【第四話】縫いぐるみセラピー (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-09-12 15:39:30
Edited:
2021-09-13 12:46:34
Imported:
2023-06
Content
・・そもそも、縫いぐるみセラピーって、、、
ストレス解消の癒しになっているのか、ホントに・・・?
ネットでリノのような着ぐるみ情報を検索したけども一切、それらしいような情報が出てこないし、風のうわさのような、些細な情報すらも一切なし。
一体全体、本当にどうなってるんだ?ホップアップ機能の広告も、この日を境に一切見ないし。
リノの言っていた言葉を整理した。あの時は興奮しすぎてあんまり内容が頭の中に入ってこなかったんだけども、、、
・アソコはバイブやローターみたいな振動の刺激で四六時中気持ちよくなっている。
・イク寸前で突然萎えてしまう。何かの仕組みで。
・再び刺激が入ると、イク寸前まで簡単に興奮してしまう。
・そして、再びイクことができずに萎えてしまう。
この繰り返しが起こっているみたい。確かに男は、イクとネバネバのものを放出してしばらくイクことができない体になってしまう。そうなると熱中症のリスクが上がってしまう?だから、中の人はいつでも体をクールダウンできるように、いつでもイくように仕組みができているってこと…なのかな。
んー・・・それにしても、どうして着ぐるみの中でこんなにも興奮させられて苦しい思いをしながら演技させられているんだろう…。
好き好んでこの仕事をやってるのだろうか。まぁそりゃそうだろうけども。。。もし仮に中の人が強制的に中に詰め込まれて外に出られず泣く泣く演じているとしたら・・・。そうなったらそうなったでソソるシチュエーションでもあるけども(笑)
イヤイヤ。しっかり考察しないとな。。
それにしても、
「ほんとにリノちゃん、可愛かったなぁ。」
一人部屋でボソっとつぶやいてしまうくらい、本当にかわいかった。
どれだけ考えても、着ぐるみセラピーのコンセプトが良くわからない。一体、どういう癒しなんだろうか。。。俺にあれほどの着ぐるみの秘密を漏らしても大丈夫だったんだろうか…。
**********************************
縫いぐるみセラピーのあの出来事から、おおよそ1か月くらい空いてしまった。
あの出来事を受けた直後はなんとも言えない悶々とした感情を抱いていた。もう暫くは行かなくてもいいよな、なんて思っていたけども。
次の週には、もう一度リノに会いなと思ってしまう自分がいた。
ただ、行きたいのはやまやまだったのだが、いろいろな忙しいことと重なって、なかなか訪れることができなかった。
この1か月の間に、仕事で異動があった。町工場とはいっても、部署異動はそれなりにあって、新しいことを覚えるために日々残業漬け。
そんな残業漬けを癒してほしい・・・あのお店でリノに会って癒してほしいなと日に日に会いたい想いは強くなっていった。
リノの中の人が男であってもなぜか許せてしまう自分が何とも気持ち悪いというか…中が男であっても、ものすごく魅力的な何かを感じずにはいられなかった。いや、本当にネコのリノがかわいくて…。
16連勤も終わって、何とか明日は休みのとれた日曜日。前回の帰り際に教えてもらった会員権兼予約ページにアクセス。
おぉ。かなり予約に余裕があるようで、割とすんなりと予約できた。お店につくなり、待ち時間なくリノに会えるみたいだ・・・!
それにしても、このお店、俺以外にお客来るものなのか・・・?どこの日程見ても◎マークでガラ空きみたいだけども・・・。まぁいいか。
今回は前回ほどの緊張は無い。が、緊張は無いわけではない。なんというか、ワクワク感の強い緊張であることは確かかも。
今日は1時間コースに臨むつもりだ。この前は初回割引でワンドリンクだけで済んだのだが、今回からはしっかりお金がかかってくる。
15分コースチケット×4といった具合の支払い方で、30分以降のコース選択は値段が異様に跳ね上がり、さらに1時間を超えるとなると恐ろしい金額になる。きっと中の人の体力を計算してのことなのだろう。まぁ、最近の残業しまくった頑張りを考えれば、15分×4チケットの料金でも問題ないだろう。
と、次の日の日曜日。
今日も前回同様、蒸し暑い日だ。
前回と同じ道をたどり、炎天下の中、駅から歩いて着いた「縫いぐるみセラピー」なるお店。
やっぱり緊張するな…。
ビルの入り口付近まで来て、そして3Fまで階段で登っていった。
前回と変わらず、店前の扉には縫いぐるみセラピーの看板と、あの猫キャラの絵が描かれていていた。心臓が高鳴る。
ドアノブに手をかけて、勢いよく捻って、ドアを開けた。
カランカランカラン!
