い膣肉が、すっかりと使い込まれて──
窮屈な秘部から、どろどろと精液が溢れてくるのだ。
”ぷぴゅっ♡♥”と響いた空気の摩擦音。男は一度、射精をしたら回復まで時間を要するはずなのに──ギンギンに勃起した肉棒を晒して、愛依にお掃除フェラをさせる姿。ペニスの包皮──後に聞いたが、「ちん皮」を剥くために、彼は愛依の唇を使ったらしい。ペニスを臨戦態勢にして──間髪入れずに、愛依の背後から覆い被さり──腰を振り続ける。セックスの後はピロートーク、というルールが存在するはずなのに──汗と精液にまみれたあさひは放置される。腰が抜けて起き上がれない彼女は、芋虫のように這いずり、男の足下に口を寄せて──怒りと抗議にかみつくのではなく、動物同士のグルーミングのように──
ぺろぺろと、舌を這わせていく。
どれも──
レディコミの中には、存在しなかったものだ。
私が得てきた性知識がどれほど──おとぎ話のファンタジーであったのか、ということを、自覚せざるを得ない。レディコミを読んで、下手なビッチよりも詳しいと思っていたあの自信はなんなのか。数万人のファンをステージ上で虜にすることが出来ても──素っ裸のアイドルなんて、いない──
今、ここにいるのは──
20歳になっても、処女を捨て損ねた──愚かな女なのだ。
勿論──
私だって平常なら、そこで股を濡らすようなバカ女ではない──はず、だ。
だが──
耳元で囁いてくる──
「うっわ~……っ♡見て、夏葉さん……っ♡愛依ちゃん、すっご~い気持ちよさそう……っ♡ねっ、ねっ?夏葉さんは知ってる?さっきまで、男の子のお尻の穴べろべろ舐めたお口に……無理やり、べろべろ舐めちゃう乱暴なキスしてくる男の子……っ♡むき出しの野生の本能……っ♡ふゆね、知ってるんだよ?……ああやって……ちんぽ、気持ちよくすることしか考えてない雄に、本気でぶち犯されると……っ♡『あっ、ふゆ、だから女の子に生まれてきたんだっ♡つよつよな男の子の、象徴の、おちんちん生やさないで……男の子に食べられちゃうだけの人生、歩むための、おまんこ生やして生まれてきたんだ』……って……っ♡
夏葉さんも、そうだよね?どれだけお金持ちの家に生まれても……身体を鍛えても……み~んなの注目は、有栖川家の夏葉はどの雄に嫁ぐんだ……っ♡あのデカパイを揉みしだけるのは……長い脚をむしゃぶりつけるのは誰だ……っ♡周りの大人もみ~んな、夏葉さんの努力を~……”お嫁さん修行”だと思ってるんだよね……っ?
でもでもね?しょうがないんだよ?……あんなに天才のあさひちゃんも、あんなにかっこいい愛依ちゃんも……つよつよな雄の前ではね、あ~やって……まんこにちんぽぶちゅぶちゅされて、腰、抜けて……立てなくなっちゃうの……っ♡しょうがないよねぇ……っ♡夏葉さんがつよ~い雌になろうとして、頑張ってる、それ全部……ただ、ちんちん生やして生まれてきたってだけで出来ちゃう雄様なんだから……っ♡ねっ……男子中学生にも、腕相撲で負けちゃう夏葉さん……♡
堕落も……気持ちいいよ……?」
黛冬優子の言葉に──
私は、逆らえないのだ。
小悪魔コーデが大得意な彼女。おそらくは、人間ではなく小悪魔だからそうして、衣装が似合っているのだろう。私の耳元で囁く声色は「動画配信サイトで、ASMRのジャンルで歴代最高スパチャを樹立して──、一晩で、億を稼いだ」と言われている相手なのだ。
ダンスや歌唱と違って、採点をする審査員がいないのでわかりにくいが──「耳元で囁いて、相手を陥落させる能力」というものはアイドルとして──
いや──
世界中の誰よりも、きっと、黛冬優子は高いのだろう。
ボーカルもダンスもビジュアルも、全て高水準で推移しているが──しかし、如月千早のボーカルや島原エレナのダンスや──高垣楓のビジュアルのようなレベルに達しているものは、何一つない彼女が──
