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知る人ぞ知る怪しげな「人の皮」を販売しているお店で、

女子高生・美花の皮を購入した信敏ー。


美花の皮を着ては、美花の身体でエッチなことをしたり、

色々なことをしゃべってみたり、

コスプレを楽しんだりー、

存分に”女子高生の皮”を堪能したー。


現在は、”物件”を探しているー。


と、いうのも、現在、信敏が暮らしているこのアパートは

当然”信敏が借りたアパート”だから、

美花の皮を着たまま、美花になりきって生活することは出来ないー。


信敏がいなくなれば、近所が不審に思うだろうし、

何より、美花の姿で、信敏が借りた部屋に出入りしていれば

色々と問題になる可能性が高いー


だからー

美花の姿でどこか別の場所に部屋を借り、

そこで”美花”としての新しい人生を始めるつもりだったー


「へへへ…メイドカフェでのバイトとかしてみるか~

 俺からすりゃ、周りがメイドだらけとか、むしろご褒美だし」

美花の皮を着たまま、美花として声を発している信敏ー。


美花はメイド服を着た状態で、

ネット上のメイドカフェの求人を見つめていたー。


「しっかし、この”皮”ラッキーだったよなぁ…」


美花の皮を着たまま、ソファーにだらしなく寄り掛かると、

謎の商人の店で美花の皮を購入した日のことを思い出すー。


「価格は需要と供給のバランスですからな」


商人はそう言っていたー。

その言葉通り、需要が高いと思われる

女子高生や女子大生の”皮”は非常に高額で、

500万円以上するものがほとんどだったー。


”おっさん”の皮は安かったが、

おっさんがおっさんの皮を着ても

何か人生が変わるとは思えないー


諦めかけたその時に見つけたのが、この美花の皮ー。

なんと、50万円で購入できたのだー


「その”皮”が安いのには、理由がありましてなー」


そんな風に言っていたがー

正真正銘、女性であることは間違いないようだったし、

健康状態も問題なかったのだというー。

ならば、何も問題はないー


「---へへへ 外出するとき以外は、俺は…

 いいや、わたしは美花よ♡ うふっ♡」

わざとらしく女言葉を使って嬉しそうに部屋の中を歩き回るー


最近の信敏は外出時と人がやって来る時以外は、

ずっと美花の皮を着たまま過ごしているー


そしてー

無事に物件を見つけて”引っ越し”をすれば、

あとは、美花としての生活を存分に堪能することが出来るー。


「---でも最近、な~んか、調子良くねぇんだよな…」

美花の姿のまま、そう呟く信敏ー。


美花の頬を引っ張ってー

じーっと、鏡で顔を見つめるー


「か…かわいい…」

寝不足のような感覚で消し飛んでしまいそうなぐらいにー

美花になっている自分は可愛いー。


「---へへへ…早く、物件を見つけないとなー」


そう呟くと、

今日も、美花の皮を身に着けたまま、信敏は眠りについたー。



しばらくするとーー

美花が目を開くー


「--許さない…次は、あの子ー」

美花は、そう呟くと、不気味な笑みを浮かべたー。


まるで、信敏ではないかのような、不気味な笑みー。


美花は、今日もゆらり、ゆらりと深夜の街に出かけていくー。


”ある目的”を果たすためにー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


翌朝ー


「---------!!」

目を覚ました美花は、表情を歪めたー


まるで、徹夜したかのような、感覚ー


おかしいー。

やっぱり、普通じゃないー。


そんな風に思いながら、部屋を見回すとー

テーブルの上に”血痕”のようなものが見えたー


「--こ、、これは…!?!?」

美花の皮を着た信敏が、驚きながらそれを見つめるー。


「なんだ、、これは…!」

驚いた美花は、慌てて部屋の周囲を見渡すー


すると、そこにはー

美花と同じぐらいの年齢の女性が、血まみれで倒れていたー


「ひぃぃっ!?!?」

美花の姿のまま、尻餅をつく信敏ー


「こ、、こ、、これは…!?なんだ!?」

美花は驚いたまま、パニックを起こすー。


自分の家に、知らない女がいて、血まみれで倒れているー。


「--な、、な、、何が…?」

美花の姿のまま、そう叫ぶ信敏ー。


そしてー

さらに衝撃が走ったー。


スマホで救急車を呼ぼうとした美花は

”日付”が1日飛んでいることに気づくー


昨日、寝たときには「17日」だったはずなのに、

「19日」と表示されているー


「ど、どういうことだ…!?」

美花の手にも、血がついているー。


”な、、なんだ…??なんだこれは…?”

