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※作品の特徴上、オタクをあざ笑う女子が登場します。

 演出上、キツイ悪口を繰り返すので、

 もしも、フィクションと分かっていても、

 そういうのが耐えられない!という人は注意してくださいネ~!

 洗脳される前がキツければキツいほど、その”あと”が、映えるのデス…★


 それでは、本編をお楽しみください~★


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


男子大学生の嶋藤 恭太郎(しまふじ きょうたろう)は、

”オタク”だったー。


毎日、大学帰りには近くのアニメショップに通い、

好きな美少女アニメのグッズやフィギュアなどを買い漁る日々を

送っていたー。


周囲がなんと言おうと関係ない。

”趣味”には、誇りを持つべきだー。

それが、恭太郎の心情だったー。


しかしー

そんな、彼の趣味をあざ笑う人間がいたー。


「ーーうわっ!キモ!」

アニメショップから出てきた恭太郎を見て、

プライドの高そうな女子が、”わざと聞こえるように”

そう呟いたー。


同じ大学に通っている女子大生ー

花森 麗華(はなもり れいか)ー。


「ーーー悪いかよ」

恭太郎が、ムッとした様子で、美少女フィギュアの入った

袋を持ったまま麗華のほうを見つめると、

麗華は「別に。でもキモすぎでしょ」と、見下したように笑うー。


麗華と一緒にいつも行動している女子二人も

クスクスと笑うー。


「ーー笑いたきゃ、笑ってろ」

恭太郎は、負けじとそう言い放ち、そのまま立ち去っていくー。


恭太郎は、気弱なタイプではない。

良くも悪くも”他人に興味がない”タイプで、

それ故に、麗華や、周囲の取り巻きの女子生徒たちから

どんなにバカにされようと、笑われようとも、

気に病むことはなかったー。


しかしー

当然”怒り”はあったー。

恭太郎は、何も犯罪を犯しているわけではないー

人に迷惑をかけているわけでもないー


それなのにー

理不尽に”キモイ”と連日のように言ってくる麗華たちに

対して、怒りの感情は抱いていたー。


「ーーあははははは!マジでキモすぎでしょ!」


翌日ー

恭太郎が授業を受ける前に、荷物を置いたまま数分間、

教室を離れて戻ってくると、麗華たちが、恭太郎のかばんに

ついているキーホルダーを触りながら笑っていたー。


「ー勝手に触るなよ」

恭太郎が、教室に戻ってきて、授業を受ける準備を始めるー。


麗華たちは、この教室で授業を受けるわけではないのに、

通りがかったついでに、わざわざ恭太郎を揶揄っているー


「ーいや、あんた、自分の顔見てごらんよ?

 マジでウケるんだけど!」

容赦ない言葉の暴力を振るう麗華ー。


麗華は、恭太郎の美少女キャラのキーホルダーを平気で

ベタベタと触りながら、バカにしているー。


「ーあ~あ、キモオタって言葉、あんたみたいなやつにぴったり」

麗華は嫌悪感を丸出しにしながらそう言うと、

「見ててホント不愉快!」と言いながら、美少女キャラの

キーホルダーを引っ張ろうとしたー。


「おい!触んな!」

恭太郎が、麗華の手を払いのけるー。


すると、麗華は「きゃっ…!」と驚いた表情を浮かべるー


「ーーちょ、ちょっと!わたしの手触らないでよ!

 あんたみたいのに触られると腐るんだけど!」


麗華が怒り狂った形相で叫ぶー。


周囲の学生たちが、麗華たちと恭太郎のやり取りを見つめるー。


「ーちょっとみんな聞いてよ!こいつ、不潔な手でわたしの

 手を触ったんだけど!

