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”つまらない人生”を送っていた40代男性ー。

”ある理由”から病んで不登校になり、ついに自殺未遂に至ってしまった少女ー


仁美が入院中だった病院で偶然出会った二人は、

”身体を交換”したー。


仁美になった40代独身の男・達平は、

仁美として、充実した日々を送り始めるー。


急に”元気になった”仁美に戸惑う家族ー。

その先に、待ち受けている運命はー…?


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>病み☆闇①~提案~

きっかけは、何だったのだろうー。 娘が、自殺未遂を引き起こしたー。 その一方を妻から聞いて、会社を早退し 急いで病院に駆け付けた父・陸夫(りくお)は、表情を歪めるー。 「ーーー仁美(ひとみ)はー?」 病院に駆け付けた陸夫が、緊急搬送された娘と共に先に 病院にやってきていた妻・和奈(かずな)の姿を見つけ...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーねぇねぇ、仁美~」

入れ替わってからたった半月ー


仁美(達平)は今やクラスの人気者だー。


”仁美にこんな表情、できるんだ”と、周囲に言われてしまうぐらいに

今の仁美は、笑顔に満ち溢れているー。


「ーーなになに~?わっ!?すっご~い♡」

女子高生モード全開で大げさに反応してみせる仁美(達平)ー


”女子って楽しすぎだろ”

達平は、そんな風に思いながら満面の笑みを浮かべるー。


自分が”女”になったからなのだろうかー

それとも、”容姿に恵まれている”からなのだろうかー。


達平自身が高校生の頃はー

どんなに明るく振る舞おうとしても、

周囲から”キモイ”の連続だったー。


「ーーーなんか転校生が来た気分なんだけど~!」

友達の一人が笑いながら言うー。


仁美は今まで不登校の状態が続いていたー

理由は仁美本人から聞いていないものの、

”ほぼずっと不登校”だった仁美が急に学校に来るようになれば、

確かに転校生が来たような気分になるだろうー。


「ーーこんな楽しいんだったらもっと早く学校に来ればよかったなぁ~」

仁美(達平)がそう言いながら笑うと、ふと、男子の視線を感じたー


「ーどうしたの?」

仁美(達平)がわざとらしく微笑むー


「あ、いやー」

クラスの隅っこにいる小太りの男子が慌てて顔を明るくして

目を逸らすー


”わかる、わかるぜその気持ちー

 急にこんなかわいい子が来たらチラチラ見ちまうもんなー


 しかもお前ー

 たぶん女子とは縁のない系の男子だろ?


 わかるわかるー

 俺もそうだったからなー”


そんなことを考えながら仁美(達平)が、笑みを浮かべていると、

すぐに他の女子から声を掛けられて、仁美(達平)はその女子のほうを見るー


”ーーそうだー”

仁美(達平)は”あること”を思いつくー。


”昔の俺も、こんなかわいい子に声をかけられたりしてたらー

 少しは学校生活も、楽しくなってただろうなぁ”


そんな風に思った達平は、

仁美の身体のまま、先ほどの男子のほうを見て微笑んだー


”ーーそうだー。この女の身体なら、俺みたいなやつを

 救えるかもしれないー”


仁美(達平)は、新たな目標を見つけると、

満足そうに笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


達平になった仁美は、

達平から教えられたアパートにやってきていたー。


一人暮らしのボロいアパート。

友達もいなければ、当然、子供も妻もいないし、

彼女もいないー。


達平(仁美)は、部屋の中でひと息つくとー

”病院での出来事”を頭の中に思い浮かべたー。


・・・・・・・・・


「あの………」

仁美が、声をかけるー。


声をかけた相手はー

”冴えないおじさん”


「ーーケッ…俺が女子高生だったら絶対自殺なんかしねぇのに…」


仁美のほうを見ながら、”冴えないおじさん”が

そう呟いたのを、仁美は偶然、聞いてしまったのだー


”そんなの、イヤに決まってるだろー?”

自殺未遂を起こす直前ー

仁美は、”そう言われたこと”を思い出すー。


でもーー

このおじさんならー


「ーー女子高生に、なりたいですかー?」

仁美が言うー。


そのおじさんー

達平は困惑した様子で表情を歪めたー。


「ーーーな、、なれるわけ…ないしー」

目を逸らす達平ー。


「ーーなれるとしたら…どうですか?」

仁美の言葉に、達平は困惑するー


”なんか、ヤバい女子に目をつけられてしまったかもしれないー”

