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兄・悠馬と仲良しだった女子高生の雫ー。


しかし、ある日の下校中、雫は

謎のヘルメットの人物とオールバックの人物に拉致され、

その場で”洗脳”されてしまうー。


洗脳されるその瞬間まで、必死に”お兄ちゃん”のことを

考えていた雫ー


けれど、洗脳された雫は、それに抗うことはできずに

豹変してしまったー。


”妹が洗脳されてしまったー”

そんなことも知らずに、帰宅した雫から突然

”喋んな!うざい!”と、怒鳴られた悠馬は、只々、困惑することしか

できなかったー。


★前回はこちら↓★

<MC>歪められた絆①~洗脳~

「ーーー絶対、お兄ちゃんが助けに来てくれるもん!」 狭い倉庫ー 埃が飛び交い、わずかに外の光が差し込む中ー、 一人の女子高生がそう叫んだー。 制服のまま拘束されている少女は、 ヘルメットを被り、黒い手袋をはめた謎の人物と、 髪型をオールバックにした黒いトレンチコートの 怪しい人物によって拘束されていたー...

・・・・・・・・・・・・・・・・・


★主な登場人物★


・神里 悠馬(かみさと ゆうま)

大学生。妹の雫が豹変したことに困惑する。


・神里 雫(かみさと しずく)

高校生。兄の悠馬のことが大好き。少しイタズラっ子な一面も。


・森永 愛梨沙(もりなが ありさ)

大学生。悠馬の彼女。成績優秀な優等生。コスプレ趣味がある。


・藤嶋 亮介(ふじしま りょうすけ) 

大学生。高校時代からの親友。困った時には頼りになる存在。


・西園寺 美桜(さいおんじ みお)

高校生。妹・雫の親友。表裏が非常に激しい。


・九条 輝樹(くじょう てるき)

高校生。妹・雫の幼馴染で悠馬とも小さいころから面識がある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーチッ」

部屋に戻った雫は舌打ちをすると、

乱暴に鞄を投げ捨てて不満そうに

「マジでウザい…」と、呟くー。


兄の悠馬のことを思い出すだけでイライラするー


「ーーいつまでもわたしを子供みたいに扱ってー…

 ふざけんな」


雫はそう吐き捨てると、

自分の机の上に飾ってあった”お兄ちゃんとの写真”を手に掴み、

それを床に叩きつけたー。


「お兄ちゃんは、絶対に助けに来てくれるから!!!」


洗脳される直前ー

自分が言い放った言葉が頭の中に浮かんでくるー


「ーーーーーーっ」

”洗脳されたばかり”の雫はまだ、少し頭が混乱していたー。


だが、すぐに”洗脳”された自分の意思に従って

「あんなやつに助けを求めるー?笑わせないでー」と、

不満そうに言葉を口にしたー。


何もかもイライラするー。

雫は制服姿のまま、いつもは絶対見せないような

不機嫌そうな態度で、ベッドに寝転んで

大きくため息をついたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


ガン!


「ーーー」

悠馬は、2階から響く音に不安そうな表情を浮かべていたー


「な、何かあったのかなー…?」

悠馬が台所の方にいる母親の裕子にそう言うと、

裕子は「学校で友達と喧嘩でもしたんじゃないの?」と、

少し困ったような表情で呟いたー。


雫がこんなに”イライラ”している様子なのは

珍しいー

いや、今までに一度も見たことがないー。


心配になった悠馬は、少しため息をつくと、

「ーーちょっと、見て来るよ」と、だけ呟いて、

そのまま2階の階段を登るー。


雫の部屋の前にやってくると、

悠馬は雫の部屋をノックしたー


「ーどうしたんだよ?雫ー…

 何かあったのか?」


”いつも仲良し”な悠馬と雫ー

だからこそ、いつも通り、声を掛けたー


”いつもなら”

少し機嫌が悪いことはあっても、

すぐに甘えてきたりするし、

何なら、これは”雫お得意の”ドッキリかもしれないー。


そんな風に思いながら、部屋のノックを繰り返すー。


”うるさい!”

