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(サムネイル用に描いた星華の顔です。高画質版(?)は後日500円のプランにて公開します)

(ちょっとかわいい感じになりすぎたかも……)





「ん……」


 普段自分が使用しているものとは違う、やたら柔らかなベッドの感触に支えられながら、宗介は目を覚ます。

覚醒直後で寝ぼけた頭は最初こそ困惑するが、段々と自らがいま置かれている状況を思い出してきた。


 自分は今、両親を嵌めて危機へと追いやっただろう憎き相手、銀沢星華の家に軟禁されているのだ。

腹立たしいことに、服や携帯といったあらゆるものを奪われた状態で。


 そんな中軟禁場所である彼女の家の広い地下室は、いつのまにか常夜灯のようにうっすらした光で照らされていた。

ただ窓も時計も無いため、今が夜なのか、そもそも何時なのかすら分からない。

身体を不躾に触られ、そして初めての「メスイキ」というものをさせられてから、どれほど寝ていたのだろうか。

依然として熱を持った身体、漂ってくる濃厚な性臭からして、2、3時間ほどではないかと推測出来たが、確認する方法は無かった。


「ふっ……」


 とりあえず色々と考える前に、汚されてしまってべたつく不快な身体を洗い流すため、四つに分かれた区画の一つ、ガラスの壁で囲まれた浴室へと向かう。

すると、地下室全体の電気がゆっくりと点灯する。

人感センサーか何かかと思ったが、辺りを見回せば壁の高い位置についたカメラが追いかけてきており、常に監視されているのだと理解した。

あられもない姿にした挙句、その上動向すら観察されるのかと辟易する。

しかし背に腹は代えられず、目的地にたどり着くと壁同様ガラスのドアを開いて中に入った。


「うぁ……」


 内部には、外よりやや薄いものの精液や我慢汁の匂いがしている。

きっと星華は、この地下空間の至る所で行為に及んでいるのだろう。

あまりの節操のなさに苛立ちすら覚えつつ、だが否応なしに全身を疼かされもしながら、やけに高級感のあるシャワーヘッドを取った。


「ふぅ……」


 蛇口をひねれば肌に当たる湯はとても柔らかく、多少残っていた身体と心の疲労感が癒されていく。

こんな状況だというのに、一瞬呆けてしまうほどだ。

折角なら湯舟にまで浸かってしまおうかと考えるが、とはいえ後で揶揄されるのが嫌でやめておいた。


「……」


 そうしていると徐々に、血行が良くなったからか頭が回り始める。

真っ先に思考するのは、再度家主がここへ来る前に何か対策できないかということだ。


 映画などで行われるように、換気口から逃げ出すのはどうだろうか。

だが、そのような場所は壁面や天井の手が届かない位置にあり、そもそも何か変なことをすればすぐメイドが下りてきそうだということに気づく。

であればありあわせのもので武器を作ったとしてもすぐ取り押さえられてしまうだろうし、罠か何かを張ったとしても看破されてしまうことだろう。

浴室には鍵さえついておらず、立て籠もることだってできそうになかった。


 やはり、できるのは耐えることだけらしい。

少なくとも今の宗介が出した結論はそれだった。


「父さん……母さん……」


 そんな中で両親や友人のことが脳裏に浮かぶ。

どちらにせよ圏外で連絡は取れないが、スマートフォンを持っていれば、と思った。

写真や普段のメッセージなどを見ればきっと心の支えになっただろう。


 すると、事情を全て知っている父と母が、相当な心配をしている光景が容易に想起された。

彼らのためとこの場所へ踏み入る判断をしたことは、果たして正しかったのだろうか。

むしろ余計に不安がらせてしまったのではないか。


 孤独感から、暗い考えが浮かび上がってくる。


「っ……!」


 しかし、それも自分が二日目を耐えきれば正しかったことになるのだ。

そうすれば、二人に自責の念を感じさせずに済む。

息子を得体の知れない人物に差し出してしまったという、相当に苦しいであろうものを。


 彼は、再び気合を入れなおした。


「ふぅ」


 やがてシャワーを浴び終えると、あつらえてあったやたら柔らかなバスローブを着て浴室を出る。

調度品の一つ一つは、あの下品な星華には似つかわしくないほどの品質だ。


「ん……」


 そこで、エレベーター近くの見慣れない、他と違わず高級そうなワゴンに気づく。

上には釣鐘型の金属がかぶせられた皿が数個に、ガラスの水差しやナプキンなどが置いてある。

恐らく食事だろう。


「わ……っ」


 近寄り蓋を開ければ、中ではステーキと付け合わせが丁寧に盛り付けられており、焼けた肉の食欲をそそる匂いが広がった。

調理してからそれほど時間は経っていないようで、表面は焼き目がつきつつも瑞々しく煌めいている。

さらにかなり肉厚であり、相当な食べ応えがありそうだ。


 自然と食欲が激しく湧き出し、そういえばここに来てから何も食べていなかったことを思い出す。

何か盛られているのではないかと一瞬考えるが、空腹には勝てなかった。

それに、冷めてしまってはせっかくの食材が台無しだ。




 そうして彼は出されたもの全てを平らげると、いくらか食休みを取ってから、落ち着きのある白を基調とした場所へ向かう。

相変わらず多少星華の匂いがして、気を悪くしつつもやはり全身が疼いてしまうが、しかし赤い区画ほどでないのは幸いだった。

予想通りあまりに快適なベッドへ横になる。

すると、地下室はまた薄暗さを取り戻す。

温かいシャワーを浴びて、腹も満たして少しリラックスできたからか、眠りにつくまでは早かった。







 少しの後、再度起床した宗介は、ベッドの端に腰かけて人が来るのをただ待っていた。

この空間は時間感覚を狂わせ、また退屈で不安を助長させるためか、暇を潰すようなものは無い。

あるものといえば大量の性具とローションぐらいだ。

だがどちらも今の彼には全く要らないもので、むしろ一日目のことを思い起こさせるだけの不快なものという印象だった。


「ん……」


 そうやってどれほど経っただろうか。

やがて空調の音だけが響く地下室内に、他の機械の音が聞こえてくる。

見ればどうやら、エレベーターが下りてきていた。

二日目が始まるのだと、心と身体を引き締める。


「ふぅ……」


 そして鳴る音が再び一つとなると、唯一の出入り口から星華が、昨日見たメイド三人を伴って顔を出す。


「あ♡♡♡おはよ~宗介くん♡♡♡」


「なっ……」


 彼女はすぐさま宗介を見つけるとこちらへ向き直る。

当然のように、服も何も身に着けていない裸体を晒しながら。

あられもない姿だというのに恥ずかしげもなく、朗らかだがやや低く粘着質な声で挨拶されると、ぎょっとしてしまった。

そのまま近づいてこられれば、逃げ出してしまいたくなる。

だが、何をしてくるのか警戒するために視線は逸らさないでおく。


「昨日はよく眠れたみたいだねぇ♡♡♡」


「うっ……♡」


 すると、歩行の度揺れるカラダを嫌でも見なければならなかった。


 中でも激しく振動しているのは、下着によって一切支えられず、また押さえつけられてもいない美しい白さの乳房だ。

その巨大さからか多少垂れてはいるものの、ハリや軟度は昨日も味わった通り相当で、いちいち上下に弾む。

また双丘は互いに打ち合って、くっついたり離れたりを繰り返し続ける。

深く吸い込まれそうな谷間ができたかと思えば、柔らかそうに左右へ開いていく姿は、まるで何かを挟もうと誘惑しているみたいだった。


 しかも星華に似つかわしくない桃色の勃起しきった乳首が、大きく弧を描くように様々な方向へ暴れて目を奪う。

胸全体がただでさえ男性として欲情してしまう場所なのに、滑らかな肌の中やたら目立ち、加えてひどく淫靡な突起まで付いていると、視界に入っているだけで下半身が一気に熱を増していった。


