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お金のない女子大生・奈美に

そうとは知らずに憑依してしまった奈美のバイト先の

常連客であった寛治ー。


生活費の確保に苦労する中、”奈美”は

もう一つバイトをしていたことを知るー。


それは、メイドカフェー。

お金を稼ぐために、苦手な分野で一生懸命働いていた奈美ー。


しかし、今の奈美ー…

寛治に憑依された奈美にとっては”喜び”でしかなかったー。


メイドカフェでバイトをしていたことに気付いた寛治は

次第にメイドカフェでのバイトのシフトを増やしていくー…


★前回はこちら★↓

<憑依>憑依したけど金がない②~生活費~

行きつけのコンビニの”気になる女性店員”に 憑依した中年男性の寛治。 乗っ取った身体ー、奈美が一人暮らしの女子大生であることを知り、 意気揚々と帰宅した彼は、 全く想像していなかった出来事に直面したー。 そうー 彼女は、寛治の想像以上に”貧乏”だったのだー しかも、バイト先のコンビニで調子に乗って散在してし...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーありがとうございました~」

笑顔で接客を終える奈美ー


”へへーこんな俺でも、人をドキドキさせるような笑顔を

 振りまくことができるんだからー

 この身体、ホントたまんねぇよなー


 …貧乏なのがキズだけどー”


奈美に憑依してからしばらくが経過してー

先日、ようやく最初の給料日を迎え、

コンビニと、もう一つのバイト先のメイドカフェからの

給料が振り込まれたー。


「親に仕送りする必要もねぇしー、

 今月は余裕がありそうだな」

ニヤッと笑う奈美ー。


奈美本人が、一生懸命に続けて来た仕送りを、

奈美を支配した寛治は、いとも簡単に踏みにじったー


いつも、奈美が親に渡しているお金を今月は渡さず、

親からの連絡も無視して、完全に絶縁してみせたー


「ーー”俺”の親じゃねぇからー

 どうなろうが知ったことじゃないしー」


クスッと笑いながら、

奈美は先ほどの客がカウンターに置きっぱなしにしていった

レシートを片付けるー。


”ぶどうジュース”

”サラダチキン”ー


そんな、品の数々がレシートに刻まれているー。


奈美はそれを捨てると、

「ーーあ、安藤(あんどう)くん!」と、店頭の方に声を掛けるー。


「ーーあ、はい!」


コンビニで働くバイトの一人、安藤 茂(あんどう しげる)ー。

彼はー、

奈美に憑依した時点で、ここのバイトを始めたばかりの”新人”の

男子大学生だー。


とても気弱そうで大人しそうな雰囲気の彼ー。


だが、どうやら彼は奈美のことが好きなのだと、

奈美に憑依している寛治は察していたー


最近は、そんな”茂で遊ぶ”のが楽しみの一つになっていたー。


「ーー安藤くんって、彼女さんとかいるの?」

誰もお客さんがいない状態ー。

奈美がそんなことを口にすると、

茂は顔を赤らめながら

「あ、…えっと、いないですー」と、返事をする0


「そっか~」

奈美は心の中でニヤッと笑いながらー

「じゃあ、今度わたしとデートとかしちゃう?」と、

甘い声で、語り掛けるー


「えっ… えっ… あっ…???え????」

明らかに動揺して顔を真っ赤にする茂ー


「ー(へへへへ そういう反応 たまんねぇぜー

 中身は俺みたいなおっさんなのにな)」


そんな、邪悪なことを思いながらー、

奈美は言葉を続けるー


「ー安藤くん、物分かりも早いし、優しいし、真面目だし、

 見てて素敵だな~って♡


 歳も近いみたいだし、もっともっと仲良くなりたいって思って」


奈美が適当な言葉を続けて口にすると

茂は嬉しそうに、けれども照れくさそうに笑うー。


「ーーねぇねぇ、デートしようよ♡」

わざと顔を近づけてそう呟くと、

茂は顔を真っ赤にしながらソワソワした様子で

何か言葉を口にしようとしたー。


だがー


「あ、いらっしゃいませ~」

お客さんが入ってきたことに気付き、奈美はそのまま

カウンターの方に戻っていくー


”ちょうどいいタイミングだぜー

 ここで話を終わらせたまま、俺が何も言わなかったら

 あいつ、ずっとソワソワしたままなのかなぁ?へへー”


奈美はそんなことを思いながら、

今日も”新人バイト君を揶揄うごっこ”を堪能するのだったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーホント、別人みたいだー」


