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【ケモノ吹奏楽部 第一話】 オーケストラといえば華やかなイメージで、ステージ一面に繰り広げられる美しい奏に皆が心を奪われる。それらを興じるのは、演奏家のプロたちで、幼少期から鍛え抜かれた音感を武器に、様々な楽器がまるで舞台で可憐に舞うかの如く美しい音色で人々を魅了する。 演奏を力強く終えた後の、割れんばかりの拍手喝采。生きていることを唯一実感できる至福の刻。この幸せを浴びながら、これまでの幼少期からのつらい音楽指導を振り返ったとしても続けてよかったと安堵する演奏家たちのなんと多いことか。 ・・・というのは、上位の交響楽団。 確かに生を実感できるほどの充実感や達成感を感じることができるものの、それはあくまで生活が保障されている場合であり、生活が保障されていないとその興奮は半減、いや五分の一くらいまで冷めてしまう。音楽家で飯を食べていけるのはほんの一握り。いわゆるやりがい搾取の部類に演奏家は該当すると思っている。 そんな私、間宮(まみや)が自信をもって断言する。トランペット拭きで生計を立てていくなど絶対にムリ!達成感や充実感は得られるけども、それが終わった後の虚無感と明日からどうやって行こうと考える不安感。。。没頭できる楽器演奏に現実逃避しているだけみたいな毎日に、将来の漠然とした不安が付きまとってくる。 いやでも、26歳の女性の私にとっては充分な年収なのかな。入団して5年でこの年収。いや、、、でもさすがにコンビニのバイトのような年収では・・・生計を立てていくだけで精いっぱいだ・・・。 もともと音大卒の私。大学卒業した後は音楽の教員を目指していたんだけども、やっぱり演奏していくことに夢を見ちゃったせいで、この交響楽団に入団したわけ。もちろんありとあらゆる有名どころの交響楽団を受けたけども、結果全敗。そんな中で教授のツテで運よく拾ってもらったのが今の楽団ってわけなの。。だからまぁ、文句は言えないんだけどね・・・。男勝りな正確なせいで、この年でも彼氏無し。結婚の道は遠いわけで、玉の輿は宝くじ一等でも当選するくらいの確率だと思っている。あーあー、もう全てにやる気がでてこないよーーー! さてそんなある日、細々とした楽団に所属している私にこんな話が舞い込んできた。 「ケモノ吹奏楽・・・?」 ケモノといえば動物、動物が吹奏楽をするってこと? サーカスの曲芸の類なのかとも思ったけども、プロデューサーの隣に座っているMT社の木更津さんからお話があって、その内容が・・・ どうやら演奏者が動物に扮して演奏するというもののようだ。 ・・・それってズーラシアンがすでにやってるやつなのでは・・・? ズーラシアンといえば、顔が動物の着ぐるみで演奏する大人気のプロの交響楽団。着ぐるみとは思えないほどの滑らかな演奏と演技と不思議な世界観で人々を魅了している。 ・・・ということは、それを真似るってこと・・・? んー、あんまり気が進まないなぁ。二番煎じであんまり期待できないし・・・なにより模倣ってのがなぁ・・・。 でもまぁそんなことも言っていられない?いやいや、でも・・・。 どこの楽団も不景気。大手の交響楽団でも解散するこのご時世。 このコロナ禍では仕方ないだろう。でも何とかしないといけない。何とかしないと、夢だけじゃご飯は食べていけない。 私たちにそんな悠長なことを考えている暇はなかった。 結局、MT社との話がスムーズにまとまったようで、提携しながら私たちの楽団が運用されていくことになった。 MT社から提案された、この楽団を大いに盛り上げる秘策。 ケモノ吹奏楽の構想、 それは全身着ぐるみのウサギさんが1匹オーケストラの中に紛れ込んで演奏するというもののようだ。 