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少し天然なOLの麻莉奈と、

生涯独身を宣言する男子高校生・淳也の二人が入れ替わってしまったー。


二人は、淳也の家に足を運び、事情を説明するも、

”入れ替わり”を信じてもらうことはできなかったー。


仕方がなく、淳也(麻莉奈)は、淳也として淳也の家で、

麻莉奈(淳也)は、麻莉奈としてビジネスホテルで

一晩を過ごすー。


そして…?


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>信じる者はいなかった②~親~

男子高校生の淳也と、 天然な性格のOL・麻莉奈が入れ替わってしまったー! 入れ替わってしまった二人は、ひとまず淳也の家に行き、 そこで、”入れ替わり”のことを説明し、事情を理解してもらおうとするー。 しかし、事態はそう簡単には進まなかったー…! ★前回はこちら↓★ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ OL・麻莉...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーーー」

淳也になった麻莉奈は、淳也の家で一晩を過ごしていたー。


「ーーあぁぁ~学生の部屋って感じー」

社会人になっていつも、高校生や大学生たちを見かけては

”わたしの居場所はあっちなのにー”などと、

今でも思っている麻莉奈は、

淳也の身体になって、ちょっとワクワクしていたー。


「あ~~~~~~……懐かしい~!ザ・高校って感じ!」

高校の教科書を勝手に見つめて嬉しそうに笑う淳也(麻莉奈)ー


そんな風にはしゃいでいるうちに、ふと、

ズボンの上から、淳也のアレに手を触れてしまうー。


「ーわっ!触っちゃったー」


”まぁ、さっきトイレでも触ったけどー”と思いながらもー


少し間を置いてから、ゴクリと唾を飲み込むー。


「ーー…っていうか…ここにこんなのついてると

 なんか妙に気になるって言うかー……」

そんな風に呟きながら、それをいじっていると、

だんだんとソレが大きくなってきてしまうー。


「ーうわぁ…何これ…」

自分の身体では感じることのできない感覚を感じながら、

「下を見下ろした時に、平べったいのも、不思議な感覚ー…」

と、淳也(麻莉奈)は呟くー。


なんとなく、自分の胴体にあるべき、大切な存在を

失ったようなー

”家の隣にあった山がある日突然消えちゃいました”

みたいな感じがする…

と、淳也(麻莉奈)は、今の自分の身体を見つめながら呟くー。


”今頃、あの子は逆に、胸がこんなに膨らんでるなんて違和感が~~!

 とか、やってるのかなー”


そんな風に思いながら、淳也(麻莉奈)は

”明日からどうしようー”と、不安相に窓の外を見つめたー



一方のー、

麻莉奈(淳也)はーーー


既に、寝ていたーーーーー。


ビジネスホテルに到着すると同時に、

”ねむっ…”と呟いて、そのまま熟睡し始めた麻莉奈(淳也)ー


ちょっとだけ慣れない身体にドキドキはしたけれどー

そんなことより、眠かったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー

朝早くに淳也(麻莉奈)と麻莉奈(淳也)は

近くの広間で合流したー


「ーおはよ~!」

淳也(麻莉奈)が近づいてくるー。


麻莉奈(淳也)は「あ、おはようございますー」と、

頭を下げると

「寝ても元には戻りませんでしたねー」と、

残念そうに呟くー。


「ーうん。そうだねー…」

淳也(麻莉奈)はそこまで言うと、ニコニコしながら

麻莉奈(淳也)のほうを見つめたー。


「ーーー?」

麻莉奈(淳也)は、そんな淳也(麻莉奈)のほうを見て

首を傾げたー。


「ーーーな、なんですかー?」

麻莉奈(淳也)がそんな言葉を口にすると、

「ーー正直にお話してくれたら、わたし、怒らないからー」と、

ニコニコと、淳也(麻莉奈)が言うー。


「ーーは???ど、どういうことですかー?