 マジありえない!」


麗華の言葉に、周囲がどよめくー。


「ーお前が先に俺のカバンを勝手に触ったんだろ。

 いいから消えろよ」

恭太郎は、周囲がどよめくのも無視して、

そのまま麗華から目を逸らすー。


お嬢様育ちの麗華は、

裕福な家庭に生まれて、一人娘として甘やかされてきたために、

非常に我儘な性格の持ち主だー。


相当、甘やかされて育ったことが、言動からもわかるー。


”美人”と称するにふさわしい見た目とは裏腹に、

性格はとても陰険で、気に入らないものを見つけると、

徹底的に攻撃を仕掛けるー。

そんな、”嫌な女”だったー。


それでもー

その容姿から、ファンも多く、

大学内のミスコンでグランプリ候補に選ばれていたこともあるほどだー。


「ーー…」

すぐに除菌ウェットティッシュで手を拭くと、

ウェットティッシュを恭太郎のカバンに叩きつけて、

そのまま「マジで最悪!早く手を洗わないと!」と、捨て台詞を

残しながら麗華は立ち去って行ったー。


「ーー自分から触っといて、うるせぇんだよ」

恭太郎はそう言うと、麗華に触られたキーホルダーを

自分が持っていたウェットティッシュで拭きながら、

そう呟いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


大学の帰りに、いつものように

行きつけのアニメショップに足を運んだ恭太郎は、

そこの店長と、美少女フィギュアの話で盛り上がったー。


絶対領域がどう、とか

スカートの中がどう、とか、

マニアックな話を繰り広げる二人ー。


店長は、アニメショップを経営しているだけあり、

”話の分かる”気さくな店長だったー。


店長との雑談を終えて、店の外に出ると、

偶然、麗華が通りがかったー。


麗華は、この近くのバス停を利用して帰宅するため、

いつもこのアニメショップの前を通るのだー。


「ーーうわっ!出た!」

麗華が嫌悪感を丸出しにしながら言うー。


恭太郎は、そんな麗華を見つめながらフッと笑うー。


「ーお前さ、俺のこと好きなのか?

 いつもいつもしつこいやつだな」

恭太郎が皮肉を込めて言うと、麗華は

「はぁ~~~~~~?」と声を荒げたー。


「あんたみたいなキモオタが好きとか

 マジであり得ないから!

 あんたと一緒になるとか、それなら死んだほうがマシだし!」


麗華が怒りの形相で言うと、

恭太郎は、失笑しながら麗華のほうを見つめるー。


「ー安心しろよ。お前なんかに告白されても、

 俺も願い下げだし」


恭太郎がそれだけ言うと、麗華はヒステリックに

喚き散らしながら、そのまま立ち去って行ったー


その様子をー

アニメショップの店長が、じっと見つめ続けていたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後ー


再びアニメショップにやってきた恭太郎は、

小声で店長から、小さな封筒を渡されたー


封筒の中には、不気味な紫色のマークを模った

シールが何枚か入っていたー。


「ーこれは?」

恭太郎が聞き返すと、

「君はいつも、うちを利用してくれてるからさー」

と、店長は笑うー。


「ーそれは、貼った相手を洗脳することができる

 ”洗脳紋”と呼ばれるシールだよ」


店長の言葉に、恭太郎は思わず笑ってしまうー。


「ーはははっ!冗談きついっすよ店長…

 洗脳なんてー」

恭太郎が言うと、店長は真顔で「いやいや、ホントなんだ」と、

小声でささやいたー。


「君のこと、いつも馬鹿にしてくる女の子、いるだろ?

 そのシールでちょっと仕返ししてみたら、どうだい?」

店長の言葉に、恭太郎は思わず表情を歪めて、

「え?それ、マジで言ってます?」と聞き返すー


「マジだよー。

 貼ってみ?

 ホントに、言いなりになるからー。」


店長の言葉に、恭太郎は半信半疑に思いながらも、

いつも親切にしてくれる店長の言葉だからー、と、

”ありがとうございます”と頭を下げて、

そのまま店を後にしたー。


それから数日間ー

恭太郎は、シールを持ち歩いてはいたものの、

半信半疑で使う機会はなかったー。


店長によればー

貼った相手はシールを貼った人間の言いなりになるのだと言うー。

しかも、貼り付けたシールは

”シールを貼った人間がはがそうとしない限り”ずっと、剥がすことはできず、

その効果は継続されるのだというー。


”君のことを馬鹿にしてくるあの子に、ちょっと仕返ししてみたらどうだい?”

そんな店長の言葉を思い出すー。


店長は、このシールは海外の問屋から仕入れたものなのだとも

言っていたー。


「ーでもなぁ…」

恭太郎は”絶対に人を洗脳できるなんてありえない”と思いながら

そのシールを見つめていたー。


「ーーー下手をすると、あいつ、訴える!とか

 言い出すからなー」


麗華の身体にシールを貼り付けたりすれば、

確実に麗華は、騒ぎ出すー。

この前、身体に触れただけであの騒ぎようだったのだから、

最悪の場合、訴えられる可能性すら、あるだろう。


そんなことを考えながら、

今日も大学での1日を終えて帰ろうとしているとー


「ーーうわっ!出た!」

偶然、大学内ですれ違った麗華が、恭太郎を見て表情を歪めるー。


「ーうわぁ~今日も気持ち悪いカバン~

 こんな女の子のバッジとか、キーホルダーばっかりつけてさ…

 ホント、吐き気するんだけど」


麗華の”いつもの攻撃”が始まるー。


「ーだいたいさ~、こういうキャラクターのどこがいいわけ?」

麗華は、恭太郎の一番のお気に入りキャラのキーホルダーを

指さしながら笑うー。


「ーーほっとけよ」

恭太郎が言うー。


だが、麗華は止まらないー。


「ーーこんな男を誘うような恰好しちゃってさー

 このキャラ、ビッチとか何か?