え・・・たった1匹?それも全身着ぐるみ・・・?どういうこと? そもそも、オーケストラの演奏は時に2時間を超えるときがある。一方で全身モフモフした着ぐるみは、空調がきいているとはいえ30分間が限界といったところ。おまけに、その着ぐるみを身に着けながら演奏を強いられるとなれば・・・30分がいかに過酷なものか容易に想像がつく。 それに、1匹だけとはいったいどういうことなのだろうか。1匹だけでは何もインパクトを与えられないんじゃないか?紛れて演奏しても、それこそ紛れてしまってよくわかなくなってしまような・・・。 説明を聞くだけじゃ全くイメージが持てなかった。 ってか、どうして私とプロデューサーとMT社の方しかこの情報を展開されていないのかな・・・。 そして、最大の謎。着ぐるみの中に抜擢されたのは、なぜか私、間宮だった。。 いや、普通男がする仕事でしょ?着ぐるみだよ着ぐるみ・・・! 着ぐるみなんて暑くて重くて重労働で・・・おまけに中って汗臭いんでしょ・・・(笑) そんなの着たら、メイク落ちちゃうじゃないの・・・!しかもそんなの着ながらトランペット拭く!?そんなこと不可能にきまってるじゃないの・・・? 着ぐるみの中の人になったことは無いけども・・・ でも・・・ま、まぁ着ぐるみに興味が無いって言ったらウソにはなるけども・・・。 そう・・・。実は私は・・・。 私は、よくデイズニーランドにいってキャラを取り巻くる、いわゆるDヲタなのだ。 けども、ある日を境になんだかキャラクターをキャラとしてみることができなくなったというか・・・キャラクターのことを単に着ぐるみの中で頑張って演じる人にしか見れなくなってしまったのよね・・・。 そのある日、私はデイズニーランドに行って、大人気キャラクターのテディベアのキャラに会いに行った。その子は女の子のキャラでとってもかわいらしくて、動きも非常にキュート、私の最推しのキャラだった。 私はそのキャラに本当に夢中で、いつも写真は1000枚以上撮影するほどのヲタだった。 そんなにドはまりしていたんだけどもね・・・・。 その日は7月で非常に蒸し暑い日本らしい炎天下の日。 ちょうど海沿いに位置する遊園地なせいで、潮風も相まって不快指数はMAXなこの日も、やっぱりテディベアの子たちのグリーティングがあった。 もちろんキャラクターたちの中には人が入っていることなんて重々承知の上。でもそれを感じさせない演技や世界観で、私はいつも実際に生きているキャラクターとして触れ合っては写真を何枚も撮影して満足していた。 でもその日は少し違った。 グリと撮影を終えた私は、そのスポットから少し離れた場所で、満足そうに撮った写真のプレイバックをしていた。 と、そんなん時だった。目の前に突然現れたテディベアの女の子!ちょうどグリを終えて、お化粧直し(?)のために楽屋に戻るそうだ。 突然現れたキャラクターに興奮した私は、思わずハグしてほしいポーズをとった。 一刻も早く楽屋に戻したいキャストがいる中で私の存在は結構迷惑なんだと思うけども、そのキャラクターはとっても親切!私めがけてハグのポーズで小走りに近づいてきた。 嬉しさと感動で私は舞い上がっていた・・・。 と、その時だった。 テディベアの女の子は何かに躓いて、、、 そのまま私にめがけて倒れてきた!! 仰向けに倒れた私の上に、ドーンとのしかかってきたキャラクター。 わぁああああーーー!! 幸いそこまで大きい衝撃ではなかったので、かなりびっくりしただけで済んだ。 周囲から見たら微笑ましいハプニングとして見ていたことだろうけども・・・ちょっと痛かったかな・・・(笑) 私にのしかかるキャラクター。 も~テディベアちゃんったら~!