②中年白虎ヒーローがノンケ寄りバイのヤリチン体育教師茶熊の能力持ちちんぽにハメられて茶熊好みに調教されてく話 (Pixiv Fanbox)
Content
『お疲れ様。見事な手際だ、ホワイトタイガー』
「……いつも通りにやっただけだ」
夜。炎を操る黒毛の熊のヴィランを制圧したホワイトタイガーは、バーナード司令の言葉にそう返答して通信を切った。
炎の異能力。ホワイトタイガーの異能力との相性は最悪であったが、出力の差、ヒーローとして長年培われてきた技量の差により、被害も無く圧勝することができた。
「……」
しかし、ホワイトタイガーの表情は曇っていた。それは目の前の地面で横になって気絶している熊のヴィランのせいではない。茶色の獣毛に覆われた、熊丘と名乗る体育教師の熊獣人のヴィラン。それがホワイトタイガーの大きな悩みの種であった。
「それでは後はこちらに任せてください!」
「……! あ、ああ、頼んだ」
担当の犬獣人にそう伝えると、熊獣人のヴィランが荷台に拘束され運ばれていく。ホワイトタイガーは昨晩の事を思い出す。熊丘の異能力によって完全に支配され、ベテランのヒーローともあろうものが、ヴィランの目の前で無様な醜態を晒し弱みを握られてしまった。
運ばれていく黒毛の熊獣人の姿と熊丘を重ねる。ホワイトタイガーに男色の趣味はない。今倒した熊獣人の姿を見てもやはり何も感じないが、熊丘の姿を脳裏に浮かべると身体の芯が熱くなる感覚に襲われる。そして再び、その中年熊の股の間に反り勃つ逸物を浅ましく求めてしまうのだ。
「……クソッ!」
頭の中で形になった妄想を振り払うようにそう吐き捨てると、パトロールを再開する。
(俺は正義のヒーロー失格だ。異能力のせいとは言え、性に溺れ、悪であるヴィランと身体の関係を持つどころか、未だそのヴィランを野放しにしている)
昨晩、セックスを終えた茶熊はオレはもう寝るからとホワイトタイガーを家に帰した。しばらくは異能力の効果が強く残り、ぼうっとしている頭で言いなりのままパトロールを続けていたが、帰宅してしばらくしてからようやく正気に近い思考ができるようになった。
熊丘の洗脳能力の強力さからバーナード司令に報告した方が良い事はわかっていたが、ホワイトタイガーの男としての、ヒーローとしてのプライドがそれを許さなかった。
数々のヴィランを討ち、市民達を救い平和を守ってきた正義の心と、己の肉体への誇り。それが一度だけだが、異能力のせいとは言えヴィランに敗北し、浅ましく腰を振りながらその雄の象徴を求める雌猫に成り下がったのだ。
熊丘と自分への嫌悪でホワイトタイガーは歯噛みする。だからこそ今夜もう一度熊丘の元へ向かう。異能力に打ち勝ち、ちんぽの前に敗北する雌猫ではないと証明する為に。
夜ももう更ける。そろそろパトロールを終えようとしたホワイトタイガーは、昨晩の記憶を辿り熊丘の住むアパートへと向かった。しかし果たしてその行動は、全てがヒーローとしての、雄としての誇りを取り戻すための物だったのだろうか。アパートに近づくにつれ、剛直に貫かれた尻穴が疼いている事にホワイトタイガーはまだ気付いていなかった。
*****
「へいへい、どちら様で……ああ、あんたか。よく来たじゃねえか♡ でもおかしいな、今日は呼んだつもりは……ッ」
アパートの扉が開き、現れた上下赤ジャージ姿の熊丘の姿を見たホワイトタイガーは昨晩と同様すぐさま氷の手錠で拘束した。両腕を強制的に後ろ手に回された熊丘はバランスを崩し尻餅を着いてしまう。
「うがっ! またかよ危ねぇな……お前の主人なんだからもう少し大事に扱えっての」
「誰が主人だ……! ヴィランにそんなことをする筋合いはねえ」
熊丘を無視して奥へ入っていくと、衣服や物が散らかったまさに男の一人暮らしといったような部屋が視界に入る。今日はどうやらあの猫の女性はいないらしい、と確認したホワイトタイガーは熊丘に近づくと口を開いた。
「お前はヒーロー本部に連行する。これまでの悪事を全て包み隠さず話してもらうぞ」
「おいおいホワイトタイガー、そりゃないぜ。昨日あんなにラブラブセックスした仲だろ?♡ またちんぽハメてやるからよ♡ 早くこの手の拘束を解いて……」
そこまで言って熊丘は言葉を止める。眉間に皺が寄る怒りの混じった三白眼で見下ろされ、ホワイトタイガーの持つ本来のヒーローとしての気迫に気圧されたからだ。それで殴られれば気絶どころでは済まないであろう握り拳を作り、腕の筋肉を膨らませている。
「昨日の醜態は俺の未熟さが招いた結果だ。俺はもう能力に負け性欲に支配されたりなどしない。覚悟するんだな、熊丘」
「……そうですかい。オレの撮影したビデオはどうするんですかな? あんたを女にしたことも全部話ちまいますが……♡」
「そうするといい。言っただろうが、俺の未熟さが招いた結果だってな。今ここでお前を捕らえて二度と悪事を働けないようにできれば安いもんだ」
あの醜態は未熟な自分が油断し能力による不意打ちを受けたせいだとホワイトタイガーは確信していた。熊丘の能力を理解した今、意識して抵抗すれば己の精神力ならきっと対抗できると。現にホワイトタイガーの身体は昨日のような浮ついた熱に支配されてはいない。熊丘を見ても倒すべきヴィランとして認識し、奉仕して仕えたいなどという邪な感情を浮かべることもなかった。
そして後ろ手に手を拘束されている熊丘を、所謂お姫様抱っこの姿勢で持ち上げようとするとしゃがみこむと、とある場所に視線が吸われる。
「てめえ……またか」
寝転がりながらニヤニヤと笑みを浮かべる熊丘と目が合う。熊丘の股間は昨晩と同様に赤いジャージを持ち上げテントを張っていたのだ。
(問題ない……手コキやフェラなんてしようとも思わねえ……ましてや尻穴突かれてメスイキしたいだなんてちっとも……)
そこまで考えて、既に思考が情欲に支配されかけていることに気付いて首を振る。やはり熊丘の能力は強烈だ。男色の気などなく、あれほどの醜態を晒されこの男を憎んでいるホワイトタイガーですら、再び支配下に置こうとする力。
(だが今度は負けねえ……!)
