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数々の違法行為を繰り返していた男ー

浜崎 俊ー。


警察に正体を突き止められ、追い詰められた彼は

国外逃亡を画策していたー。


そんな中、空港に向かう途中だった俊は偶然、女子大生の菜月美と

ぶつかってしまい、菜月美と入れ替わってしまうー。


女子大生の菜月美になった俊は、

入れ替わりの状況に驚きながらも

”騒がれる前に”菜月美の身体のまま国外逃亡することを決意するー。


一方、俊になった菜月美は、訳も分からないまま

警察に追われて、逃亡することにー。


☆前回はこちら★↓

<入れ替わり>わたしの身体で国外逃亡しないで!①~逃亡犯~

「指名手配中の浜崎 俊(はまざき すぐる)の潜伏地点を見つけたー  やつは現在、空港方面に向かって逃亡中ー  決して奴を逃がすなー」 現場に急行中のパトカーに向かって、そう連絡が入るー。 浜崎 俊ー。 年齢を感じさせるような渋い風貌にサングラスー ちょっと悪そうな渋いおじさんーという感じのその男は、 数...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーうわっ…マ、、マジっすかー?」


俊の国外逃亡の手配をしていた男・康司が、

菜月美の家にやってくると、

そう呟いたー。


黒いタイツに包まれた綺麗な足に視線をやりながら

康司は「マ、、、マジで、美女じゃないっすか!」と、

ニヤニヤしながら叫ぶー


「へへへ…だろ?」

菜月美(俊)は、そう呟きながら、壁に寄りかかっていた身体を起こすと、

そのまま近くにあった椅子を少し乱暴において、

そこに座ったー


「ーーどうだ?」

黒いタイツに包まれた足を組んで、康司に見せつけるー。


康司はとても嬉しそうに「ふ、、ふぉぉぉぉぉぉ!

たまんねぇっす!」と嬉しそうに叫んだー。


「ーー触りてぇか?」

菜月美(俊)が、自分のタイツに包まれた足を

イヤらしい手つきで触りながら言うー。


「ーーい、いえー触るのはいいっすー」

康司が顔を真っ赤にしながらそう呟くとー

菜月美(俊)は「んだよ、つまんねぇな」と

乱暴な口調で康司のほうを見つめるー。


だがー

康司は顔を真っ赤にしながら

「そのかわりー…」と呟くー。


「あん?」

菜月美(俊)が乱暴な口調で反応するとー

康司は、恥ずかしそうに、けれども欲望を抑えきれないといった様子で、

言葉を吐き出したー。


「ーーそ、その綺麗な足で、お、、俺を踏んでくださいー!」

土下座しながら言う康司ー


そんな康司を見て、一瞬きょとんとしていた菜月美(俊)だったが、

すぐに笑みを浮かべてー


「へへへ 女子大生に踏まれたいってのか?

 とんだ変態野郎だな!」


と、菜月美の声で笑いながら言い放ったー。


「ーーーまぁ、仕方ねぇなー」

菜月美(俊)はそう言うと、何回か咳ばらいをしてから

笑みを浮かべたー


「ーーそんなにわたしに踏まれたいの~~?」

タイツに包まれた足を見せつけるようにしながら、

菜月美(俊)は女子大生風の口調でそう呟くー


「えへへへ…やべぇ…最高すぎるっす…!」

康司はそう呟くと、菜月美(俊)のタイツに包まれた足に

踏まれながら、「えへへへへへぇ」と、奇妙な

笑い声を発したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俊になってしまった菜月美は、

近くのトイレに駆け込んでいたー。


何故だか分からないけど、この人は警察に追われているー。

そのことは、俊(菜月美)にもよく理解できたー。


「ーーー…はぁ…はぁ…はぁー」

俊(菜月美)は、荒い息をしながら、鏡を見つめるー。


「ーーー」

鋭い目つきの中年のおじさんー

テレビドラマで悪役が出来そうな感じの顔だー。


「ーーー……と、、とりあえず…トイレー」

俊(菜月美)は、緊張から尿意を我慢できずに、

トイレに駆け付けていたー


男性用の便器を見つめる俊(菜月美)ー


「ーー…ちょ、、、ちょっと、これはー無理…」

奇妙な形の便器を見て、強い違和感を感じながら、

そのまま個室に入るー。


幸い、個室のトイレは、それほど違和感なく

使うことができそうだー。


「ーーー……ぁ…」

座ってズボンを下ろすと、俊の肉棒が目に入ってしまって

思わず目を逸らすー。


「ーーー……う、、え、、え~っと…」

男の人のトイレが、どのように”出る”のかー

何となくイメージは湧いてもー

感覚的なものを理解できない。


俊(菜月美)は、強い違和感を感じながらー

なんとかトイレを済ませようとするー。


「ーーあ、、なんかもう…変な感覚ー…」

困惑する俊(菜月美)ー


”でも、トイレに時間を掛けてられないー”


早く、自分の身体を見つけ出さないといけないー

そんな風に思いながら、

焦りばかりが募っていくー。


その時だったー


コン コン!


