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----------------------------------------------------------------- 1 ----------------------------------------------------------------- 「ほぉらほら、どうだい?」 「んっぐ、ぅゥ……ぅ、ぅうん゛ッ♡♡」  薄暗い室内。カーテンを閉じきった狭い部屋には、豪華なベッドが置かれていた。天蓋付きのベッドは体が沈み込みそうなほど柔らかそうだったが、あいにく誰も寝ていない。少し離れた、施術台と思しき、白い布を引いただけの台の上では、ブルーシルバーの髪をした一人の少女がうめき声を上げていた。 「ぁっあ、んっぐ、はぁ……ん゛ッ♡」  体をくねらせ、うごめかせる彼女の幼い肉体は、薄く白い布だけに覆われている。下着というにはあまりに簡素な、かろうじて体を隠しているだけの白い布。その布にしたって、全身を滑るオイルで透けて、ピンク色の乳首や、その下にあるおまんこの割れ目までくっきりと映ってしまっていた。  少女の体に手を滑らせる醜悪な男は、太い指には似合わない器用な動きで、その突起や柔肌を、弾いて撫でて快感を高ぶらせていっている。 「ぁ、あ゛っ、ぁぁ、あ゛♡」 「おお、びくびくしてきたね、ミルクちゃん。イキそうかい?」 「ぃく、いっく、ぃくーー、ぃっくぅぅー……♡♡♡♡」 「どこでいくのかな?」 「おっぱい、おっぱいいく♡♡ おっぱいくっおっぱいぃく♡♡♡」 「よーしいい子だぁ、我慢しないで声出していいからねー♡」 「ぁ゛っ、あぁ゛♡ ぉっ♡♡ お゛ッッ♡♡ ぉ、お゛ッっぉっお゛ッ♡ ぉーーーーーーーーーーーーーッッッ♡♡♡♡♡♡」  男の言葉を理解しているのかいないのか。少女は腰を上下にべこべこと動かして、そのまま股間からぷしっぷしっと雌汁をこぼしている。すくなくとも絶頂を迎えてしまっているのは誰の目にも明らかだった。白目を剥いて未知の感覚に顔を赤らめたまま、ようやく戻ってきた彼女は粗く息をするばかり。男はその股間を大きく膨らませながらも、自分から開くことはせず、また幼い肢体にその両手を伸ばした♡ 「ぁっ、んっふ、ぉぅ、ぉ♡」 「どうするミルクちゃん。まだミルクちゃんの口から『降参』って聞いてないからゲームは続いてるけど……続き、やる?」 「や……る……♡ やるぅ♡」  少女の視線が自分の体へと向いている。男の体は絶えず彼女の体を撫でて動いていた。しかし、わき腹やお腹、内ももや腕など、肝心の胸のあたりには触らない。触られそうであえてそこを避ける。そんな男の動きに、少女は口ゆがめ、眉を顰め、ついには自分から男の両手首をつかんで、自分の胸の近くへと手繰り寄せた。 「じゃあ、さっきのお願いの方法、わかるよね?」  少女はうつろな目をとろけさせて、開いた両ひざの中央、彼女の股座を左右に広げる。白い布に覆われて、すっかり透けてしまっているピンク色の部分。そこを高く上げて、ぼんやりとしたまま彼女は言い放った。 「おねがいします♡ ミルクの、ドスケベマンコガキミルクの、トロトロになったおまんこ♡ おじさんのおててで気持ちよくしてください♡ おねがいです、おまんこいじってください♡ おまんこいじっておまんこいじって、おじさんおててでぬちちちーーってしてくださぁい♡」 「よくできました♡」 「ぉ゛お゛ッ、ぉーーー♡ お゛ッ、ぉお゛ーーーー♡♡」  恥ずかしい場所に当てられた手を小刻みに動かされて、少女はまたのけぞり、舌を突き出しながら快感に悶え続けた♡ ----------------------------------------------------------------- 2 -----------------------------------------------------------------  木々が周囲に生い茂る、岩肌と草が目立つ平原に彼女はいた。煌めく光、走る火花。男たちが怒号を飛ばして書け抜く中、小さな影が身の丈ほどの斧を振りかざして走り回っていた。