 っていうか、俺の身体でそんな気持ち悪い満面の笑み

 浮かべないでくださいよ?」


麻莉奈(淳也)の言葉に、

淳也(麻莉奈)は「大丈夫!お互い様だからー。昨日は

あんなこと言ったけど、わたし、怒らないから!」

と、笑いながら言うー。


「いやー、さっぱり意味が分かりませんけどー…?」

麻莉奈(淳也)は困惑の表情を浮かべるー。


「ーーわっ…わたしってそんな困った顔できるんだー?」

淳也(麻莉奈)はそこまで言うと、

「ほら、エッチなこと、少しはしちゃったんでしょ?

 わたしも、君の身体でつい、大きくなっちゃったからーー」

と、言葉を続けたー。


だがー


「ーーーしてませんけどー」

麻莉奈(淳也)は即答したー。


「ーーえ…?」

淳也(麻莉奈)が、唖然としながら、麻莉奈(淳也)を見ると


「いや、だってお姉さんと約束しましたし、

 昨日も言ったじゃないですかー。

 俺、生涯独身希望で、特に恋愛とか興味もないってー。


 そりゃあ、まぁ、女性の身体になって緊張したり

 ドキドキしたりはしますけどー、

 昨日はそんなことより眠かったんで、ビジネスホテルについて

 即、寝ました」


と、麻莉奈(淳也)は”当然”と言わんばかりにそう説明したー


「ーーえ…き、淳也くん、本当に、わたしの身体で何もしてないの?

 こ、こんな綺麗なお姉さんと入れ替わったのに!?!?」


淳也(麻莉奈)の言葉に、

麻莉奈(淳也)は「自分で綺麗とか言っちゃうんですか!?」と、

あきれ顔をしながらー、

さらに「ってか、俺の身体で何したんですか!?!?」と、

混乱の表情を浮かべたー。


急に”欲に溺れたのは自分だけ”だと自覚した

淳也(麻莉奈)は途端に恥ずかしくなって顔を赤らめると、

話を逸らすー。


「ーーで…えっと、今日はわたしも仕事があるし、

 淳也くんも、学校があると思うからー

 とりあえず、自分の行くべきところにいこっかー」


淳也(麻莉奈)はそう提案したー。


「ーーえっと、俺が、お姉さんとして会社に行くってことですかー?」

麻莉奈(淳也)が困惑しながら言うと、

「ーううん。逆!」と、淳也(麻莉奈)は言ったー。


「ーーえ?」

麻莉奈(淳也)は少し表情を歪めるー。


こういう、”入れ替わり”が起きる漫画やアニメを何個か見たことがあるー


そんな時のお約束は

”相手になりきった状態で、相手の行くべき場所に行くー”

つまり、相手のフリをすることだー。


だが、淳也(麻莉奈)の提案は”逆”だったー。


「ーだって、わたしの身体で会社に行ったって

 淳也君、何もできないでしょ?

 わたしだって、淳也くんの身体で高校に行ったら

 久しぶりの学校~!いやっほぉぉぉ!ってなっちゃって

 淳也君のキャラを崩壊させちゃうだろうしー」


淳也(麻莉奈)の言葉に、

”このお姉さん、なんか頭のねじ飛んでる気がするなぁ”と、

麻莉奈(淳也)は不安に思いながらも

「まぁ、確かに、現実だとそうかもしれないですねー」と、

一定の理解を示すー。


けれどー


「ー入れ替わった!なんて、そう簡単に信じてもらえますかね?

