<憑依>逃亡犯は病弱少女!?②~体質~ (Pixiv Fanbox)
Content
逃亡中だった凶悪犯・五十嵐 龍介は
警察官たちに追い詰められていたー。
しかし、逃げ込んだ山中で、崖から転落、
偶然その下にいた金森 若菜と激突したことでー
若菜の身体に憑依してしまったー。
絶望の状況から、女子高生の身体を手に入れた
龍介は、若菜の人生を乗っ取れたことを喜び、
邪悪な笑みを浮かべるー。
がー
若菜の身体で退院した初日の夜ー
早速夜にお楽しみをしようとしていた若菜は、
発熱してしまいー…?
★前回はこちら↓★
fanbox post: creator/29593080/post/2430504
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--っ…なんだよくそ…」
若菜は穏やかそうな顔を歪めながら、
不満を口にしていたー。
若菜の身体に憑依してしまった龍介は、
若菜の身体で存分に楽しもうとしていたのだがー
退院した翌日になってもー
高熱が続いて、なかなか体調が回復しないー
いくら、エロい身体を手に入れたとは言え、
倦怠感がここまで強いと、何もする気が起きないー。
「大丈夫?」
母親が心配そうに言うー。
「-大丈夫だから」
愛想なく答える若菜ー
せっかくエッチなことをしようと思っていたのに、
思い通りに行かなくて腹が立つー。
龍介は何でも自分の思い通りにならないと、
気が済まないタイプだからだー。
「-やっぱりもう1回病院に…」
若菜のことを妙に心配する母親ー。
「---しつこい!いいって言ってんだろ?」
不満そうに舌打ちすると若菜は”殺すぞ”と心の中で
呟きながら、そのまま部屋に入ったー。
「-ー俺の邪魔は誰にもさせねぇ」
若菜はそう呟くと、不満そうに額を触ってー
「熱なんか出してんじゃねぇよ!ボケ!」と
恐ろしい声で”若菜の身体”に対して叫んだー。
若菜がこんなに恐ろしい声を出せるなんてー
本人ですら知らなかっただろうー。
「とにかく、早く俺にエロイことさせろ」
若菜は不満そうにそう呟くと、そのままベッドにもぐりこんで、
少しの間、文句を口にしていたが、
すぐに、眠りについたー…。
・・・・・・・・・・・・・・
「-----」
目を開くと、そこには、若菜がいたー。
「----!」
龍介は一瞬、表情を歪めたー。
周囲は、何もない、白一色の世界ー。
熱でうなされているから、悪夢を見ているのだと、
龍介は思ったー。
「----ーー」
若菜は、じっと、龍介の方を見つめているー。
龍介は、そんな若菜を見つめ返して、笑みを浮かべたー。
「--ククク ザンネンだったなー。
お前の身体は、俺が貰ったぜ…
あんなところに突っ立ってるから悪いんだー」
龍介が、勝ち誇った表情で、若菜に対して言葉を投げかけるー。
「--ま、お前の身体は俺が”有効活用”してやるよ。
”真面目そうな女子高生”の身体なんて、
”色々”やりやすそうで最高じゃねぇか」
まさかー
絶体絶命のピンチから、女子高生に憑依できるなんて
夢にも思わなかったー
「-お前の身体で、俺は極悪人になってやるぜ!」
龍介が叫ぶと、若菜は、目から涙をこぼしながら、龍介に向かって言い放ったー。
「-----して」
とー、弱弱しい声でー。
龍介が表情を歪めるー
「あぁ?聞こえねぇな?」
わざとらしい仕草を交えながら、龍介は、若菜の方を見つめるー。
「----してーーー」
「--返してぇ? 返さねぇよ」
龍介は凶悪な笑みを浮かべたー
「-お前の身体も、人生も!俺のモノだ!」
大声で”勝利宣言”をした龍介はーー
目を覚ましたー
ぐっしょりと汗をかいている若菜の身体ー
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
熱が、随分と上がったようだー。
「--へへへへ、誰が返すかよ…こんなエロい身体ー」
汗で濡れた服のニオイを嗅いで、額の汗を指につけると、
若菜はペロリと汗を舐めたー
「--JKの汗ー…
ククク、最高だぜー」
若菜の”低い声”を出して
”女子高生を乗っ取っている”という快感に酔いしれるー。
たまらないー
最高の瞬間だー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
若菜の高熱はそれからも数日間続いたー。
若菜の身体でエッチしようと思いながらも、
激しい悪寒や倦怠感でそれどころではなく、
若菜になった龍介は、激しくいら立っていたー
「くそっ!貧弱な身体だな!」
怒りの形相で、部屋にあったクマのぬいぐるみを蹴り飛ばす若菜ー。
イライラしながらベッドに座り、貧乏ゆすりを
しながら髪を掻きむしる若菜ー。
”若菜…だいじょうぶ?”