喫茶店のような鐘が鳴った。
「いらっしゃいませ、ご予約のお客様でしょうか?」
前と同じく、30歳くらいのスーツを着た男が立っていた。
「よ、よ、予約していた杉谷です・・・」
相変わらずの口下手だな俺は…。
「杉谷様、大変申し訳ございません。只今、リノのほうが別件対応中でして、30分から60分ほどお待ちいただくことになってしまいます。お待ちいただいてもよろしいでしょうか。せっかくお時間通りにお越しいただいたところ恐縮でございます。」
特別対応中・・・!?予約では待ち時間のない◎マークがついていたんだけども・・・。
まぁ、いいか。
もちろん、リノに会うためなら1時間くらい平気だ。
俺は問題ない旨を伝えた。
「ありがとうございます。お時間15分×4チケット分の60分コースですが、お待ちいただく必要がございますので、今回は特別に2チケット分、割引させていただきます。」
・・・!おぉ!うれしい計らいじゃないですか・・・!
「あ、ありがとうございます!待たせていただきます。」
そう俺が言うと、別室に案内された。
「どうぞこちらへ。少々、不足のある部屋で恐縮でございますが、サービスにドリンクをお待ちいたします。少々お待ちください。」
軽く会釈して、案内されたソファーに腰かけた。その後に、ドリンクのジンジャーエールが届いた。
・・・俺は何をするわけでもなく、そのままソファに座りながら、スマホを見ながら時間を潰した。
・・・10分くらいたったかな・・・。壁にかかった時計をチラチラ何度も見ているが、、、待たされている時間というのはなんとも進みが遅いものだ・・・。まぁ何度も時計を見ているせいだろうけども。
・・・んーそれにしてもホントにここは、お客さんをもてなすほどあまりキレイな場所じゃないな。なんというか、応接室というより、バックヤードの休憩室のような印象だ。
あと…なんだろココ・・・
さっきから気になる場所がある。
部屋の奥にあるカーテンの向こうは・・・物置だろうか・・・?
3~4帖くらいの部屋になっているような感じがする。人がいるような気配は全くない。
・・・ん?
カーテンの奥に何か見える・・・?まぁまだ時間かかりそうだし・・・
そう思って、俺はカーテンの奥をチラと覗き込んだ。体育館の倉庫のようなニオイ。丁度汗とホコリが入り混じったような、何とも言えない感じのニオイ。窓一つない部屋は薄暗くてなんだかよく見えない。
電気のスイッチがあったのでONにしてみた。
・・・・!!?
一瞬、見えたものが衝撃すぎて電気のスイッチを思わずOFFにしてしまった。
・・・え?!なんで・・・・。
好奇心も相まって、もう一度電気をONに。
まさに衝撃映像だった・・・。
そう、目の前にあったのは、リノの抜け殻、リノの着ぐるみだった。
隠されるように布が覆いかぶさっているが、はみ出た布からは、明らかにリノのモフモフとした手や足、顔が見受けられた。
ココってもしかして着ぐるみに着替える控室なんじゃ・・・?
