<他者変身>1日美少女①~突然の提案~ (Pixiv Fanbox)
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「明日、1日だけ、わたしの姿で過ごしてみませんかー?」
彼が、そう声を掛けられたのはー
仕事帰りのことだったー。
「----え?」
会社員・玉本 基哉(たまき もとなり)は首を傾げるー
「--え…?それはどういう…?
と、いうか君は…?」
もうすぐ30歳の基哉に、こんな可愛らしい美少女の知り合いはいないー。
”この子はいったい誰だ?
俺を誰かと人違いしてるんじゃないか?”
そう、思いながら、基哉はその子の話を聞いたー。
声を掛けて来た女子大生は、
坂村 麻希(さかむら まき)と名乗ったー
大学の学生証も見せてきたために、偽名ではないだろう。
だがー
素性が分かっても、
「明日、1日だけ、わたしの姿で過ごしてみませんかー?」
と、いう言葉の意味が全く分からないー。
この子は、いったい何を言っているのだろうかー。
そんな風に思いながら、さらに話を聞くと、
麻希が「お時間、大丈夫ですか?」と、心配そうに聞いてきたー。
「--ん?あぁ、今、仕事帰りだから、別に平気ですけど…」
麻希の方が年下ではあるものの、初対面だし、ということで
敬語を使う基哉ー。
基哉は警戒心を露わにしながらも、麻希の話を聞くー。
麻希は、今一度口にしたー
「明日、1日だけ、わたしの姿で過ごしてみませんか?」
とー。
「--…なんて、急に言われたら驚いちゃいますよね」
麻希は、そう言うと、鞄から何かを取り出したー。
「--実は、大学の研究室で”他人に変身することが出来る特殊な装置”を
開発することに成功したんです」
麻希の言葉に、基哉は「は!?」と思わず声を出してしまうー。
麻希が鞄から取り出したのは、少し変な色のサングラスのようなものー。
「驚きますよねー。
でも、嘘じゃありませんー」
麻希はそう言うと、「例えばー、あの人ー」と言いながら
サングラスをかけるー。
そしてー
偶然歩いていた、ランドセルを背負った少女を見つめながら
眼鏡の横のスイッチを押すとー、
なんとー
目の前にいる麻希の姿が、そのランドセルの少女の姿に変わったー。
服も、ランドセルも、そのまま、にー、だ。
「--”所持品”も、一つの”姿”としてこのようにコピーされます。
すごいでしょう?」
少女の姿になった麻希が笑うー。
「--す、、、す、、すごい…」
麻希は、サングラスを少女の姿のまま外すと、
笑みを浮かべたー。
「--24時間経過するかー、
サングラスをかけて、もう一度スイッチを押すかすると、
元の姿に戻りますー」
再びサングラスをかけた麻希はスイッチを押して
元の姿に戻るー。
ランドセルや、少女の着ていた服も、一緒に消えて
元々の麻希の姿になったー
「え…え…?や、、やばすぎますよね?そのサングラスー
一体どういう仕組み…」
基哉が言うと、麻希は「しーっ」と指を口元に当てたー
そして、続けたー
「このサングラスで、わたしの姿で1日、過ごしていただけませんか?」
とー。
基哉は「それは、どういう目的で…?」と聞き返すー。
当然”何か目的”があるはずだー。
何の理由もなく、基哉に声を掛けて来るわけがないしー
何か”たくらみ”があるはずなのだー
女子大生を名乗る麻希は、少しだけ考えてからー
「まぁーー…確かに逆の立場だったら、わたしも警戒します。分かりますよ」
と、笑みを浮かべたー。
「--ちゃんと、お話します」
麻希はそう言うと、周囲を見渡しながら、
すぐ近くの寂れたカフェを指さしたー。
「あそこで、どうですか?」
とー。
「----」
基哉は”急に壺とか売りつけられるんじゃないだろうな…?”と
思いながら、”話の感じが怪しくなってきたら、帰ればいいか”と
考え、麻希と共にそのお店に入ったー。
麻希は、真剣な表情で言葉を口にしたー。
「ーー実はーーー
あの…滅茶苦茶個人的な理由なんですけど…」
麻希は、そう言うと鞄から、
人気アイドルグループのライブのチラシを取り出したー
「-知ってます?」
