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手にいれた憑依薬で”逆襲”を続けていく龍平ー。


いじめの主犯であった直人の彼女・京香をその力で奪い、

直人を絶望のどん底に突き落とした龍平は、

さらに”僕のことが大好き”になった京香を”あえて”振り、

京香をも、絶望のどん底へと叩き落したー。


しかしー、それでも龍平は止まらない。

龍平の”逆襲”のターゲットはいじめの主犯格だけではなく

共犯や”傍観者”にも広がり始めていたー…


☆前回はこちら↓☆

<憑依>僕の逆襲②~復讐の卒業式~

”いじめ”に耐え続けて来た龍平ー。 来る日も、来る日も、いじめに耐え続けて来たー。 しかし、そんな龍平はある日、 ”憑依薬”と出会ってしまい、逆襲を決意ー、 いじめっ子・直人の彼女である京香に憑依ー、 京香の思考を染め上げて、”自分の彼女”にしてしまうー。 いじめっ子から”憑依”で、思考を染め上げー、 彼女を奪...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーー次は二人の番だからー」

龍平が憎しみに満ちた目で、

いじめに加担していた陽太郎とその彼女・愛唯の方を見つめながら言うー。


「ーあ、あんたのことなんか絶対に好きにならないから!

 やってることがキモいのよ!」


愛唯が龍平に対して怒りの形相でそんな言葉を投げかけるー。

がー、陽太郎は慌てて愛唯の口を塞ぐと

「ーわ、わ、悪いー…ゆ、許してくれー」と、陽太郎は、

龍平の方を見て、申し訳なさそうに言葉を口にするー。


「ーーーーーーふーん…」

龍平は、じーっと、陽太郎と愛唯の方を見つめるー。


「ーーい、今のは失言だったー。

 ほ、ほら、愛唯も戸惑ってるんだよー

 京香があんな状態だからー…」


陽太郎は、申し訳なさそうにそう呟きながら

平謝りをすると、

「ーじゃあ、今の失言は聞かなかったことにしてあげるよ」

と、龍平は笑みを浮かべながら、自分の座席の方に戻っていくー


「ーーな、なんであんなやつにびびってんのよ!」

龍平が離れたのを確認すると、愛唯は陽太郎に対して声を発するー


「ーやめとけって!愛唯も”あんな風”になりたいのかよー!?」

陽太郎がそう小声で呟きながら、自分の座席で”抜け殻”のように

なっている京香の方を見つめるー。


「ーー…わ、わたしはあんな風になんかー」

愛唯がそう言うと、陽太郎は

「京香だって、直人と別れるつもりなんて絶対なかっただろうしー、

 それなのにー…あんな風にー」と、京香の方をもう一度見つめるー


「ーーーーー」

愛唯は、京香の様子を見つめながら、

ひたすらに”何なの?このキモい状況ー”と、苛立ちを露わにするー。


しかし、プライドの高い彼女は、

”わたしはあんな風にならないから”と、根拠のない自信を持ってしまっていて、

彼氏の陽太郎と比べると、その危機感は薄かったー。


「ーーーー…龍くんー… 龍くんー… 龍くんー」

目を真っ赤に充血させながら、学校でもずっと泣いている京香ー。


龍平に”憑依”されて、龍平のことを大好きにされてー、

その上で龍平に振られたー。

今の京香にとって”大好きで大好きで大好きな龍くん”に

振られてしまったことは、絶望を意味していたー。


「ーーーーー僕をいじめるから、こうなるんだー」

龍平はそう呟きながら、

その日の夜ー…

また”京香”に憑依したー。


