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・・・っと、丁度会議が始まる連絡が入ったか。 「もうそろそろ試験本番のスタートだ。呼吸が非常に乱れているように見えるが、大丈夫だろうか。まぁ頑張ってくれたまえ。」 その言葉を残し、私は会議室の様子が映るモニタールームに向かった。何台もある監視カメラで会議室の様子がよく分かる。 4台ある椅子の内、どれかに新人君が埋め込まれているのだが、監視カメラから見てもどの椅子に入っているのかが分かった。監視カメラを凝視しなくてもどの椅子に着ぐるみが入っているか把握してあるから全く問題無いのだが… 微弱ながらも人の入った椅子は呼吸するために背もたれのところが若干ペコペコと動いている様子が分かった。 それもそのはず。とにかく中の新人君はむごいことになっていたのだ。 泣きながら快感漬けに耐えていたが、それでも体が反応して、声も出しながらビクついて果ててしまったようだ。 ずっとイきたくても弱い刺激しか与えられない状況、想像してみてはどうだろうか。あともう少しでイけるのに、それを許さない位の微弱な刺激。自ら刺激したくても出来ないもどかしさ。思わず喘いでしまうのも納得がいく。 実はのちに聞いた話ではあるが、あの微弱な刺激で5分で果てることが出来た理由が興奮状態のほかにも原因があった。 あまりの切ない刺激のせいで、体を大きく揺らして、自分の股間と椅子内部のウレタン部分を必死にこすりつけていたそうだ。床オナニー程刺激の強さはえられないが、そうでもしないと、本当に頭がおかしくなってしまうんじゃないかってくらい、微弱な刺激で発狂しそうになっていたそうだ。 大きくユラユラと動いていたのはそういう理由だったそうだ。 狐のラバーマスクを被り、その上から美少女マスクを身に付け、さらにウサギの着ぐるみに密閉された上で椅子の中に入る。暑くないはずもなく、苦しくないはずもない。 暫くすると、会議室にゾロゾロと重役のような風貌の御仁たちが4人入ってきた。革張りの高級感のあるソファにどっしりと4人が座り、真ん中の丸テーブルを囲みながら、ビジネスの話を行っている。 昼間からブランデーのようなドリンクを飲みながら会議とは、一体どれほどの上流階級の人たちなのだろうか。会話の内容と言えば、世界経済の話やある政治家との近況報告などがあり、どの話も真剣さといったら皆無だ。まさに余裕を持て余した上流階級の会議といったところだろうか。外から見れば一体何者なのだろうと思うところであるが、そんな外の状況を知る由もない、椅子の中の新人君。 私からの会議が始まるぞとの声で身を引き締めた新人君。暑くて苦しくて、早く出してほしいと懇願している中であったが、MT社として働くための試験と言うことで、新人ながらしっかり耐えて一人前になってやろうと気合十分に構えるのだった・・・。 そんな中での出来事。 幾重にも着ぐるみを着込んでその上で椅子の中に入っている。そんな恰好で暫く呼吸を整えていたようだが、次の瞬間、ズシっとソファに相当な重量を感じ取った。 思わず「んぃぁ…」 と声をわずかながらも上げてしまったようだ。どうやら誰かがケモノが密閉された椅子に腰かけたようだが、腰かけた本人は、椅子から発せられた僅かな切ない声には一切気が付いていないご様子だ。 中の新人君は、その圧迫感に苦しんでいた。 想像以上の圧迫で動くことはおろか、大きく息をすることが出来ない。モフモフとしたウサギ着ぐるみはωの口で微笑んでいるが、中の人はそんな可愛らしい微笑みに反した苦悶の表情をしていることに、ギャップを感じずにはいられない。 さて、私は試験監督の身。椅子の中の人の状態を常に把握しておく義務がある。 先ほど説明した通り、モニターに映し出されるアナログ信号、この信号を読み解くことで中の人の状態、例えば体温や興奮状態などを把握できる。(現代であれば、タブレットに容易に映し出される表示で簡便に中の人を把握出来るものの、20年前となれば、信号を読み解くだけでも技能がいるものであった。) あと、椅子内部に装着されているマイクも、中の人の状態を把握できるアイテムの一つで、中に埋入されている新人君も、椅子の内部にマイクが埋め込まれていることは知っている。