<憑依>逃亡犯は病弱少女!?④~心の変化~ (Pixiv Fanbox)
Content
自分が憑依した身体が、
病弱な少女だったことを知った
凶悪犯の龍介ー。
しかし、龍介は、若菜の身体を”自分流にカスタマイズ”することを決意ー。
病弱な身体で、体力づくりをはじめ、
やがて、ある程度まで回復した若菜は、
しばらく”休み”が続いていた学校に登校し始めたー。
”若菜”としてー
”女子高生”として学校に通う凶悪犯の龍介ー
がー
龍介は”我慢”できなくなり、若菜の身体で
女子トイレに入った他の女子を襲ってしまうのだったー
☆前回はこちら★↓
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龍介に憑依された若菜の体調は次第に、回復していったー。
勿論、万全とはいかないー。
”病弱”であることには変わりない、という現実は
若菜に憑依している龍介も、理解していたー。
しかし、若菜が若菜であったころよりも体調が回復していることも、
また、事実ー。
若菜に憑依した龍介が、若菜の身体で
体力づくりをしているからだろうかー。
それとも、龍介の精神力が、ある程度若菜の身体に
良い影響を与えているのだろうかー。
それは、分からないー。
だがー
「--ふふふふふふふ♡♡ 最高だぜぇ…♡」
ある程度体調の安定した若菜は、無理のない範囲で、
毎日”お楽しみ”を繰り返していたー
「--はぁぁぁ~~♡気持ちよすぎてマジで飽きねぇ」
若菜の声で、若菜とは思えないような発言を繰り返す龍介ー。
網タイツの上から、足をベタベタと触りー、
興奮した様子で荒い息を吐くー。
自分の胸を、気持ちよさそうに揉みー、
さらには、綺麗な指をペロリと舐めるー。
少し前まで、病弱な自分の体質を悲しみー
死を選ぶまでに追い詰められていた少女とは思えない豹変ぶりー。
当たり前だー
”中身”が違うのだからー。
だがー
それでもー
「---…はぁ…」
やはり、若菜の身体は病弱であるという”現実”を思い知らされるー。
定期的に、体調を崩しー
時には高熱を出すこともあったー。
体力づくりや、精神力だけでは、
どうしても賄うことのできない部分なのだろうー。
「--若菜…だいじょうぶ?」
体調を崩すたびに、母親が若菜のことを心配するー
「--若菜…最近頑張ってるもんな。偉いぞー」
父親が若菜の頭を優しく撫でるー。
「-----(っっ…)」
”頭を撫でられる”
なんだかー
それだけで、心の底から暖かい気持ちが溢れ出そうになるー。
「--(チッ、何考えてんだ俺は)」
若菜の”身体”が、無意識に反応しているのだろうかー。
それともー、だんだんと自分が日常生活に溶け込んでいるのだろうかー。
若菜に憑依した龍介は、
病弱な身体との付き合い方を覚えー、
いつしか、”女子高生としての生活”に、
妙な心地よさを感じるようになってしまっていたー。
もちろんー
”裏の顔”はそのままー
「--ふふふふ…今日も俺と一緒に気持ちよくなろうぜ?」
若菜が、まるで男のような口調と表情で、
友達と、誰も人が来ない空き教室で壁ドンしながら微笑むー。
「--うん…!」
若菜が、女子トイレで襲った女子生徒はー
あれ以降、若菜と定期的にエッチを楽しんでいるー。
「--金森さんーわたしといる時だけ、まるで男の人みたいー」
ゾクゾクしながらその子が言うと、
若菜はニヤッと笑ったー
「--でも、こういう”俺”も好きだろ?」
とー。
「---ふふふ…もちろん」
相手の女子が笑うー。
”裏の顔”と”表の顔”-
表向きは女子大生「金森 若菜」として過ごしつつー
この女子生徒や、自分の部屋では、「凶悪犯・龍介」として
存分に楽しむー。
そんな生活を、若菜に憑依した龍介は堪能していたー。
ある日ー
再び体調を崩して、自分の部屋で安静にしながらー
若菜は自分の手を見つめたー。
「-------」
”凶悪犯罪者ー”
若菜を乗っ取ってから、自分がそうであったことも、
忘れそうになるー
若菜の身体でエッチなことをしまくったりー
学校で、例の女子を襲ったりはしているもののー
それ以上のことは、何もしていないー
”ちょっとエッチな普通の女子高生”に
自分がなってしまっているのを感じるー。
「---くくく…俺も腑抜けになったもんだー」
若菜は小声で呟くー。
家庭環境かー?
女子高生になったからかー?
それとも、この子の身体に影響されたのかー?
