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昨日PFLSの最終話をアップしたのですが該当の漫画は作中だけでは説明のつかない要素、不自然すぎる描写やあまりにわかりづらい描写のオンパレード過ぎて解説に必要性を感じてしまったのでちょっとfanboxのブログ機能を利用して記事を残していこうと思います。


まずはじめに今回の漫画に限った事ではないのですが、私は普段から内容の理解のために必要な前提知識(主に過去の自作品や他の方の描いておられる作品)をセリフ一つ・どうかすると1コマだけぱっとアイテム描いて済ませてしまう事が多く、それは

「必須部分さえ伝わればよいのであって読者さんに全てを理解してもらおうと考えるのは描き手のわがままである」という気持ちと「全てを読んで理解してくれるであろう人が確実に一人&私の思い過ごしでなければ更に5人くらいいるのを知っているのでそれだけでもう充分だな~」という二つの理由によるものです。

ただ今回はどういう話であったかを出来る限り多くの人に伝えないと交流作品を頂いた方に対して礼を書くことにも繋がりかねないな……と思ったのでちょっと複数回に分けて解説をさせていただければと思います。




【大前提】


この作品の基本ベースとなっているレイオン将軍のハバカリに対するすさまじい厚遇に関しては

歪斗さんの書かれた小説『新たなる戦い』 における将軍の心情その他をベースとして考えております。(レイオン将軍に関してはまた後ほど別記事で解説します)


歪斗さんの上記の作品はハバカリの名をノーザリア帝国の歴史書の一文に確かに残す戦いをした者がいる……という内容でした。

それを受けて私自身の最終話のテーマも同じように「ハバカリの存在を確かに示す本がある」に帰結させたいと思い「民間レベルではコルヌゥ君が本としてその活躍を残してくれた」という内容にしました。


またハバカリは最終的に公国を建てたのでノーザリア連邦の歴史書・あるいはグラーツ公国の歴史書の中にも名を遺せるとは思いますが、それらすべてが後世まで残るかどうかは微妙な所ではないかと考えています。


それはkbryさんの描かれた漫画『行こう行こう火の島へ』内でグリードさんが「統一したら他国の歴史を消すのもよくある」というセリフの示す通りであり

さらに公式ED『最先へ至る歌』にて「その後、60年間ラスト大陸で最も平和な治世が守られた。」という一文から60年後にまた戦争が起きる可能性もあり、その最中で公国が潰れて歴史が消失する可能性も大いにあるからです。



ハバカリというキャラクターは「何もできず残さず死んで最初から自分などこの世にいなかったようになってしまう」……という事を恐れており、それを避ける為歴史の中に自分の存在を刻むことが全ての原動力となっておりました。

(参照:第8話盗人卿と竜使い 今見返すとこの書き方だとちょっと説明足りてないですね、ごめんね……)


最終的に後世に名を遺すという夢は

・一つは自分と仲間たちと、何より自分を領主たらしめた領民によって

・一つは長寿の物書きミヤマさん&コルヌゥ君によって

・一つは書記官リル・フィマートとレイオン将軍によって

合計三つの形で叶えられました。

いずれか一つが潰えても何らかの形できっとそれは未来に残るのではないか……というのが最終話のベースとなっております。


色々試行錯誤したのですが、作中どうあっても『新たなる戦い』に関する描写を入れる事が出来なかったのでこちらの解説に代えさせていただきます。


歪斗さん本当にありがとうございました!


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