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お互いに同意の上で、”入れ替わり”楽しむことにした

仲良し大学生カップルー。


しかし、汐梨の身体になった祐樹が、記憶を失ってしまうという

予期せぬ事態が発生してしまうー。


祐樹(汐梨)は、なんとか、汐梨(祐樹)を落ち着かせて

記憶を取り戻させようとするも、汐梨(祐樹)は、会話の最中、

怯えてしまい、そのまま家を飛び出してしまうー。


”元自分の身体”を見失ってしまった汐梨は、

祐樹の身体のまま、入れ替わり薬を祐樹に提供したという

”祐樹の伯父さん”との接触を試みるー。


一方、汐梨になった祐樹は、家出した少女などに声を掛けて、

”店”で働かせている悪い男に声を掛けられて、

そのまま彼に連れ去られてしまったのだったー。


☆前回はこちら↓☆

fanbox post: creator/29593080/post/2516658

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入れ替わってから数日後ー

月曜日、火曜日とやむを得ず大学を休んだ

祐樹(汐梨)だったが、

記憶喪失の状態のまま、家から飛び出して姿を消してしまった

汐梨(祐樹)のことは、見つけられずにいたー。


祐樹の伯父さんに連絡を取ることを試みたものの、

忙しいのか、電話もつながらずー

途方に暮れていたー。


汐梨になった祐樹の居場所を突き止めてー、

祐樹の伯父さんから、元に戻る方法を確認するかー、

あるいは、祐樹の記憶を取り戻さなくてはいけないー。


「---はぁ」

ため息をつく祐樹(汐梨)-


入れ替わり生活4日目ー

水曜日の今日は、仕方がなく大学に登校したー。


”これ以上、休むわけにもいかないし…”という判断だったー。


「---はぁ…でも、わたし、どうなるんだろう…」

ため息を何度も何度もつく祐樹(汐梨)-


このままの状況が続けば

”汐梨”は大学を”無断欠席”し続けることになってしまうー。

当然評判は落ちるし、最悪の場合は単位を落とすことにも

なりかねないー。


「--よぉ祐樹!大丈夫だったか?」

祐樹の友人の一人が、祐樹(汐梨)に声を掛けて来るー。


まさかー”中身”が、祐樹の彼女である汐梨だなどと、夢にも思わずにー。


「--え、、あ、、うん、だ、大丈夫だった…よ!」

男言葉でー

祐樹として振舞う”シミュレーション”は頭の中で何度も

してきたが、実際に祐樹として振舞うとなると、

やっぱり勝手が違うー。


「--あ、そういえばさ、例の件だけどさー」

祐樹の友人が言うー。


「(れ、例の件?)」

祐樹(汐梨)は戸惑うー


祐樹ならすぐに分かるのだろうけれど

”例の件”をやらが何なのか、祐樹(汐梨)には分からないー。


「ん~~、ん~~~例の件ー」

祐樹(汐梨)が返事に困った引きつった笑みを浮かべるー。


全く話の内容が分からず、困惑した祐樹(汐梨)は

「--え、、え~っと、なんだったかなぁ~ははは」と、

誤魔化すと、祐樹の友人は「大丈夫か…?」と心配そうに、

祐樹(汐梨)を見つめたー。


「---あ~、あと、汐梨ちゃんは、どうしたんだ?

 週初めから大学に来てないみたいだけど。

 喧嘩でもしたのか?」

祐樹の友人がさらに質問を仕掛けて来るー。


「--(わたしが汐梨なんだけどー…)」と、思いつつも、

「--え、、え~っと、ちょっと調子が悪いみたいで」と、

祐樹(汐梨)は、冷や汗をかきながら答えるー。


「-ーまぁ、それならいいんだけどさ、

 汐梨ちゃん、連絡もつかないみたいだから、みんな心配してるぞ?

 …お前はちゃんと、連絡ついてるのか?」

祐樹の友人の言葉に、

祐樹(汐梨)は「う、うん!」と、頷くー。


そして、慌てた様子でその友人の前から立ち去るー


”ちょっと待ってー

 このままじゃ、なんか、こうー

 わたし、疑われそうなんだけどー…”


祐樹になっている汐梨は、焦りを感じ始めるー。

今一度、祐樹の伯父さんに連絡を入れてみる祐樹(汐梨)-


しかし、やはり電話は通じなかったー。


このままの状況が続けばー

”わたし”は失踪扱いになってしまうかもしれないー。


そうなったら、大学も辞めることになりかねないしー、

何より今は”彼氏”の身体になっている汐梨自身が

疑われることにもなりかねないー。


「--早く、なんとかしなくちゃ」

祐樹(汐梨)は、そう呟くと、スマホの画面を不安そうに見つめたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーなんか…わたし、、ドキドキしちゃって…」