母親が心配そうに部屋の外から若菜に声を掛けて来るー
「--うっせぇな!大丈夫だって言ってんだろ!」
若菜が部屋の中の可愛らしい小物を、扉に向けて投げ付けるー。
「--絶対ぶっ殺してやる…」
若菜とは思えないような低い声で、
母親には聞こえないように呟くー。
「--ーーくそっ!もう我慢できねぇ」
激しくヤリまくろうとする若菜ー。
だがー、ふらふらと激しい立ち眩みに襲われて、
それどころではなくなってしまうー。
「くそっ…!!くそっ!ふざけやがってー」
歯軋りをする若菜ー。
何もかも、思い通りに行かないー。
せっかく、女子高生の身体を乗っ取ったのにー。
そう思いながらも
”焦るな俺…”と、心の中で何度も何度も呟くー
”この女の身体にいられる時間は、期間限定じゃねぇ…
だったら、焦る必要なんてないじゃないか。
熱はどうせ、あと少しすれば収まるー
慌てるな、俺ー”
自分で、自分にそう言い聞かせると、
若菜はため息をついて、そのままベッドに飛び込みー
胸を揉んだまま、眠りについたー。
・・・・・・・・・・・・・・・
「----」
36.9-
まだ、微熱と言えるかもしれないー。
だが、昨日までのような高熱ではなくなったし、
倦怠感も悪寒も無くなっているー
「へへ」
若菜はイヤらしい笑みを浮かべて、鏡を見つめるー。
「--ふふふ
わたしは金森 若菜ー
今日からわたしは、わる~~~い、女になるの♡
うふっ♡」
勝ち誇った表情で
”勝利宣言”をするかのように、若菜にそう呟かせると
若菜は「体調が良くなったら腹が減ったぜ」と、笑みを浮かべながら、
そのまま1階へと向かったー。
1階に到着すると、父親と母親が、若菜の方を見て
心配そうに大丈夫かどうか聞いてきたー
「--うん、もう大丈夫だよ~」
若菜のフリをしながら、イスに座るー。
”とりあえずは”家族なのだからー
しばらくは”家族ごっこ”も楽しんでやろうー、
などと思いながらー。
昨日までは気持ちに余裕がなかったために
若菜の母親に暴言を吐いたりもしたが、
”今は”まだ大人しくしておいてやるー。
「--なんとか元気になってよかった」
父親が言うー。
「--うん。わたしも!ふふっ」
”今日から”
この女をエロまみれにしてやるぞー
そんな風に思いながら、若菜は邪悪な笑みを浮かべるー。
ちょうどー
リビングのテレビでは、
凶悪犯”五十嵐 龍介”のニュースが流れていたー
既に、龍介の身体が死亡して、若菜に憑依してから
2週間ほど経過していたものの、
龍介は、今でもニュースに話題が出るほど、
罪を重ねた凶悪犯罪者だったのだー。
「怖いわねぇ」
母親がテレビを見つめながら呟くー
「こういうやつはさ、どこかおかしいんだよー。
若菜も、こいつのせいで、大けがしたんだし、
言っちゃ悪いけど、死んでくれてよかったよ」
父親が言うー
不思議そうな顔をする母親に、
「だって、若菜にぶつかったあとに、こいつが生きてたら
あの時、若菜だってこの男に殺されていたかもしれないだろ?」
と、ニュースの画面を指さしながら父親は言ったー。
「--チッ…チッ…チッ」
何度も舌打ちしながら、コップのジュースを飲む若菜ー。
(俺はお前の娘の中にいるんだよ。クソ親父がー)
若菜は、父親の方を睨みつけながら、
コップをギリギリと握りしめるー。
「--ロクな人生送ってなかったんだろうな」
父親が、テレビを見つめながらさらに呟くー
バン!!!!