いてもたってもいられず、興味が勝って部屋の奥に入っていく俺。
恐る恐る、リノの着ぐるみを手にした。
胴体と手と足が一体化していて、アンコも詰まっているためか、着ぐるみ自体結構ズシっとして重い。モフモフした部分はストレッチファーだろうか。少し厚めにできている。
胴体と首が一体型になっている…。おまけに頭部のファスナーと背中のファスナーがカギでロックできるように、ファスナーの取っ手にはやや大めで、さらに大きめの穴が開いていた。
次に、リノの顔を見た。
・・・わぁあ・・・
・・・なんて可愛らしい猫ちゃんなんだろうか・・・。
大きな薄ピンク色をした耳、クリクリとした目は緑色と青色のオッドアイ。ため息が出るほど美しくて可愛らしい・・・。
吸い込まれるような瞳をしばらく眺めていた。
・・少しだけなら・・・
そう思い、興味のままにリノの頭をかぶろうとした。
頭部のファスナーを開いて、ガバっと中を見た。
「っ・・・!」
ツンと鼻を突く汗臭いニオイ。まさに着ぐるみとはこういうものなのか・・・。それに、内側はぐっしょりと汗っぽいもので濡れていた。内側に張り巡らされたスポンジウレタンを絞ると、汗が染み出てきそうな勢いだ。
それでもやっぱり興味は止められなかった。
リノの頭にむかってグイと力を込めた。
「・・んぁ・・」
すっぽりとリノの頭をかぶった。
なんという締め付けだ・・・。汗でひんやりとして気持ち悪いが、それ以上に、着ぐるみの面の小ささに驚いた。
さらにそれよりも驚いたのが、視界の狭さだ。
あんなに大きな瞳なのに、見えるのはほんのわずか。針の先の穴しか開いていないんじゃないかってほど、ほとんど前が見えない。
こんな中で演技していたのかリノは・・・。
あと、呼吸だ。なんとも呼吸しずらい。リノの口にある細いスリットから呼吸するのだろう。簡単に息が上がってしまう。この口の部分しか、外気とつながるところが無いようだ。
自分の呼吸が籠る、暑い・・・。かぶって1分くらいしか経ってないんじゃないかな。猛烈に暑い…。苦しくて仕方ない・・・。
呼吸もしにくいし・・・耐えられない・・・!
「・・・ぷはぁっ・・・」
リノの頭を外した。ほんのわずかの時間で結構息が上がってしまうくらい苦しくて、おまけに暑くて暑くて仕方がなかった・・・。それに汗臭いにおいが顔に染みついてしまった。
……
こんな苦しい思いをしていながらリノを演技していたなんて・・・信じられない気持ちと同時に、なんというか・・・自分でもわからない嫉妬心のような感情が湧いてきた。
視界の部分は、特にグッとくるものがあった。周りがほとんどわからないくらいに狭くて、着ぐるみの中に閉じ込められている感がものすごくあった。見た目では大きな目をしているのに・・・。そんなギャップに色々と衝撃を受けた。
・・・どんどんリノの着ぐるみへの興味が増していった。
試しに、腕の部分も着用してみた。ストレッチファーの締め付けが心地よいが、生地は中々の厚さがあって、肌触りも抜群にモフモフとしている。しっとりと内側が湿っているのは仕方ないのかもだが・・・。
ここまで来たら・・・リノの全身着ぐるみを着用してみたい。。。
・・・いや、こんなを店員に見られたら・・・間違いなく出禁になるだろう。出禁になるならまだしも、警察なんて呼ばれたらどうしようか。。。
手の部分だけにリノの着ぐるみを装着していたが、いそいそと脱いで、もう一度待機室に戻った。
と、その時に目に留まったものがあった。
控え部屋のノブについた・・・カギだ。
そう、この部屋は内側からロックできるような仕組みのようだ・・・。1時間くらいの待ち時間があるということだし、まだ余裕がかなりある・・・。
そして、こんなチャンスめったにないんだから・・・やれるところまでやっちゃおう・・・!