「っ……」


 咄嗟に足先へと目線を移す。

しかし、たっぷりと肉付いた太もも、その間に鎮座する栗の皮のような色をした金玉袋が、代わりとでも言いたげに動いていた。


 特に睾丸は後ろから押されて、自らの重さで伸びてしまったのだろう袋へサイズと形状をありありと浮き出させる。

やや縦長の楕円形で、それぞれ小さめのスマートフォンほどは長いだろうか。

平均的なモノよりも三、四倍は少なく見積もったとしても大きく、相応に精力も強いことが予想できた。

おまけに、両玉が交互に浮き出してできる深い溝がどこか卑猥だ。


「うわ……」


 そして、そんな人並外れた生殖器と対になる猛ったチンポ。

一日目に散々鑑賞させられていたが、こちらも同様に嘘かと思ってしまうほど巨大だった。

というか、前日よりも少し肥大化した印象すら受けてしまう。


 黒々とした竿表面にはいくつもの血管がとぐろを巻き、悪魔の角めいた段々を作っている。

とはいえ先細りしているわけではなく、むしろその逆だ。

根本よりも中腹辺りが、山のように出っ張る尿道のせいでやたら太く感じる。

濡れていないというのに鈍い光沢まであり、煌々とした輝きが相まってあまりに妖しい。


 また亀頭はそれ以上に太い。

本来挿入しやすくするため先端ぐらいは多少尖っていた方が良いはずなのに、何かを突き潰すためか付け根と同じほどだ。

そこから一気に広がり、カリに至ってはまるで「引っ掛ける」事を想定していた。

恐らく指では届かない性感帯を虐め抜き、嬲り、メスを快楽によって破壊するために。


「宗介く~ん♡♡♡私のカラダ見過ぎだって♡♡♡……まぁ、そんなに見たいならいくらでも見ていいけど♡♡♡」


「なっ……見ませんっ!」


「なんならオナニーしちゃってもいいよ?♡♡♡ぐひひっ♡♡♡」


「しないです……そんなこと……」


 気づけば星華は近くまで来ていて、周囲に漂うオス臭い匂いが濃くなった。

相変わらずの下品な言動で思わず頭に血が上ってしまうが、すぐ平静を取り戻す。

一見ただのセクハラオヤジじみた言葉は、心を乱すためのものなのだ。

もちろん趣味も入っているのかもしれないが、良いことなど何もないためまともに取り合わないよう努める。


「ふぅ~ん?♡♡♡それにしてはすごくエロい視線だった気がするけどな~?♡♡♡」


「……」


「まぁいいや♡♡♡じゃあ早速、今日の調教……♡♡♡始めていこうか♡♡♡」


「……はい」


 そうして無視を決め込むと、二日目の開始を告げる言葉と共に笑いかけられる。

彼女の笑顔は、相も変わらず不快なままだった。

やや細い目尻の上がりきった釣り目、ニタニタと歪むふくよかな唇は、ドロドロの汚い欲望をよく表している。


 一瞬目を合わせるが、直視したくなくてすぐ逸らす。

すると見えた後ろに控えるメイドは、昨日と違い何かを手に持っていた。







「っ……なんで僕がこんな……」


「ぐふっ♡♡♡似合ってるよ~宗介くん♡♡♡いや、宗介ちゃんって呼んだ方が良いかな?♡♡♡」


 赤い壁の区画に置かれた大きな全身鏡の前で、宗介は立たされている。

だが先ほどまでとは違い、おかしな服らしきものを着せられていた。


 それは、広く捉えてしまえばビキニだ。

しかし、あくまで広く捉えた場合であり、本来の秘部を覆うという用途は微塵も感じられない。

なぜなら上は、眼帯みたくゴム紐がついた、殆ど乳輪だけしか隠さない正方形の小さな布だからである。

そのため胸の中でもっとも人に見せてはいけない場所は、布を押し上げて強調さえされてしまっていた。

媚香によって強制的に勃起させられているのも相まって。


 そして下はと言えば、あっさりと男性器がはみ出すサイズの小ささだ。

もし女性が着用すればかろうじて女性器は見えなくなったのだろうが、男性である彼ではそうならない。

金玉でさえ、布から左右にこぼれている。

加えて後ろはTバックさながらに細くて、尻の谷間へと食い込むのが気になった。


 また、そうして一応は水着と言う体裁であるにも関わらず、脚には純白のニーハイソックスまで履かされている。

そのせいで彼が着せられた物の意味は、「ただただ性欲を煽るためだけのコスプレ」でしかなかった。

こんなものを選んだ星華の趣味の悪さに、吐き気すら催しそうになる。


「ふ~っ♡♡♡こんなの見せられたら興奮しちゃうよ♡♡♡あ~金玉煮え滾ってきた……♡♡♡」


「っ……」


 そんな彼女は、興奮した様子で後ろから抱き着き、腹へ腕を回してきた。

しかも、一切遠慮のないきつさで。


 すると素肌もそうだが特に巨乳が、肩甲骨の少し下へ密着し感触が再び味わわされる。

ぎゅっと抱擁しているのもあってか、一日目より相当柔らかい気がした。

まるでマシュマロのようで、弾力も申し分ない。

それが潰れてしまって大きく広がり、背中の半分くらいに乳肌がくっついていた。

表面がひどく滑らかなのと相まって、当たっているだけでも気持ちいい。

呼吸による僅かな身じろぎで擦れると、羽か何かで愛撫されているのかと少し思ってしまう。


 さらに乳頭は相反する硬さで、それと比べるとややこそばゆく刺激してくる。

脳裏に蘇ったあのいやらしい突起からされていると考えてしまえば、節操無くも身体は火照った。


「昨日も思ってたけど、宗介くんのお尻柔らかいね~♡♡♡こうやってチンポで味わってると、何回も腰打ち付けて、いっぱい音鳴らしたくなっちゃうよ♡♡♡」


「ひっ……気持ち悪い、です……」


「ぐひひっ♡♡♡そんなこと言いながらお尻ぴくぴく動いてるけどな~♡♡♡」


「……」


 加えてチンポは宗介の尻たぶの間に、我が物顔で無理やり侵入している。

