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1日だけ、女子大生・麻希の姿で生活することになった

会社員の基哉ー。


突然の申し出に戸惑ったものの、

麻希と話をして

”1日美少女”を基哉は引き受けることになったのだー。


「--とは言え…

 本当にいいのかなぁ…」

麻希の姿になった基哉は、戸惑いの言葉を口にしながら、

麻希に教えてもらった麻希の家にやってきていたー。


預かった鍵を手に、麻希が住んでいるボロアパートへと

やってきた基哉ー


「---こんばんは」

近所の住人と思われるおばさんに声を掛けられて

思わずドキッとしてしまう基哉ー。


自分が今、この部屋の住人・麻希の姿に変身しているとは言え、

なんだか”女子大生の部屋に忍び込もうとしている”ような

錯覚を覚えてしまうー


「こ、、こんばんはー」

麻希の姿をした基哉は、戸惑う必要などないのに、

ドキドキしながら近所の住人に挨拶を返したー。


近所のおばさんは、目の前にいる麻希が偽物とは

全く疑わずに立ち去って行こうとするー。


「--あ、そういえばー

 大丈夫なのかい?」

立ち去ろうとしていたおばさんが立ち止まって振り返るー。


「---え??」

麻希の姿をした基哉が戸惑いながら返事をすると、

「--あ、ううん、この前、怒鳴り声が聞こえたからー」と、

おばさんは苦笑いしながら言ったー


”怒鳴り声ー?”

意味が分からないー

そんな風に思いながらも、麻希本人から、そんな話は一切

聞いていないため、どう答えてよいか分からず、

「だ、大丈夫です」と、とりあえず回答したー。


おばさんが「そうかい」と安心した様子で立ち去っていくのを

確認すると、そのまま、麻希の姿をしたまま、

麻希の部屋へと入ったー。


部屋の中は思ったより殺風景な感じではあったものの、

小奇麗にまとめられていて、

程よい感じの良い香りが漂っていたー


「ふぁぁ…俺の部屋とは大違いだなぁ…

 さすが女子大生ってとこか?」

麻希の声でそう呟くと、

「ってか、自分の口からこういう、、女子の声が出るのって

 なんか、こう、頭がバグりそうだな」と

苦笑いしながら、ひとまず、購入してきたセーラー服などを机に置くー


”人生を壊さない程度なら、何をしてもいい”と

麻希本人から言われたー


それが”報酬”なのだとー。


麻希の姿をした基哉は、麻希の姿のまま

あぐらをかいて、イスに座ると、

「--やべぇ…足見るだけでドキドキする…」と

呟きながら、”明日の予定”を確認したー


他人に変身する効果は24時間だと麻希が言っていたー

変身したのがちょうど20時ぐらいだから、効果は明日の20時まで

続くことになるー


お昼の12時前後に”麻希の兄”が到着、

翌日の仕事の都合などから、いつも15時前後には帰宅するのだというー

”3時間前後の接待”を兄に対して行いー、

あとは19時頃に帰宅する予定の本物の麻希を待つー


と、いうことだー。


「--」

時計を見つめるー。


明日は朝、10時までに起きればいいとしてー…


そう、思いながら麻希の姿をした基哉は、

「い、、いいって言ったよな…?」と

右手を胸の方に移動させながらー

ニヤニヤと笑みを浮かべたー


胸を揉むー。


「--うああっ…やばい…」

”他人の身体に変身できる力”

そんな技術がこの世にあったなんてー。


そんな風に思いながら、いつの間にか、

麻希の姿をした基哉は、自分の胸を

両手で夢中になって揉んでいたー


麻希本人の身体ではなく、

あくまでも麻希の姿に変身しているだけなのだが、

それでも、麻希としての感覚を感じることが出来たし、

”これが女の快感”なんだー、と

今までに体験したことのない快感を

感じることが、できていたー。


”すごい”

”すごい”

”すげぇ…”


