配慮された拘束晒し刑具ハ301号 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-03-10 09:00:00
Imported:
2023-04
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「助手ちゃん、これが拘束晒し刑具ハ301号よ」
「博士、これが凶悪犯罪の増加にともない、新たに導入された拘束晒し刑のために、わが研究室が開発した新型刑具なんですね」
「うん、さりげない世界観と設定の説明ありがとう」
「いえいえ。それはさておき、口と鼻の開口に接続された、オレンジ色の長いチューブは何なんです?」
「呼吸および食餌制御用のものよ。鼻のチューブは気道に、口のチューブは食道に、それぞれ挿入したうえで、生体用パテで隙間を埋めて空気も液体も漏れなくするの。気道では声帯を呼気が通過しなくなるから、発声が完全にできなくなるの」
「うわぁ……」
「引くのはまだ早いわよ。これを見て」
「何ですか? このお股の……ハッ!」
「うふふ、なんとなくわかったようね。尿道と肛門に挿入し密閉する大小の排泄管理器具と、膣に挿入する強制快楽装置よ」
「さ、さすがにそれは酷すぎません?」
「そんなことはないわ。実施中の装着実験を見れば、よくわかるはずよ。ほら、あれ」
「ずいぶん若い子ですね。学生アルバイトですか?」
「違うわ、私の愛……い、いえ、恋人よ」
「刑具ではなく博士にドン引きです。今、愛人と言いかけたでしょう?」
「愛人とは失礼ね。愛奴と言おうとしたのよ。でもSM界隈の言葉で一般には伝わりにくいから、恋人と言い換えたの」
「そうですか……つまり肥大化された乳首を、位置をずらして十字に穿ち貫くピアスは博士の趣味と?」
「ええ……いやまぁ、そんなことより、あの娘の顔を見て」
「目のハイライトが消えて、恍惚の表情ですね」
「ええ、きつくつらい拘束晒し刑のあいだも、快楽を味わい続けていられるようにしているの」
「それで、肉体的精神的苦痛を和らげると?」
「そのとおりよ」
「でも、この姿で公の場に晒すのは、さすがにまずいんじゃないですか?」
「心配しないで、その点も心配ないわ……ほら」
「なにか新しいパーツが追加されましたね」
「被拘束者のプライバシーを守る目線パーツと、公共のリテラシーを守るおっぱいぼかしパーツよ。このように、拘束晒し刑具ハ301号は、さまざまな面で配慮されているの」
「……そうかなぁ?」