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「七香、七香ぁ、なっちゃん、なっちゃん……♡」 「んっ、はぁ、ぃ、イきそう?♡」 「ごめっ、ぃっく、いっく♡」 「が、頑張った、ね♡ 出して♡ わ、私もッ……っ♡」 「ぁッッ~~~♡♡♡」  あの日の夜の出来事から、優弥とは何度もセックスをした。夫婦なんだ。当然、生で。入念な寸止めオナニーと、丁寧なクンニで高ぶらせて、優弥とタイミングを合わせて、イく。 「はぁ……はぁ……な、っちゃん……♡」 「はぁ……んっ……きもち、よかった……?♡」 「うん……♡」 「私も……♡」  二人で迎える絶頂。合わせる唇。幸せなセックスだ。癒やされる、このときがあれば仕事の辛さも忘れられる。ずっとこの人といたいそう思える。週に五回、優弥と交わり続けた。  その一方で……。 「先輩……先輩っ♡♡♡」 「お゛ッぉおっほぉお゛♡♡♡ あっぐ、ぐるぅ、おっ、おおぐしゅくんの、でっかいおちんぽおぐまでぐるぅ♡♡」 「ここっ、ここいいんですよね、先輩ッ♡」 「ん゛ぉーーーーッ♡♡♡ お゛ッ、ぉおっほぉお゛ッ、おっぐぉおお♡♡♡」 「イっていいっすからね、先輩の都合で、俺ッ、やめますからッ♡」 「やめないでぇ゛ッ、もっど、もっどついでぇえ゛――――っ♡♡♡♡」  一方的に犯されて、ただ耐えようもないほどの絶頂♡ ナオから与えられる快感に酔いしれるセックスも、私は続けていてしまった。週に一回、優弥には飲み会と言っておいて……毎週水曜日、欠かさず二人でホテルに向かうと、二時間のセックスで10回はイかせられる♡ 「ふぅー……先輩、すんません、今週も……♡」 「はぁー゛♡ ぁっ、はぁぁ゛―――♡♡♡」  ナオははにかみながら、私の中から抜いたチンポを見せつけてくる。今日もぶっとく、もう三回は出したはずなのに、コンドームには濃厚なザーメンがだっぽり入っている♡ 「で、でもいいんスか? 俺、あの時の一回だけって思ってたんスけど……」 「べ、別に゛、ほ、本気の、セックス、じゃあ、ないわよ……♡ ん゛っぐ♡ た、ただの、先輩と、後輩の、コミュニケーション……だから゛♡ あ、あんたとのセックス、よりも、ず、ずっと、夫とのほうが、気持ちぃ、いい、し♡♡」 「そ、そうっすよねぇ……で、でも俺は嬉しいっす! この日のために、毎週抜かずに来てるんスから!」 「わ、わたしなんか、より゛♡ さっさと、彼女つくん゛なさい、よ゛♡」 「せ、先輩、それ……わざと、っすか……?♡♡♡」 「い、いいから、はやく、次……♡ 入れなさい……♡」 「う、うっす!♡」 「あ゛ッ、ん゛ぁ、あ゛ぉお゛んぉおおおおお゛♡♡♡♡♡」  私の中を押し広げるナオの肉棒に、私は快感を貪っていく。それが、毎週水曜日の夜のこと……♡  優弥のことが嫌いになったとか、退屈になったわけじゃない。そんなことあるはずない。毎週欠かさずデートに行っているし、二人の時間も作っている。それは単純なセックスというわけじゃなく、夫婦として、家族として。私は愛している。優弥を間違いなく、愛している。 「はい♪」 「ええ、どうしたのコレ」  だからこうして、記念日には忘れずプレゼントだって渡しているじゃない。夜のレストランで向かい合う優弥は、ブルーの時計を見て嬉しさと戸惑いがないまぜになった表情を私に向ける。 「腕時計よ? 前からほしいって言ってたでしょ?」 「そうだけど……えぇ、結婚記念日だからって……すごい良いものだし……夫としての立場ないなぁ」 「そんなの気にする必要ないでしょ? 可愛い優弥君♪」 「もぉ……でも、ありがとう。どう? 似合ってるかな?」 「とっても、似合ってるわよ。さすが愛する夫♡」 「よしてよ、照れるじゃないか」  私は優弥を愛している。優弥も私を愛している。その証拠に、私は彼にこうして愛の証を渡しているし、優弥だってすぐ近くを通るいやらしい格好のウェイトレスなんか目もくれず、私のことだけを見てくれている。私達は上手く行っている。いい夫婦だ。 「あ、そうそう。七香」 「どうしたの?」 