身体中が火照っていくのを感じるー

身体中が興奮していくのを感じるー


言葉には言い表せないぐらいの最高の興奮ー


「--やばっ… どこまで…きもちよく…!?」


その時だったー


机に置かれていた麻希のスマホらしきものが鳴るーー


「--えっ??えっ???」

興奮しすぎて、甘い息が漏れてしまう中、

「え??か、、勝手に出ていいのか?」と乱れた格好で、

そのスマホを見つめるー。


番号は非通知設定になっているー


だが、その横に

”わたしから非通知設定で連絡します 出てください”と

メモ書きが置かれていたー


”身体に夢中で気づかなかった”

そう思いながら電話に出るー。

どうやら、この家には家電がないため、

麻希が、”麻希になった基哉”に連絡するために

予めこのスマホを置いて行ったようだー。


「--あ、、も、、もしもし」

エッチなことをしていたことを悟られないように電話に出る

麻希姿の基哉ー。


”いいですよ”とは言われていたものの

やっぱり、気が引けるー


”あ、わたしです。麻希ですー

 無事にわたしの家に到着できたようで、何よりです”


相手は、本物の麻希ー


「あ、いえー。

 あとは、さっきお話した通りにやればいいですか?」


麻希の声で基哉が返事をすると、

電話相手の本物の麻希は笑ったー


”ふふっ、なんか、わたしがわたしと話してるみたいで、

 不思議な気分ですー。


 ……っていうか、今、何かシちゃってますよね?

 なんだか息が荒いので…

 わたしの電話、お邪魔でしたね ふふっ”


その言葉に、麻希姿の基哉は

”Hなことしてるのがバレた”と顔を赤らめつつも、

平常心を装って会話を続けたー


”先ほどお話した通りで大丈夫なので、

 明日のお昼ごろ、お兄ちゃんが来たら、対応よろしくお願いします。

 ゲームとかに付き合ってあげてれば問題ないので”


そんな打ち合わせをし終えると、

本物の麻希は続けたー


”明日、お兄ちゃんが来るまでは好きにしていて構いませんから

 最後の晩餐的に、たっぷり楽しんでもいいですからね”


”最後の晩餐”という言葉と、

さっきの近所のおばさんの”この前怒鳴り声が聞こえた”という

言葉が、少しだけ気になった麻希姿の基哉は

「あ、、あの…」と、麻希に対して質問するー


「--お兄さんって怖いんですか?

 さっき、近所のおばさんから”この前は大丈夫だった?”って

 聞かれたのでー」


麻希の声で、そう質問する基哉ー

電話の向こうから帰って来るのも同じ声で、

やはり頭がバグりそうになるー


”あ~~~~

 それはーー”


本物の麻希が少しだけ間を置くと、


”お兄ちゃんが過保護すぎて、よく口論になるので…”

と、答えたー


「--えぇぇ!?お、、俺、妹として振舞う自信が

 益々なくなるんですけど!?」


麻希の声でそう基哉が叫ぶとー


”あ~~いえ、大丈夫ですよ!

 お兄ちゃんに愛想よくしてれば、

 お兄ちゃんと口論になることはないですから!”


そんな投げやりな…と不安を感じつつも、

”まぁ、でも、なんとかなるか…

 1日美少女体験なんて、絶対に普段体験できないことだし”と、

自分で自分を納得させると、

麻希に対して「わかりました」と、基哉は返事をしたー。


”じゃあ、よろしくお願いします。

 また明日、ライブからわたしが戻った時に

 お会いしましょう”


そしてー

麻希との電話は切れたー。


麻希との電話を終えた基哉は

少しだけ考えてから、

「そうだ…女子大生としてお風呂に入っておくか!」と

ニヤニヤしながら笑みを浮かべたー。


”人生を壊すような真似をしなければいい”と

本人からお墨付きを頂いているのだー。


堂々と、麻希の姿でお風呂に入ることが、できるー。


「--ふぉぉぉぉぉぉっ」

女子大生の身体をお風呂で見つめながら

麻希の姿をした基哉は嬉しそうに笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


昨夜はお楽しみをしすぎて、

結局、今日は10時30分まで眠ってしまったー


本物の麻希によれば、

兄は12時ぐらいにいつも来るのだとかー。


11時30分には準備を終えておきたいー。


そう思いながら、なんとか身だしなみや

準備を整えると、

”兄”が来るのを待ったー


”確か、兄が帰るのは15時ぐらいらしいから、

 そしたらまた、本物のこの子が戻って来るまではーー”