ってくらいの気持ちでマスコットを起こそうとした。 ん?上にのしかかったおかげなのか、そのキャラクターの置かれている状態が色々とわかってしまった。 マスコットの心拍数が異様に高く、そしてモフモフした着ぐるみの皮があまりにも火照っていることに気が付いた。 おまけに・・・肩や首回りが異様に濡れている様子もわかったし、視界になっているであろう鼻の部分からポタポタと汗が私に降りかかってきた。 特に、首を隠しているファーの部分。湿っているという表現では表しきれないほどに、少しでも押したら簡単に染み出してくるくらいに、ぐっしょりとビショビショに湿っていたのだ。。。 恐らく、中の人の汗が着ぐるみの分厚い生地を通し越して外に染み出してきてしまったのだろう・・・。 ・・・テディベア・・・ちゃん・・・? ヨイショっと謝りながら立ち上がるマスコット。周囲の係員の人も焦って私に平謝りの様子だ。私もまったくけがもなく、嬉しいハプニングだったという程度で済ませることができた。テディベアの女の子はそのまま元気よく楽屋の方に向かって消えていった。 ・・・キャラクター、テディベアの女の子・・・着ぐるみ・・・・。 熱気とグショグショに濡れていたモフモフの着ぐるみ。 あぁ・・・・中の人はこんなにも頑張って着ぐるみを演じて、私たちのために暑くても苦しくてもそんなそぶりを見せずに頑張っているんだわ・・・。 この出来事以来、私はキャラクターのことをそんな風に思うようになってしまったせいで、どうしても“着ぐるみ”としか見れなくなってしまったのだ・・・。 それに、そんな着ぐるみの中で過酷さに耐えながら必死に演じている誰かに、なんていうか、心がザワザワするというか・・・ちょっとだけなら、着ぐるみの中ってどんな世界なのか体験してみたいなとも思ったり・・・。 ってな状況の私に、着ぐるみの中の人として舞い込んできたこの話。 そんなに気は乗らないけども、、、、ま、まぁ一度どんな感じなのか体験してみてからでも遅くはないかしら…ね。 結局私は、オーケストラの中に混じるウサギさん役として抜擢された。 何枚もの覚書やら契約書やらに目を通してサインをして完了。 まぁ、着ぐるみの中の人として適正なければ別の人がやるまでだし…。ちょっと着ぐるみ興味あったからどんな感じなのか楽しみっちゃ楽しみよね。 話の最後に、着ぐるみ手当てが、今の給与の3倍を超えていたことに衝撃を受けて、この仕事を引き受けてよかったと心底思ったのはここだけの話。 いやでも、こんなに高金額な給与、、、やっぱり仕事としてはキツイのかなぁとも思って少し不安になるものの…いやいや、お金がなかったこれまでの生活にオサラバできると思えば、未来は明るいはず・・・よね!! そんな打ち合わせがあってから1か月後。私は都内某所のレッスンスタジオと称された建物に来ていた。外は7月の晴れ晴れとした、でもかなり蒸し暑い日だった。 建物に入り、入管受付を済ませて中にレッスンスタジオに入ると、そこには目の前に鏡が付いていて、広さは20畳くらいはあるであろう広々としたダンススタジオがあった。そこにはすでにMT社の木更津さんと、あと見たことのない女性の方が一人いた。 入室してしどろもどろしている私に話しかけてきてくれた女性の方。 「こんにちは。あなたが間宮さんね。私はMT社でアクトレスをやっている清水と申します。しばらく間宮さんのレッスンを担当します。よろしくお願いします。」 丁寧にあいさつをしてくれた。そう、着ぐるみを身に着けて演奏となると、やっぱり素人じゃ成り立たない。それなりにレッスンが必要ということで、MT社の方が直々に指導してくれることになった。 しかも、このレッスン中にも給与とは別に手当てが支給されるとのこと。