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クラシック音楽が流れるその部屋でー

メイド服を着た女は、ワイングラスを手に、

椅子に座ると足を組むー。


目の前にはー

たくさんの写真ー


壁に貼られている写真はー

今、椅子に座っているメイドの女・理沙がー、

いや、理沙を”着ている”凶悪犯・黒崎陣矢が

”今までに乗っ取ってきた女”たちの写真だー。


「ーーーー」

まるで”芸術品”を見つめるかのように、

それらを見つめるー。


女性一人につき”2枚”の写真がそれぞれ貼られていてー、

そこには、今、黒崎陣矢が乗っ取っているメイド・理沙の写真もあったー


穏やかな笑みを浮かべている理沙の写真の上には”before”

挑発的な笑みを浮かべて指を突き立てている理沙の写真の上には”after”

と書かれているー。


黒崎陣矢はー

”人を皮にする”行為を”芸術表現”と考えているー

皮にされた女性は芸術品であるとー。


故にー

”乗っ取られる前”と

”乗っ取られたあと”の写真をこうして飾っているのだー。


「ー芸術品になる前と、芸術品になったあとー

 

 …もうすぐ泉谷さんの”天誅”も終わるからなー

 そうしたらー、俺はーー」


由愛ー

萌恵ー

鈴ー


今まで黒崎が乗っ取ってきた女性の写真がそれぞれ2枚ずつ

飾られているー


そしてー


”まだ1枚”しか写真が飾られていない女性がいたー。


長瀬治夫と同居している彼女・松永亜香里の写真だー。


”before”と書かれた場所の下に、優しそうな亜香里の写真ー


そしてー”after”と書かれた場所は、まだ空欄だったー。


・・・・・・・・・・・・・


登場人物


長瀬 治夫(ながせ はるお)

若き警察官。”皮”にまつわる事件に巻き込まれていく


松永 亜香里(まつなが あかり)

治夫の彼女。現在同居中。


目黒 圭吾(めぐろ けいご)

警視正。計算高い性格の持ち主で、出世欲も強い。


堂林 幸成 / 三枝 真綾

目黒警視正率いる「モルティング対策班」のメンバー。


黒崎 陣矢(くろさき じんや)

指名手配中の凶悪犯罪者。”モルティング”のひとり。


中曽根 佳純/ジェームズ・結城

”人を皮にする凶悪犯”通称・モルティングたち。


泉谷 聖一(いずみや せいいち)

治夫の中学時代の恩師。モルティングたちに”皮にする力”を与えた黒幕。


西園寺 零(さいおんじ れい)

警察庁長官。警察の”暗部”を司る人物。


・・・・・・・・・・・・・・


★あらすじ★


三枝真綾を救出した治夫は、

真綾から警察組織の闇を司る”西園寺長官”の居場所を聞き出すことに

成功するー。


人を皮にする凶悪犯=モルティングたちに命を狙われている

西園寺 零は、現在とあるホテルに潜伏しているのだという。


”人を皮にする凶悪犯”モルティングー

”警察組織の闇を司る”西園寺警察庁長官ー


そして、双方を闇に葬り去ろうとしている”目黒警視正”


それぞれの思惑が交錯する中、

治夫はついに、警察組織の”深淵”そのものである

西園寺長官との対面を果たそうとしていたー。


だがー

時を同じくして、モルティングの親玉であり、治夫の恩師でもある

泉谷は、”西園寺長官の潜伏場所”を何者かから情報提供され、

ヒットマンのジェームズ結城をその場所に差し向けるのだったー…。


★前回はこちら↓★

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三枝真綾が運転する車が止まるー。


「ー西園寺長官がいるのは、このホテルよー」

真綾が険しい表情で呟くー。


ギャルのような恰好で、ギャルのような振る舞いをしていた

真綾の面影は、もはやそこにはないー。

ギャルのような恰好をしているのは”同じ”なのに、

まるで別人のように思えるー。


「ーーーこっちよ」

真綾が車から降りて歩き出すー。


厳重な警備ー…

と、いうほどではなく、ごく普通の高級ホテルに見えるー


”警備を厳重にすれば、逆に悟られるー”

