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何てことない男女共学の学校。 学祭は屋台が並び賑やかで、テスト期間は悲鳴が響き渡り、部活動では全国を目指して日々汗を流す。 そんなどこにでもある普通の高校生活を謳歌する私の名前は『英 七瀬』。 『えいななせ』、ではなくて『はなぶさ ななせ』。 私と知り合った人は皆間違えるが、一度間違えた後ははちゃんと『はなぶさ』と呼んでくれる。 少なくともうちのクラスの人は皆覚えてくれている。 身長は160cm前後で、髪の色は黒、体格はスポーツ向きといったところ。 顔はクラスで3番目ぐらいには美人だと認識している。 私は、何の話をしているのか。 それは私が『普通の女の子』であることを、強く主張したいから。 ※※※※ 私はバスケット部に所属しており、いつもは午後7時までには学校を出て自転車で帰っていた。 しかしその日は明日どうしても出さなければいけない宿題を教室の机に入れっぱなしで、気づいたのは家に帰ってから。 日が落ちているのも構わず、私は家から学校まで30分かけて取りに戻った。 午後8時。 幸いまだ学校は閉まっておらず、二階の職員室にも光がともっていた。 廊下は真っ暗で私はこっそりと自分のクラス、三階にある1年3組へ忍び込もうとした。 けれど教室の戸窓から見えた光景に、私は開こうとしていた手を止めた。 「ぃ゛♡ォ゛!ゥォ゛♡ォ゛ッ♡!!!エヒッォ゛!」 「────♡」 いつも教室の掃除をする際に机をどけるためのスペースに、歪な影が立っていた。 天井に伸びた二本の足に地面に踏ん張るようについたもう二本の足。 月光が逆光になっていて顔は見えない。 その逆立ちした人間と、そうでない人間が合わさって出来た姿は、アルファベットの『X』を連想させる。 そしてそこから一人の女の子の叫びが聞こえる。 喘ぎ声、それも喉の奥から無理矢理押し出されたものだと悟った。 「イく゛!イく゛!イくイくイくイく゛イく゛ゥウウウウーーーー!!!」 「────あはっ。ざまぁ」 海藻がうねるような動きとともに、影がビクビクっと大きく痙攣する。 水が弾けるような音は断続的に鳴って、片方の女の子が逆さじゃない方の女の子の足を手放す。 ドサリ、と硬い床に大の字を描く身体。 ガラス越しの歪なシルエットは打って変わって細いくびれを強調し、月が雲に隠れて彼女達の顔が暗闇に浮かび上がる。 どちらも私の知っている人だった。 「──雨夜ちゃん?」 伏島雨夜。 一年生にしてバスケ部のスタメンに選ばれ、エースを張っているバスケ部期待の新人。 口数は少なく、無愛想だけどそこがクールでかっこいいと思える、私が密かにリスペクトを抱いていた女の子。 おかっぱで凛とした顔立ちで、笑った顔なんて見たこともない。 そんな彼女が、今や汗と鼻水を垂れ流して床の上。 彼女の胴に跨がっているのは、二年生の先輩だった。 「おら、どうした?伏島。生意気言ってた割にもう終わり?」 「ゥ、うぅぅぅ……」 普段の氷柱のような鋭い表情はどこへやら、先輩の屈服した姿はまるで従順な子犬のよう。 股をこじ開けられ、太腿を掴み引き寄せられて、先輩の陰部が雨夜のあそこへ叩き込まれる。 雨夜の細くて白い喉から絞り出される、呻き声。 「ふぐっ♡!!ふぅぅ゛ーー!!!」 「イケっ♡!イケっ♡!」 「ゥ、ヒグッ!ッギッ♡」 雨夜が首を仰け反らして痙攣する。 先輩は彼女の腕を床に押さえつけて、上から撃つように腰を叩き付け続ける。 最初は気丈に歯を食いしばっていた彼女だけど、次第に表情がトロケたような顔になるのを私は見逃さなかった。 「クッソ、生意気な面しやがってっ♡!負けたんだよお前は!負け犬なんだよ♡!」 「ィっ!イギッ!イ゛っグ♡ォ゛オ゛ぉおォーー!!♡」 「イクんだろ♡?イケよ伏島♡!おら♡!」 雨夜のピンと伸びた足が、空を蹴るように揺れる。 フローリングに爪を立て、口の端からは唾液が垂れ落ちる。 しかし先輩は容赦せず、まるで物を扱うかのように腰を振り続ける。 