＜憑依＞復讐に燃える男の日記⑦～11/1-11/7～ (Pixiv Fanbox)

これはー、

”不潔”扱いされた男子が書き残した

”復讐”の記録ー。

学園のアイドル的存在である彼女に憑依しー、

その子を”汚していく”ー

そんな、悪魔の記録ー。

（第7週）

☆前回はこちら↓☆

＜憑依＞復讐に燃える男の日記⑥～10/25-10/31～

これはー、 ”不潔”扱いされた男子が書き残した ”復讐”の記録ー。 学園のアイドル的存在である彼女に憑依しー、 その子を”汚していく”ー そんな、悪魔の記録ー。 （第6週） ☆前回はこちら↓☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10月25日（水曜日） 花森のやつは、順調に孤立しているー。 クラスメイトたちから...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11月1日（水曜日）

北島のやつが、約束通り、僕の幼馴染の

五十嵐さんに憑依してくれたー。

「ー本村くんー、ずっと前から好きだったのー」なんて、

あの五十嵐さんに言われて、へへへー

今、思い出しても滅茶苦茶興奮するぜー。

これでー…

全て僕の思い通りだー。

僕のことを不潔だと笑っていた花森のやつは、

すっかり汚い女になってしまったし、

そのことに感づいてしまった五十嵐さんの口封じにも

結果的に成功したし、

何より、北島のおかげで五十嵐さんを僕の彼女にすることもできたー。

北島のやつも、”自分”としての人生を送ることが

できなくなってしまうことは、特に気にしてないみたいで

「こんな可愛い子に憑依できるなんて最高じゃんー」と、

五十嵐さんの口でそう言っていたー。

へへへー

これで、全部、僕の思い通りー。

11月2日（木曜日）

ヤバいー…

くそっー

何だこの展開はー

ど、どうしてこうなるんだー

僕は、僕は何も悪くないー。

僕は、何も悪くないんだー。

あの女が僕のことを笑うからー、

花森が僕のことを笑うからー。

だから、だから僕は仕返ししただけなのにー

なんでー…？

くそっ！北島のやつ、裏切りやがったー！

でも、僕の手にはもう憑依薬もないー。

くそっ！くそっ！くそっ！くそっ！くそっ！

11月3日（金曜日）

北島のやつが、裏切ったー。

昨日は、僕も取り乱して冷静に書くことができなかったが、

一晩立って、冷静になったから、何が起きたか、

今後の僕のためにも書いておこうと思うー。

週初め、僕は北島に憑依薬のことを打ち明けて、

それを渡したー。

僕の幼馴染である五十嵐さんに憑依することを

条件にした上で、だー。

北島もそれに乗り、憑依薬を受け取ったー…

そして、水曜日ー、約束通り、北島は五十嵐さんに憑依して、

僕のところにやってきて、

五十嵐さんの身体で僕に告白してくれたー。

とーー

思ってたー。

けどー…

”五十嵐さん”は、本当は北島に憑依なんかされてなかったんだー。

水曜日ー、北島が大学にいなかったのは、

僕にそのことを気付かれないようにするためで、

ただ単に休んでいただけー。

そして、五十嵐さんの方は”北島に憑依されたふり”をして

僕の反応を伺っていたんだー。

僕が憑依薬を手渡したあの日ー、

”花森の異変”を調べていた、僕の幼馴染の五十嵐さんに、

僕が話したことを北島のやつ、全部五十嵐さんに話しやがったー

そして、憑依薬の現物も”証拠”として、五十嵐さんに渡してしまったー。

くそっー！

まさか、北島のやつが、”憑依”に乗らずに、

僕を止めようとして、五十嵐さんと組むなんてー。

ーおかげで、僕は今、滅茶苦茶ヤバい状況だー

クソッ！クソッ！クソッ！！！

11月4日（土曜日）

五十嵐さんから連絡があったー

”花森さんを元に戻してあげてー”と、

そんな連絡だー。

だが、僕は断ったー

”あいつが、僕のことを馬鹿にするからいけないんだ！”と、叫んだー。

水曜日ー。

五十嵐さんの演技にすっかり騙されてしまった僕は

ペラペラと憑依薬のことを得意気になって話してしまったー

今になって考えて見ればー、

妙に憑依薬のことを聞いてきておかしかったのにー

くそっ…

僕はバカだー。

