<没バージョン>没版パラサイトナイトメア (Pixiv Fanbox)
Content
※今日の新作はこのあと投稿します!これはおまけデス!※
完結済みの「パラサイトナイトメア」の没バージョンデス!
「パラサイトナイトメア②」を執筆した際に没になったバージョンを
せっかくなので公開します!
(没版なので、途中で終わります)
fanbox post: creator/29593080/post/2248983
↑の没になったバージョンですネ~☆
先に本編をお読みになってから、お楽しみください~!
ちなみに、没版も本編①の続きになっているので、
fanbox post: creator/29593080/post/2234029
内容が???の場合は、①も見直してみてくださいネ~!
それでは、没バージョン②をお楽しみください~!
(本編②と同じ部分もあります)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暗躍する悪の組織”ナイトメア”に捕まってしまい
”パラサイト”を植え付けられてしまった女子高生・樹里ー。
ナイトメアの狙いは、樹里の父親が経営する会社が開発した
新技術・α技術の略奪ー。
力づくで奪い取ることはたやすいが、そうすれば世間が騒ぎ出すー
そうならないためにも、娘である樹里の力が必要なのだー。
樹里にパラサイトを植え付けて、”解放”した
スーツ姿の男は笑みを浮かべるー。
「君は必ず、α技術を我々に提供するー
必ずー」
横にいるラバースーツ姿の女、玖瑠美が微笑むー。
彼女もまた、かつて”パラサイト”を植え付けられて
今は完全に乗っ取られてしまっている被害者ー。
「---君は、狂気に飲み込まれていくー」
スーツ姿の男が、樹里の写真を見つめながら、微笑んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「---おはよう。よく眠れた?」
兄の声で目を覚ました樹里は、
自分に異変がないかどうかをとっさに確認するー
「--大丈夫?」
樹里から、パラサイトのことも含め、全て聞かされた兄は、
心配そうに樹里のほうを見つめるー。
樹里は「うん…大丈夫」と、鏡を見つめながら呟いたー。
特に自分の外見に異変はないしー
意識もはっきりしているー
頭痛はまだ少しあるものの、昨日よりは、だいぶマシになっていたー
「-------」
スマホを手にする樹里ー。
彼氏の宅磨からは、ブロックされたままー
「--宅磨…どうして」
戸惑いながらそう呟く樹里ー。
「--じゃあ、支度が出来たら病院に行こう」
兄の言葉に、樹里は頷くー。
”パラサイト”なんて訳の分からないものに乗っ取られるわけにはいかないー
樹里は支度を終えると、兄と共に病院に向かったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は休日ー
宅磨は、樹里とのメッセージのやり取りを
見ながら困惑していたー。
”わたし、何かした?”
”わたし、ごめんなさい…!許して、ブロックしないで!
返事をして!!”
”お兄ちゃん さっきはありがとう”
意味不明ー。
昨日の夜から、樹里が意味不明なメッセージを送ってきていることにー
宅磨は戸惑いを隠せずにいたー。
今朝も早速メッセージを送ったが、変身はないー。
「どうしたんだよ、樹里ー」
”異変”は樹里のツイッターにも現れていたー。
樹里のとあるツイートを見つめながらー
宅磨は心配そうに、表情を歪めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
病院にやってきた樹里は、再び頭痛を感じていたー。
「ーー検査結果ですがー」
病院にやってきた樹里は、
脳外科の先生からMRI検査の結果を知らされるー
脳の中の様子を確認するために受けた検査だー。
だがー
そこにはー
「--特に異常はありません」
先生が優しくほほ笑むー。
「---え…でも…」
樹里が不安そうに言うと、先生も「お兄さんから話は聞いたのですが…」と、
脳の中に”パラサイト”なる存在は、いないと説明したー。
「人間に寄生する寄生虫…
そんなものが存在するとは思えませんが…
ですが、仮に存在していたのだとしても、
今、あなたの脳の中に異物は確認できません」
先生の言葉に、樹里が戸惑っていると、
「--樹里の中に寄生したパラサイトが、
溶けるようにして…
その…検査に写らないような状況になっているということは
ありませんか?」
と、兄が口を挟んだー
先生は首を振るー。
「先ほど、同時に脳波の確認も行いましたが
特に異常は見当たりませんでしたー。
おそらくは植え付けられたというパラサイトとやらが
嘘であったか、
あるいはあなたの身体に適合することが出来ず、
そのまま排出されたと考えるのが妥当でしょうー」
病院の先生の言葉に、
MRI検査の結果の画像を見つめながら、樹里は
一安心するー。
「-頭痛に関してはー」
頭痛は”片頭痛の一種でしょう”と、
頭痛薬を処方してくれた先生ー。
樹里は「ありがとうございました」と頭を下げて、
そのまま病院を後にしたー。
「--あ、樹里!」
兄と共に病院から出ると、樹里のクラスメイトのひとり・美津穂(みつほ)と
偶然遭遇したー。
「あ、美津穂!」
樹里が手を振るー。
兄が「友達?」と小声で言うと、
樹里は「うん!」とほほ笑むー。
美津穂が少しだけ表情を歪めながら
「え~!樹里もこんなところ利用するんだ~!?」と
脳神経外科を指さすー。
樹里は「ちょっとね」と苦笑いしたー。
まさか、美津穂に”パラサイトがどうこう”なんて
説明するわけにはいかないー
頭がおかしくなったと思われる可能性があるー。
