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「くぁあ……あ……」

「じゅぷっ♡ ぐぽっ♡ じゅっ♡」

 朝。閉め切ったカーテンの隙間から差し込む陽の光がベッドに腰掛けた熊丘の背中を照らす。開かれた熊丘の股の間には、四つん這いになったホワイトタイガーが顔を埋め朝勃ちしたちんぽを口に咥え奉仕していた。

「ふッ♡ れろっ♡♡ ずちゅッ♡」

 上半身だけシャツを着た熊丘に対し、ホワイトタイガーはシャツではなくブラジャーを身に付けていた。突き出た尻には面積の少ない黒いレースのランジェリーが履かされており、大きな尻の谷間に食い込み玉袋のシルエットだけを浮かび上がらせてしまっている。前側では押さえつけられた金属の貞操帯が鈍い光を放ちながらカチャカチャと音を立てていた。

 その下の太腿に食い込む黒タイツは足先まで覆われており、体毛の白と下着の黒で綺麗なコントラストを生み出している。

「んふ……♡ む゛っ!? ん゛……ッ♡♡」

 熊丘のペニスが大きく脈打ち、亀頭が膨らむ。熊丘はそのまま何も言わずにホワイトタイガーの口内に射精を行った。ホワイトタイガーは驚いたものの、文句を言うことも無く喉の奥に吐き出された精液を美味しそうに嚥下していく。

 吐精が止まれば舌を裏筋に這わせ、ちゅうちゅうと尿道に残った精液を吸い出していく。それが終われば口の中で熊丘のちんぽを隅々まで綺麗に舐めとり、口を大きく開けて主人の白濁液を全て飲み干したことを報告するのだ。

「よし、いいだろう♡」

 熊丘に撫でられ、ホワイトタイガーは目を細めて尻尾を振った。

「さて、今回も動画に収めたわけだが……お前は俺の奴隷だ。今までみたく顔を隠す配慮をしてやる必要もねえ。お前の身体だけじゃなく顔が見たいって奴らが多くてな、全部晒しちまってもいいよな?♡」

「そ、れは……♡」

 ホワイトタイガーは言葉を詰まらせた。既に熊丘に心服しているが、ヒーロー活動を辞めた訳ではない。築き上げてきた信頼を裏切り、ヒーローとしてのホワイトタイガーの痴態を世に広める事に抵抗を残しているのは当然のことだろう。

「申し訳ございません、熊丘様……。どうかそれだけはお許しください」

「お? 射精許可をやると言ってもか?」

「……ッ♡」

 ホワイトタイガーの股の間にぶら下がる性器がピクンと跳ね貞操帯を持ち上げる。散々射精を繰り返す熊丘のちんぽに反し、許可なしでは射精は愚かまともな勃起すら許されなくなったホワイトタイガーのちんぽ。何度もケツでイかされたせいで玉袋をパンパンに張り詰めさせ、常に射精欲求に襲われるホワイトタイガーの悩みを、熊丘は解決してくれると言うのだ。しかし。

「お、お願いします。それだけは。どんな命令にも従います。だからまだ俺を、私を、ヒーローでいさせてください……」

「……そうか。あのホワイトタイガーさんがそこまで頼み込むんなら聞いてやるよ」

「あ、ありがとうございます」

「だがいいな? それ以外の命令には大人しく従えよ。俺の気まぐれで許しているだけなんだ。お前は俺のちんぽには逆らえねえんだからな♡」

「かしこまりました、熊丘様……♡」

 従順に答えるホワイトタイガーを見て、熊丘はニヤリと笑う。

(そうしていられるのもいつまでかねえ♡ 他の女と同様、俺に意見を述べるなんて発想が出なくなるまでじっくりと時間をかけて調教してやるよ♡)



*****

──十日後


『ホワイトタイガー! 右だ!』

「!」

 ヴィランとの交戦中。氷盾を四方八方に展開しながらビルからビルへと跳躍していたホワイトタイガーは、ヒーロー端末を介したバーナード司令の指示に従い右手側の氷盾を強化する。バーナード司令の目論見通りたちまち氷盾に亀裂が入り、敵の弾丸を防いだ。

「そこだな」

 氷盾に撃ち込まれた弾丸の角度から射撃地点を予測しそこへ目掛けて氷弾を放つ。ホワイトタイガーの目線の先にあるビルの屋上へと氷弾が消えるのと同時に、確かに何かを破壊する手応えを感じとった。

『残る異能力の反応は正面に一つ。おそらくそれが本体だろう』

「……了解した」

 現在交戦中のヴィランはライフル銃を所持しており、第二第三の射撃地点となる鏡を出現させる異能力を操っていた。しかしそれもバーナード司令──元ベテランヒーローブラックドッグの念力を操る異能力を応用することで、ホワイトタイガーを中心にソナーを展開し、射撃地点である鏡の出現位置を割り出し着実に潰していくことに成功していた。

 ホワイトタイガーは狙撃に気を付けながらも、氷の柱を使うことでビルとビルの合間を縫って移動していく。

『見えるか? 300m先にあるビルの屋上だ。異能力を介さなければ俺でも反応できん。気を付けろ』

 前方に意識を集中し氷盾の硬度を高める。真正面からライフル弾を受けるのは危険だが、ハジいてしまっては市民に危害が及ぶ可能性がある。全て受け切り威力を相殺しなければならない。

「面倒だな──!」

 轟音と共に氷盾にライフル弾が着弾する。つい顔を顰めてしまうが、その先に六角形の鏡のようなものを近くに浮かべながらライフル銃を所持している猪獣人を肉眼で確認した。十中八九、あの猪獣人が今回の事件の首謀者だろう。すぐさま氷弾を放ち牽制すると、その隙に加速して一気に距離を詰めていく。

「クソッ!」

 猪獣人がライフル銃から手を離し置いてあったオート銃に手を掛ける。

「物騒なモン持ってんじゃねえか!」

 しかし銃口が持ち上がる前にその銃身を凍らせ、肉薄したホワイトタイガーに殴りかかる猪獣人の拳を避けると、その大きな腹に重いストレートをお見舞いする。

「ゴホ……ッ」

 よろめく猪獣人の周りに氷が形成されていく。手は後ろ手になるよう氷の手錠がかけられ、両足には足枷が付く。近くに浮いていた鏡が消えると同時に倒れこもうとする猪獣人を支えると、とホワイトタイガーは一息ついてヒーロー端末に向かって報告する。

「ライフル銃を所持したヴィランを拘束──無効化した」

 全体重をホワイトタイガーに預ける猪のヴィランを床に寝かせると周囲を警戒する。バーナード司令のソナーはあるが警戒するに越したことはない。しばらくして様子を見ても援軍は来ず、この猪のヴィランには少なくとも今ここで加勢するような仲間はいないことが判明した。

『見事な手際だホワイトタイガー』

 バーナード司令がタイミングを見計らって労いの言葉をかける。

「あんたの援護がなければこうはいかなかったさ。……しかしあんたのそれ、相変わらず便利な異能力だな」

『俺を担いでも何も出んぞ。お前も知っているだろう。条件や制限も多いからな、過信は禁物だ』

 バーナード司令──元ヒーローブラックドッグのソナー。バーナード司令本体もしくは物体に自身の意思を乗せた念力を送ることでその周囲の異能力の発動を感知することができる。

 炎や氷を操ったり、今回の猪のヴィランのような派手な異能力に対してなら有効であるが、本来とは違う用途に無理やり応用して生み出した物である為、異能力と関係ない物、また精神への干渉を行う異能力など内面を感知する能力は著しく低い。

 何より、これを発動している間のバーナード司令は自身の身体を動かすことができず、自分の身体の周囲で起きた異変であろうとソナーの範囲外なら気付くことができないのだ。

 勿論その事をホワイトタイガーは知っている。だからこそ安心していた。今もなおヒーロースーツの下にランジェリーを身に着け、熊丘の異能力に犯され貞操帯に覆われたちんぽをヒクつかせていることに気付かれないのだから。

「……」

『どうした? やはり最近様子がおかしいぞ』

「っ、問題ねえ。銃弾と盾の衝突音でクラクラしちまっただけだ」

「……そうか」

 バーナード司令の勘は鋭い。いつどこで熊丘に辿り着いてもおかしくはないだろう。そして、ヒーローであるはずのホワイトタイガーはいつしか、自身の痴態を尊敬する師達に知られてしまうことだけではなく、主人である熊丘にヒーローの危害が及ぶことを恐れるようになってしまっていた。


*****


「……ただいま戻りました」

 熊丘のアパートの玄関の扉が開かれる。入ってきたのはワイシャツにネクタイを締め、スラックスに革靴を履いたホワイトタイガーだ。

 ヒーローという職業柄、その正体がバレてしまうと日常生活に支障をきたすことも多く、丸腰の状態でヴィランに狙われてしまうことも少なくない。そうしたことを危惧して、ほとんどの場合ヒーロー達は隠し通路を利用して、一般市民に変装しながらヒーロー本部の出入りを行っているのだ。

