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不良男子といじめを受けていた少女の入れ替わりー。


互いに別々の学校に通っていて、入れ替わるまで全く面識はなかったものの、

夏海になった徹也は、

夏海をいじめていた3人を懲らしめることを決意するー。


突然豹変した夏海を前に、

いじめっ子の杏花・恵美子・陽介の三人の絆は

簡単に崩壊ー。


報復を試みた陽介も、逆に恐怖のあまりお漏らししてしまうという

醜態を晒したー。


一方、徹也になった夏海は自宅で待機していたものの、

徹也を一方的に敵視しているワル・炭林から挑戦状を叩きつけられてー…?


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>俺は奴らを許さない③~対決~

いじめを受けていた女子高生・笹野 夏海は、 荒れた家庭環境で育ち、高校にもほとんど行かずに 遊び歩いている不良男子・藤森 徹也と入れ替わってしまったー。 元に戻る方法も分からないまま、お互いとして 過ごすことになってしまった二人ー。 そんな中、夏海の中身が、”いつもの夏海ではない”とは 夢にも思っていな...


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーよ!」

夏海(徹也)が少し派手な格好で姿を現すー


「ーーわ… え…は、派手すぎるよー」

徹也(夏海)が顔を真っ赤にしながら

”いつもよりおしゃれな自分”の姿を見つめるー。


今日は土曜日ー。

ようやく”ゆっくりと時間を取れる”日がやってきたー。

二人は”元に戻る方法”を探すために、

公園で待ち合わせをして、合流していたー。


徹也の方はともかく、夏海は普通に学校に通っているためー

なかなか平日は時間が取れないー。


夏海(徹也)は”夜に会うでもいいけど”と言っていたものの、

夏海の身体である以上、なかなか夜に外出するのは難しいー


”普段、夜に出かけることがない夏海”が、夜に出かけようとすれば

当然両親は心配するし、疑われてしまい、

夏海(徹也)も、”夏海として夏海の家族に事情を説明する羽目”になるー。


そうなれば色々ボロが出てしまいかねないー。


だが、

土曜日であれば、元々夏海もよく、一人で買い物に行っていたし、

こうして”自然に外出”することができるのだー。


そしてー

待ち合わせ場所にやってきた夏海(徹也)だったがー

その風貌は、”いつもの夏海”からは

想像もできないような風貌だったー。


短いスカートに黒タイツー、

肩を見せた可愛らしい服ー

少しだけメイクした顔ー。


それを見てー

”自分の身体”なのに、徹也(夏海)は顔を真っ赤にしてしまうー


「ーどうした?」

夏海(徹也)が不思議そうに言うと、

徹也(夏海)が、顔を赤らめたままー

「は…は…は、、、派手すぎてー恥ずかしいよー」と、

ようやく言葉を振り絞るー。


「ーーあん?派手?どこが?