強固な意志を以て洗脳と誘惑に打ち勝ち、必ずこの男を無力化しヒーロー本部に連れていかねばならない。
「とっととこれを収めろ」
「そんなこと言われましてもなあ♡ 私、実は子供の頃からホワイトタイガーさんのファンだったんですぜ?♡ そんなホワイトタイガーさんとエロエロなセックスをした翌日、お姫様抱っこなんてされたら興奮で勃起しちまうのも仕方ないことだと思いますが……♡」
「……ッ」
熊丘の言葉に昨晩の強烈な体験が頭に焼き付き、クラリと身体のバランスを崩しそうになる。頭を抑えながら床に手を着き、なんとか倒れることは防いだ。
「ほら、全く収まらない♡ 昨日の事を考えたらすぐ硬くなっちまっていけませんなぁ♡ ホワイトタイガーさんのトロマン、とっても気持ち良かったですぜ♡」
「うる、せぇ……ッ! 黙れッ!」
「またホワイトタイガーさんのまんこにハメてえなあ♡ 使ったことなんて一度もねえだろうから、キュウキュウ締め付けて……♡ ホワイトタイガーさんも覚えていますでしょう? オレのちんぽの感触♡ あんなにまんこに欲しがってたんだから忘れるはずありませんよね?♡」
「黙れッ♡」
ホワイトタイガーの息が荒くなっていく。先程まで熊丘を怒りの眼差しで見下していた三白眼の視線は、既に熊丘の股間に反り立つテントに吸われてしまっていた。
(俺は負けねえ……絶対に……♡)
身体の熱を逃すためにハッ♡ ハッ♡ と口で呼吸するせいで舌が乾く。熊丘のちんぽの味を思い出す。むわむわと雄の臭いと熱を放つ竿、先走り、濃厚な精液の味。自分とは一切無縁だったはずのそれが、一晩で極上の快楽をもたらす物だと教え込まれてしまった。
(違う、あれは熊丘の異能力のせいだ♡ 気をしっかり持て♡ 俺がこんな男のちんぽを欲しがるはずがない♡)
空いた手が熊丘の股間に伸びようとしているのに気が付いて、自分を制する。氷の手錠で封じていれば、熊丘はホワイトタイガーに文字通り手も足も出ない。あとはヒーロー本部へと連行するだけでホワイトタイガーの勝利は確定しているのだ。ちんぽに負け、哀れにも自分から異能力を解いたりしない限りは。
(歳も下。異能力を悪用する、俺よりも脂肪のついただらしないおっさんの、汚らしいちんぽなんぞ……♡)
宙を彷徨う手の平で握り拳を作る。
「ぐふ♡ どうやら私の異能力は効果覿面のようですなあ♡」
「……ッ!」
「必死ですなあ、一度私のちんぽを受け入れたら雌猫になっちまうからって♡」
一度ちんぽを受け入れたら雌猫になる。その言葉にホワイトタイガーは目を見開き、熊丘を睨めつける。
「な、んだと……?♡」
「私の能力は勃起してないと使えなくてね、気持ち良くイッちまってしなしなになっちまうと効力が薄れちまうんですが……♡ ホワイトタイガーさんはイくまで突かれちゃうと可愛い猫ちゃんになっちまうもんだから、その手段も使えなくて可哀想だなあ、と♡」
「なるわけねえだろうがッ♡ 今は、異能力で正常じゃなくなってるだけだ♡」
その言葉を聞いて熊丘は愉快そうに口の端を歪める。
「それなら大丈夫ですよね? 私のちんぽを受け入れちまっても♡ ホワイトタイガーさんのヒーローとしての意地が見たいなぁ♡」
「……ッ♡」
ホワイトタイガーも罠だとは分かっていた。しかし発情により正常な思考は行えず、ちんぽを受け入れていいという免罪符を目の前にぶら下げられ、ホワイトタイガーの心は揺れてしまった。
ヒーローとしての自分を信じろ。自分は決して男色ではない、だから熊丘のちんぽを受け入れても耐えることができるから大丈夫だと。
「ほら、解いてくださいよこの拘束。ついでに変身も解きませんか? ヒーロースーツを傷つけるのも嫌でしょう?♡」
熊丘がジャージ越しにわざとらしくちんぽを動かしテントを揺らす。ホワイトタイガーの視界が狭まっていく。人生で一度も感じたことのない極上の快楽に導いた剛直が目の前にあるのだ。熱の籠った甘い吐息がマズルから漏れ出てしまう。
「ほら♡」
熊丘の声に導かれ、氷の異能力を解除するために手を前にかざしてしまう。パキン! という小気味良い音と共に氷が霧散し、熊丘の拘束が解かれた。
目を見開き、自分のとった行動が信じられない、という表情を浮かべているホワイトタイガーに対し、熊丘はニヤリと笑みを浮かべ、そして──。
*****
「イグッ♡ まだイグゥッッ♡♡」
「おうおう、イッちまいな」
両足を熊丘の両手に掴まれながら、正常位の体勢で突かれ続けたホワイトタイガーは今日何度目かの絶頂に達した。既に精液が空になったのにも関わらず、強烈な快感でガチガチに勃起したちんぽが虚しく脈打ちホワイトタイガーが絶頂に達したことを熊丘に告げる。最初に吐き出した精液はホワイトタイガーの腹毛に絡まってすっかり乾燥しており、セックスを始めてから既に長い時間が経過していることを示していた。
「イ゛ッ♡♡ ぐ、お゛ぉお゛♡♡♡」
「……」
