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「ふあぁ……」


 修一は、こみ上げてきたあくびに身を任せる。

いつもの起床時間より少し早くに目が覚めてしまったからか、未だ眠気は残っているようだった。

いまいち二度寝する気分にもなれず、リビングにあるソファで寝間着のままだらだらとしていたが、再びベッドへ戻ろうかと思う。

今日は休日だ。


「んぁ……?おはよ」


「ん~。おぁよ~」


 すると同棲している恋人である春が、彼女の部屋から出てきた。

春はこちらへ気づくと、やや寝ぼけているのかあまり呂律が回っていない挨拶を返してくる。

実際声は、いつもの高く可愛らしいものより多少低い。


 また、その姿にも起床直後のだらしなさが出ていた。

肩まで伸びたストレートボブの髪は寝癖がついて散らばっており、細い乱れ毛が流れるようなシルエットを崩す。

とはいえそれで艶が失われているわけではなく、全体は窓から入ってくる強い光を照り返して、濡れているかのような色っぽい黒色だ。


 そんな毛髪に包まれた顔もはっきりしない頭のせいか力は無いが、そうした脱力感が彼女のふんわりとしたかわいらしさや、隙の多さから来るなまめかしさをむしろ掻き立てた。

長いまつ毛で飾られた大きなタレ目は、どこか悩まし気に日頃よりさらに垂れている。

半開きとなった厚くハリがある薄桃色の唇も、呼吸の度震えて柔らかさを見る者に想像させていく。


 そうした「蕩けた」と言えるような無防備な姿に、思わず熱いものを覚えてしまう。

少しよれた薄手の白Tシャツ、黒地に白い縁取りがなされ、両脚のほぼすべて晒す短いドルフィンパンツを着用しているとなれば猶更だ。

そこからうっすらと透ける平均的なサイズの胸を包むブラジャーと、そして、股間に収められたモノによる大きな膨らみが、惚けていた思考を覚醒させる。


「はやいね~」


「うん。なんか目が覚めちゃって」


「そっか~」


 春はなんてことの無い会話を行いながら、流しへ向かって水を飲む。

続けてさっと顔を洗い眠気を振り払うと、こちらへ近づいてきた。


「しょっ……」


「……♡♡」


 やがて彼女は正面に立ち、修一の脚を跨いでソファへ膝立ちになる。

少しだけフレームが軋む音と同時に、目の前に来るふたなりらしいもっこりとした股間。

男性の、しかも勃起時の出っ張りとすら比較にならないそこは、中に数個の野球ボールが入っているかと思うほどだ。

いかにも女性的な丸っこい身体の中で、広く高い半球状の丘を作り存在を主張している。


 しかも近づいたため、寝汗によって酸味の増した体臭も香ってきた。

女性特有の甘く本能を刺激する匂いと相まって、リアル故より思考が明瞭になり、だがすぐ性欲で満ちていく。


 そこに強い精臭も混ざった。

これまで何度も何度も性行為の度、また、共に生活しているだけでも相当嗅がされ続けたイカのようなそれに、自然と身体が興奮する。

というかより昂ろうと、自ら率先して貪欲に鼻を鳴らし吸う。


 すると、身体の芯と舌、乳首が徐々に疼きだした。

触れられたくて、擦られたくて、白く粘っこい液体を堪能したくてたまらなくなってくる。

今すぐにでも尻穴へ指を突っ込み、ナカにある敏感な所を捏ね回したい。


「むふ~♡♡♡ね、しよ~?♡♡♡修一の事見てたら興奮してきちゃったぁ……♡♡♡」


「っ♡♡♡うん、俺も……♡♡」


 発情気味の間延びして愛らしい声に視線を上げれば、聞こえた音の印象とは違うぎらついた目が向けられていた。