帰宅後も泣いていた京香ー。

しかし、龍平に憑依された途端ー、

京香は充血した涙目のまま、クスクスと笑い始めたー。


そしてー、涙目のまま鏡を見つめると、京香は呟くー


「ーわたしは龍くんが好きっ!」

「ーわたしが龍くんが好きっ!」


刻むように、何度も何度もそう呟く京香ー。


泣きすぎて、しょぼしょぼした目のまま

「わたしは龍くんが大好きっ!」と、そう叫ぶー。


もう振ったのにー

”まだ”龍平に対する”好き”を強めていく龍平ー。


そうすればーーー

もっと、もっと、もっとーーー


”いじめっ子の主犯”である京香は苦しむからーー


「ーーーえへへ…

 僕のこと大好きなのに、僕に嫌われてる地獄を味わえー…!」


嬉しそうに京香は笑うと、龍平の霊体が抜け出して、

京香はその場で気絶するー


さらにー…

この日の龍平は、京香だけではなく、

ついに陽太郎の彼女である愛唯にも憑依しようと、

愛唯の家を続けて訪れたー。


愛唯の家は”京香”を利用して調べたー。


「あ~~~…イライラするー

 陽太郎も、あんな奴にびびりすぎでしょ!」


愛唯は、自分の部屋でそんなことを呟きながら、

そう言葉を口にしていたー。


「ーーーへ~…まだ全然反省してないみたいだなぁ」

龍平はそんな風に呟くと、”愛唯”に憑依する前にー、と、

今一度霊体のまま、”京香”の家に戻り、

京香に憑依しようとしたー。


京香は子供のように泣きながら、髪をボサボサにして、

”何もやる気が起きない”という様子だー。

さっき憑依されて、さらに”好き”の感情を強められたせいで、

その悲しさはさらに倍増したのだろうー


「ーーいい気味だなぁ」

龍平はニヤッと笑うと、そのまま京香に憑依して、

涙目のまま”愛唯”に電話をかけたー


”ーーー…なに?こんな時間にー”

不愉快そうな愛唯ー。


そんな愛唯に対して、またもや龍平に憑依された京香は

言葉を口にしたー


「これから、龍くん、”そっち”に行くからねー

 ふふー」


京香がそう言葉を口にすると

愛唯は”な…何言ってんの?”と、少し苛立ちと怯えの感情を

外に出しながら、そう言葉を口にしたー。


「ーーーこれから愛唯もわたしと同じになるのー

 龍くんのことがだ~いすきでたまらないー

 ”彼女”になるのー


 ーーへへ…今から”僕”ー

 憑依しにいくから…」


龍平は、自分の口調を隠すことも忘れ、

京香の身体でそう呟くー


”ーーち…ちょっと待ってー…

 だ、大体あんた、わたしの家なんて知らないでしょ?”


愛唯は焦り始めるー。

先日、”京香に憑依するところ”を教室で見せ付けられた愛唯は、

”憑依”がハッタリではないことは知っているー。


「ーーふふー。僕、”さっき”一度、そっちの家に行ったけど、

 気付かなかったー?」


京香の身体で、龍平はそう呟くと

”さっき愛唯が言っていた言葉”を口にしたー


青ざめる愛唯ー


「じゃあ、そっちに行くからー」

京香はそれだけ言うと、笑みを浮かべたまま机に

倒れ込んで失神するー。


短時間のうちに2度憑依されたからか、ピクピクと痙攣している

京香を無視して、龍平は愛唯の家に再び向かったー。


「ーーー…」

愛唯は、机に座ったまま”何か”を机の上に置いて、

準備をしていたー。


そこにはーーー


”わたしの彼氏は陽太郎

 梶山はキモいやつー。

 もし、違うことを思ってもわたしはこうだから、

 絶対にあいつの思い通りになっちゃダメ”