西園寺警察庁長官はそう考え、最低限の警備だけで、

ホテルの一室に身を隠しているのだったー。


「ーーあの」

治夫が真綾に声を掛けるー。


「ーーどうしたの?もしかして急に臆したとか?」

真綾が言うと、治夫は「いえ」と首を振るー。


「ーその、どうして三枝さんは、

 西園寺警察庁長官の下で、潜入捜査官として

 働き始めたのですか?


 ー西園寺長官が、警察内部の”闇”に関わっていると

 知っていて、どうしてー?


 俺には、三枝さんが、悪い人には、どうしても思えませんー」


治夫が言うー。


モルティングとの戦いを始めたばかりのころー、

治夫を慕う女子高生・由愛が、黒崎陣矢の餌食になり、

治夫が酷く落ち込んでいた際に、

真綾は、わざわざ治夫の家にまで足を運びー

治夫を叱咤激励してくれたー。


その時のことは、今でも、決して忘れないー。


「ーーーーー…わたしが悪い人には思えないー?」

真綾はクスッと笑ったー。


「ーーー今、こうしてあなたをここに連れてきているのだってー、

 わたしが西園寺長官から命じられて、

 あなたを消すために連れてきているのかもしれないのよ?」

真綾の言葉に、治夫は、まっすぐ真綾を見つめたまま言い放つー。


「ー三枝さんは、そんなことしませんー。」


「でも、わたしは一度、あなたに”剛”を差し向けたー

 あなたの命を狙ったー」


だがー

そんな真綾の言葉にも、治夫はまっすぐ真綾を見つめたままー


「ーけれど、今は違うー。

 そう、信じてますー。」


と、真綾に言い放ったー。


真綾はクスッと笑うと、そのまま「西園寺長官の部屋に案内するわ」と

だけ、呟いて、前を歩き始めたー。


ホテルの中を進んでいくー。

一般の利用者でもにぎわう中ー


ホテルの8階にたどり着く真綾と治夫ー。


真綾は「この先の部屋よ」と呟くと、

スイートルームの一室の扉を、真綾はノックしたー。


独特のリズムのノックー。

おそらくは”合図”なのだろうー。


すぐに扉が開き、

中から黒服の男が出てくるー。


「この男は?」

黒服の男が言うと、真綾が手短に治夫のことを説明しー

真綾は「さ、中に入って」と、治夫を手招きしたー。


黒服の男は、部屋の外に出て、外を見張るー。


治夫が緊張した様子で中に入るとー

椅子に座り、背を向けた男と、

横に立つ、眼鏡をかけた鋭い目つきの男が目に入ったー。


「ーー西園寺警察庁長官ー」

治夫が声を振り絞ると、

椅子に座っていた男は、こちら側を向き、

真綾と治夫を睨むようにして見つめたー。


高齢だが、衰えは感じさせず、その目つきは鋭いー。

数々の”権力闘争”という名の修羅場を潜り抜けてきたことが

何も言わずともわかる”狡猾”な雰囲気を漂わせている男ー


警察庁長官の西園寺 零が、治夫たちのほうを見つめたー。


治夫は、西園寺長官のことを、写真でしか見たことがないー。

西園寺長官もまた、治夫と対面するのは初めてだったー。


「ーー君が、長瀬治夫か」

西園寺長官はそう呟くと、治夫のほうを見つめたー


「ーーーはい」

治夫はそう呟くと、

「今日は、長官にお話があって、ここに来ましたー」、と

まっすぐ西園寺長官を見つめながら言う。


窓一つない部屋ー。

確かにここなら、モルティングに狙われることはないだろうー。


真綾が小声で、

”西園寺長官の横にいるのは、長官直属のSPの安住(あずみ)ー”と、

西園寺の横に立つ、鋭い目つきの眼鏡の男の名前を

治夫に伝えるー。


西園寺長官がここに身を隠していることを知るのは、

この安住と、真綾、それにごく一部の関係者のみー。

