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妹の史香とパワハラ上司の根本が入れ替わってしまったー。


しかも、史香になった根本部長と一緒に共同生活をすることに

なってしまった史香の兄・基之は困惑するー。


当初、”お互いに気づかないフリ”をしていたが、

それもすぐに限界を迎えてー

基之は”妹の史香と部長が入れ替わっていることを知っている”ということ、

根本部長は”史香と入れ替わってしまった”ということを

それぞれ打ち明けたー。


そしてー

身体は兄と妹ー

けれど、中身は兄と部長の奇妙な共同生活が始まってしまった…!


☆前回はこちら★↓

<入れ替わり>俺の妹がパワハラ上司に!?②~連絡~

会社の上司・根本部長からパワハラを受けていた 若き男性会社員・基之ー。 そんな状況でもなんとかうまくやっていたある日ー、 妹の史香が、基之の家に遊びに来ることになったー。 しかし、その史香が、兄である基之の家に到着する前に、 偶然、パワハラ上司・根本と共に階段から転落して パワハラ上司の根本と入れ替わ...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーい、一緒に来てくれ!」

史香(部長)が叫ぶー。


基之の妹である史香と偶然入れ替わってしまった

基之の上司・根本部長は、戸惑っていたー


「ーむ、無理ですよ」

基之が”史香に敬語を使うなんて、なんか変な感じだな”と

思いながらも、そう呟くー。


「ーお、お前!上司の指示が聞けねぇってのか?」

史香(部長)が叫ぶー。

史香の声でそんな言葉遣いをされると、

なんとも言えない感情が湧き上がってくるー


「ーいやいやいやいや!部長は俺に

 妹のトイレを覗けっていうんですか?」

基之がそう叫ぶー。


史香(部長)は、”トイレ”に悪戦苦闘していたー。

”女”としてのトイレなど、当然経験がないからだー。


しかしー

そんなことを言われても、それは基之とて同じことー。


”手伝ってくれ”などと言われても手伝いようがないし、

何より、中身が根本部長であろうと、妹のトイレを

見るわけにはいかないー


「ーーそ、そうじゃない!」

叫ぶ史香(部長)ー


「ー史香はー、俺の妹は、大学生なんですよ?

 さすがに兄とは言え、トイレを覗くのは

 まずいですって!」


基之が部屋の方からトイレのある方に向かって叫ぶと、

「ーーーそ…そりゃ…そうか。すまん」

とー、パワハラ部長は、ようやく納得した様子で呟いたー。


少しホッとする基之ー。


だがー

史香(部長)は続けるー。


「ーしかし、年頃の娘の身体で、トイレに失敗するわけにもいかんだろう…?

 どうすればいい?」


トイレの方から史香(部長)の声が聞こえるー


「ーす、座ってすればなんとかなるはずです

 ゆっくり、少しずつー」


基之は”なんでこんな女子のトイレ相談みたいなことしてるんだ!?”と

思いながらも、史香(部長)は

「だが…女の…その…どうやって出るのかが分からないから…

 汚しちゃったりするかもしれないー…」

と、戸惑いの声を上げるー。


「ーーど、どんな風に出るかなんて俺もわかりませんよ…!

 と、とにかくゆっくり少しずつやれば…なんとかー」


そんなドタバタとしたやり取りをしながらー

ようやくトイレを無事に済ませた史香(部長)は、

困惑した様子で、基之のほうを見つめたー。


普段、会社で散々”パワハラ”をしているからか、

非常に気まずそうな様子の史香(根本部長)ー


一方の基之も、気まずいことこの上なかったー。


ソファーで脚を広げながら座っている史香(部長)ー

元々史香が少し短めのスカートを履いていたからか、

一歩間違えると見えてしまいそうな感じもあり、

目のやり場に、基之は困っていたー。


二人とも落ち着かない様子で、沈黙ばかりが続くー


意味もなくソワソワする史香(部長)とー、

特にやることがないのにスマホをいじっているフリをしている基之ー。


そんな基之の行動を見てか、史香(部長)もやがて

スマホをいじりはじめて”沈黙”だけが長引いていくー。


だが、ようやく史香(部長)が口を開いたー


「ーそういえば、お前、俺のこと

 陰で”ゴリスメント”とか”ハラスメント根本”とか

 呼んでいるらしいな?」


史香(部長)の鋭い目つきに、ビクッとしてしまう基之ー


「そ、そ、そ、それは…ですね」

基之はスマホを置いて、目を逸らすー


「ーーーそれは、なんだ?言ってみろ」

史香(部長)が椅子から立ち上がるー。


鋭い目つきで睨みながら、

史香(部長)が基之の方に近付いてくるー。


基之は慌てた様子で、

「ま、、待ってください、部長…!落ち着いて!」と

悲鳴に似た叫び声を上げながら後ずさっていくー


綺麗な髪をイライラした様子でかきむしりながら

「あ~~~~~」と、声を上げている史香(部長)


