Home Artists Posts Import Register

Content

数えきれないほどの罪を犯した逃亡犯・竜矢。


しかし、彼は逃亡中に逃げ込んだ研究施設での銃撃戦の最中に

薬品の化学反応に巻き込まれて”女体化”してしまうー。


女体化したことで、包囲から逃げ出すことに成功した彼は

”由紀”と名乗り、廃病院に潜伏、再び悪事をこなし始めるー。


が、そんな中、廃病院で自殺しようとしている青年と出会い…?


★前回はこちら↓★

<女体化>逃亡中に女体化した凶悪犯①~変異~

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 彼はー、数えきれないほどの罪を犯した男ー… 沼沢 竜矢(ぬまざわ りゅうや)ー。 ”生物の本質は弱肉強食” 彼は、そんな己の考えに基づき、罪を犯して来たー。 人を騙したことも、 人を殺めたことも、 モノを盗んだこともー、 ”罪”という”罪”は、一通り、やったー。 騙される方が悪いし、命...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーー今日は、本当に楽しかった ありがと♡」


女体化した竜矢が、男と一緒に歩きながら

そんな言葉を口にするー


「ーーへ、へへ…俺の方こそー」

色仕掛けですっかり誘惑されている男が、ニヤニヤしながら笑うー。


”クククーバカなやつだぜー”

そう思いながら、女体化した竜矢は、どさくさに紛れて入手した

”USBメモリ”を手にするー。


相手の男は、とある企業の幹部ー。

”裏社会の依頼”で、その会社のデータを盗み出す仕事を引き受けた

女体化した竜矢は”色仕掛け”で、USBメモリを奪い取っていたー。


「ーーま、ま、また、会えるかなー」

男の言葉に、女体化した竜矢は「ふふふ♡」と笑いながら

男に近付いていくと、耳元で「また、連絡してくれればいつでも♡」と、

甘い声で囁いたー。


男が顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑むー


”クククククー ”女の色気”は、最強の武器だぜー”

竜矢はそう思いながら、そのまま男の前から立ち去ると、

路地裏に入っていき、”電話”を掛けたー。


「ーー”由紀”だー

 例の依頼、完了したー。

 指定のコインロッカーの番号を教えてくれ」


それだけ呟くと、”由紀”を名乗る女体化した竜矢は、

”闇の交差点”から指示を受けて、

指定されたコインロッカーにUSBメモリを入れたー。


そして、後日、その場所に”報酬”を受け取りに行き、

それを回収すると、ご機嫌そうに笑みを浮かべたー。


”闇の交差点”とは、

裏社会のギルドの異名を持つ団体で、

仕事をしてくれる人間を探している

犯罪組織や、個人の犯罪者などから、”依頼”を集め、

仕事をしたい人が、”依頼”の中から自分のしたい仕事を選び、

仕事の達成と引き換えに、報酬を手に入れることができるー、

そんなシステムのサービスを提供している団体だー。


どこの組織にも所属しておらず、女体化してしまった竜矢は

”由紀”を名乗り、この闇の交差点の仕事をこなすことで、

金を手に入れていたー。


「ーーーへへー」

札束を手に、アジトにしている廃病院に戻って来た竜矢は、

「あーー…お疲れ様ですー」と、顔を赤らめながら

頭を下げる青年・達樹と目を合わせたー。


達樹は、少し前にここで自殺しようとしていた青年で、

何となく、その境遇に同情したのか、

この場所で暮らすことを許可していたー。


肩を見せ付け、大胆に足を晒したミニスカート姿の竜矢を見て、

達樹はドキドキしながら目を逸らすと、

「へへーなんだ?俺を見て興奮してるのか?」と、

揶揄うようにして言葉を口にしたー


「ーへへへー俺、可愛いよなー。俺もドキドキしちまう」

女体化した竜矢は、”女体化した自分”に、そんな印象を持ちながら

笑うー。


それでも、目を逸らしている達樹に対して、

「ーへへへ…そうだー、ヒマだし、お前を気持ちよくしてやろっかー?」と、

揶揄うようにして言うと、達樹はさらに真っ赤になりながら、

アソコをパンパンに勃起させていくー


「ーくへへへへへー…おいおい、そのでけぇのはなんだぁ?」

女体化した竜矢がさらに揶揄うと、達樹は

「ごめんなさいーす、すみませんー ゆ、ゆ、由紀さんを

 変な目で見る気はー」と、トマトのように顔を赤らめながら

言葉を口にしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


”ーーーーふんー 今日はこんなところかー”


”闇の交差点”からの依頼を、その日もこなした竜矢は、

笑みを浮かべるー


”しかし、女の身体って寧ろ、稼ぎやすくなったかもなー

 体力的にはきつくなったけど、

 殴り合いするような仕事さえしなければ、逆に今の方が

 やりやすいぐらいだー”


そんな風に思いながら、コインロッカーを閉じー、

いつものように廃病院の方に向かうと、

突然、怪我をした女性が、飛び出して来たー。


「ーー!?!?」

女体化した竜矢が驚くと、

「ーーた、た、助けて下さいー」

と、ひび割れた眼鏡をかけた女が、竜矢にしがみついてきたー


「ーー!?あ??ど、どうしたんだ?」

女体化したあとも、平気で男口調で話している竜矢が

そう言うと、

「ーわ、わ、悪い人たちに追われててー」と、

そんな言葉を、眼鏡の女は口にしたー。


「ーーおいおいー助けを求める相手を間違ってんだろー?