ロックがあれば、、、まぁ安心だし・・・。
俺は、意を決した。
人が来てしまったらどうしようと思うこともあったが、やっぱりあこがれは止められなかった。
ガチャリと部屋にロックをかけて、再びカーテン奥の場所に向かった。
再び対面したリノの着ぐるみ。
まずは・・・背中のファスナーを開いて、胴体の中の部分をマジマジとみてみた。
部屋自体があまり明るくないので、何となくでしか様子はわからなかった。が、しかし・・・
・・・ん?何だろうこれは・・・。
丁度リノの下腹部のあたりに、何やらウレタンスポンジが盛られているように見えた。そして、、、そのスポンジには穴が開いていた。
直径4~5センチくらいの大きさだろうか・・・。
不思議に思い、その穴に指を突っ込んでみた。
中はぐにゃぐにゃとしたシリコンのようなモノでおおわれていて、ヒダというかイボというか・・・そんな感じのが備わっていたと思う。
・・・。
この感じはまさにオナホと同じ状態だ・・・。
もう少し奥まで探ってみた。すると・・・穴の奥の方で少しヌルっとした感触があった。
思わず手を引っ込めた。もしかしてこれって・・・。
匂ってみたけども、精子っぽい。いや・・・正確には精子じゃないかも。少しヌルっとしているけどもすごくサラサラとしているし、、、なんというか、、、ガマン汁みたいなものかな・・・。
かなりの量のガマン汁が、吸い取られることなくシリコンのオナホのような空間にまとわりついていた。
間違いない、この穴は中の人のアソコを納めるためのものだ。
そして、前回の出来事を俺は思い出していた。
リノの下腹部はしっかりと、そして結構強めにブーンと振動していたこと。そして、この中でアソコが振動を受けて、何度もイきそうなくらいの快感を浴び続けていること・・・。
そうだ・・・!リノの中の人は、そんな刺激を受け続けても、イけないような仕組みになっていたんだっけ・・・?
突然フっと快感がかき消されて萎えてしまって・・・そしてもう一度気持ちよくなる・・・のを繰り返しているんだっけ・・・。
確かに目の前の状況とつじつまが合いそうだ。
穴の中に精子が無くて、ガマン汁だけが付着しているという状況だったとしたら・・・やっぱり中でヒクヒクとアソコを動かしながら感じまくっても、絶頂は迎えることができず・・・精子を放出できないような“何かの仕組み”が働くんだ・・・。
俺がリノに出会ったとき、何度も何度もヒクヒクしていた。そんな気持ちいい刺激を受けて絶頂寸前まで何度も盛り上がったはずなのに、、、1度も果てていなかった可能性があるってことか・・・。
・・・切なすぎるよ・・・。
イキそうになってイけない苦しみは、男ならわかるはずだ。
1度でもやられると、腰が砕けそうになって、刺激をくださいお願いしますと強く懇願してしまうほどに絶頂を求めてしまう。。。
やっぱり、話していた通り、リノの中では刺激を受け続けて、そしてイかせてもらえることなく、再び刺激を受けて・・・の繰り返しを受けるんだ・・・。
そんな妄想をしていると、俺は自分のアソコがしっかりとテントを作っているのを感じた。だれだってそんな妄想をしたら・・・でしょ?
やっぱりリノの着ぐるみに一度中に入って・・・変身してみたい。そう思い、ずっしりと重いリノの着ぐるみを持ち上げるなり、着替えを始めてみようと思った。
心臓が今までになくドキドキとしている。店員がやってくるんじゃないか・・・こんなところを見られたらどうしよう・・・そんな不安と恥ずかしさと、圧倒的な憧れによって、俺は意を決した。
ガサゴソとカーテン奥の部屋でこっそり着ぐるみに変身しようとしている俺。はたから見たら何やってるんだろう・・・と思われてしまう変態にしか見えなかったと思う。
まず全裸になった。着ている服が汗でビッショリになってしまっては、店員に怪しまれるし、ビッショリのままでは帰る手段すらなくなってしまう。
まずは足の部分から履いていく。
うぅ・・・ココも汗でひんやりしていて気持ち悪い。
足の部分も一体型となっている。まるで全身タイツのようだ。湿っているせいで着付けが大変だ。。
俺の足がリノの可愛らしい猫足になった。手触り抜群で気持ちいい。
次に・・・腰まで引っ張り上げたが・・・
