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「ふぅー…」

ため息をつきながら、スーツ姿の男性教師・八雲 孝義(やぐも たかよし)が

机から立ち上がり、次の”授業”が行われる教室へと向かうー。


1歩ー、

また1歩ー

その教室が近付くたびに、憂鬱な気持ちになっていくー。


それもそのはずー。

次の授業が行われる教室はー、

2年D組ー。

八雲先生自身が、担任を務めているクラスの教室だったからだー。


不運なことに、2年D組には、問題児が集まっているー。


それ、故にー…


「また八雲の授業かよ~!」

「八雲の授業、つまんなすぎ~!」

「黒板に正解書いたあとのドヤ顔がむかつく~!」

「八雲、今日の帰り道に車に追突されて死なねぇかな~」

「隕石頭に落っこちてきて直撃してもいいんじゃない!?」


「ーーー」

教室に入ると同時に、教え子たちの罵声を浴びる八雲先生ー。


正直、八雲先生は舐められていたー。


「ーー…ははははー…今日もみんな、元気だなー」


”いつも笑顔を絶やさないー”

そんな、優しい先生を目指して来たつもりだったー。


そうすれば、小さい頃好きだった

”生徒たちにフレンドリーに接するあの先生”と、同じように

なれるー、そう思ったからだー。


がー、現実は違ったー。


「ーーーねぇねぇ八雲ってさ~?

 彼女さんとかいるの~?」


教え子の一人、ピアスを耳元に輝かせているギャルー、

名坂 京子(なさか きょうこ)の言葉に、

「ーそんなの授業と関係ないだろ」と、笑うー。


「ーーーあ、誤魔化した~!

 ってかさ、八雲って童貞だよね?」


その言葉に、八雲先生は

「ーーほら、授業を始めるぞ」と、無視して授業を開始しようとするー。


「ー先生、なんか童貞臭いんだもん」

京子がそう言うと、ゲラゲラと笑う教え子たちー。


チョークを握る手が震えるー。

しかし、今日も我慢する八雲先生ー。


「ーいいや、分かんねぇぞ。

 八雲先生だって、結婚して奥さんもいるかもしれねぇ」

腕組みをしながら、ゴツイ男子生徒、角谷 健太郎(すみや けんたろう)が

そう言うと、「いやいや、いるわけないっしょ!」と、京子が

ゲラゲラと笑うー。


「ーはははー、分かんねぇぞ?

 意外とパソコンの画面の向こうにいるキャラクターと結婚して

 毎朝、チュッチュッしてるかもしれねぇ」


健太郎がそう言うと、またもや教室中に笑い声が響くー。


ゴン!


「ー!?」

消しゴムがチョークで文字を書こうとしていた場所のすぐ横に

飛んできて、驚く八雲先生ー


「お~~っと、せんせぇ…すみませんねぇ。

 手が、滑りましたぁ」


チャラそうな細身の男、門脇 真治(かどわき しんじ)が

そう言いながら、ニヤニヤと笑うー。


「惜しい!あと少しストライクだったのに!」

他の男子生徒が叫ぶー。


「ーーー”く…どいつもこいつも、俺をバカにしやがってー…”」

八雲先生は、内心でそう思いながら、今にもチョークを

真っ二つに割ってしまいそうなぐらいに、指に力を籠めるー。


がーーー

ゲラゲラと笑う教室に静寂をもたらしたのはーー


「ーね、ねぇ、みんな!先生、困ってるよ!

