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メイドカフェ

”ドリーム・サンクチュアリ”に

採用された園美は、

オーナーの足立に”謎の寄生虫”を植え付けられてしまうー。


”一人前のメイドになれば、解放する”


そう言われた園美は、

メイドとして、必死に解放されようと仕事をしていくに連れて、

だんだんと”メイドである自分”に自信を持つようになっていく。


先輩メイドの一人が実際に”卒業”し、無事に解放されたのを見て

園美も”卒業”を目指してメイドとしての仕事を

必死にこなしていく…


そして…その先に待っていたのは…?


☆前回はこちら★↓

<寄生>パラサイト・メイドカフェ②~浸食~

メイドカフェ”ドリーム・サンクチュアリ”ー 可愛いものが好きだけど、大人しい性格の女子大生・園美は、 奥手な性格ながら”メイドさんになってみたい”と、 メイドカフェの面接を受けてー、”合格”したー。 しかしー そのメイドカフェは、園美が思っているような メイドカフェではなかったー… ☆前回はこちら★↓ ・・・・・...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


美鈴がメイドカフェ”ドリーム・サンクチュアリ”を去ってから3日ー


先輩メイドの愛理が、園美を見て微笑むー。


「ー園美、なんかここに来た時より、自分に自信がある!って

 感じの雰囲気になってきたねー」

愛理の言葉に、休憩していた園美は

「ーそ、そうですか?」と、恥ずかしそうに呟くー。


「ーうん。接客中も遠くから見ていると分かるけど、

 最初の頃とは全然違うしー」

愛理の言葉に、園美は「ありがとうございますー」と、頭を下げるー


「ーでも…それは、そのー…

 メイドになってるからだと思いますー」

と、自分の黒いメイド服を示しながら言うー。


「この服を着てると、自然と何だか…勇気づけられるって言うかー

 一生懸命ご奉仕できるっていうかー」

園美の言葉に、愛理は「ーー確かに、わたしもここに来てから

変わったかもしれないなぁ~」と、微笑むー。


「ーー最初はわたしも、夜はずっと泣いてたんだけど、

 最近はなんか、”この子”も可愛いかなって」

愛理は、自分の耳から顔を出した寄生虫を撫でながら微笑むー


「ーか、可愛いー…?」

園美が唖然としながら言うと、愛理は

「あ、わたし、元々昆虫とか好きだったから!」と笑いながら言うー。


「ーーあ~~そうなんですかぁ~」

園美はそんなことを言いながら、ふと

”自分の喋り方”が、無意識のうちに、甘えるような…

なんとなく、可愛さを意識しているような喋り方に

なっているような、そんな気がしたー。


「ーーーーーー」

部屋に戻った園美は、メイド服姿のままポーズを決めるー。


”かわいいー”

何だか、最近は妙に自分の姿を見ると、ドキドキするようになったー。


性的な接客をするお店ではないー、とは言え、

ある意味、”女”を武器にした仕事をしているからだろうかー。

夜になると妙に性欲が強くなるー。


そんな、気がするー


この前、1回家に帰宅したときも、

弟の博人に、一人でエッチをしているところを見られて、

ドキッとしたのを覚えているー。


「ーーー…はぁぁぁ♡…」

園美は、ここ数日は毎晩、一人でエッチを楽しんでいるー。


「ーーはぁぁぁ……♡ いい…♡ この女…いい…♡」

無意識のうちに、そんな言葉を口走るー。


「ーーーーあ」

園美は、ふと急に我に返ると、”そういえば”と、

部屋の外から出て、

メイドカフェの2階部分ー、

この”ドリーム・サンクチュアリ”で働かされているメイドたちの

寮となっている場所の廊下を歩くー。


”事務所”に忘れ物をしてしまった園美が、事務所に戻って

それを回収すると、ふと、事務所脇の応接室のような場所から

ヒソヒソと声が聞こえたー。


”そういうことならー”