「おう」

 奥から声を出して熊丘の姿を確認したホワイトタイガーは革靴を脱ぐとネクタイを解いてワイシャツのボタンに手を伸ばしていく。

「……」

 皺にならないよう用意されたハンガーに脱いだワイシャツ、スラックスを掛けていく。そうして現れたのはいつも通り黒いシースルーのランジェリーを身に着けたホワイトタイガーの姿。ホワイトタイガーは誰に言われるでもなく、手を後ろに組むと胸を張って恥ずかしそうに女装姿を晒すと大きなマズルを開いて声を上げる。

「ほ、本日もご調教の程よろしくお願い致します……♡」

「よく言えたな♡ それじゃあ今日もたっぷり雌になるように調教してやるよ♡」


*****


「くお゛……♡ お゛♡ ぉ……♡」

「ケツでイけるんだから、そろそろ乳首でイけるようにならないとな」

 場所はベッドの上。股を開くように座らされたホワイトタイガーの後ろに熊丘が座り、その両手をホワイトタイガーの胸に回していた。

「い゛っ♡ お゛ぉお゛♡♡」

 ホワイトタイガーのブラジャーは既に外されており、すっかり勃ってしまった可愛いらしい桃色の乳首は熊丘の太い指にしっかりと摘ままれ自由に遊ばされている。コリコリと太い指に弄ばれる度ビクン♡ ビクン♡ とホワイトタイガーは全身を震わせる。しかし、股を開くように座らされたホワイトタイガーの両太ももには熊丘の両脚が掛けられており、しっかりとホールドされたホワイトタイガーはまともに身動きすることも叶わない。

「最初と比べて良い反応するようになったじゃねえか♡ 俺からしたらあんあん高い声で喘いでくれた方が好みなんだがな♡」

 指の腹でスリスリと先端をなぞってやると、快楽から逃れようとする為か太ももが持ち上がり、熊丘は両足に力を入れてそれを抑え付ける。

(ったく、とんだ馬鹿力だな♡ マトモに挑まなくて正解だったぜ。尤も、出会い頭に問答無用で気絶させられちまってたらマトモに挑むも糞もなかったが……)

 流石は市民に優しいヒーロー様々だぜ♡ と熊丘はほくそ笑む。そして、数々の女と男を鳴かせ洗練された手付きでホワイトタイガーの乳首を愛撫し快楽に導いていく。

 勿論その間も異能力は発動している。勃起した熊丘のちんぽはホワイトタイガーの腰に押し当てられており、ホワイトタイガーの心を解かし、身体を性感帯へと変えていく。

「んぐお゛お゛お゛お゛♡♡」

 腹の底から響くような低い声を上げ、その白い獣毛に覆われた身体を一段と激しく痙攣させるも、熊丘の責めは止まらない。

 ホワイトタイガーの意識は既に熊丘の指と腰に押し当てられているちんぽにしか向いていない。全神経をそこだけに集中させ、快楽を貪っているのだ。そこにバーナード司令と協力しヴィランを撃退していた雄姿は存在していなかった。

 バーナード司令の勘が鋭いと言えど、昼間のホワイトタイガーの雄姿から、今のランジェリーを着させられ乳首を男に弄ばれて喘ぐ姿は想像できないだろう。

「お゛ぉおぉ♡♡」

 ちんぽを扱くように人差し指と親指の腹で突起を摘み前後にシコシコと動かす。その度にちんぽが快楽で跳ね貞操帯と錠前が擦れる音が部屋に響いていく。

「おっ、またお前のニュースやってるじゃねえか」

 点いていたテレビがマントをたなびかせる白いシルエットを映し出す。狙撃手のヴィランと戦った時の映像だ。ヒーローホワイトタイガー、ヒーロー本部の司令官と共闘し凶悪なヴィランを撃退!という大きなテロップが映し出されている。

「司令官と共闘ねえ。そういやいたな。そんな犬のおっさんヒーロー」

 テレビの方に意識を向けながらも、手馴れた手つきでホワイトタイガーの乳首を責め立てていく。テレビの視聴と乳首弄りを器用に、余裕そうにこなす熊丘に対して、ホワイトタイガーは熊丘の言葉の意味を咀嚼するのがやっとだ。

「はーん、すげえなあ。こうして飼ってなけりゃ別の世界の住人かと疑っちまうぜ。ライフル弾なんてどんな反射神経があれば防げるんだよ。バーナード司令ってやつの能力のお陰か?」

「はへッ♡ ッ♡」

「答えろよ」

「そう゛ッ♡♡ そうでずっ♡ バーナード司令が能力の発動を探知して、指示に従いながら盾を出してましたッ♡♡ おれ、私だけの力じゃありませんん゛♡♡」

「探知ねえ……そいつは俺がこうして能力使ってるのもバレちまうのか?」

 このままではペラペラとヒーロー側の情報をヴィランに横流ししてしまう。ホワイトタイガーは焦りを覚えたが、自身を魅了する熊丘の声には逆らうことができない。

「バーナード司令の能力は条件も多く♡ お゛ほっ♡ 熊丘様のような攻撃的ではない異能力は探知し辛い為、おそらく問題ないかとお゛お……♡」

「ほほう。しかし確率は0ってわけじゃねえんだろ?」

「いぎっ♡ 0、だとは言えませ……ッ♡ 〜〜〜ッ♡」

「足動かすなよ。抑えるの大変だろうが。……そうかそうか。それを聞いちまうと少しばかし不安だな」

「はへっ♡ はっ♡」

 熊丘はテレビを見ながら思案する。勿論、その間もホワイトタイガーへの責め手を休めることはない。

(バーナード司令……ブラックドッグ。確かテレビで何度か見たことあるが、いかにも堅物そうなおっさんだったな。そいつが俺の雌になるところも見てみたいが……。どうしたもんかね)

「んぎ♡ い゛……♡ ぐるッ♡ 乳首キちまってるッ♡」

(俺の能力の強力さは今までの奴隷共とこいつで立証済みだからな。一度ハメちまえばこっちのもんだろうが……やっぱりリスクはあるよなあ)

「乳首がッ♡ 馬鹿んなるっ♡ ちんぽに繋がってるッ♡ 上ってきてるっ♡」

 ホワイトタイガーが何かを喚こうが乳首は熊丘の指で器用に弄り回され続ける。

「イグッ♡♡ 乳首でイグッ♡ う゛♡ お゛ぉお゛お゛お゛~~~♡♡」

 突然、ホワイトタイガーが腹の底から響くような唸り声を上げる。どうやら本当に乳首でイってしまったようだ。何も知らない者が声だけ聞けば畏怖の対象となるであろう低い声を響かせながら痙攣するホワイトタイガーを熊丘は力を入れて抑え込む。

「お゛お゛ぉ♡♡ 止め♡ 止めッ♡♡」

 ゾクゾクと全身で乳首イキの快感を味わっている間も、ホワイトタイガーの勃起乳首は熊丘の親指と人差し指の腹に挟まれ擦られ続ける。貞操帯の隙間からピュッ♡ ピュピュッ♡ と虚しく先走りが噴き出し、黒いシースルーのランジェリーとシーツを汚していく。

「おうおうようやくイったか♡ 気持ち良いだろ? ん?」

「おひっ♡ お゛ほっ♡」

 勃起ちんぽを擦り付けながら熊丘が耳元で囁くとホワイトタイガーは身震いする。

「俺の言う事を聞いてればもっと気持ち良いことしてやるからよ♡ ちゃんと俺好みの雌になれよ♡」

「なりッ♡ なりまずッ♡ 乳首ッ♡ 乳首擦れっ♡ お゛~~~~♡♡」

 ギュウ♡ と乳首を抓り上げられたまらずホワイトタイガーは舌を出して身体をのけ反らせる。その様子を見て、熊丘はほくそ笑むのだった。

(ま、なんとかなるか♡ まずはこいつを完全な奴隷に調教してからだな♡)



*****

──二十日後


「ぐお゛♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡」

「あんま体重乗せんなよ? 俺が苦しくなるだけだからな♡」

 夜。いつも通り足早にヒーロー活動を切り上げたホワイトタイガーは、ベッドに仰向けになるよう寝転がりスマホを操作する熊丘に腰の上に跨ると、その開発されきった尻穴で熊丘のちんぽを飲み込みスクワットに興じていた。

 怪人を逃さないため鍛え上げた両脚は自重を支え主人の負担にならないように尻穴でちんぽを奉仕するために。むっちりと膨れ上がった太腿とふくらはぎが黒いタイツを押し広げ、ホワイトタイガーの従来の白い被毛を透けてみせていた。

