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え!!? と、結構な衝撃を受けたことは今でも忘れない。 とてつもなく、ものすごく汗臭い部屋だった。汗臭い男子ばかりの部活部屋の比を超えている。度を越えた汗臭いニオイが部屋に充満していた。原因は明らか。そのマスコットがあまりにも汗臭かったのだ。 男女混合の楽屋だったこともまぁ軽く驚いた。スペースの確保的にも着ぐるみ演者は雑に扱われることが多いのだが、これは見慣れた話だった。 すでに到着していた着ぐるみの中の人にあいさつし、担当者から今日のスケジュールについて説明を受けた。 3体のマスコットが登場する予定で、メインマスコットが私。そのガールフレンドのマスコットを女子高生のアルバイトの子が担当し、メインマスコットのジュニアのような、少し小柄の男の子のようなマスコットの中に、40歳後半ほどのおばさんが入ることになっていた。 ・・・控室の中、男は私だけ。 と、そんなにこれも珍しいことではなかった。周りの女性陣も、男性と着替えることなんて慣れきっていて、恥ずかしいとか嫌とかそんな感情はあまり無いように感じた。さすがに下着姿を見られるのは恥じらうが、すっぴんや汗だく姿を恥ずかしがるような女性陣はこれまで見たことが無かった。 (とは言いつつも、初めての着ぐるみを着るような女の子はさすがにオドオドするが・・・。このことについては後に記す。) スポーツ系のマスコットは、一応破損に備えて結構な数をストックしてあって、テレビ用や記者会見用、CM用に使用されるマスコットは非常にきれいなものが多い。それは予備的に使われる用の着ぐるみで、劣悪でない室内に保管されるケースが多い。 一方で、普段から実用されている着ぐるみは、連日酷使されたり、保管場所が外のプレハブ小屋に格納されていたりするためか、ファーがはがれてしまったり、黒カビが生えていたり、中のウレタンが激しく割れていたりするのは良くある話だ。汗臭いモノも別にありふれたもので別に珍しいものではなかった。 色々な着ぐるみを経験した身として振り返ると、この状況は別にどうってこともないけども、初めてスポーツマスコットを目の当たりにしたその時は、まさにこの異様な状況に衝撃を受けていた。 部屋に充満する汗臭いニオイ。それでも着ぐるみに袖を通さなければ仕事は始まらない。 ずんぐりとした着ぐるみは、足元の部分からかぶさるように入る。ファスナーのような入り口は無いタイプ。 汗臭さは…確かに中は半端なくニオうのだが、不思議と部屋の方がイヤな印象を受けた。着ぐるみの中だから汗臭いもの、という刷り込み効果なのだろうか、体が割り切ってくれたのだろうか(笑)と、ニオイで気持ち悪くなってしまうこともあるので、ここは私の体に感謝しておくことにした。 胴体と頭が一体になったずんぐりとしたタイプの着ぐるみは、主に頭やベルト部の肩に乗っけるタイプが多い。このマスコットが今このタイプの固定方法なのかはわからないが、頭と肩で支えるスタイルで、肩部分でしっかりと固定できるものだった。ある程度アクティブに動いてもズレないが、頭で支える荷重も結構なものだった。 10キロ近い胴体を着用した、次に足だ。 と、ここで気づく。このタイプの着ぐるみは足から装着しないとダメなタイプで、先に胴体を着てしまうと足を履くことが結構難しくなってしまう。 「す、すみません、あの足をつけるの手伝ってもらえませんか・・・?」 女子高生の子に話しかけて事なきを得る。ポニーテールでスポーツブラを身に着け、今にも着ぐるみの中に入ろうとしている状況の中、幾分申し訳ない気持ちにもなった。 中にがっちりとマジックテープで固定できるサンダルが入っていて、それを装着しないといけない仕様。 まずは右足。大きな足のわりにサンダルまで手を突っ込む隙間は結構小さく、女子高生に結構無理させて装着してもらったと思う。 次に左足装着だが・・・ここで思わぬことが起こった。 上に10キロ近い胴体、右足にはモフモフの大きな足。 左足を履くために上げた瞬間にバランスを崩し、そのまま右側にドン!と大きく転んでしまった・・・! ほぼ気を付けの状態で、右肩から床に転んだ。 床はタイル。だが、着ぐるみのウレタンのおかげでそこまでの衝撃は無かった。。。 周りにイスや障害物が無くて本当に良かった。 「だ、だいじょうぶですか!!?」 女子高生やおばさんが心配して、2人がかりでよいしょと上半身マスコットの私を起こしてくれた。 私は大丈夫な旨を伝えて、着ぐるみの破損が無いかチェックしてもらった。特に目の部分や周りのパーツ、破れが無いかが非常に心配だった。 