顔を真っ赤にしながら

バニーガール姿の汐梨(祐樹)が言うー。


「--はは、その調子だぜ」

記憶喪失の汐梨(祐樹)を見つけて、連れ去った男は、

汐梨(祐樹)に、”接待”をさせていたー。


バニーガールの衣装や、メイド服、チャイナドレスー

色々な服を”客”の要望に応じて着させて接客させるー。


「---…今もこう…なんか、自分の姿を見るだけで…

 ドキドキしちゃうんです」

記憶を失っている汐梨(祐樹)は、”知り合い”を名乗るこの男に

騙されて、風俗系のお店で働かされているー。


「ーーだんだん記憶も戻ってきてるってことさ、

 真梨ちゃんはさー、

 エロイこと大好きだったからさ、

 記憶を失っても、身体が覚えてるんだぞ、ゾクゾクを、さ」


知り合いを名乗る男は、

汐梨(祐樹)のことを”真梨”と呼び、

”昔からの付き合い”

”元々君はこのお店で働いていた”

”君はエッチなことが大好きだった”

など、嘘を並べて、汐梨(祐樹)を騙したー


汐梨(祐樹)が、こんな男を信じてしまったのには、訳があったー。


ひとつはー

”男”が、”人を騙す”術に長けていることー。

記憶を失い、不安な状況の汐梨(祐樹)にとっては

”人を騙す術に長けている男”は、難敵と言えたー。


もうひとつはー

”祐樹になった汐梨との差”-

祐樹(汐梨)は、入れ替わった相手が記憶を失った同様から、

挙動不審な言動を繰り返してしまうことになったー。

結果的に、汐梨になって、記憶を失った祐樹は、

祐樹(汐梨)の挙動不審な行動から、祐樹(汐梨)に疑問を抱き、

逃げ出したー。

その時の祐樹(汐梨)の態度と比べ、

この”人を騙す術”に長けている男は、記憶を失っている汐梨(祐樹)から

すれば、”本当の知り合い”かのようにも思えたー。


巧みな作り話で、汐梨(祐樹)を信頼させていく男ー。


「--ほら、見ろよ…!興奮するだろ?」

男が笑いながら、チャイナドレスに着替えた汐梨(祐樹)を指さすー。


鏡に映る汐梨(祐樹)を見て、

汐梨の身体が激しく興奮して、ゾクゾクしてくるのを感じるー


「--こ、興奮する…興奮します!」

嬉しそうに言う汐梨(祐樹)-


「だろ?自分の好きなことは、記憶を失ってもちゃんと覚えてるってことさ。

 ここにいれば、いっぱい興奮できるし、

 収入もちゃんと、入るー。

 記憶が戻らなくても、俺がしっかり、お前の面倒も見てやるから、

 お前は安心して、いっぱい接客するんだ」


男の言葉に、汐梨(祐樹)は、安心した様子で微笑んだー。


「---すごい…」

チャイナドレス姿の自分を見つめてー

”記憶を失う前は滅茶苦茶エロかった”という男の言葉を

信じてしまう汐梨(祐樹)ー


”元々好きなことだったから興奮してる”

その、男の言葉に妙な説得力を感じてしまったのだー。


実際に今、汐梨(祐樹)は、激しく興奮しているのだからー。


だがー

”なぜ”興奮しているのかを、祐樹は理解できていないー。

”自分が、男で、彼女のこういう姿を見て無意識のうちに興奮

 してしまっている”

と、いうことを、記憶を失った祐樹は、理解できていないー。


「-ーさ、そろそろ予約の時間だな」

そう言われた汐梨(祐樹)は「うん!」と頷いたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「---」

祐樹(汐梨)は焦っていたー。

さすがにこのままだとまずいー


大学の友達は”汐梨はどうしちゃったの?”と心配そうにしていて

もはや誤魔化すことが出来る限界のラインまで来ているー。


連絡も取れないのだから当然だー。


しかも、”祐樹”は、”汐梨”の彼氏であるがゆえに、

祐樹になった汐梨が、疑われてしまっている状態ー。


かと言って”入れ替わり!”と言っても、誰も信じないだろうー。

そもそも”入れ替わり薬”のことを広めていいのかも分からないー。


汐梨になった祐樹の居場所を探しながら

繁華街を歩く祐樹(汐梨)-


(祐樹の身体…体力はわたしの身体より全然あるしー

 その点は助かってるけど…)


そんな風に思いながら、繁華街の探索を続けるー。


そして、時折、”祐樹の伯父さん”の連絡先に電話を掛けるー。

入れ替わる前に、祐樹が、”伯父さん”の連絡先が書かれた

名刺をくれていたから、連絡先自体は分かるのだー。


だが、やはりと言うべきか、依然として

電話は繋がらなかったー。


「---…そんなに忙しいのかなー?

 それともー?」

祐樹(汐梨)は、不安になるー


どうして”祐樹の伯父さん”と連絡がつかないのだろうかー。

悪い方向にばかり、考えてしまうー。


「--え~~!嘘~!?ホントですか~?」


「--あぁ、そうだよ。そろそろ付き合うか~なんて

 話もしててさ~!」


騒がしい男女の声が聞こえるー


「----え?」

祐樹(汐梨)は唖然としたー。


好青年風だが、少し悪そうな雰囲気の男と

一緒に歩いていた、ミニスカート姿の女はーー

”汐梨”になった祐樹だったー。


「--ちょ!?えっ!?

