第九章「新生活編」122.実力試験 (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-01-16 10:00:01
Imported:
2022-04
Content
※The English version is also below.(Mostly machine translation.)
※한국어판도 밑에 있어요.(기계 번역해서 미안해요)
王立学院では毎年この時期に実力試験がある。
クレア様と私が最初の勝負をしたのもこの試験だ。
革命後、王立学院では様々な改革が試みられているが、実力試験があるのは変わっていない。
「ではまず、教養の試験から始めます」
私はといえば、今日は試験の監督官である。
学生たちに試験問題を配り、不正がないかを監視する役目だ。
彼らの様子を観察すると、緊張している者が六割、普段と変わらない者が三割、残り一割がその他といった感じである。
実力試験自体は変わらずあるのだが、試験内容には変更が加えられている。
まず、礼法の試験がなくなった。
これは王国から貴族制度が廃止された影響が大きい。
特権階級には欠かせない礼儀作法も、貴族制度がなくなった今、必須科目ではなくなった。
代わりに、魔法力の試験が二種類に分割された。
それぞれ基礎魔法力試験と魔道具操作試験である。
これらについての詳細は、以前のクレア様と私が受けたものを思い出して貰えれば幸いである。
それぞれが独立したのだ。
学生たちが今受けている教養の科目も、基本的には従来と変わらない。
学院は次世代を担う人材を育てる所だから、そういった人たちにはある程度教養も求められるからである。
ただ、問われる教養の内容には若干の変更がある。
特に歴史に関する設問は、大昔の歴史に関するものが削られ、その分近現代に関するものが増やされている。
この辺りの流れは、二十一世紀の日本と同じ事情と言えるかも知れない。
「制限時間は六十分です。それでは……始め」
学生たちが一斉に試験用紙を表替えした。
その後はカリカリと鉛筆の音だけが静かに響いた。
「……」
王立学院に入学を許されるような優秀な学生が、カンニングなどという安易な不正をするとも思えないが、一応仕事なので監督作業は真面目にする。
私は魔法阻害の魔道具がきちんと作動しているかどうかを確認した。
問題なく作動している。
これは主に風魔法の念話を想定した不正対策である。
マナリア様が以前使っていたのをご存知のことと思うが、念話を使うと術者間で不正がやりたい放題になってしまう。
それ以外にも学院が想定していないような魔法による不正が行われないとも限らない。
そういったことがないように、教養の試験中は魔法の使用は一切禁止されている。
「……」
音を立てないように気を付けながら、ゆっくりと学生たちの間を歩く。
何人か、私の担当する魔法実技を履修している学生の姿が見えた。
まず、ラナ=ラーナ。
例のやたら私にアプローチを掛けてくる子である。
試験開始からまだそれほどたっていないのに、ラナの答案用紙は半分以上が埋まっていた。
勉強は苦手と言っていたけれど、あれは謙遜だったんだろうか。
と、思っていたら、鉛筆を転がし始めた。
うぉい。
「~~~♪」
そのままどんどん回答欄を埋めていくラナ。
結果は期待出来そうもない。
次に姿を見つけたのは、同じくユークレッド出身のイヴ=ヌンだった。
彼女の答案は三分の一ほどが埋められている。
軽く流し読みした限り、全て正解だった。
優秀である。
ふと、イヴと目が合った。
「……!」
また憎しみのこもった目で睨まれてしまった。
ラナによると、私はイヴの恋人を奪ったことになっているらしいが、ホントどうしてそんな誤解が生じているのやら。
イヴとは一度じっくり話し合いたいのだが、今のところその機会には恵まれていない。
最後に目に付いたのはヨエル=サンタナ。
ヨエルは髪をがしがしと書きながら答案用紙に向かっている。
どうも苦戦しているらしい。
答案用紙を盗み見ると、まだほとんど埋まっておらず、埋まっている回答にもちらほらと間違いが見受けられる。
勉強は苦手と言っていたのは謙遜ではないらしい。
その後は特に問題も起きず、教養の試験は終わった。
私は解答用紙を回収して、職員室に戻った。
「あ、クレア様」
「レイ。監督役お疲れ様ですわ」
クレア様がいた。
答案を抱えているところを見ると、彼女も教養の試験監督を終えた後らしい。
「クレア様もお疲れ様です」
「今年の学生は優秀ですわね。平民とは思えない正答率ですわ」
「クレア様、平民ではありません。市民です」
「おっと。そうでしたわね。失礼しましたわ」