中から雫の声が聞こえてくるー


雫が声を荒げるのも、珍しいー。


「ーーし…雫…は、入るぞ?」

そう確認しながら雫の部屋に入ると

部屋に入ると同時に、雫が教科書を思いっきり投げつけて来たー


ドン!


悠馬の頭のすぐ横に教科書が激突して

悠馬は思わず「うわっ!」と叫んでしまうー。


「ど…ど…どうしたんだよ?雫ー…!

 せ、生徒会…落ちたのかー?」


悠馬が困惑しながらそう言うと、

雫は”今までに見たことのないような”表情で、兄の悠馬を

睨みつけて来るー


「ー生徒会なんて、どうでもいいー」

雫は少し低い声でそう呟くー


「ど…どうでもー?」

悠馬は、朝の雫の姿を思い出すー


「ーお兄ちゃん、いってきま~す!

 雫ちゃん、副会長に就任!!! 期待しててね!」

雫はそんなことを言っていたー。


「ーーーー」

悠馬は、そんな雫の姿を見てハッとしたー


”これは、いつものドッキリだー!!”


とー。


雫は悪戯好きで、特に兄の悠馬にはよく”ドッキリ”を仕掛けて来るー

今朝も、”もう9時だよ!大遅刻だよ”なんて嘘をつかれて、

慌てて飛び起きる羽目になったのは、記憶に新しいー


「ーはは…はははは…なるほど~」

悠馬が笑みを浮かべると、雫は不機嫌そうに表情を歪めたー。


「ーーでも、その手には乗らないぞ雫~」

”雫が急に豹変した理由”が分かって安堵の表情を浮かべながら

そう呟く悠馬ー。


本当は、生徒会副会長になることが出来て

飛び跳ねるぐらい嬉しいのに

”わざと”不機嫌な様子を見せて、ドッキリさせようとしているのだー。


雫ならー

そのぐらいは、やるかもしれないー


そう思ったー


「ーーは?」

雫が明らかに不機嫌そうな声を出すー。


「ーーはは…まだ続くのか?これ?」

苦笑いする悠馬ー。


”しょうがないなぁ”と、妹のドッキリに付き合ってあげようと

悠馬がため息をついたその時だったー


「ーーいいから出てって!不愉快!」

雫は乱暴な口調でそう言うと、悠馬の手を乱暴に掴んだー。


雫の冷たい手に、少しドキッとしながらも

悠馬は「お…おい…ど、どうしたんだよー?」と、困惑の

表情を浮かべるー。


「ーし…雫!ほ、本当に何かあったなら、何があったのか教えてくれ!

 …俺、頼りないかもしれないけど、

 雫のためならー」


流石にドッキリではないかもしれないー

そんな、不安を抱きながら悠馬がそう言葉を口にするとー


パチン!!!


「ーー!?」


それほど痛みはなかったー


がー

身体の痛みより、精神(こころ)にその痛みが響いたー


「ーーし…雫ー…?」

ビビッているわけではないー

けれど、悠馬の身体は震えていたー


「ーーーあんたなんか大っ嫌い!」

雫が心の底からそう叫ぶー。


悠馬は「し…雫ー…お…俺…何かした…?」と、

困り果てた表情で呟くー。


「ふん!」

だが、雫は答えなかったー


どんなに考えても、思い当たる答えはないー。

急にー

急に雫はどうしてしまったのかー


そんな風に考えながら呆然としていると、

「いいから出てってよ!!!!!」と、雫は

今にも暴れ出しそうに足をドンドンと床に叩きつけながら叫んだー


「わ、わ、わ、わかった!わかったから!」

悠馬はそれだけ言うと、慌てて雫の部屋から飛び出して、

そのまま自分の部屋に一度退散したー。


”なんなんだー?

 何が起きてるー?

 俺ー何かしちゃったのかー?”


