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集団入れ替わりが発生してしまった2年C組ー


クラスの一部が元に戻る方法を模索する中ー、

授業を受けないわけにもいかず、

C組の生徒たちはそれぞれ、他人の身体で授業を受けることにー。


3時間目の体育に、4時間目の英語ー、

ドタバタしながらも何とか午前中を乗り越えたー。


しかし、元に戻る方法は未だ見つかっていないー。

C組の生徒たちは、他人の身体で

昼休みを迎えることになるのだったー。


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>入れ替わりクラス③~3&4時間目~

謎の水晶玉により、集団入れ替わりが発生してしまった2年C組。 担任の先生・田代を交えて、何とか解決しようと考えるも 結局、何もできないまま2時間目の授業は終わってしまう。 そんな中ー、次の3時間目の授業は”体育”だったー。 入れ替わってしまった2年C組の運命は…? ☆前回はこちら↓☆ ★クラス名簿・入れ替わり組み合...

★クラス名簿・入れ替わり組み合わせ一覧はこちら↓★

<人物紹介>入れ替わりクラス~入れ替わり組み合わせ一覧~

集団入れ替わりモノ「入れ替わりクラス」の 2年C組の生徒たちと入れ替わった組み合わせの一覧デス~!☆ 第1話を読む前に読むと、若干ネタバレするので、 できれば①を読んだ後にご覧ください~!☆ (※先に読んでも組み合わせ以外のネタバレはないので、  見ても大丈夫と言えば大丈夫ですが…★) ★本編はこちら↓★ ※入れ替...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


昼休みー


ギャル・加恋の身体になったオタク男子の清志が、

「ー入れ替わった原因がほぼ特定できたー」と、呟くー。


「お、マジかよ」

お調子者男子の三郎と昭雄が、二人して同じ反応をして

近寄ってくるー。


周囲にいる生徒に、

早口で入れ替わりの原因を説明していく加恋(清志)ー


いつもと違う早口で、難しいことをポンポンと喋る

加恋の姿に、周囲は強い違和感を感じながらも、

その説明を聞いていくー。


水晶玉の内部に付着していた成分からー

”理科室にある薬品を特殊な方法で混ぜ合わせて

 化学反応を引き起こし、入れ替わりの原因となった

 あの煙”を、作り出したのだろう、と、

加恋(清志)は説明したー


「ーじゃあ、もう一度同じことをすれば、元に戻れるのか?」

幼馴染と入れ替わった文香(翔太)がそう言うと、

「ー僕が色々シミュレーションしてみた感じではー

 その可能性が高い」と、頷いたー。


「ーーー…マジでキモイー」

早口で喋る”自分”を見て、不満そうに呟く清志(加恋)ー


だが、お構いなしに加恋(清志)は、

そのまま言葉を続けるー。


「ーーー水晶玉の中に盛られていた薬物は

 恐らくこれで全部だー」


そう呟くと、加恋(清志)は、

入れ替わりの原因となった水晶玉から確認された

薬品の名前が書かれたメモを手渡したー


「ーうえっ…あたしの身体でそんな字を書くなんてー」

メモを受け取ったー清志(加恋)が不快そうに呟くー

入れ替わっても、筆跡は変わらずー、

”加恋の手”で”清志の字”が書かれることに、

加恋は嫌悪感を感じていたー


ただー

”手のカタチ”や”指のカタチ”

