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◾︎富野に訊け! 怒りの赤編 これは以前から持っていて読み直しです。 最近Zガンダムを観ているんですが、かなり厳しい事をキャラクターが喋るので見ている方は叱られているような気分になるんですが、叱ってくれる人を自分から見つけに行かなければいけない30代後半男にとっては、よくぞ描写してくれたという事も多々あります。 ガンダムMk-Ⅱを今までずっとガンダムの形をしただけの別の機体(ガンダムの顔をしているだけのちょっと強いジムみたいな扱い。陸ガンに近い印象)だと解釈していたのですが、 エマが地球でアムロに会っていた確信を伝えるのをカミーユに話すシーンがMk-Ⅱのコクピットだったり、アムロがカミーユの載ってるMk-Ⅱを見て「若い奴をガンダムに載せて、俺への当て付けか」と言ったり、アムロが引力に引かれて大気圏に落ちた時に乗っていたのがガンダムだったのに対して、カミーユを地球の引力から振り切り宇宙に送るのにMk-Ⅱを使ったり、所々ガンダムの顔を持つ機体としての役割をしてるなぁとしみじみ思いました。 他のこの手のお悩み相談系の本は、読者に気持ちいいように優しく書いてあったりしますが、富野監督はその辺一切の媚びなくバッサリいくので受け止めるのにかなり胆力が必要ですが、甘いウソを聞いてあとで嘆くより、ホントの事を突きつけてくれる方がよいのでたまに読み返します。 緩んだネジを巻き直す感じです。 ◾︎成功するにはポジティブな思考を捨てなさい WOOPの法則 (ガブリエル・エッティンゲン著) まだ読み途中なんですが、SNSに蔓延するむやみなポジティブ思考を根本的に考え直させてくれる本。 「成功するには」っていうタイトルが自己啓発系のアレな空気を出してますが、 日本で売れるにはこう言うタイトルじゃないとダメという判断なのでしょう。 中身はちゃんと心理学的な観点から実験した内容です。 楽観、望む未来を思い描くだけで人間はリラックスし・その空想で脳が疲れてしまい、実際に行動を移さないという問題点に切り込み、その打開策としてメンタル・コントラスティング(成功のイメージと、起こり得る障害を具体的にイメージする)という手法を取り、人が実際に行動に起こし、続ける事で成果を上げるという至極当たり前のような、でも実際1番難しい事について書いています。 メンタルコントラスティングの概要 「むやみなポジティブ思考がやる気を削ぐ」 ↓ 「望む未来を頭で思い描くと、だいたいの人がそこで満足感を覚えて手を止めてしまい、実際に手を動かさない」 ↓ 「望む未来を描いて、一緒に起こり得る障害をイメージする。夢や理想に、適度な現実主義を(障害)として与える」 「人間は一度にたくさんの目標を達成しようとするが、まずどれから取り組むべきか、あるいは自分に取り組むだけの能力があるのか、多くの人が整理する事さえできていない」 結構内容的にはグサっと来るものが多いです。 また、ポジティブな思考をする事が逆に重要であるシチュエーションも説明しています。 「むやみな」ポジティブがいけないというだけで、使い所によっては辛い時を耐える拠り所になるので必要なもの。 使いようによってポジティブな思考は、良薬にも幻覚を見せるだけの劇薬にもなる、という事ですね。 自分はこれをかなり前に、まだ雑誌だった頃のクーリエジャポンの記事で見て、最近思い立ってキンドルで読んでるんですが、手を動かさないとホントダメだなと思います。 ツィッターでウダウダやっててもダメ。 1番近い言葉としては「ジリ貧」が近い感じです。 やらなきゃ緩やかな死が待ってるだけ。 まさに今の自分です。。。 ついでにその時クーリエに一緒に載っていた社会学者のハーシュマン氏の言葉もメモしておきます。 ◾︎アルバートハーシュマン 「創造性を存分に発揮する唯一の方法は、始める前の段階で、仕事の質を実際よりも簡単だと見誤る事であり、お決まりの順序で出来るものと思い込む事」 ↓ 「そこで出てくる障害・小さな問題を処理する際に生まれてくるのが創造性」 ↓ 「これら問題解決の蓄積のみが、次の打開の手段」 根底に流れてる「実際に行動に起こす」は共通ですね。 耳が痛いです。

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とらいおん!

最近私がゼータガンダムのつぶやきをしたらちょっとバズってましたけど、ロンドベルさんはゼータガンダムの胸デザインはテレビアニメ版とカトキ版どっちが好きですか

rondobell

Zの「見た目としての胸パーツのデザイン」はアニメ版も旧プラモもカトキさん版も差異はなく、最初は曖昧だった変形機構が成熟し、プラモの金型が進化した事で、ウェーブライダーにおいて胸パーツが占める見た目が調整がなされただけのように思います。 自分が思うのは、当時のアニメ現場には明確な作画モデルになるZガンダムの立体が存在しなかったため、胸パーツの形状のデッサンを取るのが難しく、単純にガンダムのように中にコアファイターが入っているという箱のような構造ではないため、胴体が特に複雑で描くのが難しく、コマによっては胸アーマーかのようにいろんな角度や大きさに見える胸パーツがあるのは仕方ないという事で、この大きさや角度で色々印象は変わりますが、一貫してウェーブライダー準拠でデザインは考えられているため、胸パーツの構造的なデザインそのものは変わらず、MS時おいての胸パーツが占める割合の大きさのディフォルメ具合が洗練されたものだと認識しています。 プラモの旧作は技術力的に胸パーツを大きくしないと完全変形と言えなかったので胸の部分が大きくなった結果コクピットブロックが今よりもかなり小さいです。これはデザインというよりデフォルメの問題で、胸を小さくコクピットブロックをその分大きくすれば胸パーツが持っている構造的なデザイン解釈は変わらないわけです。 長々と書きましたが、Zに関してはアニメとプラモ、カトキさん版とで「胸デザインそのものが違う」という認識がないので、どれが好きというのは無いです、というのがお答えになります。