開かれ、じっと見つめてくる大きな瞳には激しい熱が籠っており、可憐な垂れ目から感じるのはまさしく「オス」だ。

金玉に溜め込まれた汁の放出を待ち焦がれ、性器を怒張させる「オス」。


 寝起きにも関わらず血の巡りが良くなって紅みを増した唇も、嗜虐的ににやついてメスを恐怖と高揚で震えあがらせてくる。

それはいつも行為の時見せつけられるものだが、相変わらず身体は蛇に睨まれた蛙のように竦んだ。

緩く女性らしい容姿から発される想像しえないほど激しい攻撃性に、慣れることは出来ない。

逃げたりなどすれば、地の果てまででも追い回された挙句犯され、嬲られ続ける気がした。


「じゃあ、脱がすね……?♡♡♡」


「うん♡♡♡」


 そうした春の服を脱がせるのは、獲物兼彼氏である修一の役目だ。

ドルフィンパンツを両側から掴み、中の巨大なモノに引っ掛からないよう広げながら下ろしていく。


「うぁ……♡♡♡」


 こぼれ出すのは、布一枚から解放されたものの、その柔らかさからか未だ下着に勃起を阻害され、重いものが放物線を描くように半分から先が下を向いた男性器だった。

表面はあまり血管が浮いているということも無く滑らかだが、繰り返し恋人の穴で使用されているため黒い。


 そんなものをこぼれさせつつも収める、彼女の外見に沿った可愛らしいピンクのショーツは、憐れみを覚えるような姿となっていた。

表面にあしらわれた花の刺繍も、裾股やウエスト部分にあしらわれた清楚なレースも、禍々しい肉の棒によって伸ばされ、ちぎれそうなほど突っ張っている。

時折ぎちぎちという悲鳴が聞こえ、また、本来鼠径部を優しく包む部分は下卑た汁によって穢されシミが滲む。


 さらに、男性用のそれとは違い股間部のみを覆うほどに小さいため、下側から陰湿で、粘っこい性欲を持っていそうな暗い紫色の亀頭がはみ出してもいた。

よだれを垂らすふてぶてしいチンポと、清楚且つややいやらしい高級そうなパンツといういかにもふたなりらしい光景は、ひどく興奮を煽ってくる。

相反する性が共存し、互いを引き立て合う倒錯的な美しさに、目が釘付けになってしまう。

通気性の良い寝間着を着ていたとはいえ多少なりとも籠り、ひどくなっていた股間部の濃い匂いが解放されたのもあって猶更だった。


「う……♡♡♡」


 このまま眺め、自慰を始めてしまいたいほどだったが、同時に早く奉仕したくなってきたのも事実だ。

頭を掻き乱されながら、続けてパンツへと手をかけて脱がせる。


「ふぅ~♡♡♡」


「んっ♡♡♡……っ♡♡♡」


 結果、太マラは反動で振り子のように少し暴れ、修一の顔を軽く叩いた。

思わず瞑った目を開けば、戒めから解かれ完全に勃起した姿が見える。


 まず巨大な亀頭が目の前にあった。

ただでさえ直径5、6センチはある太いモノの中でよりぶくぶくと太りカリ高で、なおかつやはり色落ちしている。

表面は既に我慢汁でべたつき、清々しい朝の光を鈍く照り返す。


 そして竿はと言えばしなっていた。

先っぽが目と鼻の先にあるのもそのせいであり、付け根からは多少上向いているものの、中腹ほどで自重によって垂れ、最終的には斜め下を向く。

朗らかで明るい春が携えているとはおよそ考えられない、気だるげな印象のチンポだ。

同様に丸々として野球ボールよりいくらか大きめな金玉も、シワが刻まれて垂れた袋に収められている。


 どちらも白く程よく肉づきつつも決してだらしなくは無い腰や太腿とはコントラストが激しく、それぞれがそれぞれの魅力を引き立てた。