ホワイトタイガーが絶頂に身を委ねて布団のシーツを鷲掴みにしている間も、熊丘は淡々と一定のタイミングでストロークを繰り返しホワイトタイガーの前立腺を突いていく。早過ぎず遅過ぎず、ホワイトタイガーに快楽から脱する隙を与えない腰振りは既に一時間以上行われていた。疲労の目が見えないのは何十人もの女と男を抱いてきた熟練の技と従来のスタミナのお陰だろう。こうしてホワイトタイガーを含め、何十人もの獣人を雌に仕立て上げ、ちんぽの虜にしてきたのだ。
「あ〜……またオレも出るからよ、しっかりと受け止めろや♡」
少し腰の降る速度が早くなる。パンパンと玉袋と尻臀がぶつかり合う淫猥な音が部屋の中に響く。そしてそのまま熊丘はブルルッ♡ と身体を震わせると作業でもするかのように淡々のホワイトタイガーの中へ吐精した。
「あ゛〜♡」
「う゛ッ♡ お゛ッ♡」
ドプドプドプッ♡ とすっかり熊丘のちんぽの形となった腸壁に濃厚な精液が満たされていく。自身を下した優秀な雄の遺伝子を少しでも多く取り込もうと、尻穴の締め付けが強くなりちんぽから精液を搾り取っていく。
「お゛ほッ!?♡ お゛ッ!♡ お゛お゛ぉ……♡♡」
ズン♡ と射精しながらもう一度突かれれば、足指の先を丸め再び射精の伴わない仮初の絶頂に達する。もはや熊丘のちんぽ一つで、頭の頂点から足の先まで、ホワイトタイガーの鍛え抜かれた肉体全てを支配していると言っても過言ではないだろう。
「結局可愛い可愛い猫ちゃんになっちまったな♡」
「お゛ぐお゛ぉお゛♡」
「ここがイイんだろ?♡」
「おごッ♡ えぐっ♡ えぐれッ♡♡」
すっかり場所がバレて開発されてしまった前立腺を亀頭で押されると、言葉にならない喘ぎ声を上げながら身体を痙攣させることしかできない。
「イ゛ッ♡ イ゛ィい゛──ッ♡」
痛いほどに勃起したホワイトタイガーの精液濡れのちんぽの鈴口がパクパクと開閉する。
ホワイトタイガーは白目を剥いて熊丘の剛直と熱を堪能すると、そのまま限界を超える快感と幸福から意識を飛ばしてしまった。
*****
「ここ、は……」
ホワイトタイガーが目を覚ますと、見慣れない天井が視界に入る。
「ようやく目を覚ましたか」
そして、聞き慣れた男の声、隣を見ると熊丘がシャツとトランクス姿で胡座を掻いて煙草を吸っていた。その瞬間、自分の置かれた状況を一瞬で理解した。ホワイトタイガーは熊丘のベッドで気絶し、一晩を過ごしたのだ。
「熊丘……ッ! てめえよくも……っ!?」
殴りかかろうとした所で、自身の身体の違和感に気付き動きを止める。ホワイトタイガーの身体を覆っていたのは、いつの間にかヒーロースーツではなくなっていたのだ。
腹は少し出て、所々肉は付いてしまっているが正義の為に鍛え続けた自慢の肉体。熊丘のような肥満体でも持ち上げ自重を支えることができる両足は太ももの上の方まで黒い網タイツに包まれ、白い獣毛が寝かしつけられることで太ももとふくらはぎの綺麗な曲線を描いていた。
自慢の大胸筋は女性物のブラジャーを着けられており、股間は男らしいボクサーパンツではなく中が透ける女性が履くような黒いレースのランジェリーを履かされていた。白い獣毛と正反対の黒色が雄々しい身体付きをしたホワイトタイガーが女性物の下着を着させられているちぐはぐさを引き立たせている。
「な、何だこれは……!」
怒りと屈辱、そして羞恥に顔を赤くしながらランジェリーをずらすと、見慣れない物体が目に入る。昨日までそこにあった立派な逸物は所謂金属の貞操帯を取り付けられており、無様にも朝勃ちを封じられ普段よりも小さいサイズになるよう抑え込まれていた。
「お前はもうオレの女だからな、それ相応の振る舞いをしてもらうぜ?」
「だ、れがてめえの女だ……ッ! 俺は男、う゛ッ♡」
動揺するホワイトタイガーより先に立ち上がった熊丘はホワイトタイガーの肩を押さえ込み、朝勃ちした自身のちんぽを眼前に持っていく。途端にホワイトタイガーの肩から力が抜け、くんくんと熊丘の臭いを嗅ぎながら眉を八の字に垂らす雌猫へと堕ちる。
「その下着と貞操帯は許可なしに外すなよ。あと言葉遣いも直さなきゃいけねえな? いくらオレより歳上のおっさんだろうがオレには敬語、呼ぶ時は熊丘様って呼べよ」
「すんすんっ♡ ハッ♡ ひ……♡」
「あと自分のことを俺なんて粗暴な呼び方するのも良くねえな。自分のことは私と呼ぶんだ、良いな?」
「ん゛お゛ぉ♡ わ、わがっだぁ……♡♡」
頭を撫でられ、そのまま股間にマズルを押し付けられれば、熊丘の放つ強烈な支配者である雄の臭いにホワイトタイガーの心が解かれていく。熊丘の言葉が一番正しく、それに従わなければならないと脳が理解させられていく。
「わかりました、だろうが」
「ん゛お゛ぉ……♡ わかり、ました♡」
勃起を許されぬ己のちんぽと違い眼前で立派に勃起し続ける熊丘のちんぽに雄として敗北したホワイトタイガーは、恍惚な表情のままそう呟いた。
「朝からハメてやりてえところだがオレも仕事があるんでな♡ 発情したそのままヒーロー活動しろよ♡ 帰ってきたら楽しませてもらうぜ……♡」
舌なめずりする熊丘のいやらしい瞳に射抜かれ心臓の鼓動が高鳴ってしまう。ホワイトタイガーは異能力ではなく、屈従する喜びに従い自身の意思で口を開いた。
「はい、熊丘様……♡」