見た目は史香なのにー

見た目は可愛い妹なのにー

中身がパワハラ部長なだけで、こんなに変わってしまうなんてー。


”人間、中身が大事っていうけど…本当にそうだったんだな…”

泣きそうになりながら、基之が史香(部長)のほうを見つめるー


次の瞬間ー

バン!と、史香(部長)が壁に手を叩きつけたー。


鋭い目つきで基之を睨みながら壁ドンをする史香(部長)ー


「ーーち、、、ち、、、ち、ち、、近いです…部長…!」

恐ろしい目つきの史香(部長)を見ながら、基之が情けない声を出すとー

史香(部長)は「ーーチッ…悪かったな」とだけ、舌打ちして

そのまま不機嫌そうに椅子に座ったー。


「ーーーーーー……ぶ、、部長?」


てっきり、怒鳴られたり、あるいは暴力も振るわれるかと

思っていたが史香(部長)はそのまま何もせずに、

椅子の方に戻って行ったのだったー。


「ーーあ、あの…お、、俺…お風呂に入ってきますー」

基之は逃げるようにして浴室の方に向かいー

ハッとしてから、再び部屋の方に顔を出したー


「ぶ、部長!俺のことは怒ってもいいですけど、

 史香は無関係ですから!

 史香の身体で変なこと、しないでくださいよ!」


そう叫ぶと、史香(部長)は

「わかってる!テレビを見てるから、気にするな!」と

面倒臭そうに叫び返してきたー。


不安に思いながらも、”明日、お風呂に入らないまま

仕事に行くわけにもいかないからなー”と思いつつ、

そのままお風呂の方に向かったー


十分ちょっとで、お風呂から飛び出した基之が部屋に戻るとー

史香(部長)は、サッカーの試合を見ていて、

特に何もしている様子はなかったー


ふぅ、とため息をつくと、

”妹の姿をしたおっさんと同居とか…何だこの展開は…”と

基之は、不安そうに心の中で呟いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーう~ん…」


一方ー、

根本部長の身体になった史香は、

家の中を歩き回りながら、何かを考えていたー。


「ーう~~ん……」

”やることないなぁ”と、一人呟く部長(史香)ー


”男の人の身体”になったことで、

色々な新鮮味を味わった…けれど、それにももう飽きてしまい、

やることが無くなってしまったー。


”お兄ちゃん…うまくやってるかな…”

入れ替わってしまった相手が、いつも兄の基之が愚痴を言っていた

”ゴリスメント部長”だと、知った部長(史香)は、

色々と考えた結果、史香になった部長を、兄・基之の元へと行かせたー


「本当はお兄ちゃんのところに行きたかったのになぁ~…

 あ、でも…明日仕事をしているお兄ちゃん、

 見ることができるからいっか!」


部長(史香)は笑みを浮かべるー。


そうー

明日は”根本部長”として、史香が会社に行くのだー。


そのための相談を、これからスマホでするつもりだー。


”サラリーマンお兄ちゃん…ふふふふ”

そんなことを思いながら、部長になった史香は、

「あれ!?」と、”サラリーマン姿のお兄ちゃん”を妄想していたら

勃起してしまったそれを見つめて、

「あれ?!?!あれ?!?!?」と、困惑の表情を浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


「ーーーーー」

朝、目が覚めて基之は、史香(部長)のほうを見つめたー


一晩経てば元に戻っているかもしれないー

そんな風に少しだけ希望を抱いたからだー。


しかしー

「ーじろじろ見るな」

と、史香(部長)が言ったため、基之は「はぁ~~」と、ため息をついたー


「ーーところで、歯ブラシはあるか?」

史香(部長)の言葉に、基之は「あぁ、史香の歯ブラシならそこにー」と

指を指すー。


史香が来た時に、使っている歯ブラシなのだと、基之が説明をするー


「ーバカ野郎!!!!!!!!」

突然叫ぶ史香(部長)ー


「ひっ!?家でもパワハラとか勘弁してくださいよ!」

基之が叫ぶと、史香(部長)は「そうじゃない!」と叫ぶー


「ーー俺が…女子大生の歯ブラシ使うわけにはいかないだろっ!」

と、顔を赤くしながら言う史香(部長)ー


「ーーん…で、でも、身体は妹のですし、いいのでは…?」

基之が言うと、史香(部長)は

「た、確かにそうかもしれないが、この子も気持ち悪いって

 思うだろうし、い、いいから他の歯ブラシはないのか!?」と、

蟹股の状態で叫んだー。


「ーわ、分かりました」

基之は戸惑いながら、使い捨ての歯ブラシを1本、引き出しから

取り出してそれを史香(部長)に渡すー


「ーー……すまんな」

恥ずかしそうにそう言うと、史香(部長)は洗面台の方に

向かっていくー


「ーー」

基之は、そんな史香(部長)のほうを見ながら、

”てっきり、史香の身体で変なことされちゃうと…って心配してたけど、

 それどころか、超奥手だな部長は”