ホテルの支配人以外は、西園寺がここにいることもしらないー。


そしてー

西園寺 零の娘である梓が、モルティングの一人、

ジェームズ結城に乗っ取られてしまっていることを知っているのは、

西園寺本人と、SPの安住、ここにいる真綾、治夫、

対策班の関係者だけだったー。

今、西園寺長官がいるホテルの一室の前に立っている黒服のSPも

そのことを知らないー。


西園寺長官が”娘はなんとしても助け出したい”と、

娘の身の安全と、殺しをさせられている娘が犯罪者にならないよう、

あらゆる手を使って隠蔽しているのだー。


「ーー座りたまえ。話を聞こうー」

西園寺長官がうすら笑みを浮かべるー。


治夫は意を決して、”本題”を口にしたー。


”警察内部の闇”についてー。


モルティングの親玉であり、自分の恩師でもある泉谷誠一や、

モルティング対策班を指揮する目黒警視正から聞いた話を総合すれば

”人を皮にする力”を作り出したのは警察組織であり、

警察にとって都合の悪い事案を”剛”を名乗って抹殺するなどー

警察内部には”闇”が存在しているー


そして、その闇の中心に位置するのが、

西園寺警察庁長官であるーと。


「人を皮にする力ー。

 それを警察が作り出したというのは、本当ですかー?」


治夫が言うと、

西園寺長官は「いかにも」と、答えたー。


やはり、”人を皮にする力”は、警察がー。

治夫がそう思っていると、西園寺長官は煙草に火をつけて、

治夫のほうを見つめたー。


西園寺長官は言うー。

「ーー”人を皮にする力”は、潜入捜査のために作り出した技術」であると。


「ー潜入捜査?」

治夫がそう言うと、

「ーお前も見ただろう?”皮”にされて乗っ取られた人々をー」

と、西園寺長官は治夫のほうを見て言い放つー。


”その姿・形・声は、完璧に乗っ取られた人間そのもの”だったはずだ、と

西園寺長官が言うー。


治夫は、黒崎陣矢と遭遇した当初に乗っ取られた女子高生・由愛の

ことを思い出すー。

確かに、黒崎の凶悪な振る舞いさえなければ、

誰も”由愛が乗っ取られている”なんてことには気づかないだろうー。


「ー犯罪者の仲間や関係者、裏社会の組織の構成員を皮にして

 乗っ取ることで、簡単に罪の証拠を手に入れることができるー。


 ”人を皮にする力”は、犯罪者共を駆逐するために、生み出したのだ」


西園寺長官がまだ若いころー

彼は、女子大生拉致事件を追っていたー。

その女子大生を拉致したのは、とある”悪徳会社”であることが分かったー。

会社とは名ばかりで、数多くの犯罪に手を染めている会社だったー。


だがー”確証”がなかったー。

その女子大生を、その会社が拉致したことはほぼ確実ー

けれど、”確実な証拠”がなく、若き西園寺 零は、上層部からも

止められて、何も手出しができなかったー。


そして、そうこうしているうちにー

その女子大生は無残な遺体となって発見されたー


”警察が嗅ぎまわっている”ことを知ったその悪徳会社が、

女子大生を始末したのだー。


若き西園寺は、その時に思ったー

”犯罪者を追い詰めるためには”力”が必要”であるとー。

確実に証拠を押さえ、犯罪者を追い詰めるような力がー。


その時から、西園寺は力に取り憑かれー

警察内部で”ある研究”が進んでいることを知ったー。

それが”人を皮にする力”だったー。


倫理的な部分や、法律的な部分から、その研究は止まっていたがー

西園寺は、何としてもその力を実用化するべきだと考えー

”実用化”するために、とにかく”上”を目指したー。


警察組織で何かをするためには”権力”が必要だー。


やがて、西園寺は、手段を択ばず、時にライバルをあの手この手で