それは、分からないー
けれどー
次第に自分が、凶悪犯罪者ではなくなりつつあるのを、
若菜に憑依した龍介は、感じていたー。
「--若菜ー」
母親が、心配そうに、解熱剤と、コップに入った水を運んでくるー。
「---ありがとうー」
最初でこそ、母親にも乱暴な口調で話すことも多かったがー
最近は、なんだかそんな気持ちも無くなってしまったー。
「---ーーーでも、よかったー」
母親が言うー。
「え?」
若菜が薬を飲みながら首を傾げるとー
「--ちょっと前まで、若菜、すっごく悩んでた感じだったのにー
最近は、だいぶ元気になった気がしてー」
嬉しそうに言う母親に対して、若菜はー
一瞬、邪悪な笑みを浮かべそうになったが、それを我慢して、
優しくほほ笑んだー。
「---うん。みんなのおかげ。ありがとう」
若菜の笑みに、母親は、心底安心したように微笑んだー。
何故だろうー
”この生活”がどんどん心地よくなってきている気がするー。
何故だろうかー
何故ー。
若菜に憑依した龍介は、それからも若菜としての生活を続けたー
体調を度々崩しながらも、なんとか日常生活を前向きに送るー。
”楽しい”
そんな風にさえ、思いながらー。
病弱体質で、十分に学校に行くことすらままならなかった若菜には
当然、友達もいなかったー。
病弱な状況が続いていたからか、精神的にもすっかり弱り切っていた若菜は、
学校に時々登校しても、周囲に馴染むこともできず、
完全に”空気”のような存在だったー。
だが、今の若菜は違うー。
楽しそうに女子と雑談しながらー
男子とも雑談するー。
元々自分は”男”だったのだから、”どうすれば”男子が喜ぶのかも、
よく熟知しているー。
若菜に龍介が憑依してー
学校に通い始めてから、数カ月が経過したころにはー、
若菜は明るく元気でー
友達も多く、そして、”彼氏”も出来ていたー。
”表向き”は、普通にー
”彼氏”と二人きりの時はー
”欲望”をたっぷり堪能するー
「-金森さんって、こんなにエッチだったなんて…」と
最初は驚かれたが今ではすっかり、”虜”になっているー。
若菜に憑依している龍介自身は、男になど興味はないのだがー
”彼氏の前でエッチなことをする”という行為自体に
興奮していたしー
”若菜の身体を使って男を誘惑する”こと自体に、
快感を感じていたー
”彼氏”という”おもちゃ”を龍介は手に入れたのだー。
もちろんー
例の女子とは、女同士のエッチを楽しむー
そんな生活にすっかり馴染んだ龍介は
”凶悪犯罪者”としての道を捨てー
若菜を乗っ取って、若菜の代わりに人生を生きることを
決断したのだったー。
「--へへへへ…
まぁ、可愛いJKの人生を奪ってるーっていうのも、
”凶悪”犯罪かー…」
若菜は、部屋でラバースーツ姿になりながら
ポーズを決めると、
「--これが、”あたらしい”わたしよー」と、
笑みを浮かべたー。
しかしーーーー
若菜のことをよく思わない女子生徒がいたー。
元々、憑依される前の若菜が学校に来るたびに
嫌がらせをしていた女子生徒・倉崎 奈美子(くらさき なみこ)-。
当然、若菜が憑依されていると夢にも思わず、
奈美子は嫌がらせを今回もしたのだがー、
凶悪犯罪者でもある龍介からすれば
”嫌がらせ”にもなっていないような低レベルな嫌がらせであったことからー
若菜には全く相手にされずー
どんどんクラスの人気者になっていく若菜に、腹を立てていたー。
そしてー
その奈美子が、徹底的な嫌がらせを始めたー
若菜の私物を破壊しー
若菜を呼び出して、取り巻きの女子といじめをしたりー
暴力・暴言を徹底的に繰り返したー
それでも、若菜はそれを黙って受け入れたー。
”クズを相手にする必要はねぇしな”
若菜に憑依している龍介は”いじめられる”という感覚も、
新鮮に感じていたのだー。
「--いたい!やめて!やめて!」
わざとそんな風に叫ぶ自分に、ゾクゾクしながら、
家に帰宅するとー
「--”俺”にケンカを売るなんて、馬鹿な女だぜ」と、
若菜の声で、笑みを浮かべながら呟くー。
そんな日々を繰り返していたー。
しかしー
日に日に奈美子の嫌がらせはエスカレートしていきー
若菜の身体は、再び体調不良の日が増えつつあったー
「チッー…せっかく楽しかったのによ」
38.2の発熱を見て、ため息をつく若菜ー。
「-そろそろいい加減、あいつ、邪魔だな」
熱でイライラしていることもあってか、若菜は
綺麗な手をポキポキと鳴らしながら怒りをあらわにしたー。
その数日後にはー
若菜は、奈美子の胸倉を突然掴んだー。
「ーーいい加減にしてー」
若菜として、鋭い目つきで奈美子を睨みつけたー
がーー
「--!?!?!?」
奈美子に腕を掴まれー、
壁に叩きつけられるー
「--はぁ?あんた、生意気なのよ!」
「--!」
奈美子の反撃に遭って、若菜は表情を歪めたー
今までは”あえて”抵抗してこなかったがー
若菜の身体では”抵抗しようとしても”奈美子を
払いのけることは出来ないー。
そのことを
今更、知ったー
”チッー俺の身体なら、こんなクソ女ーすぐに…!”