*****
結局、ホワイトタイガーが熊丘の事を報告することもなく、いつも通りパトロールを続けてしまっていた。いつも通り。周りの市民やヒーローからはそう見えるだろう。しかし実際は大きく違ってしまっていた。
(俺は……こんな変態になっちまったのか……♡)
耐水性も抜群であり、水に濡れても透けることはないヒーロースーツ。それに覆われたホワイトタイガーの身体は女性物のランジェリーとブラジャーを身に纏ったままであった。
胸を覆うブラジャーの感覚、ボクサーパンツと違い布面積の少ないランジェリーに覆われた股間。両脚の違和感は、ヒーロースーツの下に網タイツを履かされているのだという事実を嫌でもホワイトタイガーに知らしめる。
そして、朝から熊丘のちんぽの匂いを嗅がされ、強制的に発情させられたホワイトタイガーは今も尚勃起を続けている。幸か不幸か、股間に取り付けられた貞操帯のせいでヒーロースーツに勃起のシルエットを作ることはないのだが、勃起を押さえつけられる圧迫感と痛みが熊丘に管理されている現実を突きつけられる。
「フッ♡ フッ♡」
一度変身を解くだけで、ヴィランと激しい交戦をしてヒーロースーツが破けるだけでホワイトタイガーは女装趣味をもった変態の中年親父という烙印を押されるだろう。そうなってしまえばホワイトタイガーがこれまで築き上げてきた名声や信頼は地に落ちてしまう。
『俺に飼われてる事、誰にも言うんじゃねえぞ♡』
熊丘の言葉と雄々しい声を思い出し背筋にゾクゾクと快感が走る。
ホワイトタイガーはパトロールを続けながらも熊丘の言いつけを従順に守り続けていた。ヒーロー本部に熊丘について報告するだけではない。 熊丘のいない今、貞操帯はともかくリスクも高いのにランジェリーを馬鹿正直に履き続ける必要もないのだ。それでも尚ランジェリーを履きながらパトロールを続けているのは、熊丘に屈従することに喜びを見出してしまっているからであった。
しかしホワイトタイガーはそれを認めることができない。朝から発情させられ、射精の権利を奪われてしまったせいで強い異能力の支配下にあるからだと言い訳を並べて歯噛みする。何とかして貞操帯を外し、射精ができればきっと──。
「あ、ホワイトタイガー!」
「っ!」
高い少年の声に名を呼ばれ動きを止める。声の先には嬉しそうな表情で手を振るまだ小学生程であろう熊獣人の少年と、その父親であろう眼鏡をかけた穏やかそうな笑みをした中年の熊獣人が立っていた。
「ホワイトタイガー、この前は助けてくれてありがとう!」
「おお、あの時の坊主か。無事で良かった」
しゃがみこんで少年に目線を合わせて笑顔を向けながら思い出す。数日前、ヴィランに人質にされていた所をホワイトタイガーが氷の異能力を巧みに使い助け出したのだ。
「私からも、ありがとうございます。息子を助けていただいて。ホワイトタイガーさんがいなければ、どうなっていたことか……」
「ヒーローとして当然の事をしたまでですよ」
ペコリと頭を下げる熊獣人の父にも微笑み返す。すると、熊獣人の少年がホワイトタイガーの腕を引っ張っていることに気付いた。
「ホワイトタイガー! 写真撮って!」
「あっ、こら! やめなさい! ホワイトタイガーさんはパトロール中なんだから……すみません息子が……」
「ははは、いいですよ一枚ぐらいなら。じゃあ撮るぞ、坊主」
「うん!」
熊獣人の少年が笑顔でホワイトタイガーに抱き着く。やれやれと前を向くと熊獣人の父が申し訳なさそうな顔でスマホのカメラを起動していた。
「……ッ」
そのスマホを操作する仕草に熊丘の事を思い出す。初めて出会ったとき、ちんぽをハメられながらその痴態を動画に収められた。昨晩も正常位で犯されながら何度も写真と動画を撮られてしまった。きっとその画面には快楽で茹で上がった淫らな表情までしっかり写っていることだろう。
「じゃあこのポーズね!」
ホワイトタイガーが片膝立ち、少年がホワイトタイガーの肩に手を置いてピースするポーズで固定させる。
「それではいきますよ。いちにの……」
眩しい笑顔を浮かべる熊獣人の少年の姿が視界の端に映る。憧れのホワイトタイガーと写真を撮れて大喜びだろう。しかし、少年の憧れをホワイトタイガーはその一身に受ける資格があるのだろうか。
(俺は……♡)
こんな状況でも未だ勃起を続けるちんぽが貞操帯をギチギチと押し上げる。それどころか、熊獣人の父親にスマホを向けられ、一層硬くなり大きさを増す。
(やめろ……俺はこんな変態じゃねえ♡ これも全部、熊丘の野郎に朝仕込まれたせいだ♡)
熊丘の剛直の快楽が頭から離れない。何度も突かれて形をすっかり覚え込まされてしまった尻穴がヒクヒクと疼いてしまう。
自身にスマホを向ける熊獣人の体格に目が行く。穏やかそうに見えるが、元々運動部だったのかガッチリした身体つきに、加齢による脂肪で服の上からも腹と胸の膨らみがわかる。穏やかそうなこの父親も、この熊獣人の少年がいる前は一人の獣人を雌にして、股間の剛直で突いて何度も鳴かせていたのだろう。