 今日はブラジャーも下着も身に着けておらず、その代わりまる見えになった肥大化した乳首にホワイトタイガーは両手を伸ばし、必死に指でコリコリと弄りながら快楽に没頭している。

「イグッ♡ 熊丘様のちんぽに突かれてメスイギしますッ♡♡」

「おいおいまたかよ。堪え性がねえなあ」

「いぎゅッ♡ イ゛ッ♡ 〜〜〜〜ッ♡」

 言葉にならない声をあげホワイトタイガーは絶頂に達する。しかし絶頂と言えど、射精は行えない為貞操帯の隙間の空いた部分──鈴口の部分からピュッ♡ ピュ〜ッ♡ と可愛らしく我慢汁が噴き出すだけだ。

 熊丘の家で同棲するようになってから何十回目かのメスイキ。しかしこの間ホワイトタイガーは一度も射精を許されていない。いくら雌として躾られようがホワイトタイガーは立派な雄獣人だ。中年になり若さのピークが去ろうとヴィランとの戦闘を行い続けた肉体の精力は未だ衰えていない。その証にちんぽの根元を締め付ける貞操帯の隙間からはみ出た玉袋は現在進行形で精子を製造し続けており、今にも射精したいとパンパンに膨れ上がってしまっていた。

「おい、動き止まってんぞ」

「う゛♡ お゛……申し訳ありませんっ♡ スクワットを続けさせていただきますッ♡♡」

 だからこそホワイトタイガーは必死になって快感を貪り、熊丘への奉仕を続けていた。何故なら今日、尻穴だけで熊丘をイかせることができたなら射精許可をやると言われたからだ。熊丘曰く、貞操帯を更に別の物に変えると言う条件付きだったが。

 しかし条件があろうと、最早熊丘に逆らう選択肢を失ったホワイトタイガーは藁にも縋る思いで剛直を飲み込み熊丘を絶頂に導こうとする。もっとも熊丘のちんぽ専用に形を変えられた腸壁はその度に前立腺を抉られ、熊丘が射精する前に既に五度目のメスイキに達しようとしていた。

「ちんぽっ♡ ちんぽ痛え゛っ♡ でも、お゛ッ♡ 乳首もケツも気持ぢ良い゛ッ♡♡」

 カチャカチャと音を立てる貞操帯の錠前には既に鍵が差し込んであり、あとは手を伸ばしそれを捻るだけで開錠できるようになっている。しかし奴隷根性が染み付き、それすら行わないかつて熊丘に立ち向かう正義のヒーローだった中年白虎獣人の滑稽な姿を熊丘はニヤニヤと笑みを浮かべながらスマホに録画していく。

「イグッ♡ イ゛イイぐッ♡ イ゛……っ♡♡」

 舌を伸ばし、顔を逸らして絶頂に達するホワイトタイガー。鍛えてきた筋肉を酷使し続けても熊丘は射精せず、勃起は一切衰えない。それに対し自分はどんどん疲労していき、ただそこで勃起しながら仰向けに寝転がっている熊丘に何度もメスイキさせられている。その事実がホワイトタイガーの熊丘に対する敗北感をより一層強めていく。自身は何一つ雄として熊丘に勝てる部分がない、正真正銘の雌虎なのだと。

「ハッ♡ ハ……ッ♡ もう、許し……♡ 許してくれ……」

「あ゛~?」

 ホワイトタイガーの泣き言に熊丘が眉を上げて不満そうな声を上げる。

「それでもヒーローかよ。情けねえな」

「も、申し訳ございませ……っ♡」

「乳首弄ってちんぽ咥えながら勝手にメスイキ繰り返して。いい歳したおっさんが恥ずかしくねえのか? ああ、もうただの雌虎だったな♡」

「……ッ♡」

 普段は雌猫扱いをする熊丘だが、都合の良い時だけ元ヒーローだと、男だという扱いをする。決して忘れているわけではないが熊丘に屈服し雌として没頭する中ヒーローとしての自分を思い出させられると、ホワイトタイガーの心が揺らいでしまう。

「……仕方ねえな♡」

 スマホはホワイトタイガーに向けたまま、片方の手を貞操帯の鍵に伸ばす。驚くホワイトタイガーを他所に、熊丘はいとも簡単に鍵を捻ると、そのまま抜き取った。カチャリ、という音と共に錠前のロックが外れ、貞操帯が分解できるようになる。

「な……♡」

 熊丘が片手で器用に貞操帯を取り外し、長い間射精を許されていなかったホワイトタイガーのちんぽが顔を出した。勃起すれば皮が剥けるであろう仮性包茎のちんぽは、長い間抑えつけられていたせいか拘束が外されても尚貞操帯と同じサイズビクビクと震えていた。

「すっかり小さくなっちまったな。ん?」

「お゛ぉッ♡」

「ようやくまとも勃起できるんだぞ? もっと大きくしろや♡」

 貞操帯の大きさに縮こまってしまったホワイトタイガーのちんぽを人差し指と親指で摘むと、前後に扱き始める。確かに硬さはある。勃起していない訳ではない。しかしホワイトタイガーのちんぽは貞操帯の大きさ以上に膨れ上がることはなく、熊丘の扱きでガチガチになりながら、仮性包茎のまま亀頭から先走りを垂らすだけであった。

「お、おれのちんぽ……♡♡」

「私の、だろうが。これでフル勃起か? 情けねえなあ? 俺に雌にされすぎてちんぽまで小さくなっちまったか♡」

 以前までは優に十六センチはある熊丘と同程度か少し小さい程のサイズであった。平均よりは大きいとホワイトタイガーは自負しており、全く自慢に思っていないと言えば嘘なる。しかし今はそれの半分以下、八センチほどにまで縮まってしまっているのだ。

「さて、雌イキ続けるヒーローさんにはもう任せられないんでな。めんどくせえが自分で動くとするか♡♡」

 そう言いながら熊丘はホワイトタイガーの両太股を黒タイツ越しに掴むと舌なめずりをした。ホワイトタイガーがその意味を理解する前に、腹に力を込め、ホワイトタイガーのナカを抉るように腰を突き出した。

「お゛ほおおおぉお゛ッ♡♡」

 それはいともあっさりであった。一突き──ただ熊丘の剛直で一突きするだけで、それに押し出されるようにホワイトタイガーの短小ちんぽは吐精した。一ヶ月以上も管理され、待ち望み焦がれていた射精。ホワイトタイガーの叶わなかった願いが、熊丘の手によって貞操帯を外されそのちんぽで一突きされるだけでこんなにも簡単に叶ってしまったのだ。

 張り詰めた玉袋から精液がせり上がり、ビュッ♡ ビュッ♡ と鈴口から放出されていく。しかし短小で長さが足りないせいかかつての勢いはない。あれほどパンパンに溜め込んだはずの精液は断続的に、少量ずつ噴き出し短い飛距離で熊丘の腹の上に落ちていく。

「良かったなぁ♡ 久々の射精は気持ち良いか?♡」

「お゛ッ♡ おごっ♡ キモぢッイ゛ッ♡♡」

 熊丘が腰を突き上げる度に硬くなった仮性包茎チンポが触れ白濁液が飛び散る。前立腺をえぐられる度に、視界が白く染まりホワイトタイガーの大事な物が崩れ去っていく。

「イッデる゛♡ ちんぽ出てるッ♡♡ ちんぽに突かれてオスイギッ♡ オスイ゛ギしてるッ♡♡」

 口の端を上げ、焦点の合わない目で己の仮性包茎勃起ちんぽが射精する所を見つめながらうわ言のように呻く。勿論ホワイトタイガーをイかせることが熊丘の目的ではない。ホワイトタイガーの手持ち無沙汰な両手に指を絡め、恋人繋ぎをすると腰を振るスピードを早めていく。

 巨漢の獣人二人が激しく動くことでベッドが悲鳴を上げる。

「……ッ♡ イクぞッ♡♡」

「〜〜〜〜〜ッ♡♡」

 ホワイトタイガーの自重で沈みこんだ尻肉が熊丘のちんぽを根元までしっかりと咥え込む。ホワイトタイガーの前立腺を限界まで押し潰しなら、熊丘はその最奥に精液を放出した。もしもホワイトタイガーが本当に雌であったのなら妊娠していたであろう量。尻の中で我が物顔で鎮座しビクビクと震える熊丘のちんぽを感じながら、愛する主人の精液に体内を征服される快感に身を投じていく。

「う゛、お゛……♡♡ お゛♡♡ お゛♡♡」

 その間もホワイトタイガーの射精止まらない。前立腺を抉られ続け、触れてもいないのに情けなくビュルビュルと精液をだし続ける。自身の手を握る熊丘の手は温かく、異能力を悪用する粗暴で男臭い熊親父を愛しいと感じてしまう。この男にこれからも仕えていきたいと。雄としての尊厳を捨てまんこを捧げたいと。

