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 本記事はSkebご依頼にて制作したおねショタ入れ替わりシリーズ『https://www.pixiv.net/novel/series/9766080』についてのあれこれ記事です。こちらの全作品読了を前提とした記述となっています。ネタバレが問題になる性質の作品ではないと思いますが、先に読むことをおすすめします。


 意図としてはこういう文面でどういうことを考え制作したのか、どういう思考プロセスでどういう取捨選択があったのかを羅列し、ご依頼等における参考にしていただければな~という狙いがあるとともに、私自身の備忘としてまとめていくものです。


■凪について

 陸上女子、おねえちゃん、ポニーテール。

 当初はこれらご指定いただいた属性から面倒見のいい姉御肌といいますか、もうちょっと豪快サバサバした人物を考えていました。しかしそれでは甘々ではあるものの包容力というよりちょっとえっちなイタズラをするショタコン、あるいは弟をからかう実姉みたいになるなあと思い、わりとオーソドックスな『お姉ちゃん』性格にしました。

 巨乳、というのはぼくが足したもので陸上競技でははっきり言って邪魔なものですが、これも上記に関連し、貧乳だと弟が馬鹿にする→姉が反撃する……みたいな雰囲気になっても嫌だなあ、という思考です。あと単純にお姉ちゃんなら巨乳。

 専門は胸があまり関係ない投擲競技も考えたのですけど、陸上部と言われてやり投げとか円盤投げというのも少しひねり過ぎかなと思い素直に徒競走、短距離としました。

 名前も走るという点から『風美』という名前を考えていました。しかしどうしても『〇〇お姉ちゃん』という表記にしたくて、そう考えたときに少しでも目が滑らないよう、それと文字数を圧迫しないように考えて一文字の『凪』にしました。

 愁斗に対する感情も特別なものではなかったのですが、弟分だと思っていた相手から予想以上に強い恋愛感情を向けられていると知るときゅんとしちゃう、みたいな文脈があると思いそうしました。


■愁斗について

 こちらはあまり深く考えず決まっていきました。名前も深く考えていません。

 二人の家族関係についても、依頼文から拡大解釈しない範疇に留めてごくシンプルな形としました。


■全体について

 ぼくの過去作の入れ替わり系のやつでは、なんやかんや入れ替わったことでのお互いへの影響やら葛藤やらを経て、それぞれ現状を受け入れるみたいな描写を入れています。他にも、明確に惹かれ合うシーンというか好きになるきっかけとか感動とか、しっとりめのシーンは多少入っています。

 けど、今回はその辺もほとんどカットするか軽く流して甘々イチャイチャに舵を切っています。

 ご依頼文の記述『甘々なおねショタ入れ替わり物をお願いします』『入れ替わった二人は、元に戻るため色々試して見ますが元に戻る事は出来なかったのですが、そんなこと気にせず、入れ替わったまま恋人として生きていく事にします』というものでしたので、こと『そんなこと気にせず』という一文からお互い深刻に捉えることなく甘々イチャイチャするのがご要望だろう、と判断したものです。


■第一話について

 過去ボツ策で『雨の中締め出しを食らったショタを近所の知り合いのおねが迎え入れ、落雷で入れ替わる』というプロットがありました。

 ここから雨、締め出しというところを抜き出し、頭をぶつけるというご指定もあったので雨で脚を滑らせるという形でもってきたものです。

 あと雨が好きなので。

 展開はご依頼を忠実になぞったイメージです。


■第二話について

 入れ替わってからの普段の生活、というテーマという風に考えました。

 ぼくの幼少期の実体験として、ちょいちょい伯母家族が遊びに来て年上の従兄弟と一緒に遊ぶというのがとても楽しかった記憶があります。大人たちが酒盛りを始める一方ご飯を食べた子どもたちが暇になり遊び始める、という構図はここからきています。

 学校描写はこれといった着想元はありません。ご依頼文の回収をしつつ、陸上部というところから組み立てていったものです。

 そしてえっちシーンについては、やっぱりしなきゃないだろうけど前回だと同じだってのも……という意図で避妊具描写を入れました。

 それとこの時点で『本気で弟のお嫁さんになりたい姉』というイメージが固まりました。続編を書かせていただくことになるとは思っていなかったものの、第二話と第三話では動かしやすくなりました。


■第三話について

 経過年数について。ふたりとも社会人にするとちょっとスキップし過ぎかな、けどお互い大学生というところでも4年生と1年生で色々噛み合わないな、とか考えた結果、『車で迎えに来る』という構図がめちゃくちゃお姉ちゃんぽいなあ、じゃあ雨で昔を思い出す導入にもできるなあと思い社会人と大学生に決まりました。

 さすがに大学生と社会人で同棲は……とも思いつつ、まあそのあたりのリアル加減はさっと省きつつ甘々ならもうほとんど障害もないんだろうな、と思い両家族公認の仲としました。

 呼び名変更について。これはえっちシーンの差別化が念頭にありました。第一話では入れ替わり直後ックス、第二話で避妊具無ックスときたとき、子作りは夫婦っぽすぎるしちょっと弱いかなと思い、ならおねショタ入れ替わり甘々イチャイチャ、に立ち返ってわざとお姉ちゃん呼ばわりさせたらえっちだなあと思ったものです。

 作中にある『将来結婚するつもりなら、いつまでも姉弟気分はよくない、両親が不安になる』という呼び名変更の理由は後付だったのですが、まあこれはこれで説得力があるのでいいかなと思っています。

 エピローグについては、結婚式まさにその時だと夫婦としての印象が強まり、妊娠だと母と父になる、と考えた時に恋人同士という味わいが一番強いのは結婚式までの間のなにかと考え、披露宴の案出しシーンという形に収めました。

 これは先述のしっとりシーン感動シーンを排除する目的もあります。

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