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40代の男・孝也は、通っている歯科医院でいつも

小言を言われていた。


”家から一番近いから”という理由でいつも通っているのだが、

そこの先生は愛想が悪く、

いつもネチネチと色々なことを言われてしまうー。


それでも、メンタルの強い孝也は”一番家から近いその歯医者”の

利用をやめるつもりはなかったー。


だが、ある日、偶然、同じ時間帯に女子高生の患者が

やってきた際に、孝也は知ってしまったー。


歯科医院の院長・浜崎先生は”人によって態度を全然変える”

ということを…


ちょっとムッとした孝也は、偶然怪しげな相談所でもらった

”憑依薬”を使い、女子高生・茜に憑依ー、

浜崎先生を、女子高生の身体で揶揄い始めるのだったー。


★前回はこちら↓★

fanbox post: creator/29593080/post/2689962

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーー茜、いっつも先生と会えるのを楽しみにしてるんです!ふふふ」

治療室で診察台に横たわった茜がほほ笑むー。


「ーははは、歯医者に来るのが好きなんて、だめだぞ~!」

浜崎先生が、孝也が患者としてきているときとは、

真逆な態度で、茜に対して笑うー。


今、目の前にいる茜が”孝也”に憑依されているとは夢にも思わずにー。


「ーーだって先生、いつも”わたしには”とっても優しいですし!ふふふ」

”嫌味”を茜の身体で言うー。


「ーそ、そんなことないぞ~!先生は誰にだってー」

浜崎先生が笑いながらそう言いかけたのを見て、

茜は「でも、わたしの親戚のおじさん、いつも先生に嫌味を

言われてるって言ってたけどなぁ~?」と、低い声で呟くー


「えー…え…!み、宮原さんの親戚の人…!?」

浜崎先生が、顔を真っ赤にしながら言うー。


浜崎先生は、この”茜”が好みだったー。

正直、下心もあるー。

だがー、当然、理性は備わっているし、何かおかしなことを

するつもりはない。


”良い先生”と思われることができれば、それで満足だー。


そんな浜崎先生にとって、


「でも、わたしの親戚のおじさん、いつも先生に嫌味を

言われてるって言ってたけどなぁ~?」


と、いう茜の言葉は、心臓に銃を突き付けられたぐらい、

ドキッとする言葉だったー。


知らずのうちに、茜の親戚に失礼を働いているとなれば、

お気に入りの女子高生である茜にも嫌われてしまう

可能性は、当然あるからだー。


「ーー(へへへ…鼻の下伸ばしすぎだろ)」

茜は心の中でそう呟いたー


当然ー

この歯科医院に茜の親戚など通っていないー

いやー偶然通っているかもしれないが、

少なくとも、今、茜に憑依した孝也が言っている言葉は”嘘”だー。


「ーーこのあたりに住んでる親戚のおじさんなんですけど~

 先生が、いっつも嫌味言ってくるって言ってて…」

笑う茜ー


青ざめる浜崎先生ー。


「い、、いやぁ、、いやぁ、誤解だよきっと…

 先生はいつも、どの患者さんにも優しくしてるつもりなんだけどなぁ~」


浜崎先生はそこまで言うと、青ざめたまま茜の方を見つめて続けたー。


「そ、そ、それで…その、親戚っていうのはー」

浜崎先生の言葉に

「栗山 孝也って人ですー。

 ここに来てますよね?」と、茜は微笑んだー。


さらに真っ青になって、額から汗をこぼす浜崎先生ー


浜崎先生は、正直、孝也のことが嫌いだー。

だから、元々不愛想な性格が、さらに不愛想になるー


この前ー

茜と孝也は同じ時間に診察室にいたから、

普通は親戚であれば、会話をしているはずなのだが、

普通であれば”気づくはずの”そんな部分に

気づけないほど、浜崎先生は焦っていたー


「(ククク、嘘だばーか!こんなかわいいJKと俺が

  親戚同士の訳ないだろ)」


茜がニヤニヤしていると、

浜崎先生は

「ーそ、そ、そっか~!きっと、宮原さんのおじさんに

 何か誤解されるようなことしちゃったんだろうなぁ…

 今度、謝っておくよ、はははははっ!」

と、死にそうなぐらい顔色を青くして、笑ったー。


