<皮>モルティング~人を着る凶悪犯~⑬”再会” (Pixiv Fanbox)
Content
「---くくくくくく…」
手を握ったり、開いたりしながら、綺麗なその手を
まるで撫でまわすかのように見つめるー。
「--綺麗なこの手がー
どんどん汚れていくー。
これが、芸術だー」
ゾクゾクしながら、凶悪犯・黒崎陣矢は、
自分が着こんでいる女子大生・鈴の手を
見つめながら、笑みを浮かべるー
ペロリと指を舐める鈴ー。
皮にされて、黒崎陣矢に乗っ取られた彼女は、
完全に身も心も、全てを支配されているー。
「---黒崎」
背後から、”黒幕”である泉谷が姿を現すー
「へへへ…」
指をしゃぶったまま振り返る鈴ー。
「-お前に、頼みたいことがある」
泉谷が、静かに耳打ちをすると、
鈴は「--もし、あの野郎が死んでも構わねぇんだな?」と
笑みを浮かべたー。
「--あぁ、構わん」
泉谷がそう呟くと、鈴は、ニヤリと笑みを浮かべながら、
そのままアジトにしている廃工場の外へと歩いていくー。
一人残された泉谷は空を見上げるー。
「ーー準備は整ったー」
”モルティング対策班”に、かつて”先生”として
中学校の教師をしていたころの教え子・治夫が加わったと知った泉谷は、
治夫を”仲間”に引き入れることを画策していたー
先日、モルティングのひとり・臼井隼人を使って
警察へのバッシング騒動を引き起こさせたのも、そのためー。
泉谷の”予想通り”
警察は、”剛”を使って、その件を処理したー。
治夫も、目黒警視正らが強引な手であの件を処理したことには
気づいているはずだー。
「--”深淵”は我々じゃないー
警察こそ、深淵なのだー」
治夫の恩師・泉谷聖一は、静かにそう呟いたー。
・・・・・・・・・・・・・・
登場人物
長瀬 治夫(ながせ はるお)
若き警察官。”皮”にまつわる事件に巻き込まれていく
松永 亜香里(まつなが あかり)
治夫の彼女。現在同居中。
長瀬 聡美(ながせ さとみ)
治夫の妹。亜香里に激しいライバル心を燃やしている。
目黒 圭吾(めぐろ けいご)
警視正。計算高い性格の持ち主で、出世欲も強い。
矢神 明信 / 堂林 幸成 / 三枝 真綾 / 剛
目黒警視正率いる「モルティング対策班」のメンバー。
黒崎 陣矢(くろさき じんや)
指名手配中の凶悪犯罪者。”モルティング”のひとり。
臼井 隼人/中曽根 佳純
”人を皮にする凶悪犯”通称・モルティングたち。
泉谷 聖一(いずみや せいいち)
治夫の中学時代の恩師。モルティングたちに”皮にする力”を与えた黒幕。
・・・・・・・・・・・・・・
「-------」
治夫が、チャーハンを口に運ぶー。
その様子を、同居している彼女の亜香里が見つめているー。
「-------」
治夫は、隣にあるチャーハンを口に運ぶー。
その様子を、今度は、しばらくの間、兄である治夫の家に
遊びに来ている妹の聡美が見つめるー。
「---------」
二つ並んだチャーハンを食べる治夫ー。
「---どう?美味しい?」
亜香里が微笑むー。
亜香里が、仕事帰りの治夫のためにと、作っておいてくれた
チャーハンだったー。
「-ーーお兄ちゃん!美味しい?」
妹の聡美も微笑むー。
治夫は、チャーハンを飲み込むと、聡美と亜香里の方を見て叫んだー。
「--ってか、なんでふたつ!?!?