今、世界規模のトップアイドルに成長しようとしているのは、その「他人を魅了する声色」が理由であり──
私は、世界で一番の女神様から、耳元で囁かれているのだ。
一人の人間に大量の時間を費やし、脳味噌を粉々に破壊して、嘘の法則を信じ込ませて──洗脳の挙げ句に全財産を教団に寄付させる、新興宗教の教祖とはまるで意味合いが違う。脳味噌を粉々に破壊することは同じだが──「すき……っ♥」と一言囁くだけで、大勢の人間が冬優子の為に、大量のスパチャというお布施を行っていくのだ。2000年前に生まれていれば、キリストを超える巨大宗教を作れたであろう冬優子の生ASMRを──彼らの、乱暴な獣セックスを見せられて、発情した状態で注ぎ込まれれば──
誰だって、どうしようもなく──
頭の悪い、雌豚になってしまうのだろう。
わかっている。目の前で起きている光景が、何であるのか。
283プロの看板を背負っている私は、お世話になったプロデューサーを裏切ることは出来ない。ストレイライトをどうするか、というのは、各々が持つ正義感によって答えが違う。幸せそうな彼女達をそのままにしておくか、ことを明るみにして、全員の破滅を覚悟して糾弾するべきか。試験問題と違って、これには「用意された答え」というものはない。だから、私はこれ以上関わりを持つつもりはなかったのだが──
しかし、彼女達の幸せを邪魔するつもりもなく──
見なかったことにして、咲耶を説得して、終わりにしようと思っていたのだが──
身体が──
びくりとも、動かないのだ。
逃げなければいけない。あの乱暴な獣は、また、声を甲高くして、舌を突き出して、涎をボタボタと垂らしている。先ほど、あさひの膣内に射精を注ぎ込んだときと同じポーズだ。彼はきっと、愛依の次はこちらに向かってくるだろう。まずは、冬優子を先に犯すのだろうが──その後は、自分だ。腰が抜けて立てなくなってからでは、遅いのだ。呆然と立ち尽くしている今──、一ミリずつでも背後に下がって、部屋から飛び出して、タクシーを呼んで事務所にとんぼ帰りすべきだと──
わかっているのに、脚が、動いてくれない。
それだけなら──
それだけなら──まだ、自分への失望は最小限で済んだ。
電車の中で痴漢に遭った女学生が「怖くて声を出せなかった」と言っているとき──私は、彼女達を擁護して「悪いのは痴漢をする男、あなたが恥じ入ることは何もない」と告げていたが──私個人の見解は別。少なくとも、私は私自身から痴漢に遭ったと言われれば「腕を掴んで、声を張り上げて、この人が痴漢をしたと訴え出ればいい。泣き寝入りをしても、誰が得をするんだ。成功した性犯罪者は次の獲物を探して、余罪を増やしていくだろう。被害に遭う女性はもっと増えるだろう。自分一人が尻を触られて我慢をすればいい、と考えるのは──それは、被害者を増やすという意味では、痴漢本人よりもよっぽど悪どい行為だ」と──
私は、他人や社会の常識と外れて、私自身の歪んだ価値観としてそう思っていた。
だが──
脚がすくんで、動けないという状況では──
痴漢に遭って身動きが取れない彼女達の心境を、理屈ではなく実感として解してしまうのだ。
それ、なのに──
「ねっ、夏葉さん……
もう、射精しそうなの、わかる?」
冬優子の言葉は、とどまるところを知らない。
「男の人がねぇ、あ~やって……おちんちんぐりぐりぃ♡って……先っちょ、おまんこの奥に押しつけて……子宮を一ミリでも奥にぐぐ~っ♡……って、押し込んで……っ♡ぜ~ったいに孕ませる♡絶対俺の嫁にするっ♡ステージ上ではクールな愛依様なのに……ステージ降りれば、おじさんだ~いすきな黒ギャル美少女にガキ産ませてやる♡……って、夢中になってるとね……もうすぐ、射精するってことなんだよぉ……っ♡
……ねっ?
その後、どうなると思う?