そういった細かいところが”不慣れ”なこともあってか、

いつも達筆な清志の字は、普段と比べると

少しだけ乱れているーようにも見えるー。


「ーーその薬品を、先生に言って用意して貰って欲しい」

加恋(清志)がそう言いながら

”必要なものさえ用意してくれれば、僕がもう一度

 入れ替わりの時に起きた状況を作り出すことができると思う”と、

淡々と説明したー


「ーーーーーなんであんたが行かないのよ?」

清志(加恋)が不満そうに呟くと、

「ーー君みたいな、いかにも不真面目そうな生徒の身体で

 先生たちにお願いしても力を貸してもらえないかもしれないだろ?」

と、加恋(清志)が、眼鏡をかけていないのにも関わらず

”癖”で眼鏡の位置をずらすような仕草をするー


「ーーはぁ?」

清志(加恋)が苛立った様子で声を上げるー


成績も非常に優秀な清志だが、

”一匹狼のオタク”という感じで、他人に対する言動には棘が多いー。


「ーーーそれで、あたしに行けって言うの?」

清志(加恋)がそう叫ぶー


「ーーいいや、僕は確かに優秀だけどー、

 中身がバカすぎて、君じゃ務まらないー」


加恋(清志)に悪気はないのかもしれないー

だが、あからさまに攻撃的な発言をすると

「ーあんた!マジウザい!!」と、

今にも清志(加恋)が、加恋(清志)の胸倉を

掴みそうな勢いで睨みつけ始めるー。


そんな状況を見かねて文香(翔太)が

「い、いいよいいよ、なら俺が行くよー」と、

加恋(清志)と清志(加恋)の間に割って入るー。


「ー元に戻りたいのは、みんな同じだろうし、

 今は争ってる場合じゃないだろ?」


文香(翔太)が、そう言いながら清志(加恋)を

何とか落ち着かせるー。


だがー、その話を近くで聞いていた

ポニーテールの女子・麻紀と入れ替わったエロ男爵こと良一が

胸を揉みながら

「俺は別に元に戻りたくねぇけどなぁ」と、笑うー。


制服ははだけて、下着が少し見える状態で、

堂々と胸を揉み続ける麻紀(良一)ー。


良一になった麻紀は、すっかり落ち込んでしまっているー。


”これ、後で大変そうだなー…”

周囲の男子数名がそう心の中で思うー。


”麻紀ちゃん…大丈夫かなー?”

”わたしの入れ替わり相手がアイツじゃなくてよかった…”

女子たちが、そんな風に思うー。


「ーーあ、わたしも!別に戻りたくない!

 なんならずっとこのエロい身体の方がいいし!」

大人しいけどスタイル抜群の女子・加奈子と入れ替わった

男とヤッてる噂のある女子・円香も、

加奈子の身体で胸を触りながら微笑むー


「ーこの身体なら、もっといっぱいセックスできそうだし!」

加奈子(円香)の言葉に、

円香(加奈子)は、あたふたしながら

顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているー


「ーうへ…!加奈子ちゃんの口からそんな言葉が

 出るなんて最高だな!」

麻紀(良一)が、反応するー


「えへへーでしょ?

 わたしの方がこの身体、ぜ~ったい有効活用できると思うし!

 エッチな身体は、エッチな女が使った方がいいでしょ?」


加奈子(円香)は、もはや言いたい放題ー。


「ふほっ!もっと加奈子ちゃんの口からそういう言葉を

 聞かせてくれ!