 静かにしようよ!」

と、言い放つ女子生徒の言葉だったー。


生徒会副会長の峰崎 真綾(みねざき まあや)ー。

とても真面目そうな眼鏡をかけた美少女だー。


「そ、そうだよー… し、静かにしようよー」

大人しそうな女子生徒、笹岡 梨奈(ささおか りな)も、

そんな言葉を口にするー。


「ーーチッ、つまんねぇの」

ゴツイ生徒、角谷健太郎が不満そうにそいう呟いて着席すると、

ようやく、教室中に平穏が取り戻されたー


「ーーーーーーー」

八雲先生は、今日も怒りを寸前のところで抑えて、授業を再開するー。


がーーー

”このクラス”に八雲先生の味方などいないー。

2年D組32名ー。全員が八雲先生のことを馬鹿にしているー。


今ー、

注意してくれた二人もそうだー。


”ー今日のバカ先生ー”

大人しそうな顔のまま、机の下でスマホをいじりながらー、

笹岡梨奈はツイッターにそんな投稿をしていたー。


彼女は”陰険な”ネット上での攻撃を繰り返していてー

八雲先生を”誹謗中傷”しているー。



そしてーーー


「ー先生ーーー」


放課後ー

職員室に、生徒会副長の峰崎 真綾がやってくると、

「ーさっきは、大変でしたね、先生ー」と、

穏やかな笑みを浮かべたー


「あぁ、助かったよーありがとう」

八雲先生は、少し暗い表情でそう言うと、

真綾は、微笑みながら言葉を口にしたー


「ーー全くー、担任が”無能”だと困っちゃいますねー?

 わたしに、”感謝”して下さいよ?」


言葉遣いは丁寧ー。

だが、まるで”女王様”のようなオーラを出しながら

八雲先生を見下しているーー


そう、彼女は”いい子”のフリをして

八雲先生を徹底的に見下し、あざ笑っているのだー


”わたしが助けてあげないと、まともに授業もできないくせにー”

とー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーー」

ふと、八雲先生が気付くと、

そこは”暗闇”の中だったー。


”八雲ーー 八雲よー 八雲孝義よー”


「ーな、なんだー!?誰だ!?俺を呼ぶのは!?」

困惑しながら八雲先生が叫ぶと、

謎の声は言ったー


”良い先生を夢見て、教師になったのにー

 結果は生徒たちから舐められ、あざ笑われるー

 そんな無様な教師になってしまったー。

 さぞ、無念であろうー”


その声に、八雲先生は表情を歪めるー


だがーー

次の瞬間、八雲先生の左手が謎の光を発し始めたー。


”哀れなる教師のお前に、”力”をやろうー”


「ーど、どういう意味だー?」

八雲先生は困惑しながら叫ぶー。


”人を皮にする力ー…

 それをどう使うかは、お前次第だーーー”


謎の声は、そう囁くと、

今一度、八雲先生に対して謎の光を放ちー、

そしてー、”人を皮にする力”の使い方を授けたー。



「ーーー!!!!!!!!!」


ガバッと起き上がる八雲先生ー


「ー!?!?!?!? どうかしましたか!?」

職員室で仕事をしていた校長先生が、

真っ青な顔で飛び起きた八雲先生を見て、思わず声を上げるー


「い、いえー…… い、今、お、俺はー…」

八雲先生がそう言うと、校長先生は

「ー大分お疲れのようでしたのでー…起こさずにそっとしておきました」

と、穏やかな口調で言葉を口にしたー。


禿げ頭の、穏やかな感じの校長先生だがー、

学級崩壊気味の八雲先生のことを、どう思っているかは分からないー。


八雲先生は「お気遣い、ありがとうございますー」と、

社交辞令を口にすると、自分の”左腕”を見つめたー。


”ただの夢ーーーーかーー”


そんなことを思いながら、八雲先生は帰宅する準備を始めてー

そのまま家に向かって歩き出したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


今日も生徒たちにバカにされー

激しいストレス塗れの1日を終えた八雲先生ー。


仕事を早めに終えて、正門をくぐりー、

学校の外に出るー。


何気なく駅に向かって歩いているとー

前方に、大人しい女子生徒・笹岡梨奈の姿が見えたー。


一見すると”味方”に見えるがー、

八雲先生の写真を勝手に撮影したり、

あることないことをネットに流して、誹謗中傷をしている

”嫌な子”だー。


本人は気づかれていないと思っているのかもしれないー。

だがー

とっくに、八雲先生は気づいているー。


特にー

”八雲の母親は逮捕歴がある”みたいな、家族に関わる”嘘”まで

流されたこともあり、内心では、かなり強い”怒り”を感じているー。


「ーーーー」

その時だったー


「ーー!!」

左腕が、謎の光を放ち始めるー


「ーーなっ…!?これはー…」

驚く八雲先生ー。


昨日見た”謎の光景ー”