なんでチャーハンがふたるあるんだよ!?」
治夫が困惑しながら言うと、
妹の聡美が答えたー。
「亜香里さんがね、お兄ちゃんのために料理するっていうから
わたしも負けてられないって思って!」
ウィンクする聡美ー。
「--ーーわたしは止めたんだけど…」
彼女の亜香里が苦笑いしながら言うー。
「--で、どっちがおいしい~~?」
聡美がニコニコしながら言うー。
妹の聡美は、とにかく”お兄ちゃん大好き”な子で、
兄・治夫の彼女である亜香里に一方的にライバル心を
抱いているー。
「---ど、どっちも美味しいよ!それぞれ個性があって」
治夫がそう言うと、
聡美が、治夫に、ズイッと顔を近づけて治夫をみつめたー
「”どっちも”は、逃げの答えだよ!」
とー。
「--ひっ!? だ、、だってどっちも…!?」
治夫が聡美を見ながら、視線で亜香里に助けを求めるー。
けれどー
亜香里も答えを聞きたそうな顔をしていて、
治夫は、助け船は期待できない、と、そう悟ったー
♪~~~
インターホンが鳴るー
”誰だか知らないけどありがとう!”
治夫はそう思いながら、玄関の方に向かうー。
”モルティング”の件もあるためー
警戒しながら外を確認すると、
同じモルティング対策班の矢神明信の姿が見えたー
アウトロー風の刑事ー。
「-どうか、されましたか?」
治夫が玄関の扉を開けると、明信は、何やらケーキの箱を
治夫に手渡したー
「--へ?」
治夫が戸惑っていると、ガムを噛みながら
「この前はつまらない話を聞かせちまったからなー。」
そのお礼だ 妹さんと彼女さんがいるんだろー
みんなで食ってくれ」
と、明信がつけ加えたー。
先日ー
墓参りで偶然、明信と出くわした際に、
明信の家族は、”人を皮にする犯罪者・モルティング”のひとりである
天才詐欺師・臼井隼人によって、殺されていた過去を知ったー
「--聞いてくれて、ありがとな」
明信は、それだけ言うと、”まぁ、せいぜい足を引っ張るなよ”と、
いつものような皮肉を口にして、立ち去ろうとしたー。
「--、あ、、あの!」
治夫が叫ぶー。
「--あ?」
明信が、ボサボサ頭を掻きながら振り返ると、
治夫は言ったー
「--せっかくですし、良ければご一緒にどうですか?」
とー。
明信への感謝ー
そしてー”聡美と亜香里に板挟みの修羅場”からの解放ー
その二つの想いで、治夫は明信を家の中に招き入れたー。
「--あれ!?お兄ちゃん、その人だぁれ?」
妹の聡美が言うー。
「--あ、この人は、今一緒に働いている警察の人でー
ほら、ケーキ持ってきてくれたから!」
治夫が言うと、明信は戸惑いながら「どうも」と頭を下げたー
治夫の彼女・亜香里も明信に頭を下げるー。
聡美は、明信を見て
「ギャルみたいな人に、とても警察の人には見えないおじさん…
お兄ちゃん、、ホントに警察で働いてるの?」
と、苦笑いしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
治夫、亜香里、聡美、明信ー
4人は、短い時間ながら、やすらぎのひと時を過ごしたー。
治夫が「車で送りますよ」と、明信に言うと、
そのまま部屋から出て、車の準備を始めるー。
「-----」
明信が、玄関から治夫が出ていくのを確認すると、
亜香里の方を見つめたー。
「---ーーいいもんだな」
明信が呟くー。
「---え?」
亜香里が明信の方を見つめると、明信は
殺された娘のことを思い出しながら
真剣な表情で亜香里を見つめたー。
「--大切な彼氏が、”俺みたいに”ならないようにー
ちゃんと、あいつの側にいてやるんだぞ」
明信の言葉の意味は、亜香里には分からなかったー。
けれどー
亜香里は明信の瞳がとても悲しそうな輝きを発しているのに
気づいて「--はい」と、微笑んで頭を下げたー。
「--矢神さんって、意外と渋いおじさまって感じ!!