うん、今の私にとっては願ったりかなったりの環境だわ・・・! こうして簡単にあいさつを終えたのちに、木更津さんは外に出て行ってしまったと思うと、大きなプラコンと飲み物沢山をスタジオの中に搬入してきた。プラコンの中には例のウサギの着ぐるみが入っているようだ。軽く清水さんへ説明すると、本当にどこかへ行ってしまったようだ。 広々としたスタジオに清水さんと2人きりになった。 「さて、初めにレッスンを受ける前に…あなたの商売道具のトランペットは持ってきたかしら?それも使ってレッスンするから、着ぐるみに変身する前に準備しておいてくださいね。」 と、清水さんから説明を受けた。 プラスして、こんな不思議な質問もあった。 「あと、契約書にも書かれていたし、説明も受けたと思うけども、着ぐるみの中ってほんとに気持ちよくなっちゃうからきっと沢山処理してきて慣れてきたと思うけども、今日は大丈夫よね?生理って重なってないわよね?」 ____________________________ 【ケモノ吹奏楽部 第二話】 へ? ど、どういうことですの・・・?着ぐるみ着ることと生理と何か関係あるの・・・?あ、いやでも汗を沢山かくし、ナプキンに汗が染みてぐちゃぐちゃにならないように生理の時は避けるとか・・・?いや、でもそんなことは関係ないはずよね・・・。 あぁ、そうだ・・・話の中にあった謎のキーワード。“気持ちよくなっちゃう”って・・・どういうこと? 清水さんの説明を受けて上の空だった私を見て、ハっと気が付いた清水さん。 「え・・・うそちょっと・・・!・・・木更津さんきちんと説明しなかったんだわ・・・もう・・・!!ありえないわよ・・・着ぐるみの刺激を前日のオナニーなしで乗り切れるわけないじゃない・・・。事前に果てまくっておかないと、中で地獄見るってさんざん忠告しておいたのに・・・もぉ!」 いきなり卑猥な単語が飛び出してきて結構引いた私。一体何の話をしているのかも理解できなかったし・・・ちょっと怖いなって思ってしまった。 まさかAVの撮影が始まったりしないわよね・・・! 「あ、あの・・・ちょっと怖いのですけども・・・清水さん、私大丈夫なのでしょうか・・・?今日はあくまで着ぐるみ着用と演奏のレッスンって聞いていたのですが・・・」 恐る恐る不安な気持ちを清水さんに尋ねてみた。 「・・・そりゃぁそうなるわよね・・・。ごめんなさいね。でも、これはもう決定事項だから、できるだけ耐えてほしいの。この着ぐるみにはね…」 そういうと、この着ぐるみの特徴について教えてくれた。 ・・・ ■普通の着ぐるみじゃないこと。 ■クーリング機能が付いていて、着ぐるみの暑さを全身から取り除き、中の人を超長時間演技可能にするシステムが搭載していること。 ■クーリング機能のトリガーは中の人の絶頂であること ■私の中に常にディルドが挿入されっぱなしで演技しなきゃいけないこと そして、今回の着ぐるみにはこれまでのMT社には無い機能があるとのこと。 それは、トランペットを着ぐるみの口に挿入した瞬間に、中の人を気持ちよくさせる機能が発動するとのこと。つまり、演奏中にどうしても気持ちよくなってしまうから、それに耐えながら演奏しなくちゃいけないということ。 SFエロ小説でも読んでいるかのような錯覚に陥る私。 実際にモコモコしたウサギの着ぐるみの内側に、男根を模したシリコン製のディルドが備わっていた。股間のちょうど・・・私の大事な部分のところに。。。 こんなエッチな着ぐるみだなんて知らなかったし、そんな着ぐるみの中で快感まみれになった状態で演奏なんて・・・できっこないよ。。。 改めてこの給与が高くなっている理由が分かった気がした。 着ぐるみの中に入って・・・私のアソコをグちゅぐちゅ刺激されちゃうってことよね・・・。