オーナーの足立と、女の声が聞こえるー。

足立の声が一瞬聞き取れたが、それ以上は

”男”と”女”の会話ー、ぐらいにしか聞き取ることはできず、

話の内容は分からなかったー。


園美は少し気にしながらも部屋に戻って

”エッチの続き”を楽しみ始めるー。


エッチをし始めた園美は、

一人で”この女”と口走ったり、

まるで園美とは思えないような表情を浮かべたり、

笑い声を上げたりして、”別人”のようにさえ

見える光景が広がっていたー。


ゾクゾクしながら、舌を出して、涎を垂らす園美ー。

この瞬間の園美は、完全に”快感”に支配されていたー。


・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーー嫌だ…!助けて…助けてー!」


数週間後ー

”新しいメイド”がやってきたー。


園美は、オーナーの足立に言われた通り、

気弱そうな眼鏡の子を取り押さえると

「ーー大丈夫ーすぐに怖くなくなるからー」と

甘い声で囁くー。


寄生虫に寄生される新人メイドー。


園美は、かつて自分が先輩たちに教わったように、

新人メイドに”ここでのルール”を教えるー。


「ー大丈夫。”一人前になるまで”の辛抱だからー。

 ほら、いっしょに立派なメイドを目指して、がんばろ!」

園美が微笑むー。


その様子を離れた場所から見ていた先輩・愛理は、

”園美ちゃんー…立派になったなぁ”と、優しく微笑むー。


そんな愛理は、”明日で卒業”が内定していたー。

オーナーの足立から、”一人前”と認められたのだー。


翌日ー


”寄生虫から解放”された愛理は、嬉しそうに安堵の溜息をつくと、

「ーーー最初はホント、驚きましたけど、ありがとうございました」と、

足立オーナーに向かって頭を下げると、

園美のほうを見て、「園美ちゃんも、じきに卒業できるかもね?」と、

笑ったあとに”頑張って”と、優しく言葉を掛けたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


友人の千奈津がメイドカフェにやってきたー。

大学に顔を出さなくなった園美を心配して、

やってきたのだー。


「ーーえ~♡ ほんと~ですか~?」

園美は、甘い声を出しながら男性客に、

色目を使っているー。


愛理も”卒業”し、今や園美はこのメイドカフェのNo1メイドに

なっていたー。


「ーーー園美」

そんな園美に千奈津が声を掛けると、

「ーーあ…千奈津ちゃんーちょっと待ってて」と、

千奈津との久々の再会にも関わらず、

あまり嬉しそうではなかったー。


”ドリーム・サンクチュアリ”で働き始めて数か月ー

園美は、家にもほとんど帰らず、大学にもほとんど顔を見せなくなったー。


大学内では”園美はこのまま大学を辞めるのだろう”という

見方が強まっているー。


ようやく接客が終わった園美がやってくるー。


「ーーお待たせ。わたし、忙しんだけどー。何?」

園美が笑いながら言うー。


「ーー…園美ー…なんだか”別人”みたいだけどー

 本当に、園美、だよねー?」

千奈津が、思わずそう言葉を口にしてしまうー。


”あの恥ずかしがり屋の園美とは思えないー”

それほどに、今の園美は”まるで別人”のような

雰囲気を出していたー。


「ーー千奈津ちゃんってばいきなり何を言い出すの~?

 わたしはわたしに決まってるじゃん!」

園美はそう言いながら、「見て!わたし、可愛いでしょ?」と笑うー。


「ーーう、うんー…すっごい可愛いけどー…

 …園美、このまま、大学辞めちゃうの?」


心底心配そうに呟く千奈津ー。

そんな言葉に、園美は「う~ん」と呟くー。


もうすぐ”卒業”

先日、足立オーナーからそう言われたー。

卒業すれば、ここから解放されて、

家にもいつでも帰れるし、大学にも行けるー。


けれどー


「ーー分からないー」

園美は首を横に振ったー。


園美は、千奈津に楽しそうに”メイド”としての

出来事を話し始めるー。

千奈津は戸惑いながらも、園美の話を聞くー。


園美の発言は”自信に満ち溢れて”いて、

やっぱり、同じ園美とは思えなかったー


「ーーーー園美、やっぱ大学に戻ったほうがいいよー?」

千奈津がそう言うと、園美は表情を歪めたー


「ーやっぱ、園美にはこういうの似合わないよー。

 なんだか、話聞いてて、怖いしー…

 まるでーー”人が変わっちゃったみたい”でー」


千奈津がそう言うと、園美はクスッと笑ったー。


「ーーそっかー…

 千奈津ちゃん、わたしに嫉妬してるんだ?」

とー。


「ーーえ…?ど、どういう意味ー?」

戸惑う千奈津ー。


「ーつまんない女ー。帰ってー」

急に不機嫌になった園美に、千奈津は「ちょ…ちょっと!?」と、

戸惑いの声を上げるー。


「ー可愛くなったわたしに嫉妬して、

 メイド、やめさせようとしてるんでしょ?