2人のチェックが終わったと同時に、私も心配になって身に着けた着ぐるみを脱いで確認した。 初めから身に着けた着ぐるみをいったん外してから足を履せばよかったのだが・・・このまま行けると思ってしまったがために起こったこと。こればかりはさすがに反省した。 着ぐるみの破損は本当に一大事。その日のショーに使用する着ぐるみが破損したとなると、その日のスケジュールが全て飛ぶし、場合によっては損害賠償にもなり兼ねない。今回の件は、わざとではない事故のようなものとはいえほとんど自分に原因がある以上、責任感を感じずにはいられなかった。 前に、アンパ〇マンショーの現場で積み荷からゴロンと頭を落としてしまった役者さんがいて、むちゃくちゃに怒られていたことがあった。幸い、ショーは全て終了して片付け時に起こったものだったが、落下させた衝撃で着ぐるみの頭部に割れが生じてしまった。 FRP製でファーの無いアンパ〇マンショーのキャラたちは、割れに最新の注意を払わないといけない。ファーのかぶさった動物のような着ぐるみの場合は、FRPが割れたとしてもファーが傷ついていなければなんともなく使用できる場合が多いが、このキャラたちはそうはいかない。 FRPの素材自体はそこそこの高強度でちょっとのことじゃ割れないが、着ぐるみ自体結構な重さになるこのキャラたち。位置エネルギーがそこそこあるところからの自由落下は割れるに十分なものだった。 落下で生じた割れはそこまで酷いものじゃなかった(運搬用に布袋に入れていたこともあって)が、結局その面は修理不可能で新品と交換になった。詳細は判らないが、キャラを管理する会社に結構な額のお金を払ったそうな。 今回の件、幸い着ぐるみには全くダメージは無く、問題無かった。 すでに冷や汗で汗だくになっていた。汗臭さなんて全く感じないほど結構焦っていた。 あと、気になるといえば、倒れた衝撃で打ち付けた右肩。筋肉痛のような違和感があるし、着ぐるみを肩で支えようとするとじんわりと痛んだ。 とはいうものの、もうすぐ登場しなくちゃいけない時刻。私は着ぐるみを身に着けて会場をにぎやかした。 寸胴型の一体着ぐるみは、顔の汗をぬぐうことができるケースが多く、このキャラもぬぐうことができた。灼熱地獄であることには変わりないけども、顔に滴る汗をぬぐうことができるだけでも、不快指数を幾分下げてくれる。 回数にして4~5回ほど会場に登場して、難なくお仕事は終了した。暑すぎて、インナーとして身に着けていた軍手がびしょびしょになることは良くある話だが、マスコットの手自体もぐっしょりと濡れてしまって、何度も子供たちや大人から「うぉ!むちゃくちゃ手濡れてる」「うわぁージトっとしてるよ」「手湿ってる!暑そー!」という言葉を浴びせられていた。うん、正直悪くない気分だった(笑) 肩を痛めてしまったが、演技中はアドレナリンが出ているおかげか、肩に違和感があるものの、苦なく演技を続けることができた。 気にならなくなっていたニオイだが、終盤には体中に非常に汗臭いにおいが染みついていたと思う。インナーに至っては地獄のニオイだ。。。 ただまぁ、強烈な汗臭さで充満していた楽屋だったせいで、女性2人のニオイなんて気にすることもなく、気さくなおばさんと物静かな女子高生との会話で終始盛り上がっていた。 家の人には着ぐるみの仕事をしているなんて口が裂けても言えない。言えるはずがない。今日もデータの打ち込みの仕事と言って家を出ている。 こんなに汗臭い状況のまま帰ってくるのはさすがに怪しまれてしまうので、私は帰りにお風呂に寄ってから電車に乗って家に戻った。 ・・・ お風呂に入っているときも違和感のあった肩だが、家に帰っても筋肉痛だろうと思いつつ、数日たっても痛みがなかなかひかなかった。 そのため、接骨院に行ったら右肩の腱がズレて脱臼寸前になっているとのこと。 この間1か月、私は着ぐるみの仕事に従事することができなかった。自業自得であるが、次からしっかり気を付けようと心に誓った、そんな現場だった。 無理は禁物、肉体作業では体が資本、健康じゃなきゃやっていけない過酷なお仕事なんだなと、学生でバイトな身分でも、着ぐるみの仕事の置かれている状況(理不尽さ)に気が付き始めていた。 ⑥怪獣職人への道 大学生の夏休みは長い。8月と9月がほぼ丸々休みになる。そして、イベント業界にとっても夏休みというのは金脈であって、GWと年末年始と並び非常に多忙な時期でもある。 入れ替わりの激しい業界ゆえに、シフトの欠員はしょっちゅうで無理な対応もそこそこ発生する時期。スーツアクターとして登録されたバイトたちはとにかくマルチな役ができるように様々な経験を積む。 