熱く蠢き、垂れた我慢汁で濡れているのが気色悪くてどうにか触れないようにするが、そんな抵抗を星華は自分勝手に解釈した。

反応するのさえ嫌で無視するが、苛立ちで内心は掻き乱されていく。

結果全身は、鼻先まで届いた青臭い香りもあってより熱を増す。


「じゃあ、このままいっぱいぴくぴくさせちゃおうかな♡♡♡……春乃ちゃん♡♡♡」


「はい」


 彼女はそれを尻目にメイドを呼ぶと、伸ばした右手に白い半透明のゴム手袋をつけさせ、その上からローションを塗らせていった。

春乃と呼ばれた長身で怜悧な女性は、自分の手が汚れるのも厭わず念入りに主人の指へ潤滑液を伸ばし、馴染ませていく。

健気とすら言える手つきによって、すぐ粘り気の強い音が周囲に鳴り始める。


「星華様」


「うん♡♡♡……じゃあ宗介くん♡♡♡このぬるぬるの指でお尻弄ってくから、脚開いてね♡♡♡」


「っ……」


 やがて手袋が光沢まみれになると、春乃は下がった。

そして星華が宗介の身体からひょっこりと顔を出し、相変わらずのにやけ面で鏡越しに目を合わせながら言う。

愉しげにだらしなく緩んだ口元は反抗心を猛らせるが、言われた事には従わされる。

背後に控えるメイドたちの冷たい視線が、逆らうことを許さなかったからだ。


「ぐふふ♡♡♡えらいよぉ♡♡♡それじゃ早速……♡♡♡」


「……んっ♡」


 するとわきわきと触手のように動く手は、真っすぐに脚の間へ向かい、マイクロビキニをずらし、尻穴へ指を挿入してきた。

直立しているため締まるはずで、昨日まで処女だった括約筋は、意外なほどあっさりと異物を受け容れる。

秘所を外側から勝手に拡げられる感覚は、メスの快楽も少しもたらした。

全身には緊張と、仄かな期待が芽生えていく。


「……♡」


「昨日の今日できつきつになってないか心配だったけど、ちゃんと解れてるねぇ♡♡♡もしかしてあの後、お尻弄ったりしたのかな?♡♡♡」


「そんなことはっ……ふぅっ……♡」


 そのまま具合を確かめるように何度か抽送が繰り返される。

ずっと嗅がされ続けていた媚毒が効いているのだろうが、存外に身体は鋭敏だ。

肛門の内側を擦られているのがやけにはっきり分かる。

結果ただ「出す」ためにある場所を弄られて不快なはずなのに、思わず息遣いは甘くなってしまった。


「それじゃここは……♡♡♡」


「ふあっ……♡♡」


 そんな折、星華は不意打ちのようにより奥へ手を侵入させ、まるで位置が分かっているかのように前立腺を少し強く圧迫してくる。

瞬間明らかに喘ぎととれる声が出た。

加えて脳内に、そこを愛撫され続けると起こるメスイキが思い起こされていく。

これまで忘れようとしていたのに、ありありと。

記憶は、肉体を再び悦びへ従順にしていく。


「ぐひひっ♡♡♡こっちもちゃんと敏感みたいだね♡♡♡」


「あっ……♡♡んぅっ……♡♡」


 そして責めは一度で終わらず、何度も何度もなされる。

その度に、後ろから抱き着かれており動きづらいというのに身体や、特に腰が跳ねてしまうが、やはり逃げることは叶わない。

指先は、的確に執拗にずっと淫核を捏ね繰り回す。


「あれ♡♡♡もう気持ちいいのに夢中になっちゃったかな?♡♡♡」


「ちがいっ……♡♡ますっ……♡♡」


 そうして早くも余裕が無くなっていく中、背後からはそんな無抵抗な姿をあざ笑うようになじられる。

黙っていられなくて、咄嗟に反論をした。


「でもさっきからえっちな声、止まってないよ?♡♡♡」


「そんなことはっ……ふあぁっ♡♡♡」


「それにほら、ぐりぐりされたらそんな大きく喘いじゃって……♡♡♡今の宗介くん、どこからどう見ても悦んでるけどな?♡♡♡私にお尻虐められて、さ……♡♡♡」


「んっ……♡♡♡うぁっ……♡♡」


 しかし、咎めるようにひときわ強く前立腺が潰され、均すように押し込まれると、あまりにも容易く悩ましい嬌声を上げさせられる。

全身もいやらしいダンスでも踊るみたくうねってしまう。

さらに事実を突きつける低い囁きが、何故か背筋に官能を走らせた。

まるで、やることなすことを抑え付けられるのが嬉しいみたいに。


「やっぱりスケベな恰好させられて興奮しちゃってるのかな?♡♡♡ぐひひっ♡♡♡宗介くんも私と同じ気持ちみたいで嬉しいよ♡♡♡」


「勝手なっ……♡♡ことっ……♡♡」


「こういうコスプレはいっぱい置いてあるからさ♡♡♡メイドになったらたくさんコスプレえっちしようね?♡♡♡あ~♡♡♡今から興奮してきたよ……♡♡♡」


「ふぁっ……♡♡」


 続く曲解も同様に、陰部の疼きを強めていく。

嫌で仕方なかったはずの言葉は肉体へと染み込み、耐えがたい淫靡な熱へと変わる。


 そうして心が少しだけ、快楽を受け入れそうになった瞬間だった。


「そうだ♡♡♡もし気持ちよくて立ってられなそうなら、座ったままシよっか?♡♡♡」


「なっ……」


 不躾に、屈辱的な提案がなされる。

敵と言っていい星華からの、情けともとれる申し出はただただ不快だ。


「大丈夫です――ふぅっ……♡」


「ふぅ~ん……♡♡♡」


 一気に湧き出してきた怒りのまま、拒否を選択する。


「それじゃあ、後から座らせてって言うのも、立ってられなくなっちゃうのも無しだよ?♡♡♡だってそんなことしたら、私に触られて気持ちいいって言ってるようなものだもん♡♡♡」


「っ……」


 だが、それは罠だった。

敏感な全身は今でさえ膝が笑いそうで、最後にはどうなってしまうか分かるはずなのに、自分で自分を追い詰めてしまう。


「だからこれから頑張って耐えてね?♡♡♡もし耐えられなかったら、そのときはいっぱいからかってあげる♡♡♡……まぁでも、私に虐められて悦ぶ宗介くんにはご褒美になっちゃうかな?♡♡♡」


