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彼は、入れ替わり能力を持っていたー。

自分と、他人の身体を入れ替える力だ。


相手を見つめて、念じるだけで入れ替わることができる。


入れ替わり能力を手に入れたら

どんなことをしたい?


その答えは、人によって違うだろう。


彼の場合はー


・・・


「---あ~…もう、トイレに行きたい!」

女子高生が慌てて道路を走っている。


学校でトイレを我慢していたのだ。

近くのデパートのトイレを借りよう、

そう思いながら、彼女は走っていたー


そこにー

”彼”はいたー


入れ替わり能力を持つ男、

村井 義明(むらい よしあき)がー。


義明は笑みを浮かべるー


そしてー

その女子高生を見つめて

”チェンジ”と呟いたー


その瞬間ー


身体が入れ替わるー


「んはっ!」

女子高生の身体になった義明は、

入れ替わった衝撃で、少し漏らしてしまったー。

この子は相当、我慢してたようだ。


「えっ……」

義明の身体になってしまった女子高生が

周囲を見渡すー


一瞬の入れ替わりー


”これから入れ替わるぞ”と思って

入れ替わりを仕掛けている義明は

すぐに状況を理解することができるが、

何も分からないまま、

急に体を入れ替えられてしまった

女子高生は、

”自分がワープしたように”感じたー


「あれ…わたし、今……えっ!?!?」

自分の口から出た声が

男の声になっていたことで、

ようやく女子高生は異変に気付くー


「え、、な、、なにこれ?」

振り返ると、そこには女子高生の姿をした義明の姿があった。


義明の姿をした女子高生は

何が起こったのか理解できずに困惑するー。


そしてー

「---えへへへへへへ」

女子高生の身体になった義明は、

そのまま笑みを浮かべながらーー

我慢していたものをー

その場で放出したー


スカートの中からぽたぽたと落ちる水ー


「---え…」

唖然としている義明(女子高生)


周囲の通行人たちが驚くー

人通りの多い道で女子高生が突然

おもらしをしたのだー


「えへへへ…」

周囲を見ながら女子高生(義明)が笑う。


「おもらししちゃった♡」

とー。


「--!?」


女子高生は義明のほうを見ると、

すかさず”チェンジ”と呟いたー


ーー!?!?!?


「え…」

女子高生は自分の身体に戻るー

スカートが濡れているー

下着が濡れているー

盛大におもらししてしまったー


「え…そ、、そんな…え…なんで」

顔を真っ赤にしながら周囲を見渡す女子高生ー


義明は、そんな様子を

ニヤニヤしながら見つめていた。


彼の楽しみは、

そう-


入れ替わり能力を使って

相手の目の前とんでもないことをして

その状態で相手に身体を返し、

その反応を見ることー。


悪趣味な入れ替わりの使い方を

彼はしていたー


「おやおや…」

義明は、路上で失禁した女子高生を

ニヤニヤしながら見つめている。

自分が入れ替わって、そうさせたのに

まるで他人事のようにー


顔を真っ赤にして、

泣き出してしまう女子高生。


義明に罪の意識などないー

その様子を満足そうに見つめるー。


自分は入れ替わり能力を持つ優れた人間だから

何をしても許されるー。

義明は、そんな風にさえ、思っている。


「---ふふ」

義明は、泣きじゃくる女子高生に興味が

失せたのか、その場から立ち去ったー


この力を使えば、お金を稼ぐことだって容易だー。

方法はいくらでもあるー


しかし、何よりも、

義明は、入れ替えられて戸惑っている相手の顔ー

入れ替わったあとに、とんでもない行動をさせて、

そしてー元に戻された時の顔ー

それを見るのが、楽しみだったー


「--ん?」

義明が道を歩いていると、

そこには昼休み中のOLの姿があったー


「今日はなんか暑いね~」

二人組のOLのうちの一人が、そう呟いた。


”暑い…か”

義明は、そのOLを見つめて

口元を歪めると”チェンジ”と呟いたー


「--!?」

OLが義明の身体になる。


このOLも、”自分の意識が一瞬とんだ?”