本当の緊急事態の時に声を上げて、脱出の依頼をかけるといったものだ。 ローテクではあるけれども、直接中の人が危険信号を発することは何よりも安全に試験するために重要なことである。あまりにも頑張りすぎて気を失った場合に備えて、このモニターの波形で中の人をしっかり管理しておくというのも重要なことは間違いないがね。 「ぁぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・・んぃ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」 椅子の中のマイクに収音される音は、ギシギシとしたイスとしての革張りの擦れた音のほかに、狐面と美少女着ぐるみとウサギの着ぐるみを通り越してやってきた喘ぎ声交じりの苦しそうでか細い呼吸音が含まれている。余談であるが、この音声だけでも、フェチとしては十分高いもので、MT社サロンでも人気商品の一つでもある。 ケモノの入った椅子に腰かけ、ブランデーのような飲み物を片手に座る男。その男は、座り心地を修正するために何度も腰かけなおしている。 本物のソファのような見た目だけでなく、座り心地もホンモノと似せようとしてはあるが、やはり本物と比べると若干違和感のようなものがある。 クッション性や角が立っている場所など、あら捜しすれば中に人が入っているところまでは指摘されないにしても、不良品の椅子じゃないか?と感じ取ってしまう。簡単に表現すると、硬くてゴワゴワしていて、座り心地は良いとは言えないのだ。 そんな座り心地であるため、ケモノ椅子に座る人は自分の最適な座り心地を探して、あれこれと座りなおす頻度が高い傾向にある。実際に座っている御仁は、何度もポジションを変更しながら座りなおしている。 その座り直しが生じるたびに、中の新人君は悲痛な声を上げているが、その声は必死に外に漏らさないとするために、我慢を重ねている様子がよく分かる。 さて、わたしは試験官。この状況だけで済ます気は毛頭ないわけで、ここからが試験の本番といったところ。 新人君のアソコに装着された、超静音性のローターに…スイッチをONっと。 ・・・特に何も変化はない。重役のような彼らの会議は何事もなく進行していく。 波形を見ると、、、なるほど、微弱な刺激すぎて感じてはいるが興奮状態はMAXまで到達していないことが分かる。弱すぎる刺激に焦らされているようだ。 アソコの硬さは十分にあるが、物足らない刺激に切なそうにヒクヒク動いていることも、この波形から良く分かった。 さて、椅子内の音声は… うわぁ、コレはこれは大変なことになっていますね(笑) 「・・・んぁ・・・・・んぁ・・・・・ぁ・・・・ん・・・・ぁ・・・・ん・・・」 きっと大きな声で喘ぎ声を出したいのだろう。ローターの意地悪な刺激で頭がおかしくなりそうになっているのだろう。刺激が物足らなさすぎて増幅させたいのだろう。 その音声だけで苦しさが良く伝わってくる。 モニターの数値的にも中の人の生命維持に支障が生じることはまずないだろう。パニック状態にも陥っていなければ、血行の不良・詰まりが生じていることも無い。至って健康な状況だ。 超静粛性に優れたローターは容赦なく新人君を責めて苛め抜いている。身動きの取れない状況にある、、、いや、実際は動けるけども、動けば座っている人に感づかれてしまうため一切の動きを自分で抑え込むしか方法が無い。しかし、実際には耐えられないのか、僅かにピクピクと背もたれのところが動く様子が見て取れる。 「ぁ・・・・ぁぅ・・・・ん・・・・だめぇ・・・・」 「ぁ・・・んぁ・・・・もうだめぇ・・・」 「ぐるしぃ・・・だめぁ・・・ぁぁ・・いぃ・・・」 そんな喘ぎ声交じりの、悲痛な声がイヤホンから聞こえてくるが、ギブアップの合言葉“トラトラトラ”は聞こえてこないから問題ないということなのだろう。 微弱すぎる振動は容赦なく新人君を責めている。 さてさて、ここで皆さんに質問です。 普段、微弱な刺激を受け続けてイかされるなんて経験、あまりないものでしょう? どんなふうになると思います?