謎の男から、”力”を授かるあの光景ー。


てっきり、夢だと思っていたー。

しかしーーー


”その手で、相手の身体に触れればー

 その相手をたちまち”皮”にすることができるー”


謎の男はそう言ったー。


「か、皮ー…?」


”そうー。”皮”だー。

 皮にした人間を乗っ取れば、お前は”その本人そのもの”になれるー

 簡単に言えば、その身体を乗っ取ることができるのだー”


その言葉を思い出しーーー

八雲先生は、気付いた時には、早歩きで梨奈に追い付きー、

梨奈の腕を掴んでいたー


「ーーーえっ!?」

梨奈が驚いて振り返るー。


それと同時にー、不気味な光を発する手からー

今まで感じたこともない”熱”のようなものを感じたーーーー


「ーーぁ… ひ… せ、せんせぇ…?」

あっという間に”梨奈”がペラペラになっていき、

その場に崩れ落ちるー。


「ーーー…う、嘘だろー?」


”夢”ではなかったー。

八雲先生は、自分が本当に”謎の力”を授かったことを実感しー

笑みを浮かべるーー。


そしてーーーー

早速、人目のつかないところで、”梨奈”を着るとー、

梨奈の声で、静かに囁いたー


「ー先生に対して、反抗的だよなーお前はー。

 ”お仕置き”だー」


”許せない”

”許せない”

”許せない”


そう呟きながら、たった今、デパートで購入した

果物ナイフで身体に”傷”をつけていくー。


年頃の子に”一生消えない傷”を刻んでやるのだー


「ーくくくっ…ふふ…ひひひひひひひっ!」

大人しい梨奈の顔を、歪めながら

鏡の前で自分の顔に十分傷をつけるとー、

人目のつかない場所で”梨奈”を脱ぎ捨てるー。


そしてーーー

八雲先生は、梨奈をそのまま”放置”して

その場から立ち去ったー。


脱げば、数十分ほどで元に戻る、と教えられたー。

いずれ、笹岡梨奈は気づくだろうー。

”罰”を受けたことをー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーえ」


翌日ー。

八雲先生の耳に”想定外”の出来事が起きたー。


笹岡梨奈が、昨晩”自殺した”と、言うのだー。


「ーーニュース、見てなかったんですかー?」

女性教師が困惑しながら言うー。


聞けば、昨晩ー、

笹岡梨奈は「許せないー」と、連呼しながら

デパートで自分を傷つけ始めーー、

最後には「お仕置きしなくちゃ」と言いながら、

笑ったまま、自ら命を絶ったのだというー。


「ーーーー」

それを聞いた八雲先生は笑みを浮かべるー


”まさかー、”着ている間”の行動が

 本人にも影響を与えるのかー?”


そう考えた八雲先生は、ニヤリと笑みを浮かべるとー

”次”の行動を実行に移したー。



”2人目ー”

八雲先生のことをいつも”シカト”する女子生徒を皮にしてー、

「八雲先生ーー大好きー」

「八雲先生ー大好き」

「八雲先生、好き」

「大好き!」

と、女子トイレの中で何度も何度も連呼したー。


そしてー、

それを脱ぎ捨てるー。


思った通りだったー


「ーわたし、八雲先生のためなら、何でもします!ふふふ♡」


すっかり、八雲先生の虜になった

小野塚 麻紀(おのづか まき)のほうを見つめると、

満足そうに八雲先生は頷きながらー

「ーじゃあ、一人ひとりに”復讐”しようか」と、笑みを浮かべたー。


3人目ー。いつも舌打ちをする男子生徒ー、菊間(きくま)