そんな風に思いながら、目を逸らして

相手にしないようにする達平ー。


しかし、仁美は必死だったー


何故ならーー


「ーーーわたしと”交換”しませんかー?」

仁美は、そう呟いたー。


「ーーーーーえ」

仁美からの思わぬ提案に、達平は、唖然として、

持っていた缶コーヒーを思わずズボンの上に落としてしまうー


まるでおねしょしているような状態になってしまった達平は

そんなことも忘れて、仁美にもう一度聞き返したー


「ーー今、なんてー?」

とー。


「ーーわたしと”身体”を交換しませんかー?」

仁美は、今度はよりはっきりと、そう言葉を紡いだー。


「ーーーか、、か、、身体をー…?それは、どういうー?」

達平は困惑するー。


だが、ここは病院の休憩スペース…。

少し離れた場所には、他にも人がいるー。


達平が周囲を気にしていると、

「ーー場所をーー変えますかーー?」と、仁美は

小さな声で呟くー。


仁美自身も、とても緊張している様子だー。


「ーーあ、、あぁ…その方がいいと思うけどー」

達平は、唖然としながら仁美と共に移動するとー


仁美は”今の自分”に嫌気がさしていて、

達平と身体を交換したい、と言い始めたのだー


「ーい、、いやいやいやー…

 き、君みたいに可愛い子が、なんでー?」

達平は思わずそう言い放ってしまうー。


暗そうな表情をしているが、仁美はとても可愛らしく見えるー。

髪は綺麗な長い黒髪でー

肌もとても綺麗な感じー

そして、顔や雰囲気もとにかく可愛らしいー


そんな子が、”俺みたいなおっさんと交換”なんてありえねぇ、と

達平は困惑したのだー。


だが、仁美は続けるー。


「ーーわたし、あなたになりたいんですー」

とー。


達平は混乱してしまうー。

意味が分からないー。


「ーーき、、君さー…言ってることの意味分かってる?

 そ、それに交換なんてどうやってーー」


達平がそう言うと、

仁美は”何か”をポケットから取り出したー。


謎の小さな指輪が2つー。

この指輪をつけて、お互いに念じれば”相手と入れ替わる”ことが

一度だけ出来るのだと、仁美は説明するー。


「ーわたし、自分が嫌で嫌で嫌でー…

 これを、ネットで見つけたんですー。」


仁美のその言葉に、達平はゴクリと唾を飲みこむー


達平からしてみればー

”天国のような提案”


こんな冴えないおっさんが、

こんなかわいい女子高生の身体になることができればー

人生、何もかもが変わるだろうー。


地下50階から一気に地上50階にワープするような

勢いで、人生は変わるはずだー。


けどー


”いやいや、ありえねぇ…絶対にあり得ねぇー”


絶対何かの罠だ、と達平は考えるー。

この子に、何のメリットもないはずー。

入れ替わることを承諾した瞬間、変態扱いされて騒がれたりー

あるいは脅迫でもされて、金を要求されるのかもしれないー


「ーーその指輪を使えば、身体が入れ替わる、とでもー…?

 高校生なら分かるだろー?そんなこと、あるわけがー」


達平がそう”指摘”すると、仁美は即答したー。


「ーあります」

とー。


その目はーー

嘘をついているように見えなかったー


「ーーま、、待てよー

 自分の言ってること、本当に理解してるのかー?

 君が俺みたいなおっさんになってー

 俺が君みたいな女子高生になったら、損するのは君だけだー。


 それに、俺がー

 俺が、君みたいな子の身体になったらー

 エッチなことされるとかー

 そういうことは考えないのかー?」


達平は、あまりにも怪しい少女の提案に、思わず自分から

そんな話題を振ったー


しかしー


「ー構いませんー

 わたしの身体はあげますー。

 だから、何をしてもらってもー

 もう、わたしには関係ないですからー」


その目はーーーー

”自殺未遂をするだけの説得力”に満ちているー

”絶望”が溢れていたー。


「ーーっっ…!」

思わず、ゾクッと恐怖すら感じた達平はーー


「ーー本当に、何をしてもいいんだなー?」と、

覚悟を問いただすー。


仁美は、迷わず頷いたー


・・・・・・・・・・・


入れ替わりを提案した日のことを思い出しながらー

達平になった仁美はーーー

目から涙をこぼしていたー


やっとー


やっとーー

手に入れたーーーー


「ーーーこれからはーーー」

達平(仁美)はそう呟くとー

嬉しそうに立ち上がって、そしてー

自分の”おじさんな手”を見つめたー


それを気持ち悪いと感じるような素振りも見せずー…

達平(仁美)はむしろ、愛おしそうに自分の手を見つめたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーただいま~!」

仁美(達平)が帰宅するー。


「ーーそれにしても仁美、ホント別人みたいだな~」

父・陸夫が呟くー


「ーすっかり女の子らしくなったしー」

母の和奈が笑うー。


「ーーこれからはもう、お父さんとお母さんに迷惑かけないって

 決めたんだもん♪」

嬉しそうに微笑みながら仁美(達平)は部屋へと向かうー。


最初ー

こんな”急激におしゃれ”になったら怒られる…と、

そう思っていたのだが、むしろ両親は応援してくれてー、

仁美が貯めていたお小遣いからお金を出して、色々集めようとしていたのに

両親がお金を出してくれたー。


この髪も、この服装もー

このメイク用品もー

みんな両親がお金を出して、すぐに揃えてくれたー。


「ーー両親も優しいしー、弟も特に悪い感じはないしー

 ホント、なんでこの子、自殺未遂なんかー?」

仁美(達平)はそう思いながら、あることを思いつくー

”そういや…せっかく女子高生になったんだし、メイドカフェでバイトとか

 してみたいよなー”