おほほと誤魔化し笑いするクレア様。
ちょっと抜けているところも素敵です。
「クレア様のクラスは優秀な子が多いですから。私が見た限りでは普通でしたよ?」
「そうなんですの?」
「はい」
学院が行った改革の一つに能力別クラス編成というものがある。
学力に合わせてクラス分けをするというものだ。
これには反対意見も多かったが、最終的には校長であるトリッド先生が押し通した。
トリッド先生のことを忘れている方も多いと思うので説明しておくと、彼は王国唯一の三重属性持ち(トライキャスター)であり、王国の魔法文化に多大な貢献をした人物である。
先生はかねてより学生を画一的にクラス分けすることに反対だったらしい。
理想としては学生たちを公平に扱うのがいいのだろうが、実際問題として素養や能力には個人差がある。
その差を無視して同レベルの講義を行うことは、結局、学生たち全てにとって不幸なことだ――というのがトリッド先生の持論である。
これには私も概ね賛成だ。
人それぞれレベルにあった授業を受けた方が、絶対に伸びると思う。
ある段階で躓いている者が、その躓きを放置したままさらに上の段階の授業を受けても良くはならない。
クレア様はまた別の意見を持っているようだったが。
と、そんなことを考えつつ、答案用紙を採点係の先生に渡した。
「次は基礎魔法力ですね」
「ええ。今年はどんな逸材が隠れているか、とても楽しみですわ」
そんなことを言うクレア様は、本当に楽しそうだ。
クレア様はそれまで日の目を見なかった才能に光を当てることを、無上の喜びにしている。
以前、自分は教師に向いているかもしれない、というようなことを言っていたが、私も本当にそう思う。
もっとも、クレア様の場合、期待が大きすぎて教え方が少しばかりスパルタなのが玉に瑕なのだが。
「クレア様、楽しそうですね」
「? ええ。何かいけませんこと?」
私の一言に、クレア様が不思議そうな顔をした。
「いえ、いけないことはないんですが」
「じゃあ、なんですのよ」
「……いえ、やっぱりいいです」
「なんですのよ。ハッキリ仰いな」
クレア様が私を促した。
えー、でもなあ。
「引きません?」
「引くようなことですの?」
「質問に質問で返すのはよくないですよ」
「それを言うなら、最初に質問したのはわたくしですわ。いいから、言いたいことがあるなら仰いなさいな」
うーん。
いいや、言っちゃえ。
「寂しいです」
「は?」
「クレア様が毎日充実した教師生活を送っていらっしゃるのは、私としてもとても嬉しいことですが、構って貰える時間が減ったのは単純に寂しいでもがもが」
「ちょ、ちょっとちょっと……!」
クレア様が慌てて私の口を塞いだ。
「レイ! ここは学院、それも職員室ですわよ!? 突然なにを言い出しますの!?」
「もがもが」
「ああ、ごめんなさい」
クレア様が手を離してくれた。
「別にいいじゃないですか。隠しているわけでもなし」
「そういう問題じゃありませんわよ」
クレア様と私は二人の関係を別に隠していない。
大っぴらにアピールしているわけでもないが、それでも同僚たちのほぼ全員が知っていると思う。
中には私たちが学院生だった頃からいる先生もいるので、私の熱烈なアプローチを見ていた人も少なくない。
「公私のけじめはつけなさいな。性的少数者が性的な側面だけを強調して見られるのは、レイも嫌うことでしょう? 自ら偏見を助長するようなことしてどうしますのよ」
「だってー」
クレア様の言うことは全面的に正しい。
でも私、相当我慢したよ?
クレア様成分の供給不足が限界なのだ。
「……はぁ……。今日一日我慢なさいな。帰ったらたっぷり可愛がって上げますから」
「ホントですか!?」
「嬉しそうに。レイってば、時々メイやアレアよりも精神年齢が幼く見えることがありますわよ?」
「クレア様にバブみを感じる」
「バブみ……?」
「いえ、なんでもないです」
いけない。
自重、自重。
「約束ですよ、クレア様」
「はいはい。だから真面目にお仕事なさいね?」
「もちろんです!」
私は午後の魔法関連の試験監督も真面目に勤め上げた。
その日の夜は久しぶりにクレア様を堪能しましたとさ、まる。
*Caution**********************************
This English translation is for readers who are using machine translation.
Please be aware that this is an amateur one, and it is only slightly better than machine translation.