向かいくる怪物たちをなぎ倒し、小さな体を活かして攻撃を避ける。 「ミルクさん! 上!」  途端に誰かが声を発した。青銀色の長い髪をした少女は天を仰ぐ。自分の身長の3倍はあろうかというトロールが、丸太をそのまま切り出した棍棒を振り下ろしてきた。間一髪、身を翻して攻撃を避ける。打ち上がった岩を蹴り、その勢いのまま跳躍。ミルクと呼ばれた少女はトロールの頭上までたどり着くと、体を回転させながら斧を振り下ろした。 「断罪戦斧刃ッ!」  斧の刃にまばゆい光がまとわりつくと、トロールの体を頭頂から一刀両断。股座まで降り立って斧の刃が地面に突き刺さると、巨体が左右に別れて倒れた。しかしそこから血飛沫は出ず、代わりに青い飛沫になって消えていく。突如として響くファンファーレ。空中には「QUEST CLEAR」の立体文字が浮かんでいた。 「うぃー、おつかれぇ!」 「お疲れ様でーす。さっすがミルクちゃん!」 「やっぱミルクちゃんの火力があると違うなぁ、よっ! ギルド誇りのDPS!」 「ありがとー、ミルクちゃん!」  周囲から賞賛の嵐が巻き怒り、少女は斧を背負い直した。小柄な体には明らかに大きすぎるそれを難なく取り扱い、彼女は両手を腰に当てて軽くふんぞり返った。 「んっふー♪ そうでしょう♪ 私に任せてよ、近距離の火力と回避には自信があるんだから♪」 「これからも頼むよ―、ミルクちゃん! っと、私そろそろ落ちないと。晩御飯の支度しなくっちゃ」 「あ、俺も落ちまーす」 「そっか。それじゃあ……」  続々と自分の私生活へと戻っていこうとする彼らを前に、もう一度遊ぼうと誘うミルクだったが、視界にふと、緑色の光が現れる。彼女はそれを見ると、仲間に手を上げた。 「あ、ごめん。ちょっと、親凸来た。時間かかるかも」  了承の意を示す仲間たちに軽く手を振って別れ、ミルクは左手を側頭に触れた。途端に、先ほどまで視界に広がっていた平原は光とともに左右に消えていき、真っ暗な視界に変わる。彼女が両手を頭に添えて上に引き上げると、視界が明るくなっていく。  窓から差し込む明るい光。脱いだ服や下着がそこら中に散らばった部屋の中、彼女は体を起こした。  長くつややかな黒髪はぼさぼさで、整ってはいるが、気だるげな猫目はぼんやりと部屋の中を見渡している。どこからか音がする。見ると部屋のドアの方から音がしていた。 「胡桃? 胡桃ちゃん? 起きてる?」  女性の声に顔をゆがめた黒髪の少女は、部屋に散らばった服を集めて、勉強机の上にのせられたトレイに手を伸ばした。トレイには何冊もの計算ドリルや漢字練習帳が入れられており、名前欄には「四年二組 草加胡桃」と書かれていた。  ドアを少しだけ開くと、明るい廊下に胡桃と同じく黒髪の女性が立っている。黒髪の長さや溌溂とした目はことなるが、その猫目とつややかな綺麗な髪はよく似ている。胡桃をそのまま大きくしたような彼女は、姉というには少し年が離れている。 「あ、おはよう胡桃ちゃん。今日は、学校行けそう?」 「……ごめん、いかない」 「そ、そう……お洗濯ある? ママ持ってくね?」 「うん……あ、あの……宿題は、や、や、やった、から」  母親に洗濯物を差し出すと、胡桃はおずおずと、視線を背けながら問題集の入ったトレイを差し出した。それを見た母親は表情を明るくさせる。 「本当!? えらいわ、胡桃ちゃん。胡桃ちゃん、そのうちでいいからね? きっとみんなも待って」 「……ごめんなさい……!」 「胡桃ちゃ」  胡桃は逃げるようにドアを閉じた。ドアノブを強く握り、誰も入ってこれないようにと精一杯の抵抗を示してみせる。もちろん、そのドアが力づくで空けられることはなかったが、しばらくしたら感覚の広い足音が、ドアの前から遠ざかって行った。  彼女はその音を聞いてから、勉強机に目を向ける。そこには笑顔で、同年代の少女たちと肩を寄せ合う胡桃の姿があった。その写真を手に取って少女たちの姿に指を添えるも、写真を机に倒して、ベッドに向かう。光の差す窓には、目のくれない。 「待ってくれる友達なら、いるし……」  彼女は小さく呟くと一目散にまたベッドに寝そべり、枕元に置かれたヘッドギアを頭に付けた。 ----------------------------------------------------------------- 3 -----------------------------------------------------------------  再びヘッドギアの電源を入れる。表示されるアカウント情報に手をかざすと、再び光が視界を覆った。場所は先ほどの平原から移り、潮騒の風が流れ込む港町だった。青い海の向こうにはカモメらしき鳥が飛んでおり、街には魚や野菜を売る商人や、微笑みながら道を歩く人が行き来している。視界の端には「戦闘リザルト」のウィンドウが表示され、入手したゴールドや経験値、装備が表示されている。目新しいアイテムがないことを確認すると、ミルクはそれを全て売却した。 「ぜーんぜんだなぁ。おーい、だれかぁー」  右耳に手を当て、空中に向かって声を発する。しかし返事は帰ってきていない。空中に手をかざしてギルドメニューを見ると、メンバーは全員オフライン。ミルクはウィンドウの端にある日付と時間帯を見やった。朝の9時20分。月曜日。心なしか、メインストリートもがらんとしている。いつもなら、重厚な鎧を着た戦士や、煽情的な服装の女性キャラクターが行き来しているはずのこの場所も、今だけは魂のないNPCが微笑みを携えながら行き来しているだけだった。 「……誰もいるわけないか……露店でも見てよ」  一人ぽつりとつぶやいて、彼女はメインストリートを進んでいった。  歩くことしばらく、先ほどの閑散としたメインストリートとは別に、人でごった返した通りに出る。NPCではないプレイヤーキャラだが、その多くはカーペットを敷いて、その上で待機モーションを繰り返すのみ。プレイヤーショップを開いたままゲームを放置する”露店放置”のプレイヤーたちだった。彼らの頭の上にはウィンドウが表示されており簡単にどんなものが売ってあるかを書いてある。それを指で触れると、ラインナップが表示されるという仕組みだ。  ミルクはウィンドウに表示された文字を眺めながらキャラクターの間を縫うように動いていく。プレイヤー間で販売されるものは多種多様。装備品の強化にどうしても必要な素材や、クエストで必要な入手しにくいアイテム、単純に貴重だったり強力だったりする装備もあるが、どのゲームを通しても人気商品はいつだって同じ。課金でのみ手に入るアバターアイテムだった。 「えっーと……アバターアイテム、アバター……アバター……お、あった! しかもこれ、レアのホワイトローズドレス! わぁぁ……」  目当てのアバターアイテムを見つけたミルクは、目をキラキラと光らせる。とある露店にあったのは、白いバラの刺繍をあしらった、お姫様のようなドレスだった。アバターを選択して出てきたウィンドウにある「試着」コマンドをタップすれば、そのアバターを身に着けた自分の姿が表示される。小さな体に、可憐な顔立ち。青銀色の長い髪に、白薔薇のドレスを合わせれば、まさにお姫様といった出で立ちだ。その姿をしばらく眩い視線を向けていたミルクだが。 「あぁぁ……」  価格の欄を見て肩を落とす。ゲーム内マネーで、2500万ゴールド。安くはないが、法外に高いというわけでもない。本来であればいくらかの課金をして手に入るアイテムとしては、妥当な値段だった。2500万という価格の横には、ミルクの所持金が表示されているが、現在は2384万。わずかに足りない。 「……あきらめよ」 「あの」 「うわぁ!?」  不意にかけられた野太い声に、ミルクは飛び上がる。見ると、露店を開いていたキャラクターがのっそりと起き上がった。太った男性の姿をしたプレイヤーキャラ。頭の上には「モキトン」というキャラネームが表示されている。 「あ、す、すみません……ちょっと、露店を見せてもらってたんです。も。モキトン、さん?」 「ええ、知っていますよ。見ていましたから。あのー……こちらをご希望ですか?」  モキトンはそういうと、先ほどまでミルクが見ていたホワイトローズドレスを見せてきた。 「ああ、はい……でも、ちょっとお金が足りなくって……ごめんなさい」 「よかったら、要ります?」 「え?」 「いやあ、ガチャで手に入れたんですけど、私女性キャラ持っていなくって。値段も適正なはずなんですが、なかなか売れなくってねぇ……困ってたんですよ」 「い、いいんですか?」 