「--ふざけんな!ブス!」
「-ーふざけんな!クズ!」
決して、若菜はブスなどではなく、
寧ろ可愛らしい雰囲気だがー
そんな言葉を投げかけてー
若菜を罵倒しながら、ビンタを繰り返す奈美子ー
若菜から反撃を受けたことに、腹を立てて、
激怒した奈美子は、若菜を”ボコボコ”にしたー。
「----あんたなんか、死んじゃえ!
このクソ女!」
奈美子がエスカレートしているのには、
”理由”もあったー。
若菜に憑依した龍介が”おもちゃ”として告白して
彼氏にした男子生徒・幸義(ゆきよし)のことが、
奈美子は好きだったのだー。
だからこそ、”好きな男子を奪われた”という、
余計に強い怒りの感情を抱いていたー。
「--ーーー」
ボロボロになった若菜は、空き教室で、一人、笑みを浮かべたー
その目はーー
完全に”凶悪犯罪者”の眼に戻っていたー。
鋭い目で、奈美子が立ち去って行った方を、若菜は見つめたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「-----なんなのあいつ!マジでむかつく」
若菜をボコボコにしてから、取り巻きの友達と別れて
女子トイレに入る奈美子ー
用を済ませて、手を洗っていた、その時だったー
トイレにー
若菜が入って来たー。
「---ごめん、もう無理」
若菜が笑みを浮かべながら言うー。
その様子に、手を洗っていた奈美子は、振り返ることもせず、
鏡で若菜を確認しながら呟いたー
「-あっそ。じゃあさ、また不登校になればいいじゃー」
奈美子が、激しい痛みを感じたー。
「--もう、マジで無理だわ お前さぁ、うざすぎるんだよ」
若菜の口調が、豹変したー。
奈美子は、自分の首のうしろに手を触れるー
「--きゃああああああああああああああっ!」
若菜は、奈美子の首をハサミで刺したのだったー
悲鳴を上げながら、トイレの奥に逃げようとする奈美子ー
「--クソ女はどっちだ?あ?」
若菜が、もう血のついたハサミを持ちながら笑うー。
「-ふ、、ふざけないで……いたい…いたいっ!」
壁際に追い詰められてー
首を押さえながら泣き叫ぶようにして、若菜を見つめる奈美子ー
「--俺さぁ、実は凶悪犯なんだよね」
若菜が笑うー
可愛い顔に、狂気が浮かぶー
「な、、な、、なに…」
奈美子が、怯えながら若菜を見つめるー。
「--俺さぁ、この子の身体、乗っ取ってるんだぜ?
へへへへ…
馬鹿な女だぜ
中身が凶悪犯だと知らずに、こっちが黙ってりゃ
調子に乗りやがって… なぁ?」
若菜の言葉に、奈美子は”そんなことあるはずがー”と
思いながらも
「た、、たすけて…わ、、わたし、、死にたくない!許して!」
と、叫ぶー
「--ーさっきお前、俺に「死んじゃえ」って言ったよなぁ?」
若菜はそう言うと、奈美子を再びハサミで切りつけたー
悲鳴を上げる奈美子ー
「--死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
笑いながら若菜が奈美子を引き裂いていくー
「ごめんなさい…!ゆるして、、ゆるしてください!」
泣きながら叫ぶ奈美子をー
若菜は、狂ったように刺し続けてー
奈美子が動かなくなると、
「うらああああああああああああああああああああ!」と、
雄叫びを上げたー
「---はぁっ はぁっ はぁっ」
返り血を浴びて興奮した様子の若菜は
クスクスと笑いだしたー
「---ありがとうよ クソ女ー
やっぱ”俺”は、凶悪犯罪者だぜー」
それだけ呟くと、動かなくなった奈美子に唾を吐き捨てて、
若菜は、一人、狂ったように笑い始めたー。
いじめっ子がー
若菜に憑依した凶悪犯を再び”覚醒”させてしまったー
⑤へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!
残忍な凶悪犯に戻ってしまった龍介ー
凶悪犯女子高生と化した若菜の運命は…?
続きもぜひ見届けてくださいネ~!
今日もありがとうございました!!