トイレの個室をノックする音が聞こえたー。


ゴクリ、と唾を飲み込みー

俊(菜月美)は険しい表情を浮かべるー。


「ーーー警察だー」


最悪の言葉だったー。

俊(菜月美)が入った個室の外に、

警察がやってきてしまったのだー。


「ーーーー」

俊(菜月美)は、「はーー、はい…」と

緊張した様子で、中から返事をするー


「浜崎 俊ー。

 もう逃げ場はない。

 大人しく出て来い」


警察官の声ー。

足音から、複数の警察官がトイレの個室の外に展開していてー、

もう、逃げ場はないー。


菜月美は、ごく普通の女子大生だー

俊本人なら、こんな状況でトイレに入れば、

トイレに入るときには警官が近くにいないような状態でも

捕まるリスクを想定し、トイレには入らなかっただろうー


だが、俊がどうして追われているのかも、

そういう”修羅場”も、何も経験したことがない菜月美から

してみればー

警察から逃げることなど、不可能だったのだー。


「ーーぼ、、ぼ、、僕は…は、、、、

 か、、か、、か、、加藤太郎ですー」


適当な名前を咄嗟に答えてしまったー


「ーかとぅ? 嘘つくんじゃねぇよ」

警察官の鋭い声に、俊(菜月美)は思わず「ひっ!?」と声を出して、

少し尿を漏らしてしまうー。


トイレに座ったままー

俊(菜月美)は緊張の表情で続けるー


「ーわ、、…す、、す、すみませんー

 で、、でも、お、、お願いします!聞いてくださいー

 わ、わたしは大学に通う、き、北森、、な、、菜月美でー」


俊(菜月美)は、観念して”入れ替わってしまったこと”を

トイレの個室の中から話すー


「ーーはははははっ!浜崎 俊ー

 散々、俺たち警察を振り回したお前がー

 苦し紛れにする言い訳がー

 まさか、自分は女子大生ですー…だとはな…!」


「ーーはははははは」


周囲の警察官も笑ってるのが聞こえるー。


「ち、、違うんです!

 わ、、わたしは本当に北森 菜月美なんです!」


そう叫びながら俊(菜月美)は、トイレの個室の中から、

”北森 菜月美”

つまり、自分自身の個人情報を、慌てて口にしたー。


名前ー

通っている大学ー

年齢ー

身長ー

体重ー

血液型ー

両親の名前ー

実家の場所ー


ありとあらゆる個人情報を、全て口にしたー


「ーーなるほどな」

トイレの個室の外で、警察官がそう呟いたー


一瞬ー

俊(菜月美)は、警察官が信じてくれたのだと、

”勘違い”をしてしまったー。


だがー、

そうではなかったー。


「---呆れたなー

 どうやって調べたかも含めて、署で話を聞かせてもらうぞ」


そう言うと、警察官は扉の鍵を外側から開けー、

ズボンとパンツを下ろして便座に座ったままの俊(菜月美)を

取り押さえたー


「ち、違うんです!ちゃんと話を聞いてください!

 わたしは、、わたしは!」


事情を知らない人間からすれば、目つきの鋭いおじさんが、

まるで女子のような口調で必死に「信じて下さい!」と叫んでいる

異様な光景ー。


当然、警察官の誰一人として、俊(菜月美)の話に

真剣に耳を傾ける人間はいなかったー。


「浜崎 俊を確保したー」

警察官が本部に報告すると、そのまま俊(菜月美)は

警察官に連行されてしまったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーーー」

菜月美(俊)は、足を伸ばしながら

康司のほうを見つめていたー


「ーーーーーーーー」

菜月美(俊)は黙って康司のほうを見つめながら、

しばらくすると、ため息をつくー


「ーーおい…いつまでやってるつもりだ?」

菜月美(俊)が、可愛い声でそう呟くと、

康司は「あ、、あっ!もうちょっと!もうちょっとっすから!」と叫ぶー。


「ーーーったく、しょうがねぇな」

菜月美(俊)は黒タイツに包まれた足を伸ばすと、

そのまま康司はペロペロとそれを舐め始めたー。


踏みつけが終わりー、

康司は先ほどから、菜月美(俊)に頼み込んで、

菜月美の足をペロペロと舐めさせてもらっているー。


「ーーーーってか、思ったんですケド、

 兄貴、こんな美人になったんですから、

 国外逃亡する必要なんてないのではー?


 この身体なら、正直、滅茶苦茶稼げるっすよね?」


足をペロペロしながら呟く康司ー


「ーへっ、馬鹿野郎ー。

 この女は、俺の身体になってるんだぜー?