龍平をキモい、陽太郎を彼氏と、

力強くペンで書かれた紙ー。


どうやら”憑依”された後の自分が

”正気”を取り戻せるかもしれない、と、そう思っているようだー。


「ーーーふ~ん 無駄だよ」

龍平は笑みを浮かべると、そのまま愛唯に憑依するー。


「ーーぁっ… …く…… で…出て行きなさ…い…」

愛唯が震えながら言うー。


龍平は”あえて”少しずつ自分の霊体をズブズブと愛唯の中に

憑依していたー。

愛唯を苦しめるためにー。


「ぁ… っ… ぁぁ… ぁ」

愛唯が苦しそうにしながら、やがて完全に支配されると、

「ーわたしは、龍くんが好きー」と、笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


愛唯が怒りの形相で、龍平の方に近付いてくるー。


「ーあんた!昨日…わたしに憑依したでしょ!」

愛唯がそう叫ぶー。


教室内が静まり返ると、

龍平は笑みを浮かべながら「したよ」と、そう答えるー


それを聞いていた彼氏の陽太郎が青ざめるー。


しかしー、愛唯はその言葉を聞くと、笑みを浮かべながら

「ーふふーじゃあ、あんたの憑依は失敗ってことじゃんー。

 わたしが好きなのは陽太郎だし、あんたのことはキモいって思ってるー」

と、そう得意気に言い放つー。


龍平は「本当に、そうかなー?」と、言い放つと、

「本当にそう思うなら、僕をイジメてた時のように、僕を叩いてみてよ」と、

そう言葉を口にしたー。


愛唯も、”いじめ”の時に時々龍平を叩いたり、髪を引っ張ったり

してきていたー。


しかしーーー

今の”愛唯”にはー…

できなかったー


「ーーーーくっ… な、な、なにこれー…」

愛唯は龍平をビンタしようとしても動かない腕を、必死に

龍平に向けようとするー。


いやー、”腕”は動くー。

しかし、龍平にビンタをしようとすると、

その動きは何故だか止まってしまうのだー。


「ーーな…何なの…これ…!」

愛唯が屈辱まみれの表情を龍平に向けると、

「あ、あははー…!もう…もう、僕を叩くことなんてできないんだぞ!」と、

そう言葉を口にするー。


「ーーーーほら!僕を叩いて見なよ!ほら!」

龍平がそう言うと、愛唯は悔しそうに自分の手を動かそうとするー。


がーーー

昨夜、憑依された際に”龍平くんに暴力は絶対に振るわないー”と、

何度も何度も呟いて、”脳”にそれが刻まれてしまったためー、

龍平を叩くことはできなかったー


「ーー何なのよ…!動けよ!」

自分の腕を思いっきり、机に叩きつける愛唯ー。

愛唯は涙目で龍平を睨むー。


「ーや…やめろって! な、なぁ…もう許してやってくれー!」

彼氏の陽太郎が慌てて止めに入るー。


がー、龍平は笑みを浮かべたー。


「ーーお前は、”毎日毎日少しずつ”僕の彼女に近づけてやるー」

龍平が愛唯の方を向いて言うと、愛唯はガクガク震えながら

龍平の方を見つめるー。


「ーーや、やめてくれよ!!愛唯がこんなに怖がってるだろ!

