Home Artists Posts Import Register

Content

【第一話】ケモノ椅子 椅子の中に人が入っている。 江戸川乱歩の小説の内容を解説しようとしているわけではない。椅子の中に生命体を閉じ込めることに関して、今回私見を述べさせていただく機会を設けてもらったに過ぎない。 そもそも生物を入れることが、果たして良いかと言われると、良いわけではない。また、悪い行いかと言われるとこれは何とも言い難い。しかし、中に生物を入れたがる人間は一定数存在する事実を認めなければならない。その需要をどのようにして満たせばよいだろうか。そのニーズにどのようにして応えるべきであろうか。 あくまで統計値であるが、人間椅子のように、椅子の中に生命体を閉じ込めることを好む人間は、何故か高所得者、それも富裕層クラスに多いと出ている。理由は不明であるが、これは高級サロンとのビジネス親和性に優れると判断する。この判断が妥当なものであるかどうかに関しては、その価値検証には膨大な時間を要すると推定される。 椅子というのは、人間が腰かけるためのアイテムである。つまりは、座った者の体重のほとんどを、椅子が支えることになる。椅子には上方向からの強い圧迫にさらされるものである。 椅子には様々な種類がある。パイプ椅子やオフィス椅子、ゲーミングチェアーからソファまで多種多様であり、デザイン性にも機能性にも優れる要素を織り込むことが可能である。 そのような椅子という存在に対し、その内部に生命体を閉じ込めるとはいったいどういう状態なのだろうか。 まさに皆の想像の通り。この想像から大きく外れることはほぼ間違いなくないといっても過言ではない。 そう、内部に生命体を格納できる空間を有するような椅子でなければ、この話は破綻する。パイプ椅子やオフィス椅子は容易に除外される。残るのは、ソファのような、椅子内部にある程度の空間を設けることが出来る椅子である。その空間に生命体を格納できる仕様にすればよい。 では何故、椅子の中に生命体を閉じ込める必要があるのだろうか。 椅子の中の空間は、密閉性が高い。遮蔽性も高く、使用される素材から断熱性も高い。したがって、拘束性は極めて高いと言わざるを得ない。 しかも、だ。人が腰かけると、椅子内部には相当な圧迫が加わる。通常は、内部のウレタンがその圧迫を分散化させて、椅子全体で支えるものだ。椅子の中に生命体を密閉するのであれば、それに相当な圧迫が加えられることは想像に難くない。 生命体をどのようにしようか。 普通の人間にしようか、それでは既知の江戸川乱歩の領域を脱しない。 ・・・ では、密閉する対象を、お人形にしてみてはどうだろうか? **************************** それは今から20年近く前のことだ。 **************************** 「さてと、今から最終試験を始める。美少女着ぐるみの上からウサギの着ぐるみを着なければならないことは承知の上だろうが、物凄く暑くて苦しい。あまり無理をしても仕方がないし、生命維持に支障があればこちら側から安全処置を施す。それでもまぁ、合格したくば、しっかりと我慢することが必要だ。最後の集大成といったところだな。」 試験監督の私が見込んだこの新人君は、相当に見込みがあると思っている。着ぐるみフェチとしての才能はもちろん、研修期での操演スキルや快感耐性含めてもSランクと判断するが、果たして、最終試験での実力はいかに。 MT社のアクター、アクトレスとして働く者であっても、この最終試験は二度と経験したくないという。意識を失う可能性も高いし、理不尽に苦しくて快感の渦に溺れてしまうそうだ。 MT社では、着ぐるみの中に入る人は、女性と決まっている。理由は不明。男性の着ぐるみアクターはその変な習わしのため、女性よりも女性になるために過酷な状況に置かれる。 さてと、この新人君に諸々を着付けていくことにしよう。 当たり前であるが、着ぐるみを着る前は全裸である。常識的でない?そんなことは無い。着ぐるみに身を全てゆだねるのである。全裸を以て全てのモノを着ぐるみ捧げるのであるから、当たり前の格好であろう。 次、全裸になった新人君には全身タイツを着用させる。