蹴落として、最終的に「警察庁長官」の座を手にしたー。


警察内で権力を手にするとともに、”人を皮にする力”の研究再開を命じ、

自分が主導して、その力を完成させたー。


その過程で”邪魔者”は次々と始末したー

時には”剛”という隠語を使い、時には、別の汚い手段も使ったー。


そしてー

治夫の恩師・泉谷の教え子を、西園寺警察庁長官の息子が

車で轢きー、そのまま”ひき逃げ”した事件ー

あれをもみ消したのも、”権力”のためだったー。


「ー息子がひき逃げを起こしたとなれば、

 私は失脚するー。

 そうなれば”人を皮にする力”の実用化は夢となり、消えるー。

 だから、なんとしてももみ消す必要があったー」


西園寺長官が言うー。


「ーーー」

治夫は、険しい表情を浮かべるー。


西園寺の息子に轢き殺された人物は、治夫の恩師・泉谷先生の

教え子の一人ー。

そして、ひき逃げ事件を”なかったこと”にされた挙句、

口封じのため泉谷自身も、”剛”に襲撃されて殺されかけたー。


そのことから今、泉谷は”モルティング”を率いて

今回の事件を起こしているー。


「”人を皮にする力”は、多くの人間を救うことになるのだー。

 誰にも、邪魔はさせないー」


西園寺長官によれば、

”人を皮にする力”を警察内部で利用する”計画”は

最終段階を迎えていて、

まもなく実用化される段階まで来ていたのだというー。


だがー

実用化直前に、「人を皮にする力」が

盗み出されて、モルティングたちの手に渡り、今回の事件が起きたー。


「ーー人を皮にする力は、捜査のために作られたもので、

 それを守るために、長官は、多くの罪をもみ消したり、隠蔽

 したりしてきたー…

 そういうことですか?」


治夫が言うと、SPの安住が「貴様!口を慎め!」と叫ぶー。


西園寺長官は「構わん」と言うと、

治夫のほうを睨みつけたー。


「ー日に日に進化する凶悪犯や犯罪組織に立ち向かうためには

 こちらも”力”が必要なのだー。


 証拠不十分で、警察が動けない間に、人が死んでいくー

 被害が拡大するー。

 だから、証拠を突き止めるための力ー

 ”人を皮にする力”が必要なのだー」


西園寺が治夫の目の前にやってくるー。

治夫は、まっすぐ西園寺を見つめ返すー。


「ーーあなたのしてることは間違ってるー」

とー。


”人を皮にする力”

確かに、それを有効活用すれば、”犯罪者の中に潜入して”

情報を収集、被害が拡大する前に犯罪グループを逮捕したり

することも可能にはなるかもしれないー


だが、それは法律的にも、倫理的にも問題があるのはもちろんー、

何より、西園寺長官は”人を皮にする力”を実用化にこぎつけるために

権力に溺れ、多くの人を傷つけ、犠牲者を出してきたー。

”人を皮にする凶悪犯”=モルティングたちが出現した原因を

作ったのも、西園寺長官だー。

西園寺の息子が起こしたひき逃げ事件を隠蔽しようとしなければ、

治夫の恩師・泉谷が、狂気に走ることもなかったのだー。


「ーーあなたは、間違ってるー。

 人を皮にする力ー、

 そして、それを守るためにあなたがしてきた数々の隠蔽や不正ー

 

 それは、絶対に間違ってるー」


治夫が言い放つと、西園寺長官は少しだけ笑ったー


「哀れだなー」

とー。


「ー何?」

治夫が言い返すと、

西園寺長官は

「君は”マリオネット”だー」と、笑うー。


「ーーどういう…」

治夫が聞き返そうとすると、西園寺長官はさらに笑みを浮かべたー。


「警察内部で私をはじめ、一部の人間しか知らないはずの

 ”人を皮にする力”がどうして、盗み出されたと思うー?