「--!?」
「---!!」
父親と母親が驚くー。
若菜が机を思いっきり、その綺麗な手で叩いたのだー
「-ご ち そ う さ ま」
脅すような口調で、怒りをこらえながらそう呟くと若菜は、
怒りの形相で、そのまま自分の部屋へと向かったー
父親が戸惑うー。
「-若菜…なんだか、最近様子がおかしくてー」
母親の言葉に、父親は、
「--上から降って来た犯人にぶつかられて、入院…なんてことに
なったから、若菜も精神的にもきついんだろうな…」
と、心配そうに呟いたー。
その言葉を、階段を上りながら聞いていた若菜はー
クスッと笑うー。
「--ちげぇよ」
とー。
「-お前の娘は、もう俺のものなんだぜ?」
若菜はそう呟くと、ペロリと唇を舐めたー。
自分の部屋に行き、再び熱を測るー。
36.5-
熱も下がったー。
若菜は低い声でクスクスと笑いながらー
邪悪な笑みを浮かべるー。
「さァ…
お前の身体をしゃぶりつくしてやるぞー」
鏡を見つめながら、鏡に映る若菜に対して語り掛けるー。
若菜の顔は、悪魔のように、歪んでいるー。
「--金森若菜ー
お前を、貪りつくしてやるー
くくっ…ふふっ…ひひひひひひひひひっー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
若菜は、早速街へと出かけたー。
若菜が元々持っていた一番短いスカートで
綺麗な生足を晒しながら、街を歩くー。
「--(クク、誰も俺がー
いいや、”わたし”が、凶悪犯だなんて思ってないだろうなぁ
へへ…たまんねぇぜ)」
若菜は笑みを浮かべるー。
家を出る前に、両親が、やたらと心配していたが、
そんなことはどうでもいいー。
あいつらはいずれ、”この手”で消してやるー。
そんな風に思いながら、若菜は洋品店に入ると
”欲望を楽しむため”の服を手当たり次第購入し始めるー。
露出度の高い下着ー
SM系の衣装ー
バニーガールやメイド服にチャイナドレスー。
美人のお姉さんな感じの店員さんが、
少し顔を赤らめていたものの、
若菜は堂々と笑みを浮かべながら会計を済ませたー。
そしてー。
さらに、若菜は買い物を続けようとしたー。
「(今夜からは、この身体をたっぷりしゃぶりつくしてやるぜー
”合法的”に、なー)」
”若菜”が”若菜”の身体を楽しむのであればー
”合法”だー。
自分で自分の身体をどうしようが、自由だからだー。
「--へへへ…どんな声で鳴くんだろうな、この女ー」
ニヤァ…と、笑みを浮かべたその時だったー。
「--!?」
突然、違和感を感じた若菜ー。
「--え…ん????」
異変を感じた時には、立っていることもできなくなりー
若菜は、その場にしゃがみこんだー。
「--大丈夫!?」
近くにいた、優しそうなお姉さんが声を掛けて来るー。
「--はぁ…はぁ…はぁ…」
(なんだこれはー)
そんな風に思いながら立ち上がろうとした若菜ー
”この女の身体を完全に乗っ取れてねぇってことかー?”
そう思っていると、
「今、救急車を呼ぶから」と、お姉さんが言うー。
「--呼ぶんじゃねぇ!」
精一杯の大声で叫ぶと、
びっくりして、ひっ!?と声を上げたお姉さんを無視して
そのままふらふらと家に向かうー。
”貧血”のような症状だー。
だがー
”病院”になど、もう行きたくないー
「--俺は、この女の身体をしゃぶりつくすんだー」
そう呟きながら、なんとか家にたどり着いた若菜はー
玄関先で、そのまま頭を押さえて、座り込んだー。
「--若菜!」
母親が駆けつけるー。
若菜は、満足に返事をすることもできずー
そのまま意識を失ったー
・・・・・・・・・・・・・・・・
「-----」
目を覚ますと、若菜は自分の部屋にいたー。
「---…よかったー。」
近くには、父親がいるー。
若菜が買い込んだ洋服が入った紙袋も
いつの間にか部屋に運ばれていてー
若菜は一瞬”中身も見られたか?”と、不安を感じたー
だがー
父親は中身を見ていない様子だったー。
父親が口を開くー
「あんまり、無理するなー。
若菜、お前が”ふつう”に過ごしたいのは、よく分かるー。
でもなー…若菜…
ごめんな…
お前はーーー」
父親の言葉に、若菜は表情を歪めたー。
金森 若菜はーー
”生まれつき”病弱な体質で、身体が非常に弱いーーー
父親の話から、若菜に憑依している龍介は、それを理解したー。
退院後に、熱が出たのもー
貧血を起こしたのもー
全て、若菜の体質によるものー
すぐに風邪を引いてしまうしー
すぐに熱を出すし、
めまいや貧血も頻繁に起きるー
少しでも無理をすれば、倒れるようなこともあるー。
若菜はー
それが原因で酷く悩み、
学校にも満足に通えていないー。
龍介は、自分が憑依した女がー
”病弱体質”であることを、今、知ったのだったー。
③へ続く
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コメント
乗っ取った身体が”病弱”な身体であることを知った
凶悪犯の龍介…
果たして、どうなってしまうのでしょうか~?
続きはまた次回デス!
今日もありがとうございました!