色合いもカタチも両者全く違うのに、二つとも等しく性的であり、とてつもなく淫らなもの同士が足し算された彼女の股間に理性は掻き消える。


「すん……♡♡♡はぁ……♡♡♡」


「むふ~♡♡♡いっぱい嗅いでいいよ~♡♡♡」


「うん……♡♡♡んぁ……♡♡♡」


 鼻を鳴らせば、一年近くとなった交際期間でメスに成り果てた肉体から、ある種感動的なまでの心地よさがこみ上げてくる。

それほどまでに、オス臭の「直嗅ぎ」は強烈だった。

少しでも興奮すれば相当な量の汁を分泌しだすチンポは青臭さがひどく、寝起きの数時間洗っていない状態となれば猶更だ。


 だというのに相変わらず、頭上から聞こえてくる声の調子は軽かった。

確かに自らの性器を嗅がれて興奮しているらしいが、彼氏のしたい事を優しく受け入れてくれる。

甘ったるい愛、また身を焼くようになっていく発情は、自分からも何かを返したいという思いを生む。


「ん……♡♡♡口でする……?♡♡♡」


「うん♡♡♡それでちょっとしたらお尻に出したいかな~♡♡♡」


「っ♡♡♡分かった……♡♡♡」


「修一も朝の濃ゆ~いの、ナカに欲しいでしょ~?♡♡♡」


「ふあ……♡♡♡うん♡♡♡んぇ♡♡♡」


 目を合わせ尋ねれば、多少媚びた声で緩くも蠱惑的に応じられた。

後に控える快楽へ頭を蕩かし、弱いところをきゅんとときめかせながらも、身体の上側にある穴を、興奮した犬みたく舌を溢れさせ差し出す。


「……♡♡♡」


「じゃ、入れてくよ~♡♡♡」


 すると、亀頭がその上へ乗せられ、後頭部を春の両手で優しく捕まれた。


「んむっ♡♡♡」


 そして口腔内へとチンポが侵入し、少しずつ進んでいく。

すぐさま苦しょっぱい風味が味蕾に纏わりついた。

同様に精液の微かな甘みも感じ、定期的に堪能している春の味に喜びと悦びが滲み出す。


「は~♡♡♡」


「ふぅっ♡♡♡」


 少しすれば、喉奥は間近に迫った。

息をなるべく吸い、あと数秒で訪れる幸せな瞬間に備える。


「んぐっ♡♡♡」


「あは~♡♡♡」


 すると、亀頭が喉奥を身勝手に拡げつつ通過した。

途端に呼吸ができなくなり、身体が反射的にえずこうとする。

だが耐え、体内を満たしていく太くて熱い愛おしい棒へと集中していく。

感じるのは、恋人に生きるため必要なことすら握られる凄絶な被虐の官能だ。

全身へ迸り満たしていく濃厚すぎるぞわつきからか、生理的な現象からか目からは涙が溢れてくる。


「ぶっ♡♡♡がっ♡♡♡ごぼっ♡♡♡♡」


「あは……♡♡♡うねうねしてすっごく気持ちいいよ~♡♡♡」


「……♡♡♡♡」


 修一の口から胃に至るまでは、度重なる性的使用によって最早性感帯と化していた。

その柔軟さからあらゆる場所へみっちり当たるチンポと擦れ合う度、苦しさと相まって強い快楽がもたらされる。

また、ソファに座りくつろいでいるところへ無理矢理挿入されるという体勢故の、精神の高揚も激しい。

自分が春の物であるという実感が、愛撫による気持ちよさを何倍にも高めていく。


 加えて少しずつ力が入りつつある彼女の手、細められ、睨みつけるような「オス」の猛々しい視線も感じていた。

恋人からぎとぎと、ぎらぎらした劣情を一心にぶつけられる幸福に酔い痴れていく。

腰の動きは傷つけないようゆっくりであるものの、しかし止まる気配はさらさら無い。


「んっ♡♡♡このままぎゅ~しよっか♡♡♡」


「っ♡♡♡♡んぐっ♡♡♡」