今まで、妹の雫があんなに怒っているのを見たことがないー

初めての経験だー。


「も、もしかしてー…急に思春期に突入したー?」

少し抜けている部分もある悠馬は、一瞬そんなことを口にしたが、

すぐに首を横に振って、”いやいや、それはない”と、

冷静さを取り戻すー。


その時だったー


♪~~


悠馬のスマホが鳴り響くー。


「こんな時に誰だー…?」

そんな風に呟きながら、名前を確認すると、

そこには親友の亮介の名前が表示されていたー。


電話に出ると、亮介が

”今、大丈夫か?”と呟くー。


「ーーん…まぁ、大丈夫だけど、どうしたんだー?」


”あぁ、いや、そんな大事なことじゃないんだけどよー

 明日までに提出するあのレポートさ、

 ちょっと範囲忘れちゃったからさ、

 教授が配ってたプリント、写真撮って俺の方に

 送っておいて貰えるか?”


騒がしい音のする場所から電話を掛けてきていて、

亮介の声を聞きとるのに苦労しながらも、

悠馬はなんとか話を聞き取ると「あぁ、別にいいよー」と呟くー。


そういえば、大学で彼女の愛梨沙、そして亮介と話した際に

亮介は”友人の我妻と一緒にゲーセンに行く”と言っていたことを

思い出すー


「ーゲーセンからかけてくんなよー…聞き取りにくいぞ?」

悠馬が苦笑いしながら言うと、

亮介は”はは、悪い悪い”と呟くー。


隣からは、我妻の声も聞こえてきているー。


”あ、我妻も送ってほしいって!我妻の分も頼んでいいかー?”

亮介が申し訳なさそうに言うと、

悠馬は「いいけどー…お前らなぁ…」と、二人の適当ぶりに

苦笑いしながら、少し雑談を続けるー


”うざい!どいつもこいつも!うざい!”


「ーー!」

悠馬は、隣の部屋から、一人怒鳴り声を上げる雫の声が

聞こえて来て、電話をしながらビクッとするー。


”どうした?”

電話の向こうから亮介の声ー。


「ーーあぁ、いや、何でもないー

 じゃあ、ゲーセン、楽しめよ」


悠馬がそう言うと、亮介は”あぁ 今度お礼はするからさ”と、呟きながら

そのまま通話を終了したー。


「ーーー」

スマホを握りしめながら、時折隣の部屋から聞こえてくる

何かを投げているような音に、悠馬は不安を覚えるー。


「ーーー雫…どうしちゃったんだー…?」

妹が”何に怒っているか分からないー”

人生で初めての状況に、悠馬は困惑することしかできなかったー。



しばらくすると、悠馬は晩御飯を済ませるために下へと降りるー。

既に、雫が帰宅した時点で、暗くはなっていたものの、

今日は父親の茂雄(しげお)がもうじき仕事から帰ってくるから、

という理由で、晩御飯の時間はいつもより遅くなっていたー。


「ーーお、ただいま」

既に着席しながらテレビを見ていた茂雄が、

2階から降りて来た悠馬に声を掛けるー。


悠馬も「おかえり」と、いつものように返事をすると、

母親の裕子が「あれ…?雫はー?」と、不安そうに呟いたー。


「ーい…いや、それがー」

悠馬は戸惑いながら”機嫌がまだ悪いみたいでー”と、

困惑の表情を浮かべるー


「なにか、あったのかー?」

”眼鏡をかけた優しいお父さん”という雰囲気の

父・茂雄が目を細めながらそう呟くと、

「ーーなんか、今日、雫、帰ってきてからずっと機嫌

 悪くてさー…

 さっきも部屋から追い出されちゃって」と、悠馬は苦笑いしたー


「ーーははは…なんだ悠馬?