わたし、ファンになりそう!」
妹の聡美が、笑いながら明信に話しかけるー。
「--な、なんだよファンってー」
明信はボサボサ頭を掻きながら、自由奔放な治夫の妹に
戸惑いの表情を浮かべたー。
そしてー
治夫から呼ばれた明信は、亜香里と聡美に
「急に邪魔して悪かったな」と頭を下げて、
そのまま立ち去って行ったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
車で明信を最寄りの駅まで送った治夫ー。
明信は、車から降りると、
煙草を咥えて治夫の方を見つめたー
「-ーーーお前は俺みたいに、なるんじゃねぇぞ」
明信が言うー。
治夫には、その言葉の意味はよく分かったー。
亜香里や、聡美を失って、
明信のように、復讐に生きる人間になるな、と、
そう明信は警告しているのだー。
「--はい」
治夫は、真剣なまなざしで頷くと、
明信は少しだけ笑って、そのまま駅の改札口の方に姿を消したー。
治夫がホッと、ため息をついて、そのまま
車で家に向かうー
大通りを走る治夫の車ー
その時だったー。
隣に黒い車がやってきてー
治夫の車と並走を始めるー。
「---!?」
治夫はすぐに”意図的に治夫の車と速度を合わせている”ことに気づくー。
横に来た黒い車の窓が開くー
「--ひゃはははははは!長瀬治夫!お前の死に顔を見せてくれよ!」
黒い車を運転しているのはー
凶悪犯・黒崎陣矢に”皮”にされて乗っ取られている女子大生・鈴だったー。
「--黒崎陣矢!」
治夫が叫ぶー。
「--くくくく…今は、”黒崎 鈴”だぜェ!」
乗っ取った女子大生の名前と自分の苗字をくっつけて笑う鈴ー。
鈴の運転する車が、治夫の車にぶつかって来るー。
「くそっ!やめろ!ここは、一般道だぞ!」
治夫が叫ぶー。
だが、鈴はゲラゲラ笑いながら、治夫の車に容赦なくぶつけて来るー。
「ははははは!そんなこと関係ねぇよ!」
治夫は、すぐに周囲を確認するー
幸い、夜遅くであるため、周囲に一般車の数は少なかったー。
「--ククク…お前を殺す瞬間のことを考えるとー
ゾクゾクするぜ…!
昨日も、お前を殺すことを考えながら
この女の身体で抜いちゃったしなぁ!へへへへへぇ!」
笑う鈴ー
治夫は”くそっ!”と思いながら、車にパトランプをつけて、
サイレンを鳴らすー。
そして、急加速して、鈴を振り切ろうとしたー。
「--ひゅう!」
口笛を吹く鈴ー
髪をボサボサにしながら、狂気的な笑みを浮かべた鈴は、車を加速させるー。
”---こっちのルートだな”
鈴は、カーナビを見つめながら無気味に微笑むー
”ま、あの野郎は俺が殺すー。
どの道、関係ないことだがな”
そう心の中で思いながら、治夫の車に追いつこうと加速する鈴ー
「--おら!!どきやがれ!」
赤信号の横断歩道を、怒鳴り声をあげながら突破する鈴ー
治夫は、黒崎に乗っ取られた鈴の運転を見てー
”一般人が巻き込まれることだけは避けなくては”と、
人通りの少ない道を選んで、黒崎陣矢とカーチェイスを繰り広げるー。
鈴は笑いながら、治夫の車にぶつけようと、加速や減速を繰り返しつつもー
”泉谷”の待つ、廃工場に治夫を誘導していたー
”長瀬治夫を襲撃して、ここにおびき寄せて欲しいー”
泉谷から、そう頼まれたからだー。
”構わねぇけどよー
おびき寄せる途中で、あの野郎が死んじまっても構わねぇんだな?”