うぅ・・・想像するだけで気持ちよさそうで・・・苦しそう・・・ ってか何回もイクことになるってことよね・・・。着ぐるみの中で・・・。そんなことって・・・本当にあっていいことなの・・? ってか、私がなんでそれに抜擢されたのかしら・・・。 色々と私は思考を巡らせて、目は泳いでいたと思う。説明を聞きながらそんな状況だったからか、清水さんは優しく私にしてくれた。 「大丈夫よ。私もね、着ぐるみの中で何度も何度も気持ちいいことされまくっちゃって、いまだにこの快感になれなくて、歯を食いしばって耐えることも多いのだけども、日常では味わえない快感で今では病みつきになってるの・・・♪心配しないで、あなたはきちんと属性調査では優等生の部類なのですから♪」 属性調査・・・?なんですかそれはと尋ねようとしたときに、私の下着がびっしょり濡れて、履いていたパンツにまで染みていたことに気づいて、急いでそのことを隠そうとモジモジしだした。 けども、さすがに女性の前では・・・隠せなかったみたいで。その動きを見て清水さんはピンと来たみたい。 「うんうん、大体この説明を聞いて、あなたのようにしっかりとした“属性”を持った人なら・・・あー、やっぱり。アソコがびしょびしょになっちゃうわよね(笑)ぜんぜん恥ずかしいことなんかじゃないから、心配しないで♪私もそうだったし・・・ね♪」 うぅ・・・恥ずかしいわよ・・・初対面でそんな私の興奮しているのを見られるなんて・・・。 ・・・ん?私自身、なんでこんなに興奮してドキドキしているんだろう・・・。着ぐるみの中で刺激される自分にドキドキしていたのかな・・・。うぅ・・・変態すぎるってさすがに…💦 属性調査について清水さんは私に教えてくれた。MT社の着ぐるみの中の人になるためには、倍率は1000倍を超える中から選ばれること。そして、その適合者というのは着ぐるみの中の人に対して並々ならぬ興味を持っているということなのだそうな・・・。 ど、どういう側面で私が着ぐるみの中の人に興味を持っているってことが分かったのかしら・・・。あまりにも的確に私の嗜好の部分、たとえば、着ぐるみの中の人が真夏で演じているとザワザワしてくるとか、つなぎ目の無い、あるいはわかりにくい着ぐるみだとグっとくるとか、モコモコモフモフで動きにくい着ぐるみに萌えるとか・・・そういう点は私はすごく好きで、そんな側面を全てMT社の人たちは見抜いていたそうな。 は、はずかしい・・・私のフェチな部分がこんなにも明るみにされるなんて・・・💦 確かにネットの検索状況を拾ってビッグデータ解析すれば、簡単に割り出せるようにも感じるけども、プライバシーいったいどうなってるのよ💦怖いなぁこの世の中・・・。 と、あらかたMT社についての着ぐるみと、その特殊性についてレクチャーを受けた私。 内心、興味半分、恐怖半分といったところかな・・・。こんな重大で大変そうな仕事を私がこなしていけるのかなという感情はどうしても付きまとった。 「さてさてっと。話ばかり聞いていてもよくわかんないでしょ?実際にやってみないとわかんないことって多いわよね。それでは、間宮さん、準備はいいかしら?」 ということで、ウサギさんに変身する時間のようだ。 着ぐるみを着る際は全裸になって中に入るそう。前まではインナーを着込んでから中に入るスタイルだったみたいだけども、最近の研究で着ぐるみの質が相当変化したみたい。生身で中に入るだけでOKとのこと。 着ぐるみの中に全裸で入ること自体違和感ありありだったけども、フーンという具合に受け流し、まず全裸になる前にウサギの着ぐるみと対面した。 少し黄色かかった、少し毛の長めのフェイクファー。手触りは抜群に気持ちいい。