「来週なんだけどさ、土日ちょっとでかけてきていいかな?」 「土日……?」 「学生時代の仲間が集まってさ、キャンプに行こうって誘われてて……でも、女の子もいるんだよ」 「そう、なの……?」 「うん。でも、七香が嫌だったら行かない。多分男だけでキャンプってわけじゃないから、スることにもなるだろうし。もちろん、七香が一番だから」 「行ってらっしゃい」  思いの外、素早く言葉が出た。言葉を遮るようにして発せられた私の声に、優弥は目を丸くしていた。 「あ、えと。違うの、怒ってるんじゃないのよ? それだけ勘違いしないで?」 「そ、そうなの? 本当に?」 「本当だってば。ほ、ほら、前に私の後輩とヤっちゃうって言ったとき、覚えてる?」 「う……うん」 「あのときだって、優弥言ったでしょ? 行っておいでって。た、たまにはさ、夫って立場を忘れて楽しまないといけないと思うの。最近私をイかせるセックスばっかりだったじゃない? たまには、自分が好き勝手イくセックスを楽しむのだって大事だと思うの、違う?」 「そ、そう……かな? そう、かも……」 「安心して、私はあなたを、愛しているから」 「うん……ぼ、僕もだよ。愛している」 「本当に、愛してる……」 「も、もういいよぉ、恥ずかしいじゃないか」  私の目の前で、頭を抱える優弥に、私は穏やかに微笑んでいた。 --------------------------------------------------------------  そして、来週の土曜日。壁掛け時計は十一時を差していた。優弥が家を出てからもう数時間。きっとキャンプ場について、今頃テントを組立ているだろう。もしかしたら野外で女の子にフェラしてもらっているかもしれない。そんな中、私は……。 「それでは、二人のセックスの相性なのですが」  白い床に淡いピンクの壁の、生殖器科の病院へとやってきていた。あのときと同じ、女性の医師がにこやかに私達を見ている。あの時と違うのは、わたしの隣に……ナオが座っていることだった。 「な、なんか緊張しますね、先輩っ」 「落ち着きなさいよ……別に、あれよ? ついでよ、ついで。毎週セックスしてるんだし、あんたは毎週ヤってるのがわたしだけなら、わたしから性病感染してたら困るじゃない」 「でもゴムつけてるし、大丈夫じゃないっすか?」 「ええ、大楠さんの仰るとおり。お二人共性病感染の兆候は見られませんし、検査の結果も全て陰性でした」 「そ、そう……それはよかったです。それで、相性の方は?」  私が聞くと、女性医師は目を輝かせて手にした白黒写真を張り出した。あのときと同じように、私の断面図と、ナオのおちんぽを並べて……♡ 「それがですね、お二人共、とても素晴らしい相性なんです!」 「そうなんスか?」 「そ、そう……♡」 「こちらをご覧ください……!」  医師は興奮した様子で、ピンクのマグネットを張っていく。私のポルチオのあたりと、ナオの亀頭先端あたり、そして、裏筋にも転々と……♡ 「まず、サイズからですが、大楠様のペニスは柳様のヴァギナの長さを優に超えております。これでしたら挿入した場合どこから入れても、子宮全体を押し上げることができます♡ ペニスの太さからいっても、柳様のヴァギナの収縮率を考えても、とても圧迫感を感じると思います。大楠様、ヴァギナの圧迫感がどれほど大事かご存知ですか!?」 「い、いやぁ、そんなに……」 「圧迫されるということは、内部組織が押し広げられるということですから、普段は肉同士が重なって隠れている快楽スポットも顔を出して快感を得ることができるんです! その上、大楠様は亀頭を中心に快感スポットが集中していますから、こうして奥まで突きこめば、柳様のポルチオに加えて、クリや入り口の快感も同時に得ることができますし、バックなら言うことないほどの快感が得られるはずですね♡」 「え、そうなんすか、先輩?」 「ま、まぁ……ね……♡」 「加えて、大楠様は絶頂まで女性検査士のオナホールによる全力の処理でさえ、15分以上が必要でした。遅漏というわけではないですが、いつもこんな調子で……?」 