 射精を続けながらホワイトタイガーのちんぽが縮んでいく。八センチから七センチ、七センチから六センチに。平常時すら見たこともない小ささになっていく自身の性器を恍惚そうに見ながら、ホワイトタイガーは最後の精液を放った。

「……ふぅー♡♡ 出た出た♡ やっぱ男は妊娠の心配が要らねえのが便利だな♡♡」

 そう言って熊丘は上体を起こすと、ホワイトタイガーの横腹を掴んでゆっくりと寝かせる。足と腰に力を入れると躊躇いもなく尻穴からちんぽを引き抜いた。グポッ♡ という厭らしい音と共に尻穴から少し黄ばんだ精液が溢れ出し、ベッドのシーツに染み込む。汚いがこれもいつも通り掃除させればいいと考えながらティッシュにに手を伸ばし自身のちんぽとホワイトタイガーのちんぽを拭く。

「すっかり可愛くなっちまったな♡」

 ホワイトタイガーの股座にあるのは太さこそあるものの、長さは熊丘の親指ほどもないであろう小ぶりなちんぽ。萎えている今の状態で四センチ程だろうか。以前の平常時と比較すれば半分以下にまで小さくなってしまった。

「ハッ……あ゛……♡」

 まだ閉じきらず開閉を繰り返す尻穴をヒクつかせながら、ホワイトタイガーは自身の逸物を見やる。瞳に灯る微かな光が揺らいだのは絶望か、それとも歓喜によるものか。おそらくその両方が混じった感情で見つめていた逸物に再び熊丘の手が伸びる。

 手に持っていたのはつい先程まで身に着けていた物とは違う貞操帯。今までの密閉型とは違い、金属部分が鈴口に当たる部分から放射状に枝分かれするように伸びその間に隙間が空いている為、装着すれば貞操具の食い込んだ包皮と亀頭が見える事だろう。更に特筆すべきはその小ささと鈴口に当たる部分から内側に向けて伸びたカテーテルだ。熊丘は手慣れた手つきで玉袋を持ち上げ、貞操具を根元にはめ込んでいく。小ぶりなちんぽを持ち上げると、その鈴口にカテーテルをあてがいゆっくりと挿入していく。

「ひっ……♡」

 尿道に冷たい物が侵入する慣れない感覚、そして僅かな痛みと恐怖でホワイトタイガーは身じろぐ。しかし熊丘は全く気にも留めずカテーテルを奥まで挿入すると、押さえつけるように貞操帯をはめ込んだ後鍵を差し込み施錠した。

「お、俺の……」

 そこにあったのは貞操帯に抑えこまれ三センチ程にまで縮こまってしまったホワイトタイガーの小ぶりなちんぽ。最早粗チンと言われても差支えのないソレは本体よりも大きい金玉をぶら下げながら早くも硬さを取り戻していた。

「女のお前にはお似合いのクリちんぽだな♡」

 熊丘はニヤニヤと笑いながら指先でホワイトタイガーの粗チンを小突く。小さすぎて振れることのないソレはカテーテルからトロトロと先走りを垂らした。

 射精もできない先走りを垂らすだけの小さな突起。そんなものは既にちんぽとは言えず、熊丘が小馬鹿にしながら発したクリちんぽと言う名称が似合っていた。

 嘲笑されながらクリちんぽとなった自身の逸物を弄られもホワイトタイガーの息は荒くなり、興奮は高まっていく。

 ホワイトタイガーは着実に、熊丘の所有物として雌化の一途を辿っていた。



*****

──五十日後


「来たか」

 深夜。ノックの音を聞き、熊丘はソファから腰を上げると玄関へと向かう。扉を開けた先で出迎えていたのは氷を操るヒーロー、ホワイトタイガー。しかしその姿は、大人も子供も憧れ、同じヒーロー達からも頼りにされるいつものヒーロースーツ姿とはかけ離れていた。

 黒のブラジャーと同じくシースルーのランジェリー。太ももに食い込む黒いタイツは綺麗に揃えられた革靴を履いた足先まで包まれている。被毛の茂る太い首には赤い首輪が掛けられており、そのリードの先の取っ手は誰に掴まれることもなく重力に従いホワイトタイガーの膝辺りまでぶら下がっていた。

「お待たせいたしました、熊丘様♡」

「おうおう、ご苦労」

 深夜と言えども、人が通る可能性は決して0ではない。それにも関わらず、ホワイトタイガーは隠れる場所も何一つない玄関先で熊丘に対し姿勢を正し恭しく礼をした。まだ決して醜態を収めた動画を広められている訳ではないが、熊丘の支配はホワイトタイガーがこれほどのリスクを掛けても命令に従う程にまで行き届いていた。

「こちらです」

「おう」

 ホワイトタイガーが先導し熊丘を案内する。二人の巨漢が古めかしい階段を下りる事でギシギシと音が鳴る。誰かが通りかかり、音のする方へ首を向ければほとんど裸のランジェリー姿の中年白虎獣人が視界に入る事だろう。

「フッ♡ フッ♡」

 ホワイトタイガーも、こんなことは間違っていると心の中でわかっていた。しかし熊丘の異能力が。雄としての魅力がホワイトタイガーの心を支配し、何十日にも渡って調教を施した。熊丘が年下の下衆な男であろうと、自身が逆らってはならない……仕えるべき偉大なお方なのだと心にも身体にも教え込まれてしまった。主人に仕える悦びを知ってしまったのだ。

 息を荒げながら、倒すべきヴィランに従う背徳感に酔いしれながら、歩を進めていく。微かに届く街灯が暗闇に白いシルエットを浮かび上がらせる。これから熊丘に受ける調教への期待から、太く長い尻尾は左右に揺れ太股から汗が流れ落ちた。

 二人の歩く先にあったのはホワイトタイガーの自家用車だった。助手席の扉を開けると、熊丘が何も言わず我が物顔で乗り込んでいく。扉を閉めると運転席側に回り、座席に座ると扉を閉めた。

「先程のおっしゃったように、公園でよろしいでしょうか」

「おう」

 熊丘の声を聞くだけで尻が疼き、クリちんぽから溢れる先走りがカテーテルを通り黒い下着を濡らした。

「かしこまりました♡」

 ホワイトタイガーはそう答えるとエンジンを入れ、駐車場から車を発進させるのだった。

「フッ♡ う゛……♡」

 助手席に愛する主人が座っている事実に興奮しながら、ハンドルを握りアクセルを踏む。暗闇で目立つ白い車。途中で車とすれ違い、運転席を覗き込まれればホワイトタイガーの変態的な格好に気付かれてしまうだろう。太ももに汗が伝い蒸れる。ハンドルを握る手の力を強めると、ホワイトタイガーはゴクリと唾を飲み込んだ。

 赤信号が見えたのでブレーキを踏んで車を止める。それを確認した熊丘は楽しそうにポケットから機械のスイッチのような物を取り出すと、そのボタンを押した。

「ん゛ほお゛ぉお゛ッ♡♡」

 ビクンッ♡ と座っていたホワイトタイガーが跳ね座席が揺れる。

「危ねえな。しっかりブレーキ踏んどけよ」

「は、い……♡」

 熊丘が取り出したのは遠隔操作のバイブのスイッチ。バイブは今、熊丘の命令でホワイトタイガーの尻の中に挿入されていた。

「その恰好でバイブ咥えながら一人で運転してきたのかよ♡ とんだ淫乱野郎だな♡」

「ハッ♡ ハッ♡ はい♡ 私は熊丘様の淫乱雌虎奴隷です♡」

 命令をした張本人とは思えない勝手な物言いと罵倒に、以前のホワイトタイガーならば牙を剥いて歯向かっただろう。しかし従順な雌奴隷へと堕ちたホワイトタイガーは、ただ熊丘の言葉を受け入れるのみだ。

「青だぞ」

 熊丘の言葉で信号が変わったことに気付き、ブレーキから足を離してアクセルを踏む。すると、向こう側からライトを点けた車が走ってくるのが見えた。

「……ッ!」

 心臓がドクドクと高鳴る。運転席を見られれば確実に乗っているのが変態中年白虎獣人である事がバレてしまう。しかし、普段の姿とのギャップからまさかそれがホワイトタイガーだとは思わないだろう。しかしもしも、もしもホワイトタイガーだとバレてしまったら。

「はあ……♡ はあ゛……!? う゛お゛ぉお゛ォ♡」

 突然バイブの振動を強められ、身体が海老反りになる。ハンドルをしっかりと握り固定して、事故だけは起こさないように。アクセルを踏む力を緩め一瞬急加速した車をすぐに適性スピードに戻す。