「ああ、もちろん無料じゃあないですよ? ちょっとしたゲームに付き合ってほしいんです」 「……ゲーム?」 「ええ。私ギルドマスターでして、ギルドメンバーが楽しめるためのミニゲームを考えてるんですけど、それのテストプレイに付き合ってほしいんです。お礼としてまずこのアバター。ゲームに勝ったら2m、負けたら1mでどうでしょうか?」  ミルクはまた、両目を丸くした。  1mとは1million。すなわちゲーム内マネー100万を意味する。最低でも100万、勝てば200万。加えて自分の望んでいるアバターアイテムをもらえる。とんでもない好条件だ。  しかし、うまい話には裏がある。それなりに社会経験を積んできた人間なら、訝しんで参加などしないだろう。子供であったとしても、知らない人にはついていかないとは、学校で教えられるはずだ。ただそれも、学校に通っていればこそ……知りえる情報だ。 「ほ、本当にそれでいいんですか?」  ミルクの返答に、モキトンは静かに笑うと指を鳴らした。露店のカーペットが青い光の粒子になって消え、代わりにその場に重々しい木製のドアが現れた。 「さあこちらへ」 「お、お邪魔します……」  二人の姿が扉の中へ入ると、重いドアは跡形もなく、光となって消えていった。 ----------------------------------------------------------------- 4 -----------------------------------------------------------------  扉を抜けた先、モキトンが所有しているマイハウスは、薄暗い室内だった。カーテンを閉じきった窓のない狭い部屋で、壁には特に装飾はない。ある家具といえば天蓋付きのベッドと、そこから少し離れた場所に、白い布が敷かれた薄い施術台があるだけの部屋だった。 「いやぁ、助かりますよ。こうして協力してくれると」 「あのぉ……ここでなにをするんですか? 鬼ごっことか、かくれんぼってわけじゃないですよね?」 「ああ、マッサージゲームですよ」 「マッサージ?」  ミルクがいぶかしげな声を出すと、モキトンは台の前へと歩いていく。その場でアバターを着替えると、戦闘用の軽鎧から簡素な布の服へと装備を変える。モキトンはミルクを手招きして近づかせると、アイテム欄からアバターアイテムを一つ取り出した。 「こちらも差し上げます」 「え……? いいんですか? アバター二つももらって」 「もちろん。ただゲーム中はそれをつけていてくださいね?」 「……?」  ミルクは相変わらず小首をかしげているが、ひとまず指定されたアバターアイテムを装備。彼女の見た目もまた、戦闘用の装備から簡素な服へとかわる。ただしこちらは、胸元から腰までを覆う、薄い布だけの装備だった。 「なんか、スース―します……あの、マッサージゲームって?」 「ああ、私達のギルドは社会人が多いので、日々の疲れを癒すためのマッサージを私がするんですよ。それで、最後まで気持ちよかったら勝ち。ただ、私の学んだ施術はちょっと特殊でして……くすぐったいんですよね。それで『降参』と言ったら、参加者の負けってことです」 「……? んーと、つまり、最後まで受け続けたら私の勝ちってことですよね?」 「まあ、そういうことです。さあ、この台に寝そべってください」 「ふぅん……わかりましたぁ」  ミルクは台へと寝そべり、体を預けた。モキトンは何やらウィンドウで何かを操作しているようで、空中で手を動かしている。 「他プレイヤー接続・認識遮断……接続状況管理……良し……アンチチートキャンセラー……セキュリティステルスはっと……良しだな……感覚強度倍増……嗅覚センサーの処理、良し……っと、これは……ほほぉ……」 「あの、どうかされたんですか?」 「ん、いやいや、何も、大丈夫ですよ。じゃ、始めましょうか」  モキトンはまた人のいい笑顔を見せると、アイテム欄からピンク色のオイルを取り出し、それをミルクの体にかけていく。 「ん、冷た……」 「おや、冷たすぎましたか?」 「い、いえ、大丈夫です……こういうのって、確か……エステ? であるんですよね? わたし、前に調べたことあります」 「おお、良く知ってますねぇ。