 やがて、唇と、柔らかな下腹部、シワのいくつも刻まれた金玉袋がくっついた。

太長マラが、全て体内へと入りきったのだ。

首からへその少し上辺りまで、熱や脈動が伝わってくる。

さらに尿道を通っていく我慢汁の動きすら感じられそうだった。


 言われたことに従い、両腕を彼女の尻へと回しきつく抱きしめる。

大きくて肉が詰まりに詰まり、弾力もある感触は、愛する人の肢体、またその人物との抱擁であることも相まって格別だ。

しかも肌がひどくすべすべで、密着しているだけでもややうっとりしてしまう。


 それに自分は今自ら、気道を塞ぐ魔羅が出て行くことを妨げている。

つまり、己で生存に必要な呼吸を手放しているのだ。

破滅的な行為は心の中にあるマゾをいたく刺激し、よりディープスロートの法悦をたまらなくした。


「ぐぶっ♡♡♡んぅっ♡♡♡」


「うん♡♡♡そろそろ抜くね~♡♡♡」


「んぉ゛ぉっ♡♡♡」


 少しして息がきつくなってきたら、腰を叩いて知らせ、腕を緩める。

すると言葉が返ってくると同時に、チンポはやはり傷つけないよう少しずつ抜けていく。

結果高く厚みのあるカリが喉穴を舐り始めた。

まるで、助平親父の粘着質な舌遣いみたく。


 ゆっくりとした動作故、責めは長くねちっこい。

しかも亀頭の膨らみは天面から底面まで余すところなく大きくて、全方位が同時にしゃぶられた。

思わず全身が震え、びくついてしまう。


「ん~♡♡♡修一のお口まんこにザーメン搾られちゃいそうだよ~♡♡♡」


「あ゛っ♡♡♡♡」


 よほど気持ちいいのか、チンポも同様に痙攣する。

それは当然、敏感な肉への愛撫に不規則な物が加わるという事だ。

暴れるようなメス穴いじめに、人の体内であっても遠慮なく暴れるふたなりマラに、視界は眩む。


「は~っ♡♡♡♡は~っ♡♡♡♡」


「むふ~♡♡♡」


 やがて喉から異物が抜けきるまで、そんな激しい快楽はずっと続いた。

全身には重たい疲労感と共に、痺れるような甘ったるい余韻が尾を引いている。

すぐ目の前で、様々な体液によってぐちゃぐちゃになった棒を見せつけられ、匂いを嗅がされつつ呼吸を整えていく。

もちろん、発情や気持ちいい感覚が消えることは無い。

むしろ体内を満たされていない寂しさで、肉体が少しずつ疼いた。


「ね、ね、もう出したくなってきちゃった♡♡♡」


 そうして一応酸素を補給し終えると、春は濡れそぼったチンポを揺らしながら射精が近いと伝えてくる。


 恐らく寝ていた間にも活発すぎる金玉が精液を大量に製造し、相当に溜まっているのだろうが、彼女はそもそも早漏だった。

だがその分連続で何十回と絶頂することが出来、その後の復活までも早い。

至る所に複数置かれ、また定期的に買い置きされるコンドームの箱が、行為の度ゴミ袋を埋めつくす蛍光色が、そのことを物語っている。

もちろん「ペニス」など、比べるまでも無いほどだ。


「っ♡♡♡うん……♡♡♡いっぱい出して……♡♡♡♡」


 恋人の性欲にうっとりとしながら、彼は首肯した。


「……♡♡♡」


 すると彼女はやや鼻息を荒くしながらソファを降りる。


「ね、修一もお尻見せて~?♡♡♡」


「うんっ……♡♡♡」


 そして指示してきつつ、自らも半脱ぎとなっていたドルフィンパンツや下着を脱ぐ。


 修一は応じて座りながらも下を全て取り払い、剥き身となった尻、その中央にあるいやらしい穴が見えやすいよう、座面へ寝そべるようにして春に向けた。

当然のように、臀部を手で広げながら。


