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 王国暦○○○年5の月、王国西方の辺境に、蛮族が侵入した。  これに対し、国境防衛の辺境騎士団は奮戦。軽微な損害を出しつつ撃退した。  西方辺境における事件についての王国正史の記述は、たったこれだけである。  辺境への蛮族の侵入はこのたびが最初ではなかったし、小規模な略奪行為は、日常茶飯事だ。遠く離れた王都の正史編纂者にとっては、その程度の些事だったのだろう。  ただし、当事者にとっては、一大事であった。  特に、正史において『軽微な損害』とされた被害者のひとり、辺境女騎士ニーナ・クレストにとっては――。 小説版も近日公開予定です。

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