いや、今でもそうかもしれない。ホワイトタイガーが雌にされていた昨晩だって、この父親は股間の雄の象徴から濃厚な精液を迸らせていたかもしれないのだ。
もし、その対象がホワイトタイガーなら。
(違う、俺は)
俺には熊丘がいる。間違ったその思考にホワイトタイガーはより一層焦りを覚える。貞操帯に押さえつけられているちんぽが痛い。早く射精したいと、ちんぽにハメられたいとトロトロと先走りを垂らしランジェリーに染みを作る。
「さん!」
スマホのフラッシュが焚かれた。
*****
「帰って来たな、ヒーロー活動お疲れさん♡」
「……」
夜になってアパートを訪れたホワイトタイガーを熊丘が出迎えた。ホワイトタイガーが玄関から上がろうとすると、熊丘の言葉で動きを止める。
「オレの前じゃその恰好は相応しくねえだろ? 早く変身を解けや♡」
「……変身、解除」
ヒーロースーツが光に包まれ、ランジェリー姿のホワイトタイガーの肉体が露わになる。パトロールか、それとも興奮のせいか汗で蒸れた熱気が広がる。
「ちゃんと言い付け通りその恰好でヒーロー活動できたじゃねえか♡ おら、そのままそこで休めのポーズだ♡」
言われた通り休めのポーズをとると熊丘がスマホのカメラをホワイトタイガーに向ける。その瞬間、昼に熊獣人の父親にカメラを向けられた時以上に心臓の鼓動が高鳴る。熊丘の所有する雌としての証拠が残される瞬間。股間の逸物が硬くなるのは熊丘との行為を思い出させるからか、それとも。
(違う……! こんな姿をカメラに撮られて興奮するはずがねえ……♡ 射精してこの腹の立つ発情を抑えれば、今度こそこの男をぶっ飛ばして捕まえてやる!)
身体だけは従ったまま、ギリ、と歯を食いしばり熊丘を睨め付ける。しかし熊丘はどこ吹く風で、数枚写真を撮ったかと思うとスマホを下に向け画面を操作し始めた。
「おっと、まだ動くなよ。ちょっと見てほしいもんがあるからよ♡」
「は、やくしろ……♡」
写真を撮られただけだというのに、興奮で息絶え絶えになりながら休めのポーズを続けることしかできない。
「知る人ぞ知るっつーのか? ハメ撮りを投稿するサイトがあってな。まあオレは何十枚もそこに投稿しているわけなんだが……見ろ♡」
熊丘がスマホの画面を見せるとホワイトタイガーの目が見開いた。そこには熊丘と出会った最初の晩、熊丘にちんぽで突かれ服従を宣言するホワイトタイガーの動画が映っていた。その下に『正義漢の歳上白虎おっさんわからせハメ撮り♡』などという頭の痛くなるような文言が書き込まれている。
それだけではない。画面をスクロールすると尻を突き出した状態で気絶している写真、次の晩のハメ撮り、ランジェリーに着替えさせられていく姿を映された写真が次々と画面に現れていく。同じく文章は『正義漢白虎おっさん初めてのメスイキ♡』や『二度目のハメ撮り調教♡』、『正義漢白虎おっさん専属肉便器堕ち♡』などと写真に合わせて添えられている。
「な、な……!」
幸い、と言えるのだろうか、顔は映っていない。しかし声と身体には何も手が加えられていないため、あの有名なヒーローががこんな事をするはずがない、と思われなければこれがホワイトタイガーだとすぐ気付かれてしまうだろう。
「今までの女共と比べても結構評判が良くてな。好き者も多いもんだな♡ オレも人の事を言えねえが……♡」
スクロールが終わった最後の画面には、まさに今撮影した哀れなホワイトタイガーのランジェリー姿が映し出されていた。
今までのようにちんぽの快楽で屈服させられている訳ではない。言葉のみによる言いつけをしっかりと守り、玄関前で女装下着姿で休めの姿勢で待機し写真を撮られる事にも抵抗しない従順になった雌虎の姿。白の被毛と肌が透ける黒いランジェリーの奥には、フラッシュによって射精を禁じる金属貞操帯の鈍い光が垣間見えている。
この画像には『新人おっさん肉便器奴隷の帰宅♡』という文字が添えられていた。おそらく評価した人数を意味するであろう画像の下のハートマークの数が目の前で増えていく。ヒーロー──正義漢として熊丘に対峙し、こうして従順になっていく姿を知りもしない獣人達から見られているのだ。
「てめえッ! 今すぐそれを──!」
「おっと、動くな」
「……ッ!」
「止まれと言ったらオレが許可するまでその体勢でいなきゃ駄目だろ? ん? それとも……」
熊丘がスマホを持ったままホワイトタイガーに歩み寄る。右隣に立ち、髭の生えたマズルを耳元に寄せる囁く。
「オレのちんぽがいらねえのか……?♡」
「ふっ♡ う゛……♡」
ホワイトタイガーの太ももに硬いモノが押し付けられる感覚。左手は腰に回され、ホワイトタイガーの全神経は熊丘の手と太ももに押し付けられるモノに集中し、それ以外の怒りや敵意は霧散していってしまう。
「こんなに先走りトロトロ垂らしちまってよ♡ 下着が湿っちまってるじゃねえか♡」
「あ゛……ッ♡ く……♡」
「どうだ? ランジェリー着させられてパトロールしてきた気分は♡ オレの女にされたのを実感して昂っちまったか?」
「んなわけ、あるかッ♡ お前の異能力で、無理やりこうさせられているだけだ……♡」