ミルクさんは博識なんですね」 「ぇへへ……♪」 「まあ、嫌だったらいつでも言ってください。参加してくれただけで、助かっていますから……」 「ん……はぁい……ん……」  幼い体に、男の腕が滑っていく。最初は手首、腕、肩や腹へと続き、両足首、ふくらはぎ、太ももと、モキトンの手は幼い体をほぐしていった。 「んん……ふ……ん……はぁ……ぁ……♡」 「どうですかぁ、気持ちいいですか?」 「な、なんだか……ふわふわ……して、きます……ん……♡」 「どこかほぐしたりないところがあったら、言ってくださいねぇ」 「ん……んん……ぁ……んっ……♡」  少女の口から甘い声が漏れていく。しかし、それが何なのかは理解はできないだろう。当然だ。教わったこともなければ、自分で触ったこともない。体の表面をなぞる感覚に未知の心地よさが、ミルクの、そして胡桃の中へと流れ込んでいく。目をとろけさせ、甘く息をして、喉の中が焼けるような心地がして空気が流れる。彼女の口がとろけて涎が垂れかけた頃だ。ミルクは唇を閉ざし、喉を鳴らした。 「あ、あの……♡」 「ん? どうかしました?」 「も、もっと、肩の方、触ってくれませんか?」 「ん、肩……ここですかぁ?」  モキトンの腕は、肩、腕の付け根あたりを触れる。 「ち、違う、そこじゃない……♡」 「ここじゃない、ではこちらですか?」  腕の付け根から、首、背中の方。 「ちがぅ、ちが、う……♡」 「うぅん……では、どのあたりか自分で触ってみていただいても?」 「ぁ、あの……んんっ、こ、こぉ……ぁぇ……?♡」  彼女の幼い手が、自分の胸元を包むように、撫でた。自分のした行動に、ミルク自身が疑問を抱く。確かに気持ちがいいのはここに違いない。しかし、ここを撫でろということは、男の人に胸を触ってくれということに他ならない。 「ああ、そこですか。これは失礼」 「ぇ、あ、あの……」 「では、触りますねぇ」 「ぁ、あの、ちょっと、まぉお゛っん゛ッッゥ♡♡♡♡」  モキトンの両手が包み込んだ瞬間、特に、胸の先端を掌がくすぐった時だった。頭を台について、ミルクはのけぞる。突然の、電撃のような感覚。彼女は驚きを隠せず、目を見開いて粗く息を吐いていた。 「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ♡♡♡♡ な、なに、いまの……♡♡♡♡」 「いやはや、これはすみません。ここのところを触っていなかったですね」 「ぉお゛ッぉお゛んっっほぉお゛おぉお~~~~~♡♡♡♡」  太い中指が、幼く未発達な乳房を上下にタプタプと動かし、そのたびに小さな乳首が転がされる。首後ろを台に押し付け、とろけた表情のまま、口から涎を垂らして、ミルクの頭に快感が叩き込まれていく。乳房の形をなぞり、ゆがめ、つまみ、中指で乳首をいじくりまわす。 「ぁっ、あっ、ぉお゛♡♡ お、ぉお゛んっぐ♡♡ ぁっ、ぅっぐ、んん゛♡♡♡」 「んー、溜らん……♡♡ やはり雌の着飾ってないそのままの喘ぎはチンポに来るなぁ……♡♡♡ ミルクさーん、気持ちいいですかぁ?♡」 「ぁ、ぁ゛、わかな゛♡♡ わかん、ないぃ、けどッ♡♡ ぁっ、あ゛っ……ぃ♡♡ やめ、やめないで……♡♡」 「ふふふ……わかりました♡」 「ぁーーー……♡♡ ぁ、あぁ……ぁっ、ぁ♡♡」  中指の腹と、乳首の先端とがふれあい、上下左右にくにくにといじり、そのたびにミルクの口から声が漏れる。そうしてしばらくいじり続けていると、不意にモキトンは片手を浮かせた。 「ぁぇ……?♡」  浮いた片手に視線が向かう。モキトンの右手はそのまま体を動かして横へ。ミルクの下腹部、股下へと向かい、オイルでぺったりと張り付いたマン筋を、軽くこすり上げる♡ 「~~~~~~~~っッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡」  時間にして1秒足らず、ほんの一瞬で叩き込まれた快感に、ミルクは声にならない声を上げた。目を見開き、口を開いて、息が漏れて流れていく。 「い、いまの……は……?♡♡♡♡」 「ここのところ、触ったことない?」  ミルクはふるふると首を左右に振った。 