ニヤァ…と笑みを浮かべる仁美(達平)ー


”女子”がどう思うのかは知らないが、

達平からしてみれば、可愛い女子高生の身体でメイド服を着て、

ゾクゾクしながらお店で接客してるだけで、お金がもらえるー、

なんて、最高の中の最高と言えたー。


自分が興奮しながら、金も貰えるー。


「ーーー…でも、さすがに無理かー」

仁美(達平)が髪を掻きむしるー。

さすがの両親も娘が突然”メイドカフェで働きたい”なんて言い始めたら、

止めてくる気がするー。


「ーーーま、それならそれでー」

仁美(達平)は、笑みを浮かべるー。


「ー自分の部屋で個人的に楽しむだけだけどなー」


仁美の身体になってから、仁美のお金で両親に隠れて

こっそりと購入した服の数々を楽しむ仁美(達平)ー


「ーーはぁぁぁ~たまんねぇ…」

ネットで購入したバニーガールの服を着て、

網タイツを触りながら部屋の中を色っぽく歩き回って

鏡の前でポーズを決める仁美(達平)ー


「ー同じ人間とは思えねぇ…」

仁美(達平)はそんな風に呟きながら、

色々なポーズを決めて、自撮りをしていくー。


最近はー

”顔が見えない範囲内”でツイッターも初めて

お楽しみをしているー。


”ちょっと見せるだけですぐいいねがつくんだからー

 笑っちまうよな”


仁美(達平)は、自分が達平であったころに満たせなかった

欲望を満たしていくー。


「ー俺がこんな写真出したら、いいねがつくどころか

 引用されて”キモすぎ”とか、書かれるだけだもんなぁ」

仁美(達平)は、バニーガール姿のまま、

だらしない格好でベッドに横たわって、スマホを操作するー。


「ーしかもー

 この子公認とか…これは夢か?」

達平は”一人でいる時間”が長かったからか、独り言をつぶやく癖があるー。


仁美の身体になってからは、人前ではなるべくしないようにしているが、

部屋では、仁美の声でずっとブツブツと呟いていることが多いー。


仁美本人からは

”何をしてもいいので”と、言われているー。

彼氏を作るのも、エッチをするのも、一人で部屋で楽しむのも、

どんな格好をするのも、犯罪を犯すのも好きにしていいー、と

そう言われているのだー


ただしー

その責任は全て自分で取るのであればー、

とー。


”わたしは一切関与しませんので”


そう、言われているー。


つまりー

どんなことをしてもいいけれど、例えば逮捕されたとしたら

その責任も自分で取れ、と、そういうことなのだろうー。


「ーーしかし…あの子、今、どうしてるのかなー?」


”緊急事態”が起きた時以外は、お互いにノータッチを貫くことも

約束したー。


だからー、達平(仁美)の様子を見に行くこともできないがー

気になると言えば、気になるー。


「まぁ、いいかー」

仁美(達平)はゾクゾクしながら、

今度はラバースーツにサングラスという格好に着替えてみるー


「ーあぁぁ…やべぇ…夜の街で暗躍する女ーみたいな」

股のあたりをラバースーツの上から触りながら、

興奮して甘い息を吐く仁美(達平)ー


「ーーーはぁぁぁ…♡ ゾクゾクするなぁ…♡」

仁美の声を震わせながら、

少し前まで病んでいたとは思えないような表情を

仁美に浮かべさせるとー


あまりの興奮に調子に乗ったのか、

”ダメもとで頼んでみるか”と、笑みを浮かべる仁美(達平)ー


そしてー

その日の夜ー

仁美(達平)はメイドカフェでバイトしたい、ということを

両親に伝えたー。


「ーー仁美ーーーーー!」

母親の和奈は、驚いた様子でそう呟いたー


目は、涙目になっている気がするー


”さすがにまずかったかー”

仁美(達平)はそう思って、”ごめんごめん冗談冗談”と

言葉を口にしようとしたー


しかしー


「ーーーよかったー…!本当によかったー!」

母・和奈が笑うー。


「ーーえ?」

仁美(達平)が困惑すると、

父親の陸夫も「女の子らしくて、いいじゃないか」と、笑みを浮かべたー。


「ーーーお、、、お、、、ぁ、、うんーーありがとう」

仁美(達平)は微笑むー。


娘がメイドカフェでバイトしたいーと、言い出したら

親は喜ぶものなのだろうかー。


そんな風に思いながら、仁美(達平)は

「まぁいいやーこれで、メイドになって金を稼げるぜー!たまんねぇな!」と

笑みを浮かべながら自分の部屋へと戻って行ったー。


「ーーーーーー姉さんー」

そんな仁美(達平)の様子を、弟の健吾が廊下の影から

静かに見つめていたー


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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仁美側から達平に入れ替わりを持ち掛けた理由は…!?

続きはまた次回デス~!

今日もお読みくださりありがとうございました~!☆

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