どこで聞いた話だったか、女性のクリトリスと呼ばれる突起には8000もの神経が通っていて、8000というのは男性のペニスの倍だそうな。 そんな雨夜のクリトリスは先輩のマンコに飲み込まれて──。 ぐっぷ、ぐっぷ、ぐっぷ、ぐっぷ。 と、気泡交じりの愛液があそこから漏れ、股の間に白い水滴となって垂れ落ちる。 水滴は陰部で丹念に練り込まれて糸を引き、犯す女と犯される女の間に橋をかける。 「ぉ゛♡ぉ゛♡イっでる!イ゛ッでる゛っ!!♡♡♡」 「だからなんだよ。おら、もっとアタシのマンコでイケ♡」 「い゛♡ィギぃいいっぃいいぃぃィーーーー♡♡」 雨夜が一際大きな悲鳴を上げた。 足の指がギュッと折れ、肩が何度も何度も上下する。 女性器からはイヤイヤと噴かされた大量の潮が、窓際にある私の席にまで降りかかる。 そして同時に先輩も絶頂を迎えたみたいで、雨夜のマンコにマンコをべっとりと押し付けたまま、彼女を押し潰すように倒れ込む。 「はぁ……♡はぁ……♡」 「ひぐっ!かはっ!」 雨夜のパーツの整った顔が苦痛に歪み、その口からは唾が飛ぶ。 そんな彼女のことなどお構いなしに先輩は腰をへこへこと揺すり続ける。 底なしの性欲、いいや支配欲なのか。 ニヤニヤと満足そうに笑いながら雨夜を自分のモノにしたという証を刻み込む。 だが、その最中に私は気づいた。 先輩の太腿の上で踊るしかなかった足が、密かに先輩の腰をくぐって移動していたことに。 ──パンっ♡♡!!! 「ッッ────!♡♡♡」 「ァ゛♡ッ♡!!?♡♡♡」 突然、雨夜の腰が下から先輩の陰部を突き上げた。 床に踵をつけた力強いブリッジに一瞬だけ先輩の体が宙に浮く。 二人に体格差はないが、自分と同じ体重の人間を持ち上げるなど並大抵の力ではない。 しかし、雨夜は一度に終わらず先輩のうなじに手を回すと、何度も下から彼女のマンコを打ち抜いた。 「ふぅう゛!ふぅ゛!♡♡♡」 「ぉ♡ぉ♡っ゛!♡♡こ、この♡!」 先輩もマウントポジションから重い臀部を叩きつける。 雨夜に対抗して脚間接を直角にし、首の裏に手を回して。 視線は合わせたくないのかハグでもするみたいに顔を肩に埋めた。 二人とも腰を大きく引いて、同時に叩きつける。 乾いた音が響き、二人の下半身が愛液で濡れてテカテカと光っていた。 「ぃい゛♡♡あめ♡やめ゛っ♡♡♡イグッ♡イグゥゥ!!??♡♡♡」 雨夜が激しく突き上げて先輩の勢いを殺し、先輩の臀部が描いていた残像が小さくなる。 逃れようにも雨夜の腕が首に巻き付いて離さない。 そもそも逃れようという思考が働くのだろうか。 あんな暴風雨のようなピストン運動に晒されれば、人は喘ぐしか道はない。 イク、なんて言っているけどアレも言いたくて言ってるようには見えなかった。 「────ッ♡!!♡♡!♡♡♡」 ついに雨夜のアッパーによって、先輩の下半身が宙に浮いた。 プラプラと関節の折れた脚が外側で揺れ、先輩の身体から力みが消える。 しかしそれでも雨夜は攻撃の手を止めなかった。 戦意を失った少女を抱いて上に向かって腰を上げ、パンパンと小気味のいい音を立てて腰を打ち付ける。 「────!!!♡!♡♡!!♡♡♡」 ──じょぼっ、じょぼっ、、じょぼ。 潮というには余りにも弱弱しい勢いで、先輩の股から液体が漏れる。 それは雨夜によって浮かされた下半身から床に音を立てて落ち、水溜りを一つ、また一つ作る。 そのタイミングで雨夜の動きがやっと止まった。 しばらくの余韻が場を支配し、雨夜の身体が180度回転して、見えていなかった先輩の顔が見える。 息絶え絶えだが、まだ意識があった。 「──べぇえ」 「あむ、、んん、、、ちゅむ」 「じゅる、ちゅる」 「ちゅぱっ。ちゅる♡」 「ぷはぁ、、、♡」 首を持ち上げ、頬を押さえてのディープキス。 頬を窄めて舌を吸い、無手抵抗と化した先輩の唇を角度を変えて何度も奪い蹂躙する。 まるで雨夜が、先輩を食っているかのよう。 そしてキスが終わればまた雨夜は先輩の手足を動かして対面座位を作る。 枯れた喉で『参った』と言う先輩を気にも留めずに股と股を密着させて、ジュコジュコ、ジュコジュコ、とリズミカルに腰を動かす。 