Home Artists Posts Import Register

Content

会社の上司・根本部長からパワハラを受けていた

若き男性会社員・基之ー。


そんな状況でもなんとかうまくやっていたある日ー、

妹の史香が、基之の家に遊びに来ることになったー。


しかし、その史香が、兄である基之の家に到着する前に、

偶然、パワハラ上司・根本と共に階段から転落して

パワハラ上司の根本と入れ替わってしまったー…!


基之の”妹”と”パワハラ上司”

入れ替わってしまった二人と、基之の運命は…!?


☆前回はこちら★↓

fanbox post: creator/29593080/post/2816462

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーそういえば、史香遅いな~」

パワハラ上司に苦しめられている基之は、

妹・史香の到着を待っていたー。


”あ、それで、明日なんだけど、明日の夕方…

 う~ん、夜のはじめぐらいになっちゃうと思うけど、いい?”


昨日ー

史香と電話で話したときには、

史香はそう言っていたー。


だが、夜になってからもー

史香が到着することはなく、基之は少し、心配し始めていたー。

先ほど、一度連絡があったきりー、それ以降も

なかなか到着しないのだー


♪~~~


その時だったー。

ちょうどタイミングよく、基之のスマホが鳴るー。


スマホの画面には”史香”と表示されているー


ホッとした様子で電話に出る基之ー。


「ーもしもし?史香か?遅いから心配したぞ~」

基之が言うと、電話の向こうから聞こえてきた声はー

史香のものではなく”男”の声だったー。


”もしもし?”


「ーーあ?」

基之は思わず変な声を出してしまうー。


妹から電話が来たはずなのにー

電話の向こうから聞こえてきた声は男の声ー。


「ーお前…誰だ…!?なんで史香の電話でー?」

基之は厳しい口調で言うー。


”最悪の予感”が頭をよぎるー。

妹の史香から電話が来たのに、電話の相手は史香ではなく男ー。

しかも、史香は到着予定の時間を大幅に遅れているー


先ほども電話があったとは言えー、

”何か事件に巻き込まれたのではないか”

そう、思わずにはいられなかったー


だがー

電話相手の”男”は予期せぬ言葉を口にしたー


”もしもし?お兄ちゃん?”

史香のスマホで電話をかけてきた”男”が、基之のことを”お兄ちゃん”と

言い放ったのだー。


「ーーは?俺はお前のお兄ちゃんなんかじゃないぞ!?

 というか、お前誰だ!?

 なんで史香の電話でー?」


”なんか聞いたことある声だなー”と、思いながら、

基之はそう言い返すー


すると、さらに予想外の返事が返ってきたー。


”お兄ちゃん…落ち着いて聞いて…

 わたし、、わたし、階段から転落したときに

 男の人と身体が入れ替わっちゃったのー…”


あまりにも吹っ飛んだ言葉に、

基之は困惑の表情を浮かべながらー

”史香を名乗る男”との会話を続けるー。


話しているうちに、最初は半信半疑だったが、

史香のスマホから電話をかけてきているであろう”男”の

中身は本当に史帆であると確信するー


「ーーえ…で?大丈夫なのか?怪我とかは…?」

基之が言うと”怪我は大丈夫なんだけどね…”と、男(史香)が呟くー。


「ーー実は…入れ替わった相手が…その…」

男(史香)の言葉に、

”そういえばこの声、どこかで聞いたことあるような…”と

基之は心の中で考えるー。


そしてー


”お兄ちゃんの上司のーゴリスメントさんと入れ替わっちゃった”

笑う男(史香)ー


「ーーご、、ご、、ゴリ…

 あ、、あの、、あのパワゴリ根本部長と!?!?」

悲鳴に似た叫び声をあげる基之ー。

思わず、新しいあだ名まで生まれてしまったー。


妹の史香が、パワハラ部長と入れ替わったー…?


”そ、それでねお兄ちゃんー

 元に戻る方法が分からないからー

 ひとまず、わたしの身体になった部長さんに

 お兄ちゃんの家に予定通り向かってもらうことにしたから”


「ーーえぇっ!?」

叫び声をあげる基之ー


「ど、どうして!?なんで!?えっ!?」

基之が言うと、根本部長(史香)は続けるー


”あ、部長さんとは、お互いに”相手のフリ”をするってことで

 約束してあるから、部長さん、わたしの身体でわたしのフリするから

 お兄ちゃんも入れ替わりのことは知らないフリしてね!”


根本部長(史香)の言葉に、思わず「な、なんだよそれ!?」と

戸惑うー


♪~~


そうこうしているうちにー

基之の部屋のインターホンが鳴ったー


「ーちょ!?ちょ!?もう来たんだけど!?

