＜入れ替わり＞崩壊都市⑪～神社～ (Pixiv Fanbox)

作品の性質上、地震災害の描写などが存在します。

苦手な方は、ご注意ください！

作中で発生する地震災害、場所、物語は全てフィクションデス！

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本日未明ー、

蒼月市北部で強い地震が再び発生しましたー。

気象庁は、今後も本震に匹敵する地震が

発生する可能性があるとして、

注意を呼び掛けていますー。

また、未明の地震で、

各地で被害が出ており、

現在、蒼月市では、状況の把握を急いでいますー。

ニュースではー

深夜に発生した蒼月市北部の2度目の巨大地震のことを

懸命に伝えているー。

”自然の気まぐれー”

人間は、それに上手く付き合っていくしかないー。

地球で生活していく以上はー。

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主な登場人物

月森　彩香（つきもり　あやか）

高校3年生。修学旅行中に地震に巻き込まれる。俊樹と入れ替わっている。

日向　俊樹（ひゅうが　としき）　

彩香を助けた謎の男。彩香と入れ替わっている。

的場　聡（まとば　さとし）　

高校3年生。彩香の彼氏。彩香たちと再会を果たす。しかし…？

相馬　晴美（そうま　はるみ）

高校3年生。生徒会長。誰にでも優しい。避難所から姿を消してしまう。

木下　響子（きのした　きょうこ）

高校3年生。彩香の親友。地震発生後は消息不明。

早乙女　美穂（さおとめ　みほ）

高校3年生。大人しいタイプの子。蒼月小学校に避難中。

赤岩　紀夫（あかいわ　のりお）

俊樹を追うサングラスにスキンヘッドの危険な風貌の男。

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★あらすじ

蒼月市北部を震源とする強い地震が再び

蒼月市を襲ったー。

困惑する彩香と俊樹ー。

”地球は人間の都合など考えてはくれないー”

そんなことを改めて噛みしめながら

翌朝、二人は未だ消息不明の親友・響子の目撃情報があった

蒼月市内の神社に向かうことにー。

★前回はこちら↓★

＜入れ替わり＞崩壊都市⑩～地球は人類に興味がない～

作品の性質上、地震災害の描写などが存在します。 苦手な方は、ご注意ください！ 作中で発生する地震災害、場所、物語は全てフィクションデス！ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ニュースが再び慌ただしく”蒼月市の地震”のことを 伝えているー。 「先ほど、蒼月市北部を震源とする 　非常に強い地震が発生しました...