「おまたのここのところ、なんていうかも、知らないかい?」 「し、しらない……♡♡♡♡」 「ほっほぅ……♪ ここはね、おまんこっていうんだよ……男の子についているおちんちんと似たようなものが、女の子にもついているんだ」 「お、おまんこ……お、おねがい、おまんこ、触って……もう一回♡♡♡」 「じゃあ、お願いの方法をおしえてあげようか、ミルクちゃん」 「う、うん……♡」  男はミルクの両手を取り、彼女の足を開かせた。足の裏を合わせて、解剖前のカエルのようにガニ股にして。そして仕上げに、細い指で彼女自身のおまんこを左右に開かせる。 「ミルクはドスケベマンコガキです。私のおまんこ、ぬちぬちいっぱいマッサージしてください、一杯気持ちよくしてください、お願いします。こう言うんだ」 「な、ながいよぉ、覚えられない……♡」 「おまんこを触ってほしい、おまんこを気持ちよくしてほしい、これさえわかればいいんだよ? わかるね?」 「う、うん……♡♡♡」 「いい子だ。それから自分のことを、ドスケベマンコガキって言うんだよ?」 「ミルクは、ドスケベ、マンコガキ……♡」 「おぉ、すぐに覚えられるねぇ、頭がいいんだねぇミルクちゃん」 「ぇ、ぇへぇぇ……♡♡」 「それじゃ、試しに言ってみようか? ほら……」 「ん……♡」  人に股間を触らせてはいけない、そう教わる人はさほどいない。なんとなく、恥ずかしい、なんとなく、くすぐったい。そんな感覚をもとに自然と触らせないし、本能的に隠してしまう。もし教わったとしても、きちんと教わる人間がどれだけいるだろう。大人はいつもはぐらかして、ごまかしたり、あるいは頭ごなしに怒ったりしてそれをやめさせる。もし、ここを触れば心地がいい。快感を得るにはどうすればいい。よくできたね、えらいねと、教えられればどうなるか。  ミルクは言われた通り、幼いおまんこを突き出して、口にする。 「お、お願いします……♡ おまんこ、おまんこ触ってほしいんです……♡ み、ミルクは、ドスケベマンコガキ、ですっ♡♡ ドスケベマンコガキのおまんこ、いっぱい、ぬちぬちって、マッサージしてください♡♡ たくさん気持ちよくしてください♡♡ 気持ちよくしてください♡♡ お願いします♡♡」 「おーし、いい子だぁ、ほれほれ」 「ぁ、あ゛ッぉ、おっほぉお゛♡♡♡♡」  モキトンの手がぴったりと開かれたおまんこに、布越しに当てられる♡ そのまま左右に、小刻みに震えれば、クリも、柔肉もほぐされて……何も知らないピンクの肉は、順調に淫肉へと育っていく。 「ん゛っっぎ、ぃぐぃ、ぁ゛、ぁぁあ゛ッぁ゛ッ♡♡♡♡♡」 「はーい、おしまい」 「はぁー、はぁー、はぁぁぁ……♡♡」 「さっきみたいに、気持ちのいいふわふわーっとしたのが、頭でいっぱいになって、不思議な感じがしただろう?」 「し、した、しゅごい……♡♡♡」 「それをね、『いく』って言うんだ」 「い、いく……? きもちいいとこに、いくって、こと?♡」 「そうだよ。いくときにはちゃんとどこでいくのか、言おうね?」 「う、うん……♡♡」 「じゃ、次はおっぱいね」 「ぉ゛ッおッ、ぉおおッお゛ッ♡♡♡♡」  薄暗い部屋で、少女への恥辱は続いていった。 ----------------------------------------------------------------- 5 ----------------------------------------------------------------- 「ほぉらほら、どうだい?」 「んっぐ、ぅゥ……ぅ、ぅうん゛ッ♡♡ ぁっあ、んっぐ、はぁ……ん゛ッ♡」  どれほどの時間が過ぎただろう。 「ぁ、あ゛っ、ぁぁ、あ゛♡」 「おお、びくびくしてきたね、ミルクちゃん。イキそうかい?」 「ぃく、いっく、ぃくーー、ぃっくぅぅー……♡♡♡♡」 「どこでいくのかな?」 「おっぱい、おっぱいいく♡♡ おっぱいくっおっぱいぃく♡♡♡」 「よーしいい子だぁ、我慢しないで声出していいからねー♡」 「ぁ゛っ、あぁ゛♡ ぉっ♡♡ お゛ッッ♡♡ ぉ、お゛ッっぉっお゛ッ♡ ぉーーーーーーーーーーーーーッッッ♡♡♡♡♡♡」  ミルクはまた大きく吠えると、腰を上下にべこべこと動かして、そのまま股間からぷしっぷしっと雌汁をこぼしている。