「あ、いや……お、俺にはその……先輩、しか、目に入らないんで……♡」 「…………♡♡♡」 「以上をもちまして、セックスの相性数値は堂々の98%! こんなの、私この診断をしていて初めて目にしました! 柳様も、旦那様では味わったことのないセックスを楽しめたんじゃないですか?」 「え……?」 「……ッ♡♡♡♡♡♡」  バラされた。驚いたナオの表情が、私に向けられる。けれどだからといって、女医を非難する気は起きない。そんな資格は私にはない。こんなの認めたくない、けれどどこか、喜びも感じている。 「それであの、いかがでしょう。お二人共、マン婚をお考えになられては……」 「マン……?」 「……婚?」  女医はにっこり笑いながら、机から資料を取り出した。柔らかいタッチのイラストで描かれた一人の女性が右側で子供を抱えながら真面目そうな男性と微笑んでいる。しかし逆側では派手な服装でアイドルのような男性と腕を組んでいる。中央には大きく「女のわたしも、ママのわたしも、同じわたし。だからマン婚」というキャッチフレーズが優しいフォントで描かれていた。 「最近始まった制度でして、このセックス相性診断で90%以上の数値を出した男女には、現在行っている婚姻関係や婚約関係を維持したまま、マン婚という戸籍を提出することができるんです! とてもいいものですよ? ラブホテルの代金は割引になれますし、良い相性のもと生まれた子供は良い成績を収めるという記録もありますから、どちらの家庭にも減税がなされます」 「え、えぇ……で、でも先輩には旦那さんがいるんスよ?」 「もちろん、了承なきまま提出することはできません。マン婚をしたら、オマンコと個人が婚姻を結ぶのですから、大楠様は他の女性と婚姻関係を結ぶことはできませんし、もしお子様が生まれたとしても、親権は全て譲るのです。大楠様は、遺伝子上はそうであったとしても、親であるとは言えません。しかし一方で、毎月四万円の養育費を収めなければなりません。柳様ご夫婦も、お子様には愛情を注がなければなりません。もし虐待や育児放棄などが見受けられた場合には、厳しい罰が下ります」 「……」 「……」 「しかし! そんなことを測りにかけたとしても、私は強くおすすめいたします! まさしくコレこそ、運命の相手とも言えるんです! 単純に巨根だとか、単純にオマンコがきついとか、そんなことでは見つからない相手なんですよ! そもそも性器の快楽スポットは、人によって異なっていて――」 「ちょっとぉ、佐藤先生ぇー?」 「あ、す、すみません……失礼しました、少し興奮してしまって……しかし、それほどに貴重な相手だということです。是非、一度お考えになってください。こちら、資料お渡ししておきますね? 私、立会人の資格も持っていますから、是非」  私達は差し出された封筒を手に、病院を後にした。近くには男女問わず、カップルがたくさんいる。彼らはどういう関係なのだろうか。本当に付き合っているのか、夫婦なのか、あるいは一時の関係か、それとも仕事仲間なのだろうか。私達はどうだ? 先輩と、後輩? 男と、女……雄と……雌……♡ 一匹の雄と、雌……♡ 「か、帰りましょうか。ね? 全然気にしなくていいっすよ、あんなの。先輩の旦那さん、俺前に見せてもらいましたけど、すっごいお似合いですし、俺、先輩の言うことに従」 「来て」  私はナオの手首を掴んで、じっと見つめていた。そうだ、私達は、なんでもない。ただの人間なんだ。人間の雄と雌。それだけだ。 「今日、家に旦那いないの」 「え、そ、それは」 「従うんでしょ?」 「……」 「来てよ……♡」 「いいんスね……」  私のオマンコが、こんなに濡れているのも、ただ相性のいい雄と一緒にいるだけ。ただそれだけのことだ。  私はナオを自分の家に、夫婦の家に連れ込んだ。部屋に入るなり、鍵を締めて、その場で脱いだ♡ 一秒だって待ってられなかった。