 俺、ど、どうすりゃいいんだ!?」

基之が悲痛な叫びをあげるー。


”と、とりあえず何も知らないフリして、

 生活してて!

 わたしはとりあえず部長さんの家に行くから!


 大丈夫!部長さんは一人暮らしらしいしー”


「ーーひっ!?い、、いや、史香が大丈夫でもー

 俺が大丈夫じゃないー」


基之がそう叫ぶと、

再び玄関の前で待っているであろう

史香になった根本部長がインターホンを鳴らすー


「ーなんで…!?えっ!?ちょ!?

 入れ替わっちゃったなら、史香がこっちに来ればいいじゃん!」


基之が叫ぶとー

根本部長(史香)は早口で説明したー


最初は確かにそう思ったー、と。

根本部長になった史香が、兄・基之の家に行きー、

史香になった根本部長が一人暮らしの部長の家に行くー、とー。


でもー

それだと、”史香の身体になった根本部長”を一人にすることに

なってしまうー。

仮に史香の身体でエッチなことをされまくってもーー

気づくことができないー。

だから、史香になった根本部長を基之の家に行かせることでー

兄である基之に史香の身体で変なことをしないかどうか、

見張ってもらおうと考えたー


…とのことだったー。


史香(部長)も、部長(史香)も

基之の家に行く選択肢もあったが、

”お兄ちゃんにあまりおじさんになったわたしの姿を見せたくない”

という理由と、部長も、郵便物の受け取りなど、色々あるらしく、

家を留守にするのは難しそうだったためー

それはやめたー、とのことだったー。


史香(部長)と部長(史香)が、

部長の家に行く選択肢もあったもののー、

これも没になったー。

知らない部長と1:1は史香には耐えられないー

と、いう理由のようだー


♪~~~


「ーーは、、は~い!」

基之は玄関の方に向かってそう叫びながらー


”じゃあ、お兄ちゃん、ごめんね”

と、電話を一方的に切った部長(史香)に対してー

「え??おい!?ちょ!?」と叫ぶー


「あ~~~もう、どうすりゃいいんだよ!」

”もう、どうにでもなれ”

そんな風に思いながら史香になった部長が待つ

玄関の扉を開けたー


「ーー……お、、おにぃちゃん…お、、お待たせぇ…はは」

史香(部長)が、変な笑い声を出すー


「ーーあ、、ぁあ、、し、史香~お、、オソカッタナ~」

棒読みな基之ー。


電話で言われた通り

やってきたのは史香だがー

振る舞いがいつもと違うー。


部長になった史香の言う通り、

史香の中には、根本部長がいるのだろうー


「ーーま、、まぁ、座ってくださいー」

基之が言うと、

史香(部長)は「な、、なんで、け、敬語なのかなぁ~?」と、

ぎこちない口調で言うー


「あぁ、いや、なんとなく…はははっ~」

基之が笑うー

笑いながらコーヒーを入れて、史香(部長)に差し出すと、

史香(部長)はそのままコーヒーを口にするー


「って、にがっ…!

 おまえ、、上司に、こんなコーヒーを!」


史香(部長)はそこまで叫ぶと、ハッとしてー

「ーーーあ、、、ごほっごほっ…コホン…

 おほ、おほほほほほほほほ!」と、

かなり無理やりな振る舞いをしてみせたー


「ー(おいおい、不自然すぎるだろー…

 ってか、この状況で俺はずっと気づかないフリをしないと

 いけないのかー?)」


基之は”っていうか、俺はなんでコーヒーを出したんだ…?”と、

困惑の表情を浮かべるー。

妹の史香にコーヒーなんか普段は出さないー

無意識のうちに、目の前にいる史香の中身が根本部長で

あることを強く意識してしまっているー。


「ーー…」

一方の史香(根本部長)もソワソワしていたー


「(こ、こいつにこんなかわいい妹さんがいたなんて…

  というかこれは流石に気まずすぎねぇか…?

  こんな年頃の娘になりきるなんて無理だぞ???

  あいつも既に違和感感じてるみたいだしー)」


そんな風に思いながら、史香になった根本部長は

ここに至るまでのことを思い出すー。


数時間前ー


「あ~~~~~~!!!!!