先ほどのオナホのような穴に・・・俺のアソコを入れてもよいものだろうか・・・。
いや、さすがに汚してしまうのはダメだろ・・・。
と、思いとどまったが、ギンギンにそそり立ったアソコを・・・入れてみたいとどうしても・・・と迷っているうちに、、、すでにもう挿入していた。
挿入するや否や、あまりの気持ちよさにイキそうになってしまった。
吸いついてまとわりつくシリコン状の素材、イボイボとヒダヒダとした形状からの強烈な刺激。挿入した瞬間、思わずヒクヒクと腰を動かしてしまった。
こんな状態で振動なんて与えられたら、一瞬で果ててしまう。1分も絶対に持たないだろう・・・。
・・・少し時間があるようだったら、リノの上から刺激してみよう・・・かな・・・。いやいや、普通にリノの着ぐるみを汚しちゃダメだろ・・・。俺は今ゴムを装着して着込んでいるわけでもないし・・・。汚損は良くないよな・・・。
それにしても、少し歩くだけでも、ムニムニと左右に穴が動いてアソコを刺激してくる。イクほど強いものではないからか、本当にもどかしいほど気持ちいい。
グイっと力を入れながら着ぐるみを持ち上げていく。そして、再びリノの腕に、そして頭に自分のものを入れていく。
相変わらず締め付けは激しい。息苦しい。汗のにおいも慣れつつあるが・・・やっぱりなかなか慣れるものじゃなかった。
こうして、何とかリノの着ぐるみすっぽりと入ることに成功した。サイズはぴったり。
全身がストレッチファーのようなぴっちりしたボアで覆われているおかげかな。ちょっとお腹やお尻、太もも辺りがムチっとしているが、これは中にウレタンがあるおかげでそう見えるようになっている。非常に動きにくくて、暑い。。。
お尻からはスラっと長いピンク色の尻尾もあった。モフモフとして可愛らしい。それなりに大きな胸もあってズシっとしている。試しに自分の胸を揉んでみた。。
当然感じることもなければ感触は全くない。けども、なんというか、揉んだ感触は非常に気持ちよくて癒されるものだった。
4本指で肉球の付いた手をグーパーしながら、リノの狭い視界から見とれていた。ホントにネコちゃんだ。。とても可愛らしい。
・・・試しに背中と頭部後ろのファスナーを。。。締めてみようかな。
せっかくここまで来たのだから・・・そう思い、俺は背中にあるファスナーのつかみを探った。
幸い体はかなり柔らかい方で、背中の方まで手をまわしてファスナーのつまみを掴むことは造作もないことだ。でも、ケモノの手ではなかなかファスナーの取っ手をつかめない。つかめないどころか、触った感触が一切ないせいで、つかむことができたかどうかすらわからない。。
そんな悪戦苦闘をすること5分くらいだろうか。リノの頭をかぶったまま探っていたせいで、息もかなり上がってしまっていて、かなり暑い状況になってしまった。顔じゅうに汗が玉になって滴っていた。
さすがに無理か、、と、あきらめかけていた時に、ついに、運よく背中のファスナーをつかむことができた。しっかり離すまいと指に渾身の力を込めて、尻尾付近から上までグイっと力を入れて、勢いよくそれを上げた。
ジーーーーーーーーーーー
「・・・っん・・・」
なんて締め付け力なんだ・・・腰付近はコルセットのように締め上げられて、肺が押しつぶされそうなくらいに感じた。
次に後頭部のファスナーを締めた。こちらはなぜかすんなりとファスナーの取っ手を掴むことができて、下げることができた。
ジーーーー
「・・・んぃ」
頭部の締め付けも半端ではなかった。顔全体がムギュウと面に押し付けられる。幸いなのは、リノの目と俺の目がかなり近くまで接近したおかげで、多少は視界が良くなった。呼吸も、リノの口に近くなったおかげで、さっきよりは多少はマシになった。
・・・ふぅ・・・
ここまで来るのに相当な重労働。着ぐるみは一人で着るものじゃないからだろうか・・・こんなに着るのが大変だとは思わなかった。実際、リノの内側は汗で湿っていたせいもあるからか、なかなかスムーズに着付けができなかったと思う。おかげで、俺は暑くて汗だくて、、、中はとんでもなく蒸れた状態になっていたと思う。
・・・暑いけど、、、苦しいけど・・・やったぁ・・・
・・・やったー!!!
ついに、リノの中に入ることができた・・・!