「ーふふふ…先生は、誰にでも親切だって、

 茜、信じてますからね?」


可愛らしく微笑みながらウィンクをする茜ー。


浜崎先生は、真っ青な顔から、真っ赤になって、

「ふ、、ふほっ」と、意味不明な奇声を上げているー。


そうこうしているうちに、茜の受付を終えたあとに、

入口付近で別の患者と、次回の予約などについて

話していた助手の女性が戻ってくるー


「ゴホン…」

浜崎先生は助手の女性の目があるからか、咳払いをすると

「じゃあ…この前の続き…虫歯の治療をしていこうか」と、

真面目そうな雰囲気を装い、治療を始めようとするー


「ーー宮原さん、前回治療したあとに、何か変わったことはー」

浜崎先生がそう言いかけたその時ー

茜は、にやりと笑みを浮かべたー。


「ー”茜”って呼んでください」

とー。


「ーーあ、、あ、、あ、、茜!?」

浜崎先生が顔を真っ赤にするー。


せっかく、真面目に治療モードに入っていたのに、

再び「下心丸出しのおっさん」に戻ってしまうー。


助手の女性がチラッとこちらを見るー。


「ーーはい!先生のこと、わたし、好きなので!

 好きな人には、名前で呼ばれたいですし!」

茜がそう言うと、浜崎先生は「えぇ~!?まいったなぁ~!?」と

言いながら助手の女性の方をちらちらと確認するー。


「ーだめですか…?」

わざと甘い声を出して、苦悩の表情を浮かべる茜ー。


「(へへへ…どうするよ?俺の時はいつも、少しでも雑談すると

  嫌そうな顔するのにな?

  ほら、先生が好きなJKが、名前で呼んでほしいって言ってるんだぜ?

  ほら、どうするよ???)」


困惑した浜崎先生を見つめながら、

茜は悪女の笑みを浮かべていたー。


ただ単に、歯科治療に来ていただけの茜からしてみれば、

憑依されてこんなことをさせられている、というのは

ただただ迷惑なだけだったー


「ーーご、、ゴホン…

 み、宮原さん、ごめんなぁ…

 ここは歯医者だからさ、患者さんに平等にしないといけないんだ」


浜崎先生は顔を真っ赤にしながら、そう呟くー。


「ーー……ふ~ん」

冷たい声でわざと言う茜ー。


浜崎先生は顔を真っ赤にしながら

「あ、そうだ」と、助手の女性の方を見つめたー。


「ー今日はもう、上がっていいよー」

とー。


「ーーえ?急にどうしたんですか?」

助手の女性が戸惑うー。


「ほら、先週、1時間急に残業頼んじゃっただろ?

 今日はもう、宮原さん以外には誰も来ないし、

 治療も今日は仕上げの部分だから…

 この前の分」


浜崎先生がそう言うと、

少し不審そうな表情を浮かべながらも、助手の女性は

「それなら…お言葉に甘えて」と、笑みを浮かべながら、

そのまま帰る準備をしてー

「お先に失礼します」と、浜崎先生に頭を下げながら

歯科医院を出ていったー。


「ーー…」

茜は、”そうか、二人きりになりたいのか”と、

心の中で笑うと、

「ご、ごめんな…宮原さ…あ、いや、茜ちゃん…」と、

恥ずかしそうに呟いたー。


「ー人の前では、特別扱いすることはできないんだー」

とー。


「ふふ…茜って呼んでくれてうれしいです♡」

甘い声で喜んで見せる茜ー。


手を震わせながら、浜崎先生が茜の方を見るー。


「ーー先生、治療はしないんですか?」

茜がクスッと笑うと、

浜崎先生は虫歯の治療を始めようとしたー。


だがー

茜に憑依している孝也は、

”いや、まてまてまて!”と心の中で呟くー


”女子高生の身体でまで、虫歯治療を受ける必要なくね?

 これじゃあ、他人の虫歯治療を肩代わりしてあげるような

 もんじゃないか”


そう思うと、「あ!先生!」と、茜が叫ぶー。


「え?」

浜崎先生が、治療をしようとしていた手を止めるー。


「ー小さな町の歯科医院の中に、

 男の先生と可愛い女子高生がふたり…」


茜が診察台から起き上がって、座った状態でクスッと笑うー。


「ーー男と女が、狭い空間でふたりきり…

 なんだか、ドキドキしませんか?」

茜が言うと、

浜崎先生は「な…な…えっ…?ちょ?なに?」と、

戸惑った様子で言うー。


「ーーさっきも言いましたケド、わたし、

 先生のこと大好きなんです…!

