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最近ー

お姉ちゃんが変だ。


とにかく、何かが変だ。


「ただいま~」

僕のお姉ちゃん・詩織(しおり)が帰宅する。


「お帰りお姉ちゃん」

僕が出迎えると、お姉ちゃんは、

「ふ~、今日も暑いね~汗かいちゃった~!」と

笑いながら言う。


ー嘘つけ。

僕は思った。

お姉ちゃんは、汗をかいていない。

お姉ちゃんは元々汗をかく体質じゃない。

本人は暑いのかもしれないけれど、

とにかくお姉ちゃんは、いつも涼しげな表情を

浮かべている…。

今日だってそうだ。

どこにも、汗なんか見えやしない。


高校から帰って来たばかりの

おねえちゃんは、セーラー服姿で

僕の方を見つめる。


「--ふふふっ…ぎゅ~する?」

お姉ちゃんが言う。


「な、、なんだよ最近…いいってば」


最近のお姉ちゃんはやっぱり変だ。

どこか、違和感を感じる。

妙に僕にくっついてくるようになったし

なんだか、妙に色っぽくなった。

仕草がー

そう、女の子っぽくなった。


何て言うんだろう…

元々、お姉ちゃんは可愛いし

女の子っぽい仕草だけど、

ちょっと前までは”自然”な感じだった。


それが、今はー

”男の人がわざと女のコっぽく振る舞っている”

ような、

そんな感じがするんだ。


「--はぁ~!汗だく!お風呂入ってこよ~!」

お姉ちゃんが言う。


ーーお姉ちゃんは最近、お風呂に頻繁に入る。

毎日2、3回。

帰宅時と夜と朝にも入る。

前はそんなじゃなかった。


3週間前ー

お姉ちゃんの帰りがいつもより

遅い事があった。

僕が思うには、あの日からお姉ちゃんは

おかしくなった。

”絶対に何かあった”

僕はそう思って、お姉ちゃんに聞いたこともある。


けどー


「別に?どこからどうみても、わたしでしょ?うふふ♡」

と、誤魔化されてしまった。


まるで、僕を嘲笑っているかのような笑みだったー


同じ笑顔でもー

お姉ちゃんはあんな顔はしない。


お風呂に向かうお姉ちゃんを見ながら僕は思う。


”お姉ちゃんに、何があったんだ?”と。


僕は父や母にも相談した。

けどー。

二人とも「恋でもしたんじゃないか~?」とか

笑うだけで、お姉ちゃんの異変に

まともに取り合ってはくれなかった。


確かにー

お姉ちゃんはお姉ちゃんだ。

けどー

何かが違う。


僕には、分かる。


ー夜。

僕が部屋で宿題をやっていると

お姉ちゃんが部屋の外から

声をかけてきた。


「--充(みつる)~?入るよ~?」


あ、充ってのは僕の名前ね。

自己紹介忘れてた。


…まぁ、そんなことはどうでも良くて

部屋に入ってきたお姉ちゃんを見て僕はドキッ

としてしまう。


綺麗な脚を大胆に見せつける

ショートパンツ姿で、

胸元を見せるような格好だったからだー


以前はおしとやかな服装ばかりだったのに

最近は、肌を露出するようなそんな

格好が多くなった。

父と母は、「やっぱり恋に決まってる」と

決めつけていて話にならない。


「は~何だか今日も蒸れるね~」

お姉ちゃんが部屋をじろじろ見ながら言う。


実際、今日はそんなに蒸れてない。

そういえば最近お姉ちゃんは

よく蒸れてる蒸れてるばっかり言うんだけど

どういうことなんだろう?


「何の用…?」

僕は冷たく言い放った。


”こいつはお姉ちゃんじゃない”

僕はそう勝手に確信してから

お姉ちゃんに冷たく当たるようになっていた。


「--ふふふ…遅くまで勉強? 