「あ゛ッ♡ はあ゛ぁ……♡」

 一瞬の大きな音と共に対向車が通り過ぎた。瞬間、ホワイトタイガーは見てしまった。運転席に乗っていた男性の犬獣人が浮かべていた怪訝そうな表情を。

「見られちまったな♡ お前の変態的な姿♡」

 太股に熊丘の手を置かれ、耳元で囁かれる。

「ホワイトタイガーってのもバレちまったかもしれねえな♡ どうする? そしたらヒーローとしての人生も終わり。俺に仕えていく以外価値のない中年のおっさんしか残らねえ。そうなったらもう、醜態を見せる人数が一人から二人に、二人から十人になろうが変わらねえよな?」

 熊丘の声と手の平が触れる太股に全神経が集中してしまう。この男の言葉に従ってしまいたい。しかしそうしてしまえば、今まで築き上げてきた物が、微かに残ったヒーローとしてのプライド全てが崩れ去ってしまう。

「く、熊丘様♡ 申し訳ありません♡ どうか、どうかまだ、それだけはお許しを……♡」

 緊張しながらも低い声を振り絞ってそう答える。既に奴隷となったホワイトタイガーが意見を通す方法は、ただ懇願し熊丘に許しを貰う他にない。

「ほう」

 ニヤニヤと笑いながらバイブの強弱を弄る。ホワイトタイガーは前立腺を振動で責め立てるバイブに身動ぎをしながら運転に集中する。ホワイトタイガーからは熊丘の表情をしっかりと確認することができない。息が荒くなる。

(もし、熊丘様に駄目だと言われちまえば、俺は……)

 今度こそ本当に逆らえないだろう。懇願すら叶わなかった奴隷は主人の命令に従うしか道がないのだ。そうすればホワイトタイガーのヒーローとしての生は終わる。熊丘にその身も心も財産も捧げ、飽きられる時まで……

「まだねぇ……♡ わあったよ♡ ま、あんな一瞬じゃ間違っても運転席に乗ってた変態があのベテランヒーローホワイトタイガーだなんて思わねえだろ♡ 意地悪言って悪かったな♡」

「……ッ、あ、りがとうございます」

「お、着いたな」

 見えたのはアパートや民家に囲まれた小さな公園。昼には子供や大人、様々な獣人がここを通り、利用しているのだろう。しかし今は深夜、明かりの点いている家もなく、人っ子一人いない。この公園には駐車スペースが存在しないため、入り口近くの道路の隅に車を停車させるとホワイトタイガーはエンジンを切った。

「おら、さっさと始めるぞ」

「……はい♡」

 熊丘とホワイトタイガーが扉を開けて車外に出る。見られても終わり、警察が来て車を調べられても終わり。ホワイトタイガーは緊張と興奮で心臓の鼓動が急速に早まっていく。

 外に出るとホワイトタイガーは熊丘の前に立った。そして頭を下げると同時にリードの取っ手を頭の上へと差し出す。熊丘は何も言わずそれを手に取ると、それを確認したホワイトタイガーは黒いブラジャー、下着、タイツ、革靴を履いたままコンクリートの地面に手を付け熊丘に土下座で平伏した。

「本日もこの雌虎の調教をお願いいたします……♡」

「いいぜ、来いよ」

 その様子をスマホに収めた熊丘はリードを引っ張りホワイトタイガーを公園の中へと連れ込む。ホワイトタイガーは首を引かれ素早く立ち上がると、両手を後ろに回し熊丘の後を追った。

「ここにするか」

 入り口から少し歩いた先、公園の隅のベンチに熊丘は腰掛けるとスマホをポケットから取り出して弄り始めた。スマホの種類がいつもと違うのは、勝手にホワイトタイガーの物を拝借しているからだ。

 スマホの録画機能をオンにすると、ベンチに座る熊丘の正面でリードを引かれたまま立ち続けているホワイトタイガーに向ける。

 スマホを向けられたホワイトタイガーは一瞬身体を強張らせるが、腕を後ろに組んで直立したまま熊丘の指示を待ち続けた。

「ん~……。お、ここだな。おい、能力でお前のスマホをこの位置に固定しろ」

「っ、かしこまりました」

 熊丘が宙に固定したスマホを傷つけないよう氷を飛ばし、そこから地面に繋がる氷柱を作り出す。熊丘が手を離してもスマホは微動だにせず、しっかりと氷柱に固定されていることがわかった。

「パンツ下ろしてブラジャー外せ」

 白い被毛に覆われた手を背中に回すとホックを外す。ブラジャーが地面に落ち、隠れていたホワイトタイガーの乳首が露わになる。

「フッ♡ フッ♡」

 ホワイトタイガーの乳首はすっかり以前の面影を無くしてしまっていた。熊丘に何度も弄られ自分でも開発したのだろう。膨れ上がった乳首は既に小指の先程の大きさがあり、球体の付いたピアスが差し込まれていた。

 パンツと腰の間に指を通し、ゆっくりとずり下げる。貞操帯の先端とパンツが密着していた部分が透明な糸を引き、スマホの光を微かに反射する。露出したのはホワイトタイガーの股の下にぶら下がるパンパンに膨れ上がった金玉。そしてその上で控えめに主張する、四センチに満たない貞操帯に納まっているホワイトタイガーのちんぽであった。

 ニヤリ、と熊丘が笑みを浮かびジャージのポケットに手を入れる。取り出したのは履いた後洗濯していないであろう靴下とトランクス。目隠しになるよう靴下をホワイトタイガーの顔に巻くと、鼻の辺りに熊丘のちんぽが収まる部分が来るようにトランクスを被せた。

「フゴッ♡ お゛ッ♡」

「待て待て、まだおっぱじめるなよ♡」

 たちまち臭いを嗅ぎ始めたホワイトタイガーを制止すると、今度は鍵を取り出して貞操帯に差し込んだ。手際よく貞操帯が外され、この一ヶ月間一度も解放を許されなかったホワイトタイガーのちんぽが外の空気に触れる。小ぶりで先端まで皮を被ったちんぽがピクリと跳ねる。しかし、硬さは既に宿っているというのにホワイトタイガーのちんぽはそれ以上大きくならない。何度もメスイキを繰り返させられ、射精を封じられ、熊丘の雄性に屈服し続けたホワイトタイガーのちんぽは勃起時ですら四センチを越えられなくなってしまっていた。

「正義漢の虎おっさんがどれだけの変態に落ちぶれたか見てみたくてな♡ 歯向かった男のパンツ被りながら乳首だけで射精してみせな♡」

「……!」

「当たり前だがちんぽに触れるなよ♡ 射精するまでその場から動くのも無しだ♡ 誰かに見られたら人生終わりなんだから、さっさと射精するこったな♡」

 熊丘の言葉にホワイトタイガーの背筋が凍る。靴下で視界を塞がれ、鼻には熊丘のトランクスが押し当てられちんぽと精液、そして微かな小便の臭いしか嗅ぎ取ることができない。頼りになるのは熊丘の声を聞くことができる耳だけ。もし、今ここで熊丘が何も言わずにいなくなったとしても、ホワイトタイガーは気付くことができない。

「はあ……、はあ゛……ッ♡」

「できるな? いつも通り頼むぞ♡」

 熊丘がスマホの画面をタップし録画開始の音声が鳴る。訪れた静寂にホワイトタイガーはゴクリと唾を飲み込むと、意を決して口を開いた。

「熊丘様、本日も雌虎のご調教をして頂きありがとうございます♡ 本日は熊丘様の下着の臭いを嗅ぎながら、乳首だけで射精致します♡ 射精許可を下さりありがとうございます♡」

 視界が塞がる中、いつ誰に聞かれるかもわからないというのにスマホの録画に残るよう大きな声で口上を述べる。足首には未だパンツが掛けられており、ある意味足枷のようになっていた。その場で蹲踞をすると、乳首にぶら下がる球体付きのピアスを掴んで下方向へと引っ張った。

「ぐごお゛ぉお゛……♡♡」

 開発され切った乳首が伸び、いかついマズルから低い声が漏れる。最初は痛みに快楽が負けていた乳首ピアスであったが、今は引っ張られるだけで声が抑えられなくなる程の快感を味わうことができる。

「フゴッ♡ フゴゴッ♡」

 鼻から息を吸うと愛しいご主人様のちんぽの臭いが身体を突き抜けていく。興味を持ったこともない、むしろ見せ付けられれば嫌悪感を示すであろう男のちんぽ。それも下衆のおっさんのちんぽと長い間密着していたトランクスの臭いを嗅がされているというのに、ホワイトタイガーの興奮は高まり歓喜の先走りを垂らす。