「ちがいますっ……」


 とはいえ、前言撤回することは昂った感情が許さない。

しかも今更座ろうとしたところで、また違った揶揄が行われるのは明白だった。

であれば、自らの発言と行動を一貫させた方がまだ内心は穏やかになるだろう。

それに星華の下品な戯言など、気にも留めず無視してしまえばいいのだ。


「ぐひひっ♡♡♡じゃあお尻だけじゃなくて、身体も触ってくよ~♡♡♡」


「ひぁっ……♡♡」


 そうして新たに決意する宗介の首筋へ、彼女の滑らかな五指がむず痒く這った。

触れなそうで触れる愛撫に、背筋がぞわついて引き攣る。

一日目で、そこは我慢汁によっていくらか濡らされていたからか、どこか避けたくなるような心地でありつつも想像以上に気持ちいい。

身体全体へ鳥肌が立ち、刺激に対して鋭くなっていく。


「ふぅっ……♡♡あっ……♡♡はぁっ……♡♡」


「あれ、もうカラダガクガクしてるよ?♡♡♡ほらほら♡♡♡座っちゃわないように頑張って?♡♡♡」


 さらに繰り返されると、前立腺からの快楽と相まってどうにも手足が脱力した。

まだまだ立っていられないほどではないが、かといって一度でも崩れてしまえば恐らく終わりだ。

度々体勢に深く集中しなければならない。

ただそんな集中は、必要なタイミングを見透かしたようなフェザータッチによって容易く乱される。

手つきはあまりに悪辣で、何度か後ろから抱き着く星華に一瞬だが体重を委ねてしまう。


「ん~♡♡♡そんなお尻押し付けられるとチンポもっとイライラしちゃうなぁ……♡♡♡もしかして誘ってるのかな?♡♡♡」


「……っ♡♡」


「も~♡♡♡言ってくれればいくらでも抱いてあげるよ?♡♡♡」


「そんなわけっ……♡♡ないじゃないですかっ……♡♡んぅっ♡♡」


 するとチンポを挟む臀部は、図らずとも尻コキをしているようなものだった。

そのせいか我慢汁はやや多く分泌されており、背中から谷間だけでなく、あまつさえ肛門にまで垂れ、塗りつけられている。

熱を持った粘液はローションと合流したらしく、音をよりいやらしいものにしていく。

ともすれば、興奮しすぎて濡れそぼったはしたない女性器みたいに。


 また、下卑た問いかけをする声は、呆れながらもやたらと嬉しそうだ。


「遠慮しなくていいのに♡♡♡宗介くんも細い指より、太くて硬くて長いチンポの方が好みでしょ?♡♡♡ほら、これがお尻に入っちゃうとこ、想像してみてよ……♡♡♡」


「しませんっ……♡♡」


「え~♡♡♡百合ちゃんも、あのクールな春乃ちゃんも、何十人といるメイドたちもみ~んなコレで堕としたんだよ?♡♡♡相当気持ちいいと思うけどな~♡♡♡他のことどうでもよくなっちゃうぐらいに……♡♡♡」