4人目ー。いつも人を指差して笑ってくる男子生徒、石塚(いしづか)ー。


男女問わず”皮”にして、復讐を続けていくー。


だがー

”5人目”の、丹沢 希海(たんざわ のぞみ)という生徒を皮にした

その時だったー


「ーー最近、変なことばっか起きると思ったらやっぱテメェの仕業か!」


そんな声が響き渡ったー。


驚いて振り返ると、そこにはゴツイ男子生徒、

角谷健太郎の姿ー。


「ーーー!!!!」

乗っ取った希海の身体で表情を歪めるー。


まさか、見られてしまうとはー。

人を皮にする瞬間、脱ぐ瞬間だけは、見られないように

気を付けて来たー。


だがー、この角谷健太郎は、

最初に梨奈が自殺してから、2人目ー、3人目と異変が起きるうちに、

八雲先生に疑いの目を向けて尾行していたのだー。


「ーーーな、なんのことー…?

 わ、わたしは希海だよ?」


希海のフリをする八雲先生ー。


しかしー、健太郎は大声で叫んだー


「ーふざけんじゃねぇ!お前が丹沢さんをペラペラにするところから

 俺はちゃんと見てたんだ!」


健太郎のその言葉に、希海を支配した八雲先生は

「ーならお前もー!」と、叫ぶー。


がーー

八雲先生が行動を起こす前に、健太郎の拳が希海に直撃しー、

八雲先生は希海を着たまま意識を失ってしまったー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーー!!!!!!!!!!!!!!」


ガバッと、起き上がる八雲先生ー


「ーお、俺は…!?」

そう声を上げるとー、

”自分の声”が、希海のままであることに気付くー


”そ、そうかー…俺ー”

教え子の一人、希海を着たまま

ゴツイ体格の男子生徒・健太郎に見つかり、

殴られてそのまま気を失っていたのだー


「ーーーーここはー…病院かー」

希海はそう呟きながら、周囲に時間を確認できるものがないかどうか、

見渡すと、希海のスマホと思われるものが置かれていたー。


「ーーーおいおいー…」

希海は表情を歪めるー


1日ちょっと経過しているー。

直後に駆け付けた看護師に聞いたところ、

同級生に殴られて頭を打ち付けたことで、1日以上気を失っていたらしいー。


”希海の両親”も駆け付けて、

健太郎は警察に連れていかれたことなどを聞かされたー。


健太郎は”先生が丹沢を着たのを見たんだ!”などと叫んでいたらしいがー、

誰にも信じて貰うことは出来ずー、

そのまま”クラスメイトを殴ったやばいやつ”扱いされて

学校も停学になっているらしいー。

もしかすると、このまま退学になるかもしれない、とのことだったー。


「ーーーーーーくそっ、まさか他人を着たまま気絶してしまうなんてー」

希海の姿のまま、病院内の人目につかないところに移動すると、

慌てて希海を脱ぐー。


そしてー、力を授かった時に教わった

”すぐに元に戻す方法”を使ってー、希海を元に戻すー


「ふ~~~~~…」

まるで、風船を膨らませるかのように、希海の皮に空気を送りー、

希海が膨らんだのを確認すると、

そのまま八雲先生は、足早に病院から立ち去りー、

学校には”昨日は体調不良で、早退してしまい申し訳ありませんでした”と、

適当に連絡を入れたー。


今日は幸い土曜日でー、

”八雲先生”は、昨日の金曜日ー、急に学校からいなくなったー、ぐらいの

扱いで済んでいたー。

校長に謝罪したところ、校長も”仕方ありませんね”とのことだったー。


”希海”には、復讐が中途半端になってしまったが、

いずれまた”皮”にしてー


♪~~~


「ー?」

スマホが鳴り、八雲先生がスマホを見つめるー。


「知らない番号ー」

八雲先生は、少し不安になるー。


”人を皮にする”

この力のことが誰かにバレたのではないかー、と。


不安そうに電話に出る八雲先生ー。

だが、その電話の相手は意外な相手だったー


”ーーー先生ー。わたしです”


その声はー、丹沢希海ー

さっきまで、”乗っ取っていた”相手だー。


「ーた、丹沢さんー

 ど、どうかしたー?