麻希の言葉に、基哉は「あ~ファンではないけど知ってますよ」と頷くー。
「--明日、ライブなんですー。
で、わたし、どうしてもこれに出たいんですけど…」
麻希がそこまで言うと、
「実は明日、わたしがライブの日だってことを忘れてて
うちに、実家暮らしのお兄ちゃんが来るんですー」
と、続けて言葉を口にしたー。
「-ーお兄ちゃん、わたしのこと大好きでたまらないみたいで、
月に3、4回わたしの家に来るんですけど、
あとから”やっぱり予定があって”って言うと、
”彼氏ができたのか!?”とか
”あ~どうせ彼氏ができたんでしょ、はいはい”とか
言いだして、めっちゃくちゃ面倒くさいんです!」
麻希の言葉に、
「ははは…確かに面倒そうですねぇ」と、基哉は笑ったー。
「---で?」
基哉が言うと、麻希は
「わたしに変身して、わたしの姿で、家にいて欲しいんですー
それだけで構いませんー。
わたし、どうしてもライブに行きたくて!」と、お願いのポーズを
しながら、基哉に頭を下げたー。
基哉は「え??え???」と言いながらも、
”ライブに行くこと素直に言えばいいんじゃないかな?”
”どうして見ず知らずの俺に?”と、
2つ、質問をぶつけたー。
前者の質問に対しては
”お兄ちゃんは、彼氏ができたって決めつけるのでー”と、
麻希は苦笑いするー。
そして、後者の質問に関してはー
”優しそうな男性に、声を掛けて回っててー
あなたが5人目ですー”
と、笑ったー。
「--(5人目…じゃあ、4人は断ったのか。
ま、怪しすぎるし当然だな)」
「---正直、わたし、一人暮らしで大学通いなので
お金もかつかつで金銭的なお礼はできないですけど…
その…変身してる間は…
わたしの姿で…何してもいいので…
それを報酬ということに…」
恥ずかしそうに麻希が顔を赤らめながら言うー。
「--えぇっ!?」
基哉も思わず顔を赤らめてしまうー
”この子、正気か!?”と思いながらもー
そこまで、アイドルのライブを見に行きたいのか?と、戸惑うー。
兄が来るのが明日のお昼ー
兄はいつも3時間ほどで帰るのだと言うー。
麻希は、19時頃に帰宅する予定だから、
3時間だけ、”兄”の接待ー
そして、残りの時間は好きにしていいので、
と、麻希は続けたー。
「-わたしの姿で犯罪とかされちゃ困りますけど、
家の中で何かする分には全然いいので、
どうか、お願いしますー」
麻希が頭を下げるー
「ちょ!ちょ!
いくら君の姿になっても
お兄さんにバレないで、君として演じる自身が
ないんですけど!」
基哉が言うと、
「--あ~それは大丈夫です」と、麻希は
”お兄ちゃん、単純なので、一緒にゲームでもやってれば気づきません
と、呟いたー
「--はぁ?そ、そんなものなんですか?」
基哉はそう言いながらもー
麻希が、必死に頼み込んでいるのを見てー
そしてー
”何をしてもいい”と言う言葉を聞いてー
男として下心が湧き出てきていたー。
「----」
「------」
(まぁ、別に悪意はなさそうだし、明日は休みだから、いいかー)
基哉はそう考えると、
麻希に「--金銭とか、要求されたりしませんよね?」と確認するー
「はいー
絶対にしません。安心してください」
麻希の言葉に、基哉は迷った挙句ー
”女の身体を体験してみたい”という誘惑に負けてーーー
麻希の願いを受け入れたー
麻希が、サングラスを手にするー。
そして、それを基哉にかけるー
麻希が時計を見るー
「今が20時ー
明日19時には、ライブから帰るので
今から24時間、効果があれば十分ですね」
と、言いながらー
基哉のサングラスのスイッチを押しーー
「うおおおおお!?!?」
基哉が今まで感じたことのない、感覚を覚えるー
自分の身体がみるみると変形していくような、
そんな感じだー。
内側から胸が突き上げられるような感触ー
股間のアソコが、まるでブラックホールに吸い込まれたかのように
消えていく感触ー
髪、顔、肌、身体ー
何もかもが一瞬にして変化していく感じー。
やがてーー
基哉は、完全に目の前にいる女子大生・麻希の姿に変身したー。
「--す、、すげぇ…
---!!
