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男に戻った博也は

”どうせまた、明日になれば女になってるんだろ”と自暴自棄になるー。


明日は日曜日ー

日曜日に女になっていても、特には問題ない。


そしてー

案の定、翌朝、再び自分は”女”になっていたー


「くそー!いったいどうなってるんだ!?」

博也が叫ぶと、

妹の加奈子が「こらー!」と叫んだ。


「ひぇっ!?」

加奈子が突然大声で叫んだので、博也は

思わずびっくりしてしまう。


「ーー女の子は、そんな言葉遣いしない!」

加奈子の言葉に

「お、、俺は男だ!」と叫ぶ博也ー


しかし、突然、加奈子は博也の胸を触ったー


「あれぇ~?このふくらみはなにかなぁ~?

 おに、、おねーちゃん!」

加奈子が小悪魔的な笑みを浮かべる。


「--く…くぅぅ…」

博也が悔しそうに表情を歪める。


「--おねえちゃん…これ、なに~?」

博也の胸を揉みながら加奈子が言う。


「む……む、、むね…です」

博也がしょんぼりしながら答えた。


「ぴんぽーん!やっぱり女の子じゃん~!」

加奈子が笑いながら言う。


そしてー

「女の子っぽくしなくちゃ!

 そうだ!わたしが女の子としての過ごし方を

 教えてあげる~!

 ありがたく思いなさい~!」

なぜか偉そうな加奈子。


「ふ、、ふ、、ふざけんなー!」

博也はそう叫んで、部屋に閉じこもってしまったー


「も~~~!博也おに、、じゃなくて

 桃香おねえちゃん~!出てきてよ~!」

部屋から閉め出された加奈子が叫ぶ。


桃香とは、昨日、加奈子が勝手につけた名前だ。


「--ふざけるな~!俺は桃香じゃねぇ~!」

博也は部屋の中から可愛い声で叫んだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


がばっ!


布団から飛び起きる博也。


月曜日ー

男に戻っていた。


「ふ~~~~」

ズボンを触り、アレがあることを確認して

安堵する博也。

やっぱり、この方が落ち着くし、妹の

加奈子にもからかわれずに済む。


「あ~~~…どうすりゃいいんだよ」


開き直りながら学校に向かう準備をする。


”くそー!1日ごとに男女が入れ替わる状態じゃ、

 学校にも1日おきにしかいけない”


学校に到着した博也は

友達からいろいろと心配された。

顔色が悪い、と。


「--あぁ…いや…うん。まぁ、ほら、体調が悪くてさ」

博也がそう言うと、

友達は”無理するなよ~”と答えた。


「くっそ…日替わりで女になったり、男になったりするなんて」

 頭がおかしくなりそうだ」


博也は、モヤモヤした気分で1日を終える。


「どうせなら、女になるならずっと女

 男に戻るならずっと男にしてくれねぇかなぁ…」

ため息をつきながら帰宅した博也。


するとー

「よかったわね!博也!」と

母親が嬉しそうに言った。


「は?」

博也が”意味が分からない”と言いたげな表情を浮かべて

母親のほうを見る。


母親は満面の笑みで答えた。


「--博也のこと、説明して、ちゃんと学校にも

 理解してもらえたから、

 明日から女の子になってても学校に行けるのよ~!」


ーと。


「---はい?」

博也は思わず変な声を出した。


”学校にも理解してもらえた?”


「いやいやいやいや、勝手に理解すんなよ!

 今の状況、俺が一番理解できてないし!」

博也が慌てて叫ぶと、

「いいじゃない~」と、ちょうど帰宅してきた妹の加奈子が笑いながら言う。


「制服もあと届くから~!」

母が言う。


「お、、おぅぅ?」

博也はあまりの出来事に唖然とすることしかできなかったー。


「--よ~し!お兄ちゃん!