 俺だって、同じ女だぞー?

 変なやつに追われてるなら、強そうな男に助けをー」

竜矢が、面倒事に巻き込まれたくない、と、

そんな言葉を口にするも、

既に時遅しだったのか、物陰から、金髪のいかにもチャラそうな男が

姿を現したー。


「ーーーおい、女。その女を渡せー」

その男がそう言葉を口にするー。


「た、助けて下さいー」

女体化した竜矢にしがみつく眼鏡の女ー。


竜矢は「いやいや、俺に言われても」と、言いながら

女を金髪の男の方に差し出そうとするも、

「ーー”銀狼”から逃げようたってそうはいかねぇ」という金髪の男の

言葉に、反応したー


”銀狼(ぎんろう)”ー

この辺り一帯を中心に活動している、不良やならず者を中心としたグループ。

元々は不良の集まり、という感じだったが

現在ではそれなりの規模の、危険な団体に成長しているー。


そんな銀狼と竜矢には因縁があったー。

女体化する前にも、何度かもめたことがあるし、

幹部の一人を半殺しにしたこともあるー。

女体化したあとも、銀狼の幹部候補の男を一人、襲撃したばかりだし、

竜矢にとっては”面白くないやつら”だったー。


その言葉を聞いた竜矢は、

見捨てるつもりだった”眼鏡の女”に、突然「助けてやる」と、呟くと、

金髪の男の前に立ちー、いきなり蹴りを加えたー


「なっ!テメェ!」

男の力は強いー。

だが、女体化した竜矢は、髪を揺らしながら、

その身のこなしで、銀狼を名乗る男を撃退するー。


金髪の男は、慌てた様子で「覚えておけよ!」と捨て台詞を残して

逃げていくとー、

その場に静寂が取り戻されたー。


「ーーーーあ…あ…あのー…」

眼鏡の女が、涙目でそんな言葉を口にするー。


「ーーーー…別にお前を助ける気になったんじゃないー。

 ”銀狼”って奴らが気に入らなかっただけだー」

女体化した竜矢は、それだけ呟くと

そのまま立ち去って行こうとするー。


がー…

眼鏡の女は、怯えた様子で言葉を続けたー


「ーぎ…銀狼が敵だと言うならー…

 わ…わたしを…ーーー…守ってくれませんか?」


その言葉に、女体化した竜矢は「あん?」と、不機嫌そうに振り返るー。


女は身体を震わせながら、

「ー少しの間だけでいいんですー。

 あの人たちに、わたし、狙われていてー」

と、怯えた表情で言葉を口にするー


「ーーーーー」

女体化した竜矢は、少しだけ考えながらも、

「ーーだったら、俺の隠れ家に来るか?」と、

言葉を口にするー。


「ーー…か、隠れ家ーですか…?」

眼鏡の女は、怯えた様子でそんな言葉を口にするー。


それを見て、竜矢は苦笑すると、

「夜中にこんな派手な格好で歩いて、

 ヤベェ奴らをぶちのめす俺のようなー…女が、

 まともな人間に見えるのか?」と、

髪を触りながら言い放つー。


「ーーー…」

ゴクリ、と唾を飲み込む眼鏡の女ー。


「ーーククー…まぁ、それが普通の反応だなー。

 分かったら、とっとと消えなー」

竜矢は、それだけ言うと、今度こそそのまま立ち去ろうとしたー。


別に、こんな女に興味はないー。

銀狼を撃退したのは、銀狼のやつらが、気に入らないからー。

単にそれだけだー。


がー…眼鏡の女は、それでも引き下がらなかったー。


「ーーーーそれでも…構いませんー」

とー。


「ーーーなに?」

竜矢は少しだけ驚くー。


「ーー…このまま、あの人たちに追い詰められて死ぬぐらいならー…

 ……あなたの隠れ家でお世話になりますー…」


眼鏡の女のその言葉に、竜矢は表情を歪めるー。


「ーーー…ククー全く、大した女だー。


 あぁー、いや、俺も女かー」


ボソッとそう呟きながら、竜矢は

「まぁいいー」とだけ、言葉を口にすると、

「ー俺の隠れ家まで案内してやるー。が、

 つくまでにお前の話、聞かせてもらうぞー」と、

そう言葉を続けたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


隠れ家である廃病院に到着するまでの間、

竜矢は、眼鏡の女から色々と話を聞いたー。


女の名前は、佐久間 優里(さくま ゆうり)ー。

聞けば、付き合っていた彼氏が銀狼の系列の金融会社から

借金をしていて、どうにもならなくなり逃亡ー。

優里は全部押し付けられた形となり、

銀狼の狙われているのだというー。