想像してみてください。 チロチロとしたもどかしい微弱な刺激を受けて、ほとんどの人は追加の強い刺激を加えなければ、正気を保てないのではないでしょうか? 女性も男性と同様であることは間違いないでしょう。女性器を弱く刺激されれば、さらに強い刺激を求めたくなってしまうでしょう。 そのまま、強い刺激を加えられることなく、ずーっともどかしい刺激を受け続けたとしましょう。どうでしょうか?正気を保てず、暴れだしてしまうかもしれませんね。 四肢を拘束されながらそんな微弱な刺激で責められていたとすると、もう必死に暴れて喘ぎ声を周囲にまき散らすことでしょう。 そんな微弱な刺激を受けてイきたくてもイけず、ずーっと気持ちいい時間をキープさせられたとしましょう。それでも、最後には絶頂を迎えてしまうでしょう。 その時の絶頂はどんな感じになると思います?強い刺激でイかされるというよりも、弱い刺激でじっくりと刺激されてイかされるってことです。どうなると思います? 普通の人でしたら、ガマンなんか絶対できません。我慢できる限界を超えて、きっと理性を一時失ってしまうでしょう。ケモノのように慟哭し、痙攣に似たヒクつきを自分の力では律することができません。頭は真っ白になって、止められない喘ぎ声を出し、そして盛大にイってしまいます。ビクビクと何度も。ね。 と、閑話休題。まぁこんな状況になることは大体予測できるだろう。 理性を失って、激しく喘いで盛大にイってしまわないようにすることが、MT社のスーツアクター・アクトレスとして働く条件でもある。 そうならないようにするための、訓練の位置づけでもある今回の試験。 中に閉じ込められている新人君には、尋常ではない気持ち良さで意識を飛ばしてしまわないような、いわゆる着ぐるみ演者としてのカリスマ的な素養がある。いや、正確にはそのような素養があると推定している。私はそんな素養を確信して、彼を推しているために、今回の最終試験がセッティングされた。史上最年少での最終試験。結果はどうなるのか私の方が緊張している。 と、会議開始10分くらいしたころだろうか。ローターが稼働し8分くらいたったそんなとき、ケモノ椅子に座っていた御仁がどこかに行ってしまった。恐らくトイレだろう。 フッと軽くなり、体中の締め付けから解放されたであろう椅子の内部では、どんな感じになっていただろうか。 ローターが駆動してから1度も果てていない状況下、既に爆発寸前をずーっと微弱な刺激によってキープさせられて、発狂寸前まで追い詰められていたそうだ。 そんな中での締め付けからの解放。グイっとローターも食い込みながら刺激されていた状況からの解放。あと少しでイけたはずのに・・・元々弱い刺激が更に弱まってしまったようだ。 背もたれ部分や手をかける部分がウニウニと不自然にゆっくりと動く様子がよく分かる。意識的にそのソファばかり見ているため気付く動きであるが、まさか中に人が入っていると思っていない人から見れば何も気が付かないだろう。 椅子内部のマイクは…何と切ない喘ぎ声なのだろうか…。イきたくてもイくことが出来ず、ようやくイけそうなところでタイミング悪く刺激が弱まった状況、自分で刺激したくてしたくて仕方ないといった感じの、そんな吐息や喘ぎ声が聞こえてきた。 時間にして3分ほど。席を立った御仁が戻ってきた。 「ふぅ~」という声を上げながら、ドサっと勢い強くソファに腰かけた。 どれほど勢いよく腰を掛けても、中の人を怪我させるようなことにはならないように、きちんと構造設計されている。が、すべての衝撃を吸収できるわけではないギリギリの点が何とも憎らしい設計と言えるが、そんな悠長なことを考えていられない中の新人君は、そのあまりの衝撃に声を出してしまった。 「んいいぁぃ・・・!」 これは結構大きな声・・・・。もしかしたら気付かれたのかも・・・! ホラ、やっぱり・・・腰かけている男が、ん?といった具合に周囲をきょろきょろと見渡している。 が、気のせいと捉えたのだろうか、意に留めずそのまま談義を始めた。 なんとか新人君はギリギリセーフといったところだろう。 いや、まだ新人君の戦いは終わっていなかった。 