私も例外ではなかった。いや、正直私は大学との両立で中々シフトに入ることができず、しかもシフトの急な変更も何度もやっていたこともあって結構厄介者扱いされていたと思う。そんな私に何とかショースキルを身に着けさせるべくアレコレと社員さんは鍛えようとしていたんだと思う。 その気持ちは言われずとも凄く肌身で感じていたから、その期待には応えようとした。根っからの着ぐるみファンで着ぐるみフェチな私は別に苦じゃなかった。 だいぶ前にやらかした右肩は全快していて、ショーのシフトに組み込まれた私。今回は泊りのショー現場に向かってくれとの指示。それも、別の事務所と合同だ。人手不足が否めないこの業界ならではの組み合わせで、特段珍しい光景でもなく、このように支え、支えられといった強い関係で結ばれていることが多い。 ショーの場所はとある地方の遊園地で、人もかなり多いことが予測される。遊園地にとって一大イベントと言ったところ。 そこで任された役は、怪獣だ。 初めての怪獣役に心が躍った。 実際、着ぐるみのお仕事を始めて5か月。ここまで結構いろいろな着ぐるみを経験することができた。しかし、ほとんど汎用着ぐるみばかりのグリイベやにぎやかしが多く、贅沢な悩みであるが、そんな汎用着ぐるみに少し飽きが出てきた頃だった。そのため今回の怪獣の配役、非常にありがたい仕事だと感じた。 今思えば当然と言えば当然の配役。身長もそこそこあってガタイもよければ、怪獣の配役をさせないわけがない。 それはなぜか。 着ぐるみが圧倒的に重くて重労働だからだ。 着ぐるみ自体の重さが10kgなら軽い方。15~20kgの着ぐるみを着ながらアクションをするなんて当たり前。大きいものになると30kg近い着ぐるみも存在する。 なぜこんなにも重いのかというと、それは怪獣独特の成りと素材によるものだ。 怪獣なのだから大きい。これは当たり前だが、全体的に大きいばかりが“大きい”というものではない。手が特異的に大きい、口が大きい、尻尾が大きい、足が大きい、ツノが大きい等、およそ人間とはかけ離れた成り立ちをしているせいで、作られるパーツが重くなる。 そして素材はほとんどがウレタン。ウレタンスポンジならそんなに重くないのでは?と思うところだが、その使わる量と密度が半端ではない。ギュウギュウに使われるとそれはそれは結構な重さになる。それに加えて外皮には薄いゴムやシリコン、フェイクファーが使われるため、これの影響もあって相当重くなる。 さらに視界は絶望的に悪いものも多く、ほとんどの場合は首に作られた穴ぼこや隙間から。 一人じゃほぼ着られないし、着るときはうつぶせに寝かせた怪獣の背中から、寝ながら入り込むことが多い。怪人の場合は通常の着ぐるみのように胴体と頭が分離していることがあるが怪獣は頭も手も足も胴体も全て一体になっていることがあり、脱ぎ着で結構な時間と体力が持ってかれる。 腕立て状態で太ももや足をぐりぐりと入れていき、グイっと腕を入れ込めばあとはファスナーを閉めるだけ。ファスナー部分はチャック+マジックテープでおおわれることが多く、一人で脱ぐことは不可能だ。 初めての役としては、ウル〇ラマンに登場する怪獣AとB。 前半に怪獣Aが登場し、町を破壊したところであっさりとヒーローに倒される。その後、早着替えでラスボス怪獣Bに変身して、そして最後に正義の味方に倒されるという役どころ。 1回のショーで2体の怪獣に変身できる…!怪獣の大変さを知らない当時の私は興奮しっぱなしで、その配役と怪獣AとBのビジュアルだけで何度もオカズにしてしまったことを覚えている(笑) そして、練習の日。相変わらず無給のショー練習。この練習のためにわざわざ電車に乗ってはるばるやってくるのは本当に骨の折れることだが、憧れの怪獣に変身できるとあってその時はそこまで苦とはとらえていなかった。 今回のショーメンバーは着ぐるみスタッフだけでも自分を入れて6人と割と多めであった。音響スタッフ含めると、10人くらいいたと思う。 メインヒーロー:別事務所の男性社員(ほっそりとしたさわやか系イケメン、ショーの魅力にハマって、バイトから正社員になったそうな。30歳くらい。) 怪獣1:別事務所の男性アルバイト(大学でアメフト部に入っており、ガタイが相当良いThe体育会系な人。) 怪獣2:女子高生(華奢で本当に着ぐるみなんて来て大丈夫か?と思うほどの子) 悪の親玉:フリーター男性(謎の男性で20歳前後くらい?) サブヒーロー:事務所の男性社員(抜群の運動神経で弊事務所のスーパーエース。30歳くらい) 怪獣AとB:私 私はアメフト男に指導を仰ぐことになった。彼は怪獣職人と呼ばれるほど多くの怪獣を演じてきたらしく、その道では結構有名だそうな。 