こ、、声も…!」
麻希の姿になった基哉は、自分が麻希の姿になっていることに
興奮したー。
麻希はほほ笑みながら、その光景を見つめるとー
「--やっぱり、男の人って、こう、ドキドキしたりするものなんですか?」
と、言葉を口にしたー。
麻希の姿になった基哉は、途端に顔を真っ赤にするー。
「---あ、、いや、、その、すみませんー」
麻希の姿になった基哉は、本物の麻希と、”明日”のことについて確認するー
「お昼12時頃に、いつもお兄ちゃんは来ますー。
15時ぐらいには帰ると思うので、残りの時間は自由ですー。
変身は20時過ぎに効果が無くなりますけど、
ライブが終わってわたしが家に帰るのが19時前後に
なると思いますのでー
それまで家にいてくださいー」
麻希はそう言いながら、麻希の姿になった基哉から
サングラスを外すと
「なんか、双子みたいですね」と、笑ったー
「--ふ、、双子…!」
こんなかわいい子と双子!なんて、思ったら
ドキッとしてしまうー。
麻希は「-わたしの家はこの場所です」と、
予めプリントしていた地図を渡すー
「見られたくないものはあらかじめ移動しておきましたし
貴重品は置いてないので、家の中のものは
ご自由に使ってくださいー。
大事なモノは、別の場所に移してあるので、ご心配なく」
麻希はそれだけ言うと、足早に立ち去ろうとするー。
仕切りがあるカフェとは言え
”同じ人間が二人いる光景”を誰かに見られたらあまりよくないので、と
補足的な説明を入れたー。
「--このあとは、どうすればいいですか?」
麻希姿の基哉が言うと、
麻希は、「--まぁ、寝不足にならない程度に帰っていただければー
何をしてても、構いませんよー
あ、でも、外で、、その、服を脱いだり、人を殴ったりー
そういう、わたしが犯罪者になっちゃうことだけは、やめていただければー」
と、付け加えたーー。
「--わかりましたー」
麻希姿の基哉の言葉に、麻希はニコッと微笑むとー
「では、また明日ー。
よろしくお願いします」と、頭を下げて
そのまま立ち去って行ったー。
座席に一人残された麻希姿の基哉はー
「い、、いいって言われてるし、、いいんだよな…?」
と、呟きながら、自分の胸を触り始めたー。
「--す、、、すげぇ…」
”変身”-が、どういう原理なのかは分からないー
だが、胸の感触や、
そこから伝わって来る快感までー
”リアル”に感じられるものだったー。
麻希姿の基哉は、しばらく自分の身体をこっそりと堪能すると、
カフェから外に出てー。
夜の街を歩き始めたー。
”ちょ、ちょっとだけー”
洋服屋によって、試着したりー
どうしても着てみたかったセーラー服を自費で購入してみたりー
駅の女子トイレを利用してみたりー
可愛い小物が売られているお店で「かわいい~~!」と言って見たりー
色々、”女子大生”を満喫したー。
麻希との約束通り、犯罪になるようなことはしないー。
その範囲内で、麻希姿になった基哉は、
女子大生を、堪能したー。
”1日美少女ー”
「まさか、1日だけでもこんなかわいい子になれるなんてな…」
麻希姿の基哉は嬉しそうに歩くー。
ーーーザッーー
豪遊して、帰宅している麻希姿の基哉の背後でー
怪しい男が笑みを浮かべていることにー
麻希の姿になった基哉は、気づいていなかったー。
②へ続く
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コメント
他者変身モノのお話デス~!
次回の②で、完結になります~☆!
”何”が起きるのか、ぜひ楽しみにしていてくださいネ~