「うぁっ……♡♡」


 そのまま星華は軽く腰を動かし、肉棒の感触を味わわせてくる。

言われた通りに想像することはこらえられても、表面の凹凸や滑らかさ、温度や硬度ははっきり伝わってきた。

明らかに体内より熱く、鉄より硬そうなほどのチンポのディテールが。

さらに、苛立っているような強い脈動までも。


 もしそんな一般的なモノとの差異に比例して激しく大きな快楽を与えられるとすれば、誰だって持ち主である彼女の虜となってしまうのだろう。

例え、同じ性別の生殖器だとしても。

なぜだか「ふたなりチンポ」には、そんな説得力があった。

そして、どうしてかその事実に、アナルはきゅんと疼く。


「ぐひっ♡♡♡お尻反応したよ?♡♡♡ちょっと期待しちゃったのかな?♡♡♡」


「うっ……♡♡」


 当然、反応は見逃されない。


「じゃあちゃ~んと後でチンポあげるからね♡♡♡濃ゆ~い精液も合わせて、宗介くんが満足してくれるまでたっぷりと……♡♡♡」


「そんなのっ……♡♡」


「まぁでもその前に、一回イっちゃおっか♡♡♡次は……♡♡♡」


「んぅっ……♡♡」


 そのまま追い詰めるように、首を責めていた指が肌をなぞりながら身体の下へと降りていく。

今乳輪を、乳首を愛撫されたら、きっと簡単に絶頂させられてしまう気がする。


「えっ……♡♡」


「ここを弄ってあげるね♡♡♡」


 だが宗介の思いに反して胸は迂回され、到達したのはへそだった。

期待していたわけではないはずだが、予想と違う場所に来られると驚く。

また、突起に多少寂しさを覚えてしまったのが悔しい。


「あれ、乳首弄られると思っちゃった?♡♡♡ごめんねぇ♡♡♡でも、ここもすっごく敏感になってると思うよ?♡♡♡」


「なっ……ふぁっ♡♡」


 とはいえ穴の周囲に円を描くみたく、中指でくすぐるように擦られると、言われた通り気持ちよかった。

先ほどと同じような、ぞわついた心地が全身へ迸っていく。

ただ興奮はその時より強まっているのか、快楽が濃密だ。

尻穴責めと相まって、ゆっくりと確実に絶頂へ昇っていくのが分かる。


「ぐひひっ♡♡♡なぞられるだけでも気持ちいいでしょ?♡♡♡昨日たっぷり我慢汁塗ってあげたからねぇ……♡♡♡」


「っ……♡♡あぁぁっ……♡♡」


「ちなみに、私の精液はもっと凄いんだ♡♡♡中出ししてあげたら最後、ちょっとでも触られたらイくザコマンコになっちゃうんだよね♡♡♡もちろん女の子も、男の子も♡♡♡」