私の全身が求めていた♡ ほしい……欲しい……欲しい欲しい欲しい欲しいッっ♡♡♡ ナオのおちんぽが欲しい、ナオの子種が欲しい♡ ナオのを中に全部出して欲しいッ♡ 「せんぱ、んっぢゅ♡ ちょ、んっむ♡」 「んぢゅ、ちゅる、んはぁ♡ ななかって、七香って呼んで♡」 「先輩、でも……♡」 「お願い、ナオ♡」 「……ッッぅ♡♡♡ 七香の、七香のせいだからなッッ♡♡♡」 「ゴムしないでっ生で、お願いッッ♡♡♡」 「このっ、股開けッ♡」 「ひゃいぃ♡♡♡」 「おら゛っ♡」 「おっんぉお゛ぉっほぉおおおおおお♡♡♡ お゛ンッ、ぉ、お゛ッっほぉおお♡♡♡♡」 「ぁっ、っぐ、っくぅう♡」 「もっと、もっどぉ♡ ナオっ、なおついてっ♡ 七香の、おまんこもっと、おくまでついて、ぶっぢゅぶしてぇ♡ ぉっ、お゛ぅッ、ぉっほぉお゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡」 --------------------------------------------------------------  その日の夜だ。私は、優弥に電話した。もしかしたら出ないかもしれない。出てほしくない。なのに、彼は数コールもしないうちに通話に出た。 『もしもし? 七香?』 「……優弥? どう、そっちは」  お楽しみの最中なのだろうか。電話口からは女の嬌声が聞こえてきていた。しかし、その喘ぎはずいぶん遠くからで、優弥は鼻先で笑っていた。 『いやぁ……そんなにかな。まあ、みんなと会えたのは嬉しいけど、ほら僕ってさ、あんまり上手じゃないだろう? 何度か舐めてイかせられたけど、すぐに舐め犬役になっちゃった。今は休憩中』 「そ、そう……」 『早く七香とシたいよ……。七香は?』 「……っ……」 『……七香?』 「あの、ね……帰ってきたら、話したいこと、あるの」 『どうかしたの? 大丈夫? 辛いことでもあった?』 「ううん……ただ、話したいこと、あるから……いい、かな?」 『……わかった。なるべく早く帰るよ』 「ゆっくりでいいよ。ごめんね?」 『何を気にするんだよ、夫婦じゃないか。じゃあ、明日ね』 「……うん、明日」  通話を終えて、だらりと手を下げる。ベランダから戻ると、ナオがソファに座っていた。私に気がつくと手を肩に添えてくる。 「……平気?」 「お願い……シてぇ……♡♡♡」  私に言えるのはそれしかなかった。  一晩中ナオとシまくった、嫌なことを忘れるために、何度も何度も、オマンコをぶっ潰してもらって、快感で頭の中を塗りつぶしていく。それだけを考えてしまいたかった。翌日、優弥に話したときのことを思うと、脳裏に浮かんでくる彼の困った顔、悲しそうな泣きじゃくった顔、それを下腹部から突き上げる快感で塗りつぶしていく。そうでもしないと、頭がおかしくなりそうだった。朝方日が登るまでヤッタ後は、昼まで寝て、シャワーを浴び……夕方になって、優弥は帰ってきた。 「ただいま、七香」 「おかえり、優弥」 「どうかしたの? なにか大変なことでもあったのか? 僕に」 「こっち、きて……」  私はリビングに優弥を連れて行った。既にソファに座っていたナオに面を食らったようだった。目を丸くしている優弥に、私は全てを語った。優弥と毎日のようにしているセックスの傍ら、週に一回ナオとセックスをしていたことも。ナオとのセックス相性の結果のことも。優弥とのセックスでイってはいたけど、その何十倍もナオでイっていたことも。そして……マン婚のことも……私がナオとマン婚したいと、思っていることも。全て。 「嘘……だろ……?」  優弥はローテーブルに広げた、私と優弥とのセックス相性表と、私とナオとのセックス相性表を見比べてつぶやいた。 「な、七香、僕とのセックスで、イってたろ? 僕のこと、愛してるって……」 「愛してる……イってたし、愛してるのも本当……けれど……この結果も本当なの」 「……」 「優弥とのセックスが嫌なんじゃないの。本当に。あなたのこと、本当に大事な人だと思っている、あなたとセックスしてたとき、私本当に幸せだった!」 「でも、でもこれって」 「私だって最初は、唯の先輩と後輩のコミュニケーションだって思ってた。けれど、けどもう……違うの……私、あなたのこと」 「僕のことなんて、もう愛していないのか」 「違う! 愛してる、愛している……。