 あれだったら、俺、学校今日休むんでー、

 一緒にお姉さんの会社に行って事情をー」


麻莉奈(淳也)がそう提案すると、

淳也(麻莉奈)は首を振ったー。


「淳也くんも、大事な時期だろうし、休ませちゃうのは

 申し訳ないよー。

 大丈夫!お互い、”自分”の私物を持って

 自分しか分からないことを言って、事情を説明すれば

 信じてもらえるよー。


 最悪の場合は、ほら、スマホで連絡を取ることもできるし、

 そしたら、”入れ替わっちゃってるんです!”ってスマホ越しに

 説明すればいいでしょ?」


淳也(麻莉奈)がそう呟くー。


”そんな上手く行くかなぁ”と思いつつも、

麻莉奈になった淳也は、麻莉奈の身体で学校にー、

淳也になった麻莉奈は、淳也の身体で会社に行くことになったー。


”本当に大丈夫なのかよ”

麻莉奈(淳也)が心の中でそう思ったのは言うまでもなかったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーだ・か・ら!俺なんだって!

 このお姉さんと入れ替わっちゃったんだよ!」


校門の前で叫ぶ麻莉奈(淳也)ー


OLの格好をした若い女性が、校門の前で、

”俺は淳也だ!”と、叫んでいる奇妙な光景ー。


「ーー……」

正門前で呼び止められた淳也の友人・剛は

困惑しながら、そんな麻莉奈(淳也)の言葉を聞いていたー。


「ーーい…い…いや…無理がありますよね?

 それに淳也は、男子ですけどー…?」

剛は、”俺は淳也だ!”と叫ぶ麻莉奈(淳也)に対してそう言い放つー


「ーーそ、そうじゃないんだ!

 中身が入れ替わってるんだよ!

 身体は、川崎さんって人のだけど、中身は俺なの!」


麻莉奈(淳也)の叫びー。

剛は困惑し、周囲の登校中の生徒たちは、困惑しているー。


「あ~~~!も~~!」

仕方ない、と、自分の個人情報を一通り口にして、

淳也自身の持ち物も、見せびらかしたー。


”淳也の私物”を持っている、ということは

中身が淳也であるという証明にー


「ーーま、まさか、あいつのストーカーか何かですか?」

剛がそう問いかけて来るー。


「ちが~~~う!」

麻莉奈(淳也)は思わず叫ぶー。


そしてー

何を考えたのか突然、胸を揉み始めたー。


「ーちょ!?何やってんすか!?」

剛が思わず叫ぶー。


”こうなったら、仕方ない!最終手段だー!”

必死に麻莉奈(淳也)が

高校の正門前で両胸を揉みながらー

言葉を付け加えたー


「普通の女の人がこんなことするわけないだろ!?

 ほら、中身が男だって証拠だ!」


麻莉奈(淳也)は、そう叫ぶー。


”急に高校の前で胸を揉むー”

普通の女性は、そんなことしないだろうー。


これで入れ替わりを信じてもらって、次は先生にー


「ーーー……嘘ですね」

剛がそう呟くー。


「ーえ?」

麻莉奈(淳也)がそう言うと、

「ーあいつー、淳也は生涯独身を宣言してて、

 女に興味とかないんですよー。

 だから、もし本当に中身があいつだったとすれば、

 そういうこと、しないんで」

と、剛が言い放ち、そのまま剛は学校の中に

入って行ってしまうー。


「ーちょ!だから!おいってば!」

麻莉奈(淳也)は

”胸を揉む”という行為が逆効果になってしまっただけではなく、

周囲の登校中だった生徒たちから、

すっかり”不審者を見る目”が注がれているのに気づき、

そのままそそくさとその場所から撤収したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーー申し訳ありませんー。お通しできませんー」


淳也(麻莉奈)は、会社の入口の警備員に止められていたー。


「ー社員証もちゃんと持ってます!わたしは川崎 麻莉奈です!」


社員の麻莉奈の名乗る男子高校生ー。

事情を知らない警備員からすれば、そうにしか見えないー。


「ーお荷物はお預かりして、川崎本人に渡しておきますので」

警備員が、淳也(麻莉奈)から荷物を受け取ろうとするような

仕草を見せるー。


「そうじゃなくて!わたしが、わたしが麻莉奈!」

思わずそう叫んでしまう淳也(麻莉奈)ー


警備員二人が困惑して顔を見合わせる。


「ー身体は男の子だけど、私が川崎 麻莉奈なんです!」


それでも困惑の表情を浮かべて、淳也(麻莉奈)を

通そうとしない警備員たちー。


警備員たちの立場からすれば

”女性社員の名前を名乗る男子高校生”を通すわけには

いかなかったー。

純粋に”怪しすぎる”からだー。


「ーーねぇ!聞いてます?わたしが麻莉奈!