 千奈津ちゃんがそんなつまらない女だなんて思わなかったー。

 

 さっさと帰って」


園美のキツイ口調に、千奈津は「な…何よ!」と声を上げるー


「ーわたし、園美を心配してここに来てるのに!何なの!?」

千奈津がそう叫ぶと、園美は「ーーそういうの、ウザいー」と、

千奈津に敵意を向けたー


「ーーはぁ!?あんたなんてもう知らない!」

千奈津は、園美の言葉に逆上してそう叫ぶと「ふん!」と言いながら

そのままメイドカフェから退店していくー


その日の夜ー

園美に”さっきは感情的になりすぎた。ごめん…”と、

千奈津からメッセージが届いたものの、園美は

「ーバカみたい」と、千奈津をあざ笑うと、

そのままメッセージを送信できないように、

千奈津をブロックしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


そしてーーー

”卒業”の日がやってきたー。


「ーー園美ちゃんは、今日から、自由だー」

足立オーナーがそう言うと、園美は「ありがとうございますー」と

嬉しそうに頭を下げたー。


耳から寄生虫が取り除かれるー。


園美は後輩のメイドたちに挨拶をして、

颯爽とメイドカフェを去っていくー


だがーー

すぐにーー


「ーーーはぁ!?いつからそんなに生意気になったの!?」

弟の博人と、家で大喧嘩をする園美ー


「ーーね…姉さん!ど、どうしちゃったんだよ!?」

戸惑う博人ー


「ーうるさい!わたしに口出しするな!

 わたしみたいな可愛いお姉ちゃんがいるのに、生意気なんだよ!」


両親にもー

弟にも腹が立つー。


園美は、イライラをあらわにして、ついに家を飛び出すと、

”卒業”からわずか二日後、足立オーナーの元を訪れたー。


「ーーーわたしーーー

 もう一度、ここで働きたいんですー」


園美がそう言うと、

足立オーナーは、笑みを浮かべたー。


「ーーそういうことなら、仕方ないなー」

足立オーナーはそう言うと、

「ーーーどうだいー?園美ちゃんなら

 ”本店”の方でも活躍できると思うがー」と、笑みを浮かべるー


そう、ここはー

”ドリーム・サンクチュアリ”の本店とも言える別の店で働く女を

育てるための”養成所”ー。


寄生虫を寄生させ、”じっくりと寄生された人間の意思を書き換え”ー、

”理想の商売女”に育て上げるー。


寄生虫による意識の書き換えにはある程度、時間がかかるー。

だから、適応するまで、ここで働かせているのだー


そしてー

足立オーナーが”思考が十分に書き換わった”と判断したタイミングで

”卒業”させているー。


思考を書き換えられた人間たちはー

”元の生活”に戻っても、不満をあらわにしてー

物足りなさを感じ、必ずここに戻ってくるー。


園美の先輩、美鈴も愛理も、そうだったー。


今は二人とも”本店”にいるー。


「ーーー”本店”では、”もっと過激なご奉仕”も

 することになるが、いいかいー?」


足立オーナーが言うと、園美は微笑むー


「ーーご主人様にご奉仕するのが、今のわたしの生きがいですからー」

と、何の迷いもなくー。


「ーククク、どうだー?一人前のメイドに生まれ変わった気分は?」

足立オーナーの言葉に、園美は顔を赤らめながら

「しあわせですー♡」と、答えたー。


「ーーいいだろうー。

 では、君を”本店”で働けるように、手配しておくー

 本店の場所はー」


足立オーナーから”本店”の場所を教えられた園美は、

嬉しそうに頭を下げて、その場所へと向かっていくー。


”寄生虫によって、変えられてしまった”園美は、

喜びを感じながら”本店”へと向かうー。


”身体が朽ち果てるまでご奉仕”することになる、

ドリーム・サンクチュアリの本店ー

この世のあらゆる欲望を詰め込んだ、

欲望渦まくメイドカフェに、園美は嬉々として

足を踏み入れるのだったー



おわり


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コメント


パラサイトメイドカフェの最終回でした~!☆


”本店”で何が起こるのかは、

皆様の空想の中で、お楽しみくださいネ~!


今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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