「すーっ♡ はっ♡ すはっ♡♡」

 舌を垂らしながら一生懸命腰を振る。正しい方法で使われることのない、それどころか一般的なオナホールを使っても満足できないであろう程に縮まってしまったクリちんぽはかつて味わっていた快楽を求めて虚しく宙を突く。まだ記憶に新しい、ちんぽを擦ることで射精する快楽。このクリちんぽがそれを味わうことはもう二度とないのだろう。

「どうだ? 俺が履き古したトランクスの匂いは♡」

「ハッ♡ すはっ♡ とっても良い匂いでございますっ♡ 熊丘様の臭いが私のクリちんぽとまんこに響いてたまりませんっ♡♡」

「そうだろう。ご主人様からの褒美をしっかりと味わえよ」

「はひっ♡ フゴッ♡ ありがとうございますっ♡ 熊丘様っ♡」

 熊丘の声が聞こえた安心感で興奮が高まっていく。膨れ上がった乳首を直で摘まむ。リングを引っ張って乳首を伸ばす。その度に白痴のような喘ぎ声が口の端から漏れる。

 尻の中に収まったバイブの感触は熊丘の臭いを嗅ぎながらではなんとも物足りない。いつもならば、今嗅いでいる臭いを発する本体が尻穴を突いているのだ。しかし、ホワイトタイガーを責め立てるのは小さなバイブと乳首を弄る自身の指のみ。熊丘の厭らしい手付き、腰使いによって与えられる快楽とは比べ物にならない。

「とっても♡ とっても素晴らしい匂いです♡ 熊丘様っ♡」

 それでも命令を遂行するためホワイトタイガーは自慰行為を続ける。視界が塞がり、与えられるのは熊丘の臭いと乳首の快楽だけ。自分が夜更けの公園にいるという事実すら薄れ、ただただ自慰に没頭していく。

 最初にホワイトタイガーの自由を奪った熊丘のちんぽは今目の前には存在しない。時間が過ぎ、リードを引っ張られる感触もなく、本当に目の前に熊丘が座っているかどうかすら定かではない。

 そして今まさにこの瞬間、通りがかった獣人がホワイトタイガーの存在に気付いているかもしれない。そうなればホワイトタイガーのヒーローとしての人生は幕を閉じる。しかし、靴下に視界を塞がれチクニーを続けるホワイトタイガーはそうなったことにすら気付くことができないのだ。

 それでも尚、直接異能力を使われているのでもなく、ホワイトタイガーは自らの意思で変態行為を続けているのだ。スマホに録画されているその映像は、ホワイトタイガーが熊丘の調教によって完全に屈服した映像に他ならなかった。

 尻穴が熊丘を求める時のように開閉を繰り返し、意思を持たない無機物のバイブを締め付ける。いつどこで熊丘のちんぽを受け入れる時が来ようと問題がないように。

「すんっ♡ すんすんっ♡ たまりませんっ♡ お゛ッ♡ 乳首ッ♡ 伸びでぇ……ッ♡ 熊丘様の臭い、脳にキグゥッ♡」

 思い切り息を吸うせいでトランクスにホワイトタイガーの鼻のシルエットが鼻穴までくっきりと浮かび上がった。熊丘の体臭を与えられながら快楽を刻み込まれ続けたホワイトタイガーは、パブロフの犬の如く熊丘の体臭が快楽を与えるものだと刷り込まれ絶頂へと向かっていく。標準体型の獣人の腕程もあるだろう太く長いしっぽがゆらゆらと揺れる。玉袋がきゅう……♡ と持ち上がり待ちわびた射精の準備を始める。

「くお゛ぉ……♡ はぁっ♡ ハッ♡ クるッ♡ クリちんぽキますっ♡ 久々のオスイキッ♡ オスイキするっ♡ 熊丘様ッ♡ 雌虎奴隷の分際で射精することをお許しくださいッ♡」

 ヘコヘコヘコヘコ♡ と生まれ持っての雄の本能からか高速で腰を振る。しかしその行為自体は既に快楽をもたらすことはなく無意味な物であった。

 小ぶりなクリちんぽがヒクヒクと震える。以前ならば鈴口が開いて今にも射精してしまうのをアピールしていたであろう亀頭は、以前と面積の変わらない皮にすっぽりと覆われ見えなくなってしまっている。花の蕾のように先端が閉じた包皮からトロトロと白濁液混じりの先走りが漏れ出すだけだ。

「イグッ♡ イぎまずッ♡ すはぁッ♡ 乳首だけでっ♡ ふすっ♡ 熊丘様の匂いだけでっ♡ お、私ッ♡」

 舌を垂らしながら、鼻から大きく息を吸う。背筋がピンと伸びる。尻に飲み込んだバイブを強く締め付け、そして。

「イグッ♡ 乳首と匂いだけイぎまずッ♡ ぐお゛ッ♡ お゛ぉお゛お゛お゛んッ♡♡」

 公園中に響くかのような大きな唸り声を上げると、ホワイトタイガーはビクビクビク♡ と全身を痙攣させ股座にぶら下がる蕾からとドロドロの精液を吐き出した。

 ビュッ♡ ビュッ♡ と断続的にドロドロの精液を放出する度、鼻から息を吸いこみ鼻穴のシルエットがトランクスに大きく浮かび上がる。ホワイトタイガーの両指はしっかりと乳首ピアスを掴んでおり、限界まで乳首を引き伸ばして最大限の快楽を味わう。尻穴に埋め込まれたバイブは射精の快楽から力みすぎたのか、ブボンッ♡ と汚らしい音を立て地面に転がった。

「イ゛ッ♡ い゛いぃ……ッ♡ ~~~~~ッッ♡♡」

 断続的な射精が行われる度尻穴がクパクパと開閉する。脂肪と筋肉がたっぷりと付いた上半身を支える太股とふくらはぎが大きく膨らみ震える。皮肉にもヒーローとして鍛えられた筋肉が射精しながらも蹲踞の体勢を続け、スマホから見て無様な雌虎の姿が映るベストの角度と体勢を維持し続けていた。

「お゛ほっ♡」

 金玉が持ち上がり、おそらく最後であろう精液をクリちんぽの先端から放出すると、射精が終わった。

 ゆっくりと、一ヶ月もの間快楽を与え続けられながら濃縮され黄ばんだ精液が地面に染み込んでいく。朝になればすっかりと渇き、ここで街を守るヒーローが変態行為に勤しんでいたと気付かれる事も無くなるだろう。

「……フッ♡ ふはっ♡ すはッ♡ ……ふごッ♡」

 射精が止まり息を整えようとするが中々収まらない。くんくん♡ くんくん♡ といつまでも愛おしいご主人様のトランクスの香りを嗅ぎ続けてしまう。

「ふっ♡ はぁッ♡ お、終わりました……。射精許可を下さりありがとうございました♡」

 ようやく息が整い、両指を揃えて額と共に地面に付け、目の前にいるはずの主に平伏する。

 何度となく行ってきた土下座の所作はホワイトタイガーの身体に染み付き、最初の頃に感じていた悪に屈する抵抗はなくなってしまっていた。

「熊丘様……?」

 そこでようやくホワイトタイガーが異常に気付いた。熊丘からの返事がないのだ。

 そういえば最後に熊丘の声を聞いたのはいつだったか。ホワイトタイガーはもしや熊丘はこの場を去ってしまったのではないのだろうかという不安に駆られる。それだけならばまだ良い。無礼なく土下座で待機し続けていれば、きっと自分の事を褒めてくれるだろうから。

 しかしその間に誰か人が通りかかったら。それとも既に人が通りかかり、熊丘は自分の身の安全だけを確保するために去ったのだとしたら。

 額に嫌な汗が垂れる。こんな格好でいる所を見つかってしまえば言い訳のしようがない。変態の烙印を押され、ホワイトタイガーのヒーローとしての人生は幕を閉じてしまう。夜の寒さと恐怖でホワイトタイガーの巨躯が震えてしまう。

「ッ!」

 その時、誰かが近づく足音が聞こえてきた。ホワイトタイガーの後方、公園の入り口からだ。

 心臓の鼓動がどんどん早まっていく。足音の主はホワイトタイガーの横まで歩いてくると、ホワイトタイガーの正体を確かめるためか、目隠し──熊丘の靴下に手をかけ、そして。

「なんてな♡ よくできたじゃねえか♡」

 目隠しを外され最初に見えたのは今までで一番朗らかな笑顔を浮かべた中年の茶熊の顔。緊張が解け、ホワイトタイガーはたちまち情けない声を上げてしまった。

「はあぁ……♡ 熊丘様っ♡ お褒め頂きありがとうございますっ♡」

「よしよし、良い雌虎には褒美をやらないとな」

 孤独と恐怖に差し込んだ主人である熊丘の声が安心感を与え、太く長い尻尾をブンブンと振ってしまう。

 第三者から見れば完全な飴と鞭の調教であったが、何ヶ月に渡り受けた異能力と調教によって摩耗した心はいともたやすくその手法が効いてしまっていた。すっかり心服したホワイトタイガーは四つん這いの体勢を維持したまま、次の熊丘の声を待った。