「もうオレの異能力には逆らえないのを認めるわけだな♡ まあそりゃそうだろうなあ。その調子だと誰にもオレの事をバラしてねえだろうし、この下着も履きっ放しだろ? パトロール中だけ脱ぐ、なんてことしてもバレねえだろうによ。本当、可愛い猫ちゃんだぜ♡」
空いた右手で顎の下を撫でられ、目を細めてしまう。熊丘に撫でられ、褒められるとたまらない昂揚感に身体が満たされていく。この男に屈し、言いなりになりたいという雌猫としての本能が引き出されてしまう。
「おら、こっち来いよ♡」
ホワイトタイガーの身体から手を離し、熊丘が部屋の奥に進んでいく。来いと命令されたホワイトタイガーはようやく休めの体勢から解放されて玄関から離れることができたが、完全に熊丘のペースだ。
「く、そ……♡」
部屋の奥に行くと部屋の中央にあるソファに熊丘が大股を開いてどっしりと座り込んでいた。いつも通りの男の一人暮らし、生活感丸出しの部屋。しかし今までのヒーロースーツではなくランジェリー姿のホワイトタイガーは居心地が悪そうに辺りを見ると、熊丘に問いかける。
「……俺はどうすればいい」
「あ? 違うだろ? 俺じゃなくて私って言わねえとな♡」
「っ、私は、どうすればいい……でしょうか」
「できるじゃねえか♡ そうだな、まずはオレの女として奉仕してもらわねえとな♡」
熊丘が股間を指差して口を開く。
「まずはしゃぶってもらおうか♡」
熊丘とその正面にあるテーブルの間に挟まるようにして膝立ちになると、赤ジャージのズボンに手をかけようとする。すると、頭を手の平で押されて制止されてしまう。
「それはこの前やっただろ? 口だけで脱がせ、いいな♡」
熊丘の言葉には逆らえない。ホワイトタイガーは忌々しそうに、しかし微かに期待の籠った眼差しで熊丘を睨め付けると、熊丘の両膝に手を着いてズボンのゴムを咥える。しかしそのまま引き下げようとしても肉の詰まった熊丘の下半身に引っ掛かってしまい、ズボンをずり下げることができない。
「ハッ♡ くそ……ッ♡ フッ♡」
「おいおい、下手くそだな。 早くしねえと勃起も収まってちんぽハメてやんねえぞ?♡」
そう言いながらテレビのリモコンを取り出すと、、テーブルの向こう側にあるテレビの電源を着けた。流れたのは今日のニュース番組だ。
『今回もアイスヒーローホワイトタイガーがヴィランを撃退、街の人々も感謝の声を上げています』
「ッ!」
テレビから流れてきたニュースキャスターの音声にホワイトタイガーの身体がビクッと震える。
「お、何だ? 丁度あんたのニュースがやってんじゃねえか。やっぱつええんだな、あんた」
テレビから流れるのはホワイトタイガー賞賛の声。助けられた街の老若男女にインタビューし、当時の事を語らせている。
『彼が来てくれなかったらどうなっていたことか……本当に感謝してもしきれません』
『すごいかっこよかった! ホワイトタイガーありがとう!』
その言葉がホワイトタイガーの心を罪悪感で埋め尽くしていく。俺は何をしているんだと、早く抵抗してこの目の前のニヤケ面の男をぶっ飛ばさなければならない、と脳が警告を発している。
熊丘が手を掛けたのはホワイトタイガーだけではない。このアパートにホワイトタイガーを呼んだ猫の女性。そして熊丘の口ぶりから、もっと多くの犠牲者が出ていることは確かだ。これ以上犠牲が出る前に、自身が堕落する前に決着を着けなければならない。
「……これ、以上。てめえの好きに……!」
「仕方ねえやつだな……ほれ♡」
熊丘が少し腰を持ち上げるとズボンとトランクスをずらす。現れたのは太さも長さも申し分のない、ホワイトタイガーの尻穴を性器に貶めたズル剥けのちんぽ。そのちんぽが放つ熱気と臭いに、ホワイトタイガーの感じていた罪悪感、焦り、プライドが霧散していき、早くソレを味わいたいという欲望のみが肥大化していく。
「好きにさせて……♡ たまるか……♡ はあ゛ぁ……♡」
「ずっとこれが欲しかったんだろ? ん?♡」
口がだらしなく開き、舌が垂れていく。貞操帯に抑えつけられてなお膨張しようとするちんぽがランジェリー越しにヒクつく。最早異能力だけではない、ホワイトタイガー自身がちんぽに屈してしまっている。どんなに強い意志を持とうと、逆らうことなど不可能なのだとわからせられてしまう。
「待て、だ♡」
そう言われて、初めて自身が使い込まれて黒ずんだ亀頭に舌を伸ばそうとしていたことに気付く。舌を止め、餌を前におあずけを食らってしまった犬のように「ハッ♡ ハッ♡」と息を荒くしながら待機する。
「気が変わった。ちんぽをしゃぶるのは奴隷にとってご褒美だからな♡ しゃぶる前に宣誓してもらおうか♡ 」
そう言って再びスマホを取り出してカメラを向けた。今画面には露出した熊丘のちんぽと、それに今にも舌を付けそうなホワイトタイガーの口元が映っている。
「私は熊丘様の従順な奴隷です。どうか立派なおちんぽ様を口マンコでご奉仕させてくださいってな♡」
もし熊丘の言う通りの台詞を言えば今回の動画も先程と同じように投稿サイトに投稿されてしまうのだろう。そして『元正義漢白虎おっさん、自ら奴隷宣言ちんぽ乞い♡』などというホワイトタイガーを馬鹿にした文言を添えられるのだ。