Other than simple machine translation, I have made corrections, but this is the limit of my language ability.
I'm sorry.
******************************************
122.Proficiency Test
At this time of the year there is a proficiency test in the Royal Academy.
That's where Claire-sama and I played our first game.
Since the revolution, various reforms have been attempted in the Royal Academy, but the fact that there is an ability test has not changed.
"Well, I'll start with the liberal arts exam."
As for me, I am an examination supervisor today.
The task is to distribute test questions to students and monitor them for irregularities.
Observing their condition, 60% of them are nervous, 30% are normal, and the remaining 10% are other.
The exam itself remains the same, but the content has changed.
First, there is no examination of etiquette.
This was largely due to the abolition of the aristocracy from the Kingdom.
Etiquette, which is indispensable for the privileged class, is no longer an essential subject now that the aristocracy has disappeared.
Instead, the magical test was divided into two parts.
They are the basic magic power test and the magical tool operation test respectively.
As for these details, I hope you recall what Claire-sama and I had done before.
Each is independent.
The liberal arts test students are taking are basically the same as before.
Because the academy is a place to foster the next generation of human resources, these people need to be educated to some extent.
However, there are some changes in the contents of education.
In particular, questions concerning history have been reduced from those concerning ancient history to those concerning modern times.
This trend can be said to be the same as that of Japan in the 21 century.
"The time limit is 60 minutes. So let's... start."
The students all turned the exam paper over.
After that, only the crunch of the pencil sounded quietly.
"..."
It is hard to believe that outstanding students who are allowed to enroll in the Royal Academy will cheat easily, but since it is my job, I will take my supervision seriously.
I checked to see if the magic-blocking tool was working properly.
It's working fine.
This is mainly a countermeasure against fraud based on the assumption of thought communication of the wind-magic.
As you probably know, Manaria used to use it, and if you use it, there's no control over cheating between spell casters.
Other than that, there is no guarantee that there will be magical cheating that the institute does not expect.
To prevent this from happening, the use of magic is strictly prohibited during the liberal arts exam.
"..."
Walk slowly among the students, taking care not to make any noise.
I saw some students taking my magic skills course.
First of all, Lana Lahna.
She is the one who approaches me like that.
Even little after the exam began, more than half of Rana's papers were filled up.
She said she was not good at studying, but I wonder if she was being modest.
Then she started to roll his pencil.
Oops.
"~~~♪"
Lana continues to fill in the answers.
The result doesn't look promising.
The next person to appear was another Euclidean, Eve Nun.
About 1/3 of her papers are filled in.
After a quick skim, everything was correct.
Superior.
Suddenly, my eyes met those of Eve.
"...!"
I was stared at again with hatred.
According to Lana, I'm supposed to have taken Eve's lover, but I don't know why there's such a misunderstanding.
I'd like to have a long talk with Eve, but I haven't had the chance so far.
The last one I saw was Joel Santana.
Joel is rattling his haire as he heads for the paper.
They seem to be having a hard time.
Stealing through the answer sheets, I can see that the answers are barely filled in and there are a few mistakes in the answers.
It is not humble to say that he is not good at studying.
After that, there were no problems, and the liberal arts exam was over.
I took the answer sheet back and went back to the teachers' room.
"Ah, Claire-sama."
"Rei. Good job, supervision."
There was Claire-sama.
Looking at her papers, she seems to have finished her job of supervision of an exam.
"Thank you, Claire-sama."
"The students of this year are excellent. I don't think they're a commoner."
"Claire-sama, not commoner. citizens."
"Oops. That's right. I'm sorry."
Claire-sama laughed off ohohoho.
It's also nice that it's a bit loose.
"There are many excellent students in Claire-sama class. It was normal as far as I could see."
"Is that so?"
"Yes."
One of the reforms carried out by the institute is the formation of classes according to ability.
In other words, students are divided according to their academic ability.
There was a lot of opposition to this, but in the end Mr. Tred, the principal of the school, pushed through.
For those of you who may have forgotten Mr. Tred, he is the only person in the kingdom who has a triple attribute (Tricaster) and has made a significant contribution to the kingdom's magical culture.
It seems that the teacher had been opposed to the uniform classification of students.
Ideally, students should be treated fairly, but as a matter of fact, there are individual differences in education and ability.
It's ultimately unfortunate for all students to ignore that difference and give the same level of lecture.
I generally agree with this.
I think abilities will be definitely improved if you take classes that suit each person's level.