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3日目 AM10:00ー

「ーーーーー」

俊樹（彩香）は、蒼月市を歩きながら、

その惨状に心を痛めていたー。

深夜に発生した2度目の大きな地震ー

それにより、街はさらに、大きな打撃を受けていたのだー。

「ーーーー1度は耐えても、2度耐えられるとは限らないからなー」

彩香（俊樹）が街の様子を見つめながら呟くー。

仮にー

”同じ規模”の地震であったとしても、

揺れ方も、時間も異なるー

そして、何よりもー

既に地震が繰り返されている場合ー、

建物を始めとする各所には”ダメージ”が蓄積されていてー、

”次”も耐えられるかは分からないー。

最初の地震の前と、

2度目の大きな地震の前では

”そもそも、建物の状態が違う”のだー。

だからー

仮に比較的弱い余震であったとしても、

最初の地震を耐えた建物や建造物が倒壊したり、

半壊したりする可能性があるー。

「ーーー…それにしてもー…

　やっぱだいぶ汚れたなー…」

彩香（俊樹）が自分のスカートを見つめながら呟くー。

「ー着替えとかは…バスに預けたままだったからー」

俊樹（彩香）が言うー。

修学旅行の班行動中に地震に遭遇した彩香たち生徒は、

着替えはバスに積まれていた状態で、

その観光バスは、蒼月市南部にある宿泊予定だった旅館の方に向かっていたー。

現在、そのバスの状況は分からなかったが

この混乱した状況下でその荷物を回収しに行くのは困難と言えたー。

「ーーーここだなー」

そんな会話をしていると、”蒼月神社”と呼ばれる場所にたどり着いたー。

「たしか…蒼月神社で見かけた気がするー」

蒼月市民会館で出会った同級生・平助の言葉ー。

彩香によれば、平助は”いい加減な男子”とのことだったが、

それでも他に情報はないー。

「ーー響子ー」

俊樹（彩香）が拳を握りしめるのを見て、

彩香（俊樹）は「その…響子って子のこと、ホントに大事なんだなー」と、

少しだけ笑うー。

「ーーうんー。

　ほら、わたしがツッコミで響子がボケみたいな感じだからー

　響子がいないと寂しくてー」

俊樹（彩香）がそう言うと、彩香（俊樹）は

「俺もその子に会ってみたいよー」と、笑うー。

蒼月神社の中でも、木が倒れていたり、積まれた石が

崩れていたりー、そこら中に”爪痕”が、見えるー。

神社の敷地内では、避難したと思われる人々の姿もあったー。

「ーー響子ー」

俊樹（彩香）は、心配そうに周囲を見渡すー。

彩香（俊樹）は「足元とか、周囲に気をつけろよー」と、

俊樹（彩香）に向かって注意を促すー。

「ーーうん」

余震は、昨夜の地震から再び活発化しているー。

一度、余震の回数が落ち着いてきていても、

少し大きな地震が再びやってくると、余震も再び活発化してしまうことは、

珍しいことではないー。

「ーーーー」

しかし、神社内にも響子の姿は見当たらないー。

彩香（俊樹）も、焦りの色が見える俊樹（彩香）のことを

心配しながら、その後ろで、周囲を見渡すー。

彩香の親友、木下響子ー。

俊樹も入れ替わったあとに彩香に写真を見せてもらったため

容姿は知っているー。

「ーーー響子…」

心配そうに立ち止まる俊樹（彩香）ー。

彩香（俊樹）は「もう移動したのかもしれないなー」と呟くー。

彩香の同級生・平助の言葉によれば、響子らしき人物を見かけたのは

”昨日”ー。

昨日の時点でここにいたとしても、昨夜の地震で、

またどこか別の場所に移動した可能性もあるー。

不安そうな俊樹（彩香）を見てー

「俺の顔でそんな顔をするなー」と、少し苦笑いしながら言うと、

「神社の人に聞いてみようー」と、彩香（俊樹）は提案するー。

俊樹（彩香）も頷き、二人で

神社の関係者らしき人物を探していると、

「ーーあ！」と、俊樹（彩香）が声を上げたー

俊樹（彩香）の視線の先には、彩香と同じ制服を着た

同級生の姿があったー。

「響子ー！」

思わずそう叫ぶ俊樹（彩香）ー

「あっ！おい！俺の身体ー！」

彩香（俊樹）はそう叫ぶも、

俊樹（彩香）は止まらなかったー

”入れ替わり”ー

そんな状況を他の人は当然知らないー。

彩香が、俊樹の姿で彩香のクラスメイトや同級生に声を掛けても、

声を掛けられた側からすれば、

”知らない男”から声を掛けられた状態と同じだー。

当然、戸惑うだろうし、

場合によってはトラブルになる可能性もあるー

「ーーって…言っても、気持ちは分かるけどなー」

そう思いながら彩香（俊樹）は

”俺が、フォローしてやらなくちゃな”と、

俊樹（彩香）の後を追って走り出したー。

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「ーーーくそっ」

車を運転しながら、青年が舌打ちをするー。

蒼月市に向かう道路ー

だが、昨晩の地震で土砂崩れが発生し、

通行できなくなってしまっていたー。

「美穂ー」

男は、彩香のクラスメイトで

彩香と同じ行動班に所属していた女子生徒・美穂の兄、

早乙女　秀一（さおとめ　しゅういち）ー

美穂が”お兄”と呼んで懐いている兄だー。

美穂がツインテールなのは

”お兄ちゃんがツインテール好きだから”という理由であるほどに

美穂は、この秀一のことが大好きだったー。

そんな秀一は、蒼月市で地震が発生したと聞いて、

蒼月市に向かっている最中だったー。

「ーーー美穂ー…

　俺が今、行くからなー」

秀一はそう呟きながら

”なんとか蒼月市に入る方法はねぇのか…？”と、

スマホを確認しながら、蒼月市に入れそうなルートを探したー。

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”お兄…”