夜ー

”もう一つのバイト先”であるメイドカフェの店長から

そんな風に言われた奈美ー


「ふふふ… そうですか~?」

メイド服を身にまとった奈美はご機嫌そうにそう微笑むー


「ーだって、前は凄く恥ずかしそうにしていたし、

 何だか乗り気じゃなくてー…

 そう、ここだけの話ー…

 あんま、俺としてはー…

 その……嫌々やってるような気がして

 印象良くなかったんだけどー…」


店長のそんな言葉に、

「やっぱりそうだったんですね~」と、奈美は笑いながら

「でも、”今のわたし”はこうしてメイド服を着て

 ご主人様たちとお話するの、本当に心から楽しんでるんで!」と、

満面の笑みで言い放つー。


「ーーははは、何の心境の変化があったか知らないけどー

 お客さんからも”奈美ちゃんに会いたい”って声をよく聞くようになったし、

 こっちとしては本当に助かるよー」


店長からそう言われた奈美はー

いや、奈美に憑依している寛治は

”メイドとして褒められること”にゾクゾクとした興奮ー

高揚感のようなものを感じながら

「わたし、もっともっともっ~っと、この身体でご主人様たちを

 楽しませちゃいます♡」と、

少し興奮した様子で店長に対して言い放ったー


「あ、あぁー。頼りにしてるよ」


そんな言葉を口にする店長は、

少し困惑した様子も見せていたー


奈美が”メイド”としてやる気を出したのはー、

店長にとっては確かに喜ばしいことだー。


しかしー…

”あまりにも”変わりすぎて、

店長からすれば”ちょっと怖い”感じもしていたのだー。


「ーーっていうか、メイド服って可愛すぎですよね~?

 ここの太腿とか、エロくないですか?」


奈美がそんな風に言うと

店長は「ホント、別人みたいだなぁ」と、

今一度苦笑いを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後ー


奈美は届いた荷物を浮かべて、笑みを浮かべるー


「へへへ…やったぜ!やっと買えた!」


届いたダンボール箱の中身は

欲望を存分に楽しむためのコスプレ衣装や、

大人のおもちゃの数々ー。


”貧乏生活”は、そんなにすぐに解消されるわけではなかったものの、

メイドカフェのシフトを増やし、

さらには親への仕送りを打ち切ったことで、

奈美には”ある程度の金銭的余裕”が出来ていたのも事実だったー


「うっわぁ…すっげぇ…なんだこれ…

 わたし、エロの塊じゃんー!」


奈美にチャイナドレスを着せた寛治ー。

”着せた”と言っても無理やり着せているわけではないー


今や、奈美の身体は寛治のものー


寛治が望めば、奈美はどんな服だって着るし、

どんなポーズだって取るー。


チャイナドレスを着たまま、台に足を乗せて

太腿を凝視する奈美ー


「はぁぁぁぁ…♡ えっろ♡」

自分の太腿を見つめながら、

顔を真っ赤にして興奮を隠すつもりさえない様子の奈美ー。


奈美の身体は寛治の意思に従い、

先程から激しく興奮しているー


自分に興奮する女子大生なんて、とんだ変態だなー、と

思いつつも、そんな”女子大生”に自分自身がしているという

今、この事実にさらに興奮を覚えるー。


「へへへへ…”身体”使えば

 貧乏生活も脱出できそうだしー…

 

 いい”買い物”したなぁ~

 へへへへへ」


奈美の身体を”買った”つもりになっている寛治は、

笑みを浮かべながら

「あ、いや、憑依しただけだから金は払ってねぇか」と、

苦笑しー、1円玉を財布から取ってポンと放り投げたー。


「ーーお買い上げありがとうございました~♡」


奈美にそう言わせると、

完全に奈美を支配している実感をさらに噛みしめながら

奈美は幸せそうな笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


貧乏生活からも脱出しー、

コンビニでは後輩を誘惑して楽しみー

メイドカフェではメイドになれている自分自身に快感を感じてー

大学では”ごく普通の女子大生ライフ”を楽しむー


そんな、充実した生活を送り始めていた奈美ー。


しかしー


「ーーありがとうございました~!」

シフトを”減らした”コンビニのバイトの上がりの時間になり、

後輩の茂に対して、

「今度、デートしようね♡」と、耳打ちして揶揄ってから、

帰路につき始める奈美ー。


がーーー

夜の人通りの少ない道を歩いている最中だったー。


背後から突然、腕を掴まれてー

奈美は口を塞がれたー


「ー!?!?!?!?!?」


”人通りのほとんどない夜道”

そんな場所を奈美のような華奢な子が歩くのは

とても危険だー


しかし、寛治には”女の子の一人歩きが危険”という認識が

自分が男だった故になくー、

そのまま連れ去られてしまうー


そしてーー


目を覚ました時には、奈美は拘束されていたー。


「ーー!?!?!? っ…!」

奈美が驚いて相手の男の顔を見るー


その男はーー


「ーあ、あんたー…いつもコンビニに来てる客…!」

奈美が、”奈美のフリ”をするのを忘れてそう声を上げると、

その男ー、コンビニの常連客の中年男性は、

「もう、我慢できないんだー」と、狂った笑みを浮かべながら

奈美のほうを見つめたー。


”こいつー、

 いつもぶどうジュースとサラダチキンを買ってく客だー…

 確かに、いつも俺のこと見てたけどー…”


そう思っていると、コンビニの客の男は

容赦なく奈美の身体を弄び始めたー


最初は余裕の表情を浮かべていた奈美だったが、

次第にエスカレートしていく男の行動に

恐怖を覚え始めるー


「ーーーはぁ…はぁ…も、もうやめてー」

奈美が目に涙を浮かべながら言うと、

男は笑みを浮かべたー


「いやだー…俺はずっとずっと我慢してきたんだー

 …もう、後戻りはできないー…

 捕まる前に、君をしゃぶりつくすんだー!」


そう叫ぶと、男はさらに奈美の身体を弄び始めるー


「ひっ…!?やめっ…!