先輩はもう自力で上体を立たせることが出来ないから雨夜が首をガッチリとホールドして、同じ目線、同じ態勢、一方的に犯しぬく。 部活中は容赦なく檄を飛ばしてくる恐ろしい先輩の背中も、今や快楽に震えて痙攣するただのメスで。 ──グジュグジュグジュグジュ♡♡♡ 「ぁ、、、グス、、、ぁ、、やめ、、」 「、、、、て」 雨夜のマンコの襞襞が、先輩のマンコの襞襞に絡みつく。 雨夜のクリトリスが、先輩のクリトリスを弾く。 雨夜の笑みが、先輩の怯えを、加速させる。 私は先輩の背中越しに見た雨夜の嘲笑が、その自らの情欲を躊躇なくぶつけていく様が、どちらも心の底から恐ろしく感じた。 ──ジュポ♡ジュポ♡ジュポ♡ジュポ♡ 「っ、!っ!っ♡」 この態勢になって10分程度、グロッキーになった彼女の首がガクンと垂れる。 そこでようやく満足したのか、雨夜が先輩の首から手を離してそのまま前に突き飛ばす。 すると、先輩の陰になっていた雨夜の全体像が映り、汗を滴らせながらM字開脚で息を整えていた。 「ふぅーー。はああぁ、、」 「アタシの、、勝ち」 雨夜が陰唇を指で割くと、膣から白濁とした液体が大量に垂れ落ちる。 全部先輩の噴いた潮、何故か私はそう思った。 「ねえ」 「──!!」 「アンタもしたいの?『えい ななせ』」 教室の戸窓から覗いていると、突然雨夜の首が起きて、鋭い眼差しがこちらに向けられる。 行為に夢中でバレていないと思ったため、私はギョっとしてしゃがみ込んでしまう。 「、、、、まあいいけどさ」 「このこと誰かにチクったら、次はアンタの番だから」 私が廊下で固まっていると、薄い壁を一枚挟んで雨夜がそう脅してくる。 彼女は教室に散乱していた制服を大雑把に着こむと、反対側の扉から廊下に出て、階段を下りていった。 その後、私はここに来た理由を思い出して、静かに目の前の扉に手を掛ける。 「……」 開けた瞬間に鼻の奥まで届く愛液の甘酸っぱい臭い。 濃過ぎて肺が委縮してしまう。 けれど私は教室に踏み込み扉を静かに閉めて、倒れた先輩を通り過ぎ、自身の机から宿題のプリントを回収する。 その際に、雨夜が噴いた体液が椅子の縁に少し付いていたため、服の裾でその部分を拭き取った。 「──、、失礼、、します」 「・・・・・・」 裸でぐったりと伸びた先輩にそう言うが、当然返事はない。 どうしようか、このままだと先生に見つかるか、風邪をひいてしまう。 後輩として起こすべきだろうか。 自分の席の傍で突っ立って悩んでいると、正面の扉が開いた。 「あれ?貴女伏島さん、、じゃあないよね?」 「──!!あなた達は、、、」 暗闇に慣れた視界に映ったのは二人の少女。 どちらもうちの制服を着た学生、けれど顔には狐のお面を装着していた。 加えて、手には雑巾とバケツを持っている。 「ああ、部外者の子か。もしかして見ちゃった?」 「い、いいえ何も」 「嘘つかなくていいよ。たまにいるから」 片方は先輩の身体を拭き、もう片方は持ってきた掃除道具で現場を片づけていく。 ただ、先輩のことは特に心配するそぶりは見せない。 「安心して。見たからといって貴女に危害は与えないから」 「だから貴女は早く帰りなさい」 二人が清掃作業を進める中、私は今しかないと思い口を開いた。 「あの。もしかして、これって今回だけじゃない?」 「いいから帰って。じゃないと犯すよ?『はなぶさ』さん」 狐のお面故に表情は読み取れないが、その台詞から確かな敵意を感じた。 私は先輩を置いて逃げるように教室を出て、その足で学校を後にする。 彼女達のことについては気になるが、聞いたところで素直に答えてくれるとは思えないし、仮に答えてくれてもメリットがない。 ただこの学校には私の知らない一面があるという事実が、深く頭に刻まれた。 ☆☆☆☆☆ ご支援ありがとうございます! 今回からこの『雌闘管理委員会』というシリーズを書いていくことになりました! よろしくお願いいたします!

Comments

ソル

続き、お待ちしてます。

朱々

ありがとうございます。本編と併行して書いていきます。