慌てて水道で手を洗い、血を落とすー。

だが、血はなかなか落ちないー


半分パニック気味で、”この女、誰だ!?”と、

血まみれで倒れている女を見ながら、

テレビをつけるー


するとー

ちょうど、テレビでは、

”昨日から行方不明になっている女子大生の、

 穂野崎 麗華さんの行方は以前として分からずー”

と、ニュースが流れていたー


「--!?!?」

美花は表情を歪めるー。


信敏の部屋で倒れている女ー

その顔はー

紛れもなく、今ニュースで報道されている女だったー


「なんだ…!?!?なんなんだこれは!?」


”見知らぬ女が倒れている”と、救急車を呼ぼうとしていた

美花だったが、

今、呼べばすれば”俺が殺した”と思われるー


そう思った美花の皮を被ったままの信敏は、

美花の皮をとりあえず脱ごうとしたー


しかしー


「---!?脱げないっ!?!?どうして!?」

慌てて洗面所に走り、鏡を見ながら

後頭部のあたりを触るー


だがーー

”脱げないー”


それだけではないー

美花の顔が、ニヤァ…と笑ったー


「--わたし、、復讐するのー」

美花が勝手に喋ったー

信敏が喋ったのではないー

美花が、勝手にー


「ひっ!?!?!?!?」

思わず悲鳴を上げるー


「--わたしは、、、、復讐するの…

 あと、、、三人にーー」


美花の皮が勝手に喋るー


そして、身体が勝手に動き出すー

部屋に転がっている女の死体に、再び包丁を差し始める

美花の皮を着た信敏ー


”おい、、やめろ!!なんで俺の身体が、、勝手に…!?”

信敏はーー

美花の皮に逆に乗っ取られつつあったー。


寝不足なのは、寝ている間に美花の皮に乗っ取られていたからー


近所の住人が「可愛い子だったねぇ」と言ってきたのはー

美花の皮に乗っ取られて、夜に外出した

美花の皮を着た信敏を、目撃していたからー


「----------!!!」


次に、信敏の意識が戻ったのは、夜だったー


「くそっ…ふざけんな!」

美花の姿のまま叫ぶ信敏ー


このままじゃ、自分が逆に乗っ取られてしまうー

しかも、自分が犯罪者にされてしまうー。


”復讐ーーー”


”許さないーー”


”許さないーーー”


”神様はわたしに復讐のチャンスをくれた”


脳に美花の声が響き渡るー


「ふざけんな!!!」

美花の声のまま叫ぶ信敏ー


信敏は、ある場所に向かっていたー


それはーー


「--おや?お客様」

”皮”を売っている商人のお店だー。


「--何なんだこの皮は!?!?