怪獣の動きはとにかく大げさ+ダイナミック+割と機敏である。 重量もあってかなり大きな着ぐるみであることが多い怪獣。機敏に動くように演じないと、かなりゆっくりなモーションになってしまうため、機敏に動くクセは必要とのこと。 あとはダイナミックや大げさというのは言わずもがな。巨大な怪獣なのだからこぢんまりした動きでは人々をおののかせることはできない。 破壊神である怪獣を演じるためには必ずダイナミックで大げさな演技が必要、とのこと、 確かに、特撮番組を見ると怪獣は意外と機敏に動くし、動きがかなりダイナミック。あんなに重くて大きいのに、まるで生きているかのように動くことができるのは、大げさ+ダイナミック+割と機敏の三要素の基本があるからだそうな。 一つ一つの動きはおおざっぱで大きくあるので、細かな立ち回りを覚える必要が無く、怪獣以外のキャラよりも覚えることは少ない。その点怪獣は利点であった。 種々色々な立ち回りをアメフト男から指導を受ける。「ガーッといってグアって立ち上がる!」「ここはグアグア~っと寄って、バチンだ!」ここまで見事に擬音まみれで何を言っているのかよくわからない指導を受けたのは初めてだった。しかも1発で演技できないと結構強めに叱ってくる。中々体育会系の厳しい指導に少しうんざりしたものの、今覚えば素人同然の私にあんなにも懇切丁寧に根気強く指導してくれたのは非常にありがたかったことなのだと懐かしく思うことがある。が、その時は合理的でない指導の仕方に歯を食いしばって耐えるしかなかった。 その日、一通りの練習が終わって、ある程度全員仕上がってきた。次はなんとなんとぶっつけ本番。(これは業界では良くある話で、練習は1回のみであることが多い。)であるが各自あとは自主練となった。 あと、前回のように、公園に人がいなかったことが幸いした。何といっても、練習はまだ恥ずかしい。一般人に、こいつら何してるんだ?大の大人がビシっとポーズ決めて何やってるんだ?といった具合になるのが未だ慣れなかった。 そして、キャラショーの前日。夜18時くらいに事務所に集合して、大きめハイエース2台でショーチーム御一行様は現場に向けて走り出した。 途中、民宿に泊まるのだが、風呂は当然なくてシャワーのみ。ベッドは無くて、床にシングル布団を敷いて寝るだけ。厳密にはベッドはあるが、社員さんや長いキャリアを重ねた人にしか与えられない。まぁ体育会系と言わなくても、ここはマナーか。そう割り切ってはいたが、夜飯は近くで寄ったコンビニ飯。もちろんこの飯代は自腹だ。 んー、その場ではある程度納得したが・・今になって飯代ですら経費で賄うことが許されないのか・・・?と思うくらいに財政状況としてはそこまで良くはなかったのだろうと懐かしく思うところ。ショービジネスで食べていくのは大変なことなのだ。 早朝5時。着ぐるみスタッフたちの朝は早い。 目覚めてすぐに宿を後にし、コンビニで朝食を補給すると、そのまま現場に向かっていった。もちろん朝飯も自腹である。幸い昼飯や飲み物(ショー後の飲み物は命綱)は出るとのことで一応安堵した。貧乏学生にとってこれ以上の出費はかなり痛かったからだ。 さて、現場に到着。少し雨交じりで霧がかかっている。そして気温は9月上旬と思えないくらいに寒い。着ぐるみにはうってつけなのだが・・・やっぱりお客さんがいない中で演技するのは勿体ないというか、がっかりする。 それなりに頑張って動きを覚えて準備してはるばるやってきたのに、多くのお客さんに診てもらえないというのは、着ぐるみ役者としてかなり残念に思うことだ。これは私だけ持っている感情かもしれないが、雨で公演が中止になったら非常にがっかりしてしまう。中にはショーをせずにバイト代はしっかりGETできるということで喜ぶ人もいるのだが、私はとにかくその日にショーを演じろと言われたら演じるまで帰りたくないような性分で働いていた。妙なプロ意識ってやつかもしれない。。。 と、お客さんが集まらないんじゃないかと思っていたのは杞憂だった。時間になるにつれて親子のお客さんが大きいお友達が結構沢山やってきた。 公演30分前にして結構な人だかりになっていた。あまり天候も良くないのに、ショーの力は偉大だ・・・。そう感じずにはいられなかった。 さて、公演30分前。 私は今日演じる怪獣たちに、今この場で初対面をした。青ビニール袋にくるまった巨大な包荷をほどいていくと、怪獣が2体顔を出した。 まず、生の怪獣たちを目の当たりにして色々と衝撃を受けた。 つづく

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