「ひっ……♡♡」


 先走りだけでそこまで感度が高まっているのだから、元々の粘液がより強い効果を持つのは必定だった。

一体どれほど気持ちよくなれてしまうのか、と劣情で占められつつある頭が少し考えてしまう。

だが一日目味わったメスイキでさえ射精より数段上だったのだから、もはやどうなるのかあまり想像がつかない。

とはいえメイドたちの従順さからして、やはり価値観を壊してしまうものではあるのだろう。


「宗介くんも、そうなってみたくないかな?♡♡♡」


「嫌っ、ですっ……♡♡」


「ふぅ~ん?♡♡♡」


 宗介はやや恐怖を覚え、誘惑する星華の言葉をはっきりと否定する。

肉の悦びに支配され、愛する両親や友人たちに何も感じなくなるなど、絶対に嫌だった。


 そんなもの、自分ではない。

ともすれば、人間だと言えるかどうかすらも怪しいと感じる。


 確かに愛撫されて身体は反応してしまうものの、彼はそう心から思っていた。


「じゃあそんな強情な宗介くんには、メスイキするのがどれだけ気持ちいいか、また味わってもらおうかな♡♡♡」


「ひぁっ……♡♡」


 すると、へそを責めていた手が上へ上へと移動し眼帯ビキニ内へ潜り込み、左の乳輪を二本指で軽く掃く。

そこは一度蔑ろにされたことで触られることをすっかり待ち望んでおり、ぞわつきと共に感動的な甘みを生んだ。


「んあぁっ♡♡♡」


「ぐひひっ♡♡♡」


 そしてそのまま突起を摘ままれ、優しく潰されると、濃厚で重たい法悦が襲う。

自然と口からは大きくいやらしい喘ぎ声が出て、全身は小刻みな痙攣を繰り返す。


 同様にアナルもひくついて、まるでねだるように指をきつく抱きしめていた。

あまり大したことをされてはいないというのに、もう立っているだけでやっとだ。


「まだ摘まんだだけだよ?♡♡♡このままこりこりしちゃったらどうなるのかな?♡♡♡」


「やめっ……♡♡♡」


「ほら、下と一緒にしてあげる……♡♡♡」


「ふあぁっ♡♡♡」


 だというのに、すぐさま追撃がなされた。

乳首は糸を撚り合わせるみたく捏ねられ、前立腺は数秒かけて念入りに押し込まれる。

どちらも力強いようでしかしごく繊細な動きをしており、過度な摩擦による痛みなどは全く無い。

与えられる嬉しいほどの純粋な気持ちよさに、無意識で何度か、星華の柔らかな腕へ体重をかけてしまった。

もはや肉体は殆ど言うことを聞かず、ただ快感の受容体として機能するだけ。


 そうなってしまえばもう、絶頂を耐えることなどできない。

素早く確実に、嫌悪する相手の手で強制的に昇りつめさせられていく。


「そうだ、宗介くん♡♡♡」


「ひぁっ♡♡♡ふぇっ……?♡♡♡」


 すると唐突に、名前を呼ばれた。


「もしイく時立ってられなくなっちゃったら、私に体重かけてもいいよ♡♡♡」


「なっ……んふぅっ♡♡♡」


「こう見えても力には自信があってね♡♡♡君一人を支えるぐらい大したことじゃないんだ♡♡♡」


「っ♡♡♡はぁっ♡♡♡」


 続く言葉は、やがて立っていられなくなることを確信しているようで屈辱的だ。

だが実際の所身体は気怠さをどんどん増しており、いずれそうなることは明白だった。


 また、体重をかけてもいいということも嘘ではないのだろう。

先ほどから数回、不規則なタイミングで脱力が起こっているにも関わらず、彼女はまるでバランスを崩していない。

体格的にはほぼ大人と変わらない彼を、身一つで支えきっている。


 それは、立っていられなくなって地面にどこかを打ち付けてしまう心配もなく、アクメに心から集中できるということだった。

憂いの無い法悦に対する期待で、忍耐は一瞬緩む。


「だからさ♡♡♡」


「あっ……♡♡♡あぁっ♡♡♡」


 当然星華は、そんな隙を見逃さない。

愛撫を先ほどまでより早め、一気に二つの弱点を虐め抜く。

我慢や抵抗など、決してさせないとばかりに。

自らが強いオスとして、どれほど簡単にメスを悦ばせられるか、見せつけるように。

ふと鼻先に香ってきた我慢汁の匂いは、そのことを裏付けるように強い。


「イきなさい……♡♡♡」


「だめだっ♡♡♡これっ♡♡♡っぁ――♡♡♡♡♡」


 そうして激しい責め手に晒された後、彼女に低く囁かれた瞬間、宗介は一度我に返ったものの、その時にはもう手遅れだった。

下腹部で溜めこまれていた濃厚で淫猥な快楽が張り詰め、肉体を覆わんばかりに大爆発を起こす。