ロップイヤーのウサギさんで、リアル系でもなくて顔は少しデフォルメされていて、子供受けがよさそうなとってもかわいらしい感じ。球団マスコットみたいになるまでデフォルメされているわけではなくて、どことなく趣味で着ぐるみ活動しているような、ケモノ系着ぐるみのような印象があった。ふわふわとした丸い尻尾がとってもかわいらしい。ん?ちょっとだけ胸がふっくらしている?女の子ってことをアピールしているみたいね・・。 ニッコリ笑った口にはトランペットを挿入できるくらいしっかりと穴が開いていた。ただ、演奏していないときは蓋が締まっているように、赤い幕のようなものでおおわれている。うまく中の人を隠せるような構造をしている。 視界は目から。顔にとてもフィットする構造のよう。あと特徴的なのは手だ。全身長い毛でおおわれているものの、手は人間のように5本指でリアルな感じ。ちょうどキティーちゃんのようなストレッチファーで覆われたモフモフしてピッチリした手。これならしっかり演奏できる器用さがあるように見えた。 さらにさらに、この着ぐるみの最大の特徴、それは全部が一体型になっているということ。足や手、さらに頭まで全部つながっている。自分で着るのも脱ぐのも無理な構造のようだ・・・。 こんなにもかわいらしいウサギさんなのに、しっかりと中の人を密閉する構造になんだかとてもゾクゾクしてしまった・・・。 「それじゃあ、全部衣類を脱いで、ここの箱にまとめて置いてくださいね。裸になったら、次に、よいしょっと・・・!結構重たい着ぐるみね・・・!背中からウサギさんの中に入っていってね。」 そういいながら、着ぐるみの背中のファスナーを開けてスタンバイしてくれた清水さん。 こうして促されるままに全裸になった私。 背中に開いたファスナーから、まずは足を中に入れていく。中は真っ黒なビニールのようなゴムのような、何とも言えなグニャっとした素材で覆われていた。なんとも暑そうな・・・。 足を挿入すると、その着ぐるみはぴったりと私の肌に吸い付いていくかのような、そんな着心地で私を包んでいった。 「よし・・・と。次は、さっき説明した部分ね。最初はローション塗って挿入するんだけども、これだけ濡れてたら大丈夫ね…♪」 私は顔を真っ赤にしながら清水さんに向かって少し怒ったような素振りを見せた。清水さんはゴメンゴメンと半笑い気味に私と冗談をかわした。 そして、次に大事な部分に 「・・・んんんぁ・・・・ぅ」 思った以上に太くて結構硬いじゃないの・・・!家に置いてある、自分専用のディルドはこんなにも太くて硬くなくてもっと柔らかいのに・・・。んぁ・・・刺激が強すぎるって・・・こんなの挿入しっぱなしじゃ・・・歩くだけでも・・・んんんぁぅ・・・。 私はその気持ちよさに目をつぶって耐えていた。 「大丈夫かな・・・?今の動いていない状態だと刺激がほとんど無いと思うから少し違和感があるくらいかな・・・?違和感は慣れるしかないから・・・ちょっとだけがんばろうね」 う。うそでしょ・・・。さすがにこの状態は刺激が強すぎるから、ちょっと休憩を・・・・と清水さんに言おうとしたところで、こんなことを言ってくるもんだから、必死に耐えるしかないじゃないの・・・。うぅ・・・。 顔を真っ赤にしながら挿入されたディルドの刺激に耐えていると、ようやく冷静さを取り戻してきた。 「よしよし、少しは落ち着いたかしら。じゃあ一気に着つけていくわね。」 こうして私はウサギさんの腕、手をしっかりとはめて・・・頭を被って、そして背中のファスナーを閉じてもらって、完成した! 目の前の鏡に映るかわいらしいウサギさん。目はアルミパンチになっているようで曇る心配がないそうだ。あんまりクリアには見えないけども、十分な視界だ。これなが楽譜も難なく読めそう。