あいつ、すっごいエロだけど……でも、先にまず、ふゆよね……っ♡
バッキバキに勃起したちんぽ見せびらかして、素っ裸で歩いてきて……あの、世界中の雄でだ~れ一人無視できない夏葉さんのこと……道ばたの石ころみたいに、邪魔だって蹴っ飛ばして……ふゆのこと、ベッドにお持ち帰り……っ♡ふゆがぁ……おちんぽ生やしたつっよ~い雄様じゃなくて、おまんこ濡らしたよっわ~い、ざっこざこな雌に生まれてきた意味、教えてもらえるんだけど~……
……流石にね
ふゆ達三人に、のーこーザーメン吐き出したら……もう、空っぽよねぇ……っ♡
あさひちゃんもきっと、その頃には回復するだろうし……あさひちゃんがまた潰されたら、今度は愛依ちゃん……そして、最後は、ふゆ……っ♡ストレイライトの三人でぐるぐる、あいつのこと食べ尽くしちゃって……よかったね~、夏葉さん♪
夏葉さんがぁ……いつか、親に決められた婚約者……
親の七光りでぇ、自分一人で女を口説く度胸もなくてぇ……夏葉さんがやってきたいっぱいの努力、少しも見ないで……ただ、華は生まれついて美しいから華なんだ~とか口説いてきて……っ♡親の金の力を自分の魅力だと勘違いして……有栖川家の事情を夏葉さんの弱さだと思い込んで……つっよ~い夏葉さんが、多分、いっちば~ん嫌いなタイプの……
つっまんね~男のうっす~いザコせーしで孕まされて……
バカ男に似た、クッソみてえなガキを産むためのおまんこ……♡
犯してもらえなくてありがとうっ♪だよね……っ♡」
私は──
冬優子が滔々と述べる言葉に、一歩も脚を動かせないのに──
「……ねっ、夏葉さん?
もし、もしだけどね……
夏葉さんが今すぐ、服を脱いで……素っ裸になって……
ふゆよりもおっきな身長に……おっきなおっぱい……おっきなお尻……♡あいつ曰くぅ……世界で一番、えっちしたい女の子なふゆよりぃ……ぜ~んぶ、どすけべな身体で……しかも……ふふっ♡
しょ・じょ・ま・ん・こっ♡
……おっぴろげて、お尻ふりふりしたらぁ……っ♡
ちんイラ解消するための”穴”なら……女なんてどっれでもいいや~って……
……夏葉さん、選んでもらえるかもよっ♡」
彼女の言葉に──
”ばっ!”と──
全身の衣服を、脱いでしまうのだ。
朝が弱い私が、寝坊をして、予定の時間に遅刻したことに気がついたとしても──そこまでの速度を出すことは出来ないだろう。「今から十秒以内に全裸になれ」と、両親と兄とカトレアに拳銃を突きつけられたときに、ようやく出せるような──恥も何も存在しない、無様なまでの高速脱衣。どうして──高い服は脱ぎにくいのか、と、私は自分の指先が、意識に追いつかないことに理不尽な怒りまで抱いてしまう。
どうにか──
全裸になって私は、仁王立ちをする。
隣に立つ冬優子よりはスタイルがいい、とは思っているが──スタイルの善し悪しで勝負をすれば、私は白瀬咲耶や緋田御琴には敵わない。
私の武器があるとするならば──それは、身体の引き締まり方。
低俗な雑誌で読んだ男性が好む肢体は「適度に脂肪があって、ぷにぷにで、抱きかかえると心地の良い弾力があり──おちんちんを抽送するのに最適な肢体」である。智代子体型のそれとは異なるが──それでも、撮影現場で身体のラインを見せると、誰からも褒められて──大物演出家や監督から、夜のお誘いが来るのを、私はちょっとした自慢だと考えていたのだ。
一方で、隣の冬優子は──
ゆっくりと服を脱いでいく。
「正妻の余裕」という言葉が、私の頭の中に浮かぶ。冬優子にとっては、ここで彼が私を選んでも「たまの気まぐれであり──今日の朝食は、パンよりも白米がよかった」というだけの話。だが──私にとっては、ここが分水嶺。アイドルとして活動を続けていく以上──私の処女というのは、もう二度と、他の男に奪ってもらうことは出来ない。プロデューサーは私のことを──いつまでも、輝き続けるアイドルにするつもりだ。三十歳?四十歳?周りの女の子が当然のように結婚をして、早ければ初孫の顔が見られる時間まで──私は、誰にも恋をせずに生きていかなければいけないのだが──