 も、もしかしてお兄ちゃんにパワハラしてる

 ゴリスメント根本部長ですか!?!?!?!??」


「ゴ……ゴ…ゴリラ…????」

史香(根本部長)が困惑するー


部下の基之が、自分のことを影で

「ゴリスメント」などと呼んでいることは知らないからだー


「ーーーあ…すみません忘れて下さい」

根本部長(史香)が頭を下げるー


二人は改めて、お互いの自己紹介を行うー。


「ーーー…君のお兄さんから、きっと、悪い噂を聞いてるんだろうな」

史香(部長)が言うと、

部長(史香)は「えーっと…」と、気まずそうに言うー。


「ーー違うんですか?」

部長(史香)が言うと、史香(部長)は少しためらってからー

「いや…パワハラ…というか…いや…うん…あ~…その…

 申し訳ないー」

と、史香(部長)は頭を下げるー。


二人はお互いの状況を説明しー

このあとどうするか、を相談したー、


そしてー

最終的には元に戻る方法が見つかるまで、

お互いのフリをして生活するー

という結論にたどり着いたー。


史香の兄である基之は、入れ替わりのことを説明すれば

信じてくれる可能性は高いし、

根本部長は一人暮らしのため、仕事以外では、

特に困ることはないー。


だがー

根本部長の”会社”と

史香の”大学”


これに、”入れ替わり”を信じてもらうことは

流石に無理があったー。


女子大生の身体で会社に行けば色々問題が起きそうだし、

おっさんの身体で大学に行けば色々問題が起きるだろうー。

仮に全員が”入れ替わり”を信じてくれたとしてもー

かなりの問題が生じるのは目に見えているー


しかも、史香の通う大学は女子大だったー。

中身がいくら史香と言えども、根本部長の身体で

女子大に通うことは困難だったー。


そのため、結局二人は”相手のフリ”をしながら

元に戻る方法を探すことで一致するー


スマホは通話さえしなければ、

普通にやり取りできる、という理由でー

”中身”のスマホをそれぞれ持つことにしたー


根本部長の身体になった史香が史香のスマホー

史香の身体になった根本部長が根本部長のスマホをー。


外から見れば

根本部長が可愛いスマホを手にしていて、

史香が地味なデザインのおじさんモードなスマホを手にしている状態だが

このあたりは、周囲に見られないようにすればいいー


「お兄ちゃん、心配するのでー

 絶対気づかれないようにしてくださいね!

 それとー

 お兄ちゃん、結構過保護なので、部長さんがわたしの身体にー…

 ってなったら、怒り出すかもしれないので」


根本部長になった史香はそう言い放ったー。


そして、意を決して分かれる二人ー

史香になった部長は、史香の兄・基之の家へー

部長になった史香は、一人暮らしの部長の家へそれぞれと向かったー


しかしー

立ち去っていく史香(部長)を見つめながら

部長(史香)は、兄・基之の家に電話をかけてー

ニコニコしながら、


”お兄ちゃんの上司のーゴリスメントさんと入れ替わっちゃった”


と、伝えたのだったーー


”お兄ちゃんに気づかれないようにわたしのフリをしてくださいねー”

と、言っていたはずの史香の行動の真意はー

”謎”だったー。



既に基之に知られているとは夢にも思わない

史香(部長)は、現在ー

戸惑っていたー


話が弾まないー

気まずい沈黙が続くー


基之も、困惑していたー。


そしてー

二人はほぼ同時に同じ考えに達したー


”もう、ダメだーーーー限界だ”

とー。


「ーーあの!!!」

基之が叫ぶー


「ーーあのさ…!!!」

史香(部長)が叫ぶー


「ーーー!」

二人はお互いに少しためらいながら、言葉を続けたー


「ーーー…部長…なんですよね?」


「ーーーお、落ち着いてくれ…

 わたし…いや、俺、実は…」


二人がほぼ同時にそう言うとー

史香(部長)は、自分が根本部長であることを認めたー


「ーーー妹さんには、言わないでくれー」

史香(部長)が”お互いのフリをする”と約束したからー、と

説明するー


「ーわ、わかりましたー」

基之はそう言いながらも

”俺も、気づかないフリをする約束を史香としちゃったしなぁ…”と

思いながら、そう呟いたー


そわそわする二人ー


やがてー

史香(部長)は困惑した表情で恥ずかしに呟いたー


「ーーは、、葉山ー…」


妹に呼び捨てにされると違和感がすごいー。

そう思いながら、基之が「は、、はい?」と、返事をするとー


「ーと、、トイレに行きたくなっちゃったんだが…

 じ、女性のトイレって、その、どうすりゃいいんだ…?」


史香(部長)は顔を真っ赤にしながら言うー


「ーーお、、お、、俺に聞かないでくださいよ…!?

 俺だって、、男なんですから!」

基之も顔を赤らめながらそう叫ぶと、

史香(部長)は「だ、、だよな…」と、戸惑った様子で答えたー。


兄と中身がパワハラ部長な妹の共同生活は

始まったばかりだったー


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


妹になってしまったパワハラ上司との共同生活が

本番(?)を迎えてしまいました…!

果たしてどうなってしまうのでしょうか~?


続きはまた次回デス★!

(Fanbox)


Files

Comments

No comments found for this post.