「んぃや・・・いや・・・んぁあ・・・くぅぃいあいい・・・」 かなり小さい声であるが、先ほどよりも切なそうに喘ぎ声を出している。我慢しようともどうしても出てしまうような喘ぎ声を、何度も出している。 それもそのはずだ。 イけるかイけないかのギリギリを戦っていた中で、フッと刺激が最小限にまで下げられてしまったのだから。そんな中、ドサっと再び椅子の上に圧力が降ってきた。 微弱なローターは新人君のアソコにグイっと食い込み、その食い込んだことによる刺激と振動の影響によって、絶頂の寸前まで再び追い詰められていた。 腰かけていた男がソファの奥深くまで座りなおした。 「んぃ・・・んいぃ・・・んぁ・・・」 椅子の内部では切ない喘ぎ声がこだましている。 腰かけている男が足を組もうとモゾモゾと体を動かした、その瞬間、モニターに変化が現れた。 絶頂を迎えたようだ。会議が開始されて20分ほど。この20分がどれほど長くて過酷なものだっただろうか・・・。 「ぃ・・・くぃ・・・・んいぃいぃいいぃい・・・」 マイクから伝えられるイク瞬間の喘ぎ声…。声を大にして発したいが、それでも理性を保って必死に押さえこみながら、そんな中で盛大に果ててしまう様子が聞こえてきた。 「んぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・・・んぁ・・・ぁぁ・・・」 イった後の呼吸。 激しい呼吸音が響いている。ただ、肩で息をするような激しさで呼吸をしてしまえば、座っている人に感づかれてしまう。出来るだけ大きく激しく呼吸しないようにしていることも良く分かった。それでも酸素が足らず、必死に激しく呼吸していた・・・。 かなり激しくビクついたのではなかろうか…。座っている人にバレてはいないだろうか・・・。試験官であり、刺激を与えている私が心配してしまうほど、この新人に非常に期待しているところではあるが、、、ココは試験官の務めとして公正公平に行わなくてはいけない。 すかさず、私はローターの出力をMAXにまで引き上げた。 イったばかりで呼吸が整わぬ中、私は試験の規定に従った。 果てたばかりのアソコへ、先ほどは全く異なった強烈な刺激を与えた。 先ほどの焦らしに焦らして刺激していた微弱な振動とは全く異なった強烈な振動…。考えただけでも恐ろしいと感じてしまう。 さてさて、再び皆さんに質問してみましょうか。こちらも想像してみてください。 焦らしに焦らされた挙句、イかされてしまったアソコ。 そんなアソコがもしあなた自身、強烈な刺激を受けたとしたらどうなってしまうでしょうか? イったばかりのアソコは非常に敏感で、振動などで刺激されると、、、それはもう気持ちいいというよりもくすぐったさが先行して苦痛でしかないと捉える人も多いでしょう。 女性の場合は少し異なるかもしれませんが、男の場合、絶頂後のアソコを刺激する行為というのは、中の人に気持ち良さを与えるというより、寧ろ苦痛しか与えることが出来ないため倦厭されるものなのです。 自分自身の全精力を使って暴れてでも、その追加された苦しすぎる刺激を何とかして食い止めておきたい、と願う人は多いのではないでしょうか? どんな感じになるか、試しに記載しておきますと、、、 まず果てます。イってください。 そのあとに、亀頭の先端をストッキングや手のひら等でグリグリと刺激します。 そんな刺激が今、新人君に与えられているといえば、簡単に想像できるのではないでしょうか。。ぜひお試しを。 と、閑話休題。まぁ、一般論としてはそんな刺激を与えて可哀そうと捉えるかもしれないが、そうは言っていられないのがこの試験でもある。 椅子がユラユラと動いているようにも見えてしまうが、 きっと座っている人が感づいていないことから気のせいなのだろう。 マイクからは悲痛な声が聞こえてくる。 「むぃ・・・むりです・・・くるしぃ・・・もうむりぃ・・・」 「ぃぃ・・・んぃ・・・・くすぐったいぃ・・・いぃい・・んぁあ・・」 少し泣いているようなか細い声が聞こえてきた。 「ぅぁん・・・んぁぁ・・・」 イったばかりのアソコを執拗に強烈に刺激されて、椅子の中に密閉されている新人君。 