肌色で分厚い仕様のものである。ショーブツと同じくらいのタイツの厚みのだろうか。中々に窮屈そうだ。 顔出しで肌タイを着込んだ新人君。はやり様々な修羅場を潜り抜けているだけあって、堂々とした態度だな。期待は十分といったところか。 次に、美少女着ぐるみの面を被せる・・・というわけではない。 次に被せるのは、狐の面が取り付けられた全頭マスク。釣り狐のような狐面だ。ラバー素材で構成されているようだ。能面のように硬さがあるわけではないがマズルは短く狐らしくはないが、描かれた模様と少しのモフモフ具合が狐の様子を際立たせている。 面はあくまで顔と頭を覆う状態に過ぎず、覆う範囲には首は含まれていない様子。つまり、この狐の面の上から美少女着ぐるみの面を取り付けても、狐が中に入っていることは外観からは分からない。 なぜラバー状のマスクを被せるのか?その理由としては汗対策があるようだ。 そのような狐の面のようなマスクを、新人君に着付けた。視界や呼吸は良好のようだ。 ただ、アソコはしっかりと興奮している様子で、主張としては十分すぎるくらい。これから起こるであろうことを妄想してしまっているのだろうか。 アソコの仕様としては、肌タイに開けられたペニスサックがあり、そこに新人君のアソコが入っている。ペニスサックには何やら小さなポケットのようなモノが縫い付けられている。 その肌タイのペニスサックに付いたポケットに振動する超小型のローターを入れていく。 ムニュっ・・・ 硬くなったアソコを私は準備のために取り扱った。 感じているのだろうか、それでも恥ずかしさから大きく動かしたくないのだろうか、私がムニュっと竿を触りながら、ローターをポケットにねじ込んでいくとトクン、トクンと僅かにアソコが動く。大きくは動かない、まるで何かを我慢しているようにしながら、僅かに動くアソコ。 ローターのポケットは、根元に2つ、カリ部分の裏筋とその反対側に2つ、亀頭の先端に1つあって、それぞれにローターを仕込んでいく。 亀頭の先端は、やはり激しく感じてしまうようだ。今まで我慢してわずかにしかヒクつかなかったアソコが、先端のポケットにぐりぐりとローターを挿入するときはビクンと大きくアソコが跳ね、腰もククっと引けるような動きをした。 こうして、肌タイに覆われたアソコにローターがセットされた。 次に、狐面に美少女着ぐるみの面を被せる。 相当圧迫されるようで、人によっては顔の圧迫だけでも興奮しすぎて、自らしごいてしまうくらいだ。 新人君の息遣いからして、相当苦しい様子だが、先は長いからここで気にしている場合ではない。 金髪でツインテールの幼女のような顔のマスクを私は持ち上げて、上手く狐面にフィットさせようとした。目の位置や呼吸穴の位置等、この調整を怠ると活動に多大な影響を与える。私はそれなりに着付けは慣れたものなので、ここはすんなりと着付けていく。 美少女面が新人君に装着された。 身長は170cmぐらいあり、割と成人男性の標準的な体系の新人君。 幼女姿には実に似つかわしくない身長だ。それに、アソコのそそり立っており、あまりにも特殊な光景と言わざるを得ない。 アソコに備え付けられたポケット5か所全てに1つずつ、合計5つのローターが埋め込まれている。未だ作動もしていないのに、ヒクン、ヒクンと硬くなったアソコが動く様子は実に滑稽だ。 私は新人君に呼吸ができるかどうかのチェックを済ませた。よし、と一呼吸置きつつ、次に新人君を覆うための着ぐるみを準備した。 準備した着ぐるみは、ウサギの着ぐるみだ。 ただ、どこにでもいるピンクの汎用的な着ぐるみではない。 小顔でドール系の要素を併せ持ったような顔に、真っ白のボディ、ちょこんと生えたフサフサの尻尾が何とも可愛らしい。瞳は赤色で鼻は茶色。口は空気穴としてスリットがオメガの形で開いている。 この着ぐるみは手や足、頭も一体化している着ぐるみであり、着込んだら一人で出ることが困難になる。 そんな着ぐるみを、金髪幼女で全身肌タイの変態さんに着付けていく。 そのウサギの着ぐるみもメスなのだろう、胸のふくらみがあり、お尻や太ももの肉付きがウレタンで表現されている。もちもちとした手に短めのファーが非常に可愛らしさを引き立てている。 