 なぁ…た、頼むからー」

陽太郎が土下座をするー。


しかしー

龍平は冷たい言葉を続けたー。


「ーーー…お前らみたいないじめっ子はいいよなー。

 僕をいじめてるとき、どんなに僕がやめてって言っても

 やめてくれなかったのに、

 自分が反撃されたら、謝れば済むと思ってるー」


龍平がそう言うと、

「ーお前らもみんな同じだー!僕の逆襲が始まったとたん、

 ”自分はいじめとは関係ありません”みたいな顔をしてるー」

と、教室中を見渡しながら言うー。


愛唯と、陽太郎以外も青ざめながら、龍平の方を見つめるー。


「ーーー僕は…許さないーぜ、絶対にー…!」

龍平はニヤニヤしながらそう声を上げるー。


愛唯も陽太郎も呆然としながら、龍平の方を見つめるー…。


龍平は、その日の夜も、

主犯であった直人の彼女・京香に憑依ー。

さらに”龍くんがすき!”と、言葉を繰り返したー。


もう振っている京香の”好き”をさらに深めていくー。

”好きなのに振られた”地獄の苦しみを味合わせるためー。


そしてーーー…

愛唯にも憑依したー。

今日も”少しだけ”、”龍くんが好き”を繰り返すー。

愛唯のことはゆっくりとじっくりと、いたぶるつもりだー。


さらにーーーー…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌朝ー


「ーーお、キモいのが来たぜー」


「あ、ホントだー」


いじめの中心人物の一人、陽太郎が教室に入ってくると、

クラスメイトたちが、陽太郎にそんな言葉を投げかけたー。


「ーー!?」

陽太郎が戸惑っていると、

そこに彼女の愛唯がやってくるー。


「ーーねぇ、陽太郎さー 

 あんた、キモいんだけどー」

愛唯の言葉に、陽太郎は呆然としながら、

「ーお、お前…愛唯に何をした!」と、龍平の向いて叫ぶー。


「ーーーーー…」

愛唯は、龍平の方を振り返りながら不快そうな表情を浮かべるー。

”まだ”愛唯は、龍平のことがそんなに好きではないー。


がーーー

昨夜、龍平はクラスのほぼ全員に憑依しー、

”陽太郎をいじめている”ということを、一人一人に刻み付けたー。


「ーーー…な、なんだよ…お、お前らー!」

困惑しながら叫ぶ陽太郎ー。


「ーお前には、”いじめられっ子”の僕の気持ちを味合わせてやる!」

龍平のそんな言葉に、呆然とする陽太郎ー。


陽太郎はその日から、”クラス全員”に

いじめられるようになったー。



そしてーーー


「ーーー僕のこと、好きなんだろ?我慢しなくていいのにー」

龍平はそんな言葉を口にするー


「ーす、好きなんかじゃー…」

愛唯が顔を赤らめながら目を逸らすー。


既に1週間ー

”毎日少しずつ”愛唯に憑依して、愛唯を”染めて”いるー。


「ーーじゃあさ…

 どうして”僕の好きな”ツ…ツインテールにしてるのかなぁ?」

龍平がそう言うと、愛唯は顔を真っ赤にして

自分の髪を触るー


「ーな、なんで… く……

 こ…これ以上はー…やめてよ」

愛唯が苦しそうに言うー。


「ーふふ、僕には逆らえないー…

 もう、分かっただろ!

 お前も、アイツみたくなるんだ!」


龍平に振られて毎日落ち込んでいる京香の方を指差すー。


「ーーい、いやだー…やめて!」

涙目で叫ぶ愛唯ー。


「ーーえへへ…大丈夫だよー。

 あと数日もすれば、”僕の彼女”として、幸せを感じてるんだからー」


龍平はそれだけ言うと、

笑みを浮かべながら歩き出すー


「ー(僕をいじめてたやつらには大体、逆襲できたけどー

 あとは、たまに僕をいじめてたやつらと”傍観者”のやつらにも

 それなりに逆襲してあげないとー)」


龍平は、そんなことを思うー。

いじめの主犯たちにはそれ相応の罰をー。

そして、傍観者たちにも”それなりの”罰を与えるつもりだー。


「(さて、どうしようかなー)」

龍平はそんなことを思いながら静かに歩くー。


がーー…


「ーーーーーーーーーーーー…」


最初に彼女を奪われ、精神的に壊されて以降、

学校にも登校していなかったイジメの主犯・直人が、

久しぶりに登校してきて、

廊下ですれ違った龍平を恐ろしい目で睨みつけていることに、

龍平は気付かなかったー


「ーー許せねぇー…」

髪がボサボサで、虚ろな目の直人に、龍平は気付かなかったのだー。


呪いの言葉を口にする直人ー。


イジメの主犯・直人の目的は、ただ一つー。

それはー…

”龍平に復讐すること”ーーー…。



④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回の予定デス~!☆


やりたい放題の逆襲中…★!

でも、何だか不穏な気配も出てきて…?


逆襲の先に待つ結末を、ぜひ確かめてみて

下さいネ~!☆


今日もありがとうございました~!☆!

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Comments

む~やん~zero~

歪め過ぎたせいで愛が嫉妬に変わって襲われるか、逆に別の仕返しされるか楽しみ

無名

コメントありがとうございます~~!☆ その危険はとってもありそうですネ~!☆! 答えはまた次回のお楽しみデス…★!!