そんな刺激が続くこと20分近く。 焦らされてイかされたのちにやって来た強烈な刺激のせいで、再びイってしまったようだ。それも、1回目よりも激しく。 3回目の絶頂。会議が始まってからだと2回目の絶頂だ。 1回目の時よりも激しい喘ぎ声と震えにも似たビク付きが観測されたが、とうとう座っている人が不思議に思い始めた。 『なんかこの椅子、おかしいぞ・・・?ユラユラさっきから動くし、なんだか声のようなものが聞こえるぞ・・・!?』 3回目の絶頂でようやくローターの振動は止まったが、その気持ち良さで全身が制御できないほどにビクついてしまい、、、それが影響してしまったのか、座っている人が感づいてしまったようだ。 残念だな・・・ここで試験は終了だな。そう監視カメラを見ていた私が現場に向かおうとしたその時、 不思議な光景が映った。 ケモノ椅子に座っていた御仁が、かなり大きめの電マを取り出し、ソファのくの字になった、丁度継ぎ目のところ目掛けて電マをグリグリと潜り込ませたではないか・・・。 そこは・・・丁度中のウサギさんのアソコに位置する場所だ…。 ブーーーーン… 御仁が電マにスイッチを入れた。その電マの上にクッションを置き、その上にどさっと何事も無かったかのように座りなおした。 あっけにとられた。。。試験官の私が。。。 こんなことは聞いていないぞ・・・。 いや、どういう状況なんだ・・・? この椅子が一体何であるのか、この御仁は理解している・・・?もしかして椅子の中に生き物が入っていることを見破っているということなのか・・・? 正直焦った。 これでは試験にならない。なぜその男が椅子の中に人が入っていることを知っているのか、そして何故あえて電マで刺激しているのか・・・全く理解できなかった。 それにしても、新人君が心配だ。 「ぃいああぁ・・・んぁぁ・・・やだぁ・・・うぅう・・・ゆるしてぇえ・・・」 「んんぁ・・・・・・くすぐったいょお・・・・ぃあ・・・もうやめてぇ・・・」 外に漏れるほど大きく喘ぐ声が聞こえてくる。 私は試験官として、この予期していない事態を防ぐべく会議室に向かった。 ガバっと会議室の扉を開けるや否や、私は4人の老人たちに向かって言い放った。 「会議中失礼します!!!すみませんが、コチラの会場を一旦別会場に移して頂けないでしょうか?急ぎ案件につきご協力お願いいたしま・・・」 「いや、その必要はない」 私の発言を遮ってきたのは、ケモノ椅子に座っている御仁だ。 ブーーンというバイブ音と、椅子から僅かに聞こえてくる切ない喘ぎ声が会議室にこだまする。 「良い判断だったな、明堂くん。試験官として、MT社の人事教育課長として十分な働きをしていただろう。」 「さて、もうそろそろかな・・・」 私は困惑していた。この御仁、私のことを知っている・・・。私は御仁を知らない。一体この老人は誰なんだ。かなりの年のように見えるが。。。。と、そんな時だった。 「ぃいっ・・・・んいぃ・・・っ・・・くぁ・・・!」 椅子から喘ぎ声が盛大に聞こえてきて、椅子に座っている御仁が少し揺さぶられているように見えた。御仁はニヤっとして、電マの電源を切ったと同時に談笑し始めた。 「ははっ・・・若いとはイイ物よのう・・・。なぁ、3代目」 「はい・・・。いや、2代目の貴方様もお若い限りでございます。。」 !!もしかし・・・MT社2代目会長では・・・!!? もしかして。。。ここに集まっている人たちはMT社の歴代の社長・会長じゃないのか・・・? 後に調べると・・・ 腰かけていたのは、MT社の歴代の社長や会長、専務の4人であった。たまに社員教育と銘打って、このように表舞台にたまに出てくるそうだ。いわゆる老後の趣味みたいなもののようだが・・・。 私はその4人共に一度もお会いしたことが無く、かく言う私も実は試験官として試されていたそうだ。 「さてと、この椅子の中身の子はどうなったじゃろ?明堂くんや。早く中の子を救ってあげなさい。」 明堂とは私の苗字だ。自己紹介が遅れたが、私の名前は明堂だが今は名乗っている場合ではない。2代目会長に言われた。 まだ状況を整理しきれていないが、、、指摘されるままに持ってきたモニターを見ると、既に新人君は絶頂した後のようだ。 