「ん~っ♡♡♡すっごく興奮してきた~っ♡♡♡」


「えへへ……♡♡♡俺も……♡♡♡」


 指示の主は、彼氏の行動に機嫌を良くしながら避妊具とローションをつけていく。

その間中、一切獣欲を隠さないオスの視線が、顔とアナルへ注がれていた。

本来人へ見せるためでない秘するべき場所が視姦されて恥ずかしいものの、羞恥は興奮を昂らせるスパイスにすぎない。

ひくひくとまるでねだるように、一人でにソコが蠢いていた。


「よ~し♡♡♡じゃあ、えっちしよっか~♡♡♡」


「っ……♡♡♡」


 やがて準備が終わると、相変わらず上気しながらも朗らかな声が聞こえる。

あの、蛍光イエローで包まれ、潤滑液でヌメつく長くて太いチンポによって再び体内が満たされるのだと思うと、思わず息を呑んだ。


「わっ♡♡♡」


 そうやって期待を膨らませていると、両足首ががっしりと掴まれた。

そのまま春は立ったままソファへと上がりつつ、脚ごと彼の身体を持ち上げてくる。

足先が彼女の肩くらいまで高い位置にあり、肩甲骨から下が宙に浮き、ひどく不安定な体勢になるが、可愛らしい見た目に反して身体を支える力は強い。

また、柔らかく不安定な足場だというのに、立ち姿はかなり安定していた。

安心感が生まれ、スリルある体位への昂りが勝りだす。


 まさしく立っている相手に無理矢理尻を捧げさせられる体位だ。

はたから見れば、強姦の瞬間だと思われてしまうだろう。

しかし性的好奇心をぶつけられるオナホさながらの扱いは、否応なく奥を疼かせる。


「このまま入れちゃうね~♡♡♡」


「へっ♡♡♡……あっ♡♡♡」


 だが流石に驚いていれば、春の腰が引かれ、尻穴にまるまると肥え太った貪欲な亀頭が当てられた。

彼氏を弄ぶ愉しさからか相当火照っており、重力がかかっていて重たい。


「ふ~♡♡♡」


「んぁぁっ♡♡♡♡」


 それは、すぐさま挿入され始めた。

括約筋を拡げながら、逆さになった腸壁を奥へと進んでいく。


 正直なところ若干無理のある姿勢で、快楽に集中できるのか不安もあったが、その瞬間から心地好い幸せが押し寄せた。

というかむしろ新鮮味があり、被虐的でマゾの部分が激しく刺激されるのもあって、かなり気持ちいい。


「あ゛っ♡♡♡」


 前立腺が潰され始めれば、それは猶更だった。

チンポが上へ向かって反ろうとするためか圧迫は強く深く、そんな状態で擦られると視界には稲光がいくつか迸っていく。

ひどく開発され、ディープスロートで発情しきり、恋人同様絶頂しやすくなっている修一のメス膣は、一気に限界へと近づいていた。


「むふ~♡♡♡お尻解れててすぐ入りきっちゃったね~♡♡♡」


「んっ♡♡♡うんっ……♡♡♡」


 柔軟な肉棒はとろとろの腸壁へ容易く分け入り、気づけば全てが入りきる。

腹筋が内側から押されているような感覚が常にあって、そうした若干の苦しさが甘い悦びをもたらす。

長いデカチンが、今身体のナカにあるのだという実感によって。


 さらに、遠くにある春の嗜虐的な顔。

さながら吊るされている無様な姿を覗き込むように、濃密な愛情も併せ持って見下ろしてくる細目は、浮いている背筋をよりぞわつかせてくる。

フェラをしている時でも、手コキしている時でも味わえない高低差と相まって、被虐感は凄まじい。

また、愉し気に歪んだややふっくらした唇も、普段見せる柔らかな笑みとのあまりの違いから、彼女のそうした本性を見られた喜びや、奥底に眠る下卑た劣情をぶつけられる喜びを生んだ。