そんな中ー

美穂は、薄汚れた事務所らしき場所で目を覚ましていたー。

「よォ…お嬢さんー」

目を覚ました美穂に声を掛けたのはー

俊樹を追っているスキンヘッドにサングラスの危険な風貌の男ー、

赤岩　紀夫だったー。

「ーーひっ！？」

美穂が声をあげるとー

「おいおいおい、俺はお嬢さんを助けてやったんだぜ？」と

笑みを浮かべるー。

昨晩ー

美穂は、担任教師の黒川先生に乱暴されそうになりー、

そのまま避難所の蒼月第3小学校から逃げ去りー、

そのタイミングで2度目の大きな地震に遭遇したー。

そしてー

そこに偶然居合わせたのが、赤岩だったー。

赤岩は、近くの建物の倒壊に巻き込まれて

気を失った美穂を救出ー

こうして、自分のアジトに匿っていたのだー。

「ーーーえ……」

美穂は目に涙を浮かべながら、

昨日、”2度目の大きな地震”が発生したときのことを思い出すー。

「ーーーー…あ、ありがとう…ございますー」

美穂が警戒しながらもそう呟くと、

赤岩は「へへへ…どういたしましてー」と、笑みを浮かべるー。

美穂は足を怪我していて動くことができないー

「ーー修学旅行中の学生さんだろ？

　先生の名前を教えてくれりゃ、迎えに来てくれるよう

　連絡をつけてやるぜ？」

赤岩の言葉に、美穂は担任の黒井先生のことを思い出したものの、

自分に”乱暴”な行為をしてきた黒井先生のことは避けて、

他の同伴している教師である、五十嵐先生や半沢先生の名前を伝えたー

「ーそうかい。ま、そこで安静にしてなー

　連絡がついたらすぐに教えてやるー」

赤岩の言葉に、美穂は「こ、ここはどこですかー？」と

不安そうに呟くー。

「安心しろよー。

　蒼月市南部にある会社の事務所だー」

赤岩が、製薬会社の名前が書かれた名刺を差し出すー。

俊樹や赤岩、その上司である神代主任らの会社は

”製薬会社”ー。

神代主任が実権を握ってから、裏社会とのつながりがあるとは言え、

”表向き”は、知っている人もいる製薬会社だー。

赤岩の危険な風貌とは裏腹に、”ちゃんとした会社”の社員だと

分かったことに美穂は少し警戒心を解いてしまうー。

赤岩は「なんかあったら、それで呼びな」と、スマホの近くに

自分の電話番号を記したメモを置くと、そのまま部屋の

外に向かって出ていくー。

「ーーーーー」

赤岩は笑みを浮かべるー。

美穂を助けたのは、当然”親切”ではないー。

”彩香”と入れ替わった”俊樹”と遭遇した時のことを

思い出すー。

「ーー邪魔すんじゃねぇよ小娘ー

　ぶち殺されてぇのか？」

「ーーー小娘じゃないー…

　俺が俊樹だーーー」

見た目は女子高生の彩香なのにー

確かにあの眼光の鋭さは、”兄貴”である俊樹だったー

「ーーゾクゾクするぜー」

赤岩はそう呟くと、

「”あの薬”を手に入れてー

　”あの身体”を必ず手に入れてやるぜー

　くくくくくくくくー」

と、笑みを浮かべるー。

赤岩の中にー

”邪悪な目的”が芽生えてしまったー。

女子高生と入れ替わった兄貴分の俊樹を見てー、

”自分もそうなりたい”という野望を持ち始めてしまっていたー。

そしてーーー

「ーーーーー」

助けた美穂がいる部屋の方を見つめるー。

「ーー必ず、手に入れてやるぜ…

　”薬”も”身体”もなー」

”身体”を手に入れるためには、

まずは神代主任が主導で開発している”あの薬”を手に入れなくてはいけないー。

神代主任の反応から、俊樹が持ち出したサンプル以外にも

まだ、サンプルはあると、赤岩は読んでいたー。

「ーー”兄貴”に協力してもらうかー」

彩香（俊樹）に”話”を持ちかければ協力してもらうことが

できるかもしれないー。

赤岩は余震の揺れを感じながら

少しだけ笑みを浮かべたー。

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「ーえー」

”響子！”と呼ばれた女子高生はー

彩香の親友・響子ではなかったー。

「ーーーあ…」

俊樹（彩香）は人違いをしたことに気付くー。

「ーーーー」

彩香（俊樹）も遅れて駆け付けてくると、

俊樹（彩香）が小声で、

”後ろ姿が似てるから間違えちゃったー”と、伝えてから

”この子は同級生の坂梨（さかなし）さんー”と、呟いたー。

「ーーーーあ、月森さんー」

彼女が頭を下げると、彩香（俊樹）も頭を下げてからー

”どんな子なんだ？”と、俊樹（彩香）に確認するー。

入れ替わっていても、お互いに相手の記憶はないー。

だから、彩香の関係者に会うたびに、俊樹はこうして

彩香に確認をしていたー。

”え～っと…前まで明るかったんだけどー…

　今はちょっと、人目を避けてる感じの子…かなぁ…

　ほとんど他の子と喋ってるの見たことなくてー”

俊樹（彩香）が説明すると、

彩香（俊樹）は”そっかー”と小声で呟くー。

つまり、彩香自身とはほぼ接点がない、と考えてよいだろうー。

「ーー坂梨さんも無事でよかったー」

彩香（俊樹）が言うと、”坂梨さん”は、ブツブツ何かを

呟きながら、「あ、うんー」と、頷くー。

”一応、聞いてみるかー”