 感じるのは絶大な幸せと肉体の重みだ。

そのせいで、幸福の水の中へ沈んでいくような錯覚に陥る。

しかも肉肉しい肢体に抱えられ、むにむにと甘い心地で癒されながら。

また、穴の近くで逞しくて頼もしさすら覚える棒も感じつつ。


 ただただ気持ちいい中で、彼の心の中には「嬉しい」だけしかない。

強烈な官能は、それ以外にもやをかけ見えなくしていた。


「はっ……♡♡♡はっ……♡♡♡」


 だがやがて絶頂が終わりを告げ始めると、メスイキすることに対しての危機感が蘇ってくる。

他にも星華への拒否感や、反抗心といったものも。

するとやや余韻を残しながらも、幸福は消えていく。

少し不快な寂しさを残して。


「っ……♡♡」


 そして気づけば身体は、完全に彼女へ委ねられていた。

言われた通りになってしまったことが恥ずかしくて悔しくて、すぐさま自らの力で立ち上がる。


「ぐひひっ♡♡♡立ってるんじゃなかったの?♡♡♡私に体重ぜ~んぶ預けちゃってたけど♡♡♡」


「それはっ……」


 しかしだからといって、意地の悪い揶揄は免れなかった。

やたら煽るようなわざとらしい声色が、背後から聞こえてくる。

煩いと思うものの立っていられなかったことは事実で、かなり恥ずかしい。

複雑な感情で、心が搔き乱される。


「まぁでもそれだけ気持ちよくなってくれたってことだよね♡♡♡私の手で……♡♡♡私の、乳首弄りと、前立腺イジメで……♡♡♡」


「なっ……♡♡」


「いや~これから愉しみだなぁ♡♡♡宗介くんがどんな風にえっちな所を見せてくれるか♡♡♡考えるだけでチンポもっと勃起しちゃうよ♡♡♡」


「うっ……♡♡」


 さらに今回に限っては、厭らしく下卑た言動も多少的を射たものだった。

星華の手で大いに喘がされ、絶頂させられたのは実際に起こったことで、今後より身体が開発されていくのも恐らく間違いない。

そのため言い返せないのが悔しく、そんな完全な敗北ととれる出来事は彼の自尊心を傷つけていく。


「じゃ、やっぱり立ちっぱなしは辛いみたいだからベッド行こっか♡♡♡」


「……はい」


 優しげな声でなされる彼女の追い討ちは、いやに的確だった。







「うぁ……♡♡」


 ベッド上で四つん這いにさせられた宗介の尻穴へ、そこへ蓋をしつつも先端で前立腺を苛むような形状の異物、ステンレス製のアナルプラグが挿入されていく。

少し尖った雫型の先っぽは、太い部分で軽く括約筋を責めるとやがてナカに入りきる。

やや異物感があるものの、先端と蓋になる部分の間にある細い箇所のせいか収まりは良く、指の時よりも多少楽だ。

ただ、肛門が犯されることに慣れてきている自分は少し嫌だった。


「よし♡♡♡じゃあここに座ってね♡♡♡」


「はい……んっ♡♡」


 そんな彼を、ベッドから少しだけ離れたところで床に立つ星華が呼ぶ。

彼女はマットレスのへりにある、ローションなどで汚れてしまわないようにかバスタオルが重ねて敷かれた場所を指さしていた。


 言われたことに従い、そこへ椅子に座るみたく腰かける。

移動や着席をすれば、体内のモノが少し括約筋に動かされて弱点を捏ね、少し声が出てしまった。


「ぐひひっ♡♡♡それじゃさっきも言ったけど、あつ~いフェラ、よろしくね♡♡♡」


「うわ……」


 そうして準備が終わると目の前に差し出される、ぐっしょりと濡れそぼり、期待感を露わにしているやや上向いた巨大な亀頭。

半透明な我慢汁でコーティングされた紫紺の表面は、やたらに光を反射して過剰なまでに艶めいている。

真っ白な光沢と色素が沈着した肉色の対比は、もはや人間の生殖器だとは思えない。

「銀沢星華」という名前の怪物が持っている、人を快楽で破壊する凶器かのようだ。

きのこそのもののように開いたカリから幾筋もよだれを垂らしているせいで、なおさらそう感じさせられる。


 加えて匂いもあまりに強烈だった。

乾いた我慢汁の鼻を刺す性臭だけでなく、イカに似た精液の香りも混ざっている。

しかも一般的なそれを数倍、あるいは数十倍に煮詰めたような濃さだ。

本来であれば劇物同様に顔を背けたくなるほどだが、しかしどこか惹かれてしまうのが恐ろしい。

油断すると、自ら率先して嗅ごうとしてしまう。


 ただ正直なところ、そんな誘引作用があっても舐めしゃぶるのは気が引ける代物だった。

あまりにも、他人の体液に塗れすぎている。