「ーーーま、こんな廃墟のような場所で過ごせるもんなら

 過ごしてみなー

 イヤになったら、いつでも去ればいいー」


女体化した竜矢は、そこまで言うと優里は、

戸惑いながら、

「ーーあなたは、こんな場所で大丈夫なんですか?」と、

不安そうに言葉を口にするー。


「ーーん?あぁ、俺はいいんだよーククー」

竜矢はそれだけ言うと、そのままその場で、

着替え始めるー。


「ーーっ…う、うわっ!…!

 こ、ここで着替えないでくださいよー」

偶然、同じ廃病院内の同じホールにいた達樹が、顔を真っ赤にすると、

「ーーんだよ?別にいいだろー?」と、笑いながら

竜矢は、達樹を無視してそのまま着替えを続けたー


「ーって、ていうか、何で女の人、増えてるんですかー?」

達樹が困惑しながら叫ぶと、

「ーーやべぇ奴らに狙われてた女だから、匿うことにしたー

 ま、仲良くしろ」と、

髪を邪魔そうに触りながら、竜矢はそのまま奥の部屋へと

姿を消したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


女体化した竜矢は、それからも廃病院を根城に

一人、悪事を繰り返し続けたー。


自分が”女”になったことで、これまでのような暴力的な悪事ではなく、

”女の身体”を武器にした仕事を”闇の交差点”経由で引き受け、

金を稼いでいたー。


「ーふふふふ…騙される方が、悪いのよー」

今日も、誘惑した男を、とある組織のアジトまで

おびき寄せる仕事をこなした女体化した竜矢は、

笑みを浮かべながら、そんな言葉を口にしたー。


女体化した竜矢は”男”の反応を見ることにハマり始めていたー。


”女”の身体を使って誘惑している最中の”男”の嬉しそうな顔ー

そして、自分が騙されたと知った時のあの絶望的な顔ー。

まるで、天国から地獄に転落しているような、

そんな男の顔を見るのは、たまらない快楽だったー。


「ーーーこのクソ女…!絶対に…絶対に呪ってやるからな!」

”女体化した竜矢”に騙された男が、犯罪組織の男たちに

腕を掴まれながら、そんな言葉を口にするー


「ーククククー…どうぞご勝手にー」

女体化した竜矢は、冷たい口調でそう呟くと、

そのままその場を後にして、自分の隠れ家である廃病院へと戻っていくー。


「ーーあ、お疲れさまですー」

自殺しようとしていた青年・達樹が、廃病院の中を掃除しながら、

帰って来た竜矢に気付いて、そんな言葉を口にしたー。


「ーーんだよ…、掃除なんかしてんのか?」

竜矢が面白そうに笑うと、

「ー由紀さんと、佐久間さんは…そ、その、女性ですしー 

 少しでも綺麗にしておければとー」

と、達樹は、ボソボソとそんな言葉を口にするー。


「ーーーークククククー」

今日も仕事が上手く行ってご機嫌だった竜矢は

思わず笑うと、そのまま言葉を続けたー。


「ーー俺は”男”かもしれねぇぞー?」

と、可愛い顔・可愛い声で言い放つー。


「ーーえっ」

ドキッとする達樹ー


「ーーーククククー お前、面白れぇな」

女体化した竜矢は笑いながらそう言うと、

「冗談だよ」と、言いながら達樹の手を勝手に掴むと

スカートの上から、アソコに手を無理やり押し付けて、

「ほら、ついてねぇだろ?」と、言葉を口にしたー


達樹は顔を真っ赤にしながら

言葉を失っているー


「ーーククククー まぁ、掃除してくれてありがとうな」

達樹を揶揄って上機嫌な竜矢は、そのまま廃病院の奥の方に向かっていくー。


途中で、銀狼に追われている女性・優里とすれ違い、

少しだけ雑談する竜矢ー。


そして、雑談を終えると、廃病院内の”自分の部屋”として使っている

元々診察室だった場所の一室に入ると、

静かに笑みを浮かべたー。


「ーークククククー…

 今の”俺”には、本来であれば”存在しない女”だろうしー、

 色々やりやすくなったなー」


そう呟きながら竜矢は、

更なる悪事を企てつつ、邪悪な笑みを浮かべるのだったー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


女体化した自分の身体を利用して

やりたい放題…!☆


次回が最終回の予定デス~!

今日もありがとうございました~~!

Files

Comments

No comments found for this post.