 熊丘が取り出したのは貞操帯らしき金属具。カテーテルこそついているものの、それは平らな面から伸びており、男性器が収まるスペースが見当たらない。

「フラット貞操帯っつってな♡ お前みたいなクリちんぽにはお似合いの拘束具だ。これを付けてやるよ♡」

 困惑するホワイトタイガーに対して、熊丘はただ一言「股を開け」と命令した。奴隷根性がすっかり染み付いてしまったホワイトタイガーは、すぐさま命令に従い尻を地面に付けると足を大きく開いて情けなく萎んだ租チンを晒す。

 軽くポケットティッシュで精液を拭いた後、リングの隙間にホワイトタイガーの玉袋を通し、カテーテルを鈴口にあてがう。そのままゆっくり、ゆっくりとクリちんぽを潰していくかのようにホワイトタイガーの股に装着していく。

「ぐ、お……♡」

 ちんぽが押し付けられながら、尿道をカテーテルを通る微かな痛みと快楽でホワイトタイガーの顔が歪む。貞操帯はゆっくりと、しかし着実にホワイトタイガーの股間に取り付けられ、いつも通り鍵が掛けられた。

 熊丘が手を離した股間に映ったのは、再びパンパンに膨れ上がった金玉と、ちんぽのあった場所に存在する平らな金属の板のみ。そこに突起など存在せず、それは最早クリちんぽ呼ぶのすらおこがましい姿に変わり果てていた。

「お~、思った通り、雌のお前にお似合いじゃねえか♡ 雌虎にちんぽはいらねえもんなあ♡」

「ああ、私のちんぽ……♡ 無くなって……♡」

「そうだ。お前はまんこと俺のちんぽだけあれば十分だからな♡ これからももっともっと俺好みに変っていけよ♡」

 リードの取っ手を握られ、耳元で囁かれたホワイトタイガーはゾクゾクと背筋に快楽が走り腰を抜かしてしまう。平均よりは大きいと自負していたホワイトタイガーのちんぽは、八センチ、四センチ、そして最後は二センチに満たなくなり、フラット貞操帯に押し潰され消えてしまった。しかしホワイトタイガーを襲ったのは恐怖でなく、愛しいご主人様にここまで身も心も雌に変えられてしまった喜びであった。

 フラット貞操帯から熊丘に視線を移すと、ベンチに座り煙草を吸い始めていた。

 先程の朗らかな笑顔はもう無く、既に別の事に思いを馳せているのか遠くを見ながら白い煙を吐いている。

 ホワイトタイガーはどうすればいいか迷った後、射精直後にちんぽが刺激されたせいか小用を足したいことに気付いた。ホワイトタイガーは再び手を地面に付くとおすわりの体勢になり、熊丘を見上げながら口を開いた。

「熊丘様、その、申し訳ないのですがトイレに行かせていただいてもよろしいでしょうか」

「そこでいいだろ。立ったままだと飛び散るからな。座ってやれよ」

 熊丘の言葉にホワイトタイガーが一瞬固まる。しかし熊丘はそんなことを気にもせず煙草を吸って住宅街の方を見やる。リードの取っ手は手に取られたまま。これでは本当にリードの届く範囲でしか小用を足すことができない。

 熊丘に逆らえないホワイトタイガーは、おずおずとその場にしゃがみ直すと股を開く。己の股座についた見慣れない貞操帯。もはや男性器と呼べるような突起が存在しないそれを視界に入れながら力を入れると、フラット貞操帯のカテーテルからチョロチョロと小便が垂れ始めた。

「は……あ……♡」

 フラット貞操帯が食い込み盛り上がったハニーデルタに指を這わせると、少しでも下に尿が飛ぶように調整しながら、ちんぽに触れず排尿していく。最早雄が行うものではない排尿を、熊丘の前で、こんな公園で行うことでホワイトタイガーのプライドは元通りになる事など不可能なほどにズタズタに破壊されていく。

 そして、このように虐げられている事実に興奮することに気付いてしまう。

 自分が雌であることに、飼っていただくことに喜ぶ変態なのだと。

「お゛おぅっ♡」

 ブルルッ♡ と震えて放尿が止まる。腰を振るも振れるちんぽは存在しない。フラット貞操帯がカチャカチャと音を立て、カテーテルから革靴を履いた足の間に尿が零れ落ちるだけだ。

 ふと、ホワイトタイガーの目の端から涙が零れ出た。それはこれ程までに落ちぶれてしまった自身に対する哀れみ、そして情けなさからか。それとももう後戻りもできないほどに変態として堕落してしまった為に、ヒーローであることに別れを告げる悲しみからか。

「汚ねえからな。あとでしっかり拭いとけよ」

「……はい♡」

 ホワイトタイガーは蹲踞の体勢のまま、置いてあったパンツをとブラジャーを手に取りブンブンと尻尾を振った。熊丘に命じられ答えを発したその表情は恍惚そのもので、既に涙は流れていない。

 この日、雄として、ヒーローとしてのホワイトタイガーは完全に消え去ってしまった。


*****

──九十日後


「いいぞ」

 スマホの録音開始の音声が熊丘のアパートの中に響く。熊丘の持ったスマホは確かにホワイトタイガーの全身──それも顔までしっかりと映していた。

「はい♡ この私ホワイトタイガーは最盛期を過ぎた中年の身でありながら愚かにも熊丘様に挑み、雄としての格の差を見せつけられた後本来の私に相応しい雌として躾けて頂きました♡」

 あれ程顔出しを避けていたホワイトタイガーは、恍惚な表情を浮かべながらうっとりとした声色で名乗りを上げる。そして、娼婦のように腰を艶めかしくくねらせ、スマホのカメラに目線を合わせる。

 黒い首輪に黒いシースルーのランジェリーを身に着けたホワイトタイガーの股座は、フラット貞操帯のせいで膨らみがほとんど無く、まるで本物の雌のようだった。

 ホワイトタイガーはカメラに向かって微笑むとランジェリーを太ももまでずり下げる。そこに現れたのは陰毛を処理されツルツルになった鼠径部とそこに彫られた熊丘の所有物を意味するKの刺青。その下のフラット貞操帯からは尿道へ伸びるカテーテルを通し、熊丘への心服を示す愛液がトロトロと流れ落ちている。

「この通り、射精と勃起の権利を含めちんぽを剥奪された私は熊丘様の所有物です♡ これからは熊丘様に身も心も捧げ仕えていくことをここに宣言致します♡ 私を雌にしていただきありがとうございます♡」

 カメラに向かって隷属を宣言し、所有物となった熟れた肉体を見せつける。その様子を見た熊丘は満足そうに微笑んだ。

「舐めろ」

 熊丘が一声発し鎖を引っ張ると、ホワイトタイガーはランジェリーをずらしたままその場に這いつくばった。ソファに座った熊丘の股座に顔を埋めると、幸せそうにその匂いを吸い込んだ。

「失礼致します♡」

 ベロ♡ と大きく舌を伸ばし熊丘のちんぽの裏筋に這わせると、ゆっくりと頭を動かしちんぽ全体を咥え込んでいく。慣れたように根元までしっかりと咥え込むと口全体、喉を使って熊丘のちんぽを奉仕する。目を細め言外に至福だとアピールしながら

「ぐぽっ♡ ごお゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡」

 喉オナホで奉仕しながらも熊丘へのセックスアピールは欠かさない。熊丘好みになるよう躾けられたホワイトタイガーは、尻尾をゆっくりとくねらせながら腰を振ってココにちんぽが欲しい♡ 欲しい♡ と雌のようにアピールする。正義漢虎おっさんの正体がホワイトタイガーだとバレ、スマホに撮られていようが関係ない。主人である熊丘がそれで喜ぶなら、ご褒美にちんぽが頂けるのならそれ以外の事などどうでもいいのだ。

「すっかり可愛くなったもんだ♡ 俺に奉仕できて嬉しいか?」

 頭を撫でながらそう声を掛けると、喉マンコで懸命に奉仕しながらも首をコクコクと縦に振る。そんなホワイトタイガーの姿をスマホのカメラに捉えながら、熊丘は愉快そうに笑った。

(歳上のおっさん……それも正義のヒーローなんて信念を掲げたやつも俺の異能力の前ではこんなもんか♡ こりゃ今まで以上にもっと楽しめそうだな♡)