その分、中の人を灼熱地獄に容易に誘うことは想像に難くない。 アソコをヒクんヒクんと揺らすガタイの良い金髪の幼女に、早速ウサギの着ぐるみを着つけていく。 まず、両足。ケモノ風の逆関節となったウサギの着ぐるみの中に、肌タイで覆われた足が入っていく。中はウレタンで肉盛りされており、中の人を圧迫する。なんとも暑そうな肉襦袢である。 私の肩を貸してやりながら、新人君はウサギの足に変身していく。足が入ったところで、腰までグイっと持ち上げる。この時、そそり立ったアソコがウサギの中に消えていくので、外観からは中に男性が入っているかどうか分からなくなる。モフモフとしたボディでは男性のシンボルが浮き出ていても容易に分かるものでは無いからだ。 次に、腕と手をウサギに埋入させたら、ウサギの顔の中に、お人形さんの顔を入れていく。ジャストフィットするように設計されているため、ウサギの着ぐるみの中にお人形さんの頭を入れていく作業は毎度重労働だ。 何度も力を込めて、グイグイとウサギの顔を被せていく。 圧迫や締め付けて苦しいのか、んっ・・・んっ・・・という声がお人形さんから聞こえてくる。全く、お人形はそんな声なんて発するわけがないのに、終わった後に説教だな。 こうして苦労して着付けた後は、頭にあるファスナーを上から下に下げて、取っ手の部分をふさふさしたウサギの尻尾の中に埋入させる。 こうしてウサギさんの完成である。 中の新人君は、 ・顔の開いた肌タイツ ・ラバーで構成された、釣り狐のような、全頭型の狐面 ・金髪の少女を模した面 ・ウサギの着ぐるみ これら全てを身に付け、おまけに肌タイツにつけられたペニスケースの5つのポケットには、小型のローターが入っている。 こんな状態でも、呼吸は出来るし、視界もある。が、呼吸はとても苦しいし、視界はごく僅かしかない。まともにダンスやグリーティングをしたら、酸欠や事故に繋がるくらいの強烈な拘束力があるといえば、その状況が良く分かるだろう。 さて、そんな可愛らしいウサギさんに仕事が与えられる。 私はそのウサギさんに告げた。 「ウサギさん、これから君は椅子としてお客様をしっかりとおもてなししてもらいます。お客さんに気が付かれたら、この耐久試験は終了です。頑張って耐えて耐えて耐えまくって、お客さんに粗相の無い様にしてください。ウサギさんは初めての経験ですから、椅子になったら少し練習しましょうね。」 私は楽屋から会議室にウサギさんを誘導させていく。 モフモフとした着ぐるみさん。歩くたびに尻尾が可愛らしく揺れて動くのが堪らない。 元気な着ぐるみさんというよりも、のそのそとゆっくりと、視界が悪いのか動きにくいのか、大変そうに動くぬいぐるみのようである。 ・・・ さて、到着した会議室。 会議室はどうやら役員室のように豪華で、重役クラスのお客様を迎えるような場所だ。 その中にある1台の革製のソファ。 他の4台と遜色ない1つのソファであるが、ソファの裏を注視すると何故だか一本筋にファスナーが備わっている。普通に過ごしていたら見落としてしまうように、巧妙に革と同化しているファスナーだが、そのファスナーを開けると、ソファの中の様子が良く分かる。 大半のウレタンがくり抜かれていて、ヒト一人が中に入って、座ることができるような空間があった。 手はひじ掛け部分に入れ込み、背もたれに顔や胴体、腰を掛ける部分には太ももを入れ込むことが出来る。 「さて、ウサギさん、椅子になる覚悟は出来たかい?」 一瞬迷っているかのような間が空き、可愛らしくコクンと頷いた。 恐らく、新人君の中で葛藤があったのだろう。この中がいかに過酷で辛くて苦しいのか分かっているのに、自らの意思で進んで中に入っていこうとする。その思いは本能的なものだったのかもしれないけども、真相は分からない。 モフモフとしたウサギさんは、ソファの中に入る手前で、まずその場に尻をつくことなくしゃがみこんだ。 そして、しゃがんだ状態でチョコチョコと前に進んでいく。次に、頭からソファに潜り込むようにして中に入っていく。 背もたれ部分には、顔部分や胴体部分がフィットするように、まるでヒトガタのような形でウレタンがくり抜かれている。そこにグリグリと私はウサギさんの頭を後ろから押し付けながら埋入させていった。 