部屋の隅にある鏡に、自分の姿を映した。
薄暗いながらも、はっきりと自分の全身の姿を見ることができた。
「リノだ・・・」
可愛い。。。可愛すぎる。。
試しにニャンとしたポーズをきめてみた。
こういうのを自萌えというのだろうか。この姿だけで十分にオカズにできてしまう・・・。
本当に、言葉や文章では表せないほどの感動・・・。飛び切り可愛い着ぐるみに変身できた感動。。。
・・・今日はリノに変身できただけでも大満足だ。
・・・っとそういえば・・・。
狭い視界から時計を見た。俺が入室してから40分くらい経っている!
やばいやばい・・・もうそろそろ店員さん来ちゃうよな・・・。
・・・リノ、俺、リノに変身できてホントにうれしかったよ・・・。もう元の姿に戻っちゃうけど・・・。感動ありがとう・・・!
そうリノの中で感謝の意を込めたところで、ファスナーに手をかけようとした。
その時だった・・・。
耳元で何やらピピーーっという電子音のようなモノが響いた。
その瞬間、アソコが急に振動しだしたのだ・・・。
「んんぁあぅ・・・!!」
ちょっとまって・・・!どういうこと・・・?え??んぁ・・・んぃ・・・気持ちいい・・・
刺激は非常に微弱で、その刺激だけでは、すぐにイクことは難しいと思ったが・・・これだけ全身締め付けられている上に、アソコもオナホのような中で締め上げられている。その上からの刺激だ・・・。簡単に果ててしまうんじゃないかと思った。
・・・さすがにリノを汚すわけにはいかない・・・。
急いでファスナーを下ろそうとした俺。
・・・んぅく・・・
案の定、モフモフとした肉球付きの4本指では、簡単にはファスナーの取っ手をつかめない。おまけにアソコが刺激されているせいで、どうしても感じて集中できない。
・・・あ、あった・・・!
苦戦すること3分くらいかな。何とか頭部のファスナーの方に手をかけた。
が、なんということか・・・。ファスナーがピクリとも動かない。。。噛んでしまったのだろうか。。。頭部ファスナーを下から上へ上げることが全くできない・・・。
「・・・んえ・・うそだろ・・・。ヤバいよ・・・やばいってこの状況!」
軽くパニックみたいになっていたと思う俺。落ち着け、落ち着けよ。。。!
背中のファスナーの方はどうか。そちらさえ下げられれば何とかなるはず・・・!
そう思い、背中側のファスナーの取っ手を探した。奥にある鏡も駆使しながら探るも、狭い視界とモフモフの手でなかなか見つからない。が、こちらも何とか発見した・・・!
こちらもグイと力を込めて下に下げた。
が、こちらのファスナーもピクリとも動かなかった・・・。
うそだろ・・・
「うんぁ・・・っ・・・」
どうしよう、どうしようどうしようどうしようどうしよう・・・!
リノの格好のまま、うろたえまくる俺。
全身の毛穴から汗が噴き出てくるのが分かった。
リノの着ぐるみを脱ぐことができない・・・。ファスナーが壊れたのか、噛んでしまったのだろうか・・・。でも頭部も背中も同時にこわれる…そんなことがあるのか・・・。
やっぱりファスナーの取っ手部分に、こんな手じゃ力が入らないから、、、開けられないのかもしれない・・・。
・・・んぁっ・・・アソコの微弱な振動・・・止まってよぉ・・・もどかしいぃ・・・んぁぅ・・・このままだとイっちゃいそうだ・・・。
ファスナーどうやって開けようか・・・。このままじゃ店員さんが来てしまう・・・。
どうしよう・・・どうしよう。。。あぁ…、そうだ。。ファスナーの取っ手部分に何かにひっかけられれば開けられるかもしれない・・・。
俺は周囲に何かフックのような引っかかるものが無いか探した。カーテン奥から控室の方にも来たけども、それらしいアイテムは見当たらない・・・。
と、焦りながらフックのようなものを探している最中だった。
コンコンコン・・・
「杉谷様、大変お待たせしました。ご準備が整いましたのでご案内させていただきます。」
店員がガチャガチャとドアノブを廻した。
つづく