「ぐごっ!?♡ おごッ♡ ごッ♡」

 熊丘が無意識の内に腰を振り始め、想定外に喉を突かれたホワイトタイガーが呻くが奉仕を中断することはしない。

(こいつは気付いてねえだろうが、一部の好き者に正体がバレるだけで今後のヒーロー活動には支障はねえ。通報なんてしても楽しみが減るだけだからな♡ だからこいつには戦力としても、ヒーローの立場としても利用価値は沢山残ってる)

「ごッ♡ お゛ぉ♡ お゛♡」

(そうだな。他のヒーローも……行く末にはヒーロー全員俺の奴隷にする、なんてのも楽しいかもな♡ まずは立場的にも利用しやすそうな……不安材料でもあったブラックドッグ、とかな♡)

 熊丘がかつての仲間たちを堕とそうと画策していることなど気付きもせず、必死に奉仕を続けるホワイトタイガー。しかし雌虎奴隷として変わり果ててしまった今、それを告げられたとしても反抗することはなくただ従うだけであろう。ホワイトタイガーは、そうなるにまで堕ちてしまったのだ。

「お、出るぞ」

「おごッ!?♡ お゛♡ ~~~~~♡♡」

 喉の奥にドクドクと異能力たっぷりの濃厚な白濁液を放たれ、ホワイトタイガーは白目を剥いて全身を痙攣させる。口での呼吸を封じられ、微かに呼吸を行えるのは熊丘の被毛を押し付けられた鼻からのみ。熊丘の体臭を取り込みながら精を放たれ、その支配はより強固な物へと変わっていく。

 ハニーデルタに刻まれたKの刺青。その下のフラット貞操帯の穴から白濁液混じりの透明な我慢汁がトロトロと流れ出す。

 あれから再び一ヶ月。ホワイトタイガーは一度も射精の許しを得ていない。しかしきっと、これからもそのちんぽが貞操帯から解放されることはないのだろう。ホワイトタイガーも射精を乞う事はしない。何故なら自分は熊丘の雌虎奴隷。雄でない自分が射精を懇願するなどおかしいのだから。

「……」

 満足した熊丘はスマホの録画を止める。

 そして、しばらく画面を見つめていた熊丘は指を動かし画面をスクロールさせた。すると、ホワイトタイガーの様々な調教模様が写し出されていく。

 熊丘がスクロールを止めたのはホワイトタイガーが初めてアパートを訪れたときの動画。隠し撮りによって撮影されたその動画ファイルを開くとヒーロースーツを着たホワイトタイガーの映像が流れ始める。

『すぐそこで猫獣人の女性に助けを求められたんでな。その猫獣人曰く、あんたに酷い事をされたんだそうだ』

 強い意志の宿った瞳で熊丘を見据える白虎のヒーロー。それはまさしく大人も子供も憧れるホワイトタイガーの姿。そんな白虎のヒーローは、目にも留まらぬ速度で華麗に熊丘を捕らえ言葉を続けていく。

「ごほっ♡ お゛ッ♡ ぐぉ……♡」

 しかしその音声を遮ったのは目の前で這い蹲る白虎獣人の呻き声。

 そう、熊丘が無言でスマホを操作し始めたら“飽きた”の合図。それにすぐさま対応する為、今熊丘の目の前に這い蹲るホワイトタイガーは手の平を床に付けると、淀んだ瞳で熊丘を見上げる。

 そして、スマホから流れる腹の底から響く勇ましい声。それと全く同じ声でこう発するのだった。

「本日もご調教頂きありがとうございました♡ 雌虎奴隷ホワイトタイガー、後片付けをさせていただきます♡」

 それを受け、熊丘はニヤリと笑う。

 ホワイトタイガーはこれからもずっと、熊丘に飽きて捨てられるまで奴隷として仕え続けるのだろう。

 以前のホワイトタイガーはもういない。中年の白虎ヒーローは、こうして雌奴隷へとその身を堕としたのだった。



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Comments

shun

最後まで最高でした…!日中は普通にヒーローとして活躍してるのに、貞操帯付けてるし、帰ったら雌虎だし、調教されて幸せそうだし、もう言うことなしのハッピーエンドをありがとうございます!! 日にちの経過と共に、ちょっとずつ理性がなくなっていって、最終的に何でも言うこと聞いちゃうのもシコかったです! バーナード司令官カッコいいんで、連鎖堕ちも見たい…。ヒーローのはずなのにご主人様に命令されて、司令官の性奴隷化を手伝っちゃうホワイトタイガーさんが見たいです…🤤 今回もめちゃシコでした。ありがとうございました!

すみるな

更新&シリーズ完結お疲れ様です!!!長編に渡るホワイトタイガーさんの堕ち具合、めちゃくちゃ楽しませていただきました!! まずバーナード司令のサポートを受けながら戦うホワイトタイガーさんがかっこいいですね……!! ブラックドッグさんの異能力の詳細も判明してワクワクしました!(本来とは違う用途に無理矢理応用して生み出したモノ←この設定好きすぎます!!) 精神干渉系には弱いなどのデメリットが今後のバーナード司令堕ちモノへの伏線を感じて胸が熱くなってしまいましたね……! 次のシーンでホワイトタイガーさんが熊丘さんにテレビ見ながらの片手間で乳首イキさせられるのがえっちで……乳首の快楽で精一杯でうるさいくらいに汚喘ぎしてるのに対して次の悪だくみ考える余裕があるってのが熊丘さんの雄力(おすぢから)を感じて最高でした……!! あとホワイトタイガーさんのちんぽが短小になっちゃうのも興奮しました!!人差し指と親指で乳首と同じ要領で扱かれてるのが、肥大してきた乳首と短小化したちんぽが同列になってきた感じでえっちすぎるんですよね……!!!段々小さい貞操帯に交換されてしまうのもえっちだし、元の立派なちんぽが仇となって先っぽまで皮で包まれる真性包茎蕾ちんぽになり、ついには貞操帯に押し潰されて真っ平らにされてしまうというのが雄としての格落ちを感じてどちゃシコでした! 五十日後の野外露出チクニーのシーン自体もえっちでトランクスにマズルの形が浮くの好きですし、熊丘さんがいなくなったんじゃないか、人に見つかったんじゃないかって不安になって恐怖で震えてるホワイトタイガーさんがかわいすぎてゾクゾクきゅんきゅんしちゃいました!! おっさんでヒーローなのに……♡って感じで最高! ここで録画にホワイトタイガーさんのスマホ使ってるのもいいな~と思ってて、というのも妄想なんですがホワイトタイガーさんには野外露出パンツ靴下被りチクニー動画見返して変態雌虎に堕ちた自分を再確認しつつ、録画に入ってる熊丘さんの声を頼りに自慰にふけってほしいという気持ちがあり…… 雄として、ヒーローとしての自分が完全に屈した日のことすらオカズにしててほしいと思ってしまうんですよね…… ラストは最初のカッコいいホワイトタイガーさんの動画と雌虎堕ちした姿を見比べて締め。ドスケベ。もう最高です!!本当にえっちな小説ありがとうございました!!!!!

omo

ありがとうございます!!! やっぱ堕ち物は本人にとってはハッピーエンドで終わらせたいですよね バーナード司令官、自分でも書いていて気になったのでいつか続編、もしくは別の世界線の話で堕としてあげたいです

omo

フラット貞操帯、最初名前を知った時絶対これを着けさせたいと思いながら①から書いてました 格好いい戦闘シーンの後の落差を書きたいと思って力を入れてしまいました……能力バトル系における能力を応用するみたいなの僕も好きです!! 熊丘がいないときや呼びつけられていないときは撮影動画を見て貞操帯からカチャカチャ音を鳴らしながら乳首で自分を慰めているかと思われます。終盤になると熊丘のサイトから直接自分の動画を見て興奮してそう…… こちらこそ読んで下さりありがとござます!!!!!

Anonymous

完結お疲れ様でした! 格好いいヒーローだったホワイトタイガーさんが雌として堕ちてい姿にとても滾りました。 貞操帯でちんぽを潰され粗チンとなっていくのが良い……! ブラックドッグさんが狙われてどうなっていくのかとても気になりますね。

omo

ありがとうございます!!!くれせンとさんのお陰でフラット貞操帯の名前を知りました ブラックドッグさんは用心深いのでいい感じの方法を考えていつか堕とされる話を書きたいですね……!

梅太郎

粗チン化はいいぞ……! しゃがみ放尿まで加わって雌化表現つよつよで、もう……もう!!!!!! ありがとうございます!!!!

omo

ありがとうございます!! 今回雌に堕とすことをテーマに書いたので気に入ってくださったなら嬉しいです……!!!

wakuwakuwani

完結お疲れ様でした! ホワイトタイガーさんすっかり可愛くなりましたね♡

omo

ありがとうございます~!! すっかり熊丘さん専属の雌奴隷になってしまいました……