 ま、待て!お、俺はーー、俺はこの女に憑依してるだけで!!


 お、お前が望むなら、何でもしてやるから!」


たまらず憑依を暴露する奈美ー。


しかしー、男はそんな言葉を信じず、

奈美の身体を徹底的に弄びつくしたー。


何分ー

いや、何時間かー?


奈美は放心状態で廃墟のような場所に横たわっているとー

男が笑みを浮かべながら、奈美の首を絞めて来たー


「ーーがっ… あ、…や、やめろ…! お、おいっ!」

奈美は必死にもがくー


だがー男の目は”イカレて”いるー


奈美に憑依している寛治は、咄嗟に男を振り払おうとしたー。


大学時代に学んだ護身術がこんなところで役立つとは

夢にも思わー……


ーーー!?!?!?!?


なんだこいつー…!


奈美は思うー。


奈美を襲ってきた男は、想像以上に怪力だー。

そんなに強そうな感じではないー

寧ろ弱そうなのに、どうしてーーー


”ーーー!!!!この子の身体が、貧弱なのか…!”

奈美に憑依している寛治は思うー。


奈美の身体は、確かに寛治の身体に比べると非力で、

日常生活でも”腕の力がない”と感じたり

”力仕事をするとすぐに疲れる”と感じたり、

そういった場面が多々あったー。


”力じゃ、この男を撃退できないー”


そう思った奈美は

途端に”襲われる恐怖”を強く実感したー


「や、、、やめろ!!!!

 俺は……俺は男だ!!!

 憑依してるだけだ…!


 エッチでもなんでもさせてやるから、、お、おぃっ ぐほっ!」


首を絞められて声も出しにくくなっていくー


悲鳴を上げながら、足をばたばたさせるも

何もできないまま、力が抜けていくー


”おいーーー ふざけんなー…… おいっ!!

 ーーーこの……クソがー”


そう心の中で思いながらー

奈美に憑依している寛治は、自分の意識が薄れていくのを感じたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


”コンビニで働く奈美”に

一方的な歪んだ感情を抱いていた男は”二人”いたー。


いつもぶどうジュースとサラダチキンを買っていた男ー、

そして、寛治ー。


二人は、その歪んだ感情をそれぞれ爆発させたー


寛治は”憑依”という形でー、

もう一人の男は、”奈美を直接襲う”という”犯罪”という形でー。


どちらにせよ、”人の人生を奪う行為”であることには

変わりはないー。


奈美の人生を”憑依”という形で奪った寛治は、

もう一人の危険人物に襲われ、奈美ごと命を奪われてしまったのだったー


そして、奈美を襲ったもう一人の男も、

”いつまでも、君と一緒だよ”と、動かなくなった奈美に向かって囁くと、

その場で自ら命を絶ってー

自分の人生に幕を下ろしたのだったー


おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


第1話を読んだときに、違和感を感じた人も

もしかしたらいたかもしれませんが、

冒頭では「最後に襲ってきた男」と「奈美に憑依した寛治」の場面が

それぞれ描かれていて、

”なぜか2回、中年のおじさんの説明がされている”ような

状態になっています~!


最初に描かれた方が、最後に襲ってきた男

(ちゃんとこの時もぶどうジュースとサラダチキンを買ってますネ~)で、

”彼が暴走するのも時間の問題だった”の文章以降のシーンでは、

奈美に憑依した寛治の話に切り替わっています~!


※そうだったかな?の確認用に貼っておきます~笑↓

<憑依>憑依したけど金がない①~貧乏~

「ーーありがとうございました~!」 男は、いつも仕事帰りに立ち寄るコンビニでバイトをしているー 少女のことが気になっていたー 「ーーーー」 今日も、仕事帰りにコンビニに立ち寄り、 売れ残っていた昆布味のおにぎりと、サラダチキンを1個、 そして紙パックのぶどうジュースを購入して、 その子の笑顔に癒されるー...


②でも、サラダチキンおじさん(仮称)がコンビニに来ていたり、

③でも、レシートを捨てる描写があったり、もう一人のアブナイおじさんの

影がだんだんと近づいてきていました~☆


いっそのこと、寛治がコンビニのバイトをサッと辞めてしまっていれば…

運命は変わったかもしれないですネ~!


お読み下さりありがとうございました~!

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