そう思いながら彩香（俊樹）が、彼女に彩香の親友である響子を

見なかったか確認すると、彼女はそのまま首を横に振ったー。

「ーーそっか。ありがとー」

彩香（俊樹）がそう言うと、俊樹（彩香）のほうを見つめるー。

神社を一通り探索したが、”響子”は見当たらなかったー。

「ーー…」

不安そうな俊樹（彩香）に対して

彩香（俊樹）は「大丈夫ー。きっと、君の友達は見つかるー」と、呟くー。

同級生の子は、まだ神社に残る、とのことだったので、

彩香（俊樹）と俊樹（彩香）は、神社に歩を進めるー

空腹に喉の渇きー、お風呂に入ることのできないこの状況ー、

トイレも満足に使うことができないし、

繰り返される余震に対する不安ー。

さらには、彩香にとっては”見知らぬ男と入れ替わったままである不安”

俊樹（彩香）は、今でも必死に、気丈に振る舞っているものの、

少しずつ、肉体的にも精神的にも疲弊してきているのは、

彩香（俊樹）にもよく伝わってきていたー。

”身体を元に戻すことー”

”行方が分からない友達を探すこと”

”災害から身を守ることー”

”無事に、帰ること”

やることは、山積みだったー。

”仮にこの子の家族が迎えに来てくれたとしてもー

　今のままの状況ではー”

俊樹（彩香）は表情を曇らせるー。

”今のまま”では、

例え蒼月市を出たとしても、めでたしめでたしにはならないー。

身体が入れ替わったままではー、

彩香は、彩香として家族と再会を果たすこともできないのだー。

”なんとか、元に戻る方法をー”

入れ替わったのが、俊樹自身が持ち出した”試薬”が

原因だとすれば、元に戻る方法は、

神代主任に聞き出すしかないー。

だが、今、俊樹は彩香の身体ー。

そんな危険を冒すわけにはいかないー。

かと言って、誰かに協力を求めることもできないし、

俊樹（彩香）を巻き込むわけにもー…

そんな風に彩香（俊樹）が考えているときー

聞き覚えのある声が響いたー

「兄貴ィ！」

背後を振り向くと、そこにはサングラスにスキンヘッドの

赤岩の姿があったー

「ーー赤岩！」

彩香（俊樹）は、咄嗟に赤岩を睨みつけてー

俊樹（彩香）は、彩香（俊樹）の背後に隠れるー。

「ーーへへへへ　男が女子高生に守られてるように見えますね　兄貴ー

　ゾクゾクする光景だー」

赤岩が言うと、彩香（俊樹）は「何の用だー？」と、

低い声で言い放つー

「ーーいいねぇー…その声ー…

　そんな声で罵られたらーさぞ興奮するでしょうねぇ」

赤岩の言葉に、彩香（俊樹）は「ーこの子に手出ししようっていうならー

俺も容赦しないー」と、赤岩に言い放つー。

「ーいやいやー。

　俺はこう見えても、兄貴のこと、慕ってるんですからー　ねぇ」

赤岩の言葉に、彩香（俊樹）は赤岩を睨みながら続けるー。

「ー俺だって、兄貴にそんな小娘の身体じゃなくて

　いつもの兄貴に戻ってほしいわけですよー。

　そんなー

　女子高生の影に隠れるような兄貴は

　見たかないわけですよ」

赤岩はそこまで言うとー

「どうですー？」

と、笑みを浮かべるー。

「ー俺が力を貸しますよー。兄貴ー」

赤岩は言うー。

蒼月市西部にある研究施設に共に侵入し、

”彩香と俊樹が入れ替わってしまった原因”でもある

試薬を入手しようー、

とー。

彩香と俊樹が、元の身体に戻るためには、

それしかないー、と。

最初の地震が発生した際、俊樹が持っていた試薬が

周囲に飛散したことで入れ替わりが発生した可能性が高いー

だったら、それをもう一度使うしかない、とー。

「ーーーー…俺をはめようとしているのか？赤岩ー」

彩香（俊樹）が、俊樹（彩香）を庇うようにしながら言うと、

「ーいやー。俺は兄貴に、純粋に元の身体に戻ってほしいだけですよー」

と、赤岩は笑みを浮かべるー。

しばらく赤岩を見つめていた彩香（俊樹）は、

俊樹（彩香）のほうを見つめるー

”君の身体を危険に巻き込みたくないー”

そう呟く、彩香（俊樹）ー

”でもー…もし、元に戻る方法がそれしかないならー”

俊樹（彩香）が不安そうにしながらも言うー。

確かに、このままフラフラしていても身体が急に

元に戻る可能性は低いかもしれないー。

二人は相談してー

”答”を出したー

「ーーーわかったー

　行こう」

彩香（俊樹）はそう言うと、赤岩はニヤリと笑みを浮かべたー。

⑫へ続く

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コメント

2月最初の長編でした～！

「崩壊都市」の最後の結末と、終盤の場面は

書き始めの時から決まっていて、

頭の中で映像も浮かぶぐらいに具体的に固まっています～！☆

まだ先の話ですが、

その場面を描ける日を楽しみにしつつ、

コツコツと進めていきます～！☆

今日もお読みくださりありがとうございました～！