ただ、ちょっと息は・・・苦しいかも。 それと、、、暑い・・・暑すぎるわよ・・・。着ぐるみってこんなにも暑いの!?こんな熱い中で・・・デイズニーランドのキャラたちは、こんな中に入って演技してたっていうの・・・?信じられないわ・・・。うぅ・・・2~3分で汗ばんでくるくらい暑い・・・。 「どうかしら?ウサギさんになった気分は?」 改めて自分の姿を見てみる。ちょこんとかわいらしく短い丸いふわふわの尻尾。たれ耳で笑顔がなんともかわいらしい、全身モフモフとしたウサギさん。そんな可愛らしい自分に非常に興奮していた。 ディルドが挿入されているせいからか、立ち姿は少し内股気味だった。 「さぁさぁウサギさん。こんなポージングで練習してみよう♪」 まさにキャラクターのポーズの練習だった。 デイズニーランドで見るようなポーズの数々を清水さんから細かく教えてくれた。このウサギさんは女の子なのだから、歩き方や手の振り方は女の子のように動かすこと、ポーズも口を覆いすぎず、ギャルのようにならないようにすることなど、まさに夢の裏側といった具合のレッスンが始まった。 そんなポージングをしていくと、、、備わっているディルドが私の内部をぐりぐりと刺激して、耐え難い快感を与えてきた。気持ちよすぎて何度も腰を振ったり、その場にうずくまろうとしたけども、必死に耐えた。ポーズの度に、喘ぎ声を必死に押し殺しながら演技を続けていたが、何度も清水さんに気付かれてしまったようだ。 「間宮さん、気持ちいいのは仕方ないことですから、今日はまぁ大丈夫だけども・・・基本的に着ぐるみは絶対に話さない存在だから、どんなに大変でも声を出しちゃだめだからね?わかったかしら?」 私はウンウンと頷くしかなかった。確かに、デイズニーランドのキャラクターから声を聴いたことが無い。中の人がどんなに大変でも必死に声をひた隠しにして演じていたためだ。。。そんな苦労を今私が受けている苦労と重ね合わせて、再びグっとくる気持ちを抑えずにはいられなかった。 特訓を初めて10分くらいたった。 中ではディルドの刺激に加えて着ぐるみの生み出す灼熱地獄で、私はかなりバテバテになっていた。 清水さんはそんな様子を見て察してくれたのか、ここで少し休憩時間を設けてくれた。 この着ぐるみは特殊で、着ぐるみを脱がずとも水分補給が容易にできる。ウサギさんの口にペットボトルを挿入して水分補給ができるのだ。トランペットを挿入できるのだから、しっかりした開口部があるおかげともいえる。 喉がカラカラになって、さっそく水分補給をしようとペットボトルの蓋を開けて、キャップ部分をウサギさんの口に挿入した、次の瞬間だった。 くちゅっ・・・くちゅくちゅくちゅっ・・・ いきなりディルドが私の中で回転しながら動き始めたのだ。 私は思わず大きな声で喘ぎ声を上げながら腰が引けてしまい、ペットボトルを口から離して、床に落としてしまった。 そう、忘れていた。 トランペットを着ぐるみの口に挿入した瞬間に、中の人を気持ちよくさせる機能が発動するとのこと。 トランペットじゃなくても、ウサギさんの口の中に何かを挿入すると・・・私のディルドが元気よく動いてしまうってことみたい。。。 ペタンとその場に座り込んで快感に耐える私。ペットボトルの口を着ぐるみの口に入れていた時間は一瞬だったし、実際にディルドが動いていたのも一瞬だった。なのに私は今にもイキそうなくらい、すっごく興奮して体中がビクビクとしていた。 女の子座りしながら呼吸を整えていたところで、清水さんがすかさず対応してきてくれた。のだけども・・・ 「あらら~ウサギさん、ペットボトル落としちゃって、、、床がびしょびしょじゃない・・・どうしたのかなぁ?」 