A person who stumbles in a certain stage should not be allowed to take classes at a higher stage while leaving the situation untouched.
Claire-sama seemed to have another opinion though.
With that in mind, I handed the paper to the teacher in charge of grading.
"Next is basic magic power."
"Yes. I'm looking forward to seeing what kind of gems are hiding this year."
That sounds like a lot of fun for Claire-sama.
Claire-sama is overjoyed at shedding light on previously unseen talent.
She used to say things like she might be suitable for a teacher, but I really think so, too.
The only downside to Claire-sama is that it's a bit of a Spartan teaching method, because she expect a lot for them.
"Claire-sama, you seems to enjoy."
"? Yes. What's wrong?"
In my words, Claire-sama looked puzzled.
"No, there's nothing wrong."
"Then what is it?"
"... No, not at all."
"What is it? Tell me straight."
Claire-sama urged me.
Well... but...
"Don't flinch?"
"Is it like flinching?"
"It's not good to answer a question with a question."
"If you ask me that, I was the first to ask. Just tell me if you have something to say."
Hmm.
No, go ahead.
"I miss you."
"Huh?"
"I am very happy that Claire-sama has a fulfilling teaching life every day, but it is simply sad that you have less time to be cared for m-"
"He, hey, hey...!"
Claire-sama hastily closed my mouth.
"Rei! This is the academy, that is also the staff room!? What are you saying all of a sudden?"
"Mogamoga"
"Oh, I'm sorry."
Claire-sama let me free.
"That's all right. I'm not hiding it."
"That's not the point."
Claire-sama and I are not hiding our relationship.
We don't openly appeal, but I think most of my colleagues know it.
Some of them have been with us since we were academy students, so many of them have seen my enthusiastic approach.
"Make a distinction between public and private matters. Rei, you would hate to see sexual minorities only emphasize their sexual aspects. What are you doing to encourage prejudice?"
"But..."
Claire-sama is absolutely right.
But I have endured for a long time?
The supply shortage of Claire-sama ingredients is the limit.
"...Hah... Please be patient today. I'll give you a lot of love when I get home."
"Really?"
"You look happy. Rei sometimes looks younger than Mei or Alea."
"Claire-sama makes me feel babumi." (*1)
"Babumi ......?"
"No, nothing."
Oh, no.
Patience, patience.
"You promise, Claire-sama."
"Yes, yes. So work seriously, okay?"
"Of course!"
I also worked hard as an exam supervisor for magic in the afternoon.
That night, I enjoyed Claire-sama for the first time in a while.
*1 Babumi
Japanise slung meaning cuteness or feelings of motherhood.
*주의하시기 바랍니다.************************
기계 번역으로 읽고 있는 독자분들을 위한 한국어 번역입니다.
기계번역보다 아주 조금 나을 뿐, 아마추어 번역문임을 양해바랍니다.
단순한 기계번역 이외에도 수정은 하고 있지만, 제 어학력으로는 이 정도가 한계입니다.
미안해요.
*******************************************
122.실력 시험
왕립학원에서는 매년 이 시기에 실력시험이 있다.
클레어님과 내가 첫 승부를 벌인 것도 이 시험이다.
혁명 이후 왕립학원에서는 여러 개혁이 시도되고 있지만 실력시험이 있는 것은 변하지 않았다.
"그럼 먼저, 교양 시험부터 시작하겠습니다"
나는 오늘은 시험의 감독관이다.
학생들에게 시험문제를 나눠주고 비리가 없는지 감시하는 역할이다.
그들의 모습을 관찰하면 긴장하고 있는 자가 60%, 평소와 다를 바 없는 자가 30%, 나머지 10%가 그 밖의 느낌이다.
실력 시험 자체는 변함없이 있지만, 시험 내용에는 변경이 가해져 있다.
우선 예법 시험이 없어졌다.
이는 왕국으로부터 귀족제도가 폐지된 영향이 크다.
특권계급에게는 빠질 수 없는 예의범절도 귀족제도가 없어진 지금 필수과목이 아니게 되었다.
대신에, 마법력 시험이 두 종류로 분할되었다.
각각 기초 마법력 시험과 마도구 조작 시험이다.
이것들에 대한 자세한 내용은 이전의 클레어님과 내가 받았던 것을 기억해주면 고맙겠다.
각자 독립한 것이다.
학생들이 지금 듣고 있는 교양의 과목도 기본적으로는 기존과 다르지 않다.