 誰が、盗んだのだと思うー?」


西園寺の言葉に、治夫は表情を歪めるー


”人を皮にする力”を手にする前の

泉谷・黒崎・臼井・中曽根ーーその関係者らが

警察内部に潜り込み”人を皮にする力”を盗み出すことは

確かに、不可能なはずだー。


「ーー君は操り人形だー

 ”彼”のーーー

 物事はすべて”彼”の思い通りにー」


西園寺警察庁長官がそこまで言うと、

部屋の外で騒がしい音がしたー。


座っていた真綾が部屋の入口のほうを振り返るー。


西園寺長官とSPの安住、そして治夫も入口のほうを見つめるー


扉が開くー


扉が開いてー

中に入ってきたのは、西園寺長官の娘で、女子大生の梓ー。


「ーーー梓…!」

西園寺長官が叫ぶー


だが、”梓”は、モルティングの一人で、

警察内部の闇に関わる人間を抹殺して回っている

ジェームズ結城に”皮”にされて乗っ取られているー


「ーー梓?」

梓が無表情のまま呟くー。


「ー今のこの女は、殺人マシンだー」


部屋の外には、外を見張っていたSPが倒れているー。


「ーどうして、この場所がー」

真綾は、表情を歪めるー


西園寺長官の潜伏場所を、モルティングたちは知らないはずー。

尾行もされていなかったー。

目黒警視正にも、この場所は伝えていないー


なのに、なぜー?


「死ね」

梓が隠し持ってきていたライフル銃を西園寺長官の方に向けるー。


「ーーあ、、梓…!」

娘を溺愛している西園寺は途端に狼狽えた表情で叫ぶー


「ーー」

だが、梓にその言葉は届かないー

ジェームズ結城に皮にされ、完全に乗っ取られているー


梓の綺麗な手に握られたライフル銃が火を噴くー。


「ーーーぁ…っ」


治夫は目を見開くー。

西園寺長官を狙って放たれた銃ー

しかし、三枝真綾が西園寺長官をかばうようにして、

長官を突き飛ばしー

代わりに撃たれたのだー。


ギャルのような髪を揺らしながら、その場に倒れ込む真綾ー


「三枝さん!」

叫ぶ治夫ー


ジェームズ結城に乗っ取られた梓は、容赦なくさらにライフルを向けるー


銃声が複数響き渡るー


梓と、西園寺長官のSP・安住が同時に発砲したー。


梓の撃った銃弾が、西園寺長官の腹部に命中して、

西園寺長官がその場にうつぶせに倒れるー。


一方、SP・安住の撃った銃弾が、乗っ取られている西園寺の娘・梓の

手を貫き、梓は手から血を流すー。


だが、動じる様子はないー


「ーー貴様ぁ!」

SPの安住が叫ぶー

梓が安住に銃を向けるー


その状況を見て、困惑していた

治夫はとっさに銃を手に、それを梓に向けたー。


銃声が何発も響き渡るー


「ーーーぐっ…!」

治夫とSP・安住が放った銃が梓に命中し、

梓を乗っ取っているジェームズ結城は

そのまま部屋の外へと走り去っていったー。


「待て!」

SPの安住が、部屋の外に逃げ出した梓を追うー。


部屋に残された治夫は、

血を流している西園寺長官と真綾を確認すると、

すぐに無線で、本部に待機している対策班の仲間・堂林幸成に

連絡を入れたー


「堂林さん!西園寺長官と三枝さんが撃たれました!

 至急応援をお願いします!」


とー。


幸成の”わかった”という返事を確認すると、

治夫はすぐに、倒れている真綾に駆け寄り、

「しっかりしてください!」と、叫んだー。


㉗へ続く


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コメント


だんだんと”皮”要素も多くなっていきます~!

終盤のゾクゾク要素もぜひ楽しんでくださいネ~!


今日もありがとうございました~!

(Fanbox)


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