 お前、雫を怒らせるようなこと何かしちゃったんじゃないのか?」


少し揶揄うようにして父・茂雄がそう言うと、

「しょうがない。父さんが呼んでくるか」と、立ち上がるー。


妹の雫は、父・茂雄との関係も別に悪くはなくー

普通に普段から会話をする間柄だー。


「ーーー父さんも怒られるかもしれないぞ?」

悠馬がそう呟くと、

父・茂雄は「はっはっはー父さんを甘く見るなよ~?」と

笑いながら2階へと上がって行ったー


”ふざけんな!出てけ!!”


程なくして、2階から雫の怒鳴り声が聞こえて、

1階に戻ってきた父の茂雄は、

落ち込んだ様子で「ははは…」と苦笑いしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


”え~…雫ちゃんが?”


部屋に戻った悠馬は、彼女の愛梨沙と通話をしていたー。


「ーーあぁ…何か今日、ずっと怒っててさ」

悠馬が言うと、愛梨沙は

”悠馬のこと大好きな雫ちゃんでも、そういうことあるんだね”と、笑うー。


「ーー初めてだから不安でさ」

そんな言葉に、愛梨沙は

”大丈夫だよ~!案外、次の日になるとコロッと機嫌よくなることも

 あるし、今日はとりあえずそっとしておいたら?

 わたしだって、嫌なことあっても次の日には忘れちゃうことも多いし”

と、アドバイスしてくれたー。


「ーう~ん…まぁ、そうだなぁ…今は静かだけど、

 まだ怒ってるかもしれないしー」


悠馬はそれだけ言うと、

彼女の愛梨沙に対して「ありがとう」と、お礼の言葉を口にしたー


雫以外の話題も少し話してから、彼女の愛梨沙との通話を終えた悠馬はー

「まぁ…雫も年頃だしなー」と、呟いてから

寝る支度をして、その日は静かに眠りについたー。


・・・・・・・・・・・・・・


”まずは、”洗脳”は完了したー”


ニヤリと笑みを浮かべるー。


”次はーーー…”


大事な妹が、”エッチな妹”になってしまったら、

どう思うだろうかー。


ダークアプリ・Mを手にして

その設定画面を開くー。


”一度、洗脳した相手”にはー

直接命令を下したり、思考をコントロールしたりー、

記憶を植え付けたりすることもできるー。


今、雫は”洗脳された状態で、自由に行動している状態”だー。

だが、その雫を完全に支配することもできるし、

さらに歪めることもできるー。


「ーーー」

笑みを浮かべながら、ダークアプリ”M"を手にした人物は、

雫の”洗脳”を強めていくー。


雫の性欲を強めー

雫の理性の部分を削り取りー

雫の”男遊びへの欲求”を強めー

”自分は優秀で可愛い”と思い込ませー

他人を見下す嫌な女へと変貌させていくー。


「ーーーーー」

”完了”ボタンを押したその人物は

満足そうに微笑むと、そのままスマホを置いて

静かに部屋の明りを消したー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


目を覚ました悠馬は、

すぐに”昨日のこと”を思い出してため息をつくー。


部屋から出る悠馬ー。


「ーーーー……」

雫の部屋の扉をノックするー


”雫、機嫌直してくれてればいいけどー”


だがー

雫の部屋から返事はなくー、

悠馬は仕方がなく1階に降りると、既に雫は

リビングのソファーに制服姿で座っていたー。


「ーーー」

綺麗な黒髪に、可愛らしい制服ー。

いつも通りの雫の後ろ姿ー。


「ーー雫ー」

悠馬は、少し躊躇いながらも、意を決して声を掛けたー


だが、雫から返事はないー。


よく見ると、雫はイヤホンをつけて、

スマホで音楽を聴いて、身体を小刻みに動かしていたー


「ーー雫ー…?」

悠馬は途端に不安になるー

雫の”普段の行動”とは異なるからだー。


「ーーー……チッ」

雫が舌打ちをして立ち上がるー。


「ーーーまたウザいのが来たー」

雫はため息をつくと、そのままスマホを置いて、

悠馬から離れようとするー


「ーし…雫ー」

悠馬は表情を曇らせたー。


”昨日と同じー”