と、何が起きたのか理解できていなかったー


そしてー

OLになった義明が笑う。

「わたしぃ~暑くなっちゃった!」

服を突然脱ぎ始めるOL。


「え!?ちょっと、愛結!?」

一緒にいたOLが驚くー


シャツ姿になると、さらに身体をくねくねさせながら

服を脱いでいくOL。


周囲がざわめくー


「--ちょ!?」

義明(OL)が振り返るー


自分の身体がいつの間にか

おかしなことをー


「ちょっと!ナニやってるんですか!」

義明(OL)が叫ぶー


「じゃ~~~ん!」

しかし、OL(義明)は、上半身下着姿になって、

得意気にポーズを決めるのだったー


”ふふふ、返してやるよ”

義明はそう呟くと、

再びチェンジと呟いて、お互いの身体を元に戻した。


「えっ!?」

どや顔をしていたOLが急に表情を歪める。


「いっ、、いやああああああああっ!?」

身体を隠して悲鳴を上げるOL。


一緒にいたOLが顔を真っ赤にしている。


突然路上で痴女を晒したOLを

周囲の通行人たちは戸惑った表情で

見つめていたー


「---」

義明は、満足そうにその光景を見つめているー。


「--いいねぇ。その、戸惑った顔」

そう呟くと、義明はその場から立ち去り、

今度はデパートへと向かったー


「--」

クレーマーに絡まれている若い女性店員。


書店で本を探しているおとなしそうな女性ー


試食コーナーで案内をしている女性ー


色々な面白そうなターゲットを見つける義明。


”誰にするか…?”

義明は口元を歪める。


入れ替えられてしまった反応を見るのは

実に面白いー。


”誰ー?くくく…

 選ぶ必要などない。全員だ”

義明は心の中でそう呟くとー

さっそく、試食コーナーでウィンナーを調理している

女性を見つめて”チェンジ”と呟いたー


「くっぅ!」

ビクンと震えるー


時々、入れ替わるときに声が出てしまう身体もいるー


「--あれ?」

義明の身体になった女性は、

”今、自分はウィンナーを調理してたはず”と

首をかしげる。


そしてー

振り返ると、そこにはー

ウィンナーを嬉しそうに素手でつかんで

食べまくる女性(義明)の姿があった。


「うぃんな~うっめぇ~~~!」

大声で叫ぶ女性。中身は義明。


試食コーナーのお姉さんが突然

奇行に走ったことで周囲の利用客が

唖然としている。


注目を集めていることに気づいた女性店員(義明)は

大声で「今度は男のウィンナー咥えてぇなぁ!」と

叫び、ゲラゲラと笑うとー

身体を元に戻したー


「---え…」

何が起きているのか理解できないまま

元の身体に戻された女性店員は

油まみれになって、やけどしている自分の手を

見つめて悲鳴をあげたー


”ちぇんじ”

混乱する中、2階に移動して、さっき見かけた書店で

本を読んでるおとなしそうな女性と入れ替わっていた。


本をスカートの中に入れたり、

ブラウスの中に入れたりしていくー


万引きだ。


「--ふへっ

 おとなしそうな女が万引きするなんて、

 たまんねぇなぁ」

下着の中に本を無理やり挟もうとする女性(義明)


「--え!?!?わたしが…!」

義明の身体になった女性が、

自分が目の前にいることに気づく。


「--あ、、あの…え!?」


瞬時に入れ替わったなんて理解できる人間は

そうそういないー


戸惑う義明の身体になってしまった女性を無視して

そのまま本を4冊、服の中に入れたまま書店から

腰を振りながら立ち去る女性。


「え!?ちょ!?」


そうこうしているうちに、書店員がかけつけて

女性(義明)は取り押さえられたー


そして、連行される最中に

身体を元に戻すー


「えっ!?えっ!?えっ!??!?」

元に戻った女性が戸惑っているー

書店員に連行されている最中だったからだー


「ちょっと、お客様、こちらへ」


「--わ、わたし、万引きなんて…!?