もう彼女は、何も知らない少女ではない。かといって知り尽くしているわけでもない。  不完全に、雌の喜びだけを知ってしまっている小さな雌は、両目の奥にハートを宿し、体全体をがくがくと痙攣させていた……♡ 「ぁっ、んっふ、ぉぅ、ぉ♡」 「どうするミルクちゃん。まだミルクちゃんの口から『降参』って聞いてないからゲームは続いてるけど……続き、やる?」 「や……る……♡ やるぅ♡」  少女の視線が自分の体へと向いている。男の体は絶えず彼女の体を撫でて動いていた。しかし、わき腹やお腹、内ももや腕など、肝心の胸のあたりには触らない。触られそうであえてそこを避ける。そんな男の動きに、少女は口ゆがめ、眉を顰め、ついには自分から男の両手首をつかんで、自分の胸の近くへと手繰り寄せた。 「じゃあ、さっきのお願いの方法、わかるよね?」 「…………」  少女はうつろな目をとろけさせて、開いた両ひざの中央、彼女の股座を左右に広げる。白い布に覆われて、すっかり透けてしまっているピンク色の部分。そこを高く上げて、ぼんやりとしたまま彼女は言い放った。 「おねがいします♡ ミルクの、ドスケベマンコガキミルクの、トロトロになったおまんこ♡ おじさんのおててで気持ちよくしてください♡ おねがいです、おまんこいじってください♡ おまんこいじっておまんこいじって、おじさんおててでぬちちちーーってしてくださぁい♡」 「よくできました♡」 「ぉ゛お゛ッ、ぉーーー♡ お゛ッ、ぉお゛ーーーー♡♡」 「ほれほれ、どうだぁ? なんて言うんだぁ?♡」 「ぃくーッッいくーーっ♡♡ イック、いくーーーっ♡♡」 「こらこらどこで」 「おまんっこっ♡ おまんこいくっ、ドスケベマンコガキのおまんこいくっ、ぃくっ、おまんこいっぐうううーー♡♡♡♡ ぉ゛ぉおおおおおーーーーーーーーーーーっ♡♡♡」 「こりゃ随分と逸材だな……ミルクちゃんごらんよ、おかげでおじさんの手もびっしょびしょだ……♡」 「はぁぁ……ぁ゛……あ゛ーーー……あ゛ーーーー♡♡ ご、ごぇん……ぁさい……♡♡」  彼女の淫汁で濡れた手を、モキトンは見せつける。それが自分の股から出た粘液だということはなんとなくわかるのだろう。小さくごめんなさいと漏らす彼女に、男は父親が娘を思いやるように優しく濡れていない方の手でなでる。 「さあて、じゃあ今日はおしまいだ。ありがとうね、ミルクちゃん」 「……ぇ……?」 「ほら、約束の2mだよ。今日はありがとうねぇ」 「や、やだ……!」  唐突な終わり。快感はもう得られない。そんな宣告に、少女はついしがみついてしまう。それが罠だともしらずに……。 「やだぁ? でもおじさんにも予定があるしなぁ……」 「おねがい、お願いします……お、おかね、お金も返すから、おねがい……」 「……どうしても、したいのかい?」 「したい、したぃ……♡」 「うぅん、そうだなぁ……お、じゃあこうしよう♪ 最後に飛び切り凄いの教えてあげようか?」 「し、しり、知りたいッ、はやく♡♡♡」 「なら何て言うんだ?」  低い声が部屋に響き渡る。先ほどまでのにこやかな表情から一変。冷たく思い、鉛のような声色が、ミルクにのしかかる。気のいいおじさんから、一人の男へと変わった目の前の存在に、一瞬おびえた表情を見せる彼女だったが……それ以上に、快感への欲望は止まることはできない。  両足を広げて、おまんこを左右に広げて、染まった頬の上で目を見開いたまま、彼女は言い放つ。 「ミルクは、ミルクはドスケベマンコガキです♡ お願いします、おマンコ気持ちよくしてください♡♡ おマンコ気持ちよくなりたい♡ おっぱいもきもちよくしてほしい♡♡ おっぱいもおまんこもいっぱいいきたいの♡♡♡ ドスケベマンコガキのミルクは、もうおまんことおっぱいでいくことで頭がいっぱいなんです♡♡♡ おねがいします、おねがいしますおじさん♡♡♡ おねがいですから、おまんこでいきたいドスケベマンコガキのミルクに、いっぱいいっぱいいけるように、飛び切りすっごいの教えてくださいぃ……♡♡♡♡」 「……まあ、いいだろう。じゃあ教えてあげようね♪」  モキトンは低い声で唸った後、また先ほどと同じ柔らかな笑みに戻って、ミルクの前で一本、人差し指を立てて見せた。 