학원은 차세대를 짊어질 인재를 키우는 곳이기 때문에 그런 사람들에게는 어느 정도 교양도 요구되기 때문이다.
다만, 묻는 교양의 내용에는 약간의 변경이 있다.
특히 역사에 관한 설문은 옛날 역사에 관한 것이 깎였고 그만큼 근현대에 관한 것이 늘어나고 있다.
이 근방의 흐름은 21세기의 일본과 같은 사정이라고 할 수 있을지도 모른다.
"제한시간은 60분입니다.그럼 ......시작"
학생들이 일제히 시험지를 뒤집었다.
그 뒤로는 바삭바삭 연필 소리만 조용히 울렸다.
「……」
왕립학원에 입학을 허락받을 만한 우수한 학생이 커닝 같은 안이한 비리를 할 수도 없지만, 일단 일이기 때문에 감독 작업은 성실히 한다.
나는 마법저해 마도구가 제대로 작동하는지 확인했다.
문제없이 작동하고 있다.
이는 주로 풍마법 텔레파시를 상정한 비리 대책이다.
마나리아님이 예전에 사용했던 것을 아실 것으로 생각하지만, 텔레파시를 사용하면 술사간에 자유롭게 부정이 생기게 된다.
이외에도 학원이 상정하지 않은 것과 같은 마법에 의한 부정이 저질러지지 않는다고는 할 수 없다.
그런 일이 없도록 교양 시험 중에는 마법의 사용은 일절 금지되어 있다.
「……」
소리를 내지 않도록 조심하며, 천천히 학생들 사이를 걷는다.
몇몇, 내가 담당하는 마법실기를 이수하고 있는 학생들의 모습이 보였다.
우선, 라나=라아나
예의 나에게 열렬한 접근을 걸어오는 아이이다.
시험시작한지 얼마 되지 않았는데 라나의 답안지는 절반 이상이 채워져 있었다.
공부는 잘 못한다고 하던데, 저건 겸손했던 걸까?
하고 생각하던 중 연필을 굴리기 시작했다.
우이
「~~~♪」
그대로 척척 응답란을 채워가는 라나
결과는 기대할 수 있을 것 같지 않다.
다음으로 모습을 발견한 것은, 마찬가지로 유크레드 출신의 이브=눈이었다.
그녀의 답안은 3분의 1 정도가 채워져 있다.
가볍게 흘려 읽은 한, 모두 정답이었다.
우수하다
문득, 이브와 눈이 마주쳤다.
「……!」
또 증오어린 눈으로 눈총을 받고 말았다.
라나에 따르면, 나는 이브의 애인을 빼앗은 것으로 되어 있는 것 같은데, 정말 왜 그런 오해가 생기고 있는지.
이브와는 한번 차분히 대화하고 싶은데 아직까지는 그 기회를 얻지 못하고 있다.
마지막으로 눈에 띈 것은 요엘=산타나
요엘은 머리를 빡빡하게 쓰면서 답안지로 가고 있다.
아무래도 고전하고 있는 것 같다.
답안지를 훔쳐보니 아직 거의 묻히지 않았고, 묻혀있는 대답에도 드문드문 오류가 보인다.
공부는 잘 못한다던 것은 겸손하지 못한 것 같다.
그 후로는 별다른 문제도 일어나지 않았고 교양 시험은 끝났다.
나는 해답지를 회수하고 교무실로 돌아갔다.
"아, 클레어님"
"레이, 감독 역할 수고했어요"
클레어님이 계셨다.
답안을 안고 있는 걸 보니 그녀도 교양 시험감독을 마친 뒤인 것 같다.
"클레어님도 수고 많으십니다.
"올해의 학생은 우수하군요.평민이라고는 생각되지 않는 정답률이에요"
"클레어님, 평민이 아닙니다.시민입니다"
"오, 그랬군요.실례했습니다"
오호하고 속이고 웃는 클레어님
좀 빠진 곳도 멋져요.
"클레어님의 반은 우수한 아이들이 많으니까요.내가 보기엔 평범하던데요?
"그럴 거예요?
"네"
학원이 했던 개혁 중 하나가 능력별 반 편성이라는 것이 있다.
학력에 맞게 반 배정을 한다는 것이다.
여기에는 반대 의견도 많았지만 최종적으로는 교장인 트리드 선생님이 밀어붙였다.
트리드 선생님을 잊은 분들도 많다고 생각하기 때문에 설명해두자면, 그는 왕국 유일의 삼중속성자(트라이캐스터)이며 왕국의 마법문화에 지대한 공헌을 한 인물이다.