と、心の中で呟くー


昨日から、”絶対に史香の身体で悪さをしない”と言わんばかりに、

徹底した行動を取っている部長ー。


”そういえば、部長は確か独身だったなー。

 会社でもパワハラはあるけど、セクハラはしないしー

 もしかしたら奥手なのかもな”


そんな風に思いながらー

基之は、会社に向かう準備をするー


「あ、そういえばー」

史香(部長)が歯を磨きながら顔を出すー。


「ー?」

首をかしげる基之ー


「ーーお前の妹さん、俺の身体で出社するから、

 サポートしてやってくれー。」


「ーーはぁ?」

基之は思わず声を上げてしまうー。


史香(部長)は大学を数日間休むことになっているー。

史香本人が、出席日数の心配はない、と言っているとのことだったー


だがー、部長になった史香は出社するのだというー。


「ーだ、大丈夫ですよ!部長いなくてもみんな仕事はできまーー」

基之は、そこまで言って、史香(部長)から睨まれているのに

気づいて慌てて口を塞ぐー。


「ーーお前の妹と、今朝、スマホでやり取りしてな…

 そう決まったんだー

 お前がいるから大丈夫だってー。


 まぁ、確かにお前がいれば

 俺の身体で変なことされる心配もないだろうし、

 お前の妹さんも心配はないだろうよ」


史香(部長)はそこまで言うと、歯磨きの続きを始めるー。


”いやいやいやいや

 パワハラ部長との仕事も最悪だけど、

 部長の姿をした史香と仕事とか、最悪の最悪だろー”


そんな風に思いながらも、どうすることもできず、

基之はそのまま会社に出社するのだったー。


史香(部長)を一人にするのは不安だったが

”俺は何もしない!”という言葉を信じてー

そのまま会社へと向かったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーおはようございますぅ…」

基之が不安そうにオフィスを覗くとー

既に根本部長(史香)はやってきていたー。


「ーーおはよう」

根本部長(史香)はそれだけ言うと、

特別な反応を何も示さずに、

そのままパソコンをいじっているー


「ーーーーーーーーーーーー」

基之が根本部長(史香)のほうをちらちらと見つめるー。


「ーーーー…」

だがー根本部長(史香)は普通に仕事をしているだけー。


「ーーー?」

「ーーーーー???」

”史香だよな?”と思いながらも不安になってくるー


まさかとは思うが、家の史香(部長)が

”史香がイタズラで部長のフリをしているだけ”なんてことは

ないだろうかー、と一瞬頭の中で考えてしまうー


だがー

すぐに昨日、部長になった史香から電話があったことを思い出し、

”いや、それはない”と、戸惑うー。


ちらちらと根本部長(史香?)のほうを見つめる基之に

気づいたのか、先輩の男性社員・烏丸が、声を掛けてきたー。


根本部長によるパワハラで、何人もの新入社員が辞めてきたのを

見てきた先輩で


「葉山は、そうならないでほしいけど…

 あまり無理はするなよ」


と、基之のことも何かと気遣ってくれている良き先輩だー。


「ーーーー……あ、いえ」

それだけ言うと、基之は仕事に専念するー


烏丸先輩も、基之がちらちら見ていたのが気になったのか

部長(史香?)のほうを、チラチラと見つめ続けたー。



「ーー葉山」

根本部長(史香?)が近づいてくるー。


「ーー…は、、はい!?」

基之は戸惑いながら部長(史香?)のほうを見ると、

部長(史香?)が書類の山を机の上に叩きつけたー


「ーーこれ、頼んだぞ」

とー。


「ーーふぁっ!?」

基之はそれだけ言うと、部長(史香?)に顔を近づけて

小声で「ふ、史香だよな?」と呟いたー


だがー

「ーーー何を言ってるんだお前は!」

と、叫ばれてしまったー。


「ーえ…えぇっ!?」

自分の座席に戻っていく根本部長(史香??)の後ろ姿を見つめながら

基之は戸惑うことしかできなかったー


④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


妹と上司の入れ替わりに振り回される基之…!

続きはまた次回デス~!


今日もお読みくださりありがとうございました~!

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