 へへへへ あぁやべぇ勃ちそう」


そう言いながら、麻紀(良一)が、スカートの上から

アソコのあたりを抑えるような仕草をしながら

「えへへ…!勃つもんねぇんだった!」

と、嬉しそうに笑うー。


エロ男爵とエッチな女子の地獄のような共演ー

そんな光景を呆れ顔で見つめながら

文香(翔太)は、気を取り直して

ギャルの加恋の身体になったオタク男子・清志のほうを見つめるー。


「ーー文香の身体で、中身が俺なら問題ないよな?」

と、加恋(清志)に確認するとー、

加恋(清志)は「ーーー確かにー、問題はないなー」と、頷くー。


「ーこのメモに書かれたものを先生に集めるように

 お願いすればいいのか?」

文香(翔太)が確認のためそう呟くと、

加恋(清志)は頷くー


「そこに書かれてあるものさえ持ってきてくれればー

 僕がー…そうだな、6時間目までにはなんとかするー」


「ーー本当に、大丈夫なのか?」

名前が長いことに悩んでいる純一郎が、影の薄い奏太の身体で呟くと、

「ーー80パーセントぐらいは成功すると思う」と、

加恋(清志)は答えたー。


「ーーー……」

具体的な方法はいまいち見えてこないし、

本当に清志に勝算があるのかどうかは分からないー。


だが、人間性はともかく、清志の言ってることは

いつも大体正しいー


元に戻る方法が全く分からない以上ー、

彼のことを信じるしかなかったー


「ーー…わたしも一緒に行くー」

翔太(文香)がそう言うと、文香(翔太)が頷いて、

そのまま職員室に向かうため、教室の外に出るー。


「ーーー…」

不良男子・基樹の身体になってしまった

生徒会副会長の詩織は、困惑した表情で、

”わたしも力になりたいけどー…この姿じゃ無理だよねー”