 おつかれさま」

お姉ちゃんが言う。


しゃべり方も、なんとなく

色目を使うような、なんか、今までと

違う気がする。


「ー勉強じゃないよ。ただの宿題。」

僕は冷たく言い放った。


「ふふ、そ。」

お姉ちゃんは笑いながら僕の部屋の

ベットに腰かけると、

足を組んで僕の方を見つめた。


「--最近、わたしを避けてない?」

お姉ちゃんが笑いながら言う。


「え…そ、そんなこと…?」

僕はドキッとしてそう言いかえした。


「ふふ…隠しても無駄よ。

 わたしのこと、避けてるでしょ?」

お姉ちゃんは立ち上がると

僕の方に近寄ってきて、

言葉を続けた。


「せっかくきれいなお姉ちゃんが

 いるんだから、仲良くしようよ…ネ?」

お姉ちゃんが誘惑するような声を出す。


「---…さ、、、最近のお姉ちゃんが

 変だから心配なんだよ!」

僕はそう吐きだした。


「ーー変?」

お姉ちゃんはニヤニヤと笑っている。


「そうだよ!父さんも母さんも気付いてないみたいだけど

 最近の姉さん、何かヘンだ! 

 一体何があったんだよ?」


僕は叫ぶ。

でもー

やっぱり、お姉ちゃんは答えてくれない。


「ーーーふふ」

微笑みながらお姉ちゃんは僕の手を掴んでー

その手を、自分の胸に押し付けた。


「うわっ!何するんだよ!」

お姉ちゃんの胸…軟らかい…

ドキドキっとしながら僕は叫ぶ。


「ーーふふ…

 赤くなっちゃって、かわいい~♡」

お姉ちゃんはからかうようにして言った。


「ねぇ…わたしと…エッチする…?」

突然の甘い声ー

お姉ちゃんの表情が飢えた雌のように

豹変する。


「エッチして…

 こどもを作ろうよ…」


お姉ちゃんの声が一瞬、ノイズがかって

聞えた気がするー


「--!?」

僕はビクッとして咄嗟にお姉ちゃんから

離れた。


なんだか、もの凄く”危険”を感じたー。


「ーーー」

そんな僕を見て、お姉ちゃんも少し

戸惑った様子だったが

すぐに笑みを浮かべた。


「ふふ、冗談よ冗談」

そう言うと、お姉ちゃんは

僕の部屋の外に向かって歩き出す。


「は~だいぶ蒸れちゃったし、

 お風呂に入ろ~っと!」

お姉ちゃんが部屋の外に出て行く。


また、お風呂か?

さっき学校から帰ってきたときにも

入ってたはず。


「----」

僕は意を決して、

お姉ちゃんに気付かれないように

お姉ちゃんのあとをつけたー。


「ふふ~ホント、この”服”着てると暑いなぁ~」

お姉ちゃんが独り言をつぶやきながら

お風呂の方に向かう。


最近お姉ちゃんは”妙に暑がり”だ。

何かがおかしい。


お姉ちゃんは服を脱いで、

裸になるとお風呂の扉を開ける。


「あ~あっちぃな」


ー!?


お姉ちゃんらしからぬ言葉遣い。

お姉ちゃんがお風呂の扉を閉める。


僕は、

「ぼ、僕は変態じゃないぞ」と

自分に言い聞かせながら

お風呂場の扉の前で身をひそめた。


「……」


お姉ちゃんがご機嫌そうに鼻歌を歌っている。


だがー

その歌は、アニメソングのようだった。

お姉ちゃんは、アニメを見ない。

あんな歌、どこで覚えたんだろう?


「~~あ~~ぁ、あっちぃ…

 蒸れて蒸れて仕方がねぇ」


お姉ちゃんがシャワーを浴びながら呟いた。


「はぁ~開放感~」

お姉ちゃんの声にノイズがかかる。

まるで、ガスマスクをしているかのようにー


ー!?

僕は、違和感を覚える。


「はぁぁ…くくく…くくくくくく…

 汗だくだぜ」


お姉ちゃんの声ーー

いいや、違う?