 なんか、、なんか、変だぞ!」

美花の姿のまま叫ぶ信敏に対しー

商人は、不気味な笑みを浮かべて笑ったー。


「その”皮”が安いのには、理由がありましてなー」


「-ーと、ちゃんとお伝えしたはずですが?」

商人が言うー。


美花の姿のまま、信敏は起きていることを説明したー


意識が飛ぶことー

逆に乗っ取られている気がすることー

どうやらこの身体で、人殺しをしているかもしれないことー


商人は「--その皮は、いじめを受けて自殺未遂をしてーー

寝たきりになってしまった女子高生の皮です」と、説明したー。


「両親からの希望で、私のお店に皮として提供されたー。


 ですがーー

 自殺未遂で寝たきりになった人間の”皮”には怨念が宿ることが多いのですー。

 この世に、恨みを抱いたまま、死んだも同然の状態に

 なるわけですからねぇ。」


美花は3年前に自殺未遂で寝たきりになった子で、

それが皮にされたものだったー。

当時のいじめっ子たちは現在女子大生になっておりー

信敏の家で死亡していた麗華は、その一人ー。

皮にされた美花は信敏に着られた状態で、身体の主導権を奪い、

いじめっ子たちに復讐しようとしているのだー。


商人の言葉に、

美花の姿のまま、信敏は叫んだー


「--お、、俺はどうなるんだ!!

 この皮を、クーリングオフさせろ!」


とー。


商人はゲラゲラと笑うー。


「--あなたが、私の説明をちゃんと聞かなかっただけー。

 あの日あなたは、勝手に私の言葉を遮り、その皮を買って

 立ち去って行ったー。


 返品などお受けしませんーー


 いえーーー

 もう、手遅れですよ。

 あなたはその皮に、支配されるー」


美花の姿のまま、信敏は叫ぶー


「頼む!!!助けてくれ!!!金ならいくらでも払うー」


「ーー私は商売人ー

 形のないものは、販売いたしません」


「--そ、、そんなこと、言わないで…おい!!!助けてくれ!おい!」

美花姿の信敏が叫ぶと、

商人は美花の方を見て、微笑んだー。


「--あなたーーーー

 いい笑顔ですね」


商人が、手鏡を向けて来るー


美花の顔はーー

悪魔のように笑っていたー


「--や、、やめろ!俺から、、俺から出ていけ!!

 この皮を、、脱がせて、、くれぇええええ!」

美花が悲鳴を上げながら、店にあったハサミを手に、

皮を引き裂こうとしたー


しかしー

その直後、信敏の意識は飛んだー。


「---ふぅぅ……許せない…

 絶対に…許せないー」

美花が恨みの言葉を口にするー


「--おやおや」

商人が、美花の皮を着た信敏が、美花の怨念に

乗っ取られたことを確信して、苦笑いするー


「--わたしに、復讐の機会をくれて、ありがとうー」

美花が、目を赤く光らせたまま呟くー


商人は首を振るー


「私はただ、あなたの両親から頼まれてあなたを買い取り、

 皮にして、それを販売しただけー。

 復讐の機会など、別に与えてはいません」


冷静に、淡々と答えると、

美花は「でも、結果的にわたしは、こうして、また、動くことができてる」と

だけ言うと、ゆらゆらと歩きながら、

そのまま夜の街へと消えていったー


一人、お店に残された商人は、

いつものように、1日に1人来るか来ないかの客を

待ち続けて、笑みを浮かべたー


・・・・・・・・・・・・・・・・


ゆら ゆら と不気味に歩く女性がいたー


1か月後ー

美花は、当時のいじめっ子を全員始末することに成功したー


「---ふふふ♡ ふふふふ… ふふふふふふふふ」

無気味に笑う美花ー


髪は幽霊のようにボサボサでー

目は虚ろー

唇はカサカサになっている美花はー

夜空を見上げながら、不気味な笑みを浮かべたー


「--復讐…おわったよ♡」

美花の皮を着たままの信敏は、

美花に完全に乗っ取られてしまい、

この1か月間、一度も表に出てきていなかったー


美花は、夜空を見上げながら、満足そうな笑みを浮かべたー


復讐は達成したー。


もう、満足ー。


美花は、クスッと笑うと、夜空を見上げながらー

山の高台から飛び降りたーーー


ーーーーーーーーーーーー!!!!


信敏が、自我を取り戻したのは、

美花の皮を着たまま”落下”している最中のことだったー


「---え、俺ーー」


そう呟いた信敏は、

何が起きているのか分からぬまま、地面に激突したー



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


安物の皮を購入したことで、

逆に恐ろしい目に遭うお話でした~!


皮を買うとき(?)はちゃんとしたものを買いましょうネ~!笑


お読み下さり、ありがとうございました!!

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