けど、私……あなたのこと……なんだか」  ふと思いついた言葉を飲み込みかける。コレを言ってはいけない。理性が警告の鐘をうるさいほどにかき鳴らしている。ダメだ、絶対に駄目だ。言ってはいけない。けれど、私の口は止まってくれない。コレを言えば、詰み。もうコレだけで決まるとわかっていたから。そうだ。だってもう、私にとって、優弥はもう……。 「弟、みたいなの」  長く重い、沈黙が流れる。優弥は拳を握り固めていた。本当は目の前の診断書を破いてしまいたいのかもしれない。けれど、それはしなかった。彼はテーブルの上においた拳を、指が真っ白になるほど握りしめて……すすり泣いていた。 「なな……か……」 「何……?」 「……本当に、その人が良いのか……?」 「…………うん……ナオが、いい……」 「……大楠君……」 「は、はい!」 「…………一生で、七香だけを、愛するって……七香以外の女性なんてイないって、誓えるかい……?」 「……もちろんです。俺と先輩だけじゃない……旦那さんのためにも、俺……一生を先輩に……七香さんに、捧げます」 「……なんでかなぁ、七香」  優弥は私に顔を上げる。不思議と彼の顔には、涙は流れていなかった。目は見開いて、もう一睡もしていないかのように目の隈が深くなっていて、その一方で顔は赤い。彼は私達の見ている前でベルトを外して下ろすと……痛いほど勃起したおちんぽが、先っぽからよだれを垂らしているのを見せてきた。 --------------------------------------------------------------  それから数ヶ月が経った。あの時の思い違いかもしれない。私達はお互いの考えを整理するために、それぞれの行動をとった。優弥はいつも以上に私を求めるようになった。私はナオとは毎週のセックスをやめ、優弥が求める時にはいつだって股を開いた。ナオは私以外の誰とだってセックスをしていい、フリーの時間をしばらく過ごした。同僚の女の子を誘って何度か飲みに出かけていくのを私も見ていた。  けれど結局の所、私達は変わらなかった。  優弥は私にタイミングを合わせてもらえなければイかせられなかったし、必死のクンニでイきこそするものの、静かな絶頂を迎えるばかりだった。  私は優弥と甘いセックスを過ごす度に、獣のように吠え上げるナオとのセックスを思い返してしまっていた。彼に対する愛おしいという気持ちは、雄に向けられたものではなかった。  ナオもまた、結局私でなければ満足できないようだった。彼と飲みに行った何人かの子は、ナオが誘っても飲みに来てくれないだとか、本当に飲んだだけで終わったとか言う話をしていたのを風の噂で聞いた。  そんな日々がしばらく続いたある日、わたしの中でイった優弥がふとつぶやいた。 「マン婚、しなよ」  私は目を丸くしたが、優弥は静かに微笑んでいた。 「七香にとって、僕が弟みたいな存在でもさ……、僕にとっては、七香はこの世で一番大好きな女性なんだ。その女性が一番幸せになれる手段をさ、僕のワガママで邪魔するわけには行かないだろう?」 「……本当に、いいの?」 「うん……それにさ、マン婚の資料読んだけど。親権が僕らに譲られるってだけで、僕と七香がセックスできないわけじゃないだろう? キスだってできるし、よく読んだら、ゴム有りならセックスできるみたいだもん。……毎月の養育費も考えたら、むしろ生活は良くなるじゃないか」 「……」 「だからさ、しなよ。マン婚。大楠君と」 「……ごめんね」 「いいよ……大丈夫」  私は優弥を抱きしめた。優弥も私を抱き返した。  しばらく時間が流れ……私達はそのまま、静かに離れた。 --------------------------------------------------------------  そして私は、今ここにいる。  私達があの日、抱き合ったこのリビングで、ナオの隣でおっぴろげられたオマンコを、わたしのすぐ隣で勃起したナオのおちんぽを、優弥は見つめている……♡  部屋の中で拍手が成り終えると、スーツ姿の女性が声を張った。 「ありがとうございます。