 どうせ、入れ替わってることがバレるのも時間の問題だー」


菜月美(俊)が、足を舐められながらそう呟くと、

康司は「そうっすかねぇ…?」と、首をかしげるー


「兄貴の身体で、”わたしは女子大生なの~!”なんて

 言って、警察が信じると思うんすか?」


康司のその言葉にー

菜月美(俊)は、”女言葉を使う自分”の姿を想像してしまうー


「ーーバカ野郎!変な想像させるんじゃねぇ」

タイツ足で康司を蹴り飛ばす菜月美(俊)ー


「ーとにかく、いざとなったらこの身体で予定通り

 海外に飛ぶから、パスポートの用意だけはしておかなくちゃな」


菜月美(俊)はそう呟くと、康司に

「お前やっとけ!」と、パスポートの申請を押し付けて、

面倒臭そうに椅子に座るー。


「ーーーへい」

康司は嫌そうな顔ひとつせずに

”兄貴”と慕う俊のために、菜月美のパスポートを用意しようとするー。


「ーところで兄貴」

康司が言うー

菜月美(俊)は「ん~?」と、面倒臭そうに、

髪をいじりながら呟くー。


「ーー今日から、兄貴じゃなくて、姉御って呼んでいいっすか?」

康司の言葉に、

菜月美(俊)は「ったくーー勝手にしろ!」と、

不愉快そうに叫ぶー。


「ーへい!じゃあ、、、俊の姉御ー」

康司が言うと、

「ーーそれは違和感がやべぇからやめろー

 呼ぶなら、そうだなー

 この女の名前で呼べ」と、もう一度学生証を確認するー


「そう、菜月美で呼べー」

菜月美(俊)がそう言うと、

「ーへい!菜月美の姉御!」と、康司は嬉しそうに叫んだー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーいい加減にしろ!」

取調室で、刑事が怒りの形相で机を叩くー


俊になった菜月美は涙目で

「ほ、本当に違うんですー…

 わたしは、北森 菜月美なんですー」

と、呟くー


「ーーチッー」

刑事が舌打ちをするー。


浜崎 俊は、

数々の裏社会の組織に通じ、

組織の資金調達から、密輸まで、あらゆる悪事に

手を染めていた男だー。


”裏社会の流通網で暗躍する大物犯罪者”

それが、浜崎 俊であり、

その正体を突き止めるのに、警察は時間がかかったが、

ようやく、浜崎 俊に辿りつき、今日、逮捕することに成功したのだー


だからこそー

俊(菜月美)の奇妙な言動には、

苛立ちを覚えていたー。


「ーーー何も喋らないつもりか?浜崎!」

大声で怒鳴り声をあげて、俊(菜月美)の胸倉を掴む刑事ー。


「ーーーひ、、ち、、ちがうんです… ちがうんです…」

俊(菜月美)は、その場で泣き出してしまうー。


鋭い目つきの中年の男が、大声で泣きわめく姿を見て、

刑事は舌打ちをして、取調室から外に出ていくー。


「ーーどうでしたか?」

廊下ですれ違った別の刑事が、取調室から出てきた刑事に声を掛けるー。


「ーーだめだ。自分は女子大生ーの一点張りだー。」

そう返事をすると、

優しそうな顔立ちの刑事は「なるほどー」と頷くー。


「どうせ精神鑑定でも狙ってるんだろー」

荒い口調の刑事がそう言うとー


荒い口調の刑事より少し年下の

優しそうな顔の刑事は、少し考えてからー


「五十嵐(いがらし)さんー僕にも、取り調べさせてもらえませんか?」


「--お前が?」

五十嵐と呼ばれた荒い口調の刑事は、その言葉に

「ーーーーまぁ…無駄だと思うがー」と、首を振りながらも、

それを許可したー。


「どうもー」

優しい顔立ちの刑事は、

”自白天使”の異名を持つ刑事だったー。


これまで、黙秘を続けようとしていた容疑者から、

多くの自白を引き出しているー。


”脅し”や”暴力”ではなくー

親身になって、容疑者の心に付け入り、真実を引き出すのだー。


「ーーー」

俊(菜月美)は、一人、泣いていたー


その取調室に

”自白天使”の異名を持つ刑事・杉浦(すぎうら)が、入ってくるー


杉浦刑事は、穏やかな笑みを浮かべながらー


「ーーまずは、君の名前を聞かせてもらおうかなー」

と、呟くー。


俊(菜月美)は涙を拭きながらー


「身体はー知らない男の人ですけどー…

 わたしは、北森 菜月美ですー」


と、不安そうに呟いたー…。



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


対照的な状況になってしまった二人…!

果たして無事に身体を取り戻せるのでしょうか…?


続きはまた次回デス~!

今日もありがとうございました~!

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