 My name is Marina!!!!!」


何故か英語で叫ぶ淳也(麻莉奈)ー


だがー、警備員たちは、困惑した様子で

「ーどうぞお引き取り下さいー」と、

にっこり笑みを浮かべながら、

淳也(麻莉奈)に帰るように促したー。


結局ー…

入れ替わりを信じてもらうことができないままー。



「ーーーなんで…」

呆然とした表情で、公園のベンチに座る淳也(麻莉奈)ー


平日の昼間から、公園のベンチに座っている男子高校生ー。

周囲から見れば、サボっているようにしか見えないー。


「ーーー…あの」

背後から声がして、「は、はいっ!?」と、

淳也(麻莉奈)が慌てて振り返ると、

そこには、麻莉奈(淳也)がいたー


「ーあぁ、なんだー…きみかぁ…」

ガッカリした様子で再びベンチに座る淳也(麻莉奈)ー


「き、きみかぁ、じゃないですよ!

 全然信じてもらえなかったですけど!!!!」

麻莉奈(淳也)が、淳也(麻莉奈)に向かってそう叫ぶと、

「ーー淳也君って、信用ないんだねー」と、

遠い目をしながら、淳也(麻莉奈)が呟いたー。


「ーいやいや、そういう問題じゃないですから!

 入れ替わった状態で、一人でいつも通り学校とか

 職場に行く方が無理がありますから!!!」


麻莉奈(淳也)は叫ぶと、

淳也(麻莉奈)は「ふふ…」と、自虐的な笑みを浮かべて、

突然砂場の方に歩いていくと、砂をいじりはじめたー


「ちょっと?お姉さん!何してるんですか?」


「ーふふ、砂のお城作ろうと思ってー」

すっかり自虐的になってしまった淳也(麻莉奈)が

呆然としたままニコニコと笑みを浮かべるー


「ーお、俺の身体でそんなことしないで!?」

麻莉奈(淳也)は思わずそう叫ぶと、

大きくため息をついてから言葉を続けたー


「ーーお姉さんのやり方じゃ、誰にも信じてもらえないですよー…

 入れ替わりなんて、現実に起きると思ってる人は

 いないんですからー。

 俺もそうでしたし」


麻莉奈(淳也)はそこまで言うと、

「ーーじゃあ…君にいいアイデアがあるの?」と、

泥団子を作りながら、淳也(麻莉奈)は言い放つー。


「ーーい、いい、アイデアかは分かりませんけど、

 とにかく、アイデアはあるのでー」


麻莉奈(淳也)がそう言うと、

淳也(麻莉奈)は「えいっ!」と、突然、麻莉奈(淳也)の方に

泥団子を投げて来たー


「うわっ!?何するんですか!」

麻莉奈(淳也)が、咄嗟に泥団子を回避すると、

淳也(麻莉奈)は「なんとなくー」と、悪びれる様子もなく笑ったー


”このお姉さんの方が、まるで俺より子供じゃんか!”


そんな風に思いながらも、

麻莉奈(淳也)は「ーーと、とにかく、まずは家族と職場、学校に

信じてもらうことから、頑張りましょう」と、

淳也(麻莉奈)に向かって言い放ったー。



④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


”入れ替わりを信じてもらえない”…

大変な状況ですネ~!


ゴールデンウィークも明けちゃいましたが、

連休だった皆様も、

ゴールデンウィークなんてなかった!という皆様も

また次のお休みを目指して、

頑張りましょうネ~★


私も、GWの連休はありませんでしたが、頑張ります~笑!

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