太ももや足部分が革張りのクッション部分に入っていく。体勢としては空気椅子のようだ。これではかなり苦しい。すかさずウサギさんの尻に、丁度座れる位の立方体に近い硬質のウレタンが置かれた。ボフっとウサギさんが腰を掛けたのだろう、硬質のウレタンが少し沈み込んだ。手は既に両方のひじ掛け部分に埋入されている。 ウサギ縫いぐるみを中に埋入させるだけでも汗だくになるほどの重労働だ。 中の新人君は、一体どんなことになっているだろうか。。。 こうして、革張りのソファの中にギュウギュウになりながら詰め込まれたウサギさん。 更に、脇部分や腰回りに空いた細かな隙間を埋めるように、小さなウレタンをどんどん敷き詰めていく。 パンパンにウレタンで周りを固められた状態になったウサギさん。そのまま後ろの革張りのを基に戻し、ファスナーで閉じていく。 ジーーーー・・・ ファスナーを閉める際、かすかに中からうめく声が聞こえたような気がしたが、気にしない。お人形さんは声を出さないはずですから。 こうして、ケモノ椅子が完成した。 4台あるうち、1台だけがウサギさんが埋入されている。そんなことは外見上、全く以て分からない。 「ここからはモニターでキミの状態を確認させてもらうよ。身動きが一切取れないですからね。」 そう私は椅子に問いかけた。革張りの高級感のあるソファ。その1台の、座る部分をグイグイと押し込む。 他のソファと比較すると若干の違和感を覚えるが、座り比べをしない限り分かることは無いだろう。 「さて、先ほど申し上げた練習ですが、一度やってみましょう」 そう言うと、私はモニター上のボタンをクリックした。 ・・・特に何も起きない。 いや、そんなことは無い。 ちょうど、背もたれと座るクッション部分の間、くの字に曲がった丁度角になった部分に、手の親指を除く4本指を深くまで入れてみる。 すると、結構な温かさを感じると同時に、微弱ながらも振動を感じる。 さらに、指には何かがヒクヒクと動く様子も良く分かった。 どうやら中の新人君がアソコに装着されたローターによって責められて、アソコが我慢できずヒクついてしまったところか。 装着されているローターには特徴がある。普通のローターと異なり、超がつくほどの静音機能がついており、たとえ接近したとしてもバイブ音を感じることはまずない。そんな仕様であるため、普通のローターよりは低周波振動で出力としても弱い。中の人を気持ち良くさせるが、もどかしい刺激がずーっと続くような、まるで生殺しのような刺激が続くのである。 背もたれ部分に耳を当ててみる。激しい呼吸音が中でこだましている様子が良く分かる。さぞ苦しいのだろう。まだ入って5分しかたっていないというのに。 こうして、責められ続けて3分間、ソファの背もたれ部分や腰を掛けるクッション部分が見ていてもよくわかるくらいに、大きくユラユラと揺れることがあった。 また、耳を澄ませないとよく聞かないと分からないところだが、我慢に我慢を重ねたけどもついついでてしまったような喘ぎ声が、激しい呼吸音に交じって聞こえてきた。 振動してから5分が経過。 突如として、ソファの背もたれ部分と腰をかけるクッションがビクンと跳ねた。 新人君の苦しそうで悲痛な喘ぎ声もわずかに聞こえてきた。 どうやら、新人君は着ぐるみの中で果ててしまったようだ。 「とりあえず練習はこの辺にしておくが、こんな状態では、すぐに試験中止になってしまうぞ。苦しくて気持ちいいのは分かるがもう少し動いたり声を出したりすることを我慢しなさい。いいですね?」 動作確認と同時に、モニターに写っていた電気信号の系に問題ないことを把握した。中の人の興奮具合を示すグラフと、果てたことを示す信号がきちんとログデータとして蓄積されていた。相当な興奮状態から、微弱な振動に悶々と耐えながら、それでも中々いけない時間を過ごした後に果てた、という様子が、このログデータから読み取れた。 あの微弱な刺激にもかかわらず、僅か5分で果ててしまう位の相当な興奮状態というのは、新人君が刺激になれていない証拠でもあり、また相当な着ぐるみフェチと言えるだろう。 ・・・っと、丁度会議が始まる連絡が入ったか。

Comments

No comments found for this post.