影には立体感を出す以外にも役割があります (Pixiv Fanbox)
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影は光源からの陰影を意味するだけじゃなく色々な様々な役割をしています。今回はその役割について解説をします。
影の役割は大きく分けると2種類
影の意味(役割)は大きく分けると2種類に分かれると思います。
・物の立体感を表現するための影
・演出的な狙いの表現するための影
まずはこの2種類のうちのどちらの影を描いているのを意識して描くようにすると良いでしょう。
具体例を順番に説明していきます。
立体感を表現するための影
立体感を表現するための影とはキャラクターや物体の陰影を指します。物体を立体的にに見せるための表現です。
陰影の無い立方体より陰影を付けた方が面がハッキリとして立体的に見えると思います。これをキャラクターにも応用します。
光源からの光の向きを意識して陰影を付けてみました。この立体感を付ける影の役割は割とイメージがしやすいと思います。
演出的な狙いを表現するための影
演出的な狙いを表現するための影とは、立体感を表現するための影とは違い、光源からの影だけでなく、状況に合わせた影付けの表現のことです。
具体的な内容は次の3つです。
・心情を表現する影
・状況を表現する影
・距離を表現する影
【 心情を表現する影とは 】
キャラクターの不快感(心情)を影で演出しています。光源からの影を考えると目元に影が付くことはありませんが、演出として目元に影付けをしています。
左:演出影なし
右:演出影あり
【 状況を表現する影とは 】
木陰にいる状況なのでキャラクターに木の影が落ちているよう表現してます。このように周りの状況に応じて必要な影を加えることで、キャラクターがどこにいるのか、周りに何があるのかを演出することが出来ます。
木の影を加えることで、周りに木が合って、キャラクターは木の下にいるということを演出できます。
【 距離を表現する影とは 】
手前のキャラクターに影を付けることで、手前と奥の距離感を演出しています。
手前のキャラクターに影を入れることで前後関係がハッキリして、奥のキャラクターに視線を集めやすくなったと思います。この距離を表現する影は細かなところでも使用し出来ます。
例えば、このように歩いているポーズの場合、影を付けることで奥行きが表現できます。どちらの足が前に出ているのかを分かりやすくなったと思います。