「じゃあ~……♡♡♡」


「うあっ♡♡♡」


 すると、持たれている足首の位置が少し下がり、肉棒がいくらか抜けた。


「ふっ♡♡♡」


「んぉ゛っ♡♡♡♡」


 そうして出来た「遊び」は、春が腰を落としたことによってすぐさま埋められる。

当然激しい摩擦と、肌同士がぶつかる音、液体が引き摺られて鳴る粘音を生みながら。


「ふっ♡♡♡ふっ♡♡♡ふっ♡♡♡」


「んひっ♡♡♡ふぉっ♡♡♡はるっ♡♡♡はるぅっ♡♡♡」


「うんっ♡♡♡しゅういちっ♡♡♡」


 そして、ピストンは一回で終わるはずもなかった。

細い肢体のどこにそんな力があるのか、何度も何度も、繰り返し下腹部が打ち付けられ、チンポが埋め込まれ押し込まれ、すぐさま抜けていく。

体勢のせいで抵抗することなど一切できず、まるで疑牝台にでもなったような気分だ。

しかも動きは衰え知らずで、時折捻りが加えられつつ腸壁が上から蹂躙される。

結果しなりのあるチンポは仄かに回転しつつ、粘膜を隅々までねっとり味わい尽くしていく。


「はっ♡♡♡ん~♡♡♡出るよ~♡♡♡すっごく濃ゆ~いの出る♡♡♡はっ♡♡♡」


「んっ♡♡♡おれもイくぅっ♡♡♡だしてぇっ♡♡♡♡ざーめんっ♡♡♡♡」


 やがて、余裕のあった可憐な声は少しずつ上ずり、抽送も精彩を欠き始めた。

荒っぽく一心不乱に、痙攣が増えた肉の棒は出し入れされ、柔らかな腰が尻へと当たる。


 呼応するように、修一も全身が小刻みに震えだしていた。

甘ったるく気怠くもなっており、こみ上げてくるものに自然と意識が向き、身を委ねる。

双方の限界は、示し合わせたように近づく。


 結果、暴れるオスチンポが、ひくつくメスマンコが、それぞれ溶け合いそうなほど密着し、互いを激しく熱烈に愛撫した。

一気に増えた快楽が、ひどく心地好い頂点をもたらす。


「んっ♡♡♡♡ふーっ♡♡♡♡」


「グるっ♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


 絶頂は、同時だった。

肉体が一気に重たくなり、凄まじい多幸感に支配された瞬間、尿道を通った精液がコンドームを一気に膨らませていく。

熱を増していく腸内は、愛する人を受け容れる幸せを呼び、よりメスアクメをずっしりさせる。

そうして蕩けていく身体がしっかりと支えられ、薄いゴム越しとは言え興奮の証を注ぎ込まれるのは、あまりに深い悦びだった。







「うわ……♡♡♡やっぱりおもた~……♡♡♡♡」


 修一は半裸の状態でソファに座りつつ、先ほどの行為で出来上がったコンドームを指先で摘まみ、持ち上げながら呟いた。

言葉通りそれは、持ち上げる人差し指と親指、中指に確かな重みを伝えてくる。

というか重すぎて、二本では持ちきれなかった。

また量も野球ボール2、3個分ほどと異様なまでに多い。


「むふ~♡♡♡でしょ~?♡♡♡修一がえっちだったからいっぱい出ちゃった~♡♡♡それにすっごく濃いよ~?♡♡♡」


「っ♡♡♡」


 自分と同じくチンポを露出したまま傍らに立ち、相変わらずあっけらかんとした声で応じる春に興奮を覚える。

声色とはあまりにもそぐわない製造物を、まだ朝食すら食べていないというのにもう一つ、いや、いくらでも作りたい。

可愛らしくてゆったりした性格をした彼女の、それとは裏腹な凄まじい性欲をまだまだぶつけられたくなってしまう。


「ねぇ……♡♡♡」


「ん?……んっ♡♡♡」


「んむっ♡♡♡んぇっ♡♡♡」


 そう思い見上げ、性欲たっぷりの視線で見つめれば、近づいてきた春にキスをされた。

すぐ舌が侵入してきて、口腔粘膜をしゃぶられていく。


「ぷはっ♡♡♡あは……♡♡♡」


「んっ♡♡♡ふぅっ♡♡♡ふぅっ♡♡♡……♡♡♡」


 そして、やがて口が離れると、粘ついた目が交差する。

どうやら、彼女も同じ考えらしかった。


 二人の休日は、まだ始まったばかりに過ぎない。


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