 明日から女子高生デビューだね!」

妹の加奈子が嬉しそうに言う。


「おまえ…なんでそんなにうれしそうなんだ」

博也が苦笑いしながら言う。


「--ふっふ~☆別に~」

加奈子は、とっても楽しそうだ。

兄の不幸を笑っているに違いない。


「--って、ちょっと待って!

 俺、学校でどういう扱いになってるんだよ!?

 転校生扱い、それとも?」


博也は混乱しながら母に向かって叫んだ。


学校にいったいどういう風に理解してもらったんだー?


”1日ごとに性別が変わる”とでも

説明してそれで納得してもらえたのかー?


それともー

女子としての俺は転入生として

学校に入る…とかそういうやつか?


「--明日、登校したら職員室に

 来るように先生が言ってから、

 先生に聞きなさい」

母はそう答えたー。


制服が届く。

女子の制服だ。


「うぐぐぐぐぐぐ…俺がこれを着ることになるとは…」

博也は屈辱的な表情を浮かべる。


しかも、こんな服を着て

外を歩いていたらドキドキしてしまって

正直学校どころじゃない気がする。


「-着方、ちゃんと教えてあげるからね~!」

妹の加奈子が笑う。


「くぅぅぅぅ…」

博也は”明日は女になってませんように”と

お祈りしながら布団に入ったー


だがーーー

翌朝、

やっぱり女になっていたー。


「--んっふっふ~!桃香おねえちゃん!」

妹の加奈子が笑う。


「-ー桃香じゃねぇ~!俺は博也だ!

 それに、お姉ちゃんでもない!」


ーー!


加奈子が、博也の股間のあたりを触る。


「あっれぇ~?何もないね~?

 お・ね・え・ち・ゃ・ん!」


加奈子のいじわるそうな笑み…


「--く、、、む、、息子は、、今、迷子で…」

博也はそんな風に答えながらも

負けを認めるしかなかったー。


制服の着方を教わる博也。

さすが、正真正銘の女子である加奈子。

慣れたものだった。


「俺がリボンとか…ちょっときついぜ~…」


「こらっ!」

加奈子が叫ぶ。


「ーーわたしがリボンとか、ちょっと違和感あるなぁ…

 みたいな、言い方にしなくちゃダメでしょ!」

加奈子の言葉に、

「うるせー!俺は男だ~!」と叫ぶ博也。


「--お姉ちゃん!女の子の身体になってるうちは

 ちゃんと女の子しなくちゃだめだよ!


 家の中ではいいけど、

 外に出たら変な風に見られちゃうからね!

 ぜーったい蟹股で歩いたりしちゃだめだし

 胸揉んだらダメだし、男子トイレに入ってもだめ!

 言葉遣いも仕草も気を付けて!」


妹の加奈子に言われて

博也は「はぁい…」と不貞腐れた様子で答えたー。


学校に向かう博也ー

スカートの感覚が、とても違和感があるー

こんな、なんというか、、落ち着かないというか、

ふわふわしているというか…

とにかく、落ち着かない。


学校に到着すると、

周囲の生徒が”誰このコ”という感じで

注目してくる。


”ふぉぉぉぉ…これが、転入生の気分かぁ…”


博也はそんな風に思いながら

職員室に入る。


担任の先生が、隣の応接室に博也を連れていく。


そして、口を開いた。


「驚いたな…

 本当に女子になってるなんて」

担任の先生の言葉に、博也は

「いや、一番驚いてるのはオレです」と答える。


「ははは、確かにな!」

担任の先生が楽しそうに笑う。

”こっちは笑ってる場合じゃないんですけどー”と

博也は心の中で突っ込みながら

担任の先生の言葉を待ったー


「お前はーー

 転入生・田中田 桃香(たなかた ももか)として

 転入してきた女子生徒、ということで

 クラスに入ってもらう」

担任の言葉に、

博也は「ちょ、ちょっと待ってください!!

 お、俺、1日ごとに性別が変わるんですよ!?

 明日には男に戻るんです!どうすりゃいんですか?