その言葉に、泉谷は確かに頷いたー。
「---死ねぇ!」
鈴が、治夫の車に体当たりを仕掛けるー
だが、治夫は車が事故を起こさないように、
ギリギリのところで、うまく、ハンドルをさばいていたー。
「---しぶといねぇ」
鈴がゲラゲラ笑いながら言うー。
「--その子を解放しろ!」
治夫は、見ず知らずの女子大生・鈴のことを気遣うー
だがー
黒崎陣矢は笑うー。
「--この女は俺の”お気に入りのお洋服”だー。
飽きるまでは、返さないぜ!」
鈴が、さらに車で体当たりを仕掛けようとした
その時だったー
治夫が急に減速して、急カーブをしたーーー
「---なっ!!?!?」
治夫の車に体当たりするつもりで加速していた鈴の車は
コントロールを失いー
そのまま廃工場の壁に激突ー
車からオイルが漏れだしてー
数秒後に爆破ー
炎上したー。
「--黒崎!」
治夫が、車を止めて、黒崎陣矢に乗っ取られた鈴が
乗っていた車に駆け寄るー。
だがーー
「---ようこそ」
背後から、声がしたー。
治夫がハッとして振り返るとー
そこにはー”モルティング”のひとり、
天才詐欺師・臼井隼人がいたー。
スーツ姿の、黒崎とは異なる”狂気”を感じさせる人物ー。
「--お前…臼井隼人…!」
矢神明信の家族を殺したー
臼井隼人ー
治夫が銃を構えようとするー
しかしー
隼人は笑ったー
「--君とここで争うつもりはないー
我々の”ボス”が君に会いたがっているー」
臼井隼人の言葉に、治夫は「ボスだと?」と表情を歪めるー。
「--あぁ、そうとも。
君たちモルティング対策班はーー
”黒幕”の正体をずっと知りたがっていたはずだー。
そうだろう?
悪い話じゃないはずだ」
臼井隼人の言葉に、治夫は”罠か…?”と思いつつも、
銃を握りしめたまま、臼井隼人のあとに続いて、歩き始めたー
そしてーー
「--ーーー」
臼井隼人が立ち止まるー。
奥に座っていた男ー
背中を向けて、座っている男を見てー
治夫は、それだけでも、すぐに”それ”が
誰なのかを理解したー
「い、、、泉谷…先生…?」
治夫が震えながら言うー。
治夫の中学時代の恩師・泉谷 聖一。
その男がー
そこにーーいたー。
イスから立ち上がり、
振り返る泉谷ー。
「--久しぶりだな。長瀬ー」
少し年を取ったー
けれどー
そこにいるのは、紛れもなく治夫の恩師・泉谷聖一だったー。
「-ーい、、泉谷先生…お、、お久しぶりです…」
治夫は、そう言いながらも
”どうしてここに泉谷先生が!?”と、頭をフル回転させながら考えるー
「--泉谷聖一。
彼が、我々の”ボス”だー。
我々に、”人を皮にする力”を与えてくれたー」
注射器を手に、天才詐欺師・臼井隼人が笑うー。
「---ボ…ボス…?あなたが…?」
治夫が、”尊敬している恩師”を見つめながら、戸惑いの表情を浮かべるー。
「--そうだー。
俺が、黒崎陣矢や、そこにいる臼井隼人に
”人を皮にする力”を与えたー。」
恩師・泉谷の言葉に、治夫は「どうして!?」と叫ぶー。
「--い、、泉谷先生、あなたが、あなたが、
モルティングたちの親玉だって言うならー
俺は…俺は先生をー」
治夫が銃を泉谷先生に向けるー。
「---!」
近くに立っていた臼井隼人が、それに気づいて治夫に銃を向けるー
「--いい」
泉谷は、隼人に”心配はない”と言うと、
臼井隼人は少しためらってから銃を下ろしたー。
「--ーそれが、お前の信じた道、なんだな?」
泉谷の言葉に、
治夫は「-俺は、人々の暮らしを守ることが、仕事です」
と強い口調で言い返したー
「”自分の信じた道を進め