 ち、違うんです!一瞬だけ、わたしの身体が!」


店員に必死に叫ぶ女性ー

だが、店員は”言い訳はやめなさい”と、

そのまま女性を事務室に連れて行った。


「へへ」

義明は満足そうに微笑んだ。


帰り際ー

デパートの入り口付近の売り場で、

まだ店員がクレーマーに絡まれていたので、

身体を入れ替えて、

女性店員の身体になって、

クレーマーの顔面を思いきりぶん殴ってやった。


クレームをつけていたじいさんが吹き飛ぶ。

一転して弱気な態度になるクレーマー。

弱いものいじめをしていたのだろうー


「てめぇ…調子に乗りやがって…

 あぁぁぁ~?」

可愛らしい女性店員の声で

最大限の脅すような声を出すー


「ひっ!?」

クレーマーがおびえる。


「--ちょっと!や、、やめて!」

義明の身体になった女性店員が

必死に女性店員(義明)を

取り押さえようとするー


「--や、、やめて、、わたし!

 やめてよ!」


どういう状況か分からないまま、

彼女は義明の身体で、

自分の身体を止めているー


だがー


「邪魔だァ!」

女性店員(義明)は、

自分の身体を払いのけると、

クレーマーの男の胸倉をつかんで、

唾を吐きかけたー


そしてー

身体を元に戻すー


「はっ!?」

胸倉をつかんでクレーマーを睨みつけていた

女性店員が、元に戻って、

表情を変えるー


「あ!あっ…も、申し訳ございません」

女性店員が必死に謝るー


「--なんなんだ!おい!」

クレーマーが再び勢いを盛り返すー


大騒ぎになるその場。

義明はニヤニヤしながらその光景を見つめていたー


「----!」

義明は、上司に怒られている

女性店員と目が合ったー


”やべ…入れ替わりに気づかれたか?”

義明は、少し不安を感じながら

デパートから立ち去ったー


・・・・・・・・・・・・・・・・・


帰宅した義明。

ネットニュースでは、デパートのことが

さっそく取り上げられていた。

万引きした女性ー

クレーマーを殴った女性店員ー

ウィンナー試食コーナーの女性店員の奇行ー


それと同時に、義明の目撃情報も

挙げられていたー

”不審な男がいた”とー。


また、クレーマーを殴った女性店員が

”身体が入れ替わったんです”と

証言しているようだー


「チッ」

義明は舌打ちをした。


何件も何件も入れ替わりをしていれば

誰かにいつか、怪しまれるー


「俺が何かしたって、ばれそうだな…」

義明はそう呟くと、

さっそく外に出かける。


”入れ替わり”なんてことにそう簡単には

たどり着けないだろうが、

デパートの監視カメラを見られたら厄介だー。

”何かした”のが、ばれるだろう。


義明は、近くのアパートに向かう。


このアパートに可愛い一人暮らしの女子大生がいたはずだー


「---」

義明が身を潜めていると、

おしゃれな女子大生が帰ってきた。


その女子大生を見つめながら、義明は…

道路に飛び出したー

トラックが横からやってくるー


そしてー

”チェンジ”と

彼は呟いたー


ドォォォォン!


轟音が背後からしたー


「ふふ」

女子大生は、振り返って笑みを浮かべるー


義明の身体が、トラックに轢かれてー

無残な姿になっていたー。

義明は、轢かれる瞬間に入れ替わりをしー

女子大生の身体を奪い、

そしてー義明の身体に入った女子大生は、

義明の身体ごと、何が起きたか分からないままー

この世から消えたー。


「ふふふふふふふふ」

女子大生は笑うー

わざと死ぬ直前の状況を作り出しー

入れ替わることで、

”わたしの身体を返して”とわめかれる心配もないー


こうして、義明は疑われるたびに

新しい身体に乗り換えて

入れ替わりをエンジョイしているー


そうー

さっきまでの身体も義明本人のものではないー

あれは、9つの目の身体ー。

元々の義明の身体は、今のような方法で

とっくに死んでいるー


「さ…これからは女子大生だ…へへへ」

女子大生になった義明は、笑みを浮かべると

そのまま自宅へと入っていったー



おわり


・・・・・・・・・・・・・


コメント


好き放題する入れ替わりモノでした~!

なんとなく、たまには頭を無にして、

やりたい放題な入れ替わりを書いてみたくなったので

書いてみました☆!


お読み下さりありがとうございました~!


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