 っていうか、何で俺の番号ー?」


丹沢希海は、直接的に嫌味を言ってきたりはしていないが、

いつも”バカにされている八雲先生”を見て、

教室の窓際の座席でクスクス笑っていたー。


つまりは、”あの腐ったクラス”の一員なのだー


”わたし、先生にされたこと全部覚えてますからー。”


その言葉に、八雲先生は背筋が凍る思いをしたー。


”ーーわたしを”皮”にしてー

 わたしを勝手に着てー、復讐しようとしたー。

 これまでの4人も、八雲先生の仕業ですね?”


淡々とした口調の希海ー


「ーーえ…い、いや、ちょ、ちょっと待ってくれ丹沢さんー!」


八雲先生は叫ぶー。


何故ー?

何故、乗っ取られている間の記憶がー?


そう思いながらも、今すぐ希海に会って、

今度こそ始末する必要があると考え始める八雲先生ー。


既に”力”を手に入れた八雲先生はー

”教師”としての使命を忘れー

”自分をバカにしたやつらへの復讐”に取りつかれているー。


「ー今から、あって話をー」


”結構ですー。わたしのことを始末するつもりですよね?

 その手には、乗りませんからー


 今から、警察に行きますー

 さようなら先生ー”


希海のそんな言葉に、

「ま、ま、待ってくれ!」と叫ぶ八雲先生ーーー


がーーーー


突然、電話相手の”希海”が笑い始めたー


”はははは、くくくーははははははははっ!”

希海とは思えない笑い声に呆然とする八雲先生ー。


”ーーははははー

 さすが”俺”ー面白い反応だなー”


希海の声に、八雲先生は

「な、なにを言ってー…?」と、震えるー。


するとー、希海は答えたー


”ークククク 丹沢希海は”俺”になったんだよー”

とー


「ーな、なんだって?」

困惑する八雲先生ー。


希海は”今からそっちに行くから、待ってろー”と、

電話の向こうで笑いながらそう答えたー。



程なくしてー、

本当に”希海”がやってきたー。


ニヤニヤしながら自分のスカートを触っている希海は

「ーどうだ?”俺”が、丹沢希海だー 最高だろ?」と、

笑みを浮かべながら自分の姿を自慢し始めたー


「ーど、どういうことなんだー?」

八雲先生がそう言うと、

希海は笑みを浮かべながら答えるー


「俺にも分からねぇけどー

 気絶してたことで、長い間この子を着てたからーー

 それか、息を吹き込んで人間に戻したからー…

 どっちかの理由で、この子は”俺”になっちゃったんだろうなー」


希海が胡坐をかきながらそう言うと、

八雲先生は「そ、そんなことがー」と、呆然とした表情を浮かべるー。


だが、すぐにーー


「すごい力だー」

と、笑みを浮かべるー


「あぁ」

希海もニヤッと笑みを浮かべるー。


”皮にした人間を”俺”にすることができるー”


そんなことを知った八雲先生はー、

自分を馬鹿にする教え子たちに対する”復讐”をやめーー

新たな目標を思いついたーーー


それはーーー


「ークラスのやつら、全員”俺”にしてやろうー」

八雲先生が言うと、希海はニヤッと笑いながらー

静かに頷いたー


”クラス全員「俺」にするー”

そんな、新たな野望が始まった瞬間だったー



②へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


漆黒プランの特典(5月度)で頂いたリクエストを元に

書いたお話でした~!

(※特典にリクエストが登場するのは不定期デス ねんのため…!)


着こんで、欲望を流し込んで楽しむ、というところから

考えたお話ですネ~!


以前書いた「お前をテイクアウト!」と同じにならないように、

色々考えた結果、こんな感じのお話になりました~!


皮X汚染要素は次回からたっぷり登場するので、

楽しみにしていて下さいネ~!


お読み下さりありがとうございました~!

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