信じた道を進めなくなった時、未来への扉は閉ざされる”」
泉谷先生の教えを守ってー
ここに立っているのだと、治夫は言うー。
「---…残念だが、お前の信じた道は、間違っているー」
泉谷はそう言うと、
「今日、お前にここに来てもらったのはー
お前に”目を覚まして”もらうためだ」
と、付け加えたー。
「--それは、どういうー」
治夫が銃を泉谷に向けながら言うと、泉谷は、
鋭い目つきで治夫を見つめたー
「-お前は”駒”だー
目黒警視正のー。」
泉谷の言葉に、治夫は銃を向けたまま、話の続きを待つー。
「--お前は操られているー
目黒警視正にー
いいや、もっと言うならば
目黒警視正に指示を下しているやつにー。
いいか長瀬、お前のしていることは正義じゃない。
警察は、お前が思っているような、組織ではないんだ」
泉谷は治夫に近づくと、治夫の方を見つめたー。
「--長瀬、お前に手を貸してもらいたいー。」
泉谷の言葉に、治夫は、目黒警視正にかつて言われた言葉を思い出すー
「これでお判りでしょう?治夫くんー。
相手は、あなたが考えているほど、甘くはないー。
青臭い正義感だけでは、奴らを追い詰めることはできませんー」
”モルティングは、いくらでも補充されるー”」
”モルティングは、いくらでも補充されるー”
黒崎 陣矢ー
臼井 隼人ー
班目 順太郎ー
中曽根 佳純ー
このうちの、班目を、対策班のメンバーが射殺した際に、
目黒警視正が治夫に言った言葉だー。
「--せ、、先生、まさか、俺を…」
「--そうだ。お前がいれば、先生にとっては百人力だー。
どうか、力を貸してもらいたいー」
泉谷先生が、治夫に頭を下げたー。
「--へっへへへへへ クソが」
背後から女に笑い声が聞こえたー。
治夫・泉谷・臼井の3人がいる廃工場の内部にー
先程、治夫に敗れて車ごと爆発炎上した黒崎陣矢が姿を現したー
女子大生・鈴の皮を身に着けたままー
鈴は、片目から血を流しながらー笑っているー。
先程の激突で、左目を失った様子だったー。
「---へへへへ」
”鈴の皮”を脱ぐ陣矢ー。
陣矢の目は、無傷だったー
「へへへ、セーフ!
可愛い女子大生が片目を失う…
くくく…これも芸術だなぁ!」
黒崎陣矢は笑いながら、再び鈴の皮を身に着けると、
鈴の姿になって、近くの鉄骨のあたりに寄り掛かったー。
黒崎陣矢ー
臼井隼人ー
ふたりが見つめる中、治夫は、恩師・泉谷の方を見つめて
”気になること”を口にしたー
「先生…もう一人は、どこにいるんです?」
とー。
「もう一人?」
泉谷は少しだけ首を傾げるー
「--中曽根佳純ー…」
治夫は、その名を呟くー
”確認されているモルティングは4人”
うち一人、班目という男は死んだー。
残り3人のうちの、黒崎と臼井はここにいるがー
中曽根佳純という女が一向に姿を現さないー
対策本部で
”女狐”のような細い目をした女であることは
写真で知っているのだが、実物を見たことがないー。
「---はははは」
泉谷は笑ったー
「-中曽根となら、”いつも”話してるだろう?」
「--!?」
治夫は表情を歪めるー。
「--まぁいい
そのあたりも、全部、教えてやるー。
長瀬ー
お前の信じるべき道はー
”俺の進む道”だー。
お前を、目黒警視正から解放してやるー
俺の元に来いー
長瀬ー」
優しく手を差し伸べる泉谷ー
その手を前に、治夫は表情を歪めたー。
⑭へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
黒幕の目的とは…?
続きはまた次回のお楽しみデス~!
今日もありがとうございました!!