「ほら早く♡♡♡嫌なら無理やりしゃぶらせちゃうよ?♡♡♡」


「わかりました……」


 だが、それは許されない。

星華の太すぎるチンポはもし無理矢理口へ挿入されれば、身体が傷つけられてしまうかもしれなかった。

少し身を乗り出し、裏筋へと舌を伸ばす。


「んぇ……っ♡♡」


 やがて当たった瞬間、まず伝わってきたのは熱さだ。

口内粘膜よりもソレはずっと火照っており、ともすれば火傷させられそうな気さえする。

また絶えず震えているのもあって、印象はさながら棒状の化け物だった。

やはり、人の生殖器であるとは到底思えない。

これまで何度も磨かれ抜いたのか、滑らかな感触なのも合って猶更だ。


「っ……♡♡」


 遅れてベロへ汁が粘着質に伝い、味蕾が反応する。

感じるのは濃厚な苦みと仄かな塩気、それと甘みだ。

これまで食べたどんなものとも違う味は、太マラの異質さをより引き立てる。

やたら複雑であるのになぜだか拒否感が無く、受け入れられてしまうのも相まって。


「あれ?♡♡♡おいしすぎて止まっちゃったかな?♡♡♡」


「ちがいまふっ……んぇっ♡♡」


「ぐひひっ♡♡♡そうそう、上手いよ♡♡♡」


 そうして驚き止まっていると相変わらずの身勝手な解釈をされ、反論するように何度も下から上へと舐め上げていく。

絶えずぴちゃぴちゃと鳴る音は、犬や猫がミルクを舐める時のようだった。

反抗としてはあまりに彼女を悦ばせてしまうが、他にできることも無いため仕方ない。


 繰り返せば亀頭は唾液によっても濡れていく。

ただ持ち主が相当興奮しているのか、穢れた液体の分泌速度と量はかなり早く、どれだけ拭き取っても無くなることはない。

むしろ責めれば責めるほど、汚れはひどくなっていく。


 故に宗介の肉体を変えた原因たる媚香も消えず、常に嗅がされ続けた。

肉体の発情は、収まることなくただただ強くなっていく。


「あ、そうだ♡♡♡我慢汁はちゃんと飲んでね♡♡♡それがフェラする人の礼儀ってもんだよ♡♡♡」


「なっ……」


 そこへ、得意げに新しい命令をしてくる星華。

見上げればその表情はひどいもので、艶めく厚い唇が両端を高く釣り上げて歪み、とにかく欲望のまま言い放った一言だという事が確信できる。

見開かれたどこか暗い目も相まって品など一切見られず、到底「礼儀」などというものを語っていい姿ではない。

それどころか常識にかこつけて自らの浅ましい性欲を満たそうとする姿に、とにかく嫌悪の情を催した。

逆らうこともできないのがひどく悔しい。


「んっ……うぁ♡♡」


 言葉に従い、たっぷりと舌へ纏わりついたものを飲み込めば、その粘性の高さからか喉を通っていくのがやたらはっきり分かった。

まるで体内を彼女に舐られているみたいで不愉快極まり無い。


 だが、経皮での摂取や匂いだけで媚薬となり、未開発の前立腺を性感帯へと変えさせる強力な物質だ。

吸収効率のいい体内へと取り入れれば当然、全身がすぐさま熱を増していく。

乳首やへそも寂しく疼き、そして、尻穴がひくつく。


 すると挿入されているアナルプラグは蠢いてGスポットを潰した。

結果ただチンポを舐めているだけにも関わらず喘ぎ、身体をくねらせてしまう。


「あれ、フェラしてるだけで感じちゃった?♡♡♡宗介くんはスケベだなぁ~♡♡♡ぐふふっ♡♡♡」


「っ……♡♡そんなことはっ……」


「否定しなくていいって♡♡♡私はスケベなメスの方が好きだからね♡♡♡今の宗介くんみたいに、私に奉仕してるだけで気持ちよくなっちゃうスケベなメスの方が……♡♡♡」


 もちろんそんな反応はすぐさま揶揄の対象となった。

これほどまで肉体が変化させられているという事実だけでも嫌なのに、それをより辱められては苛立ちが募る。


「ふっ……ん……んむ……」


「んっ♡♡♡あれ、急に積極的になっちゃって♡♡♡もしかして、今私が言った通りにしようとしてる?♡♡♡ぐひっ♡♡♡嬉しいなぁ♡♡♡」


 宗介はそのため、とにかくこの時間が早く終わるよう、また、他のことを考えないようフェラチオへ集中することにした。

媚毒を大量に飲むことにはなるものの、感情を搔き乱されるよりはマシだと判断したのだ。

先ほどまでより舌の動きを速め、裏筋以外も愛撫していく。


(若干ぶつ切りですが前半はここまでです)

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