♪~~~


インターホンが鳴るー

麻希姿の基哉が出ようとしたその時だったー


部屋の扉が勝手に開きー

柄の悪い男が入って来たー


「--お、、おにいちゃん…!?」


明らかにヤバそうな男だー

これが、”お兄ちゃん”なのかー。

どうりでこの麻希という子も、会いたがらないはずだー


「-お兄ちゃん?何言ってんだテメェ?」

男は首を傾げたー


「へ?」

麻希姿の基哉は首を傾げるー


「-お前に兄貴なんていねぇだろうが!

 まったく、とんだ悪女だぜー。


 先週、言った通り、

 今日が”最終通告”だー

 金を返さねぇんなら、テメェの命で払ってもらうからな?


 脅しじゃねぇ。俺たちゃ本気だぜ?」


柄の悪い男の言葉に麻希姿の基哉は思わず「へっ!!?」と

もう一度声を出したー


意味が、分からないー


「か、か、、か、金って!?

 お、、お、お兄ちゃんは!?」


「--テメェに兄貴なんていねぇっつってんだろうが!

 こっちはちゃんと調べてるんだぞ!」


男の言葉に、麻希姿の基哉が”ちょっと待ってくれ”と

叫んだ直後ー

男に、みぞおちを殴られてしまい、その場にうずくまるー


「--金を返す気がないなら、残念だな」

男の言葉ー


麻希姿の基哉は意味が分からぬまま、引きずられていくー

車に乗せられー

他の男に囲まれー


「--待ってくれ!この子、借金してるってことか!?」

と、麻希姿の基哉は叫んだー


気づけばー

断崖絶壁に連れてこられていた麻希姿の基哉は叫ぶー


「待ってくれ!俺は、、俺は、、、別人だ!

 信じられないと思うけど、

 俺は、、俺は、この子じゃない!

 特殊な眼鏡で、この麻希って子にー」


必死にそう叫ぶ麻希姿の基哉ー


しかしー


「俺たちから金を借りて返さねぇからこうなるんだぜ!

 あばよ!!!」


その言葉と共に、

麻希の姿になった基哉は崖から突き落とされてー

眼下の濁流に飲み込まれたー


”--な、、、んだ…これ…?”

基哉は、麻希の姿のまま、

”何が起きているのか理解もできず”

そのまま、何も考えられなくなってしまったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「---身代わり、ありがとうございます」

本物の麻希が、クスッと微笑んだー。


麻希はーー

”大量の借金”を抱えていたー。


理由はー

”ホスト”だー。

麻希は、男好きで、ホストに金を貢ぎまくり、

結果的に借金まみれになり、闇金融にも手を出していたー


”次、来るとき返済できなきゃ、命を奪う”

そう言われていた麻希は、

祖父の会社で秘密裏に研究されていた”他人に変身できるサングラス”を盗み、

それを使って”1日美少女体験”という甘い言葉で

基哉を釣りー

そして、”身代わり”にしたー。


これでー

”麻希の姿になったまま、基哉が死んだ”ことにより、

闇金融は、”麻希は死んだ”と思いこんだー。


これで、追われることなく、また日常生活を楽しむことが出来るー


「大学はやめるしかないけど、これで借金帳消し‥ふふ♡

 また、ホストクラブ通いが出来るぅ♡」

麻希は、そう呟くと、嬉しそうに歩き始めたー


麻希に兄などいないー

アイドルのライブを見に行きたいというのも、嘘だー。


借金を返済できず、闇金の男たちに殺されそうな自分の

身代わりを、彼女は探していたのだー


「--”最後の晩餐”楽しんでいただけましたか?

 

 身体に釣られるおっさんがいて、助かりましたー

 ふふっ」


麻希はそう呟くと借金取りに追われなくて済むようになったことを

喜び、再び大好きなホストに会いに行くため、夜の街へと

姿を消したー


おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


突然の話には裏が…!

皆様も注意しましょうネ~笑


でも、この子は結局、また借金をしそうな気も…★


お読み下さり、ありがとうございました~~!

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