それでは、確認事項でございます。コレは宗教的なものでは有りませんので、神に誓うわけではありませんが、法的拘束力を持ちます。責任を持って、お答えください。新郎・大楠直紀様」 「は、はい!」 「貴方は一人の男性としての一生を、こちら七香様のおまんこに捧げることになります。貴方がどれだけ頑張って子供を作っても、その子は柳様ご夫婦の子供となり、貴方はいかなる女性とも結婚、マン婚を結ぶことはできません。それを理解した上で、一生で最愛のおまんことすることを、誓いますか?」 「誓います。七香は、俺にとってただ一人の女です」 「結構。それでは、新マン、七香様?」 「は、はい」 「ああ、七香さん。これはいけません」 「え?」 「わたしは新マンに誓いを立てていただいているのです。きちんとお返事いただかなくては……♪」  なるほど、それでか。立会人の女性は私の顔ではなく、さっきから股間部に向けて話しかけている。私は少し悩んだ後、がに股で突き出したオマンコの左右をもち、自分の口の動きに合わせて。 「はい……♡」  くぱっ♡ と動かした。女性は満足そうにうなずいた後、手にしたバインダーのセリフを読み上げた。 「貴女はこれから大楠直紀様と婚姻関係を結びます。最高の相性を持った相手と結ばれることはとても喜ばしいことですが、それ故に、他の男性と生セックスをスルことは禁じられます。それはたとえ、貴女が長年連れ添った優弥様であっても、これから生まれるお子様であっても同様です。誓えますか?」  そっと、優弥の方をみやった。大丈夫、優弥の両手は握りしめられているけど、スーツの股間はしっかり勃起している。私はオマンコの左右を動かして……♡ 「はい、誓います♡」  くぱっ、くぱっ、くぱっ♡ と動かした♡ ナオのおちんぽは、その様子を見て喜んでくれたのか、ビュッと我慢汁を飛ばして、私の下腹部からオマンコの割れ目に濃ゆい雄汁をぶっかけてきた♡♡♡ 「ぉっ、ぉっ、ぉほ……♡♡♡」 「よろしい……♡ では、新郎。新マンに誓いのクリリングを……♡」 「は、はい……っ♡」  ナオは跪くと、ポケットから小さな輪っかを取り出した。それを震える手で持ち上げると、私のクリの皮を剥き、肉を挟まないよう、しかし決して外れないようにバチンと締める……♡ そしてもう一つ、彼は自分のチンポにも、同じくペニスリングのようなものを装着した♡ 不思議と、クリがおちんぽに向かって引っ張られるような感触がしていた♡ 「優弥様、唯見ていらっしゃるのもお暇でしょうから、よろしければ解説しましょうか?」 「え、あ、はい……」 「こちらのクリリングは、特殊な磁石でできておりまして、対となるペニスリングとのみ引き合うようにできているんです。大丈夫、少しきついですがうっ血することなどは有りません。マン婚を下としても、柳七香様は他ならぬ優弥様の奥様ですから♪ 大事な家族ですもの」  いい人に立ち会えてもらった。私達だけじゃなくって、きちんと優弥にも気を使ってもらえてる。私とナオの腰に手を添えながら、立会人の女性はニッコリと微笑んだ。 「ただ……このように二人が近づくと……♡」  え……?  ほんの少し、腰が押された。私とナオの腰が引き合い、そして……♡♡♡  バヂンッッッッ♡♡♡♡ 「んぉおお゛ぉっほぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡♡」 「……っ!?」 「七香……ッ♡」 「このように、軽い電流が流れるようになっております♪ もちろん、ご安心ください、人体に影響はありません。ただ、これによって、快感神経が刺激されて……♡」  やばい、なに、なにこれ……なに、これ……♡♡♡ ほしい、ほしいっ、ナオが欲しい、ナオのおちんぽ、奥までほしぃ♡♡♡ 「な、七香?」 「なお♡ おちんぽっ、おちんぽほしぃのっ、おねがい、入れてっ、早く入れてぇぇ♡」 「い、いいのか……?♡ お、俺も、もう……♡」 「はやくっ、早くお願いっ、おねがぁい♡ お゛ッ、んぉっ、っほぉおおおおおおお♡♡♡♡♡」  もう訳がわからない。