「指チンポだ」 「ゆび、ちんぽ……?♡ ど、どうするの……♡♡」 「おまんこだせ」 「は、はい♡♡♡」  ミルクは台に寝そべった後、期待に胸をいっぱいにして、おまんこを高く掲げた。モキトンは期待しがちのその腰を少し下ろすと、ちゅぽっとわざとらしく音を立てて指を舐めてから、おまんこの入り口に当てる……♡ 「ぁ、あ……んっぐ♡」 「よーく覚えなさい? ここだ、ここのところに、おまんこには穴が開いている」 「あ、あなって、おしっこの?」 「違うよ、女の子が気持ちよくなるための穴。ここのところを本当は、おまんこって言うんだ」 「気持ちよくなるための、穴……♡」 「そう、この穴に、指チンポを……」 「ぁっあ゛ッ、ぁっあーっ♡♡♡♡」  ぬぷっ、ぬぷーっと、少女の小さな穴に、男の太い指が入っていく。当然まだ、男を迎え入れたことのない穴には、指だけですら、強い刺激だ。 「どうだい、入っていくと気持ちがいいだろう?♡」 「きもちい、きもちぃ、ぃく、おまんこぃく♡」 「指チンポが入っているときは、指チンポ気持ちいいって、言ってごらん♡」 「ゅ、ゅび、指チンポきもちぃ、指チンポッ、指チンポきもぢぃっ♡♡」 「あとはこれを出し入れするだけだ。こんな風にッッ!」 「ぉ゛ヒュッ……♡♡♡♡」  突如として激しい出し入れ、水音があふれ、淫靡な音が響き渡る。しかしそれ以上に、少女の声が、部屋を満たした。 「ぁっあ゛ぁぁお゛♡♡ お゛ッぉお゛っほぉっお゛ッぉおおおおおおお♡♡♡♡ あっあっぐんッギュっううううう♡♡♡」 「ほーらどうした、なんて言うんだ?」 「ゅ、ゆ、ゆゆゆゆびちんぽぉお! ゆびちんぽきもぢぃゆびちんぽきもぢぃゆびちんぽきもぢぃいい♡♡ おまんこきもぢぃおまんこいくおまんこいくぃくいくゆびちんぽきもちよくっておまんこぃっぐ♡♡♡」 「そーらこいつもッ」 「ぁ゛ぁあっぎぃいい♡♡ お、おっぱいいぐっ♡♡ おっぱいいくおまんこいぃっく♡♡ おっぱいいくおまんこいくっ♡♡♡ ゆびちんぽきもぢぃ♡ おっぉお゛ッオお゛お゛ぉ゛お♡♡♡ おま、んっぐぉ、ぃっぐ♡♡♡♡ ぉっぱいっぐ♡♡♡ ぃっぐいぐっぁああああいぐいぐいっぐぅうううううううううう――――ッッッ♡♡♡♡」  つま先を立てて、全身を痙攣させてのち、彼女はぐったりとその腰を落とした。静かになった部屋の中、モキトンは彼女の体に触れると、また空中でウィンドウを操作するように手を動かす。 「まだ四年生でこれだ……ククク、将来有望すぎるよなぁ……このゲーム開発しててよかった……呼吸正常……心拍数、調整……っと…………困難覚えたら戻れないよなぁ? また会おうや、胡桃ちゃん?」  ミルクの体は光の粒子となり、薄暗い部屋から消えていった。 ----------------------------------------------------------------- 6 -----------------------------------------------------------------  暗い視界の中、胡桃は静かに目を覚ました。顔が熱く蒸れている。息苦しそうにヘッドギアを外すと、彼女はベッドの上で汗だくになっていた。窓から差し込む光はだいぶ傾き、オレンジ色になっている。家の中は静かで、他に人の気配はなかった。  汗で蒸れたのが心地悪かったのだろう。パジャマを脱ぎ、下着姿だけになった胡桃は、額に腕を当てながらぼんやりと時間を過ごしていた。そして下着姿の自分の体へと目を向ける。 「……」  何をしていたのか、自分が何をしたのか。彼女がその意味を理解できる術はないだろう。ただ理解できるのは何をして、どうなったか、それだけだ。  右手の人差し指を一本立てた胡桃は、それを咥えてちゅぽっと抜き出す。下着を脱いで裸になったおまんこに、ぬぷぬぷと沈めていく。 「ぁ……ぁ、ゆび、指チンポ……指チンポ、きもぢぃ、きもっち、ぃぃ……♡♡ ぉっぱい、おっぱいきもちぃ、おまんこ、きもちぃぃ♡♡♡ ぁーーっ、ぁあーー、おまんこ、ぉまんこまんこ、ぃっく、おっぱいく、おまんこぃくぅぅぅぅ……♡♡♡♡」  覚えたての快楽にその身も心も、深く深く沈んでいくように。