「---……」
美津穂が、樹里の手を見つめるー。
「----?」
美津穂は一瞬、そう思いながらも、
「あ、もう行かなくちゃ!」と別の友達と待ち合わせしていることを
思い出して、そのまま立ち去って行ったー。
「---…はは、かわいい友達だな」
兄はそう呟きながら、「ま、とにかく樹里が平気そうで良かったー」
と、微笑んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
帰宅した樹里ー。
樹里が帰宅すると、
見知らぬ黒服の男が4人、樹里の家の中にいたー。
「---誰?」
樹里が戸惑うー。
「---え?」
母親が首を傾げるー。
黒服の男たちが、応接室に入っていくと、
そこで、樹里の父親と話し始めたー。
父・小太郎(こたろう)が、部屋の中で
黒服の男たちと話すー。
ニヤニヤとしている父・小太郎ー
”α技術は、奴らを殺すために必要なものだ”
小太郎は、そう呟いたー
”俺の会社に逆らうやつらは、みんなぶち殺してやる”
小太郎の悪魔のような言葉に、樹里は驚きながらも、
それ以上、会話を聞くことはできなかったー。
部屋に戻った樹里は、病院で貰った片頭痛の薬を
飲み終えると、そのまま胸を触り始めたー
これは、パラサイトに支配されているのではなく
樹里がいつもやっていることー。
「--気持ちいいなぁ…♡」
樹里がニヤニヤしながら胸を揉むー。
「--いつもより、気持ちいいかも」
そんな風に呟く樹里の耳からは
パラサイトが飛び出していたー
がー
樹里はそれに全く気が付かなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・
月曜日を迎えー
彼氏の宅磨はさらに戸惑っていたー
樹里からの奇妙なLINEが止まらないー
”薬が効いて頭痛もなくなった!よかった~”
と、いう内容のLINEと共に送られてきた写真ー
だが、樹里が持っているのは、薬などではなく、
得体の知れない、不気味な形状のドロドロした団子の
ような物体だったー
”おい!樹里!?なんだそれは!?”
宅磨は、昨日のうちにそうLINEを送ったー
だが、次の樹里からの返事は
”お父さんが”エンペラー計画”を進めてる どうしよう”
という意味不明な内容だったー。
宅磨は、”今日学校で聞かないと”
とー、樹里に何があったのか、不安に思いながら
学校に向かったー
学校に到着するとー
そこには、樹里の姿があったー。
「樹里!」
宅磨が呼びかけると、
樹里は、宅磨の方を振り返ったー。
だがーー
樹里はメイクが濃くなり、
スカートも少し、短くなっていてー
どことなく違和感を感じるー
「樹里…だ、、大丈夫か?」
宅磨が言うと、樹里は、にっこりとほほ笑んだー。
「--心配したんだぞ!こんなLINE送って来るからー」
宅磨が言うと、樹里は笑いながら言うー。
「--お姉ちゃんが、守ってあげるからねー
お父さんのエンペラー計画はわたしが阻止するからー」
とー。
「---な、、何言ってるんだ……?樹里!?」
宅磨は不安そうに樹里の方を見るー
だがー
樹里の瞳は、時々、あらぬ方向を向いてー
宅磨のことを、見ていないー
そんな様子に見えたー
「--お姉ちゃんが、守ってあげるからねー
お父さんのエンペラー計画はわたしが阻止するからー」
樹里はーー
小さな女の子の頭を撫でていたー。
「---お父さんから、わたし、α技術を取り上げるからー」
女の子はー
父親の会社で父に逆らっている社員の娘ー。
父の会社の黒服の男たちに、狙われているのだー。
だから、助けてあげると、樹里は約束したー
”お いーー”
ーー!?
樹里が表情を歪めるー
”お い じゅ、、、 り”
「--!?!?!?」
樹里は、奇妙な声がとぎれとぎれに聞こえることに
険しい表情を浮かべながらも、すぐに首を振ったー
”パラサイトの声”-
そう思った身体ー。
樹里は「わたしは、負けないー」
と、呟くと、自分に聞こえて来たパラサイトの声を振り払い、
心を落ち着けるために、深呼吸をし始めたー
「--わたしは、負けない」
樹里はそう言うと、突然甘い息を吐き始めたー
「じゅ、、樹里?」
宅磨は、完全に困惑していたー
樹里と会話が成り立たないー
樹里が、おかしいー
「------」
そうこうしているうちに、授業が始まるー。
「---ねぇ…」
樹里の友人である美津穂が、宅磨に声をかけるー。
「ん?」
宅磨が美津穂の方を向くと、
美津穂が小声で宅磨に伝えたー。
「一昨日、樹里が、風俗店から出て来たの…」
とー。
「--!?」
宅磨は困惑した表情を浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
帰宅した樹里は、涎を垂らしながら
ベッドの上に座っていたー。
「---おとうさん、、、わたし、、ゆるさない、、
わたし、、お父さんを、、止めなくちゃ」
樹里が一人、しゃべり続けているー
樹里の耳からパラサイトが飛び出し、
樹里が、涎をこぼしながら、
ぶつぶつと何かを呟くー
樹里がふらふらと歩きながら、
脳外科で貰った”薬”を口にするー
ドロドロとした泥団子のようなものを口元に運ぶと、
パラサイトが口から顔を出して、それを食べるー
”片頭痛の薬”と称して与えられたのは
パラサイトが樹里の中で成長するための
促進剤だったー
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コメント
ここまで書いて、没にして、大幅に修正しました!笑
作中の
精神錯乱状態が激しすぎて
収拾がつかなくなりそうだったので…笑
没版までお読み下さり、ありがとうございました!
このあと、新作も更新します!