快楽に溺れさせることで無理やり吐き出させる台詞とは違う。これを言葉にして発してしまえば、熊丘を捕らえたとしても、性欲を持て余した身体で自らちんぽを欲する淫売へ堕ちた事実を否定することはできないだろう。……しかし。
「私は、熊丘様の従順な奴隷です♡ どうか、立派なおちんぽ様を口マンコでご奉仕させてください……♡」
怒鳴って威圧すればヴィランすら怖気付く低い声色で、ホワイトタイガーは確かにそう言った。最早そこに威厳や尊厳など存在しない。ホワイトタイガーは射精を禁じられながらも、他人のちんぽを欲する卑しい雌猫に成り果てたのだ。
「げへへ♡ いいぞ、咥えろ♡」
熊丘の言葉に間髪を入れずその太竿を咥え込む。躊躇いの感じない舌を使ったフェラチオに、熊丘はたまらず声を上げた。
「お゛~♡ 中々良いじゃねえか♡ げへへ♡ 元雄は射精を禁止するだけで制御しやすくて楽だねえ♡」
ホワイトタイガーの手に熊丘の両手が重なる。膝立ちをしていたホワイトタイガーの太ももに熊丘の白い靴下に包まれた足が乗せられ、足置き代わりにされる。しかしその両者とも熊丘から与えられる愛に感じ取れ、ホワイトタイガーを幸福で満たしていく。
主人である熊丘に満足してもらうため、太く咥えるだけで顎が疲れてしまう剛直に対して一生懸命奉仕を続けるホワイトタイガーの心には、未だに射精さえできればこの状況から脱することができる、という淡い希望が残っていた。しかしそれは問題を先送りして未来の自分に任せるという愚行に等しい。
今まともな抵抗をせず、いつ熊丘を制することができるのだろうか。もう一度射精さえできれば必ず熊丘を倒せるという免罪符が、ホワイトタイガーの堕落を加速させていく。
「お゛~♡ いいねぇ♡」
ニュース番組の音声など既に耳に届いていない。今のホワイトタイガーにとって重要なのは主人の上げる気の抜けた声を聞いて自分の奉仕が満足に値しているかどうか確かめることだけだ。
優秀な遺伝子がたっぷり詰まった玉袋を優しく咥え込み舌で刺激する。竿の根元から雁首まで舐めあげると、亀頭を咥えこんで吸引し、もっともっとと先走りを飲み下していく。
「すぐ出しちまってもいいが……♡」
熊丘がホワイトタイガーの頭を掴む。
「このまま口か後ろ、どっちが良いか選ばせてやるよ♡」
「う、しろ……ケツに欲しいっ♡」
「……やっぱり言葉遣いがなってねえが……いいだろう♡ そこのテーブルに手付けろ♡」
素早く立ち上がりホワイトタイガーの背中側にあったテーブルに手を付けると、再びテレビが視界に映る。
「ケツ振って媚び売れ」
正しくできているかどうかはわからないが、熊丘の言う通りユサユサと大きな尻を左右に振って媚びを売る。ニュースでは未だにアイスヒーローホワイトタイガーについて取り上げられている。まさかその勇ましいヒーローが、一人の中年熊獣人を前にして女装下着姿で媚びを売っているとは誰も思っていないだろう。
「……まあいいだろう♡」
白い獣毛に食い込む下着ごと左右に揺れる情けない尻と、テレビに映るホワイトタイガーの姿を見比べながらほくそ笑む。ホワイトタイガーの黒いランジェリーをずり下ろすと、尻の谷間に当てがった。
「もう慣らさなくても大丈夫だろ?♡」
ホワイトタイガーの尻臀を掴むと左右に押し広げ、まだ数回程しか使われていない尻穴を空気に露出される。しかしそれは熊丘の異能力と性技で立派な性器へと変貌している。
亀頭を尻穴に付けると一切の躊躇いもなく、腰を前に動かしてホワイトタイガーの中にそのちんぽを挿入していく。
「ぐ、ごお゛お゛お゛♡♡」
太く長い竿がみるみるとホワイトタイガーの中へと消えていく。快楽に耐え切れず、普段はホワイトタイガーの自重を支え続けている両足が震える。普通ならば女性が履くであろう黒い網タイツが男らしい野太い脚を覆い、それがガニ股でガクガクと震えているのだからミスマッチも良いところだ。その様子がまたホワイトタイガーの尊厳を奪い、無様さを引き立てていく。
「入ったな。んじゃあ動くぞ……っと!♡」
「ん゛お゛お゛ッ!?♡」
ホワイトタイガーの尻臀と熊丘の太ももが激しくぶつかり大きな音がなる。衝撃で貞操帯からはみ出たホワイトタイガーの玉袋が揺れるが、その拘束具がある限り本来の役割を発揮することはない。
「これで何回目だ? 三回目か♡ もうアンタもすっかり慣れたもんだろ?♡」
「お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡」
「無理か♡ オレのちんぽ気持ち良くてたまらねえもんな?♡」
カチッ、カチッと貞操帯とその錠前がぶつかりあう音が微かに響く。一昨日の晩から続き何度も射精したホワイトタイガーのちんぽだが、今日はそれすら許されない。後ろを突かれる衝撃で前後に先走りをまき散らすだけであった。
「さっき出そうと思った分出させてもらうぜ♡ 勿論ナカで良いよな♡」