 せっかく二人きりになれたんですから…

 その…色々しませんか?」


茜の言葉に、浜崎先生は顔を真っ赤にしながら

目をキョロキョロとさせているー。


そしてー


「わ、、わ、わかったー。

 か、患者さんの相談に乗るのも、先生の仕事だからな」

と、言うと、慌てて診察室から飛び出して、

歯科医院の入口のカギを閉め、入り口付近の電気も消したー。


「ーーーふふふ…うれしい♡」

茜が言うー。


”へへへ…あんた、分かりやすすぎだろ…

 もうちょっと揶揄ってやるかー”


茜に憑依している孝也はそんな風に思うと、

茜の身体が激しくドキドキしていることに気づいたー


「(へへ…このJKも可哀そうに…

  俺なんかに憑依されたばっかりに身体が滅茶苦茶

  興奮しちゃってるじゃないか)」


ゴクリと唾をのみ込みながら

”憑依ってすごいな”と、心の中で思う孝也ー。


真面目そうな女子高生を

こんな風に興奮させることができてしまうー。

普段、この子は、こんな風に興奮したりするのだろうかー。

そんなことを考えながら、浜崎先生のほうを見つめるー。


”ってか、女子高生にちょっと誘惑されて、入り口の扉閉めるとか、

 この先生、やっぱダメだろ


 …ちょっと誘ってやったら、一線を越えたりしてな”


いつもネチネチと小言を言われている仕返しだ、と

言わんばかりに、茜は口を開いたー。


「ーー先生…わたしの胸…触ってみませんか?」

クスッと笑いながら茜が言うー。


「ーーふぉっ!?!?」

浜崎先生は顔を真っ赤にしながら、

挙動不審な行動を繰り返すと、

「ーーき、急に、何を言ってるんだ…宮原さん」と、

戸惑った様子で呟くー


「ーー茜」

茜は冷たい声で呟くー


「ーーえ」

浜崎先生は、変な声で返事をしたー


「ーあ・か・ね!

 そう呼んでってお願いしましたよね?」

わざと怒りっぽく言うと、


「は、はひっ!あ、、茜ちゃん…!

 き、急にーー」


茜は、そんな浜崎先生の口を塞ぐようにキスをしたー


”おっさんとキスとか、マジで吐き気がするなー”

茜に憑依している孝也は、”いくら他人の身体とはいえ、気持ちわりぃ”と

思いながらも、浜崎先生の唇を奪ってー

笑みを浮かべたー。


浜崎先生は、火山から噴き出した溶岩のような色ぐらい、

真っ赤な顔で、茜のほうを見つめるー。


「ーわたし、先生のこと、大好きなんです」

茜が笑いながら言うー。


茜の身体が、この上ないぐらい興奮しているのを感じながら

孝也は”これは次回の診察が楽しみだぞ”と、笑みを浮かべるー。


”茜の親戚”と言う設定になった孝也に対して、

次回から、浜崎先生はおそらく人が変わったように

態度を変えてくるだろうー。


そしてー

その時に言ってやるのだー


”この前、親戚の茜と、お楽しみだったようですね?”

とー。


浜崎先生の顔色が、ソーダのように青くなる光景を

想像しただけで、笑いが止まらないー。


「ーーーあ…ぁ…」

密かにお気に入りだった女子高生の患者にいきなりキスをされて

すっかりのぼせてしまった浜崎先生ー


「ー好きな人に、揉まれたいな…♡」

茜が甘い声で浜崎先生を誘惑するー


茜本人なら、こんなことは絶対に言わないー。

だが、今なら言わせることができるー。


「ーーう…あ…」

浜崎先生は”大人”として、理性と欲望の狭間で

苦しんでいる様子だったー


「ーわたし…いっつも浜崎先生のこと考えながら

 ひとりでエッチしてるんです…♡」

なおも茜が甘い声で呟くとー

ついに、浜崎先生の理性が壊れたのかー

浜崎先生は茜の胸を激しく揉み始めたー


「うほっ…うへへへ♡」

”揉まれる”ってこんな感じなのか、と

茜に憑依した孝也は茜の身体で感じながら、

歪んだ笑みを浮かべたー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


診察室が欲望の診察室に…!

続きはまた次回デス!


今日もありがとうございました~!

(Fanbox)


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