 顔もブスだし、こんなごみみたいな女が好きとか

 笑っちゃうよね~」


麗華の言葉に、

恭太郎は「おい、それ以上はやめとけ」と、怒りを隠しながら呟くー


自分は何を言われてもいいー

だが、”好きなキャラクターを侮辱されること”は、許せないー。


「ーーーえ~?なに?この子の悪口言われて怒ってんの?

 キャラクターにムキになるとか、ありえない…!

 ほんとあんたキモすぎでしょ!」


「ーーー」

恭太郎は拳を握りしめるー。


「ーーあ、そっか~!

 こういうキモイ女には、キモオタ君が集まっちゃうんだね。

 ふふふっ!キモイ同士集まって、ゴキブリみたい!」


麗華は「ぷっ!」と笑いながら、そのまま立ち去っていこうとするー


恭太郎は、ついに怒りの臨界点を超えてしまったー


「テメェ!」

恭太郎が麗華の手をガッと掴むー


「ーーちょ!?何すんのよー!」

麗華が叫ぶと同時に、恭太郎は、麗華の手の少し先ー

腕の部分に、”シール”を貼り付けたー


「ーーあっ…」

麗華が驚いたような表情を浮かべると同時にー

何も言わず、その場に立ち尽くすー。


つい、怒り狂ってシールを貼ってしまったー。


そんな風に思いながら恭太郎は、

麗華の様子がおかしいことに気づくー


シールを貼られた麗華は、さっきまでギャーギャー騒いでいた

女子とは思えないぐらいに、静かになっていたー。


「ーー……」

恭太郎は、そんな麗華を見つめながら、試しに”命令”をしてみたー。


”まさか、本当にー?”

そう、思いながらー。


「ーーおい…あみちゃんに謝れー」

キーホルダーのキャラクターの名前を呟くー。


すると、麗華はー

「ーーーごめんなさい」

と、呟いたのだー。


あの、プライドが高く、恭太郎を見下して、

美少女アニメやフィギュアを見下している麗華が、

キーホルダーに向かって謝罪の言葉を口にしたのだー。


麗華のそんな反応を見て、凶悪な笑みを浮かべる恭太郎ー。


「ーーふはっ…!

 ふは、、ははははははっ!マジかよ!

 店長すげぇじゃん!これ、本物かよ!」


恭太郎はそれだけ言うと、

麗華のほうを見たー。


「ーそれじゃ、足りないなー」

とー。


「ー土下座して、誠心誠意謝罪しろ」

そう言うと、麗華はー

その場で、土下座をしたー。


あの生意気な麗華がー

目の前で土下座しているー


「ーー本当に、申し訳ありませんでしたー」

麗華が、髪を揺らしながら、地面に頭をつけて、

誠心誠意謝罪しているー


すげぇー

マジかー

これは、本物だったのかー


麗華に貼り付けたシールを見つめながら

恭太郎は笑みを浮かべたー


「もういいー」

とー。


そして、麗華の肩に気安く手を触れるー。

それでも、麗華は何も拒否せず、恭太郎の手を受け入れるー。


「ーーお前も、今日からオタクだー」

恭太郎が言うと、

麗華は「わたしも…今日からオタクです…」と、呟くー。


「そうだー」

恭太郎はニヤリと笑ったー


”クククー

 自分が嫌悪していた存在に、お前自身を染めてやるよー”


そう心の中で笑うと、

恭太郎は麗華に向かって、満面の笑みで呟いたー


「俺を笑うお前も、

 今日から俺の仲間だー」


とー。


「お前は今日から、オタク女の花森麗華だー」


恭太郎の言葉に、麗華は静かに立ち上がると、

”あみちゃん”のキーホルダーを見つめながら

「かわいい…♡」と、顔を赤らめたー



②へ続く


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コメント


次回からは洗脳本番…★!

ぜひゾクゾクしながら読んでくださいネ~!


今日もありがとうございました!!

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