清水さんはそういうと、床の水をふき取るや否や、着ぐるみのウサギさんの口に向かって、 中指と薬指の二本を挿入してきて、ぐりぐりとかき回し始めた・・・! その瞬間、ディルドも私の中で激しくぐりぐりと回転し始めて、、、耐えられない快感が私に襲い掛かってきた。 「んぁ・・・んぁあ・・・ふぁああ・・・!!」 私は頭を振ってイヤイヤとして、突然始まった気持ちよすぎる刺激を振りほどこうとした。 と、そんなときだった。 なんと清水さんは 座っている私を押し倒して、馬乗りになったかと思うと、さらに口の中に指を挿れてぐりぐりと再び刺激を与え始めた。 「いやぁ・・んぁあ・・・きもちいいぃです・・・やめて・・・だめぇ・・・おかしくなっちゃう・・・んんあぁ・・・」 常に雷に打たれ続けているかのような激しい快楽。私の頭は真っ白になりながら、激しい喘ぎ声をあげていた。 ウサギの着ぐるみの口に何かを挿入すると、連動してディルドが稼働してしまう。今清水さんの指が私の着ぐるみの口の中に挿入されているせいで、ディルドが元気よく私をイタズラする・・・。 ・・・うぅ・・・もう。。。もう耐えられないよぉ・・・こんなにも気持ちいいの・・・こわれちゃう・・・んぁ・・・そこダメ・・・ダメだよぉ・・・気持ちいいよぉ・・・ 「んんーーー・・・イク・・・いっゃう・・・んぁーーーいいゃぁあぁあ!!」 時間にして3分くらいだろうか・・・。私は仰向けになりながら、そしてその上に清水さんが馬乗りに乗った状態で激しくビクビクと痙攣しながら果ててしまった。 あまりの気持ちよさに、絶叫しながらイってしまっていたと思う。 と、次の瞬間だった。全身を包む清涼感。非常に涼しい、むしろ少し寒いと感じるくらいの涼しさが私全身を包み込んだ。 感じている最中にこの気持ちよさ。。。中毒になってしまうくらい、病みつきになってしまうくらい、クセになってしまうくらいの快感に少し涙していた。 ・・・きもちいい・・・・・。 先ほどの激しい快感で暴れていたけども、この涼しさのおかげで少しずつ冷静さを取り戻してきた私。呼吸もずいぶん落ち着いてきた。 「ちょっと熱中症になりかけだったから、荒業してごめんね。どうしてもクーリング機能ってのがどんなものなのか体験してほしかったのよ。」 なるほどね・・・。と思うけども、ちょっと・・・強引すぎるわよ清水さん・・・。 これでこの着ぐるみがどんな仕組みなのか理解できた。 「フフっ♪この快感病みつきになっちゃうわよね・・・。そんな過酷な中で演奏しながら演技する。あくまで演技だけども、見ている人はどことなく必死さを感じるマスコットにたくさんの共感が集まるはずなのよ。けなげに頑張っている人を応援する精神、それがこのケモノ吹奏楽部の狙いなのよ。完璧じゃなくて未完成だからこそみんなが応援してくれる。そんなウサギさん、フェルメールちゃんっていう名前のウサギさんがこの交響楽団をきっと盛り上げてくれるはずよ♪」 私はぼんやりしながら、少し興奮気味の清水さんから改めてケモノ吹奏楽部のコンセプトを説明してくれたのを着ぐるみの中で聞いていた。 フェルメールちゃん。 このウサギさんの名前ね・・・。私はフェルメールちゃんによってこんなにも気持ちよくて大変な思いをしなくちゃいけないのに・・・とっても笑顔でかわいらしいフェルメールちゃんがどことなく、天使の顔した悪魔のように感じられた。 「さてと、フェルメールちゃん。果てた今がチャンスかもね。お水を飲んだら、次は演奏の練習よ・・・?」 ・・・ヨイショと起きた私は、改めてゾッとした。 トランペットを演奏するとき…この刺激を受け続けるってこと・・・? 第三話に続く

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