선생님은 진작부터 학생을 획일적으로 반배정하는 것에 반대했던 것 같다.
이상적으로는 학생들을 공평하게 다루는 것이 좋겠지만 실제 문제로서 소양이나 능력은 개인차가 있다.
그 차이를 무시하고 같은 수준의 강의를 하는 것은 결국 학생들 모두에게 불행한 일이라는 것이 트리드 선생의 지론이다.
나도 대체로 찬성한다.
사람마다 레벨에 맞는 수업을 듣는 것이 성적은 절대로 오를 것이라고 생각한다.
어떤 단계에서 실패하는 자가 그 실수를 방치한 채 더 윗단계의 수업을 들어도 좋아서는 안 된다.
클레어님은 또 다른 의견을 가진 것 같던데.
그런 생각을 하면서 답안지를 채점계 선생님께 건넸다.
"다음은 기초 마법력이네요.
"예, 올해는 어떤 일재가 숨어있을지, 너무 기대되요"
그런 말을 하는 클레어님은 정말 즐거워 보인다.
클레어님은 그때까지 숨어있던 재능을 조명하는 것을 무상의 기쁨으로 삼고 있다.
예전에 내가 교사에게 적합할지도 모른다는 식의 말을 했었는데 나도 정말 그렇게 생각한다.
하기야, 클레어님의 경우, 기대가 너무 커서 가르치는 방법이 조금이나마 스파르타인 것이 옥에 티인데.
"클레어님, 재미있을것 같네요"
"응, 뭔가 잘못됐나요?
나의 한마디에, 클레어님이 신기한 표정을 지었다.
"아니요, 안되는건 없는데요"
"그럼, 어떻게 된거야?
"......아니요, 역시 좋아요"
"뭐가 말하고 싶은거야? 똑똑히 말해라.
클레어님이 나를 재촉했다.
에, 하지만 말이야.
"쩔쩔매지 않아요?
"쩔쩔매는 말을 하고 싶은거야?
"질문에 대해 질문으로 답하는 것은 좋지 않아요.
"그걸 말한다면, 처음에 질문한건 저예요.좋으니, 할말이 있으면 말해라"
으음.
아니, 말해 버려.
"외로워요"
"네?
"클레어님이 매일 충실한 교사생활을 보내시는 것은, 저로서도 너무 기쁜 일이지만, 챙겨주실 수 있는 시간이 줄어든 것은 단순히 외롭지만 발버둥치"
"자, 잠깐 ......!
클레어님이 황급히 내 입을 막았다.
"레이! 여기는 학원, 그것도 교무실이에요!? 갑자기 무슨 말을 꺼내는거야!?
"이모가,"
"오, 미안해요"
클레어님이 손을 놓아주셨다.
"별로 괜찮잖아요.숨기고 있는 것도 아니고"
"그런 문제가 아니에요,"
클레어님과 나는 둘의 관계를 따로 숨기고 있지 않다.
공개적으로 어필하는 것도 아니지만 그래도 동료들의 거의 모두가 알고 있다고 생각한다.
개중에는 우리가 학원생일 때부터 있는 선생님도 있기 때문에 나의 열렬한 접근을 지켜본 사람들도 적지 않다.
"공사의 구별은 지으시오.성적 소수자가 성적인 측면만 강조해서 볼 수 있는 건, 레이도 싫어한다는 거지? 스스로 편견을 조장하는 짓 해서 어떻게 하는 거야"
"래서-"
클레어님이 하는 말은 전적으로 옳다.
그래도 나 상당히 참았는데?
클레어양 성분의 공급 부족이 한계인 것이다.
"......하아......오늘 하루 참아돌아가면 충분히 이뻐해드리겠습니다"
"진짜요 ! ?
"반가워, 레이 라니까, 가끔 메이나 아래아보다 정신연령이 어려 보일 때가 있죠?
"클레어님에게 바부미를 느낀다" (*1)
"바부미...... ?
"아니요, 아무것도 아니에요"
안 된다
참아, 참아.
"약속이에요,클레어 님"
"네, 그러니까 성실하게 일하세요?
"물론이죠!"
나는 오후의 마법관련 시험감독도 성실하게 근무했다.
그날 저녁은 오랜만에 클레어님을 능통히 여겼다는 말이야, 말이지.
*1바부미
일본의 속어.사랑스러움이나 모성을 느끼는 것.