息絶え絶えに舌を垂らしながら真っ赤になった顔でホワイトタイガーはコクコクと頷く。どちらにせよ、熊丘は中に射精したのであろうが……それを見た熊丘は満足そうに笑うと大きく腰を押し付け身体を震わせた。
「う゛♡ お゛……♡ ご……♡」
毎晩のように中出しされているというのに変わらない熊丘のザーメンの量に、ホワイトタイガーの腹が膨れていく。亀頭が前立腺を刺激し、声にならない声を上げながらホワイトタイガーは仮初の絶頂に達する。射精する感覚はあるというのに、精液を放出できない違和感と苦痛がホワイトタイガーの心を蝕んでいく。
『以上、今を輝くアイスヒーロー、ホワイトタイガーさんの特集でした!』
テレビに映るニュースキャスターが番組を締めくくる。それを見て、ホワイトタイガーは一筋の涙を流した。それは激しい快楽によるものか、もう二度とかつてのように戻れない諦めの感情から来るものなのかはわからない。しかし、熊丘はそんなホワイトタイガーの事など気にせず、腰の動かしその剛直で的確にホワイトタイガーの前立腺を突いていった。
「お゛お゛う゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ぉッ♡♡」
立ちバックの後は後背位。ホワイトタイガーに覆いかぶさり、激しいピストン運動を繰り返してホワイトタイガーを絶頂に導く。
「イ゛ッ♡ イ゛ッで♡ る゛ッ♡ お゛ッ♡」
後背位の後は正常位。自分が今誰に犯されて快楽に溺れているのか知らしめながら中に精液を注ぐ。
「ハッ♡ はへっ♡ ~~~ッ♡」
正常位の後は騎乗位。ヒーローとしての鍛え上げられた筋肉を使わせ、自らの意思で奉仕しているのだと、自分が支配され仕える側なのだと教え込んでいく。
その間も射精をすることは許されない。何度熊丘が射精しようが、その股間の貞操帯が外されることはなかった。
「んお゛っ♡ またイくぞッ♡ お゛っ♡」
「────ッ♡」
ベッドで向かい合わせになり、男らしく胡坐を掻いた熊丘の上にホワイトタイガーが跨った対面座位の状態で熊丘は再び吐精した。
ホワイトタイガーが来てどれ程の時間が経っただろうか。部屋の中はすっかり雄の汗、そして熊丘の精液の臭いで満たされていた。
「あ゛~♡ どうだ?♡ すっかりオレのちんぽの虜になっちまっただろ♡」
「お゛ほ……♡ お゛……♡」
ちんぽを引き抜き、仰向けに倒れたホワイトタイガーの尻穴からドクドクと精液が漏れ出る。熊丘はそれを見てシーツの掃除が面倒臭そうだが、ホワイトタイガーにやらせれば良いかと思いつつ言葉を続ける。
「イきたいか?」
「はあ゛ぁ……イ゛き♡ イ゛、きだい♡ 頼む♡ もう……♡」
「言葉遣いがなってねえな」
怒気を孕んだ熊丘の声に言葉を詰まらせる。
「……ッ♡ お願いします♡ 射精させてください♡ もう無理でず♡ 俺の……ちんぽが……♡」
「そうかそうか♡ ……ま、無理なんだがな♡ お前はオレの女だぞ? 射精なんてできるわけねえだろうが♡」
熊丘の言葉にホワイトタイガーの顔に絶望が広がっていく。最早ホワイトタイガーにとって熊丘の言葉が全て。射精ができないと言われれば、異能力で錠前を破壊することも選択肢に入らないのだ。
「そ、んな。お願いします♡ 熊丘様♡ 許可を下さい♡♡ もう限界なんです♡ んぶっ♡」
ホワイトタイガーに覆いかぶさった熊丘が、その口を口で塞ぎ言葉を止める。それは愛する者同士が行う口付けとは少し違っていた。熊丘が舌を伸ばし、歯列をなぞり、ホワイトタイガーの舌を絡めとり、口内を蹂躙し一方的に唾液を流し込む支配者のキス。
「じゅるっ♡ ずっ♡ ちゅっ♡」
「ん゛う゛ッ♡ じゅるっ♡ ゴクッ♡ ゴクッ♡」
ホワイトタイガーは目を細めて受け入れ、熊丘の唾液を飲み下していく。熊丘によってかつて無い快楽を身体に刻まれた。好き勝手射精できる雄である熊丘に対し、未だ射精を許されない自分は雌だとわからされた。一方的に唾液を送り込まれ、それを歓喜の気持ちで受け入れる自分に気付いてしまった。
「ぷはぁっ♡ ……美味かっただろ? オレの唾液は♡」
「は、ひ♡」
「わかったな? お前はもう俺専用のオナホなんだよ♡」
熊丘の瞳に射抜かれて、何度もハメられ絶頂に導いてくれた主人に自分を見て頂けているという高揚感に満たされていく。今、ホワイトタイガーの中で熊丘との完全な上下関係、序列が決定した。
「お前は俺の所有物だ。だから今日からここに住め。俺の奴隷として身の回りの世話をし続けろ。いいな?」
「……はいぃ♡ わかりました、熊丘様……♡」
ピクッ♡ と貞操帯に覆われたちんぽが震え、先走りを垂らした。すっかり熊丘に心酔したホワイトタイガーの両腕は熊丘の背中に回され、網タイツに包まれた足は熊丘の足に絡めて全身で媚びを売る。そして、それを受けた熊丘は満足気にホワイトタイガーの頭を撫でるのだった。
「これからよろしく頼むぜ? ホワイトタイガー♡」
貞操帯により押し縮められたホワイトタイガーのちんぽと熊丘のちんぽが並ぶことで、その優劣がより際立っていた。
ホワイトタイガーは堕ちていく。最早元のヒーローとして、熊丘の前に立つことは二度とないだろう。
続く