 転入生扱いって言っても、ずっと女子になってるわけじゃないし!」と叫ぶ。


そしてー

さらに「っつか、なんで田中田!?田中じゃだめなんですか!」と叫んだー。


「---質問ばかりだな」

担任の先生が笑う。


博也は”2個しかしてねーよ!っつーか、もっと質問したいよ”と

心の中で叫ぶ。


「-まず、性別のことだが、明日は博也として登校してもらう。

 そして明後日は桃香として登校だ。

 表向きは別人扱いだが、

 成績はちゃんと一人分でつけるし校長にも説明してあるから

 だいじょうぶだ」


その言葉に、博也は食い下がる。


「はぁ!?クラスのみんなは、おかしいと思いますよ!

 桃香としての俺と博也としての俺が1日ごとに休むなんて」


博也が可愛い声で叫ぶと、


「意外とかわいい声だな」と担任が笑う。


そして、続けたー


「ま、なんとかなるだろ。理由は適当に考えておいてくれ」


「---…」

博也は”くそっ!適当なやつらだ!”と心の中で悲鳴を上げるー


「で…お前の偽名だがー

 桃香って名前はお前の家族からの希望だったから、それで決めた」

先生が言うー


妹の加奈子につけられた”桃香”を学校でも

使うことになるなんて…。


「---田中田のほうは…

 先生たちとお前の家族で話し合ったときに

 ”田中”にするか”中田”にするか意見が割れてな。

 面倒だから両方くっつけた」


「--おい!ふざけるなーー!!!!」

博也は、思わず先生に向かって叫んだ。


だがー

もう、田中田で決定して引き返せないとのことだった。


「--話は以上だ。俺が紹介するから

 お前は転入生としてクラスのみんなの前で

 振舞うんだぞ」

担任の先生に言われて、

博也は仕方なくうなずいたー


「--それにしても…」

担任の先生が笑う。


「お前、意外と胸、でかいな…

 自分で揉んだりしてるのか?」

担任の先生の言葉に

「セクハラですよ!」と叫ぶ博也。


だが、先生はほほ笑んだ。

「--いいじゃないか。男なんだし」と。


”くっそー!”


不満爆発の博也。

先生と共に教室に向かうー


顔が全然違うから

クラスのやつらに桃香=博也とばれることはないだろうが、

それでもやっぱり他人として接するのは緊張する。


「みんな~!今日は転入生がうちのクラスにやってくることになった」

担任の先生が先に教室に入り、説明する。


ざわめくクラスメイトたち。


そしてー


「入ってこい!」

担任の先生が言うー


心臓が張り裂けそうなぐらい、緊張しながら

博也は教室へと足を踏み入れるー。


そしてーーー


「--さぁ、自己紹介を」

担任の先生に促されて、博也は

自己紹介を始めたー


「--た、、、た、、、た…」

歯を食いしばる博也ー


何が田中田だ…

人の名前で遊びやがって…。


そう思いながら

「田中田桃香です…

 よろしくお願いします」と頭を下げたー


「ぷっ…」

クラスメイトの何人かが”田中田?”と笑っている。


”くっそ~!”


そう思いながら、屈辱に耐えていると

担任の先生が指を指した。


「ちょうど、あそこの座席が空いてるから、

 田中田!お前の座席はあそこだ」


その言葉に、

座席を見つめて博也は唖然としたー。


隣の座席の男子はー

おっぱい星人のあだ名を持つ変態ー

堅田 正夫(けんだ まさお)と言う男子だった。


「---よ、、、よ、、よろしく…」

博也が嫌々挨拶をすると、

正夫からしてみれば”初対面”であるはずの

女体化した博也にこう言い放った。


「いいふくらみだな!」


とー。


博也は凍り付いた。



④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


1日ごとに性別が変わってしまう…

ぶるぶるですネ~!

現実でそうなったら、とっても不便そうデス…!


今日もお読み下さりありがとうございました~!




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