とにかく、この状況をなんとかしないと、僕はヤバいー…

このままでは大学にはいられなくなるし、下手をすればー…

11月5日（日曜日）

こうなったら”また”憑依薬を手に入れるしかないー。

大学中に僕のことが広まったらおわりだー。

そうなる前に、裏切者の北島は始末して、

僕自身が、五十嵐さんの身体を乗っ取るー。

本当は、僕自身の人生を捨てたりはしたくなかったけどー

こうなってしまったら、もうー、

僕自身が五十嵐さんになるしかないー。

くふふー

僕が、五十嵐　紗枝になるんだー…

へへー

なんだか、そう考えると興奮してきたなー

それはそれで、いいような気がしてきたー。

11月6日（月曜日）

憑依薬を購入するときに使った

サイトが跡形もなく閉鎖されていたー

どうしてこんなタイミングに閉鎖するんだー…！

クソが…！

しかも、僕の話は既に大学中に広まり、

すっかり不潔になってしまった花森のやつは

”可哀想な花森さん”として、周りのやつらに同情されるようになったー

孤立していた花森が、”僕に憑依されたせいでこうなっている”と、

周囲が知った途端、花森のことを助けようとする奴らで

溢れ始めたー

”花森”に向けられていた蔑みの目は、僕の方に向き、

僕は、大学で完全に孤立したー。

しかもーーー…

”ーーー花森さん、本村くんのこと、バカになんかしてないよ！”

花森の親友・美馬　明梨にそう言われたー

”嘘だ！”と

僕は叫んだー

花森のやつは、確かに僕のほうを見て笑っていたー、と、

できる限り状況を思い出しながら、そう、話したー

がーーー…

”ーそれは、あんたの被害妄想ー”

そう、断言されてしまったー。

ーーーーーー…

僕は、花森にバカにされた日に自分で書いた日記を見返すー

”今日ー

花森　恵梨香と、その友達　美馬　明梨（みま　あかり）が、

楽しそうに雑談している姿を見かけたー。

そんな様子を少し離れた場所から見ていた僕のほうを見て、

花森　恵梨香は、僕のことをあざ笑うようにして

笑ってやがったー。

もう、我慢ならないー。

僕のことをばい菌扱いでもしている目だー。

許せないー。”

ーーー僕の、妄想ー。

そんな、バカなー。

けどー……

11月7日（火曜日）

花森は、僕のことを馬鹿にして笑っていたのではなかったー。

笑っていたのは、美馬　明梨との話で笑っていただけで、

僕のことなど、そもそも見てなかったのだー。

ーーー認めたくはないー。

でも、色々な奴の話を聞いて、僕は、

被害妄想をしていたことを知ったー

すっかり汚れた花森を見てー、

僕は、自分が間違っていたことを悟ったー

ーーーくそー。

やっぱり、汚れていたのは、僕だったのかー。

くそー…

くそっー…

ーーーーでもー

こうなったらー…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

五十嵐　紗枝のメモ

北島くんから、憑依のことを聞かされた時は

びっくりしたけどー、

やっぱり、本村くんが、花森さんを

あんな風にした張本人だったんだねー…。

本村くんのことは昔から知ってるけどー、

あんな子じゃなかったはずなんだけどな…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

いよいよ次回が最終回デス～！

憑依を悪用した彼に待ち受けている運命を、

ぜひ見届けて下さいネ～！

今日もありがとうございました～！

※毎週火曜日の更新（コンパクト枠）とは？

（いつもと同じ説明デス↓　既に知ってる方は読まなくて大丈夫デス！！）

毎週火曜日（以前は土曜日でしたが、また火曜日に戻りました！）は、

私が仕事の都合で書く時間を確保できないので、

本来更新は難しいのですが

皆様にご恩返しということで、他の6日間で毎日

少しずつ執筆して、火曜日にも、作品をお届けしています！

そのため、いつもより少し文章量が少ないため

毎週火曜日の作品は、100円プランでも読めるようにしてあります！

（※火曜日枠のお話は必ず完結まで100円プランで読めるようにします！

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