私はナオにしがみつくと、ナオの両手が腰を掴むままに、犯してもらった♡ オマンコの一番奥をバチュンっとぶち込まれるたびに、金属同士がぶつかり合う音も聞こえる♡ 不思議とそのたびに、もっとシていたくなる♡ もっともっと、オマンコしたい♡ セックス、したい♡♡♡♡ 「お゛ッぉっほぉお゛ッ♡ んぉお゛♡ ぉっほぉおおお♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」 「……ッ!」 「ああ、七香ッ、七香ッ、くっそ……!♡」 「……と、このように♡ 仲睦まじいオマンコとチンポが互いに生殖本能を刺激されてマンチンぐっちょり、粘膜擦りつけ合うことばっかりが頭に浮かぶようになるんです♡」 「は、はは……すごい、ですね……♡」 「いかがですか。七香様、貴方の前でコレほど乱れたことはありますか?」 「んぉお゛ッお゛♡ んっふっぐ♡ ぉっ、お゛――――っ♡ オマンコっ、おまんこぉお゛んっ♡ お゛ッ、ぉお゛ッんぉっほおおお゛♡♡♡」 「い、いえ……一度も……♡」 「ん゛んぉお゛♡ ぉお゛んん゛♡ んっぶ、んっぐぅううう゛♡♡♡ あ゛―――そう、ナオ゛♡ そう、そっこぉ♡ ばっく、ばっくしゅぎっ、たちばっくしゅき♡ お゛ぅんぉお゛♡」 「まあ、なんて旦那様思いの新マンと新郎なのでしょうか♪ ほらよくご覧ください? 貴方が見やすいように、顔をあなたに向けて犯して頂いていますよ……♡ もっとも、貴方のことは見えているかわかりませんが……いかがです? オマンコ以外はあなたの妻なんですから、キスでもシてみたら♡」 「は、はい……♡ んちゅ、れぅ♡」  何っ!?♡ なんか、何か口の中入ってくるっ、なにこれ邪魔っ♡ 今くんなっ、こないでっ、やめてっ、キスすんなバカッ♡ 邪魔だっつの、このっ口閉ざしてやルッ!♡♡♡ 「んむ゛―――っ♡ んっむ゛、んむぅうううううう゛♡♡♡」 「七香……」 「あらあら、拒否されてしまいましたね……♡ でも虫の居所が悪かっただけかも? もう一度シてみたらいかがですか? 口だけでなく色んな場所に……♡」 「は、はは、はい……♡ ……ちゅ、チュ……♡」 「む゛ッ♡ むん゛んっ、んっむむ゛ッ、ん゛♡」 「んっむ゛っ、んむん゛っ、っむ゛っむ゛―――っ♡♡♡」 「七香、ぼく、僕だよ……ちゅ、んちゅ、ちゅ♡」 「ぶーーーっ、ぷぇっ、ぶーっ、ぷぅーーーーーーーっ!!♡♡♡ ああっくっそ、邪魔っ! 邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔なんだよ糞ッ♡ 虫? 虫なの!? 優弥何やってんのよさっさと追い払ってよ気持ち悪いッ♡ 今はおまんこ、オマンコだけ集中してたい♡ やっぱこれっ、これぇぇ♡ ひっさびさのナオのおちんぽさいこぉ、これやっぱりいい♡ 優弥のチンポの数千万倍きもぢぃいいいい♡♡♡」 「……七……香……♡」 「あらあらあら、ひっどい拒否されよう♡ 七香様ぁ? ナオ様のおちんぽはいかがですかぁ?♡」 「ぎもぢぃっ、ぎもぢぃいですう♡」 「優弥様のおちんぽとどっちがぁ?♡」 「ナオのおちんぽっ、ナオのでっかくてぶっとくて気持ちいいとこ全部当たるおちんぽがッ、優弥のお膳立て必須のヨワヨワ雑魚ッ、クソザコ拒否られなめ犬雑魚チンポなんかよりずーーーーーっときもぢぃいですぅう♡」 「……ッ」 「優弥様のおちんぽでは週何回イきましたかぁ?」 「よんかぃっ、よんがいっ」 「しゅ、週6日シてるのに……」 「ナオ様のおちんぽではぁー?」 「週一回のセックスでぇ、ごごご、50回はイってますぅうう゛♡♡♡」 「……ッ」 「あら聞きましたぁ? 優弥様。あなたが一生懸命、七香様にお膳立てしていただいて、必死こいてイかせているセックス。その一回のセックスで、ナオ様は50回も、奥様をイかせているんですってぇ?」 「は、はい……しっかり、聞こえました……」 「でも……優弥様、あなたぁ……」 「ぅっ、くぅ……♡」 「なぁんでこんなに勃起してらっしゃるのかしらぁ?♡」 「そ、それは……」 「……脱いでもよろしいのですよ?」 「……え?」 