 全然普通じゃねぇか」


夏海(徹也)が、自分の肩を触りながら笑うー。


「ふ、ふ、普通ー!?」

徹也(夏海)はさらに顔を真っ赤にしながら叫ぶー


「そ、そんな短いスカートに!」

「そ、そ、そんな風に肩を見せたり…!」

「メ…メイクもしてるよね…!?!?」


徹也(夏海)はあたふたしながら夏海(徹也)の周りを

ウロウロしながら叫ぶー。


まるでギャグ漫画か何かのようにコミカルな動きをする

徹也(夏海)を見て、

「お前、ホント面白いやつだな」

と、夏海(徹也)は言うー。


「ーっていうか、それ、前に璃々ちゃんから貰って

 派手すぎてずっと着ないでしまってた服だよね…?」


徹也(夏海)の言葉に、

夏海(徹也)は「いや…”だよね?”って言われても知らねーし」と、

少し困惑した様子で呟くー。


「ーーう、うん…そ…それは…そう…だよねー」

自信なさげに呟く徹也(夏海)ー


「ーーったくー女子が休みの日に出かけるんだから、

 少しはおしゃれしないといけねーのかと思って

 俺なりに頑張ってきたんだけどなー

 まさか、派手すぎ!って言われるなんてよ」


夏海(徹也)は、そう呟きながら

自分のスカートや、露出した肩を見つめると

「俺からすると、まだまだ地味なぐらいなんだぜ??」

と、少しだけニヤッと笑ったー


「じ、じ、地味!?地味じゃないし、派手すぎだし!!」

徹也(夏海)が、また顔を真っ赤にして呟くー。


夏海(徹也)は、そんな徹也(夏海)を見て

勃起しているのに気づいて、

「お、おい!俺の身体で公園で勃つな!!」

と、叫ぶー


「え!?え!?」

その言葉に、徹也(夏海)が急に公園の地面の上に座ると、

「ーーな、な、何で座るんだよ!?」と、

夏海(徹也)は困惑した様子で叫んだー。


「だ、だ、だって立つなー…って」

徹也(夏海)がビクビクしながら言うと、

「ちがう!俺が言いてぇのはそうじゃねぇ!」と、

ツッコミを入れながらも

「はぁ~~」と、深々とため息をついたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


ようやく落ち着いてから、二人は

元に戻るための方法をのんびりと話し合いながら

模索していくー。


すぐに試せることは、色々と再度試してみたものの、

やはり、そう簡単には元に戻れないー。


「ーーダメだなー」

そうため息をつくと、夏海(徹也)は、

「お、そうだー。お前をいじめてたあいつら、懲らしめてやっといた

 からなー」と、得意気に言い放つー。


「ーーえ…??え??」


いじめっ子である杏花・恵美子・陽介の三人を思い浮かべながら

徹也(夏海)が困惑した表情を浮かべながら

「ぼ…暴力とか…振るって…ないよね…?」と、

心配そうに言葉を口にする。


「あん?暴力ー?」

怒鳴ったりー、お漏らしした陽介のアソコを少し踏んだりはしたがー

殴る・蹴るの暴行は加えていないー。


「するわけねぇだろ!女の子の身体でー」

夏海(徹也)が乱暴な口調で言うと、

徹也(夏海)は不安そうに「あ…ありがとう…?」と、呟くー。


「ーーあとよー あいつー」

”幼馴染の璃々ー”

さっきも、徹也(夏海)がその名前を口にしていたが

あの幼馴染はいじめっ子たちと繋がっているー。


夏海(徹也)は雰囲気だけでそれを感じ取っていたー。


しかし、夏海はそのことに全く気付いていない様子ー。


”ーーー言うのも、悪りぃか…”

そう思いながら、璃々のことは口にしなかった夏海(徹也)ー


続けて、徹也(夏海)が、昨晩、家の窓に投げつけられてきた

”炭林”からの挑戦状を夏海(徹也)に見せたー


”今度こそテメェをぶっ倒す 炭林”


それだけ書かれたメモー


「ははっ!きったねぇ字だな」

夏海(徹也)は面白そうに笑うと、

不安そうにしている徹也(夏海)に対して、


「あ~~こいつは地元のワルで俺とよく喧嘩してる

 口だけ野郎だよー」


と、炭林について説明したー


「ーーあ~~でも…今の状態で襲われたら面倒くせぇなー」

夏海(徹也)が呟くー。


徹也の身体とは言え、今は中身は夏海ー。

夏海の様子を見ている限り、炭林に襲われたら何もできないだろうー。


「ーーーまぁ、心配すんなー

 炭林のことは俺が何とかするー。

 お前は、元に戻れるまで、俺の家で部屋に籠ってろー」


そう言うと、夏海(徹也)は、

「じゃあ~元に戻るために色々試してみるか」と、

呟きながら立ち上がったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーー」

夏海の幼馴染・璃々は自宅で表情を歪めていたー。


杏花、恵美子、陽介の三人が、

昨日ー、

いじめていたはずの夏海から手痛い反撃を喰らいー、

”崩壊”したことを知った璃々は、険しい表情を浮かべていたー。


杏花と陽介は”破局”しー、

陽介と浮気していた恵美子は、杏花から絶縁されて、

その恵美子も、陽介との関係が破綻しー、

三人の関係はズタズタに引き裂かれたー。


しかも、夏海(徹也)に追い詰められて

校舎裏でお漏らししてしまった陽介は、無様な姿を晒し、

学校内で笑い物になってしまったー。


恐らく月曜日から、陽介は今までのような

”クラスのイケメン”の立場ではいられないだろうー。


「ーーーな~んか…ムカつくー」

璃々はそう呟きながら、夏海のことを思い出すー。


小さい頃からー

夏海は”成績優秀”だったー。

手先も器用で、何でもできたー。


性格は今と同じで奥手な感じだったがー、

”それが”

璃々からしてみれば、それが面白くなかったー。


”何でもできるのに常に謙遜してオドオドしてるような態度”が

気に入らなかったー。


元々は”本当に仲良しだった”璃々は次第に歪んでいき、

いつしか、”周囲に夏海をいじめるように”嘘の話を吹き込んだり、

そういう空気を作ったりしたー。


杏花たちが夏海をいじめだしたのも、璃々が上手く

杏花たちに悪口を吹き込んだりしたためだー。


だが、その杏花たちが、 撃退されて使い物に

ならなくなってしまった今ー…


「ーーーーーーホントーームカつくー」

璃々は、夏海に対して”ある嫌がらせ”を仕掛けようと

笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーー結局、元に戻れなかったなー」

夏海(徹也)が苦笑いしながら呟くー。


既に日は沈みかけていて、

夏海と徹也は、土曜日である今日1日を使い、

色々なことを試してみたー。


だが、結局元に戻ることはできず、

まるで、不良男子といじめを受けている少女が

1日デートしたかのような、

そんな結果になってしまったー


「本当に…元に戻れるのかな…?」

不安そうに呟く徹也(夏海)ー


その目には涙も浮かんでいるー。


「ーおいおい、俺のツラでそれは似合わなー」


そう言いかけたその時だったー


「見つけたぜ!藤森徹也!!!!」

騒がしい男の叫び声ー。


徹也の宿敵ー

炭林 三郎だー。


「ーーあぁ、くそ、面倒くせぇのが来たー」

夏海(徹也)がそう呟くと、

三郎は一直線に、徹也(夏海)の方に向かってきたー。


だがー、今の徹也はいつもの徹也ではないー。

中身は”いじめられっ子の少女”夏海ー。


身体を震わせながら、目に涙を浮かべー

そのまま三郎のほうを見る徹也(夏海)を見て

三郎は大声で笑ったー


「わははははははははは!何だそのツラは!」

愉快そうに笑いながら三郎は叫ぶー。


「ー賞味期限切れの納豆みてぇなツラしやがって!