誰ー?


僕はゾッとした。

お風呂場にお姉ちゃんが入ったはずなのに、

”お姉ちゃんではない声”が

お風呂場から聞こえてきたのだ。


僕は震えながら浴室の扉を少し開ける。


するとー

そこにはー

真っ二つに割れたお姉ちゃんー…

まるで、着ぐるみのようにー

そう、脱皮途中の昆虫の皮のように、

半分だけ、”中身”が飛び出している

お姉ちゃんの姿がーーー


「う…」

僕は吐き気を催した。


どうなってるー?

お姉ちゃんが割れて

中からー


お姉ちゃんを着ぐるみのように着ていたのはー

巨大なミミズのような…

”ばけもの”


「ぎゃあああああああああああ!?」

僕は叫んでしまった。


「あ?」

人間ぐらいのサイズのミミズの化け物が

僕の方を見る。


ミミズの化け物に着られている

”笑みを浮かべたまま真っ二つに割れている”

お姉ちゃんの皮も、僕の方を見る。


「ーーあらぁ…ばれちゃったか…クク」

ミミズのばけものはそう言った。


そこまで言うと、ミミズのばけものは

お姉ちゃんの皮についたチャックのようなものを

引き上げて、再びお姉ちゃんになったー。


「もう少し… 

 やさしいお姉ちゃんやってたかったんだけどなぁ…

 ククク♡」


お姉ちゃんが優しい顔に、

不気味な笑みを浮かべる。


「お、、、お、、、お姉ちゃんは…どこだ?」

僕は呟いた。


やっぱ、こいつは偽物だ。

足元ががくがく震える。

本物のお姉ちゃんはどこだ?

こ、こいつは一体…?


「--お姉ちゃんは…ここだよ…」

お姉ちゃんは自分の胸をツンツンとつつく。


「まぁ…もう、皮になっちゃったけどなぁ…

 くひひひひひ」

お姉ちゃんがゲラゲラと笑う。


「か、、皮…?」

僕は震えることしかできなかった。


”お姉ちゃんの皮を身に着けた何か”は

裸のまま自分の身体を撫でまわし、

笑みを浮かべるー。


「3週間前ー…

 下校中のこのニンゲンを皮にして

 貰ったんだ…

 俺達が繁殖するためにな…

 ぐふふふふ」


お姉ちゃんはそう言うと、口から

小さなミミズのようなものを

飛び出させながら言う。


3週間前ー

お姉ちゃんの帰りが遅かった日だー

あの日ー

お姉ちゃんは、”何か”にー…


「ふふふふ…さぁ…充ぅ?

 お姉ちゃんと一緒に、

 小作りしよっか?」


お姉ちゃんが笑うー


蒸れるー

暑がるー

汗ー

何度もお風呂ー


そっかーーー

”お姉ちゃんを着ぐるみのように着てるやつ”がー

暑がってたのかー

着ぐるみの中は、暑いって言うし…


僕は、恐怖から

そんなことしか考えられずにいると、

口とアソコからミミズのようなものを

じゅるじゅると躍らせているお姉ちゃんに

捕まれてー

そのままお風呂に引きずりこまれたー。


「さぁ…作るぞ…子供を」

お姉ちゃんが笑う。


抱き着かれた僕は、

お姉ちゃんにキスをされる。


唇ー

胸ー


下半身…

色々な部分が僕に当たる。


口から何かが流れ込んでくるー


お姉ちゃんを支配してる…ミミズみたいな…何か…


僕のアソコが反応して悲鳴を上げているー


もう、何が何だか分からないー


僕が、最後に見たのは

興奮した声を出しながら

顔を真っ赤に染めたお姉ちゃんが

ぱっくりと割れて

中からミミズの化け物が

顔を出す光景だったー…。


おわり


・・・・・・・・・・・・・


コメント


王道の皮モノを書いてみました~!


ふ~…

今日はなんだか蒸れちゃいますネ~

ふふ



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