発情した、頭の悪い雌というのは凶暴だと思う。
あの、恩人のプロデューサーにさえ──
私は、不敬の感情を抱いてしまうのだから。
「おっ♥おっほっ♥イぐっ♥イ……ぐぅぅぅ~~…………っ♥♥♥」
やがて──
愛依は、あさひと同じように──下腹部に響く声を鳴らして、絶頂を迎える。
普段の地声は、あさひと愛依でまるで別物なのに──深く絶頂をした途端に、その声色が同じものになるというのは人体の不可思議。どれほどの清楚な美女でも、薄皮を一枚剥げばそこにあるのは同じ雌の本能であるというのか。冬優子が私に言った「まんこを生やして生まれてきた意味」というのを実感してしまい──子宮がきゅんと疼き、愛液が膣から垂れて、内腿を濡らしていく。
愛依の大きな尻を鷲掴みにして、亀頭をぐりぐりとねじ込んで──先ほどと同じように”にゅっぽんっ♥”とペニスを引き抜く。白濁とした精液が垂れてこないのは──ゼリーのように半固形状になったそれが、愛依の子宮にべっとりと張り付いているからだろう。
空っぽの、桃色媚肉をひくひくと痙攣させて──地球の裏側のテレビ中継のような時差で、ようやく、膣からは精液が溢れてくる。
あさひも愛依も──
起き上がることが、出来ないのだろう。
過激なレッスンを終えても「腰が抜けて立てなくなった」ということはない。事務所で最大のライブを行って、人生で最大の昂揚感を得たときに──楽屋に戻って、放課後クライマックスガールズのみんなで座り込んだことはある。身体を貫いていく数万人の歓声を受けて、ぶるぶると本能が震えて──緊張の糸が途切れて、立てなくなった瞬間。不思議に思えたが、そこには少しの不安も恐怖もなく、ひたすらに嬉しくて──ああ、自分が生まれてきた意味は、ここにあったのだと、誇らしく思えたのだが──
その一瞬を──
たった一回のセックスで、再現出来ると言うのか。
道理ではないが、もしもそれが事実ならば。自分達が数ヶ月をかけて、人生の中で最大の興奮を得たそれを──毎晩のように体験できるというならば。堕ちるなという方が──彼の虜になるな、というほうが──無理な、話だ。
彼は愛依の顔を、汚れたペニスでべちべちと叩くが──
絶頂直後に呆けている愛依は、反応が出来ない。
彼女の口に無理やりペニスを──ちんぽをねじ込んで、包皮を口で剥かせる。
あの和泉愛依の唇を──日本中の男の子が、一度でいいからキスをしたいと思っているそれを──ちんぽの皮剥き器として扱う最大級の贅沢。彼はやがて、愛依の反応がないと知って、新たな獲物を探して──
「ほ~ら……っ♡パパはふゆのことが大好きだから……も~っと……お嬢様育ちの夏葉さんが、今までの人生、ぜ~んぶ……っ♡ふかふかベッドで寝てきたのも、美味しくて健康的なご飯食べてきたのも……幼稚園児の頃からジムに通えたのも、普通の家庭じゃなくて、お金持ちの特権階級だけの特別だって知らずに生きてきたの……
ぜ~んぶ、今日、パパに食べてもらうための下ごしらえだぞ~♡……って媚びないと……
パパのおちんちん……ふゆが、食べちゃいますよっ♡」
冬優子は──
私に囁きながら、どこまでも自然体。
ただ、全裸であるというだけなのだが──
それでも彼の脚は、まっすぐ、冬優子に向いている。
言葉尻から推測するに、何度も、何度も──
何度も何度も何度も何度も何度も、身体を重ね合わせてきたのだろう。
ペニスのムラムラ──雄の欲情を発散させるのに、新しい雌が膣を濡らしてくれるのか──破瓜を嫌がるのか、まるで答えは見つからない。それならば、定番のオナホでペニスの処理をするのは合理的であるのだが──
私は、今──
有栖川夏葉は、まんこをぐちょ濡れにした全裸なのだ。