 ついにこの俺様、炭林の恐ろしさを理解したか!

 藤森徹也よ!!」


三郎がそう叫ぶとー、

夏海(徹也)が「け、警察を呼びますよ!」と、

夏海のフリをしながら叫ぶー。


「ーサツぅ?へっ!警察なんざ怖くねぇよ!」

三郎はそう言うと、徹也(夏海)の胸倉を掴んだー


「ーた…た…た…助けてー」

怯え切った表情の徹也(夏海)ー。


そんな徹也(夏海)を見て

三郎は、自分の顔にある傷を指さしたー。


「テメェにつけられたこの傷の恨みは忘れねぇぞー」

とー。


そしてー

徹也(夏海)を、容赦なく殴りつけようとしたー。


「ーーやめろって!!!」

夏海(徹也)は咄嗟に、徹也(夏海)を守ろうと、

三郎の方に突進したー。


「ぐほっ!」

思いっきり三郎の身体に突っ込んだ夏海(徹也)は、

三郎と共に路上に倒れ込むー


「ーーーだ…大丈夫ー?」

不安そうにそう呟く徹也(夏海)ー。


しかしー

飛び起きた夏海は、驚いた様子で叫んだー


「な、な、な、な、な、なんだこれはァ!?」


そう叫ぶ夏海ー。


続けて起き上がった三郎が

「ーえっ!?ちょっと待て!」と、混乱した表情で叫ぶー。


するとー

その直後、騒ぎを聞きつけて周囲の通行人が

集まってきたことに気付き、夏海が「くそっ!」と叫びながら

そのまま走り去ってしまうー


「あ!おい!」

三郎が叫ぶー


「ーえ…!?え!?」

混乱している徹也(夏海)ー


夏海の身体が走り去ると、残された三郎が徹也(夏海)のほうを

振り返って、近付いてきたー


怯える徹也(夏海)に対して

三郎が言い放ったのは、信じられない言葉だったー


「ーーー…また、入れ替わっちまったー」

とー。


「ーーーえ?」


唖然とする徹也(夏海)ー


今ー、突進した際に、

夏海の身体だった徹也と、炭林三郎が入れ替わってしまったのだと言うー。


「え…じ、じゃあー…」

指を指しながら徹也(夏海)が言うと、

三郎になってしまった徹也はー

「俺が徹也でー…お前の身体はー…炭林がー」と、

気まずそうに呟いたー


三郎の身体になってしまった徹也は困惑した表情でー

”炭林と入れ替わっちまったのは、まずいなー”と、、

心の中で不安を口にしたー。


”夏海になった炭林三郎”はー

”何をしでかすか”分からないー。


そんな不安が、三郎になってしまった徹也の中で

急激に膨らんでいたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「くっそ!なんだよこれ!何で俺が女に!」


逃げた夏海(三郎)は、そう叫びながらも、

路地裏の金網に寄りかかりながら、

嬉しそうに胸を揉み始めるー


「へへへへ!なんだよコレ!へへへへ!

 すげぇ…すっげええええ♡」


しばらく胸を揉むのに夢中になっていた

夏海(炭林)は、ようやく飽きたのか、急に真顔になって、

徹也と、一緒にいた夏海のことを思い出すー


”あいつ、いつの間に彼女まで作ってやがったのかー”

夏海のことを徹也の彼女と勘違いする夏海(三郎)ー


そして、夏海(三郎)は静かに呟いたー


「許せねぇぞ…!

 俺はテメェを…テメェらを許さねぇぞ!!」


かつて、徹也と争った際に顔に傷をつけられた三郎は、

夏海の身体で、徹也と夏海への憎しみの言葉を

何度も何度も口にして、「俺はテメェらを許さねぇ!」と、

大声で叫んだー


そんな姿をー…

路地裏で乱暴な言葉を叫ぶ女子高生を見かけた

通行人は、目を合わせないようにしながら、

そのままそそくさと立ち去って行ったー。



⑤へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


更なる入れ替わりが発生…☆

混沌としていく中、終盤へと向かって行きます~!☆


今日もお読み下さりありがとうございました~!


週末は、また悪天候の地域が多いみたいなので

気を付けて下さいネ~!

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Comments

みのむー

うわぁ、続きが楽しみですわ

無名

ありがとうございます~!☆ドタバタしてきましたネ~笑