4回目の絶頂。会議が始まってからだと3回目の絶頂を迎えていた。 2代目会長に言われたように、椅子の後ろのファスナーを開けた。 ・・・うっ・・・! ムワっと強烈な熱気と汗のにおい、そして精子っぽいニオイも混ざって私の鼻を突いた。 中に埋め込まれていたのは可愛らしく微笑むウサギさんの着ぐるみだ。真っ白のファーが汗でびしょびしょに濡れて、ポタポタと滴っている。 「大丈夫か?」私はウサギに声をかけると、力無い感じではあるがウンと頷いた。 「明堂くんよ、この子は椅子にどれくらいいたのかえ?」 「ほぼ1時間丁度です。」 「なるほど、つまりこの子は合格ということじゃな。」 え?どういうことなのだろうか?私は一応この試験官だ。椅子に座った者がこの椅子の違和感に気付いた時点で、この試験自体は終了と聞いていたが・・・。 「なんだね明堂くん、解せない顔をしているようじゃな。」 「このケモノ椅子はだな、私が考案した最終試験なのじゃよ。元々は着ぐるみフェチな子を着ぐるみに詰め込んで、さらに椅子の中に閉じ込めるための玩具であったがね。この事業を推進するようになってからは試験のアイテムとして利用しているのじゃ。」 「どうやら、君の上司はこの合格基準を明確に伝えていなかったようじゃの。まぁ、今日この試験に私が来ると知っていて、それを説明しなかったのは正解じゃがの。良く分かっとるじゃないか今の人事部長は。ほっほっほ。」 「MT社アクター・アクトレスの合格基準は、このケモノ椅子の中で1回以上果ててかつ10分間耐えることじゃ。10分間気を失わずに、どんな声を上げても暴れても、意識を飛ばさなければ合格じゃ。パニックになったり、意識を失ったりすれば不合格じゃ。実に単純じゃろ?」 ・・・ってことは・・・この新人君・・・1時間も耐えられていたのか…。 「ほっほっほ。明堂くん驚きすぎじゃぞ。この最終試験、10分耐えるだけでもすごいことなのじゃぞ。不合格者も数多い。そんな中で1時間意識も飛ばすことなく耐え抜くとは実にアッパレじゃのぉ。」 どうやらこの2代目、試験に軽く合格したこの椅子の中の子を、自前の電マで攻め立てて遊んでいたようだ。この2代目はこの試験日で95歳の誕生日を迎えたと後に聞いて開いた口がふさがらなかった。どれだけ性を遊び尽くすお方なのだと・・・。 2代目会長はさらに話しを続けた。 「して、ウサギさんよ。君は何という名じゃ?」 「・・・はぁ・・はぁ・・・私は・・・一ノ瀬と申します・・・。」 ********************************** 20年前の今日、MT社着ぐるみアクターとしての最終試験に一ノ瀬が合格した日だったな。今じゃ一ノ瀬はMT社の重要幹部だが、、、彼奴は新人の頃から生粋のエリートだったな。まぁ彼の陰ながらの努力は凄まじいものがあったし、まぁ着ぐるみの素養を私に見抜かれたことが会社人生を大きく分けただろう。元々はナイトレオンと呼ばれる国際ハッカー集団で頭角を現すほどの凄腕ハッカーだったが、どういうわけか着ぐるみの世界にやって来た変わり種の若造だったな・・・。 「明堂専務、お時間です」 「おぉ・・・もうこんな時間か。ありがとう、一ノ瀬。お前もまぁ偉くなったよな。ケモノ椅子試験の4人に選ばれるとは、な。」 「恐縮です。ガラでもなくですが、新人の頃の出来事を思い出して、初めてのこの場に少し緊張しています。」 「お前ほどでも今日のこの場は緊張する物なのか。そう言えば、先ほどまで試験官だった私がお前を苛め抜いた試験のことを思い出してたよ。・・・さてと、今回私がケモノ椅子に座るとは、非常に名誉なことだな。しっかり椅子の中の子をいじめてあげないと、だな・・・」 週1回、MT社最上階の会議室で開かれる、極秘の会議。そこにはソファが4つある。 そのソファの1つにどうやら秘密があるようだ。 「ほうほう、椅子の中に入る子は、今回は女性か。最近男性ばかりだったから、まぁ楽しみだな。」 キミは、ケモノ椅子までたどり着けるだろうか?さぁ、頑張ってくれたまえ。 完

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