雫は、機嫌を直していないー

”いつもの雫”には戻っていないー。


「ーー!」

悠馬は、雫のスカート丈がいつもよりも短めで、

雫が口紅を塗っているのに気づいたー


「ーーーし…雫…何があったんだよー?」

悠馬が雫を追いかけるようにしながら声を掛けるー


「うるさい」

雫は愛想なく悠馬にそう言い放つー。


母の裕子も、心配そうに離れた場所から

その様子を見つめているー。


「ー俺が悪いなら謝るからー…

 昨日から、何か、変だぞ?」

悠馬はなおも食い下がるー


「ーうるさい」

雫は再び同じ言葉を繰り返したー


雫の”いつもの笑顔”を思い出しながら

今の雫を見つめるー

同じ雫なのに”まるで別人のように見えるー。


「ーーーし、雫ー…何かあるなら、言ってくれないと

 俺も分かんないよ!

 母さんも、父さんも困ってる!

 頼むから、何か理由があるならーーー


「ーうるせぇんだよ!」

雫は突然声を荒げると、悠馬の急所に突然蹴りを食らわせたー


「ぐっ…ぁっ!?」

あまりの痛みにその場に蹲る悠馬ー


「ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ!

 朝からうるさい!黙ってて!」


雫はそれだけ言うと、母の裕子に向かって

「わたし、今日は帰り遅いから」と、乱暴な口調で言い放つー


「え…あ、うんーわかったー」

戸惑いながらそう返事をする裕子ー


雫は、乱暴に鞄を掴むと、そのまま玄関の外に

出て行ってしまったー


「ーーし…雫ー…」


「ー大丈夫?」

母の裕子に声を掛けられて、悠馬は「だ、大丈夫だけどー…」と、

戸惑いながら、雫が立ち去った玄関のほうを見つめたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


高校に向かう雫ー。


だが、その前に雫は、

まるで”操られる”かのように、とある倉庫のような場所にやってきたー


「ーーーいい子だ」

ヘルメットを被った人物が、雫を出迎えるー。


昨日と同じ、機械音声のような声ー。


「ーーお兄ちゃんのこと、どう思う?」

ヘルメットの人物にそう問われた雫は

「ーー大っ嫌い」と、言葉を口にするー


「ーークククー」

ヘルメットの人物は満足そうにそう声を漏らすと

「ーもう一度」と、少し弾んだ声を出したー


「ーー大っ嫌いー

 あんなやつー大っ嫌い!」


怒りからか、荒い息をしながら叫ぶ雫を見て、

満足そうにヘルメットの人物は頷くと

「ーー今日から早速、男遊びを始めるんだー。

 ”お兄ちゃん”を、家族をもっと困らせてやれー」

と、”M"を操作しながら呟くー


「ーーーーはいー」

雫は一瞬虚ろな目になってそう呟くとー

「いいぞー」と、ヘルメットの人物は呟いたー


「ーさぁ、学校に行けー。

 学校のやつらにも、”新しい神里 雫”を見せてやれー」


ヘルメットの人物の”命令”に雫は「はい」と頷くと、

そのまま不機嫌そうに歩き出したー


学校を目指してー


「ーーーーー……」

雫は、何もかもに”イライラ”しながら学校に向かうー。


自分の身に起きていることを、

雫はもはや、コントロールできなかったー。


”洗脳”の深みに、どんどんはまりー、

雫は完全に”支配下”に置かれているー。

自分でも、ハッキリそれを自覚できないままー…。


「ーーーー…」

学校の正門までやってきた雫は、

いつものような明るい表情ではなくー

校舎を睨むように見つめてから、静かに舌打ちをしたー。



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


急に身近な人がこんなに豹変してしまったら

やっぱり戸惑っちゃいますよネ~…!


まだ、お兄ちゃんは、洗脳には気づいていませんが、

そのうち、気づいていきます~!☆

(これはまだ少し先のお楽しみですネ~!)


今日もお読み下さりありがとうございました~!

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