と、心の中で呟くー。


別に基樹のことを見下したりはしていないー。

だが、先生の評価が最低な状態であることは、

普段から、基樹と先生のやり取りを見ていれば分かるー。


”優等生”から一気に”退学目前の不良”に、

転落したー、そんな気分を味わいながら

基樹(詩織)はため息をついたー。


文香と翔太ー

幼馴染カップルの二人が、”元に戻るため”に必要な薬剤を

貰うため、先生に許可を取りに行っている間もー、

昼休みは1分、また1分と時間だけが経過していくー。


加恋(清志)は、無言でスマホをいじりながら

引き続き水晶玉の調査をしているー。


清志(加恋)は、そんな”自分”をものすごい形相で

睨みつけているー


「ーー剣崎のやつ、元に戻ったら殺されるんじゃね?」

「ーー絶対やばいよなー」

お調子者男子の昭雄と三郎が、そんなことを呟きながら

二人のほうを見つめているー。


「ーーちょっと!いい加減にしてよ!」

麻紀の身体になったエロ男爵こと良一と、

大人しい加奈子の身体になったHな女子・円香が

”女の子同士でキスしちゃお”などと言い始めて

教室の中で抱き合ってキスを始めてしまうー。


それを止めようとする良一になった麻紀と、

円香になった加奈子ー。


無口同士で入れ替わった静雄と静香は、

目の前でそんなことをされても、淡々と読書を続けているー。


そんな教室にー

大量のパンを抱えた女子生徒が入ってくるー。

勉強一筋の女子・美桜と入れ替わった大食い女子・恵美だー。


小柄な美桜の身体になったことで

”この身体なら、体重気にしなくていいし、

 あと50キロぐらい増えても大丈夫だから太り放題っしょ!”と、

謎の宣言をして、大量のパンを買ってきたのだー。


「ーーーわ、わたしの身体、そんな食べられないしー」

恵美(美桜)が困惑しながらそう呟くー


案の定ー、美桜の身体ではパン2つで満腹になって

「何この小さい胃袋!?」と、胃のあたりを触りながら困惑しているー。


その近くではー


「莉々ちゃんの身体を返して~!」

と、泣きながら、自分のことお姫様だと思っていて

名前を一人称で使う女子・莉々がスポーツ大好き男子・喜朗の身体で

さっきからずっと騒いでいるー。


莉々(喜朗)は困惑しながら頭をボリボリかきむしりながらー、

「か、返すからー…な、泣くなよー」と、呟くー。


男の娘・薫と、すぐ騒ぐ男子・達平は、

入れ替わって、薫が男だと知り、

何故か妙にドキドキした気持ちを味わいながら

薫の身体でソワソワとしているー。


教室の後ろの方では、金魚と入れ替わった美穂は

相変わらずピチピチと跳ねているままでー、

水槽の前では、弟を溺愛する萌奈と愛想を振りまくのが苦手な梓ペアが

何やら話し込んでいるー


そんな状況でー

昼休みは、半分が過ぎ去ろうとしていたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーこれをー?」


職員室ではー

文香(翔太)と翔太(文香)が職員室で

清志から言われた”理科室の薬品”を、

担任の田代先生に貸してもらえるように頼み込んでいたー。


最初は、理科の先生に直接お願いしたものの、

事情を知るのは田代先生のみー。

あっさり却下されてしまい、

田代先生を頼ったのだー


「ー本当に、元に戻れるのか?」

困惑する田代先生ー


目の前にいる男女の”中身”が入れ替わってると考えるとー

少しドキドキしてしまいながら

田代先生は首を横に振るー。


「ーー…せ、先生?」

田代先生が煩悩を振り払おうとしてるなどとは

夢にも思わずに文香(翔太)が言うと、

田代先生は「あ、いやー、わかった」と

メモを受け取るー。


「ーーちょうど6時間目

 ホームルームがあるから、その時までに

 理科の先生にお願いして、集めておくよー」


田代先生のその言葉に、

文香(翔太)と、翔太(文香)の二人は、

「ありがとうございますー」と、頭を下げたー


これで、元に戻る方法が見つかるかもしれないー、

そう、希望を抱きながらー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響くー。


屋上で不機嫌そうに”自分の”スマホをいじっていた

生徒会副会長の詩織ー…中身は不良の基樹は、

「ケッー」と、舌打ちをするー


そして、そのまま屋上から立ち去ろうとしたその時だったー。


屋上の出入り口付近で、話し込んでいた3年生の不良三人組の

一人の足を踏んでしまった詩織(基樹)ー


「ーーおい」

足を踏まれた不良が、苛立った声を上げるー


「ーーーあ?」

立ち止まって不機嫌そうに振り返る詩織(基樹)ー


「ーーーテメェ、今、俺の足踏んだろうがー」

3年生の不良がそう呟くと、怒りの形相で自分の

足を指さしたー。


「ーーーあ??

 こんな邪魔くせぇところに座り込んでるからだろうが」


詩織(基樹)は、乱暴な言葉遣いでそう言って

そのまま立ち去ろうとするー。


だがー、

別の不良が、詩織(基樹)の腕をぐいっと掴むー


あまりの力に詩織(基樹)は

少しだけ驚いた表情を浮かべながら

三人組の不良のほうを見るとー、

そのうちの一人が笑みを浮かべたー


「あっれぇ~?こいつー…

 生徒会の副会長じゃね?」


そう言いながらニヤニヤと笑う三人ー


詩織(基樹)が、そんな三人をなおも睨みつけるー。


「ーーおいおいおい、

 いつもと全然イメージ違うじゃん!」


「ーこいつ、こんな顔できるのかー?」


「ーへっへ~!ゾクゾクしてきたぜ!

 ちょっとこいつで遊んでやろうか?」


だがー

その時だったー


「ーーっーー

 さっきから、黙ってりゃ…

 腕がいてぇんだよ!」


詩織(基樹)はカッとなって、3年生の不良の一人を

グーで殴りつけたー


「ーーぐおっ!?」

驚いて屋上に倒れ込む三人組のうちの一人ー。


しかしー

”詩織の手”だったからか、大したダメージはなく、

殴られた当人はニヤニヤしながら詩織(基樹)のほうを見つめたー


「ーなんだぁこの女ー

 やっべぇじゃんー… ゾクゾクしてきたー」


三人組が詩織(基樹)を取り囲むー。


そんな中ー、”5時間目”の開始を知らせるチャイムの音が鳴り響いたー。


⑤へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


前回のあとがきで「次回は昼休み&5時間目」と書きましたが、

実際書いてみたら、2個詰め込むことが難しかったので、

第4話は昼休みのお話になりました~!!

(無理やり入れることはできましたが、駆け足になってしまうので、

 ちゃんと分けて描くことにしました☆)


5時間目の音楽はまた次回のお楽しみデス…!


今日もありがとうございました~!

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