 何してんの!?」

思わず叫んでしまう祐樹(汐梨)-


”わたしの身体で何してるの!?”

という気持ちでいっぱいだったー。


だがー。


汐梨(祐樹)は、祐樹(汐梨)の方を見るなりー


「す、、ストーカー!もうわたしをつけ回さないで!」と叫ぶー。


完全に、”男”に騙されてしまっている汐梨(祐樹)は、

祐樹(汐梨)を”記憶を失う前から自分をつけ回していたストーカー”

だと思い込んでいたー。


「---ま、、待って!」

祐樹(汐梨)が叫ぶと、記憶を失った祐樹を騙した男が

「おっと!」と、祐樹(汐梨)の前に立ちはだかるー。


「---これ以上は、警察を呼ぶぞ?」

とー。


「--あんた、誰!?」

祐樹(汐梨)が怒りの形相で男を睨みつけるー。


だが、男は、鼻で笑うと、

「威勢がいいのはいいけど、あんま首突っ込むと怪我するぜ?」と

小声で呟いてから、そのまま、汐梨になった祐樹と立ち去ってしまったー


「---」

祐樹(汐梨)は、二人をこっそり尾行するとー

2人が入って行った店を見て唖然としたー。


そこはー

風俗系のお店だったからだー。


「--嘘…わたし…」

祐樹(汐梨)は激しく動揺したー。


”自分の身体”が、風俗系のお店で働かされているー。

しかも、怪しい雰囲気のお店だー。


早く、どうにかしないとー。


お店に突入するかどうか、祐樹(汐梨)が考えているその時だったー


♪~~~


スマホに着信があったー。


「-----!!」

相手はー

”祐樹の伯父さん”だったー。


入れ替わり薬を祐樹に提供した人物だー


「も、、もしもし!」

祐樹(汐梨)は藁にもすがる思いで、

スマホを手にするー。


”もしもし祐樹かー。

 悪いな。研究が忙しくてなかなか

 電話も出来ない有様でさ”


祐樹の伯父さんは、そう言いながら笑ったー。


聞けば、極秘の研究をしているため、

研究所が地下にあり、電波が届かない状態であることが

多いのだと言うー。


「--そ、、それで…

 あの…

 実はー」


祐樹(汐梨)は、”声は祐樹だけど、自分は祐樹じゃない”

ということを説明したー。

本当に、この”祐樹の伯父さん”が入れ替わり薬を祐樹に与えた人物なら、

事情はすぐに理解してくれるはずだー。


”---なるほど

 そうか…君は、祐樹の彼女さんなのかー”


祐樹の伯父さんは、すぐに話を理解してくれたー。

どうやら、祐樹が言っていた話は、本当のようだったー。

そのことに、少し安心する祐樹(汐梨)-。


”----明日ーーー

 少し時間が取れるから、会って話をしたいー。

 元に戻す方法もちゃんとあるから、それも説明するよ”


祐樹の伯父さんの言葉に、

祐樹(汐梨)は「あ、ありがとうございます!」と叫んだー。


記憶喪失の件は、やはり”副作用”のようで、

その件も含めて話し合うことになったー


「-------」

怪しげなお店に一人で足を踏み入れるのは危険ー

そう、判断した祐樹(汐梨)は、

汐梨になった祐樹が、怪しげな男と入って行ったお店に

足を踏み入れることなく、その場から立ち去ったー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「---ーふ~」

汐梨(祐樹)が、癖で立ちションをしようとしていると、

男が笑いながら「おいおい、ここは男子トイレだぞ」と、注意するー。


「--あっ!そうだった…ごめんなさい!」

汐梨(祐樹)は慌てて女子トイレの方に向かうー


”どうして、わたし、男子トイレに無意識のうちに入っちゃうんだろう…?”


そんな風に思いながらも、トイレを済ませると、

祐樹を騙した男は、トイレの外で笑みを浮かべたー。


「--なぁ、そろそろリハビリは終わりだー」

とー。


「--それってーー」

汐梨(祐樹)が言うと、男は笑みを浮かべたー


相手の男と”最後まで”ヤる接客を提案する男ー


「--お前も、いつも気持ちよくイキたい、って言ってたもんな。

 身体はもう元気そうだし、そろそろそっちの接客も再開しようぜ」

男の言葉に、汐梨(祐樹)は、ゾクゾクしながら「う、、うん!」と

頷いたー。


祐樹は、記憶喪失のままー

彼女の身体をー

傷つけようとしてしまっていたー


④へ続くー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回デス~!

果たして記憶は戻るのでしょうか~?

そして、身体は元に戻るのでしょうか~?


ぜひ結末を見届けて下さいネ~!


今日もお読み下さり、ありがとうございました!!

(Fanbox)


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