「私がただ、寝取られマゾ男をいじるのが好きなドS女に見えまして? まあ嫌いじゃないですが、本当言うと、あなたみたいに罵られて勃起して、自分の女を取られているのに鬱勃起している負け犬マゾ男子なんてまっぴら。あなたにはやっていただくことが有るから、こうしてなじっているんですよ……?」 「そ、それって……?♡」 「はい、お二人の婚姻届けです……。こちらの四角の枠に、貴方のクソザコ精液を出して、殺処分していただくんです……♡ 後からこんな婚姻認めないって言われても困りますし……まあサインでも拇印でも、ビデオを撮って映像証拠として残すのでどちらでも良いんですが……貴方みたいなクソ雑魚負け犬男は、コレが僕の劣等寝取られ遺伝子ですーって提出したほうが、いくらか救いになるでしょう?」 「……ッ! ハァッ、ハァッ、はぁッ♡」 「プッ……そんな必死になって礼服脱いで、ちっさいチンポしごいて……バカみたい。ほら、おっしゃってください。僕は」 「ぼ、ぼく……は」 「最愛の妻が他人様の肉棒と」 「さ、さいあいの、つまが、たたた、たにんさまの、にくぼう、と」 「婚姻することを認め」 「こんいん、す、しゅること、ぉみとめ」 「ここに負け犬ザーメンを放り出します」 「ここに、まけぃぬざーめんを、ひ、ひりだしますぅう゛♡♡♡♡♡♡♡」 「…………♪ はい、コレにて式は全て終了です♪ 皆様、後はどうぞご自由にお好きなようにセックスを続けてくださいませ♡」 「お゛ッぉおっほぉおおおおおおおおおお♡ んぉおっほぉおおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛おまんこっ、おまんこあぢゅぃぎもいぢぃいい♡」 「ななかぁっ、くっそ、七香出すぞッ、はらめおらッ♡」 「はぁーーーっ、はぁ―――っ、はぁーーー♡♡♡」 -------------------------------------------------------------- 「ん゛ふぅーーーっ、ふぅ゛―――っ、んっグッ、ぉっ、お゛ッぉお゛♡♡♡ っほぉおお゛♡」  私はリビングで、一人大きな声を出してコレでもかと喘いでいた。というのは、しばらくの間意識が飛んでいたからだ。クリにとりつけられた、私のナオの婚姻の証のクリリング♡ あの威力はすごいもので、一度セックスを始めたら、ある程度イくまではナオのことしか考えられないのだから♡ 「な、七香……?♡」  下の方から呼ぶ声が聞こえる。一瞬なんだかわからなかったが、その柔らかな、引きつった笑みですぐに誰かわかる。 「ぁ、ゆ、ゆぅやぁ♡ ど、どうだったぁ?♡」 「す、すごい、よかったよ……♡ お、大楠君も、ありがとう……♡」 「いいんスよ! なんてたってクリスマスイブじゃないっすか。ちょっと早いけど、俺らから優弥さんにクリスマスプレゼント。気持ちよかったですか?」 「と……とてもね……はは、は……♡」 「それにしても、冬になったのにまだ虫が飛んでいるのねぇ。ナオとバックでしてると、この家だと必ず寄ってくるのよ。顔洗ってるのになぁ」 「……ッ」  ふと、優弥の体が軽く跳ね、俯いている。どうかしたのだろうか。 「……? 優弥、どうかした?」 「な、なんでもない、なんでも……」 「七香、いつもの残して、行こうぜ?」 「……そうね♡ んっ♡♡♡」  私はナオに持ち上げられたまま、ズルリと中からおちんぽを抜いてもらう♡ 中にたっぷり出したザーメンと、私の本気汁が混ざった黄ばんだミルクが、ソファの布地の上にたっぷりと落ちていった♡ 優弥の見開いた視線が、そこへじっと注がれている♡ 「ほら、私の、本気汁……♡ ナオのザーメンも混ざっているかもしれないけど、いいでしょ?♡ それでたくさんシコって……?♡」 「う、うん、ぼく、す、すす、すごく嬉し」 「ナオ、行こ……?♡」 「ああ……そんじゃ、優弥さん♪ お邪魔しました!」  私は裸のまま、ナオの着るコートの中に包まれて、ナオの家へと帰っていった……♡

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